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ミハル・アイヴァス「黄金時代」を買書つんどく。「未知の海に浮かぶ島を訪れた「私」。垂直に流れ落ちる 滝のなかに造られた「上の町」と「下の町」、変容する名を持つ島民たち。家々は水の壁で仕切られ、時間は匂い時計によって知らされる。戸惑いながも島の女 と愛を交わし、滞在を続ける「私」はある日一冊の書物の存在を知らされる。幾多の物語が収められたその「本」は、島民の誰もが加筆や修正できる無限の書物 だった・・・・・。「スウィフト『ガリヴァー旅行記』の想像力、レヴィ=ストロース『悲しき熱帯』の知性が、ナボコフやボルヘスの文学的技法で書かれた驚異の物語」と世界が絶賛!『もうひとつの街』のミハル・アイヴァスの最高傑作、待望の邦訳。」(河出書房新社の紹介)
2014年11月30日
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多和田葉子さんの「献灯使」を買書つんどく。「大災厄に見舞われた後、外来語も自動車もインターネットも無くなった鎖国状態の日本で、死を奪われた世代の老人義郎には、体が弱く美しい曾孫、無名をめぐる心配事が尽きない。やがて少年となった無名は「献灯使」として海外へ旅立つ運命に・・・・・。圧倒的な言葉の力で夢幻能のように描かれる’’超現実”の日本。人間中心主義や進化の意味を問う、未曾有の傑作近未来小説。」(講談社の紹介)
2014年11月29日
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田中康夫さんの「33年後のなんとなく、クリスタル」を買書つんどく。ところで、うちには、紙が、「淀の方(茶々)」になった33年前の、「なんとなく、クリスタル」もあります。や!ほんまにこの本は、「茶々」になってまいました。「1980年に大学生だった彼女たちは、いま50代になった。──日本社会の“黄昏”を予見した空前のベストセラーから33年。 “彼女たち”は今、何を思い、どう生きているのか? 「文藝」連載時から新聞、雑誌で話題騒然の長篇に、書き下ろしで部大な註が加わり、待望の刊行!」(河出書房新社の紹介)あ~、こんな感じ、こんな感じ。
2014年11月27日
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昨日は神戸マラソンで、去年と同じく、国道2号線は通行止めです。寝っころがってみた。
2014年11月24日
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佐藤正午さんの「鳩の撃退法」を買書つんどく。鳩とゆ~生き物は、いったん住み着くと、そこから追っ払おうとするものを、逆に侵入者とみなすような、ぬすっと猛々しい生き物なので、住み着く前に追っ払わないといけない、と聞いたことがありますが・・・・・、関係ないか・・・・・。「かつての売れっ子作家・津田伸一は、いまは地方都市で暮らしている。街で古書店を営んでいた老人の訃報が届き形見の鞄を受け取ったところ、中には数冊の絵本と古本のピーターパン、それに三千万円を超える現金が詰め込まれていた。「あんたが使ったのは偽の一万円札だったんだよ」転がりこんだ大金に歓喜したのも束の間、思いもよらぬ事実が判明する。偽札の動向には、一年前に家族三人が失踪した事件など、街で起きる騒ぎに必ず関わっている裏社会の“あのひと”も目を光らせていた。」「「このままじゃおれたちはやばい、ラストに相当やばい場面が待っているかもしれない。おれたちというのは、床屋のまえだとおれ、それにもちろん津田さんの三人組のことだ。だけど厳密にやばいのはあんただよ。わからないか。夜汽車に乗って旅立つ時だよ」いきなり退職金を手渡された津田伸一にいよいよ決断の機会が訪れるー忽然と姿を消した家族、郵便局員の失踪、裏社会の蠢き、疑惑つきの大金・・・・・たった一日の交錯が多くのひとの人生を思わぬ方向へと導いてゆく。」(「BOOK」データベースより)
2014年11月20日
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橋本治さんの「失われた近代を求めて3 明治二十年代の作家達」を買書つんどく。「明治維新の前年に生まれた夏目漱石、尾崎紅葉、幸田露伴、正岡子規、そして一つ年下の北村透谷。明治生まれの第一世代の群像を、彼らの作品読解を通して活写する橋本治の「近代」「文学」論の完結編。西洋由来の「近代」受け入れた日本人が求め、「近代」によって失われたものとはなんなのか?」(朝日新聞出版の紹介)(毎日新聞 平成26年11月16日朝刊)
2014年11月17日
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「怖いから。母の写真を見て、知らない人を見てるみたいに思うのが怖いんです。おかしいと思われるかもしれないけど」フェルミンは首を横にふった。「だからなんですね?もしフリアン・カラックスの謎が解明できて、過去に葬られてしまったあの作家を救いだすことができたら、お母さんの面影も、きみのところにもどってくると思ってるんでしょ?」ぼくは、なにも言わずに彼を見た。彼の瞳には、皮肉も、勝手な判断もない。僕は、その瞬間、フェルミン・ロメロ・デ・トーレスが、この宇宙でいちばん賢くて、聡明な男に思えた。(カルロス・ルイス・サフォン「風の影」(上)P381)
2014年11月16日
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あるとき、父の書店の常連客がこう言ったのを耳にしたことがある。本を読む者にとって、生まれてはじめてほんとうに心にとどいた本ほど、深い痕跡を残すものはない。はじめて心にうかんだあの映像、忘れた過去においてきたと思っていたあの言葉の余韻は、永遠にぼくらのうちに生き、心の奥深くに「城」を彫りきざむ。そして――その先の人生で何冊本を読もうが、どれだけ広い世界を発見しようが、どれほど多くを学び、また、どれほど多くを忘れようが関係なく――ぼくたちは、かならずそこに帰っていくのだ。ぼくにとっては、「忘れられた本の墓場」の迷宮で見つけたまさにこの一冊が、そんな魔力で、以来ずっと、ぼくを虜にしつづける本になる。(カルロス・ルイス・サフォン「風の影」(上)P20)自分にとって、「生まれてはじめてほんとうに心にとどいた本」って、なんやろか?ギョエテの「ウェルテル」かも知れん。そやけど、「かならずそこに帰っていく」本、を強いて挙げたら、エミリ・ブロンテの「嵐が丘」やないかしらん?
2014年11月15日
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カルロス・ルイス・サフォン「天国の囚人」を買書つんどく。現在、第一部「風の影」を読んでいる途中です。四部作のようなので、全部出てから読んだほうが、ええのんかも知れんけど。「1957 年、バルセロナ。父の書店で働く青年ダニエルは、結婚間近の親友フェルミンの様子がおかしい事に気づく。彼宛に不可解なメッセージを残す謎の男の来店もあ り、友人を問い詰めると、フェルミンは自らの過去を語り始めた・・・・・。18年前、監獄に収容された事。そこで出会った作家マルティンの事、彼と交わし た約束の事ー『風の影』『天使のゲーム』をつなぐ、「忘れられた本の墓場」シリーズ第3弾!」(「BOOK」データベースより)
2014年11月13日
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高山和雅さんのコミック「天国の魚」を読みました。話の流れが掴みづらくて、最初から何回も読み返して、5回目くらいでようやくラストまでたどり着きました。この難解なコミックが、まさかの愛のメルヘンで終わるとは思わなんだ。「ノアの末裔」も持っているはずが、どこに行ったか探し出せない・・・・・。(青林工芸舎の紹介)「それでも世界は終わらないのか。巨大彗星の地球への接近により、シェルターに逃げ込んだが、地震と津波に襲われ、海に沈んだ家族5人の数奇な運命とは・・・・・。」
2014年11月11日
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高野文子さんのコミック「ドミトリーともきんす」を読みました。とても新しい、と思ったはしから、むしろ初期の手塚治虫さんの「漫画」に回帰しているような錯覚に陥りました。こんな書評もあって、漫画としての技巧は別にして、ちょっと難しく考えすぎているふしはあるけれど、この本はそのとおりに、楽しく読んだらいいと思います。「黄色い本」は、たしかに深かった・・・・・。「不思議な学生寮「ともきんす」に暮らす"科学する人たち"朝永振一郎、牧野富太郎、中谷宇吉郎、湯川秀樹......彼らが遺した文章を、一組の母娘が読み解いていく物語。待望のコミックス最新刊!」(中央公論新社の紹介)
2014年11月09日
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木田元さんの「哲学散歩」を買書つんどく。「2014年8月に亡くなられた哲学者・木田元さんの、遺作となったエッセイ集です。「文學界」で4年にわたって隔月で連載され、ご体調のすぐれない中、最後まで原稿に手を入れられた本作は、プラトンから始まり、ハイデガーまで、氏の半世紀以上にわたる思索の軌跡を、やさしく振り返るものとなっています。まさに、哲学という険しい山の麓を、木田先生に導かれながら散策するような、最後の思索の旅であり、入門書となっています。」(文藝春秋社の紹介)
2014年11月06日
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トマス・ピンチョン「重力の虹」を買書つんどく。旧訳も持ってるんですが、今回の下方の註が・・・・・。しかし、ほんまに、置く場所がなくなってきた。(新潮社の紹介)「世界文学史上に空前の伝説を刻んだ33万語、100万字超の巨篇――新訳成る! 耳をつんざく叫びとともに、V2ロケット爆弾が空を切り裂き飛んでくる。ロンドン、一九四四年。情報局から調査の命を受けたスロースロップ中尉は――。 ピューリッツァー賞が「卑猥」「通読不能」と審査を拒否した超危険作にして、今なお現代文学の最先端に屹立する金字塔がついに新訳。詳細な註と膝を打つ解説、索引を付す。」 (「BOOK」データベースより)「スロースロップはロケットマンとなった。どんなとこでもひとっ飛び!怪盗に依頼されてハッシシを掘り返したり、ねんごろになった女優の娘(超美少女)を探したりしながらも、目指すは“黒の装置”。だが、追う者であり追われる者スロースロップのパラノイアはいつしかアンチ=パラノイアへと転じていく。去った女を偲び、失った友を夢見る日々の中、縮まっていく“かれら”の包囲網ー。一方、“ゾーン”で絡み合う“陰謀”の網は巨大な広がりを見せていた。“バックファイア作戦”とは。“ヘルメス計画”とは。謎の物質“イミポレックスG”とは…。“ザ・ファーム”にOSS、NW7、TsAGI、IClにIGファルベン、GE、モーガン、フリーメイスン…虹の彼方、真っ白な闇の果てに“白き冥王”ヴァイスマンは何を夢見たのか。“かれら”に抗う術はあるのか。錯綜する妄想、遁走する意味。ここは哄笑だけが響く迷宮かー文学者をもってして「読解不能」と言わしめた超弩級の怪作を、果敢に解きほぐす渾身の解説、註は必読。」
2014年11月03日
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六枚の写真からわかる重要なことは一つだけ、女が死にかけているということだけだった。「これは”少女(フィエット)”ですね」ルイが横から写真をのぞいて言った。「なんだと?どう見ても三十は超えているだろうが」「いえ、女性じゃなくて檻のことです。”少女(フィエット)”というんです」意味がわからずカミーユが首をひねると、ルイが説明を加えた。「立つこともできなければ普通に座ることもできないような檻のことですよ」(ピエール・ルメートル「その女アレックス」P111)というわけで、ピエール・ルメートル「その女アレックス」を読みました。裁かれるべき人間が、裁かれるお話です。そんなに、「びっくり」というほどではないにせよ、最後から前を振り返って、ずんとしみわたるには少し時間がかかり、そのことに驚きました。また、とても映像的な作品だと思います。映画になったらいいのにと思いました。(「BOOK」データベースより)「おまえが死ぬのを見たいー男はそう言ってアレックスを監禁した。檻に幽閉され、衰弱した彼女は、死を目前に脱出を図るが・・・・・しかし、ここまでは序章にすぎない。孤独な女アレックスの壮絶なる秘密が明かされるや、物語は大逆転を繰り返し、最後に待ち受ける慟哭と驚愕へと突進するのだ。イギリス推理作家協会賞受賞作。」
2014年11月02日
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本はほぼ二箱分あった。ペーパーバックばかりだ。セリーヌ、プルースト、ジッド、ドストエフスキー、ランボー。カミーユはタイトルを目で追った。『夜の果ての旅』、『スワンの恋』、『贋金づくり』・・・・・。ルイは考え込んでいる。「どうした?」カミーユが訊いた。だがルイはまだ考えている。『危険な関係』、『谷間の百合』、『赤と黒』、『グレート・ギャツビー』、『異邦人』・・・・・。「高校生の本棚みたいですね」ルイがようやく言った。確かにどれも厳選された名著ばかりだ。すべて読んだ形跡があり、多くは繰り返し読まれたようで、なかには文字どおりぼろぼろになっているものもある。(中略)「読むべきものを読む。なすべきことをきちんとやろうとする。勤勉、それはつまり、情緒的に未熟だってことか?」カミーユは思い切って推理を飛躍させた。「どうでしょうね。心理学でいう”退行”かもしれません」(中略)イタリア語版の『いいなずけ』、『住所不定の恋人』、『薔薇の名前』、そして英語版の『不思議の国のアリス』、『ドリアン・グレイの肖像』、『ある婦人の肖像』、『エマ』がある。(ピエール・ルメートル「その女アレックス」P293)ルイが現われたのは午後二時少し前だった。早速二人で小説のページに目を通しはじめた。『明日の戦いでは私のことを思え』、『アンナ・カレーニナ』、いくつかの段落に紫色の下線が引かれている。『ミドルマーチ』、『ドクトル・ジバゴ』。ルイならどれもみな読んでいるだろう。『オーレリアン』、『ブッデンブローク家の人びと』。以前、サンドリーヌ・ボントンが”ナタリー”はデュラスを全作品持っていたと言っていたが、今回デュラスは『苦悩』の数ページがあるだけだった。ルイはこれらの作品の共通点を無理に探すようなことはしなかったが、おおざっぱに言えばロマン派的傾向が見受けられますねと言った。それは驚くようなことではない。若い娘も大量殺人犯も、壊れやすい心の持ち主だと言うところは変わらない。(ピエール・ルメートル「その女アレックス」P348)『住所不定の恋人』?、『明日の戦いでは私のことを思え』?、『オーレリアン』誰のやろう?
2014年11月01日
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