今日も元気で

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2008.03.11
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テーマ: 本日の1冊(3707)
カテゴリ: 読みました^^*☆






       友人から、貸してあげる、と、送られて来た梨木氏の本2冊。

       丁寧にカバーが掛けられ、タイトルは判らない。

       たまたま先に手にした  『 ぐるりのこと 』  という美しくも真摯なエッセイを、
       こころが震えるような感動と共に読了し、
       おそらく次は小説だろう、とわくわくしながら、厚めの文庫本を繙く。


       『 からくり からくさ 』。


           やさしいひらがなで、韻を意識させられる。

           からくり、、、機械人形と唐草の模様、、?



           しかし、和にシルクロードの香りが混じるものではなかろうか、と。



       玄関の横の侘助椿に、晩冬の光があたる古家の佇まいから始まったその物語は、
       案に違わず、しっとりと和のテイストが息づく物語であった。





梨木香歩/新潮文庫/2002年1月
ISBN:9784101253336/590円(税抜)






        祖母が遺した古い家に女が四人、私たちは共同生活を始めた。
        糸を染め、機を織り、庭に生い茂る草が食卓にのる。
        静かな、けれどたしかな実感に満ちて重ねられてゆく日々。
        やさしく硬質な結界。
        だれかが孕む葛藤も、どこかでつながっている四人の思いも、
        すべてはこの結界と共にある。
        心を持つ不思議な人形「りかさん」を真ん中にして―。

        生命の連なりを支える絆を、深く心に伝える物語。







       主人公は、現代の女性であり、『 赤毛のアン 』の「 パティの家 」よろしく、
       若い女性たちが下宿人として、主人公のおばあさんの家だった古家をシェアし、
       共同生活を紡いでいくのだったが。

       浮ついていない若いお嬢さんたちの生活ぶりに、嬉しさと驚きを感じる。

       4人には、植物による染色、糸紡ぎ、機織というアートの核が在り、
       「 自然 」への畏敬のこころが在るから、違うのか。

       互いの個性を尊重し、馴れ合いにならず、微妙な緊張関係を保ちつつも、

       大家である、主人公の蓉子の醸し出す空気、ひととなり――。
       そして、市松人形である「 りかさん 」の存在。



       梨木氏の描く情景は、『 ぐるりのこと 』を読了して感じ入り、期待した通り。
       情景も心象風景も、梨木氏の言の葉として、確かな心眼と筆でとらまえ、
       生き生きと、細やかに、美しく、こちらの胸に染み入って来る。



       かといって、特段思い入れたっぷりな押し付けがましい文章なのではなく、
       むしろ淡々と紡がれているのであったが、
       吟味に吟味を重ねられた、ひとつひとつの言の葉とその流れが美しい。


       この4人と 「 りかさん 」の 共同生活のお話、だけでも
       私には十二分に読み応えのあるものであったが、
       4人が集ったこと、そのものに 意味がある物語となっていく。


       偶然は 「 因縁 」に導かれる運命なのか、必然なのか。

           ひと と ひと。
           ひと と 植物、自然。
           ひと と その生業 と。

       まさに 「 共生 」 と 「 再生 」のドラマティックな物語、であった。



          正直、見事な蓉子さんの在りように溜息つきつつも、
           「 今時、こんな娘さんは居ない 」。
           「 素晴らしいおばあさまと、良き自然に育まれねば、
             こんな見事な娘さんは、育たない 」。

          等々、主人公である蓉子さんの在りようが、もうひとつリアリティがなく、
          いわゆる、古き良き時代の女性像礼賛へと、安易に結びつけられそうな不安。

          そんなもやもやしたものも、若干感じてはいたのだったが、
          物語のなかで、4人4様の在り方やその保護者たちの在りようまで、否定せず、
          納得し、受容し、「 判っていく 」くだりが、こころを和らげる。


          そして、「 出来杉 」( に思える )蓉子さんについて、

          この後、『 西の魔女が死んだ 』 や
          『 りかさん 』を読み進むにつれ、
          蓉子さん が 蓉子さんとして、自然と育まれていった過程に納得する。

          『 りかさん 』で、早くから『 からくり からくさ 』物語が
          必然となる箇所で、ぽんと膝をたたいた。


          梨木氏初心者である私に、
          まず『 ぐるりのこと 』 と 『 からくり からくさ 』の2冊を
          チョイスして下さった友人のセンスに感謝!



                      * 次のレビューは、
                        『 西の魔女~ 』か『 家守綺譚 』になりそうな予感~
                           ↑ どちらもメチャ推し。 



ペン読書

読了してすぐ、実家の母へ連絡し、

母はすぐにゲットし、翌日、電話で盛り上がる(//▽//)☆



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Last updated  2008.03.16 01:11:55
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りうりう* @ Re:(*≧m≦*)ププッ(04/01) おじゃりんさん  > ワタシ 自分の…
りうりう* @ 「 お年頃 」 お互いに > パクチのねぃさん  >…
りうりう* @ 「 つまり現在既に 」 やっぱり そなのかな^o^;?? > やじ…
りうりう* @ Re:熟慮に熟慮を重ねた末(05/07) あそびすとさん  > なんてことを言…
あそびすと @ 熟慮に熟慮を重ねた末 なんてことを言っていると、どちらにも進…
おじゃりん@ (*≧m≦*)ププッ うれしいような かなしいような、、、 …
パクチーナ @ Re:その ココロ は。(04/01) ムフフ・・・こういうお話大好き^m^ そし…
りうりう* @ Re:「 反応 」(03/28) あら(滝汗)。>ぢぶん JJ2007さんへの…
やじさん上総ん @ Re:その ココロ は。(04/01) つまり現在既に彼女が・・あ。。いやいや(…
りうりう* @ Re:えっ、まだ聞いていないの?(03/28) 聞けてないですぅ(-_-) > OMITAさ…

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