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今回の修理は、「AIWA LCX-MD250 ミニコンポ(発売日:2001/3/21)」だ。[AIWA LCX-MD250 ミニコンポ]■主な故障と原因CD再生不可 →CD光ピックアップ劣化TAPE再生不可 → ゴムベルト劣化■修理 CD光ピックアップは、ソニーよりのアイワには珍しく「SANYO SF-P101N(16PIN)」。 劣化して延び切ったゴムベルトを交換。 MD光ピックアップは「KMS-260B」、ATRAC ICは「CXD2654R」だった。 以上で作業完了。
2012年11月16日
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今回の修理は、「KENWOOD MDX-J3 MDラジカセ(発売日:2001年10月)」だ。軽く本体を叩くだけでアラームが鳴りやむ「スヌーズ機能付アラーム」機能が付いたユニークな一台だ。[【機器修理】KENWOOD MDX-J3 MDラジカセ]■主な故障と原因TAPE再生不可 → ゴムベルト劣化■修理 CD光ピックアップは、「SONY KSS-213C」。 CDとMDメカをクリーニング。MD光ピックアップは「KMS-260E」、ATRAC ICは「CXD2662R」だった。 これが「振動センサー」だ。 ゴムベルト2種を作成・交換。以上で作業完了。--- 分解清掃修理した や や を出品中 --- ★京とんびの『もったいない』オークション★♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか 音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪☆修理や入手代行のご相談は、ここをクリック!☆
2012年11月14日
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今回の修理は、「KENWOOD MDX-L1 MDラジカセ(発売日:2005/11)」だ。デザインは、2002年発売のMDX-K1を踏襲し、「デジタルオーディオプレーヤー・リンク機能」を追加した一台だ。[KENWOOD MDX-L1 MDラジカセ]■主な故障と原因CD再生不可 → CD光ピックアップレンズの曇り■修理 CD光ピックアップレンズの曇りを除去で復旧。各部をクリーニングするために分解した。 念のため、半田付けの怪しい箇所を補修。 CD光ピックアップは、「SONY KSS-213CH」。ケンウッドの機種のみで採用されているようだ。外見上は、KSS-213Cと同一だ。 MDは、ユニットごとソニー製だ。同形式のSONY製品と共通なので、ユニット交換可能だ。 MD光ピックアップは「KMS-260E」、ATRAC ICは「CXD2664R」だった。MDパーツは国内外とも一般流通しておらず、入手はメーカーからのみとなる。しかし、消費者への直接提供はしてくれない。融通の利く電気店を経由するしかないが、小売価格はかなり割高だ。もちろん、電気店への卸価格も同様に割高である。 この機体は、製造年が2008年と新しく、これと言った劣化もない。作業完了だ。--- 分解清掃修理した や や を出品中 --- ★京とんびの『もったいない』オークション★♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか 音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪☆修理や入手代行のご相談は、ここをクリック!☆
2012年11月04日
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今回の修理は、「SHARP MD-F350 MDラジカセ(発売日:2003年5月)」だ。本機種は、アナログアンプを搭載した"MD studio(エムディースタジオ)"シリーズの最終モデルだ。これ以降に発売された機種は、全て1bitデジタルアンプを搭載し、"Auvi"シリーズに統合された。[SHARP MD-F350 MDラジカセ]■主な故障と原因CD再生不可 → CD光ピックアップ経年劣化■修理 普通に使用されていたようで、内外部とも一般的な汚れ方だ。 表示部の基盤を外す。 CD/TAPR/MDユニットと外すと、主基板を外せる。 TAPEユニットはゴムベルトも含めて問題なし。メカをクリーニング。 スピーカーと操作部も問題なし。 問題のあったCDは、光ピックアップ(SANYO SF-P101N)の発光がなかったため、部品を交換。このピックアップは、2000~2005頃のシャープやアイワのラジカセで使用されていたようだ。かなりの個体で故障していることが多い。 MDユニットも、問題なし。メカをクリーニング。因みにMDは、MD光ピックアップ、ATRAC IC、メカニズムなど、ユニット全体がシャープ製。他社(DENONなど)にもユニット供給していた。全体を洗浄、クリーニングし、 組み戻しを行って作業完了。--- 分解清掃修理した や や を出品中 --- ★京とんびの『もったいない』オークション★♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか 音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪☆修理や入手代行のご相談は、ここをクリック!☆
2012年10月27日
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今回の修理は、「Technics ST-C01 FM/AMステレオチューナー(発売日:1978年)」だ。 光る矢印で同調方向と程度を知らせてくれる、ダイヤル選局式の一台だ。[Technics ST-C01 FM/AMステレオチューナー]とにかく小さい。しかし、重量が3kg近くとかなり重い。また、操作し易いよう、前面側の足の一部を起こすことができる。■主な故障と原因選局不良 → 選局ダイヤル固定ねじの緩み■修理 選曲できないのは、選局ダイヤルの固定ねじの緩みが原因だった。選局メモリも少しずれていたが、ナイロン糸の伸びが原因のようで、この調整のみで修正できた。 キャビネットを外す。重い重量は、何とこのキャビネットだった。材質は不明だが、オールダイキャスト製だ。外部は年代相応の劣化があるが、内部はきれいだ。特に不具合箇所はない。接点に復活材を塗布し、可動部に注油。半田付けの劣化もないようだ。 クリーニングし、組み戻して作業完了。 --- 分解清掃修理した や や を出品中 --- ★京とんびの『もったいない』オークション★♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか 音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪☆修理や入手代行のご相談は、ここをクリック!☆
2012年10月22日
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今回の修理は、「Victor|ビクター MX-S55MD ミニコンポ(おそらく2001年)」だ。3CDチェンジャーを搭載したMDLP対応のミニコンポだ。[Victor|ビクター MX-S55MD ミニコンポ] カラー大型ディスプレイを搭載し、かわいいキャラクターが登場するなど、遊び要素が多い。一方で演奏機能も盛り沢山で、音もなかなか良い一台だ。■主な故障と原因液晶表示不能 → 液晶ユニット周辺の半田付け劣化幾つかのスイッチの誤動作 → スイッチ周辺のハンダ付け劣化■修理 実はこの機種、本体がPanasonicにOEM供給されており、SC-PM60MDとして発売されている。この機種も1台在庫していたのだが、電源基板が破損しており、修理できずにいた。 中身は同じなので、原因を切り分けようと、液晶表示部のあるフロントマスクを丸ごと交換してみた。しかし、同じように液晶が表示されなかった。機種固有の原因があるようだ。 周辺基板を外して確認したところ、 複数でハンダ付け劣化と思しき箇所が発見された。これを補修したところ、どちらの機種のユニットも液晶を表示した。と同時に、スイッチの誤動作も解消。 改めて各機能の動作を確認したところ、問題箇所はなかった。後は分解・清掃だ。 CD光ピックアップは、「JVC OPT-725A1」。サービスマニュアルが入手できなかったため、特にCDチェンジャーのメンテナンスには難儀した。立体パズルをバラし、再び組み上げる感じだ。ギアの位置が僅かでもずれると正常に動作しない。何度か組み直し、結局、一日仕事になってしまった。 MDユニットは、ビクターオリジナルだ。こちらは保守性が良い。各パーツは、光ピックアップが「SONY KMS-260B」、ATRAC ICが「CXD2662R」、他各社で構成されていた。 各種基板にも半田付けの劣化があったため、これを補修。これもちまちまと手間のかかる作業だ。 スピーカーの各ユニットもビクター(JVC)製。そこそこ立派なもので、ラジカセより1グレード上と言った感じだ。 リモコンは、PanasonicのSC-PM60MDのもの(RAK-PM60MD)がそのまま流用できた。操作説明書も、ほぼ流用可能だった。 以上で作業完了。--- 分解清掃修理した や や を出品中 --- ★京とんびの『もったいない』オークション★♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか 音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪☆修理や入手代行のご相談は、ここをクリック!☆
2012年10月19日
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今回の修理は、「ビクター RD-MD5 MDラジカセ(発売日:1998年)」だ。外見は、ドラムカンシリーズ「RV-X70」を踏襲しているが、MDを搭載していることと乾電池駆動できないことが異なる。[ビクター RD-MD5 MDラジカセ] バブル経済後の発売だが、大きさ、重量、重低音からバブルラジカセを彷彿させる一台だ。■主な故障と原因 動作確認で発見した不具合と原因は、下記だ。 CD再生不可 → CD光ピックアップ劣化MD再録不可 → MD光ピックアップ劣化■修理 バブルラジカセ宜しく、分解は少々困難だった。まずは、左右と背面のパネル類を外す。次いで背面のメインアンプ基板を外すと、前面筐体を外すことができる。スピーカーのエンクロージャーには吸音材が設置されており、全体的に気を配った設計と感じる。 重低音を提供するため、パワードウーハーを左右に1台ずつ搭載している。背面の2箇所爪を外すと、中央部を後部筐体から外せる。 中央部を解体。ユニークだったのは、CDが回転軸に廃熱ファンが設置されているところだ。CD光ピックアップ(OPT-6)を交換する。 続いてMD光ピックアップ(KMS-260C→KMS-262E)も交換。 MDの取り込みが甘かったので、ローディング用ゴムベルトも交換した。 最後は完全分解して筐体や各部を清掃/洗浄。見違えるように若返った。CD/MDも見事復活。サービスマニュアルが入手できなかったため、論理調整ができなかったのが残念だか、再生/録音を繰り返しても実用上問題は発生しなかったので、許容範囲に納まっていたと判断できる。--- 分解清掃修理した や や を出品中 --- ★京とんびの『もったいない』オークション★♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか 音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪☆修理や入手代行のご相談は、ここをクリック!☆
2012年08月17日
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今回の修理は、「ビクター UX-A70MD MDミニコンポ(発売日:2000年7月)」だ。現在では全て生産終了となった「Lip×Lap」シリーズの初代モデルで、かつ、ビクター初のMDLP対応モデルの一つだ。 [Victor UX-A70MD MDミニコンポ] イルミネーション機能など、フッション的デザイン性を重視したミニコンポだが、ビクターらしく音もなかなか良い。■主な故障と原因 動作確認で発見した不具合と原因は、下記だ。 CD再生不能 → CD光ピックアツプ(OPTIMA-7)の劣化、またはレンズ汚れカセットテープ再生不安定 → ゴムベルト劣化、ピンチローラー劣化スピーカーのツイーターユニットのセンターキャップ陥没■修理 この機種の修理は2度目。もう、3年近く以前のことなので、ほとんど忘れてしまっている。まずは分解。 カセット部は最上層、CD部は最下層なので、結局全てを分解しないと各部が確認ができない。 CDはレンズをクリーニングしても復旧しないため、CD光ピックアプ(OPTIMA-7)の劣化寿命と判断した。 CD光ピックアプを再生品に交換してやると、無事に復旧。 フロントパネルに問題はないが、洗浄のために分解。結構凝った作りをしている。 カセットテープは、駆動ゴムベルトとピンチローラーが劣化していた。これが原因で再生等が不安定となっていたようだ。この年代のビクターのカセットデッキ部は、ほぼ100%近くが駆動ゴムベルトおよびピンチローラーが性能劣化している。 確認した全ての不具合箇所が修理できたので、改めてオーバーホールし、その後、全てを組み上げ直して完了である。 --- 分解清掃修理した や や を出品中 --- ★京とんびの『もったいない』オークション★♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか 音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪☆修理や入手代行のご相談は、ここをクリック!☆
2012年06月18日
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今回の修理は、「ソニー ZS-M37 MDラジカセ(発売日:2000/11/21)」だ。 広がり感のある「パノラマサウンド」とゲーム再生ポジションを装備した一台だ。 リッチになったゲーム音楽を意識した設計仕様が時代を映している。[ソニー ZS-M37 MDラジカセ]■主な故障と原因 CD再生不可 → CD光ピックアップ劣化寿命 CDが再生できない以外、問題はない。2Way4スピーカーを搭載し、なかなか良い音を再生する。 CD光ピックアップ(KSS-213C)に発光がないようだ。正常品と交換して復旧。クリーニング/調整して修理完了。毎度こうならありがたいのだが、こんなことは滅多にないなぁ。--- 分解清掃修理した や や を出品中 --- ★京とんびの『もったいない』オークション★♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか 音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪☆修理や入手代行のご相談は、ここをクリック!☆
2012年05月18日
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今回の修理は、「シャープ SD-FX200 MDラジカセ(発売日:2005/3/18)」だ。CD-R/CD-RW再生にも対応し、乾電池でも稼動する。更にカラオケマイク用端子を装備し、MDやTAPEへのミキシング録音を楽しめる日本的一台だ。 [SHARP SD-FX200 MDラジカセ]■主な故障と原因TAPE再生不安定 → ゴムベルト劣化上面部スイッチ一部誤動作 → タクトスイッチ劣化■修理 2000年代中盤のラジカセは、バブル期のラジカセとは対照的に、メーカーを問わず分解・組立てが容易だ。 組立作業にかかる費用の削減に貢献したことだろう。 カセットテープの再生不良は、明らかに駆動用ゴムベルトの劣化によるスリップが原因だった。ベルト長さを採寸し、バンコード融着。交換して復旧だ。 上面部スイッチの一部が誤動作するのは、やはりタクトスイッチの劣化による抵抗値上昇が原因だった。こちらも交換して復旧。 それ以外は至って問題なし。乾電池動作は、単2乾電池が10本が用意できなかった。試験用のDC電源も、12Vまでしか対応していないため、遺憾ながら確認を断念。まぁ、問題ないとは思うが。 メカや筐体をクリーニングし、各部を調整して全復旧とした。 --- 分解清掃修理した や や を出品中 --- ★京とんびの『もったいない』オークション★♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか 音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪☆修理や入手代行のご相談は、ここをクリック!☆
2012年04月30日
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今回の修理は、「ビクター RC-Z1MD MDラジカセ(発売日:2002/09/13)」だ。 同社独自の音場再生回路「αサウンド」とカラーイルミネーション搭載している。 [ビクター RC-Z1MD MDラジカセ] 機能と価格を高水準でバランスさせた大衆向け製品の手本のような一品だ。■主な故障と原因CD再生不良 → ディスク回転用モーターの劣化故障TAPE再生録音不良 → ゴムベルトおよびピンチローラー劣化 ■修理 ビクターのラジカセは構造が良くまとまっており、分解と組立ては容易な部類だ。 MDメカニズムは同社オリジナル。CDは他社製と同社オリジナルの場合とがある。この機種は、ビクターオリジナルのメカを搭載していた。CD光ピックアップは入手困難な「OPT-73B1」だ。 CDは再生されないが、CD光ピックアップは発光(直視厳禁)し、初期動作を実行していた。しかし、ディスクが回転していない。手でディスク回転を補助してやると、うまく再生を行う。どうやら原因は、ディスク回転用のモーター劣化のようだ。 幸いなことに、同系のCDユニットがあったので、これと交換して復旧とした。 次はカセットテープだ。手動でメカニズムを動かしてやると、駆動用ゴムが劣化して伸びていることが判明。また、ピンチローラーのゴムも劣化による効果が著しいことも分かった。 私の経験的にビクターのピンチローラーゴムは、他社と比較した場合、経年劣化が顕著に思われる(使用環境による寿命差有り)。同部品はウレタンゴム製と推測たれるため、加水分解が促進され易い高温多湿な使用環境で使用すると、劣化が促進される。 ビクターに純正部品を確認したところ、ピンチローラー単体での提供はなく、「ヘッドセット」として再生録音磁気ヘッドと一体部品(2000円程度)としての提供になるとのことで、価格的に断念。 幸いなことに、同系のTAPEユニットがあったので(^_^;、これと交換して復旧とした。 お決まりの調整を行い、全復旧、修理完了とした。 --- 分解清掃修理した や や を出品中 --- ★京とんびの『もったいない』オークション★♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか 音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪☆修理や入手代行のご相談は、ここをクリック!☆
2012年04月27日
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今回の修理は、「SONY|ソニー ZS-M30 MDラジカセ(発売日:2000/10/21)」 だ。2ウェイ4スピーカーを搭載し、音に立体感を加える「パノラマサウンド」機能を装備するなど、手軽さと音質を重視したMDラジカセだ。[SONY|ソニー ZS-M30 MDラジカセ(発売日:2000/10/21)] デザインにも重視しており 、質感の高い塗料できれいに塗装されてる。■主な故障と原因CD再生不可 → CD光ピックアップ劣化寿命液晶表示不可 → ハンダ付け劣化表示部バックライト不点灯 → 電球玉切れ■修理 この個体の故障箇所は、この機種の典型故障と一致している。液晶パネルは、既にメーカーにも在庫がないようだ。 いきなり分解で伏兵に出くわした。ねじ穴に填まり込んだドライバーだにより、1箇所ねじを外すことができないのだ。試案と試行錯誤の挙句、 ねじ穴部を筐体の隙間から切断し回避した。 内部はきれいな状態だ。ちゃんとしたスピーカーユニット4個が確認できる。バックライトには麦球が使用されており、見事に切れていた。麦球の代替にLEDにを使用したいが、この箇所の電圧値が高いためにLEDの許容電圧値をオーバーし、直ぐにLEDが玉切れしてしまう。 よって、LEDとともに電圧と電流を制限する電子パーツも追加して復旧とした。 液晶が表示されない不具合については、幸いにもサービスマニュアルが入手できたため、回路を点検。結果として、ハンダ付けを修正したことで液晶表示が復活。目視では見つからなかったが、ハンダ付けの劣化による接触不良が原因だった。 CDは、光ピックアップ(型番:SONY KSS-213C)のレーザー発光がないため、手持ちの同等パーツと交換して、全復旧とした。--- 分解清掃修理した や や を出品中 --- ★京とんびの『もったいない』オークション★♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか 音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪☆修理や入手代行のご相談は、ここをクリック!☆
2012年04月08日
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今回の修理は、「ビクター RC-MD330 MDラジカセ(2000年7月発売)」だ。前年に発売したRC-MD33をMDLP対応とし、デザインマイナーチェンジした機種だ。このクラスのラジカセとしては、なかなか音が良い。[ビクター RC-MD330 MDラジカセ] 音だけでなく、個人の趣味であるイルミネーションと外見をアピールしたコンシューマ向けのエース的な機種だ。■主な故障と原因カセットテープ再生不可 → ゴムベルト劣化カセット扉開閉不良 → ヒンジ折れ音量調整不可 → ハンダ付け劣化■修理作業 MDへの以降を即したいメーカーにとって、カセットデッキ部はコストを掛けたくない部分だ。この機種もカセット部の故障が多い。ゴムベルトの劣化や鉄部に錆が発生し易いようだ。本個体もゴムベルトを交換し、鉄部の錆を研磨除去し、復旧した。 音量ボリュームも故障が多いようだ。ボリュームの接点劣化を疑ったが、ハンダ付け劣化が原因だった。修正して復旧。 CD光アップの型番は「SONY KSS-213C」「Victor製 OPTIMA-7(2018/12/5訂正)」だ。 因みにビクターは自社でもCD光アップ「OPTIMAシリーズ」を製造しており、上位機種にはこれを採用する傾向にある。こちらは入手製も悪く、高価なため、受注修理以外は採算を取れないのが悲しいところだ。 ともあれ、本機は無事に復旧完了だ。--- 分解清掃修理した や や を出品中 --- ★京とんびの『もったいない』オークション★♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪☆修理や入手代行のご相談は、ここをクリック!☆
2012年04月03日
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今回の修理は、「KENWOOD MDX-F1 MDラジカセ(2000年4月中旬発売)」だ。手軽に使えるMDラジカセ入門機種として、多数のカラーを用意したベーシックなモデルだ。[KENWOOD MDX-F1 MDラジカセ(2000年4月中旬発売)] カセットテープからMDへの移行を意識し、両デッキを搭載している。 因みにカセットデッキは、ノーマル(Type I/NORMAL)、クローム/ハイポジション(Type II/CrO2)、メタル(Type IV/METAL)テープ自動対応という、今時ありえない贅沢仕様ユニットを採用している。 ■主な故障と原因CD音とび → レンズ汚れカセット左ch出力なし → 再生磁気ヘッド故障カセット逆再生、巻き戻し不可 →ゴムベルト(2種)劣化、歯車等磨耗■修理作業 まず、分解でトップパネルの取り外しに手こずった。破損させない程度の力とこじりが必要だった。 カセットデッキはソニー製。再生用磁気ヘッドを交換すると左右chから出力を得られたので、ヘッド故障が原因と判明。 逆再生不可の不具合は、ゴムベルト交換とクリーニングだけでは復旧しなかった。同系のカセットユニットと交換したところ、問題なく動作したため、メカ的(プラスチック歯車の磨耗)な不具合が原因と判断した。 結果として、磁気ヘッドを含めてカセットユニットを丸ごと交換することで復旧完了とした(同系のカセットユニット在庫があって助かった)。 付帯すたカセットテープ種別検出部のみ使用が異なったため、旧ユニットのものと交換した。 CDはレンズクリーニングのみで復活。CD光ピックアップに型番の記載はないが、恐らく「KCP3H」 と思われる。 MDは至って健全。各部クリーニングのみ実施。以上で全て復旧だ。--- 分解清掃修理した や や を出品中 --- ★京とんびの『もったいない』オークション★♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか 音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪☆修理や入手代行のご相談は、ここをクリック!☆
2012年03月11日
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今回の修理は、「Panasonic RX-MDX61 パーソナルMDシステム(2003/6/20発売)」だ。CD-R/-RWに記録したMP3形式の音楽データも再生できる。操作系はフットスタンドに配置され、本体を上下に首振りすることが可能だ。[Panasonic RX-MDX61 パーソナルMDシステム]■主な故障と原因CD音とび → レンズ汚れMD再生不可 → レンズ汚れ、歯車への異物挟まり ■修理作業 パナソニックのフットスタンド付きの機種は、フットスタンドも分解する必要がある。 全体的に内部外部ともきれいな個体。CDはレンズクリーニングで復旧。パナソニックのCDピックアップには、型番が明記されていない。各所に記号や数字のスタンプはあるものの、いずれも型番ではない。不親切だ。因みにこの機種のCDピックアップの型番は、大捜索の結果「RXQ1013」と判明(恐らく)。 MDはレンズクリーニングとユニットクリーニングで復旧を確認。こちらも型番は記載がない。恐らく「RAF2200A-12V」のようだ。 最後に全体を分解し、プラスチックパーツ類を洗浄。各部をクリーニングしてやり、至って快調に動作することを確認した。--- 分解清掃修理した や や を出品中 --- ★京とんびの『もったいない』オークション★♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか 音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪☆修理や入手代行のご相談は、ここをクリック!☆
2012年03月08日
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今回の修理は、「SHARP SD-FX20-AL MDラジカセ(2004年発売)」だ。乾電池駆動も可能としながら、1ビットデジタルアンプを搭載し、クリアな高解像度音質を実現したモデルだ。因みにこのブルー系カラーは、 限定モデルだ。[SHARP SD-FX20-AL MDラジカセ]■主な故障と原因CD再生不可 → CD光ピックアップの劣化故障 表示部バックライト不点灯 → LEDの劣化故障■修理作業 この機種は何度か修理をした経験がある。いずれもCD再生不可の故障だった。今回も同様の症状。 CD光ピックアップ(SANYO SF-P101N)から、レーザー光がまったく照射されない(裸眼直視危険)。ユニット交換で復旧。 バックライトはLEDの玉切れと劣化による光量低下が原因だった。この機種のバックライトLEDは、オレンジ色が3個使用されているのだが、この限定モデルは白色2個青1個だ。 手持ちのLEDは電気的性能が異なるため、生きていた青1個も含めて交換した。因みにこのLEDをSHARPから純正保守部品として調達すると、1個600円(交換工賃別)である。
2012年02月25日
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今回の修理は、「TRIO GE-770 10帯域グラフィックイコライザー(1983年発売)」だ。大型ディスプレイを装備し、各帯域の強度が視覚的に分かり易くグラフィカルにバー表示される。[TRIO GE-770 10帯域グラフィックイコライザー] 最近では、プロユース以外ではまったく見かけなくなったイコライザーだが、コンポーネント機器が支持されていた当時は、使ってみたい機材の一つだった。■主な故障と原因押しボタン式スイッチ類の操作時雑音 → 接点劣化スライド式ボリューム3箇所調整不可 → 部品破損 ■修理作業 イコライザーの修理は初めてだ。自分で必要としないことと機械式接点が多用されているので、整備に手数がかかる事が手を出さなかった原因だ。動作品ということだったので何気に仕入れたが、やはり上記の不具合があった。 製造から年月を経た製品に不具合がない、ということ自体有り得ないと考えるのが自然だと思う。 分解は至って簡単。スライド式ボリュームが整然と配置された様は、壮観だ。不具合のあるボリュームは、左チャンネル側に偏っていた。基板から外してみると、破損していたり、カシメが緩んでいたりした。恐らくは、何かをぶつけたりして壊れたのだろう。 不具合のあるボリューム3個中2個は補修できたが、1個は破損していたため、部品交換するしか出がなかった。調べたところ特注部品らしく、同じ者は入手できないことが判明。 幸い同じメーカーで近いものが流通在庫で見つかり、これを調達。使用頻度の少ない32Hz(Lch側)帯域に取り付け直して修理した。 全てのボリュームとスイッチは、接点復活剤を使用して汚れを除去。それでも復旧しない部品は、分解して接点を研磨した。 電子基板をチェックし、半田付けの劣化を補修し、修理完了。動作確認を兼ねて使ってみると、なかなか楽しい。バーが音楽に合わせて上下する様に暫し見とれた。 さて、修理着手から交換部品調達、修理完了までは1ヶ月を要した。良い経験にはなったが、割に合わない。修理の注文を除き、自主的に修理したいとは思わない種類の機器である。--- 分解清掃修理した や や を出品中 --- ★京とんびの『もったいない』オークション★♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか 音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪☆修理や入手代行のご相談は、ここをクリック!☆
2012年02月02日
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今回の修理は、「SANYO PH-Z50 ラジカセ(1990年発売)」だ。 丸みを帯びた流線型デザインが魅力的な一台だ。 [SANYO PH-Z50] 独立ウーハーとCDデッキ、ダブルカセットデッキを搭載するものの、バブルラジカセ最盛期ほどに機能は盛られていない。機能的、デザイン的に好感の持てる機種だ。■主な故障と原因CD再生不可 → CD光ピックアップレンズの汚れ■修理作業 筐体の分解から始まるのだが、ねじ位置が深く、手持ちの長柄ドライバーに延長ソケットを取り付け、ようやく届いた。ねじ頭溝にドライバー先端を合わせるのに一苦労だった。 内部は埃も少なく、きれいな状態。使用頻度も少なく、保管状態も良かったのだろう。半田付け劣化も少なく、状態は良好。 電子部品には標準グレード品が使用されて、保守交換性も良さそうだ。 機能が少ない分、配線コード数も少なめだが、でもやっぱり多い。バブルラジカセの証といったところか。 CD光ピックアップには、「SANYO SF-90」が使用されていた。互換品や再生品を含め、国内での流通が確認できないパーツだ。CDレンズとメカのクリーニングで無事に復旧。 カセットデッキ部は、1モーターで2台を駆動する廉価仕様。ゴムベルトの劣化も無く、メカクリーニングと調整でOK。 ウーハーが黒い箱に収められている。分解すると立派なユニットがあった。ウレタンエッジだが、環境影響が少ない位置にあるためか、劣化はまったく無い。念のため保護材を塗布。 メインのフルレンジスピーカーは、少々力不足の印象。こちらは布エッジを使用しているため、劣化は認められない。 全てを組み戻して、修理完了。無音時の定常ノイズと機能切替えノイズが若干耳に障るが、使用上問題ない程度だ。--- 分解清掃修理した や や を出品中 --- ★京とんびの『もったいない』オークション★♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか 音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪☆修理や入手代行のご相談は、ここをクリック!☆
2012年01月28日
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たまりかね、オークションの取引ルールを改定しました。 自覚のない極一部の心無い自己中心的な入札者とのトラブルに対抗するためです。具体的には、私のオークションの取引ルール「入札同意事項」を改定しました。■ 一部の心無い入札者の方々へ ラジカセやコンポは、どこのショップでも販売していますので、そちらで購入してください。自己中心的な判断で、私のオークションに入札することは、お願いですから止めてください。 また、修理の依頼も止めてください。今時のラジカセを買うほうが、よほど安価です。古いラジカセの修理には、最低でも1万円以上の経費がかかります。お金を掛けても愛着のある古いものを修理したいと思わないなら、決して依頼しないで下さい。■大多数の良心的な入札者の皆様へ ルールの改定は、一部の心無い自己中心的な入札者とのトラブルに対抗するために記載するものです。大多数の良心的な入札者には、無礼な内容も含まれますが、何卒ご容赦下さい。
2011年12月22日
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今回の修理は、「SONY ZS-D55 CDラジカセ(2000年発売)」だ。CDバーティカルローディング機構により、奥行き約18cmと薄型なボディを実現した一台だ。[SONY ZS-D55 CDラジカセ]■主な故障と原因CDトレー開閉不可 → ゴムベルトの劣化CD再生不可 → CD光ピックアップ交換■修理作業 CDバーティカルローディング機構に類した機構を有する機種の場合、メーカーを問わずCDピックアップはCDウォークマン(携帯CDプレーヤー)と共通の小型軽薄の物を使用している(この機種はDAX-11)。 電気的調整で復旧したので、しばらく自宅で使用していたが、1年程で再びCDを再生しなくなってしまった。こうなるとCD光ピックアップの交換しかない。MDが使用できないと家族から苦情もあったため、修理して手放すことにした。 ということで、手元にあったCDウォークマンから、同形式のものを移植したところ、無事に復旧。 カセットテープ部も特に問題ない。ゴムベルトの劣化もなく、調整のみでOK。リモコンが、電池の液漏により基板が腐食していたので、これを修理して終了。 MDを使用しないのであれば、十分に活用できる。ご多分に漏れず、最近のラジカセより音が良いことは言うまでもない。
2011年12月10日
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今回の修理は、「SONY CMT-A01MD ミニコンポ(2004年発売)」だ。ミニコンポを更に凝縮したマイクロコンポで、MP3やATRAC3plus形式のCD-R/RW再生もできる多機能オールインワンな一台だ。 アンプ部は本体でなく、右スピーカー内部に分離配置され、本体と専用ケーブルで接続されている。故に本体とスピーカーは不可分なことに注意したい。 [SONY CMT-A01MD ミニコンポ]■主な故障と原因スピーカー出力なし → ケーブル脱線、ハンダ付け劣化テープ再生不可 → ピンチローラー保持部品破損CD再生不良 → フォトセンサー汚濁、ハンダ付け劣化■修理作業 スピーカーだけでなくヘッドフォンからも出力がない。原因に頭を巡らせながら分解すると、基板をまたぐケーブルが脱線していた。 繋ぎ直すと出力は戻ったが、ケーブルに触れるとブツブツ音が途切れたりする。コネクタ部のハンダ付けクラックだろうと思い、補修すべく分解を進めると、「ブチッ」と基板側にハンダ付けされているコネクタがもげてしまった。少しショック。 配線パターンを追い、ジャンパー線でもげたコネクターを接続補修した。細かな電子部品が基板両面に実装されているため、回路修理は非常に難儀である。 国内ではサービスマニュアルも入手できないため、 この年代以降の機種は修理できる余地が少ない。 CDは鳴るようになったが、CD-RWだけが検知されない。フォトセンサー検知も行っているようなので、そのクリーニングとハンダ付け補修を行ったところ、 見事復旧した。 カセットテープが再生しないのは、片側のピンチローラー保持部品の一部が破損しているためであることを突き止めた。 メーカーに確認したところ、出荷できる当該保守部品は在庫切れとのこと。仕方なく補修したところ無事に復旧。しかし、この思案作業に丸一日を要した。 今回の機種は2004年発売と比較的新しい機器であったが、社外に出荷できる保守部品が既に在庫切れになっているものもあることが判明した。社内で修理に使用する在庫はあるらしい。 --- 分解清掃修理した や や を出品中 --- ★京とんびの『もったいない』オークション★♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか 音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪☆修理や入手代行のご相談は、ここをクリック!☆
2011年12月04日
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今回の修理は、「SHARP GF-208ST ステレオラジカセ(1980年製造)」だ。ラジカセが一般家庭にまで普及し始めた年代の一台だ。[SHARP GF-208ST ステレオラジカセ]■主な故障と原因 カセットテープ再生等不可 → ゴムベルト劣化。グリス固着 音量やバランスを調整するとガリ音発生 →ボリューム接点劣化ACアダプタ動作不可 → 接点劣化乾電池動作不可 → 接点劣化■修理作業 本機も、30年以上前のものだ。ゴムベルトをはじめとするゴム系部品は全て劣化し、使用できる状態にない。また、電気接点を持つボリュームやスイッチ類も、接点にカーボン汚れが付着し、正常な電気導通が期待できる状態にない。 これら部品を中心に修理作業を進めることになる。 動作確認後、分解する。ゴム系部品が劣化して溶け、駆動部にねっとりと付着している。また、潤滑材であったグリスも油分が抜け、メカに固着している。 まずはこれらのクリーニングを行うが、きれいになるまで、かなり根気の要る作業だ。 劣化したゴム系部品を交換するのだが、当然なが既にメーカーには在庫も無く、取り寄せることはできない。よって、代替部品を探したり、無ければ自作をすることになる。これも時間のかかる作業だ。 このころのスピーカーは紙と布を基材にしており、まったく問題なく音が出る。これは大変ありがたいところだ。 ボリュームやセレクタなどのスイッチ類はハンダ付けを除去して取り外し、分解をして接点を丁寧にクリーニングする。研磨しないと付着したカーボンが落ちないことがほとんどだ。 電解コンデンサなどの電子部品は交換せずに修理することができた。これはラッキーだ。 この機種は、足掛け15日、延べ40時間を要して修理が完了した。この年代のラジカセなので直せるが、2000年代後半以降の機器は、電子部品の極小化、高集積化、専用マイコンの多様化が著しくなり、修理できないことの方が多いのは悲しいところだ。 --- 分解清掃修理した や や を出品中 --- ★京とんびの『もったいない』オークション★♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか 音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪☆修理や入手代行のご相談は、ここをクリック!☆
2011年11月24日
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今回の修理は、「ONKYO C-711CHM 6ディスクCDチェンジャー(1995年発売)」だ。6枚のディスクを搭載し、長時間演奏や録音に対応できる一台だ。[ONKYO C-711CHM 6ディスクCDチェンジャー]■主な故障原因CDトレイ開閉不可 → ゴムベルト劣化CDチェンジ不可 → ゴムベルト劣化CD再生不可 → 光ピックアップ劣化■修理作業 1995年製なので、寿命を全うした結果の故障状態だ。案の定、ゴムベルトが伸びてプーリーが空転。トレーチェンジも開閉もできない状態だ。 ゴムベルトを交換すると、見事に動作が復活。部品が破損していることも多いCDチェンジャー機構だが、この機種はまったく問題が無かった。すばらしい。 CD光ピックアップ(KSS-213B)は発光するものの、音とびが多い。交換が妥当と判断し、互換性のあるもの(KSS-213C)に交換した。 これで当分は演奏を楽しむことができるだろう。--- 分解清掃修理した や や を出品中 --- ★京とんびの『もったいない』オークション★♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか 音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪
2011年11月20日
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- お知らせ -本機種は、「修理困難機種」です。修理を検討の方は、このリンク先も参照下さい。■■■ 今回の修理は、「SONY D-2010 CDラジカセ(1989年発売)」だ。ソニー直販の高級CDラジカセ「セレブリティ」の前身モデルだ。[SONY D-2010 CDラジカセ] 製造年代的にバブルラジカセだが、時代に反したシンプルなフォルムと機能の少なさは、その中では異色な存在だ。 当時の定価は約20万円。定価設定に恥じない音質は、今も健在だ。■主な故障状況と原因テープ動作不良 → グリス固着、ベルト劣化、ピンチローラー劣化ラジオ選局不能 → 選局用ワイヤーの脱落CD再生時に激しい雑音 → 機能選択スイッチの接点劣化押下式スイッチ誤動作 → 接点劣化アルミ天板ヒンジ破損 → プラスチック製ヒンジ折れ■修理作業 今回はかなりの重症患者ぶりだ。しかも、バブル経済期のラジカセは配線コードが多いので、分解と組立てを思うと気分が憂鬱になる。本機も、機能が少ないのに、配線コードはやっぱり多かった。 なぜか分解図が底面と内部に貼ってあった。 ラジオ選局用のワイヤーが外れている。張りなおしてダイヤルメーターとの周波数ずれを調整。 次はCD。なぜかCD光ピックアップは三洋電機製(SANYO SF-87)だ。古いパーツなので、ユニットも手の込んだつくりだ。電子基板への直付け配線も多い。 クリーニングと出力調整でCDを安定に再生するも、時折スパイク状のノイズが発生する。この時点では原因不明。 今回最も時間を要したのがテープデッキだ。同社同時期のラジカセ「CFD-900」と同じ形式のデッキメカだ。 まずはざっとクリーニングし、劣化したゴムベルトを張替え。 再生/録音は復旧するも、ヘッドリバース/早送り/巻き戻しができない。 ヘッドリバースしないのは、ばねが1箇所外れていたためだった。早送り/巻き戻しができない原因は、各所へのグリス固着だった。メカユニットごと脱脂洗浄したところ、全て復旧。 アンプ基板をクリーニング。 スピーカーユニットも目視確認。フルレンジもサブウーハーも、さすがに立派なマグネットが装着されている。 音量ダイヤルの裏には、LEDがねじ止めされる懲りよう。天板のヒンジは見事に折れていた。強度が十分でなく、経年使用に耐え切れなかったのだろう。補強補修。 とここでCD再生時のスパイクノイズの原因を発見。機能選択スイッチだ。このタイプのスイッチは、接点が劣化し易い。ゆっくり切り替えると雑音が再現する。基盤からスイッチを外し、分解・接点研磨で復旧。 こうして作業結果を文書にして振り返ると、たいした作業をしたようには見えない。しかし、原因を見つけるまでには、試行錯誤と時間がかかった機種だった。やっぱりバブルラジカセの修理は、手間ひまが掛かるな。--- 分解清掃修理した や や を出品中 ---★京とんびの『もったいない』オークション★ ♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか 音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪☆ラジカセ修理・ミニコンポ修理の相談は、ここをクリック!☆
2011年11月09日
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今回の修理は、「Panasonic RQ-SX72 ヘッドホンステレオ携帯カセットプレーヤー(2000年10月発売)」だ。MDが国内で普及し始めたものの、カセットテープの需要も根強くある中で発売された一台だ。 [Panasonic RQ-SX72 ヘッドホンステレオ携帯カセットプレーヤー] 今回はごひいき頂いている方からの追加注文だ。商品の入手から修理までを一括して注文いただいた(ありがとうございました)。 ■主な故障状況と原因テープ再生不可 → 駆動用ゴムベルトの劣化 ■修理作業 パナソニックの携帯カセットプレーヤーの場合、機種が違っても、中身はほとんど同じだ。ただし、年代ごとに系列があるため、事前の調査は欠かせない。 故にテープが再生できない場合の原因も共通。駆動用のゴムベルト(2種類)が劣化している場合が多い。今回もモーター音はするので、同様の原因と見当をつけて修理開始。 必要最低限の小さな部品で構成されている。飛ばしてなくさないように注意が必要。 やはりゴムベルトが劣化で伸びて弛んでいた。ゴムベルトの交換は、数箇所のハンダ付けを取り除き、電子基板取り外して行う必要がある。 使用されているゴムベルトは0.5mm角と細いため、汎用のバンコード丸ベルトなどで製作することができない(市販最低直径が1.5mmのため)。 幸いメーカーに在庫があり、取り寄せ可能だったので純正品と交換した。 再生ヘッドはゴムローラーと一体部品となっている。この部品も消耗・劣化していることが多いが、今回はクリーニングのみでOKだった。 各部をクリーニングし、電源をつないで動作を確認する。OK。磁気ヘッドのアジマス調整はできないため、テープの走行速度のみ調整を行った。 携帯カセットプレーヤーは、アジマスも走行速度もデッキ製品と比較すると波形の遊びが大きい。製品の使用目的と作りを考えれば仕方ないところだ。まぁ、耳で聞く分にはまったく問題ないと思うが。 さて、今回は程度の良い中古品だったこともあり、 ベルト交換のみで修理が完了した。 各種ゴムベルトは使わなくても劣化する。5年前後が交換の目安か。ユーザーでも簡単に交換できるようにしておけば、長く使えるのに。そもそもゴムベルトにしなければ...でも、メーカーとしては買い換えて欲しいのだろうな。成長経済の落とし穴か。--- 分解清掃修理した や や を出品中 --- ★京とんびの『もったいない』オークション★♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか 音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪
2011年10月29日
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今回の修理は、「YAMAZEN Qriom CBX-4022SD SDラジオカセットプレーヤー(2007年発売)」だ。超多機能・超低価格な山善のQriomブランドの一台だ。[YAMAZEN Qriom CBX-4022SD SDラジオカセットプレーヤー] 音響メーカーでない企業の最近の機種はどんなものかとの興味本位で入手してみた。■主な故障状況と原因カセットボタン破損 → プラスチックヒンジの破損 稀にカセット録音不良(右または左ch録音不可)→ 録音モード切替スライドスイッチ(内部)の接点不良CD再生不良 →CD光ピックアップの劣化■修理作業 早速分解。分解はねじを外すだけで至って簡単。筐体は、日本メーカーに多い前後分割でなく、上下分割だ。機器の大半は、上部側に設置されていた。 う~ん、いかにも中国製な作り。「動けばいいじゃん。その分安いよ」といった感じだ。廃業前のAIWAも同じような感じだった。 ICのヒートシンク(放熱板)の一つがブリキ製だ。半田付けの品質にばらつきが多い。特にコードの半田付けは目を覆いたくなる状態。 配線コードが基板を跨いで錯綜している。コネクタを抜くと、基板側のコネクタごと外れるのはご愛嬌。 電子部品の大半が中国、韓国製の中でCDユニットだけは日本のSANYO製(SF-P101N)。ビジネス優先で割り切った仕様・設計方針・部品品質・製造品質だ。 バブル経済期の日本製音響機器はエンジニアリング優先だった。これとは対極にあるのが本機種と言える。両者とも極にある点では同じとも言える。やはり中庸が良いと私は思う。 さて、カセットボタンは、プラスチックのヒンジ部が折れていた。ボタンの形状設計が良くい。材料強度も不足している。更にプラスチックパーツの成型精度も低い。 ヒンジ部を補強接合し、削って修正。稼動部にシリコングリス塗布。 稀にカセット録音不良は、動作確認のたびに頻度が増し、かつ右または左ch録音不可と一定しない。IC不良を疑ったが問題はなかった。 調査の結果、基板に直付けされている録音モード切替用スライドスイッチの半田付けと接点の劣化不良が原因だった。 スライドスイッチを分解してクリーニング。半田付けの不良を修正。 CD再生不良は、光ピックアップの劣化寿命だった。このSANYO製のSF-P101Nは、私の経験的に性能劣化が著しいものの一つだ。 手持ちの正常な中古品と交換。 半田付けは、ほとんどの箇所を修正した。300箇所くらいあっただろうか。修理にかかった手間と期間は、バブルラジカセに匹敵する。とても割に合わないことが分かって勉強になった。 この修理を振り返って思うに、日本人の気質的に、生産者としてこの設計・製造品質・価格設定は耐え難いと思う。 あぁ、今回は「ぼやき」になってしまって申し訳ない。 基、使う上で中身は見えないので関係ない! 製品としては多機能でコストパフォーマンスに優れている。このラジカセは、壊れて捨てても惜しくないと割り切って使う機種だ。ホームセンターで売ってる自転車と同じ感覚だ。駅前駐輪で撤去されようが盗まれようが、惜しくはない。(書いてて、ちょっと空しい) --- 分解清掃修理した や や を出品中 --- ★京とんびの『もったいない』オークション★♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか 音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪
2011年10月20日
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今回の修理は、「Victor SS-D5MD コンパクトMDステレオシステム(2002年発売)」だ。 ビクター独自のDEUSデジタルアンプとDDスピーカーを採用し、そのサイズからは想像し難い音質で再生を行う一品だ。[Victor SS-D5MD コンパクトMDステレオシステム] ウーファーを内蔵したDDスピーカーは、無指向性に近い特性で、部屋のどこに設置しても、また、どこで聞いても音のバランスがそれほど崩れずに聞こえるのはすばらしい。■主な故障状況と原因異音がし、CD再生時の音跳び → レンズ汚れ。CD駆動モーターの接点ブラシ汚れ■修理作業 筐体の小さい機種は、総じて分解が難しい。この機種もご多分に漏れず難解なパズルを解く如く頭を捻りながらの分解作業となった。 CD光ピックアップ(Victor OPT-725B2)は、クリーニングのみでOKだったが、異音は解消しない。どうやらCDの回転に相関して異音が出ているようだ。 CD回転駆動用モーターを分解すると、接点ブラシにカーボンの付着と変形が認められた。クリーニングと修正を行うと、異音は解消した。 等倍速、2倍速での録音には問題はなかったが、4倍速、5倍速では音跳びで録音されたため、調整を行った。 MDには特に問題はなかったが、メカを分解し、クリーニングを行った。Panasonic製のMD制御ICが使用されている。MD光ピックアップもおそらく同社製。 CD扉の開閉機構(ギアユニット)に細かな埃が付着していたのでクリーニングし、シリコングリスアップを行う。 スピーカーも分解してクリーニングした。さほど大きくはない(直径9.5cm)コーン型ウーファーだが、50Hzから低音を再生する優れもの。DDスピーカーも一目見たかったが、どうしても分解できず、涙を呑んだ。 以上で修理完了。久しぶりに手元に置いておきたいと思う、私好みの音がする一台だった。 --- 分解清掃修理した や や を出品中 --- ★京とんびの『もったいない』オークション★♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか 音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪
2011年10月11日
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今回の修理は、「AIWA CSD-SR8 CDラジカセ(1990年製)」だ。当時、重低音が流行っていたが、この機種はあえて迎合せず、堅実な機能と音作りをコンセプトにしたに一台と思われる。故に当時はさほど人気がなく、生産/流通数の少ない。しかし、その堅実な音質は今も健在で、バブルラジカセ中でも評価の高い一台となっているようだ。[AIWA CSD-SR8 CDラジカセ(1990年製)]■主な故障状況と原因電源が入ったりは入らなかったり → タクトスイッチの経年劣化、半田付けの経年劣化押下式スイッチ類誤動作 → タクトスイッチの経年劣化、半田付けの経年劣化バックライト不点灯 →麦球のフィラメント断線、半田付けの経年劣化乾電池での動作不能 →乾電池液漏れによる配線腐食切断■修理作業 古いラジカセのご多分に漏れず、 内部は薄手の粉塵コートを施した状態。掃除機を片手に埃を吸いながら分解を進める。 写真だとササッと分解しているように見えてしまうが、 実は結構時間がかかっている。特にCD部分の外れない理由が、プラ爪で引っ掛かっていることを発見するのに時間を要した。 CD光ピックアップ(SONY KSS-210B)は、クリーニングのみでOKだった。結構な基板とユニットの数だ。 バックライトの不点灯は、麦球が切れていた。あいにく手持ちがなかったため、LEDで代替修理した。電流/電圧値設定がLEDには大きすぎるため、定電流/低電圧ダイオード使い、LEDの許容値に制限した。ただし、麦球に常時電気を流すような回路になっていたため、スタンバイ時もLEDが薄っすらと点灯してしまうが良しとしよう。 スピーカーは埃が積もっているものの、至って健全。スピーカーエッジは布製が幸いし、劣化は認められない。 バブルラジカセの上位機種には、ウレタン製エッジを採用したものも多い。当時音質は良かったものの、ウレタンの経年劣化が激しく、原形を留めないほどボロボロになっていることが多い(登山靴のウレタン靴底と同じ理屈)。 バブルラジカセを入手する場合、ウレタン製スピーカーエッジを採用していない機種(多くは中級~下級機種)を選択した方が修理の手間は少ない(私はやらないが、エッジを貼り替えるつわ者方も居られる)。 2台あるカセットテープデッキは、入手時からいずれも動作していた。分解して駆動ゴムベルトを確認したところ、極めて状態が良かった。おそらく一度交換修理したのだと思う。ベルトはそのまま生かす。 メカ部分を分解・クリーニングし、アジマス/再生速度/録音速度を調整した。因みに録音速度の調整は、TAPE→TAPEとCD→TAPEとは別々に行う。 上の写真右下中央の2つの穴から覗く半固定ボリュームで調整する。ラジカセ前面を上にして見た時、左が前者、右が後者である。高速録音モードで調整すれば、通常録音時も結果的に調整される。 さて、電源が入らなかったりスイッチが誤動作するのは、タクトスイッチの結果が原因だ。30個もあるタクトスイッチを全て交換した。また、仮組み/調整中に不動や異常動作が散見されたため、全ての基板の全ての半田付けを粛々と修正、電池ボックスへの配線も腐食のため交換修理した。 修理完了まで延べ7日間。やはり古い機種は一筋縄では修理できない。経年数に比例し、手間と時間がかかる。もはやアンティーク/骨董の域である。--- 分解清掃修理した や や を出品中 --- ★京とんびの『もったいない』オークション★♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか 音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪
2011年10月08日
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今回の修理は、「AIWA MR-X1 ポータブルステレオシステム(2001年発売)」だ。コンパクトながらCD/MD/ラジオを搭載し、塗装が美しくインテリアと調和するデザインが特徴だ。[AIWA MR-X1 ポータブルステレオシステム(2001年発売)]■主な故障状況と原因MDのLP4モードの2倍速録音で音跳び → MD光ピックアップの汚れ■修理作業 この年代のにアイワやケンウッドに見られるレイアウト設計だ。粉塵や埃の進入も少なく、好感の持てる設計だ。 基板に固定されたMDユニットとCDユニットを取り外す。 CD光ピックアップは、三洋電機製(SANYO SF-P101N)だ。調整は効かず、交換でしか修理できないのが特徴?のパーツだ。幸いこの個体は、至って健全。クリーニングのみを実施した。 MDはMD光ピックアップ、制御ICともにSONY製だ。会社が吸収される以前から、アイワはソニーと蜜月関係のように思われる。 以上で修理完了。今回はあっさりと修理できた。毎回こうならいいのだが、こんなことはまずないなぁ、、、--- 分解清掃修理した や や を出品中 --- ★京とんびの『もったいない』オークション★♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか 音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪
2011年09月21日
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今回の修理は、「PIONEER PD-F25A 25枚ファイルタイプCDプレイヤー(1997年10月発売、2002年製)」だ。1997年の発売以来、現在まで販売が続くCDチェンジャーのロングセラーモデルだ。[PIONEER PD-F25A 25枚ファイルタイプCDプレイヤー] 旧モデルPD-F25と比較し、機能を絞り、機構を単純化、ねじ1本まで無駄を排除、結果、高い費用対性能を実現している。■主な故障状況と原因CDチェンジ/CD再生不可 → CDレンズの汚れ■修理作業 CDチェンジ不可と言うことだったが、動作確認すると問題なくCDチェンジをする。CDは再生するものとしないものがある。再生不良だ。 内部は至ってきれいだ。基本的な構造は、旧モデルPD-F25と同じだが、随所が改善されているようだ。格段に分解しやすく、機構もシンプル化されていた。 CDチェンジメカ部を取り外し、クリーニング。 メカ駆動用ゴムベルトは2本。CDチェンジ用とCD光ピックアップ用だ。いずれも劣化は認められない。 CD光ピックアップユニットを取り外す。 CD光ピックアップ(CMK-54XT(違うことが判明。型番不詳)) が曇っている。しっかりとクリーニング。 電源スイッチのボタンが、プラスチックフレーム部から取れていた。接着剤では強度が不足するため、熱熔着で補修した。 以上で問題なく修理完了。手持ちのCDを全てセットして1日ほど試聴。問題はまったくない。お気に入りのCDを1日かけっぱなしにできるのは、BGMプレーヤーとしては大変うれしいところだ。追記(2014/2/4) 本機種は1997年の発売ですが、2011年まで生産が継続されていたため、現在もメーカー修理が可能(製造打切り後8年)であることを、同社修理窓口にて確認しております。 まずは、メーカーでの点検・修理をお勧めします。最寄の家電販売店を経由し、修理の依頼が可能です。 -- 分解清掃修理した や や を出品中 --- ★【オークション】整備済みラジカセ・ミニコンポ★ ♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか 音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪ ☆ラジカセ・ミニコンポの【修理相談】はこちら!☆
2011年09月03日
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今回の修理は、「SHARP MD-ZV30 MD/CDシステム(1996年11月発売)」だ。3CDチェンジャーを搭載し、カセットテープからMDへの代替を狙ったと思われる製品だ。スピーカーには「HOROFINE(ホロファイン)-K」を採用した10cmコーン型スピーカーを搭載。更に3Dサラウンドシステム「SOUND RETRIEVAL SYSTEM」も搭載し、音にこだわった仕様となっている。[SHARP MD-ZV30 MD/CDシステム(1996年11月発売)] 確かに音が良い。透明感があり低音から高音まで、伸びのある音色だ。パソコンなどは年式が古いと使えたものではないが、音響機器やカメラなど、人の五感に訴えかける機器は年式の新旧にその良否を左右され難い。これは実に興味深い事実だ。■主な故障状況と原因CDトレーが開かない → トレー開閉用ゴムベルト劣化 → CDメカ不良(ギアの磨耗)■修理作業 実はこの機種の修理は、結果的に他機種2台を犠牲にしている。 他機種1台目は、MD-ZV30と同型のMD-Z10(1996年10月発売)。CDチェンジャー非搭載の先行発売機だ。これはCDは生きているが、MDは録音時に音跳びする不具合があり、どうしても修理できなかったものだ。音が良いだけに処分をためらって長期保管していた。 同型機は100%同一パーツを使用しているので、MD-ZV30とMD-Z10のどちらかは修理できると考え、後から本機MD-ZV30を入手した。 さて、まずは MD-ZV30を分解。 スピーカーユニットには、「SHARP Horofine-K」と誇らしげな印字。Horofineは、千島笹パルプを使用したシャープ独自のスピーカー用振動板だ。 CDチェンジャーユニットを取り出し、CD光ピックアップを確認する。形式は、MD-Z10と同じHPC1MX(または、H8164AF)だ。レンズが著しく曇っているのが気にかかる。 レンズの曇りをきれいに拭いてやり、CDの再生確認をする。あっ、再生した。と言うことは、CD/MDの再生に問題はない。残る不具合は、CDチェンジのみ。 CDチェンジメカを分解・組戻しは、最も複雑で手間と集中力を要する作業だ。トレーを駆動するゴムベルトに問題がないかを確認するが、「ない!」。てっきりゴムベルトが劣化し、プーリーやギアが空転してCDチェンジできないと推測していたのだが、見当が外れたようだ。 とりあえずCDチェンジメカを清掃。グリスアップして組み戻し、動作を確認した。何とかCDトレーは開くようになったが、CDチェンジに失敗する。 再度CDチェンジメカを分解し、動力伝達系の細部をルーペで確認。ギアに磨耗跡を発見。これが原因では、その交換以外に手段がない。 う~ん。MD-ZV30のCDチェンジャーは捨て難いが、先達のMD-Z10を生かすことに方針転換しようか、、、と悩んでいたところ、3CDチェンジャーを搭載したシャープの別機種があったのを思い出した。 これが他機種2台目のMD-X8(1997年7月発売)だ。こいつはCDチェンジはするものの、CD/MDとも再生不可で、修理不能と判断した処分対象機だった。 ラッキーなことに、このMD-X8と本機MD-ZV30のCDチェンジメカは、同一だった!あっ、磨耗のあったギアの材質が変更されている。付帯する電子基板とCD光ピックアップを載せ替え、見事修理完了。 いや~、修理完了まで1週間も費やしてしまった。修理の完了した本機の演奏は、実に良い音に聞こえた。--- 分解清掃修理した や や を出品中 --- ★京とんびの『もったいない』オークション★♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか 音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪
2011年09月01日
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今回の修理は、「DENON D-C7USB(2005年製)」 だ。コンパクトながらCD、MD、USB端子を装備し、CD/MDの再生だけでなく、CD-R/-RW/USBストレージに記録されたMP3/WMA形式の音楽ファイルの再生が可能だ。機能とサイズ、価格を高レベルでバランスしたなかなか好印象な製品だ。[修理の完了したDENON D-C7USB] ■主な故障状況と原因CD再生不可 → CD光ピックアップ故障MD再生不安定 → MDレンズ汚れ■修理作業 コンパクトな筐体に所狭しと部品が配置されているが、上手に設計されており、分解もスムース(主観)だ。 この機種は、CDユニットが最下部にあるため、すべてのユニットを取り外す必要がある。丁寧に使われていたようで、粉塵の侵入は少ない。 CDユニットから、故障したCD光ピックアップを取り出す。 PXR-560X(おそらくMITSUMI製)の刻印がある。非常に珍しく、入手が困難なパーツだ。たまたまSHARPのミニコンポで、正常に動作していた同型ピックアップがあったため、これと交換した。 MDユニット(シャープ製)を取り外し、分解清掃。 すべてを組み戻して動作を確認する。すべてOKだ。 スピーカーも分解してメンテナンス。しっかりしたスピーカーユニットが使われている。スピーカーエッジが発泡ウレタン製だったので、劣化防止のための保護剤を塗布した。 ラジカセ程度のサイズながら、低域から広域までしっかりと音が出る。MP3の再生もでき、USB端子も装備するなど、機能的にも充実している。久しぶりに私好みな機種に出会えてうれしかった。--- 分解清掃修理した や や を出品中 --- ★京とんびの『もったいない』オークション★♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか 音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪
2011年08月18日
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今回の修理は、「Victor NS-X77WMD(2003/2/3発売)」だ。現在では貴重となった、1台でMDを2枚挿入し、MDからMDへダビングできる機能を搭載したオールインワンシステムだ。同社独自の「αサウンド」音場効果機能を搭載し、耳ざわりの良い音が印象の一台だ。先代のNS-X7WMDに搭載されていた同機能を更に進化させている。 [修理の完了したVictor NS-X77WMD] ■主な故障状況と原因MD再生/録音不良 → MDユニットレンズ汚れ、メカへの埃付着CD扉開閉不良 → 開閉ギア欠損右スピーカーの音が出ないときがある → スピーカー内部ケーブルの断線 2000年前後以降から、コストダウンとともに内部構造もシンプルとなり、分解は極めて容易になっている。 MDユニットの整備は、前回紹介したNS-X7WMDと同じなのでそちらを参照願いたい。 次にこのシリーズ機種に固有の故障であるCD扉のギア欠損の修理だ。開閉中の扉に想定外の力が加わると、扉側のギアが欠けてしまうようだ。コストダウンも会社命令なので仕方ないのだろうが、もう少し利用者の利用シーンから設計要求を見直して欲しいところだ。 扉が開いたときのギアが2山欠けてしまっている。開いた状態で力が加わったことが想像できる。 この手の修理難度は少々高い。同機体の別の箇所から切り取った同一素材のプラスチックを熱で溶かし、ギアの欠けた部分に溶着する(写真上)。 冷えて固まったら、目立てヤスリを使用し、欠損したギアの山を削りだす。何種類かの修理方法を試したが、この方法が最もギアの強度を確保できた。 特に問題は無かったが、CDユニット(CDピックアップ:OPT-73B2)もクリーニングを行う。その他にもスピーカーネットのほつれ等を補修し、修理完了だ。 MDは、CD-Rやその他のメディアに比較し、ケースに収容されていることもあって、MOやDVD-RAM(カートリッジ収納タイプ)と同様に長期保存可能なメディア(10~15年位か?)の一つだが、それでも紫外線や埃で劣化して読み取りエラーが発生してくる。 そうなる前に貴重なMDはダビングしておきたい。その場合、本機種などを利用すると、手軽にMDのダビングが行えて有難い。 中身である音楽データを将来に渡って保存し続けたい場合、メディアコンバート(媒体変更)は避けて通れない作業である。皆さんも大事にしている古いカセットテープやMDがあるなら、一度劣化の度合いの確認をお勧めする。--- 分解清掃修理した や や を出品中 --- ★京とんびの『もったいない』オークション★♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか 音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪
2011年07月16日
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今回の修理は、「SONY CMT-P555DVD(2001/11/10発売)」だ。普及期にあったDVDビデオの再生機能を付加した高音質志向のミニコンポだ。[修理の完了したSONY CMT-P555DVD(2001/11/10発売)]■主な故障状況と原因稀にCD/DVDが再生できない→レンズ汚れMD再生・録音不可→MDユニット故障傾けると異音がする→破損脱落部品 または異物 早速分解。と、いきなり異物を発見。シャーシにもう一つあった。小さい子どもからすると、CDやMD挿入口は、郵便ポストなんかに見えて思わず入れてしまうのでしょうね。 かなり込み入った内部だ。電子基板も配線コード類も他機種の2倍ほどある感じだ。 CD/DVDユニットからピックアップ(KHM-2)部を取り外す。レンズにうっすらと埃が積もっているのを確認。丁寧にクリーニング。 次はMD。レーザー光も照射され、ピックアップも読み取り動作を行う。う~ん、レンズクリーニングをし、何度か調整をを試みるが改善しない。 手持ちの同じMDユニットと交換すると、すんなりと再生・録音できた。どうやら、MD制御基板に故障があったようだ。 修理完了。外装はきれいだ。リモコンと取扱説明書もセットだ。コンパクトにまとまっており、音もなかなか良い。高い水準で機能と性能、価格がバランスされた機種だと思う。--- 分解清掃修理した や や を出品中 --- ★京とんびの『もったいない』オークション★♪ あの頃の懐かしい や や を もう一度 てみませんか 音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪
2011年07月09日
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今回の修理は、「SHARP QT-7DX(Y)」だ。1980年前半の製品のようだ。この手のラジカセは、若者を販売ターゲットととし、カラフルでポップなデザイン、彼らの手が届く価格設定、音楽を身近に楽しめることを意識していたと思う。 ラジカセもここまで古いとアンティーク的な骨董の域に入っている。「当時を髣髴させるレトロな雰囲気」「時代を超えた秀逸なデザイン」と、整備品は数万円の価格にも拘らず愛好者が購入するようだ。■主な故障状況と原因テープ再生付加→ゴムベルト劣化電源が切れることがある→基板パターン配線の剥離、ハンダクラックFMステレオ受信不可→19kHzパイロット信号の同調ずれ全てのボリュームにガリ音→内部の接点汚れ 古いラジカセなので故障箇所も多く、故障の種類も多岐に渡る。とりあえず分解。 分解は比較的し易い。 後継のバブルラジからに比較すると機能が少ない分、複雑な配線やメカ機構も無い。 テープデッキ部を取り外して点検。テープカウンタを含めて4本ものゴムベルトが使用されていた。伸びているものあり、解け落ちているものあり。 全てバンコードで自作、交換した。 電源が乾電池NG、ACアダプタOKだったのは、AC電源コネクタ付近の配線パターンが剥離・断線していたためだ。ジャンパー線で補修。また、各基板のハンダにも多数クラックが発生していたので、全てのハンダを修正。 機械式ボリュームと機械式スイッチには、著しい汚れが付着。全て分解清掃した。 一方、FMステレオ受信不可もパイロット信号同調ボリュームの調整で復旧。この段階で主な故障箇所の修理は完了。 整備終盤、テープデッキの調整中に、右chの出力が左chよりも小さいことが判明。アンプ回路に使用されているSANYO製のラジカセ用2chステレオIC「LA4192」が原因と思われたが、代替部品が無いため、交換修理は見送った。 一応の修理は完了。クリーニングして外装も見違えるほどきれいになった。 息子がすごく気に入ったようなので、先日明け渡した彼の勉強机に鎮座させることになった。小学生の彼にはデザインが新鮮に見えるようだ。また、機械式スイッチも使い易く、すごく気に入っているそうだ。 しばらく使っていた彼曰く「お父さん、左右chのバランス直ってるよ」。そう、確かに直っている。古いラジカセには良くある自然復旧。電気的な裏付けは分からないが、ご機嫌に動いてくれる間は、これでいいのだ。--- 分解清掃&修理したラジカセやコンポを出品中 --- ★京とんびの『もったいない』オークション★あの頃のカセットやCDを もう一度ラジカセで、コンポで聞く 懐かしい音楽とともに 過ぎし日々が甦る ♪~(-_-).o○
2011年06月18日
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劣化したエッジを張り替えようと思って入手した「SONY APM-700 平面スピーカー」だが、長い間積んだままになっていた。ふとウレタンエッジが剥脱していることに気づき、慌ててエッジの仮補修を行った。[仮補修したSONY APM-700 平面スピーカーのエッジ] やはりウレタンエッジは長期使用には向いていない。エッジとしての性能は良いそうなのだが...。メーカーとしては買い換えてもらったほうが嬉しいのだろう。 古いウレタンエッジは既にボロボロと崩れ落ちる状態。プラスチック製のヘラで簡単にこそげ落とせた。 なくなったエッジの仮補修材料として、手近にあった塗装用のマスキングテープを使用した。マスキングテープは、対象物への接着(粘着)性が良く、また、きれいに剥がせる。 この機種は四角形のスピーカーなので、テープ貼りは簡単だ。ただし、エッジの形状は凸形から凹型になってしまったが、仮補修なので気にしない。無いよりまし。 さて、音出しをしてみた。 なんと、通常音量で聞く分には、まったく問題ない。エッジとして機能している。さすがに音量を上げると、ビビリが発生するが。 この程度のエッジでも機能するなら、もっと早く補修すればよかった。 取り急ぎ仮補修完了。当分はこれでいいかも。(^_^;
2011年06月04日
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今回の修理は、「Victor XL-V300 CDプレーヤー(1984年頃の発売)」だ。各社のCDプレーヤー発売が1982年なので、時期的に普及に向けた製品が投入され始めた頃だろうか。そんな中で本機は、無共振・無振動を追及し、インディペンデント・サスペンションメカニズムを採用したユニークな製品だ。[Victor XL-V300 CDプレーヤー(1984年頃の発売)] 今では見ることのない、「移送時には(CDピックアップを)3箇所のネジで固定」のラベルが底面に貼付されていた。■主な故障状況と原因CDトレー開閉不可 → ゴムベルト劣化、グリス劣化 27年も昔の製品なので、別途CDピックアップの入手は不可能だ。CDピックアップが生きていることを願いつつ分解を始めた。 CDトレーの開閉機構も写真のようにユニークだった。やはりゴムベルトが劣化して伸び、プーリーが空転していたのが原因だった。交換で無事に復旧した。 CDピックアップの型番は「MLP-1E」だろうか。ガラス繊維を混入した高剛性の軽量メカ・ベース(恐らくプラスチック製)にマウントされ、4箇所の深椀状インシュレーション・ゴムを介してシャーシーに固定されていた。外部由来の振動の伝達を遮断するための仕組みだ。 オーバーホールして光学レンズやメカ系をクリーニング/グリスアップした。CDピックアップの位置決めにもゴムベルトが使用されていた。劣化のため、こちらも交換した。 操作ボタンが利くときと利かないときがあった。原因はハンダクラック。操作パネルと念のため各電子基板の接続コネクタ周辺のハンダ付けを全て修正した。 修理完了。分解能が高く、クリアな印象の音だ。特に電気的な調整をすることなくCD-Rまで安定して再生ができたので、かなり当たりな機体だったのだろう。 --- 分解清掃&修理したラジカセやコンポを出品中 --- ★京とんびの『もったいない』オークション★あの頃のカセットやCDを もう一度ラジカセで、コンポで聞く 懐かしい音楽とともに 過ぎし日々が甦る ♪~(-_-).o○
2011年05月28日
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今回の修理は、「DENON UD-107 スリムサイズCDレシーバー(2001年12月上旬発売)」だ。壁掛けできるスマートなミニコンポながら、MP3再生にも対応した重低音・高音質な一台だ。床置きのスーパーウーファーにアンプを内蔵することで壁掛けと重低音を実現している。 この機種は見るのも入手するのも初めてだ。よほど当時の出荷数が少なかったのか、好きで手放さないオーナーが多いのかだろう。 さてこの機種、台所で妻が愛用していた「KENWOOD MDX-G7」のMDが故障したため、入れ替え用にと入手したものだった。しかし、手元に届いた本機を確認すると、MDデッキを搭載していなかった(^_^;。 壁掛けできる音の良いミニコンポを探していたため、これに気を取られてMD非搭載を見落とすお粗末なことをしてしまった。■主な故障状況と原因スタンバイ状態になるものの電源入らず → ヒューズ切れCDトレー開閉せずCD取り込み/排出せず 「電源入らず動作不可」と言うことだったが、電源コンセントに接続するとスタンバイの確認ランプは点灯した。が、それ以外はどのボタンを操作しても無反応。表示部にもまったく表示は無い。 原因を考えながらまずはCDレシーバーを分解。 電源形の回路は無く、目視では特段の故障箇所はなさそうだ。CDメカ系の駆動ゴムベルト3本全てが劣化していたため交換した。 アンプ内蔵スパーウーファーを分解する。 電源の入らない原因を発見。ヒューズ切れだ。恐らく原因は、スピーカー線のショートだろう。音楽再生中にスピーカーの接続をし直したりした時にショートさせたためだと思われる。 ヒューズの交換は簡単だ。しかし、切れたか原因が分からないと、再びヒューズ切れの危険があるので厄介だ。 ざっと確認したところ、問題のありそうな箇所も見当たらないので、とりあえずヒューズ交換し、様子を見る。 この時点で電源は入るようになり、CDトレーの開閉、CD取り込み/排出もOKとなった。 様子見にCDやラジオを再生している間、スピーカーをメンテナンスする。 スピーカーシステムは、デノン独自のP.P.D.D.方式を採用している。同径スピーカーユニット(一方は凸エッジ、他方は凹エッジ)をペアとし、逆位相で同時駆動して高音質で立体感のある重低音を実現するということらしい。 パッシブラジエーター方式を発展させた、アクティブラジエーター方式といった感じだろうか。 さて、どのユニットも劣化の早いウレタンエッジを採用していたが、パンチングメタルのカバーのお陰で、劣化はまったくなく、埃を掃うのみでOKだった。 メンテナンスしたスピーカーを接続し、3日間CDやラジオを再生したが、ヒューズ切れを含め、まったく問題は発生しなかった。 修理完了。音も良く好みのデザインだったので、手元に置きたかったが、MD非搭載機種なので、貰い手を探すことにした。--- 分解清掃&修理したラジカセやコンポを出品中 --- ★京とんびの『もったいない』オークション★あの頃のカセットやCDを もう一度ラジカセで、コンポで聞く 懐かしい音楽とともに 過ぎし日々が甦る ♪~(-_-).o○
2011年05月24日
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今回の修理は、 「Panasonic RQ-SX20 携帯カセットプレーヤー(1997/2発売)」だ。いわゆるSONYで言うところのカセットウォークマンだ。 これまで、部品が小さく肩がこりそうなので、修理を敬遠していたのだが、オークションを通じて懇意になった方からの依頼があったため、入手・修理を一括して行わせていただいた。 [Panasonic RQ-SX20 携帯カセットプレーヤー] 依頼は「メーカーや機種は問わず、乾電池駆動可能なもの2台。有線リモコン不要」との依頼だったため、人気があり割高なSONYのものはあえて避け、中古流通数もSONYについで多いPanasonicを選択した。 乾電池を内蔵できる機種は、メーカーを問わずほとんど存在しないようなので、外付け乾電池ボックスを取り付けて使用いただくことで機種の選択肢を広げることに同意頂いた。 実際に入手した機種は、 Panasonicの「RQ-SX55」「Q-SX55V」「RQ-SX20」「Q-SX35」の4種、合計6台だ。ここから2台を使える状態に修理した。■主な故障状況と原因モーター音はするが再生不可 → ゴムベルト劣化モーター音もせず、再生不可 → カセットテープ検出センサー破損再生音に揺らぎがある → 再生ヘッドやピンチローラーの磨耗・劣化 とにかく全ての部品が軽薄短小だ。目が痛い(^_^;。 Panasonicの場合、機種が異なっても内部構造や使用部品はほぼ同じだということが調査と分解により判明した(年台により2系統に分かれるようだ)。 ゴムベルトを確認すると、6台中6台とも劣化してのび、プーリーが空転する状態だった。 ゴムベルトを交換するには、ねじのほかに数箇所のハンダを除去する必要があった。 ゴムベルトは0.5mmと細く、手持ちは無かっため、応急的にゴム手袋の指部分を細く切って代用し、故障箇所の確認作業を行った。 確認の結果、ゴムベルトを交換できれば、とりあえず再生して音の出ることが確認できたので、Panasonicの代理店を通じてゴムベルトを取り寄せていただいた。1台に2種のゴムベルト「RDV0037(定価100円)」と「RDV0038(定価200円)」が必要だった。上記機種でも異なるゴムベルトを使っていた機種もあり、既に在庫なしという回答だった。 ゴムベルトを交換すると予想通り再生した。ただし、固体により再生音に揺らぎの大小があったため、グリスアップやヘッドユニットの入れ替えを行い、何とか2台を仕上げ(残り4台はNG)、昨日無事に納品を行うことができた。--- 分解清掃&修理したラジカセやコンポを出品中 --- ★京とんびの『もったいない』オークション★あの頃のカセットやCDを もう一度ラジカセで、コンポで聞く 懐かしい音楽とともに 過ぎし日々が甦る ♪~(-_-).o○
2011年05月21日
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今回の修理は、「SONY TA-F333ESR プリメインアンプ(1988年製)」だ。電源部やヒートシンクにチューニングを施すことで完成度を高めたプリメインアンプと言うことだ。アンプ入門機ではあるが、バランスも良く価格も手ごろで、中古機でも人気があるようだ。 [修理の完了したSONY TA-F333ESR プリメインアンプ] アンプ修理は敷居が高くこれまで敬遠していた。電気工学の知識と測定機器がないと原因特定と調整ができないためだ。しかも、大きくて非常に重い。この機種でなんと21kg以上もある。 しかし、今回入手をきっかけにダメ元で挑戦してみた。■主な故障状況と原因セレクターやボリューム操作でガリガリ音がする(スイッチ類接点劣化)入出力できない端子がある(半田クラック)スピーカー出力が不安定(リレー接点劣化) 耳で聞く限り、上記以外の不具合はないようだ。オシロスコープで波形を測定すれば、耳では検出できない乱れを確認できるようだが、所持していないものは仕方がない。 と言うことで、いつもと変わらない作業内容で済ますことにした。早速分解。 外装の隙間から見えてはいたものの、凄まじい埃の積もり方だ。良い機器を使うからには、相応の定期メーカー保守を行ってやりたいところだ。クリーニングだけでも一苦労だ。 健康にも悪いので、取り急ぎ埃を吸引した。おぉ、思ったよりきれいだ。写真左から電源部(10kg以上の重量)、Aクラス段(12,000μF)とパワー段(24,000μF)用の電解コンデンサーとパワー段基板、ヒートシンク(放熱器)、Aクラス段基板だ。 各ユニットを全て降ろした。各部とも重たいので落下には要注意だ。怪我をすれば元も子もない。 [TA-F333ESRのGシャーシ] 無振動・無共振設計を追及したアコースティカリーチューンドGシャーシ(Acoustically Tuned Gibraltar Chassis)だ。 ごついシャーシだが、思いのほか軽量だ。素材を確認するとアルミ製ではなく、繊維強化炭酸カルシウムだそうだ。クリーニングのため、洗浄・乾燥した。 各ユニットのクリーニングと修理に取り掛かる。 [防振フレームを取り外し、全容を見せた巨大な電解コンデンサー] それにしても巨大なコンデンサーとヒートシンクだ。電源を入れてから使用可能状態になるまで、7秒ほどもかかるのはこいつに電気を貯めているためだろう。 各パーツは、左右対称に配置されており、整然と美しい。基板下部の左右にバイアス電圧調整用の半固定ボリュームが見える。 ヒートシンクを外すと硬質な透明のフィルムがはさまれていた。詳細は不明だが、硬くて脆く薄くはがれるので、雲母のようだ。耐熱性のある絶縁体として使用されていると推測したがどうだろうか? スピーカー切り替え用のリレーだ。密閉型ではないため、簡単にカバーを取り外し、クリーニングすることができた。 次はセレクターだ。接点数は異なるが、合計4つ使用されている。基板から取り外して分解すると、明らかにカーボンが付着し、汚れている。ここまで汚れが酷いと、少々接点復活剤を塗布した程度では復旧しない。丹念に汚れを取り除く。 入出力端子やスピーカー端子、スイッチ類も一つずつ汚れを取り除いた。 入出力端子の幾つかには、半田クラックが確認できた。念のため、各基板も含め主だった100箇所ほどの半田を修正した。 組み上げて動作確認をする。上記の症状は見事解消。ブログに書くとたいした作業に思えないが、実は延べ5日も要している。 修理も完了して気分も良いはずなのだが、なんとなく不満が残る。やはりオシロスコープで波形を見ながら調整できないことが不満なのだ。 どうやらアンプ修理は、再び敬遠ということになりそうだ。--- 分解清掃&修理したラジカセやコンポを出品中 --- ★京とんびの『もったいない』オークション★あの頃のカセットやCDを もう一度ラジカセで、コンポで聞く 懐かしい音楽とともに 過ぎし日々が甦る ♪~(-_-).o○
2011年04月25日
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今回の修理は、「Victor UX-MD1 マイクロコンポーネントMDシステム(多分1997年製)」だ。小型ながら高音質を目指した製品で、ウーファーを前面と背面の計2ユニット搭載した1台だ。特徴あるスピーカーは、それ単体でも愛好家に人気があるようだ。[修理の完了したVictor UX-MD1 マイクロコンポーネントMDシステム] [ダブルウーファーで特徴のあるスピーカーSP-UXMD1 ] 実はこの機種、どうしても原因不明で修理できず、1年ほど寝かせていたものだ。先日、同機種が入手できたので、比較しながら再修理に挑戦することにした。 ■主な故障状況◎1号機液晶不表示(ユニット直付けフレキシブルフラットケーブルの破損)MD録音不可(原因不明→光ケーブル未接続)◎2号機 CD再生不可(レンズ汚れ、レーザー出力低下)MD再録不可(レンズ/磁気ヘッド汚れ、レーザー出力低下→MDピックアップ寿命でNG)電源投入直後に電源が落ちる(CD制御基盤NG) 故障状況と原因を切り分けた。 1号機でMDに録音できない原因が、光ケーブル未接続であることが判明。原因は、分かってしまう「なんだ」と言うことが多い(くそぅ、悔しいぞ!)。 2号機で電源が落ちてしまう原因は、CD制御基盤にあるとことを特定。また、MD再録不可の原因は、 クリーニング/調整するも動作が安定しないので、MDピックアップ寿命と判断。 以上より、程度の良い1号機に良部品を片寄せし、稼動品1セット仕上げることにした。 [北村機電の高効率な変圧器「Rコアトランス(R50サイズ)」] 高音質志向なだけあり、高価なRコアトランスが使われていた。このトランスだけで2kgはありそうだ。 [CDユニット(ピックアップ型番はOPT-8 OPTIMA-6(2018/11/28訂正))] [オーバーホール中のMDユニット(結局、寿命でNG)] MDのカートリッジ取り込み機構は、CDのそれと同じだった。初めて見た。 [MD光ピックアップ裏面(KMS-194E)][スピーカー背面にあるウーファー(ガードを外した所)] スピーカー背面のウーファーの状態を確認するため、プラスチック製のスピーカーガードをはずす。接着剤で固定されているため、慎重に外す。 陽の当たる窓際にでも置かれていたのだろうか、コーン紙が若干退色し、エッジ表面の数箇所に浅いひび割れが認められた。音には影響ない程度だ。クリーニングし、保護剤を塗布した。[背面ウーファースピーカーユニットの裏面] スピーカー前面には「DYNAMIC AXIAL-DRIVE WOODFER SYSTEM」と書かれている。前面と背面のウーファーは、ボイスコイルの中心軸が一直線上になるよう設計されており、金属製のシャフトでそれを確保すると言う手の込んだ構造だった。 エンクロージャー内部は吸音材が設置されている。また、前面と背面は隔壁があり、互いの音波による共振や減衰が抑制される構造となっていた。 と、一通り内部構造を確認しながら片寄を完了した。動作確認したところ、LINE OUTが不安定だった。どうやら接触不良のようだ。 原因は半田クラックだった。目視では確認できない半田クラックも多い。半田付けをし直し、修理作業を完了した。--- 分解清掃&修理したラジカセやコンポを出品中 --- ★京とんびの『もったいない』オークション★あの頃のカセットやCDを もう一度ラジカセで、コンポで聞く 懐かしい音楽とともに 過ぎし日々が甦る ♪~(-_-).o○
2011年04月08日
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今回の修理は、「三洋電機 PH-PR950 CDラジカセ(1995年製)」だ。バブル経済崩壊とともに過分な機能を削ぎ落として価格を抑え、コンパクトにまとめたWカセット搭載のCDラジカセだ。愛称の「primaire(プリミエール)」は現在も続いている。 機能を削ぎ落としたとはいえ、昨今のラジカセと同等以上の機能を有しいる。音質は数段に上だ。ラジオの感度も良い。乾電池でも動作可能だ。[修理の完了した三洋電機 PH-PR950] 動作確認の結果、主な故障箇所が判明した。Wカセットデッキには大きな故障がなかったので幸いだった。■主な故障状況CD再生不可操作スイッチ誤動作表示部バックライト不点灯 原因を推測しつつ、修理にかかる。まずはCDだ。ディスクを取り込むものの、再生はされない。とりあえずレンズ汚れを疑ってみる。 レンズは汚れていたが、クリーニングだけでは復旧しなかった。原因を特定すべくさらに分解。 CDユニットを分解すると、CD用のゴムベルトが劣化して弛んでいた。CDトレーの開閉はできるものの、ピックアップユニットを持ち上げ、CDをチャッキングするには弛みすぎているようだ。 バンコード(橙色のコード)で代替ベルトを作成し、交換する。 [劣化して弛んだCD用ゴムベルトを交換] 新しいCDは再生するようになったが、古いCDや擦り傷の多いCD、CD-Rは再生しない。レーザーの出力が低下しているようなので、出力ボリュームを調整した。OKだ。 次にカセットデッキだ。Wデッキとはいうものの、駆動モーターは写真中央の1台のみで、これを共有する仕組みだ。コストダウンのために考えられた仕組みだろう。 駆動ゴムベルトの劣化は認められない。クリーニングと調整だけで問題ないようだ。このカセットデッキの走行速度は、下の写真の半固定抵抗で調整するようだ。 左が通常走行、右が高速走行用となっていた。A/Bデッキを駆動するモーターは共通のため、別々の調整はできない。 走行速度は、分解しなくても背面から調整可能なようになっていた。走行速度とアジマスを調整した。 バックライトは単純な球切れだ。LEDではなく白熱灯(麦球)だ。手持ちの相当品と交換した。 スピーカーは埃を被っていたものの至って健全。クリーニングすると、独特の襟巻き付のセンターキャップが良くわかる。 操作ボタンの誤作動は、タクトスイッチの劣化による電気抵抗増加が原因だった。正常に動作しないスイッチを全て交換した。 [再塗装のためにマスキング処理された前面パネル] 埃で汚れていたが、洗浄すると思いのほかきれいだった。すると、スピーカー保護の金属ネットの塗装はげが目立つようになったため、気合を入れて再塗装した。 今回は復旧完了までに延べ5日を要するという、かなり気合の入った修理作業となった。 本日(2011/3/31)で三洋電機はなくなり、明日からパナソニックとなる。我が家では、三洋電機製の白物家電が最も多い。 今晩は、かつての三洋電機に思いを馳せながらブログを締め括ることとしよう。 --- 分解清掃&修理したラジカセやコンポを出品中 --- ★京とんびの『もったいない』オークション★あの頃のカセットやCDを もう一度ラジカセで、コンポで聞く 懐かしい音楽とともに 過ぎし日々が甦る ♪~(-_-).o○
2011年03月31日
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今回の修理は、「SONY CMT-PX5 MDデッキ搭載オールインワンコンポ(2000年9月発売)」だ。ソニーの“pepz(ペップズ)”シリーズの一機種で、MDLPに対応し、3CDチェンジャーが特徴の一台だ。 良くできた機種で、メンテナンスもし易く、音もバランスが取れていて、普通に使用する上ではなんら問題のない機種だ。 [修理の完了したSONY CMT-PX5] ■故障状況CDトレー開閉不可(稀に開閉)CDチェンジ不可MD音とび 原因を推測する。CDチェンジャーの不具合は、ギア破損か駆動ゴムベルトの劣化が多い。ギア破損の場合は交換部品が入手できず、修理断念となるケースが多い。原因が後者であることを祈りつつ分解に着手する。[底面からCDピックアップユニットの交換が可能な設計] ねじを外しにかかると、底面からCDピックアップユニットの交換が可能な設計となっていた。後のメンテナンスに配慮した設計に好感が持てる。 カバーを外し、左右のねじ2本を外すとごっそりと底部が外れ、ここにCDドライブユニットある。 とりあえずCDピックアップユニットを取り外し、メンテナンスする。 [自動開閉式シャッター付きCDピックアップユニット] CDレンズの防塵・防曇のために自動開閉式シャッターが付いた設計となっており、こちらも好感がもてる。以前紹介した「AIWA XR-FD5」と同様の機構だ。この設計が功を奏し、やはりCDレンズ部の汚れは軽微であった。 さて、今回の本命となるCDチェンジャーの修理だ。まずはユニットを分解しながら動作を観察し、動作原理を分析・理解する。 すると、ユニット後部にあるプーリーと歯車がCDチェンジやトレーの開閉をしていることが判明。動力伝達には、ゴムベルトが使われている。 指でプーリーをまわしてやると、チェンジ機構が機能し、トレーが排出されることを確認。どうやらモーターの動力伝達に使用されているゴムベルトが劣化で伸びてプーリーが空転し、動力が伝わっていないことが原因のようだ。 早速ゴムベルトを交換してやる。 CDチェンジャーのゴムベルトには大きな力がかかるため、劣化も早いようだ。定期的な交換が必要だろう。 次にMDの音とびを修理する。十中八九、レンズの汚れが原因だ。 [汚れて曇ったMDレンズ] 案の定、MDレンズが曇っている。録音用の磁気ヘッドにも汚れの付着が認められた。ユニット内の埃を除いた上で、レンズと磁気ヘッドをクリーニングした。 仮組し、動作を確認する。一発OK! 修理完了。再度バラしてオーバーホール。各部を清掃/調整/注油を行い、最終組上げを行った。 動作確認作業を行う。CDチェンジャーの確認は、特に念入りに行う。正常動作を確認。復旧完了だ。--- 分解清掃&修理したラジカセやコンポを出品中 --- ★京とんびの『もったいない』オークション★あの頃のカセットやCDを もう一度ラジカセで、コンポで聞く 懐かしい音楽とともに 過ぎし日々が甦る ♪~(-_-).o○
2011年03月24日
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今回の修理は、「KENWOOD MDX-G3 MD/CDラジカセ(2001年製)」だ。ケンウッドのMDパーソナルステレオシステム「RAMPAGE」シリーズの一機種だ。MDLPに対応し、MD・CD・カセット・チューナーを搭載したオールインワンな一台となっている。[修理の完了したKENWOOD MDX-G3 MD/CDラジカセ(2001年製)]■故障状況ディスプレイ不点灯。たまに点灯MD音とびCD音とび 原因の見当をつけ、分解修理に着手した。バブル期のラジカセと比較し、2000年以降の機種はメーカーや機種を問わず、遥かに分解し易い場合が多い。 CDとMDの音とびは、たいていの場合レンズの汚れが原因だ。両ユニットとも分解し、清掃する。[分解・清掃中のMDユニット] ディスプレイの点灯不良の原因は、半田クラックであることが多い。[見事な半田クラック] ディスプレイ(FL蛍光管)の半田付けが、全て写真のようなクラックが生じていた。念のため、表示ユニットの半田100ヶ所位をちまちまと半田付けし直した。力の加わる箇所と発熱の多い箇所には半田クラックが多いようだ。 仮組し、動作を確認する。OK! 修理完了。再度バラしてオーバーフォール。各部を清掃/調整を行い、最終組上げを行った。 動作確認作業を行い、正常動作を確認。復旧完了だ。--- 分解清掃&修理したラジカセやコンポを出品中 --- ★京とんびの『もったいない』オークション★あの頃のカセットやCDを もう一度ラジカセで、コンポで聞く 懐かしい音楽とともに 過ぎし日々が甦る ♪~(-_-).o○
2011年03月22日
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今回の修理は、「SONY CFD-DW83 CDラジカセ(1988年製)」だ。この機種も「バブルラジカセ」。中堅機種といったところだ。 私のオークションでを通じ、懇意になった方からの再注文だ。同型機を2台所有されており、「ダメ元でも良いので、見て欲しい」との依頼だ。 依頼品の到着後、早速診断作業に着手。 前回のSONY CFD-700よりもきれいだ。スペックが低い分、音響性能は良いが劣化し易い部材の使用が少なく、何とか修理できそうな感触だ。[SONY CFD-DW83][前面パネルを外したところ][DodecaHONEが見える] [CDピックアップはKSS-210A。もう一台はKSS-210B] [それにしてもネジが多い!][カセットテープ駆動ゴムベルトを張り替える] [オートリバース用ギアのカムが減って動作不良]■故障状況 2台ともカセットテープが「巻戻し不可」の状態。それ以外は問題ないようだ。恐らく原因は、駆動用ゴムベルトの劣化による弛みだと思われる。 1台目を順調にオーバーホールし、組立。途中動作確認でCDピックアップが発光しないことが判明(直視せず、デジカメを介して目視確認)。 CDピックアップを交換したりといろいろと手を尽くした結果、この機種の仕様であることが判明。 CD再生しないとレーザー発光がないという仕様だった。がっくり。まる一日近く原因追求作業に費やしてしまった。まぁ、いい勉強になったと納得する。 結果、2台ともカセットテープ駆動ゴムベルトの張替えと各部調整等で見事に復活。前回のCFD-700は全滅だったので、何とか面目躍如(^_^)v。 現在、最終動作確認中。順調に行けば、明後日には返送できそうだ。 --- 分解清掃&修理したラジカセやコンポを出品中 --- ★京とんびの『もったいない』オークション★あの頃のカセットやCDを もう一度ラジカセで、コンポで聞く 懐かしい音楽とともに 過ぎし日々が甦る ♪~(-_-).o○
2011年02月23日
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今回の修理は、「SONY CFD-700 CDラジカセ(1989年製)」だ。いわゆる「バブルラジカセ」で、多機能豪華仕様な時代の中堅機種といったところだ。 この作業は、私のオークションで落札頂いた御方と懇意になり、修理を依頼されたものだ。同型機を2台所有されており、「二個一」ででも良いので、何とか1台でも稼動状態にできないかとの依頼だ。万一修理が完了しなくても、最低限の経費は負担するとのありがたいお申し出。もちろん、ありがたく受託させていただいた。 さて、患者機器の到着後、早速診断作業に着手。 まず分解すると、とにかく両機体とも汚い。粉塵が進入しやすい構造で、内部が相当汚れている。天板面にスイッチ類や放熱口の多い機種に顕著な症状だ。 また、内部構成もかなり煩雑/複雑で、枯れた設計でないことが分かる。中堅機種とはいえ、機能優先が当時の命題だったのだろう。力技で実装したように思われる箇所が多い。 当時、機能的、音響的に評価は高かったのかもしれないが、構造的/長期使用的に見ると必ずしも高い評価はできない。[バブル期の機種によく見られる、航空母艦然とした外観] [ネジが多い。宝探しのようだ][とっても粉塵の多かった天板直下の内部][左スピーカー裏面には煤が付着。コンデンサ劣化の証拠だ][とにかくコード類が多い][テープB(右)のスイッチを全交換したが...][あと作業でウーファーのエッジがNGであることが判明する][スピーカーの素材は贅沢にもカーボンコーンとチタンキャップらしい] ■故障状況◎1号機 CD再生するも微振動で音とびテープA,B再生/録音不可スピーカーエッジ劣化操作スイッチ誤作動3度のメーカー修理履歴有[3度もメーカー修理に出され、磁気ヘッドや電子パーツが交換されていた]◎2号機CD透明アクリルカバー外れバックライト暗いCD再生不可テープA,B再生/録音不可左スピーカー出力音小さい左/右/背面のスピーカーのバランス狂いスピーカーエッジ劣化操作スイッチ誤作動 両機体とも、かなりシビアな状態。人間で例えると、末期的状態だ。しかし、気を取り直し、まずは単機ごとに復旧を試みる。■修理作業 ◎1号機CDの調整を試みるも、改善ならず。更に長時間再生で再生不能になることが判明→CDピックアップNG確定テープAメンテナンス→復旧OKテープBメンテナンス→期待通りの動作せず、NG◎2号機CDの調整→復旧OKテープAメンテナンス→期待通りの動作せず、NGテープBメンテナンス→復旧。ただし、稀に誤作動 以上の結果より、単機での復旧を断念。依頼者の許可の下、「二個一」での復旧作業に着手した。■移植修理作業 程度の良い1号機をベースにし、2号機から正常稼動のCDユニットとテープAユニットを移植する。 移植完了。移植ユニットの正常動作墓を確認。しかし、テープBが指定した操作ボタンと異なる動作は以前解消しない。 思い切って、操作スイッチの全交換を実施。結果は、一部NG。順方向の再生指示を逆方向で機能することが稀にある。方策が手詰まりとなった。 目先を変え、スピーカーの良品ユニット選別を行う。ここで、致命的症状を確認。本シリーズ売りのDodecaHONEたらしめるサブウーファーユニットが、A/B号機のいずれもエッジ劣化していることが判明。 目視では亀裂等なかったのだが、触診したところ、硬化していることを確認。スピーカーコーン紙の前後往復運動を著しく阻害していた。 プラスチック保護剤を塗布し、軟化を試みたが、いずれも失敗。卵の殻のようにバラバラと割れ落ちてしまった。 この時点で、テープB、サブウーファーユニットを復旧できないことが確定。また、電子基板も半田劣化が進行しており、分解・組立の度に半田不良が発生することから、「二個一」復旧も断念する判断をした。 依頼者にも説明し、了解を得た。20年を過ぎた音響機器修理の困難さを実感する結果となった。 なお、修理・復旧できなかったにもかかわらず、同じ依頼者から次の修理依頼を頂いてしまった。1988年製の「SONY CFD-DW83」だ。更に古い機種だ! 当たって砕けろ。だめで元々の精神で、がんばりたいと思う。←がんばってどうにかなるものでもないが...
2011年02月09日
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今回の修理は、プチ修理だ。機種は「KENWOOD MDX-G7 MDラジカセ(2000/11/1発売)」だ。 壊れたのは我が家で活躍中のもの。昨年の春に中古で入手し、修理して使っていたのだが、FMラジオのアンテナを接続する同軸端子がもげてしまった。 室内に屋外にと、ポータブル機の機動性をフルに活用していたので仕方がないところだ。 まだまだ活躍してもらわねばと、早速修理に着手。 普通のラジカセの3倍はネジがある。 幸い、半田付けをやり直すだけで復旧できそうだ。 めでたく復旧。ついでに接点回復剤を塗布し、アンテナ線の脱着もスムースにできるようになった。
2011年02月07日
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今回の修理は、「SONY CMT-PX333 ミニコンポ(2001/5/1発売)」だ。[修理の完了した SONY CMT-PX333 ミニコンポ(2001/5/1発売)]■故障状況CDトレーが勝手に開くMD録音不可スピーカー出力不能 原因の見当をつけ、分解修理に着手した。内部はシンプルで、メンテナンスし易い。 CDとMDはクリーニングで復旧可能と判断し、作業を実施した。[クリーニング中のCDユニット][クリーニング中のMDユニット] 難題は、スピーカー出力不能の原因。ヘッドフォンでは、正常に左右とも聞くことができた。故にアンプ由来の原因はないと判断した。 ヘッドフォンのジャックを抜くが、スピーカーとヘッドフォンを切り替えるリレー回路の動作音がしない。 よって、リレーが怪しいと判断し、パーツと周辺回路を確認。 すると、リレーを基板に接続する半田にクラックが2箇所発見された。 [スピーカ/ヘッドフォン切り替えリレーの半田クラック(中央2箇所)] 端子周りは、コネクタ類の脱着により、力が加わるため、半田付けにクラックが生じ易い。1箇所でも発見すると、その周辺と類似箇所の半田付けを全て修正する。今回も約80ヶ所を修正。 仮組上げし、動作を確認する。OK! 修理完了。再度分解し、オーバーフォール。各部を清掃/調整を行い、最終組上げを行った。 最終確認作業を行い、正常動作を確認できたので、全復旧と判断して全ての作業を完了した。 --- 分解清掃&修理したラジカセやコンポを出品中 --- ★京とんびの『もったいない』オークション★あの頃のカセットやCDを もう一度ラジカセで、コンポで聞く 懐かしい音楽とともに 過ぎし日々が甦る ♪~(-_-).o○
2011年02月04日
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今回の修理は、「小型プッシュスイッチ(通称、タクトスイッチ←アルプス電気の商標らしい)」なるスイッチを使用した電子機器(ラジカセなどの音響機器、マウスなど)に共通故障の修理だ。【電子工作】工作用部品:タクトスイッチ小HK-TKS01H タクトスイッチ 小 ELPA(エルパ・朝日電機) スイッチ このタクトスイッチは物理的にも電気的にも特性が良く、また安価なため、音響機器やパソコンのキーボードやマウス、電話機のボタンなど、実に多彩な情報機器で多用されている。 [タクトスイッチ(上段)と経年劣化したその構成パーツ(下段)] このタクトスイッチと抵抗器がセットで用いられ、所定の抵抗値で電流が流れたことを制御ICが判断し、どのスイッチが操作されたかを判断する仕組みとなっている。 しかし、タクトスイッチは経年劣化には勝てず、経過時間と使用頻度により、確実に劣化する。劣化すると抵抗値が変化(増加)するため、操作されたスイッチは別のスイッチが押下されたとICが勘違いし、機器が誤動作してしまうと言うわけだ。 上の写真は、10数年前のラジカセに使われていたタクトスイッチだ。下段左端の2つのパーツが、押下により接触することで電気が流れる仕組みだが、左から2つ目のパーツを見ると、黄銅色の地金に茶色の縞模様が付いている。恐らく、酸化皮膜やカーボンと思われ、これが抵抗値を増加させる原因となる。 この原因による故障を修理するには、タクトスイッチを交換するのがもっとも確実だ。 因みに、バブル期のラジカセなどは、1台にこのタクトスイッチが50個くらい使用されているものもあり、交換作業は忍耐と時間を要することとなる。 パソコンのマウスなら2個のタクトスイッチを交換するだけで修理が完了するので、「どうも最近クリックが怪しい」と感じている諸兄は、交換修理にチャレンジしてみてはどうだろうか。もちろん、半田ごてを握る必要はあるが。
2011年02月01日
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今回の修理は、「SONY ZS-D55 パーソナルオーディオシステム(2000年6月発売)」だ。CDトレーが開閉しないと言う故障だった。[SONY ZS-D55(2000年6月発売)レストア済み] この機種のCDトレーは、揺りかごのように円弧を描いて出てくる凝った仕組みだ。 内部は下記のような状況。粉塵も少なく、程度は良い。前面部に向かって電子基板等が幾層か重なった構造で、分解/組上げの難易度は少々高めだ。 [ZS-D55の内部の様子] カセットテープ部は上部にあるため、直ぐに取り外すことができた。駆動ベルトの劣化も無く、清掃とアジマス調整のみでOKだった。 [ZS-D55カセットテープ部] CDプレーヤー部は取り外すのに一苦労。設計者は、さぞや苦労して実装方法を考えたのだろう。CDトレーが出ない原因は、 グリスが不足し、開閉ギアの噛み合わせがずれていたためだった。 ここで一旦組み戻し、CDが正常に再生されるかを確認。NG(^_^;だ。再度分解する。 [ZS-D55のCDプレーヤー部] CDピックアップは、 初めて目にする「DAX-11」という形式。インターネットにもほとんど情報は無かった。 レーザー出力を調整するのだが、組上げないと正常にCDを読み取るかの確認ができないと言う難儀な設計だ。 何とか調整ができ、CDを読み取るようになったが、CDによってはNo DISKとなってしまう。CDピックアップの寿命が近いようだ。 こうして修理が完了したZS-D55は、別途リモコンも入手し、現在寝室で目覚まし時計代わりに愛用している。--- 分解清掃&修理したラジカセやコンポを出品中 --- ★京とんびの『もったいない』オークション★あの頃のカセットやCDを もう一度ラジカセで、コンポで聞く懐かしい音楽とともに 過ぎし日々が甦る ♪~(-_-).o○
2011年01月19日
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