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ひさしぶりにテレビで格闘技を見た。格闘家になった自分を想像して、笑った。もし、 時間を戻して人生をやりなおせるとしても今のまでよいと思った。今やれないこと は10年若くてもやれそうにない。
2006年06月30日
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「普通は、誰かに会いたいとせがまれてもすぐに会いに行ったりしないよ」だからといって、「いつまでも会わないでいるとかぎりなくエッチな動物になって、誰かを困らせてしまうかもしれない」あなたは大きな声で嬉しい気持ちを表現する。「私はあなたの言葉にならない声を聴く」…「あの年老いた少年は、あなたのこんな声を聴いたことがあるの」ふと空気が冷たくなった深い夜に宇宙の音階を心に宿した女を少しだけ言葉で虐める心が触れる妄想。
2006年06月29日
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深夜に突然、誰かに電話したくなる。電話が鳴っても目覚めないくらい深い眠りの中にいるかもしれない誰かに。もし、傍らで眠る男がいれば先に目を醒まして、誰からの電話なのかとあなたをなじるかもしれない。
2006年06月28日
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感覚的に描く。できるだけ無垢に。しかも、抽象的に。風景画のような作品と人物画のような作品が何点かできた。一点、描く度に、頭の中がちりちりと音を立てて、死んでしまいそうになる。しかし、次の作品を描くために、何度でも生まれ変わる。
2006年06月27日
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夜、雨が降って、やんだ。沈丁花の葉にたくさんの雨の水滴がとまった。無数の水滴が街灯の光を宿して光る。ホタルを見に行きたくなった。
2006年06月26日
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夜空を見たわけではない。プラチナの月を想った。誰の面影も思い出させない月。ただ、冷たく光る月が浮かんでいるような気がした。
2006年06月25日
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夜、空けたワインがあまりにもよい香だったので、昆虫学者夫婦を誘って、一緒に呑んだ。そのとき、昆虫学者が自分の娘は自分に似ていないよねと笑って言った。何パーセントくらいそう思うのと奥様に聞かれて、彼は10パーセントくらいかなと答えた。婚外妊娠は多くの動物で確認されているそうだ。しかし、そのあと昆虫学者は、朝まで奥様に責められたらしい。たった10パーセントでも許されない冗談。
2006年06月24日
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自分自身で決めた制限体重内にいると疲れにくいし、無理もきく。その体重のリミッ トを超えそうになったので、夕食を軽く済ませてアトリエに入った。夜中の2時過ぎ に仕事を終えたときに、急に空腹を感じた。何か食べようよと耳元でささやく声が聞 こえた。24時間営業の中華料理店。
2006年06月23日
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車検が出来上がったので工場に取りに行った。走行距離は20万キロに近い。ながく使っ たエンジンのなかは鏡のようにツルツルなのだという。なめらかにエンジンを吹き上 げて、工場を出た。
2006年06月22日
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疲れた男の仮面をかぶったスーパーマンだと自分を鼓舞して、アトリエに向かう。今日は、何点かの作品が完成した。もしかしたら、本当に、スーパーマンかもしれないと自惚れる。
2006年06月21日
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ふと、疲れに気づく。乾ききったバケットになった感覚。誰も食べようとしないけれ ど、カビもはえそうにない。誰にも会いたくないし、誰も会いたがらない。そんな気 分を振り切って、アトリエに出かけた。
2006年06月20日
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作り過ぎないように、感覚をとぎすませて、描く。さらっと彩色する。気に入らない と、何度も消しては描き直す。アトリエが描きかけの作品で溢れている。揮発したテ レピン油の臭い。
2006年06月19日
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10年以上作品を発表していなかったある彫刻家が、ツバメの写真で、活動を再開した。 天才の沈黙に期待がふくらむ。京都のある老舗の画廊のオーナーとツバメの作品の話 をした。並み大抵の作品ならば、もっと沈黙していて欲しいとオーナーは言った。彼 への期待が大きいだけに見る目も厳しくなる。夜に彼の新作展を見たオーナーから、 やはり、彼の作品は見続けることになりそうだとメールが入った。
2006年06月16日
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遠くの人も近くの人も、会える人も会えない人も、会えたときには、いつものように、 かわることのない言葉を交わすのだろう。昨日、旅に出たある人の気配を何故か今日 も近くに感じていた。夕刻、その人から旅が中止になって、男と言い争いをしていた とメールが入った。
2006年06月14日
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アトリエのフェンスを超えて、となりの鉄工所になだれんで咲いていたピンクの夾竹 桃の枝を切った。車の出し入れの視界の邪魔になっていたユッカも根から掘り起こし た。他の低木の庭木もだらしなくのびていた枝を切り詰めた。切り落とした枝を山の ように積み上げた。汗が目に流れ込んで痛い。タオルを固く絞って全身の汗をぬぐっ た。夕方の風はすずしい。
2006年06月13日
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曲がるところを間違えていくら走っても目的地に辿り着かない。なんども同じあたり を通り過ぎる。まちがった道を走るのも、なにか意味があるはず。
2006年06月12日
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小学5年生の国語の詩を作る授業。短い詩につけられたタイトルを考えさせる。たとえば、「散髪は嫌い」のタイトルが「けむし」だったりする。正解はないよと教師が言う。私ならば、タイトルは「日曜日」。その授業で、ある男の子が、「ペリカンがワニを食べる」という詩を書いた。タイトルはわからなかったけれど、先生は、わからないな!むずかしいとコメントした。「ワニがペリカンを食べる」の逆。想いは分かる。食物連鎖そのままでないところも面白い。先生は、気に入った詩の言葉を少し入れ替えて、自分らしい詩を作ることを教えた。学びは真似から始まるのは分かるけれど、人の真似からできる詩や芸術。そんなものばかりが氾濫しては困る。
2006年06月11日
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「はたして同時は可能なのか」「いかにして同時であることができるのか」「同時」について考えることで、瞬間を理想としたり、あるいは、永遠を求めたりする。見えるかたちにすがりついたり、あるいは、見えるものから遠ざかってみたりもさせる。「同時」とは不可能な願望のようにも思われる。あるとき、それは、「もういってしまったの?」と悲しみ、あるとき、それは、「どうしていかないの?」と苛立つ。「同時」という瞬間の有り難さ。生れながら、壊れる瞬間を感じる。
2006年06月10日
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直観ギャラリーで7月に開く個展の案内状を受け取りに行った。その足で、ずっと、応援してくれていたけれど、考え方の違いで長らく個展を開いていなかった大阪のある画廊で来年、個展を開くことを決めた。お世話になったオーナーに作品を見てもらうためだけの無欲な個展。
2006年06月06日
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昼は遠くへ車で仕事。夜はアトリエで制作。これから二週間はこんな感じ。
2006年06月05日
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紫ブログにアクセスできなくなったのは私だけではなく、すべての読者だった。紫はある日、日記にフルネームを書き込んだ。やるな!と思ったけれど、最後の台詞のようでもあった。もう、ブログは削除されたのかな?限られた読者にだけ開かれているが、その読者もブログの存在さえ忘れてしまう。そして、ほとんど誰もおとずれない小さな公園のようなブログが存続してもよいのではないかな。
2006年06月04日
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MIHOミュージアムのニューヨーク・バーク・コレクション展から京都コンサート・ホー ルのクリスチャン・ツィメルマン・ピアノ・リサイタルへ。モーツァルトとベートー ヴェンは抑制の効いた演奏。睡眠不足のコンディションには辛かった。ショパンとラ ヴェルはよかった。音楽の躍動感に目覚めた。ピアノが音の絵を描く。
2006年06月03日
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紫が少し前にブログに月についての美しい文章を書いた。紫はあったかもしれない浮 ついた泡のような夢をひとつひとつつぶしながら生きると書いていたように思う。紫 のブログは特定の読者を出入り禁止にできる。私が月に浮かれた文章を書いた次の夜、 紫のブログに入れなくなった。カギのかかった部屋のように。
2006年06月02日
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Fさんとお昼を食べた。食べながら彼は言った。朝、家を出るとき奥様がいつになく 微笑んでいたと。Fさんが、今日は明るいねと言うと彼の奥様は、このいってらっしゃ いが最後のいってらっしゃいでも後悔しないようにと答えたらしい。
2006年06月02日
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力によって相手の意志をふみにじる行為はすべて暴力的だ。夫のDVに会い続けた女性 は暴力を振るわれないために、自分の感情を殺すようになるという。相手の機嫌をそ こなわないようにすぐに返事をかえして従順に振る舞う。3人にひとりがなんらかの 暴力を夫から受けているという統計もあるらしい。暴力を避けるには暴力から逃げる のが一番正しい。母子生活支援施設で働く人の講演を聴いた。
2006年06月01日
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