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2011.08.16
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カテゴリ: 「京」ものがたり
「ちょっと言いたくなる京都通」として奥深い京都の良さや
京都の人も知らない情報などをおりまぜながら、
わかりやすく紐解いていきたいと思います。
ぜひ身近に京都を感じてください。

今回のテーマは「ニュアンスが大切な京言葉」です。
・京言葉いうても、いろいろありまっさかいなあ。
・ニュアンスで違いを理解せんとあきまへんえ。

■ 京言葉いうても、いろいろありまっさかいなあ。
京都特有の「京言葉」は、ストレートに解釈する場合と、その時の状況によって違う解釈をする場合があるとても奥深い言葉です。京言葉には、「はんなり」「おおきに」「ほっこりする」など、京都らしいと感じる言葉がたくさんあります。でも、京言葉というと舞妓さんや芸妓さんが話すというイメージがあり、京都の方言とはまた違う感じがします。


実は、京言葉とひとくちにいっても、大きくふたつに分けられます。
ひとつは「町方言葉」で、西陣織などの職人さんが使う言葉や祇園などの花街で使う言葉、大原で使う言葉、そして周辺部の農家などで使う言葉をいいます。
もうひとつは「御所言葉」といって、お公家さんや町方の上流婦人などが使った公家文化を表わす独特の言葉があります。
でも全部共通していえることは、人にやさしい印象を与える言葉だということ。
というのも、例えば「目」や「手」などのように一音からなる単語を、標準語では 単に「め」や「て」と発音するだけです。

しかし京言葉は、味気なく終わってしまう語句を嫌い「めぇ」とか「てぇ」というふうに伸ばして発音します。
これらが、京言葉をやさしい印象にしている要因のひとつかもしれませんね。

■ ニュアンスで違いを理解せんとあきまへんえ。
例えば、「おおきに」という言葉ひとつとっても、さまざまな意味があります。「おおきに、ありがとうさんどす」という場合は「おおきに」を「多きに(大きに)」という意味で使い、「どうも(大変)ありがとうございます」という意味になります。
でも、一応言っておこうというあいさつ代わりの「おおきに」とか、お断りするときにも「おおきに」を使うこともあります。相手の表情や態度、ニュアンスで意図を理解しないといけません。少々難しいかもしれませんが...。
また「ややこしい」という言葉にも、面倒くさいとか、怪しげなとか複雑ななどとさまざまな意味があり、使うときや場所などで意味がかわります。


京言葉には、婉曲表現など言葉の優美性を形成するものが多く、ストレートな表現をしないために誤解されることもあると思います。
しかし京都の人はこちらからストレートに言って気分を害されてしまうよりも、婉曲な表現で相手の方に気づいてもらうというスタンスをとるわけです。たしかに京言葉の丸みがやわらかい感じを演出し、仮に断られたとしても悪い気はしません。ただ、ニュアンスを履き違えると、それこそ「ややこしい」ことになるかもしれません...。


美しい古都に思いを馳せつつ、おいしいお茶を飲みながら
    はんなりとした時間を過ごしてみませんか。

宇治茶 伊藤 久右衛門





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最終更新日  2011.08.16 08:13:07
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