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なんとなく,読んでて分からん漫画というものがある。分からんから読むのをやめてしまう場合が多いのだが,分からないのになぜか読み進めてしまう漫画もある。今回,そんなよく分からん漫画である,『首を斬らねば分かるまい』を買ってしまったので,感想と分からん点を色々書いていきたい。首を斬らねば分かるまい1巻【電子書籍】[ 門馬司 ]さて,この本作はどんな漫画かといえば,舞台は明治4年の東京。主人公は華族の少年,愛洲幸乃助(あいす・ゆきのすけ)である。名前からして,アイスで雪って,狙っている名前なのだろうか,たまたまなのだろうか,意味のない深読みをしてしまう。この幸乃助であるが,18歳という若さで立たないのである。それも生まれてから一度たりとも,というのだから症状は深刻である。(1巻15頁。一度たりとも。。。)そんな幸乃助であるが,無頼の兄に連れられて首斬りを見ることになる。首を斬るのは美少女,洞門沙夜(どうもん・さよ)である。1巻の表紙にも描かれている美少女である。どういうわけか,返り血を浴びる沙夜を見た幸乃助のカラダに変化が起きて・・・というところで1話目が終わり。僕はてっきり,華族の少年と,首斬り家の少女の恋愛漫画なのかな,と思ったものだ。ただ,これがそう簡単にはいかない。ようやくエレクチオンしたという興奮で首斬り家に夜這いをかける主人公だが,普通に拒否されてしまい,幸乃助は無頼の兄に連れられて吉原に行く。兄としては,「お前が洞門沙夜にフラれたのは,綺麗すぎるから」といって,汚れなきゃいかんというのだ。21世紀に生きる僕としては,もっと色々ある気がするのだけれど・・・。このあと,1巻では,主人公が初体験をした遊女の悲哀なんぞをやることになる。これがもの悲しくて・・・。そして,遊女の話が終わった頃,つまり1巻も8割くらい読んだところで僕はふと思い出すのだ。首斬り家の少女はどうなったんだ,と。これでは,明治吉原浪漫譚という感じではないか,と。なお,最後の方でやっと首斬り家の少女は再登場して,盛大に主人公をフるので,たぶん,この首斬り少女がメインヒロインでいいのだろうなぁ,と思う。(1巻188頁,ダメっぽいです)ここからが,分からん話。1つに,主人公はそうそうに遊女で初体験をすませてから,しばらくは吉原に通いまくるのだが少年漫画ならあり得ない話である。21世紀を生きる僕としては,初体験というのは愛する女のために取っとくものじゃないのかと思うが,時代が明治だというのでそんなものなのかもしれない。というか,生まれてから一度も立ったことがない,というのならば精神的なものというより肉体的なものだと思うのだが,一度エレクチオンすると,その後も普通に遊女のものと通いまくってる。2つに,主人公を悪の道に誘い込む兄,達臣である。この兄,妾の子であるし,顔も恐いから,てっきり主人公を堕落させて嫡男の座を奪い取ろうとしているのではないか・・・と僕は思っていた。(1巻11頁。なんとかエレクチオンさせようとする兄の図)ところが,どうやらそうではないようだ。弟が立たないというのなら,目の前で使用人とヤって見せるというAVのない時代特有のやり方で立たせようとしてみたり,弟が首斬り家の少女にフラれたとあらば吉原に連れて行ってやる。また,弟の馴染みの遊女が働いていた遊郭がブラック企業で,自殺未遂までしたというなら経営者をやりこめてくれたりする。単行本にはまだ収録されていないけれど,幸乃助がアヘン,つまり麻薬に手を出してしまうと殴ってでもやめさせたりする。いつのころからか,僕はこの兄・達臣のファンになってしまい,読み進めてしまった。まとめに入るけれど,この『首を斬らねば分かるまい』はいまいちよく分からん漫画である。たとえば,『カイジ』ならギャンブル漫画だと言えるし,『彼岸島』なら吸血鬼と戦うバトル漫画だと言える。じゃあ,『首を斬らねば分かるまい』は何の漫画なのだろう。恋愛漫画というには少し違うように思うし,明治を描く時代劇漫画がになるのだろうか。物語がどういう方向に転がるのか,このあたりが全然分からない。ただ,なぜか読んでしまうし,単行本も買ってしまったんだよなぁ・・・。首を斬らねば分かるまい1巻【電子書籍】[ 門馬司 ]
2020.03.26
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『北斗の拳』という国民的な漫画がある。僕らの世代で「北斗の拳ごっこ」をしたことがないという男はいないだろう。適当に「あたぁ!」等と叫びながら友達の体を指圧し,「お前はもう死んでいる・・・」とかやるのである。これが結構楽しい。(2020年16号。表紙画像)さておき,ヤングマガジンで,衝撃的な新連載が始まった。タイトルは『ケンシロウによろしく』。『北斗の拳』やら『ブラックジャックによろしく』を盛大にパロった名作・・・になるかもしれないので感想を書いていこう。あらすじとしては,こうだ。主人公・沼倉孝一は10歳のころ,唯一の家族だった母親に捨てられたのだ。なんでも,母は交際していたヤクザと一緒になるため,邪魔だった主人公を置き去りにしたのだ。復讐を誓った主人公はヤクザを殺すため,『北斗の拳』を読み込んでトレーニングし,10年をかけてケンシロウのようなムキムキの体を手に入れたのだ。また,ツボの勉強もした結果,「あん摩マッサージ指圧師」の免許を手に入れた。本作は,そんな主人公を描くギャグ漫画である・・・。個人的に注目して欲しいのが画像左下。『北斗の拳』のコミックスが綺麗に描かれており,武論尊先生と原哲夫先生の名前が普通に読めるようになっている。(12頁。左下のコミックスがモロ出し・・・)『北斗の拳』の主人公,ケンシロウの使う北斗神拳は相手の秘孔(ツボ)を刺激し,逆らう奴は指先一つでダウンさせる最強の暗殺拳であるが,そんなもんは現実には存在しない。本作の主人公,沼倉孝一も20歳過ぎて,ヤクザにボコボコにされてはじめて「北斗の拳だけじゃ正確なツボがわからないことに気づいた」とかいうあたりは爆笑して読んだ。そんな感じの1話目は基本的に主人公の紹介である。北斗の拳パロディ満載である。一方で,2話目は主人公が風俗に行き,風俗嬢をマッサージするという,なんかやべー展開になっている。たぶん,こんな感じで日常回をやるんじゃないかなぁ,と思う。ところで,Twitterでこの漫画のことをつぶやいたら,知人弁護士から「権利関係は大丈夫なのか?」とメンションが来た。いやー,ヤバいんじゃないですかね・・・。特にコピーライトがどうとか,原作原哲夫なんて書き込みはない。ただ,よく見てみると普通は広告なんかが入るページの端に「GREAT RESPECT to 『北斗の拳』and the authors,BURONSON & TETSUO HARA」と書いてあるのが分かる。(見開き2頁まるごと載せると,さすがに怒られそうなので1頁隠します)(週刊ヤングマガジン2020年16号,14~15頁)また,「『北斗の拳』【究極版】単行本全18巻 全国大好評発売中!!!」と広告してたり,極力怒られないよう,配慮をしているのがわかる。(見開き2頁は問題ありそうなので1頁隠します)(週間ヤングマガジン2020年16号,20~21頁)このくらい『北斗の拳』宣伝をしておけば,わりと許してくれそうな感じはする。ちなみに,1話目は『北斗の拳』の表紙画像やら構図をそのまま使ったシーン出ているが,2話目は「北斗の拳」の「ほ」の字すら出てこない。最悪,1話目を単行本未収録にするか,あるいは怒られても適宜改変すれば許されるのかな・・・。ところで,『北斗の拳』のパロディは数多く,公式で出ている『北斗の拳イチゴ味』のほか,白泉社でやってた『KAPPEI』だとかジャンプでやってた『ボボボーボ・ボーボボ』なんてものもある。こう考えてみると,『北斗の拳』ってギャグとの相性が良いようだ。たまにシュールギャグみたいなシーンもあるからなぁ・・・。北斗の拳 イチゴ味 1巻【電子書籍】[ 武論尊 ]KAPPEI1【電子書籍】[ 若杉公徳 ]北斗の拳 イチゴ味 1巻【電子書籍】[ 武論尊 ]ボボボーボ・ボーボボ 1【電子書籍】[ 澤井啓夫 ]
2020.03.17
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昨今はコロナウイルスの影響で,外出もままならんが,皆さんは元気でしょうか。こんな日は家で漫画を読むに限りますね。さて,今週のキン肉マンだけど,ほぼ話が進まなかった。1週間かけて聖なる完璧の山(モン=サン=パルフェ)の入り口まで移動して終わりである。そういえば前から気になっていたけれど,この聖なる完璧の山(モン=サン=パルフェ)って,フランスのモン=サン=ミシェルから名前を借りているんだよね。ただの移動回とはいえ,それなりに見どころはあった。1つに,マリキータマンの生存が確定したところだ。会話も普通にしてるから,どうやら普通に生きてるし,命に別状はなさそうですね・・・。マリキータマンの「お前が・・・オメガだ!」という台詞は前後の会話の流れからつながりがない。だが,言葉の意味はよくが分からんが,とにかく2人のすごい友情パワーを感じる。サタンの杭で胸に穴が開いた状態で落下だから,てっきり死んでいるかと思ったんだけど。(web版10頁。会話する程度の余裕はあるな)以前も書いたけれど,六鎗客編のMVPはこのマリキータマンだと思っている。死んで欲しくなかったから,これは単純に嬉しい。っていうか,誰かマリキータマンを病院に連れて行ってやれよと。そして,ザ・マンに会うべく集まったメンバーを見ると,正義超人からキン肉マン,ソルジャー,ブロッケン,ミート君。六鎗客からアリステラとパイレートマンの6人だ。ミート君を別にすれば,全員が強豪なのだが,そのなかにブロッケンがいるのがちょっと違和感ですね。ソルジャーを別格とすれば,普通,正義超人でキン肉マンの隣にいるのはテリーマンかロビンマスクが多かった。ブロッケンというのはちょっと意外である。ところで,聖なる完璧の山(モン=サン=パルフェ)につづく「天への歩道」は完璧超人にしか開くことができず,またそれに匹敵する力を持っていれば強引に突破はできるとのこと。キン肉マンは得意のキン肉泳法を使うも,突破できなかった。ちょっと不満である。火事場のクソ力を使えばあるいは・・・と思うが,次のシリーズからはキン肉マンの活躍もみたいものだ。僕はなんだかんだ言いながら,キン肉マンが一番好きな超人なのだから。
2020.03.16
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「当職は、保全・執行事件が大好きです」という、ヘルシングに登場する少佐みたいなはしがきから始まるのがこの、『失敗事例でわかる! 民事保全・執行のゴールデンルール30』である。 こんな、保全・執行が好きなんて、これはよほど変わった方ではないかな、と思う。僕なんて保全・執行は大嫌いだもん。多分、たいていの弁護士は嫌いだよ…。 失敗事例でわかる! 民事保全・執行のゴールデンルール30 [ 野村創 ] そもそもなんで保全・執行が嫌いな弁護士が多いのだろう? 僕の場合は端的に経験不足というのがあるかもしれない。保全・執行なんて年に1件あるかないかだもの。たぶん、経験不足は僕以外の弁護士のほとんどがそうだと思う。 保全は必要があればやるしかないけど、執行は努力で避けることができる。例えば、執行の前提には債務名義、つまり判決を取らなきゃならないのだけど、たいていの事件では和解で終わらせてしまうからなぁ…。 なので、いつまでたっても保全・執行には苦手意識がある。 本書の特徴はサブタイトルに「失敗事例でわかる!」とあるとおり、失敗事例をつけてくれるところ。 例によって目次を書き出すとこんな感じになる。 第1章 保全事件の申立てにまつわる失敗 第2章 不動産の仮差押え、競売事件にまつわる失敗 第3章 債権等の仮差押え、執行事件にまつわる失敗 第4章 仮処分、明渡執行事件にまつわる失敗 怒涛の失敗ラッシュで、1人の弁護士として読んでて辛くなる…。 冒頭失敗事例の1で、全面勝訴したものの被告の破産で判決が紙屑になった事案、クライアントからのクレームに対し弁護士が心の中で、「取れるとか言ってない。勝てると言っただけだ」とつぶやくシーン(12ページ)なんかは笑いとともに、激しい共感をさせられる…。 また、失敗事例22の添付命令が飛んでしまうという事案は、背筋がヒヤリとする。 僕の個人的な経験だと、不動産の保全・執行はほぼ経験がないので、この部分は非常に興味深く読めた。 座右に置いておいて、保全・執行事件が来たときに該当部分を軽く読み返す感じにしようかな、と思う。もちろん、保全・執行が嫌いな弁護士としては、なるべくお世話になりたくはないのだけれど…。 一方で、著者も「架空の事例だから…」とはしがきで断っているが、「これを失敗例といのは酷だよ」というものや、「こんな失敗例、あるか?」というのもある。 例えば、失敗例19の、債権差押えの割付の失敗例、「単純割付はするな」という形になってるけれど、これを失敗というのは言い過ぎではないか…。決して、僕がこの失敗をしたから私情でケチをつけるわけではない…。そうだとも、僕もこれで悲しい失敗をしたけれど、諦めずに2度目の執行で全額回収したという経験がある。 同様に後半の仮処分の失敗は、ほぼ仮処分を怠って漫然と訴訟やったケースが多くて、それはダメだろ、という気持ちになる。そうは言っても、失敗例で学ぶ体裁になってるから仕方はないんだけれど。 ところで、事例が30も掲載されているのだけれど、意外にも養育費の差押え事案は1つも載っていない。 養育費の差押えは第三者からの情報提供というシステムができて、民事執行法の改正で大きく変わるところだ。 これから僕は養育費の回収には力を入れたいと思ってるんで、執行の勉強は続けていきたいかなぁ。 失敗事例でわかる! 民事保全・執行のゴールデンルール30 [ 野村創 ]
2020.03.12
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鉄道のロクに発達していない田舎で弁護士をやっていると,たまにみるのが配達業者だったりトラック運転手が交通事故を起こした際,会社が賠償金を払ってくれないという悲しい事案がある。会社的には保険料が上がるのを嫌がって保険を使うのも嫌だし,力関係として従業員より圧倒的に上だから,事故の相手への賠償金は従業員に持たせるのだ。交通事故事件処理マニュアル補訂版 [ 永塚良知 ]かねてから,こういうことが許されるのかな,と思っていたが,これについて2月25日発売の判例タイムズ3月号で論文が載っていた。これはすごいなぁ,と思っていた矢先,2月28日に最高裁判決が出た。タイミングがすごいなぁ,と思うがこの点について感想など書いていく。まず,最高裁令和2年2月28日判決はだいたいこんな事案だ(最高裁リンク)。原告の従業員はトラック運転手だったが,業務中に交通事故を起こしてしまった。けっこう重たい人身事故で,賠償額は2500万円を超える。これを従業員が支払ったので,従業員は会社側にこの2500万円を払ってくれと請求したのがこの事案である。なお,被告の会社側はけっこう特殊で,資本金300億円以上をいうマンモス会社であって,「自家保険政策」というシステムを使っていた。これは損害保険に加入せず,その都度自己資金で支払うというシステムだ。個人的には衝撃を受けたシステムなのだけど,保険というのはそもそも「大数の法則」という統計みたいなシステムを使っているわけで,超巨大企業になると保険に入らなくても巨額の賠償金も支払うことができるというわけだな。たぶん,支払う保険料よりも自己資金で積立てておく方が安くすむのだろう。だいたい,保険料には賠償に回る分プラス保険会社の維持費もあるわけで,全部自己資金でできるんならその維持費の分がいらないからな。僕は常々,この手の事案について,従業員の請求は当然に認められるべきじゃないのか,と考えていた。だって,会社側には使用者責任があって,会社は事故の被害者には賠償義務はあるのだ。先に従業員が支払ったからといって,この義務が消えるのはおかしい。普通に考えると,誰だってミスはするのだから,経営者自身が荷物を運んだところで,1万回に1回くらいは事故も起こすと仮定しよう。ここで,100人雇えば運べる荷物は100倍になるけど,どうしたって事故の確率も100倍になるから,100回に1回は事故が起きてしまうだろう。ここで,会社は100倍の仕事ができるという利益だけをえて,人が増える場合のミスを全く負わないというのはあまりにもおかしい。ところが,これには反対説もあった。民法715条1項を見ると,被用者が他人に損害を与えた場合,使用者も損害賠償責任を負うという規定がある。これについて,3項をみると,使用者から被用者への求償はできる,と定められているのだが,逆に被用者から使用者への求償に関する規定はない。なので,こういった逆求償はできないんじゃないか,という見解もあったのだ。実際,原審は逆求償はできないという結論を導いている。ここで出てきたのが最高裁である。今度は逆に「損害の公平な分担」というマジックワードを使いつつ,逆求償を可能としたのだ。なお,いくら求償できるかという点については判断をせず,差し戻した。個人的に,面白かったのは本文よりもむしろ裁判官の補足意見である。菅野博之,草野耕一裁判官はこの事案について,「運送会社とドライバーの関係である場合,ドライバー側の負担は僅少になる場合が多く,零とすべき事案もあり得る」と言っている。こうしないと,ドライバー側は会社が守ってくれないから,恐ろしく不利なのである。同じく,三浦守裁判官も,「日常的に運転しなければならないドライバーが事故を完全に回避するのは困難なのに,自ら保険にも入れないまま巨額の賠償義務を負担しなければならないのは不合理だ」としている。この補足意見もある程度高裁を拘束するだろうから,従業員の負担割合は小さくなりそうだ。ところでこの最高裁判例が出たのが2月28日だったが,このわずか3日前,25日発売の判例タイムズ3月号に会社と従業員の間の求償・逆求償の論文が掲載されていた。この論文,100以上の裁判例を丁寧に一覧表にして深い分析をしていたのだけど,この最高裁判決を掲載していないということでわずか3日ほどで価値は暴落したと言える。いや,これほど深い研究をしたのだから,論者はこの分野の最先端の知見をもっていることは間違いないのだ。この流れで最高裁判決の解説もしてもらいたいものだ。こんなところでつまずかない! 交通事故事件21のメソッド [ 東京弁護士会 親和全期会 ]
2020.03.06
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はたして,誰が予想しただろうか・・・。ネット世界ではサタンをネタキャラにする動きが活発化し,もうサタン様はどこか愛玩動物めいた人気を博するようになって来ている。そんな予想外のキン肉マンだが,今週も元気に感想を書いていこう。さて,先週はジャスティスマンがジャッジメント・ペナルティをサタンに放ったところで終わった。キン肉マンという漫画は,確実にKOが宣言されるまでは安心できない漫画だ。この手の必殺技での続く,はあんまり信用できない。愛する友のまなざしが,倒れるたび傷つくたび俺を強くするのだから。きっとサタンも,まだ奥の手があるのだろう・・・と思っていたが,特にも何もなかった。サタンは体がバラバラになって戦闘不能になった。そして,ジャスティスマンがいうには,なんか迫り来る危機とかいうのがあって,サタンよりヤバい敵がいるとかなんとか言う話がでて今週はおしまい。説明ばかりであんまり語ることもない週だったので,オメガ六鎗客編について振り返ることにする。ところで,このサタンの試合はいったい何だったんだろう?必要だったかどうかというと,別に話の展開上,不要だったのではないかという気もする。別にジャスティスマンが出てこなくても,ソルジャーは真相を知っていたっぽいから,ソルジャーに説明して貰えばよかっただろう。また,黒幕であるサタンの登場も,いかにも唐突である。色々考えてみるにつけ,オメガ六鎗客編はソルジャー対アリステラで終わってしまい,サタンはあくまでオマケということになろうか。と,酷評しているようだが,正直言ってジャスティスマン対サタンの試合はベストバウトといってもいいくらい盛り上がったと思う。なんといっても,六鎗客編は前作の完璧超人始祖たちとくらべてパワーダウンの印象は否めなかった。序盤は正義超人たちも一軍ではなくてカナディアンマンだとかウルフマンといった二軍が戦うという形で始まったし,中盤で運命の王子たちが参戦して盛り上がってくるものの,どうしても六鎗客はザ・マンより弱いことが確定していた。しかも,六鎗客は悪役(ヒール)ではなかった。六鎗客は下手すれば正義超人以上に友情パワーに溢れていて,正義超人が試合で勝つことによって問題はなにも解決しないのである。読者としても,単純に正義超人側を応援できず,もどかしい思いはあった。なので,六鎗客編は始祖編よりいまいち盛り上がらなかったように思う。とろころが,ここで出てきたのがサタンである。強さについてはザ・マンより劣るとしても7人の悪魔超人編からの古参だし,誰がどう見てもヒールである。そして,問題点(サタンの暗躍)についてはジャスティスマンが試合に勝つことで解決できる。なんとも単純な試合だし,読者としても普通にジャスティスマンの勝利を願えばよかった。特に,当初は勝つか負けるか,全然読めなかっただけに非常に面白い試合だった。次回シリーズは,敵が悪人で,試合に勝つことで問題点が解決するような単純な構造だといいなぁ・・・。
2020.03.02
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