恋涙 ~ renrui ~

恋涙 ~ renrui ~

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2008.02.27
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カテゴリ: 夢物語
正直驚いたというより子供じみた独占欲を感じた。


茉奈と鷹邪が一緒に歩いているのを見て、茉奈の隣には居れない馬鹿な俺に笑いが溢れた。


離れれば離れるほどに忘れようとすればするほどに茉奈の存在は俺の中で輝いた。


こんなことなら無理矢理でもあの空港でさらえば良かった。


そんな俺の心の変化に気付いた彼女なりの決断なのだろうと差し出された離婚届と指輪に驚きはしなかった。


『印鑑は押しておく』


「お願いするわ」


『君はこれから…』


「向こうに戻るわ、その方が仕事に便利だもの」





彼女は妻、マリアは最後まで涙一つ見せずに部屋を後にした。

「その様子じゃ、まだ知らないみたいね」


『ふぇ?』


瑠兎と昼食をしていると唐突に口を開いた瑠兎の言葉の意味が分からず箸を唇に当てたまま間抜けな返事をしてしまう。


「灰斗…離婚したらしいわよ?」


『えっ、なぜですか?』


「さぁ、理由までは」


瑠兎の言葉に大きく気持ちが揺らいだのを感じた。


『私、私には関係ありません』


「そう…」


瑠兎はそれ以上、灰斗の話をしようとはしなかった。





まさかこんな場所で出会すとは思って居なかった。


店が終わり馴染みの店で一杯ひっかけて帰ろうと店内に入るとカウンターに灰斗の姿を見つけ足が止まる。


茉奈を紹介されたあの日以来会っていなかった灰斗は少し痩せたようだった。


「よう、鷹邪か。久しぶり、どうだ、一緒に?」


先に話しかけたのは灰斗だった。





断る理由も無く俺は灰斗の誘いを受け隣の椅子に腰を下ろした。

banner10b.gif 13-3話「それぞれの変化」






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最終更新日  2008.02.28 21:39:19
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