恋涙 ~ renrui ~

恋涙 ~ renrui ~

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2006.09.21
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カテゴリ: 夢物語


私はマンションの近くの公園まで歩いてきていた
公園内には数名の同年代くらいの子供がいる

私はそのことを知ると公園内に入ることを躊躇ってしまった
なぜなら私は・・・・。

「おい・・・望月が来たぜ」

「あ~あ、バイキン移るから他行こうよ」

ワザと私に聞こえるように話し出す数人の男の子達
私は後ずさりをするとそのまま逃げるように走り出した
性格が内向的過ぎることと両親の毎日の喧嘩が近所中に
広まり私は学校ではイジメに合っていた
けれど、誰にも言えない。ママやパパが助けてくれる筈なんてない
先生さえも見てみぬふりなのに

「・・・・っもう・・嫌」

走る足がゆっくり歩きへと変わり行く宛てもなく
途方に暮れ歩いていると自然にアスファルトへ涙が落ちその場
座り込んでしまう、暫くすると足にフワフワした毛のような物が
触れ顔をあげればくりっとした大きな黒い瞳が私を見ていた

「・・・犬?君も迷子なの?」

私の言葉が分るのか茶の毛色をしたその犬は私の涙に
濡れた頬を紅い舌で舐める

「ありがとう、君の飼い主さんは?」

よく見れば首輪もしておらず直ぐ傍に小さめのダンボールが
置いておった

「捨て犬・・・ごめんね、飼ってあげられなくて」

私はその犬を抱き上げ立ち上がると小さめの公園を見付け
園内に入りベンチに座った

「君に名前をあげるよ・・・うーん、《アイ》ってどう?」

その言葉に《アイ》と名づけた犬は嬉しそうに尾を振り
ペロペロと私の手を舐めた
私も《アイ》と一緒だと思った。誰からも必要とされない
邪魔なだけの存在、ただ《アイ》と違って捨てられてないだけ
でもいつか捨てられてしまうのかもしれない、私は
ママやパパにとって居なくてもいい子だから

そんなことを考えると怖くなってまた涙があふれて
《アイ》をぎゅっと力いっぱい抱きしめていた





banner0.jpg 三話です。





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最終更新日  2006.09.21 15:06:45
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