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バウム創立十周年を迎えて、初めてのイベント、下期政策勉強会を十月に終えました。下期政策勉強会において、私が一番伝えたかった事は、「大黒柱育成」という事です。そこで、評価面談の折、全職員に一人ずつ『理想の上司とは?』を聞きました。すると、大変興味深い結果が出てきました。なんと、ほぼ全ての職員が、【自分の為に時間を使ってくれる】上司を自分の理想の上司として挙げたのです。もちろん、表現の仕方は皆様々です。例えば、「仕事を任せてもらって、フィードバックしてくれる」「クレームが起きた時に責任を取ってくれる」「相談をできる時間を作ってくれる」「朝礼に必ず参加してくれる」等です。しかし、フィードバックするにも、クレームが起きた時に即座に対応するにも、相談を受けるにも、朝礼に参加するにも、全て職員のそばに、つまり「現場に居なければ」出来ない事です。結論として、事業所の大黒柱とは、まず第一に【現場に居る事】。では、どうしたら所長が現場に居る事が出来るのか。逆に言えば、所長が現場に「居られない原因」は何なのか。 まず、第一に「日々の業務が忙しい」が原因として挙げられます。では、なぜ忙しいのか。それは、事前準備を怠っているからです。例えば、私は自分にしか出来ない事と、そうでない事を明確に区別しています。私にしか出来ない仕事は、「相談支援専門員としての仕事」「経営者としての仕事」「部下の仕事のチェック」のみです。間違っても部下に教えれば出来るようになる仕事は、絶対にやりません。そして、部下に任せる仕事は、その場で必ずタスク化(チャットワーク)します。ルーティンワークに関しては一か月先まで常にタスク化してあり、完了するとまたその場で翌月のタスクを作成します。後回しにしたり、一か月分をまとめて・・・、なんて事は絶対にしません。「誰が」「いつまでに」「何を」しなければいけないかが、一か月先まで常に決まっているので、部下は仕事がしやすい。今後、この方法を各所長に落とし込む為に、就労支援事業部は各事業所をネットワークで繋ぎ、部長が毎日同時中継でOJTを行います。また、生活支援事業部は毎週火曜日の幹部勉強会後三十分間理事長が直接OJTを行います。 第二に、面談同行日を有効活用出来ていない。面談はやっても、一日同行はしてくれない。同行はしてくれても、電話対応等に追われて、結局OJTの機会が無い。これが現状です。そこで今後、面談同行日は事業所の電話対応は所長補佐、クレーム対応等は部長、さらに各事業所からの電話連絡等も全て部長が行います。つまり、面談同行日に関しては、所長は「お休み」であると仮定して動くのです。そうする事で、所長は部下のOJTに専念できるはずです。 第三に、仕事のチェックばかりに気を取られ、人を見る余裕がない。バウムは、PMS(個人情報管理)の観点から、仕事のチェックをするエリアと、支援を提供する(現場)エリアが分かれています。ですから、仕事のチェックをしていると、どうしても現場から遠ざからなければいけない。この問題を解決する為に、近い将来、所長以上の執行役員には全員iPadを導入します。そして、個人情報管理に注意を払いながら、「現場」で人を見ながら、仕事のチェックも行えるようにしていく。同時に、全執行役員が同じツールを持つ事により、情報と価値観の共有を法人単位で行い、業務の効率化をも図ります。 第四に、幹部勉強会を始め、所長が現場に居られないイベント事が多い。いくら所長といえど、まだまだ経験や知識は全く足りていません。ですから、毎週の幹部勉強会だけはどうしても行います。その代わり、今後極力それ以外の事に関しては、iPadによるビデオ会議等の導入により、事業所に居ながら参加できる仕組みを取り入れます。 もちろん、ここに挙げたことはすぐに実現可能なものと、そうでないものがあります。さらに言えば、これらの仕組みを全て取り入れたところで、所長が立派な大黒柱になってくれるかは未知数です。しかし、「考えて」いつまでも実行しないより、「とりあえず」やってみる。いつかいつかと思うなら、今です。出来る事からすぐに実行します。そして、これからも現場の皆さんに聞き続けます。もとより今のバウムの所長たちは、皆優秀な職員ばかりです。彼らの強みは、なんと言ってもその「素直さ」です。若さと素直さを武器に、これから二年以内には必ず結果を残してくれるはずです。そして、バウムの次の十年を担う、立派な大黒柱になってくれているでしょう。 理事長 笹谷寛道
2016.11.21
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