ひこじいさんのブログ
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一般的には水と混じった液状の土をドロと呼んでいるが、学術的には粒子が1/16mm以下の大きさと決められている。 土と泥は日常的には同じように使われる場合もあるが、土は地球の陸地の表面を覆っている生物活動の影響を受けた物質層と定義されている。 アシナガバチの巣が、樹木や石垣等の営巣場所が地面に近い場合はその年の水害が無いとの民間伝承がある。 今年は、かなり低い場所での営巣が目に付く。7月の初めに台風の雨が少し降った程度で、干天続きである。 その伝によれば、関東甲信地方の今年は、水害が無いのかもしれない。 花後のハスの花托がアシナガバチの巣の形に似ているところから、蓮の古名「ハチス」の名前が生まれさらに「ハス」へ転化したという説が有力である。 アシナガバチは日本に3属11種の生息が確認されているが、蓮の古名となったハチは恐らく「キアシナガバチ」であろう。 コアシナガバチは反りかえった巣を作るので、ハスの花托とはその形が大きく異なる。 はちの中にはドロを使ってトックリ型の極めて小さな巣を作る、ドロバチあるいはミカドトックリバチともいわれるハチがいる。 トックリバチは、わが国では北海道から九州まで広く分布している。 スズメバチ科に分類され、体長 10~15mm。体は黒色でやや光沢があり、第1腹節は細長く基部は柄状に細まり第2腹節は卵形をしている。 泥を用いて岩の平面や草の茎などに徳利形の巣をつくる。 この巣の形がトックリに似ていることから、古くからトックリバチの名前で呼ばれてきた。 ガの幼虫を狩って仮死状態にして巣の中に蓄え、幼虫の餌にする。 近縁種にキアシトックリバチ・サムライトックリバチ・キボシトックリバチ・スズバチなどが日本で確認されている。 巣の天井に一個の卵を糸で吊るし、狩った幼虫の胸部神経球に正確に毒針を打ち込み麻痺させたシャクガやヤガの幼虫を巣に運び込む。 毒針が正確に打ち込まれることで餌の幼虫は死ぬこと無く、孵ったトックリバチの幼虫が育つまでの生き餌となる。 同じドロを使って巣を作る、ドロバチと呼ばれる仲間がいる。 植物の枯れた茎や枝・竹筒・木材の穴・岩石のくぼみや割れ目などを泥で塞いで巣をつくる。 特に細い竹の穴は、彼らの格好の巣作りの場所であり良く目につく。 腹部第2節が、細くなっているトックリバチ類と異なり幅が広い。 多くのものは黒色で,黄色や橙褐色の斑紋や帯紋がある。 その中に麻痺させた獲物を運びこんで、幼虫の餌とするのはトックリハチと同じである。 ドロバチは家の軒下や床下・ベランダなどの家の外側だけでなく、屋根裏や天井裏にも巣を作ることがあり場合によっては、汚染が生じたり景観を害することるもある。 これらとは異なり、ツチバチと呼ばれる種がある。 体は大形で黒色・腹部は長く大きく・金色の毛が密生し、横縞のあるものが多い。 雌は地中のコガネムシの幼虫に、卵を産みつける。 ツチバチはトックリバチやドロバチより無精で、地面に穴を掘って巣穴としここに持ちこんだ獲物に産卵する。 これらのハチはミツバチやスズメバチのように女王蜂を中心としたコロニーを形成することは無く、雌が単独で巣作り・狩りをし、産卵すると巣穴を塞いで飛び去ってしまい幼虫の面倒をみることはしない。 知らない人は素早く飛翔する昆虫は全てヒトを刺傷するハチと思って狼狽するが、ドロバチ・ツチバチ・トックリバチ類は不用意に捕まえたりしない限り襲うことはない。 たとえ刺されても毒力は弱いので、腫れあがるようなことも無い。 むしろ林業被害の元になるコガネムシ類の天敵として、外国から輸入された経緯もある益虫である。 景観さえ気にしなければ、巣を除去しないで子が飛び立つまで放置するのが良いと思われる トックリの形をした巣を作るハチには、トックリバチの他にコガタスズメバチがいる。 巣の大きさが全く異なるので、ほとんど無害なトックリバチと場合によってはアナフィラキシーショツクを起こすこともある強い毒を持つコガタスズメバチを間違えることは無いと思われる。 しかし地方によってはコガタスズメバチもトックリバチの名前で呼ぶ場合があり、注意が必要である。 ただコガタスズメバチは巣に悪戯をしたり不用意にハチに手を出さない限り、人を襲うことは稀でスズメバチながら比較的おとなしいハチである。 また巣の作り始めはトックリの形の巣だが、働き蜂が増えるとやがて徳利の頸がなくなりバレーボールよりやや小さめの円形の巣に変わっていく。 昔から枯れて積まれたススキや竹の穴をドロで塞いだ、ドロバチの巣は多く見てきた。 またなぜか山荘へのエントランスの砂利道が無数のアリ塚のようになって、毎年ツチバチが飛び交っていたが今年は少ないようである。 山荘に通い始めて19年目にして初めて、ニワモモの枝にトックリバチの巣を発見した。 10日前は見事にトックリの形をしていたのだが、昨日みると継ぎ足された産室が4室以上重なって最早トックリの形のかけらも見えない歪な形となっていた。 前回も今回も、暫らく観察していたが親ハチを見ていない。 狩りに、夢中になっていたのかも知れない。
2018年08月13日