わたしのブログへようこそ

わたしのブログへようこそ

PR

キーワードサーチ

▼キーワード検索

プロフィール

TAKA1403

TAKA1403

カレンダー

コメント新着

コメントに書き込みはありません。

お気に入りブログ

まだ登録されていません
2006.12.07
XML


 ところで、みなさんは、どんなときに客室内の照明を暗くするか、気がついていましたか?ひとつは、長距離を飛ぶ路線で映画を上映したり、お客さまがお休みになるとき、もうひとつは、飛行機が夜間に離陸したり着陸するときです。映画の上映中やお客さまがお休みになるときには、照明を暗くするだけでなく、窓に取り付けられているサンバイザーをすべて下ろし、外からの光も遮断します。ところが、夜間の離発着時には、サンバイザーをすべて上げて、外の景色が見えるようにしています。なぜ、そんなことをするのでしょうか?

 人間の目には、眼球に入る光の量を調節するための瞳孔がついています。瞳孔の仕組みは、カメラの「絞り」に似ていて、光の量の多いところでは瞳の黒い部分が小さくなり、少ないところでは大きくなります。明るいところから、突然暗いところへ移動すると、しばらくの間、何も見えないことがあります。たとえば、昼間ドライブをしていて、急にトンネルに入ったときなどに、初めのうちは周囲が見えにくいという経験をした方は多いと思います。そんなときでも、しばらくすると瞳孔が広がってきて、周囲が見えるようになります。

 実は、飛行機が夜間の離発着時に照明を暗くするのも、この人間の目の仕組みに関係があります。万が一お客さまが緊急脱出をしなくてはならないような場合、急に暗い機外に出ても、すぐに周囲の暗さに慣れることはできません。しかし、初めから暗いところにいれば、目が早く慣れて、より安全に避難することができます。
 すべての航空会社が機内の照明を暗くするわけではありませんが、日本航空では、不測の事態に備えて、お客さまの目が少しでも早く暗さに慣れるよう配慮しています。少々不便を感じるかと思いますが、みなさまのご協力をお願いいたします。

文=足原 靖(日本航空羽田整備工場)





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2006.12.07 07:11:16
コメントを書く
[飛行機のこといろいろ] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: