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2011.08.18
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皆様お元気ですか・・・?

今日お話ししたいとおもっているのは、「ハワイのグルメ」についてです。

リム
海藻を、ハワイ語で「リム」と云います。海岸近くの岩場に多く見かけますが、ハワイの海岸で「磯の香り」を感じたことは、めったにありません。冷たい海に繁茂する昆布のような海藻が波打ち際に流れ着き、香りを発することが無いからなのでしょうか。
ハワイの島々で良く見かける海藻は、日本で「オゴ」とか「ウゴ」と呼ばれる種類に似ていて、色は鮮やかな紅色や赤茶色、薄緑で、生のまま食卓に出されます。少し塩分を含んだその味は、日本のものにも似て、美味しく感じます。小魚や貝類、蛸、ナマコ等と共に、昔は海辺の岩場で簡単に取れたのでしょう。引き潮になると、子供達も海に潜ってリムや雲丹(ウニ)を取ったそうです。ハワイアンの人々にとって、常に食卓に並ぶ食物の一つでした。
ホノルルのダウンタウンの鮮魚店などに行くと、「リム コフ」と呼ばれる比較的高価な海藻が売られています。最近はカウアイ島で取れる物が好まれて店に並んでいます。リム コフは、小さな「とこぶし」に似た「オピヒ」と呼ばれる一枚貝と同じように、太平洋の荒波が容赦なく打ち付け、白い波吹雪となってはじけ飛ぶ、素人には近づき難い岩場に生えています。
あるハワイ文化を紹介している本に、西欧風の食卓が一般的になる前の、ハワイの高貴な女性の食事の情景を見つけました。屋外に「ハラ」=パンダナスの葉を編んで作った横長の大きな敷物「ラウハラ」を敷き、新鮮なバナナの葉を食卓代わりにして、大小の木の器に盛られた、イムで蒸し焼きにした魚や「ウル」=スイート ポテト、「ニウ」=ココナツの汁と共に、味付けされたリムが丸い木の器に入れて置かれています。女性は、正座ではなく、足を崩して横座りでラウハラの上に座り、一口づつ指で摘まんで、ゆっくりと食事を楽しんでいます。
この食事の情景に男性の同席は見られません。「アイ カプ」と呼ばれるポリネシアの社会規範で、男女が共に食事をしなかった事が分かります。男性は、別の場所に集まり胡坐をかいて座り、イムで蒸した豚や魚と共に、ポイを人差し指と中指を使ってすくい、口に運びます。そして、男女を問わず、食べ物を入れた皿の他に、木製のフィンガーボールが置かれていて、食べ物やポイが付いた指を清めています。食事中にボールに入れた水で指を洗うのは、ポリネシアの中でもハワイだけの独特な習慣であったと聞いています。
因みに、アイ カプの制度は、カメハメハ大王が亡くなってすぐ、長男のカメハメハ二世が王家の女性と食事を共にした事が切っ掛けで崩れ去ります。その後のハワイは、男女が共に食事をする社会に変化していきました。この出来事は、西欧化の波が大きく押し寄せる事を予告するかのように、1822年春にキリスト教の宣教師が来島する直前、ハワイ島カイルア コナの町で起きました。

 リムは、その素朴な味わいが人々に好まれて、現在のハワイの食卓にも並びます。生の鮪や蛸の切り身とリムを混ぜ合わせて塩や醤油で味付けした新鮮な「ポケ」は、海外からハワイを訪れる方々にも人気の料理の一つでしょう。ポケは元々ハワイ語で「切り身」を意味します。最近は採るのが難しくなったオピヒも、お酒を好まれる方にはお勧めの品です。
日本から移民としてハワイに渡った人々の中に、沖縄の方が多く居られます。沖縄料理の汁物に使われる昆布や、都会では最近あまり見かけなくなった煮しめ等、ハワイには日本の家庭の味が今でも残されています。
健康を保つのに不可欠な食べ物「リム」は、ハワイアン料理にも日本料理にも欠かせない食材です。ハワイは、米国の五十番目の州ですが、米本土とは別の文化と歴史を今も残す島々です。ハワイの食文化は、ハワイアンの伝統を守りつつも移民の歴史と共に新しい形を生み出してきました。そして、日本の海苔なども盛んに使われるパシフィックリム料理は、その一番新しい型なのでしょう。


浅沼 正和
ビショップ博物館でボランティア ドーセント(案内人)を務め、博物館のメンバー組織の代表機関 "Bishop Museum Association Council" にも参加。ハワイとポリネシアの歴史文化の紹介に力を注いでいる。ハワイ在住通算20年、ハワイ日米協会やアロハフェスティバル等の非営利財団理事も務める。
ビショップ博物館ウェブサイト http://www.bishopmuseum.jp/

[ハワイ語一口メモ]
「リム」は海藻ばかりでなく、真水、海水に関わらず、水中の植物の総称としても使われます。
フィンガーボールは「イプ ホロイ リマ」と云います。イプは瓢箪(ひょうたん)の他、食器や入れ物の総称。ホロイは「洗う」、リマは指や手の先を意味します。

今日のお話如何でしたか、参考になりましたでしょうか!!!
A Hui Hou!(じゃまたね!)


                         参考文献
                           ハワイ州観光協会
                           go-hawaii
                           オアフ観光協会

                           welcome to hawaii
                           Hawaii-ai
                           ハワイ州観光局/ビッグ・アイランド観光局


■リム(海藻)使ったおいしい料理が食べられるレストラン
アズーア・レストラン (Azure Restaurant)
シーフード料理が自慢のロイヤル ハワイアン ラグジュアリー コレクション リゾートのメインダイニング。「農家から食卓へ」をテーマに、新鮮なハワイの食材にこだわったクォリティーの高い料理を堪能できます。料理長ジョン・マツバラ氏が繰り広げるアートのような美しい盛り付けは食べる人の目を楽しませてくれ、ディナータイムに彩をそえてくれます。
8つのコースの料理「ロイヤル・パパアイナ・コース」は、ハワイ産のロブスターとオアフのカフクで取れる珍しい海藻シー・アスパラガスの「ロブスター&カフクシーフィア」で始まります。
ビーチフロントのカバナでの優雅でプライベート感たっぷりの寛いだディナーにドレスアップをして出かけてみましょう。
住所: 2259 Kalakaua Avenue Honolulu (ロイヤル ハワイアン 1階海側)
問い合わせ:(808) 921-4600 (レストラン予約)
営業時間:17:30~21:00
ウェブサイト: http://jp.royal-hawaiian.com/dining/azure.htm


■オーシャナリウム・レストラン (Oceanarium Restaurant)
ワイキキのパシフィック・ビーチ・ホテルにあるレストラン。店内の壁が大きな水槽になっていて、トロピカル・フィッシュやエイなどの魚たちがゆったりと舞い泳ぐ様を眺めながら、リラックスした食事が楽しめます。

昼食、夕食のブッフェは人気が高いので、予約をすることをおすすめします。
住所: 2490 Kalakaua Ave. Honolulu (パシフィック・ビーチ・ホテル1階)
問い合わせ:(808) 921-6111
営業時間:昼食ブッフェ:金曜 11:00~14:00、夕食ブッフェ:毎日16:30~22:00
※ 朝食、ブランチその他の時間は下記パシフィック・ビーチ・ホテルのウェブサイトでご確認ください。
http://www.pacificbeachhotel.com/dining/oceanarium


■カイ・マーケット (Kai Market)
シェラトン・ワイキキの1階インフィニティー・エッジ・プールを目の前に、美しいビーチが一望できる450席の広さをもつレストラン。ビュッフェスタイルで、「農家から食卓へ」をコンセプトに、ベジタブルをはじめ、フルーツ、シーフードなど、ハワイ産の新鮮な食材をふんだんに使った料理が種類豊富に並びます。和食やデザートも充実しており、小さな子供からお年寄りまでカジュアルに利用できるレストランです。
ここの「アイランドスタイルのフレッシュポキ」は、マグロの赤味とハワイ島産のスィートオニオン、海草のリム・コフを和えたもの。白いご飯と一緒にいただきたいメニューです。
住所: 2255 Kalakaua Avenue Honolulu
(シェラトン・ワイキキ 1階海側)
問い合わせ:(808) 921-4600 (レストラン予約)
営業時間:朝食 6:00~11:00、夕食 17:30~21:30
ウェブサイト: http://jp.sheraton-waikiki.com/kaimarket.htm


■ツイスト・アット・ハノハノ (Twist at Hanohano)
シェラトン・ワイキキの30階にあるこのレストランは、壁一面がガラス張で、東側には青い海とダイヤモンドヘッドを背景にしたワイキキ、西側にはホノルル空港まで見通せる絶景が眺望できるレストランです。サンセットタイムは、オレンジ色に染まってゆく町並みが美しく、宝石をちりばめたようなハワイの夜景は絵画を思わせます。レストラン内は段差が付けられていて、どのテーブルからもこの美しい景色が眺められるようになっています。
ハワイ産のシー・アスパラガスやオゴを和えたサイコロ型のマグロをロリーポップのようにスティックで刺し、あられを好みでディッピングする「ポキのロリーポップス」は、しょうゆ味で日本人好みの味でしょう。また、スライスしたカンパチにカブのピクルスとシーアスパラガスを添えたフレンチスタイルの「ハワイスタイル・クルド」は、ワインと一緒にいただきたい一品です。
他にも、ステーキや魚、ロブスターのコースなどもあり、絶景と共に至福のひと時を過ごせるレストランです。
住所: 2255 Kalakaua Avenue Honolulu (シェラトン・ワイキキ 30階)
専用エレベーターをご利用ください。 
問い合わせ:(808) 921-4600 (レストラン予約)
営業時間:17:30~21:30 (カクテルは23:00まで)
ウェブサイト: http://jp.sheraton-waikiki.com/hano.htm
※予約要。ウェブサイトからも予約できます。


■ビーチハウス・アット・ザ・モアナ (Beachhouse at the Moana)
ワイキキの中心でビーチが目の前にありながら、喧騒を感じさせない、コンテンポラリー・アイランド・ステーキ・レストラン。レストラン内には、ダイニングテーブル&チェアーだけでなくソファーの席もあり、ゆっくり寛いだ中でラグジュアリーな食事が堪能できます。
メニューには日本人がほっとするような料理もあり、マグロをのりで巻いて揚げた「カツラップド・ウィズ・のり&コート・ウィズ・パンコ」は、海藻と共に付け合せられた海の幸の一品です。
夕暮れ時には、美しいサンセットを眺めながらディナーを。
住所: 2365 Kalakaua Avenue Honolulu
(モアナ サーフライダー ウェスティン リゾート&スパ 1階海側)
問い合わせ:(808) 921-4600 (レストラン予約)
営業時間:17:30~21:00
ウェブサイト: http://jp.moana-surfrider.com/beachhouse.htm





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最終更新日  2013.01.08 08:30:57
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