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2017.07.03
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鞆の浦では対潮楼にぜひとも行きたいと思っていた。18世紀に 朝鮮通信使が、「日東第一形勝」と称えた眺望の楽しめる座敷があるという。

対潮楼のある は駐車場からもすぐで分かりやすかった。 対潮楼の お座敷に入ると、やや暗い畳の部屋の向こうに、明るい、素晴らしい眺望が開けている。



ちょうど柱と桟が額縁のよう。切り取られたパノラマの中を船が行く。瀬戸内海の美はやはり、水面を行く船という動的な要素があってこそ。

畳に座り、さあ、この海と島と明るい陽光の織り成すパノラマをゆっくり静かに堪能しよう、と思ったとたん!

なぜか、ガイドと思しきオバサンがやって来て、こちらからの眺望を思いっきり遮る迷惑な位置に座り、話を始めてしまった!

なんで1人でそこに座るかなあ、邪魔なんだけど。
でも、10分ぐらいで終わるでしょ。


が!

10分経過、20分経過…

まだしゃべっている! この素晴らしき風景のど真ん中に居座ったまま!

しかも、地名の「鞆(とも)」が国字だという話から、「躾」も国字だと飛躍し、さらに「いいですねえ。身を美しくすると書いて『しつけ』。素晴らしいですね」と、自分たちの国で作ったヘンテコな漢字を自画自賛し、「かの国にはこの字がないからでしょう、(マナーが)ひどいでしょう」などと、聞いていて唖然とするような差別発言を、まったく悪気もなく声高にするではないか。

具体的に「こういうことを中国人がしているのを見て(あるいは、されて)、マナーが悪いと思った」というような体験談なら、まあ、まだアリないかもしれない。観光ガイドがする話としては極めてふさわしくないとは思うが、それはそれで言論の自由の範囲だ。

だが、具体的な例を挙げるわけでもなく、「躾」という字が日本にあって「かの国にはない」から「躾がなってない」なんて十把一絡げのトンデモ論は、ジョークのつもりなのかもしれないが、はっきり言って完全にアウトだ。

田舎のオバサンはこれだから困る。内輪の井戸端会議じゃないんだから、まったく。もし、話を聞いてる観光客の中に、日本語の分かる中国人がいたらどう思うか、想像することさえできないんだろうか? 

鞆の浦はマイナーな観光地で外国人は、まだあまり来ないかもしれないが、観光立国を目指すなら、当然外国からも観光客を誘致しなければいけない。鞆の浦の美しさ、朝鮮通信使ゆかりの土地という歴史。これらは海外の観光客にもアピールする要素だ。

それなのに、どこの団体のガイドか知らないが、フリーで来てる客もいる場所で、素晴らしいパノラマを背にして一番良い席を1人で陣取り、中国人に対する差別意識丸出しの下世話なおしゃべり。

おまけに、話が長すぎる!

因島でもそうだったが、広島の人は話が長いのか? 旅行先で立て続けにこんな目に遭ったのは初めてだ。

仙酔島へ行く「いろは丸」が出航すると、オバサンガイドが、「前に出て写真を撮ってもいいですよ」と、許可を出す(苦笑)ので、内心 「あんたさえいなければ、あんたに許可もらって前で写真撮る必要もないんですけどね」 と思いつつ、写真を撮らせてもらった。


オバサンが座って動かないから、柱と桟の「額縁」を入れて撮ることができない。この場所の風景はもちろん素晴らしいが、それを柱と桟で独創的に「切り取った」からこそ、ここのパノラマは絵画めいた唯一無二の絶対美を備えたのだ。

この場所に座敷の開口部を作り、明るい外界をこうやって切り取って、「ここにしかない絵画」に仕上げた先人の苦心。それを思ったら、「絵画」の中心位置に、自分がデンと座って、先人の作品を鑑賞する他人の権利を阻害するようなマネはできないと思うのだが。

どうしてもそこで話をしたいなら、もっと短くするか、あるいはいろは丸が出航するシャッターチャンスには、自分が腰を上げてどくべきだろう。

こちらからすれば、頼んでもないガイドに視界を邪魔され続け、長い話を延々、延々、延々と聞かされ、話が終わったころには、もう座り疲れてしまい、静かに景色を楽しむ気力は残っていなかった。

落胆。


座敷に入ってきたときに、オバサンが座っていなかった(だから、一瞬、素晴らしい外界のパノラマがそのまま目の中に飛び込んできてくれた)ことだけを救いに思うことにして、対潮楼を去ったのだった。


鞆の浦温泉 景勝館 漣亭











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最終更新日  2017.07.03 22:40:14


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