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運び屋ヴァン:期待と不安を感じながらもストリップ地区へ。ED-E:人が多い場所では特に警戒を強めている。FalloutNewvegas第46話「ラッキー38」ストリップ地区のゲートで2000キャップを払った俺にニューベガスの電飾が目に飛び込んできた。ここに来ても俺の記憶は戻っては来なかった。少しは期待をしていたのだが。「Beep」ED-Eが砲塔で指し示す方向に、グッドスプリングスでベニーにやられた俺を、ドッグ・ミッチェルの診療所まで運んでくれたセキュリトロンのヴィクターが居た。俺たちに近づいてくる。「よぉ相棒、ついにここまで来たか。さぁあの方が待っているすぐにラッキー38に行こう!」「ヴィクター…お前は一体何者なんだ?あの方とは誰だ?」「俺のことはいいだろう。あの方とはこのニューベガスの支配者Mr.ハウスだ。さぁ行こう、あんまりあの方を待たせるんじゃない、お呼びがかかるなんて滅多なことじゃないんだ」「Mr.ハウスは俺のことを知っているのか?」「俺の口からはなんとも言えないね。とにかく会ってくれないか」「わかった…連いて行こう」ヴィクターの、セキュリトロンのモニターが切り替わり警備の顔になる。少し離れた所に居たセキュリトロンにヴィクターの陽気なカウボーイの画像が映し出される。「ヴィクターは一人じゃなかったのか?」「そうじゃないんだ。どのセキュリトロンにでも俺は移れるんだ。詳しいことはあの方しか解らない」ヴィクターの居る建物の前まで行く。そこはラッキー38。誰も入ったことがないと言われ、Mr.ハウスが居るとされるカジノだ。ニューベガスで一番高い建物でもある。「さぁ入ってくれ。その前にお前さんの連れにはここで待ってもらえるように言ってくれないか?あの方はお前さん一人で来るように言ってるんだよ」「そうか分かった」俺はED-Eに待機命令を出す。ラッキー38の扉がゆっくりと左右に開き始める。周囲の人々の視線が集まる。「おい!ラッキー38が開いてるぞ!」「遂に開放か!?ハウスは本当にここにいたんだな」「あの赤髪の男は誰だ?あいつを入れるために扉を開けたのか!?」「Mr.ニューベガスのラジオ放送で話題になるんじゃない?」「一度入ってみたいものだわ~」俺は振り返らずにラッキー38の中に足を踏み入れる。中はカジノフロアーだった。暗めの照明、清掃され清潔な絨毯、ホコリ一つ無い。落ち着いた色調で照明は暗め。高級感漂うカジノだ。「相棒、このエレベーターに乗ってくれ。あの方のいる最上階に案内するぜ」ヴィクターの言われるままに正面のエレベーターに乗る。あっという間に最上階に到着。扉が開くとそこには開放的なラウンジがあった。大きな窓ガラスからはニューベガスの街並みが見える。セキュリトロンが何体も立っている。ここで何かしようものならあっという間にマシンガンで蜂の巣にされるだろう。「相棒、その通路を進んで右の階段を下りるんだ」「ああ」階段を下りると目の前に巨大なモニターがあった。そこに中高年の男の姿が映し出されている。これがまさかMr.ハウスか?「ようやく会えたな運び屋。こうやって対面するのに随分時間がかかってしまったな」「あんたがMr.ハウス…」「その通りだ。私がロバート・エドウィン・ハウス。ニューベガスストリップ地区の代表であり、CEOであり、所有者だ。さて運び屋、ここまで来てこのニューベガスの景色を見てどう思う?」「こんな所は他には無いだろうと思った」「ふむ、そうだろう。ここには人間の全てがある。私はかの核戦争からこの街を守った、人類の財産であるこの場所をな」「…で、何の用なんだ?一介の運び屋にこのVIP待遇はどういう事なんだ?」「謙遜するな、ヴィクターに助け出されてからここに来るまで大層な活躍っぷりじゃないか。それは素直に認めて誇れ。お前は200年以上の間で唯一このラッキー38に足を踏みれた人物なのだぞ?簡単に成し遂げられることではない。お前を呼び出したのはまだ完了されてない契約のことについてだ。お前が運ぶはずだった荷物の事について話がある」「あれはあんたがヴィクターを使って依頼したのか。だが肝心の荷物は奪われてしまった」「分かっている、奪ったのはベニーだ。この問題が起こるまでは彼の庇護者になるつもりだったのだが…ベニーには様々な事を教え可愛がってきたつもりだったんだが。私の目的のためにはどうしても生身の人間が動く必要がある。セキュリトロンは戦力としては問題はないができない仕事も多い。私はベニーの野心を甘く見ていた」「………」「お前にはベニーに奪われたその荷物を持ってきてもらいたい。報酬は契約の4倍払おう」「…荷物の中身は何だ?何も知らされないまま手足のように動けというのか?」「荷物の中身はプラチナチップだ。随分と昔に失われずっと探していた、あれは私にしか使えない物だ。あのチップを作るのに膨大な金を費やした。核戦争で行方がわからなくなっていたが遂に見つけたのだ。これにも膨大なチップを費やした。そして運ばせるのに慎重に慎重を重ねたがベニーの裏切りによって結果はご覧のとおりだ。プラチナチップがあれば人類の未来は明るく確かなものになると保証しよう」「ベニーはあんたのその話を聞き自分でプラチナチップを使おうと奪った…」「愚かな事だ。ベニーは部族出身者だハイテク機器の複雑さを今ひとつ理解できていない」「何故あんたは自分で取り戻そうとしない?セキュリトロンを使えばいいじゃないか」「セキュリトロンが突入すればベニーに気づかれ逃げられてしまうだろう。人間の手が必要なのだ」人間か…ハウスは本当に人間なのだろうか?200年も生きているとは信じがたい…グールなのか?「お前の考えていることは大体わかる。私が人間ではないかあるいはグールとでも思っているのだろう?だから姿を現さないと。私は正真正銘、肉のある普通の人間だ。特別な方法で200年生き延びた。そしてこれは人類の未来の為にもなっている」「姿を現さないのはセキュリティーの為か」「その通りだ。私は誰にも直に会うつもりはない、その必要もないと考えている。この話は今は置いておくとしよう。運び屋、お前にプラチナチップを取り返してもらうのが最重要事項だ。私に従ってくれれば悪いようにはしない」「…記憶の無い俺はとりあえずあんたの指示で動くしかないしな。それでベニーはどこにいる」「決心がついたようだな、奴は今自分のカジノにいる。ザ・トップスだ。ストリップ地区を南に進めばすぐにわかる。ベニーの始末はお前に任せる。恨みを晴らすなり好きにするがいい。プラチナチップを手に入れたらまた話をしよう」「なぁひとつ聞いていいか?」「どうした?」「あんたはプラチナチップを手に入れて何をするつもりなんだ?」「ストリップ地区だけではなくモハビ全体の統一を目指している。今言えるのはそれだけだ。詳しいことはプラチナチップを手に入れてからだ、全てはそこからなのだ」「分かった…あんたが何を考えているかは知らない。プラチナチップを渡した後はどうするかその時考えさせてもらう」「それでいい。媚びへつらう者よりよっぽど信用ができる」「じゃあまた」「運び屋、契約期間の間お前にラッキー38のスイートルームを与えよう。そこを拠点とするがいい。仲間も連れて入っても構わん。この最上階にはお前しか入れないがな」「ああ、ありがたく使わせてもらうよ」至れり尽せりだな…それほどプラチナチップが重要という事か。宿は正直ありがたい、ED-Eはどこでも大丈夫だがこれから仲間も増えるかもしれない。ずっとハウスの下で働けばスイートルームに住めるという事なら、ニプトンで出会った少女、ライカちゃんをここに呼んでもいいかもしれない。キャスさんだって安全で快適な暮らしができると知れば来るかもしれない。これからどう動くか…すぐにベニーを追いかけてザ・トップスに行くべきか。それとも情報を集めて慎重に行くべきか。ED-Eを中に入れてやって…少しスイートルームで考えをまとめるか。続く
Jan 26, 2014
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木城二郎:曲がったことが嫌いでやると決めたらやり通す。速水恭一:お調子者で女好き。白峰吹雪:大人しく見えて大胆。冷たそうにみえて熱い。VAMPIREEYE 第二十四話「地下都市」木城二郎と速水恭一は白峰吹雪に連れられ田口堂に来ていた。明命館学園を襲った吸血鬼、吸血鬼と化した副校長の沖田実光を撃退した三人はその後教会の人間と接触する為に田口堂に連れてこられたのだ。「教会かぁ…実際のところよく知らねえんだよなぁ」速水恭一は頭の後ろで手を組んでため息混じりに言った。「人間と化物が揉め事を起こさねえように管理してるって話だけど結局人間側の都合を押し付けてるんじゃねえの?それが嫌で従わないのもいるんだろ?奥寺みたいに」速水恭一はライカンスローブ(獣人)である。「それを今から聞くんだろ?」木城二郎は速水に言った。「二人共こっちに…」白峰吹雪が田口堂のカウンターの奥から暖簾をあげて言う。二郎と速水は吹雪に着いていく。土間作りの通路を奥へと進み突き当たりの一見壁にしか見えない扉をググり抜けその先にあるエレベーターのスイッチを吹雪は押す。田口堂の主人である田口は腕を組んでじっとその様子を横から見ている。6人ほどしか乗れない小さなエレベーターに乗って下に。階層のボタンは二つのみで地上と地下だけであった。エレベーターに乗ってると二郎は耳が圧迫される感覚を覚えた。気圧の変化からかなり深いところまで降りていることが分かった。エレベーターを降りるとそこはコンクリートに囲まれた天井の低い通路でその先にはシェルターを思わせるほど大層な金属扉があった。吹雪が前に立つと扉が開いた。その奥にはさらに金属の扉が。三人が中に入ると最初の扉は閉じられる。その後2枚目の扉が開く。そしてその次には金属の扉が。計24の扉を抜けた。「なんつー扉の数だよ…」「本当だな」「木城くん、速水くん扉にうかつに触れてはダメよ。強力な結界だからやけどでは済まされないから」「おー怖っ!先に言ってくれよ白峰ちゃん」「…そうね」24枚の結界扉を抜けた先には…街が広がっていた。地下都市である。建物は和テイストながらもモダンな雰囲気で屋根の色は紺色に統一されている。街の中央に白く高い塔、それが目に付いた。天井から地面までつながっている。高さは京都タワーよりも高く見える。「ここが碁盤の目町中央区よ」白峰吹雪は足元に広がる町を指して言った。「うおおおお…何だここ…これ全部教会の物なのか?」「こんな町が地下にあるとはね…」「ついて来て」長い階段を下りて街中に入る三人。駅から路面電車に乗る。ホームの高さはなく車体も低い、車椅子の者でも簡単に乗り込めるようになっている。二郎と速水は窓から町を眺める。「この街は国が密かに計画している地下都市のモデルなの。最初は計画の関係者と作業員だけが住んでいたんだけど教会が話をつけて闇の住人の住処としたのよ」助手席の吹雪が静かに言った。「じゃあここには教会関係者と登録された闇の住人ばっかりが住んでいる?」二郎は歩いている者を見ながら聞く。「強制ではないけれど推奨はしているわ。この町なら闇の住人が自分の能力を活かした仕事ができる職場があったりするし、何より人の目を気にしなくていい」「なるほど…」「しかしよぉ…なんだかいかにも作り物って感じの町だなぁ。広告も看板も殆ど見ねえしブラブラしてる連中も見かけねぇなぁ」速水が言った。「ここには娯楽施設は存在しないわ。住宅とコンビニエンスストアと職場と教会の建物だけだから」「つまんねぇな…こんなところには住めねえわ」「遊ぶなら地上で、ということなの」「車もほとんど走ってないね」二郎は車が列をなしている地上の京都市内を思い浮かべてそう言った。「路面電車は外周と中央に走ってて人口も2000人ほどしか居ないから」「意外と少ないんだね」「そのうち1500人程は人間ね。闇の住人は500人程しかまだいないわ」路面電車を下りて彫刻で装飾された学校や役所を思わせる建物に入る。いくつも仕掛けられた監視カメラが二郎と速水の目に付いた。敷かれた赤い絨毯の通路を歩き木で出来た分厚い扉の部屋に入る。大きな木製の机、大量の観葉植物、巨大な水槽があった。「白峰吹雪、二人を連れてきました」「ごくろうさま」部屋で出迎えたのは緑がかった瞳のスーツを着た女性。机の後ろのハンガーには白衣がかけられている。「私は水元来海(みずもとくるみ)、木城二郎君に速水恭一君ね。そこにかけて」「はい」「はぁ…」「吹雪ちゃん…あ、白峰吹雪からの報告書を読んでいるから大体のことは解っています。で、ここに何をしに来てもらったかと言うと、教会のメンバーとして登録するためです」水元来海は報告書を机に報告書を置いてソファに座って足を組む。「白峰さんから大体のことは聞いてます」「なら話は早いわね。今日からあなたたち二人は見習いとして白峰吹雪と任務を行ってもらいます。もちろんバックアップは十分にします。他言無用、守れなかった場合は記憶消去、もしくは…あ、これは今はいいかな」「はい」「はぁ…」「まぁそんなに固く考えなくてもいいわ。教会なんて大層な名前してるけど宗教とはほとんど関係ないし昔の名残りでそういう名前なだけだから。特撮とかである正義の秘密組織ってあるでしょ?あんなノリでいいから」「そうですか」「それ聞いてほっとしたぜ~」「この書類にサインして終わったら能力テストをします。それが終わったら帰ってもらって結構よ」二郎と速水はサインをしたあとそれぞれ別の場所に行かされる。二郎は水元来海に、速水は吹雪に連れて行かれた。「さて、木城二郎君、あなたが木城紫蓮さんの息子だって事は知ってるけど実際に見るのは初めてね。やっぱり親子似てるわね」「そうですか」「私は元・白峰家世話係で教会の能力開発室の室長なんです」「白峰さんの家の世話係だったんですね」「ん~仕えてるのは仕えてるんだけど、当主が家にいないから私もあの家に居ないのです。お嬢様三人の世話は須原と吉良で十分、私は当主の近くに居たいですから」「当主…白峰さんの家大きそうだけどどんな家なのか俺知らなくて」「あれ?聞いてませんか?簡単に言うと世界に吸血鬼のいくつかある種族の一つの頂点が白峰家の当主って事なのよ」「え!白峰家てそんな凄い家だったんですね…じゃあ水元さんも吸血鬼ですか?」「私は半魚人(マーマン)よ。水元家は古くから白峰家に仕えているのよ」「そうなんですか…」二郎はただ驚くばかりであった。最近非日常的な事ばかり起きて驚く事にもかなり疲れてきている。二郎と水元は廊下を進んでいく。様々な人物の顔写真が飾られている。「あれっ!?」二郎はその中におよそイメージとは結びつかない人物の写真を見つけた。教科書やドキュメント番組でしばしば目にするその人物の写真を見つけて驚いた。「水元さんこれ…」「ああ、エイブラハム・リンカーンね。彼も教会の人間だったのよ?吸血鬼専門のね。銀の斧の技術はその他の追従を許さないほどの腕前で1000人の吸血鬼を滅したとも言われているの」「リンカーン大統領が教会の人間で吸血鬼退治…!?」「そうよ。彼の考案した銀斧術は今でも受け継がれていて吸血鬼専門の者はみんな学んでいるわ」「そ、そうですか…」あの有名な人物が教会の人間だったとは思いもよらなかった。二郎は水元に連れられて自動扉の奥にある部屋にはいる。そこには様々な研究資材や大きな装置の中央に置かれた椅子や手術台のようなものまで見えた。「早速だけど二郎君の右手の義手を少し見させてもらうわ。大丈夫、分解したり取り外したりしないから」二郎は椅子に座り右手を差し出す。水元は他の研究員を読んで二郎に様々な線を取り付けていく。水元はパソコンの前に座りキーボードとマウスを操作。そこから声をかける。「木城二郎君、義手に力を込められる?エネルギーを集めるようなイメージで」「はい」右手に意識を集中する。義手の内側から力が湧いてくるのが分かる。「これは…」水元は驚いた顔でパソコンを操作する。「そんなっ!なんでこの義手が存在するの!?『私たちが完成を目指している物』そのものじゃない!木城二郎君、報告書ではこの義手は学校で知らない人物から譲り受けたってあるけどどんな人物だったの?」「よくわかりません…顔は見えなくて…男性で背は俺と同じくらいとしか…」二郎はそう答えるしかなかった。実際顔は覚えていないのだから。「ありえないわ…まだこの世の中に無い技術で作られているのよその義手は。誰かがデータを持ち出して…でもそれは絶対に無いわね外では作れるはずもないもの」「あの水元さん、俺のこの義手から何かを感じるんです。V-エナジーの事とか。このバックルの使い方とか」「V-エナジーって…そんな事まで!?トップシークレットの情報なのに!!」水元の声を聞いて他の研究員にも動揺が走る。作業中の者も手を止めて水元と二郎の周りに集まってくる。「水元室長、この義手と少年の融合率は100%です…この数値は一体」「木城二郎君のデータを集めて木城二郎君の為に作らなければありえないわね…でもそんな事はありえない…彼は初めてこの場所に来た、それまで教会との接触もなかった」水元は再びパソコンに戻りキーボードを叩きマウスを操作している。「どういう事なの…とりあえずデータのバックアップを取って…そのバックルの事も調べなくては」二郎はその後3時間にもわたる検査を終えようやく解放された。「お疲れ様…木城二郎君も疲れたでしょうけど私も頭が痛いわ…」「その…すみません」「取れるだけのデータは取ったから後は調べていくだけね。構造は理解しても作れないものだからそれは」「そうなんですか?」「木城二郎君、あなたにそっくりな人間は作れるけどあなたそのものは作れない。そういうことなのよ。でも一歩…前進かしらね。完成系を目の当たりにしたのは大きいわ」水元と二郎は最初の部屋に戻った。すでに速水と吹雪は来ていた。待ちくたびれたという感じで二人を見る。吹雪は読んでいた本を閉じて立ち上がる。「さぁこれで今日は終わり。明日はここまで来なくても地上の教会関係者の端末でやりとりできるから。詳しいことは吹雪ちゃんに聞いてね、解散~」水元はさっさと出て行ってしまった。「やっと帰れるぜ~体力テストやら適正検査やらめんどくさかったな~。木城、お前もそうだったろ?」速水はソファから立ち上がった。「いや俺はずっと検査だよ。ちょっと走ったり義手使ったりした程度かな」「なんだそうか。それより驚いたぜ。あのリンカーンがなぁ…」「そう!あれは俺もびっくりしたよ!」「まぁなんだ、これから刺激的な毎日が遅れそうで俺は楽しみだぜ」「俺はこの力を正しいことに使いたい。義手から感じる意思にも答えたい」二人の様子を見ていた吹雪が。「帰りましょう」と言って退室を促す。三人は建物を出て再び路面電車に乗り、街の端から24の扉を抜けてエレベーターで地上に、田口堂に戻った。「覚えることが沢山あって大変だと思う、来週から期末試験なのにごめんなさい…特に木城くんはお兄さんの事もあるのに…」「いや逆に希望が見えてきたよ。兄貴を見つけて元に戻せる気がしてきた」「………」吹雪は何も言わなかった。言えなかった。自分の姉が木城二郎の兄を吸血鬼に変えてしまった事を。「明日の放課後またここ田口堂に集まりましょう」「おう!」「うん」
Jan 4, 2014
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