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朝、ちいさなイボイボのゴーヤがふたつなっているのを見つけた。その脇には種から 育てた大葉、根元にはサツマイモの蔓が繁り始めた。朱色のカンナの花も咲いた。子 どもの頃にはもどりたくないけれど、小学生の夏休みはよかった。田舎に帰って、畑 のすいかの音を聴く。
2006年07月31日
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小磯記念美術館にはじめて出かけた。大学の時、非常勤講師でみえていた先生の個展を遠い知り合いからいただいた招待券で鑑賞した。国立国際美術館では大きな焼き物のオブジェの展覧会。直観ギャラリーの移転先の昭和初期に建ったビルを探した。昼はインドカレー。夜はスーパーのウナギ弁当。アトリエにて、キャンバスの下地をつくった。仙台に旅行中の友人に電話してみた。牛タンとチューハイの夕食をとって、ホテルにむかって歩いていた。自宅の食卓の電球が切れた。ビデオでK1を録画した。深夜に焼酎をロックで呑んだ。
2006年07月30日
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御近所の昆虫学者のお宅に突然、呼ばれて夕食会。宴もたけなわ、今のお宅の少し北 の方に新しい家を建てて、年末には引っ越しするという話を聞かされた。パーティー できる空間と来客用の駐車場をとりたいと言う。 話を聞いていると私も新しいアトリエをつくりたくなってきた。高い天井のアトリエ に中二階の書斎、なんならグランドピアノがあって、興が乗った友人がバレエを踊り 出したくなるような空間。
2006年07月29日
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夜、車で家を出たら、携帯で話ながら歩いている彼女に出会った。彼女は怪訝そうに、「このあたりを何回まわったのかしら」と尋ねた。私はただ通り過ぎるところだと告げた。彼女を車に乗せて、アトリエにむかって走った。アトリエの扉を開けるとむっとした油の匂いがした。ダンマルオイルのびんが割れて、コンクリートの床がねっとりと光っていた。絵の神様が変質した油のびんを割ってしまったのだと思った。彼女が古いシャツをハサミで切って、私がその布で床の油を拭き取った。夕立ちが降り込んで湿度があがったのか、何枚かのキャンバスにカビの斑点が見えた。カビも布で払い落とした。彼女は、カビアレルギーなのだと言って、咳き込みながら車に避難した。今夜は仕事は諦めて、丘に向かって車を走らせた。丘は空に続く。クーラーで車を寒いほどに冷やした。
2006年07月28日
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物語と現実が地続きであった時代には、世界と抽象もまた、地続きだったのだろう。今日、同僚からメールが入って、夕方から飲みに出かけた。この頃、私のことを安全な人になったとなげくSさんは、仕事を抱えて早くに帰宅したらしく欠席。いつもの気兼ねのない仲間と魚料理で焼酎を呑み比べた。色から音が聞こえて、音から色を感じるCD付き絵本をつくりたいという話をした。音をつくる人と色をつくる人が出会って刺激しあいながらできる仕事。
2006年07月26日
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直観ギャラリーのグループ展で韓国の作家の立体作品を買った。 気に入った作品が無理なく手のとどく値段なら買うのがよい。自分が絵を描かなくて も選んだ作品に感性があらわれる。もし、自分も作品をつくるのならば、選んだ作品 と自分の作品をならべて飾ればいい。
2006年07月25日
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昨日、梱包だけすませておいた作品を車で搬出に出かけた。自分が展覧会をしている ときには、どうしても画廊と自宅の往復になる。ふらりと海にでもでかけたい気分。 ずいぶん昔、はじめての個展が終わったあと、しばらく何もできなくなった。完全燃 焼。その頃は展覧会で体重も減った。今は、展覧会では減量できない。むしろ、太っ たかもしれない。
2006年07月24日
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個展が終わった後、直観オーナーの新しいマンションで打ち上げをすることになった。 料理はすき焼で、よく冷えたビールがあった。そこで、オーナーの古い友達の大学の 先生が奥様とうまくいっていないと話し始めた。普通、パートナーの悪口をくどき言 葉にする人は信用できないけれど、話を聞くと少し困った奥様なのかなと思った。今 度、生まれ変わったら心の通いあう女性と添い寝したいと言う。今すぐにそうすれば よいのになと思った。世界には何人か、出会うと必ず恋に落ちてしまう人がいるとし よう。出会えば、理由などなく激しい恋に落ちてしまう。そんな恋に落ちてしまえば いいのになと思わせる人だった。
2006年07月23日
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ギャラリーでの個展って、お祭りの出店みたいだ。ながい時間をかけて、作品をつく り、限られた時間と場所で作品を見せる。 今日はいい天気。たくさんの来客があった。直観ギャラリーは来年の1月に、国立国 際美術館の北西の50坪の空間に移転する。ここに世界から美術の好きな人が集まり、 新しい美術を発信するスペースになればよいなと思う。
2006年07月22日
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Oさんの小説を読みはじめた。少女とある建築家との出会いが赤裸々に綴られる。私小説かと思って読みすすめたら、ある建築家は、事故であっけなく死んでしまった。突然、挿入された死。死は物語を終わらせるのか、掻き立てるのか。唐突の死、あるいは、ゆるやかな病は、人の命のはかなさを強く印象づける。
2006年07月19日
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今日は画廊はお休み。昼は仕事に追われた。夕方、少し、眠って、夜にアトリエに出かけた。作品が出払ったアトリエで黙々と仕事をした。深夜にある人と展覧会の近況などを電話で話した。ずっと会っていない人からメールが入った。
2006年07月18日
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今日はギャラリーの直観オーナーの手料理でウイークエンドパーティー。コレクターやディラーや文筆家や写真家やいろんな人が集まって活気のある会場になった。今、見て感動しない作品に100年後の人が感動するとは思えない。いろんなものを振り切ってしまえるくらいに絵を描くことに専念したいと思った。
2006年07月15日
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そんなに呑んでいないつもりだったのに二日酔い。今日はたくさんの予定を詰め込ん でいたので、体調をごまかしながら終日仕事。水をたくさん飲んだ。展覧会場には行 けなかった。こんな日にかぎって永く会っていない友達がたずねてきていたりするも のだ。
2006年07月14日
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絵をわかる、わからないで語ることがある。絵はわかればよいというものではなく、 むしろ、わからなくたっていいように思う。わかりすぎて好きになれないこともあれ ば、わからないから好きということもあり得る。今回の個展ではいろんな試みの作品 を同時に展示した。たくさんの試みの中に、どれかひとつでも見る人の心にひびく作 品があればいい。
2006年07月12日
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個展の搬入、無事、完了。ギャラリーのオーナーとスタッフとお蕎麦を食べに行った。オーナーから来年も同じ頃に個展やりましょうと提案があった。車でなければ、呑みたい気分。
2006年07月10日
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展覧会の案内状を書いた。宛名はプリンターで打ち出した。自分の名前と一言のメッ セージだけを、その人の事を想いながら、ペンで書いた。一言では語れないメッセー ジがあるときは、空白のままにした。昔の人は、一文字一文字に心を込めて、手紙を 書いたのだろうと思った。
2006年07月01日
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