恋涙 ~ renrui ~

恋涙 ~ renrui ~

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2008.02.20
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カテゴリ: 夢物語
冷たい訳じゃなくそれが彼の優しさなのだと理解出来た。


そして車は都会を外れた静かな高台へと辿り着く、私の涙はすっかり乾いていて車を降りるとその光景に絶句する。


空を覆いつくすような小さな星の輝き都会では見ることの出来ない美しさに吸い込まれたしまいそうな感覚だった。


「気にいったか?結構穴場なんだぜ?」


『はい、とても凄く綺麗です。ありがとうございます』


私は声に誘われるように視線を鷹邪に移動させると鷹邪はゆっくりと私の隣に立ち私が先ほどまでしていたように空を見上げる


「あんたさ・・俺の女にならねぇ?商売とかじゃなくて」


『はい?鷹邪さん、酔ってます?駄目ですよ、そんな冗談に惑わされたりしませんから』


「酔ってねぇ、そんな口説き方するならとっくにあんたを店に連れて覚えた、愛をひけらかしてるさ」





鷹邪が優しいのは知っている、今日、一人で過ごす私の為にわざわざ迎えに来てくれたこともそれでも私には拭いきれない灰斗の存在が今も胸を締め付ける。

「そんなに義兄さんが良い訳だ。
あんた残してさっさと結婚しちまう男が」


『鷹邪さん・・貴方一体』


私は鷹邪の言葉に驚いてしまった。


私が灰斗と付き合っていたのを知っていたのはごくわずかの人間、ましてや鷹邪に話したことも一度だってない。


「気付くわけねぇよな、異母兄弟じゃあ顔が似る訳ねえし、あんたの事は知ってたよ。

兄貴の会社にたまたま遊びに行った時に見かけたからな。


しかし、あんな形で再会することも予測出来た訳じゃねえけど・・あんたを捨てるような男に未練があんのか?俺だったらあんたを泣かさない」


『異母兄弟、待って、そんなにいろんな事いわれてもついていけない。

今日は帰ります、ただひとつ、私は捨てられた訳ではありません。



後悔は自業自得ですから』


次から次へと明かされていく事実に私の思考はついていかず困ったように私は鷹邪から視線を外すと鷹邪の唇から言葉ではなく吐息が漏れる。



banner10b.gif 10-2話「告白と真実と戸惑い」






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最終更新日  2008.02.21 21:40:15
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