不登校や引きこもり、その他様々な心の悩みを抱える人達へ
2026
2025
2024
2023
2022
2021
2020
2019
2018
2017
2016
2015
2014
2013
2012
2011
2010
2009
2008
2007
2006
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
全1件 (1件中 1-1件目)
1
バウムは、残業を原則禁止しています。全く無い訳ではないですが、少なくとも「残業=悪」という企業文化は根付いています。ましてや「サービス残業」という言葉は、最もあってはならないものだと常々教えています。私は滅多な事では部下を叱りませんが、サービス残業を容認した上司は(把握していなかったらさらに)許しません。結果として一人当たりの残業時間は、月に多くて五時間程度です。 しかし、ある時職員から言われました。「理事長は、残業ばかりですね」。もう何度も言われている事なので、私の言い訳も決まっています。「私は経営者だから、残業という概念はないのですよ」。そして、何度も言われないように、事ある毎に予防線も張っています。「私は皆さんの五,六倍の給料を貰っています。だから、皆さんの五,六倍働かないとダメです」「私が働いた時間に比例して、法人の規模が拡大する。それはすなわち皆さんの給料が上がるという事。だから、私は休まず働き続けるのです」。実際に、私は二四才でバウムを設立し、今年で十一年目。設立当初に比べ、売上は十五倍、社員数は四十五倍にもなりました。給料が少ないと言われるこの業界において、年収六百万円を超える幹部職員が数名居ます。パート・アルバイト含め全従業員は、毎年必ず昇給もする。賞与の金額も少なくありません。だからこそ、今までは自分自身の働き方に一切の疑問を持ちませんでした。それはまた、私自身が生きて来た時代背景も大きく影響していると思います。私が生まれた時代はバブル絶頂期でした。とは言え、十才の頃にはバブルが崩壊しているので、当時の事は実際は話に聞く程度です。しかし、今でも鮮明に覚えているのが「企業戦士」という言葉と「二十四時間働けますか?」というCMです。多分、今の若い世代には聞き慣れない言葉でしょう。とある栄養ドリンクのCMなのですが、子供ながらに「格好良い」と衝撃を受けたのを覚えています。職場は戦場で、サラリーマンは職場という戦場で命をかけて戦う戦士、という訳です。そう考えてみると私のお父さん世代は、まさに命がけで戦って来た世代だったのだと思います。自分の時間を極限まで削り、嫌な事も辛い事も『家族の為』と必死で耐える。耐えて耐え抜いた先には、必ず家族の笑顔があると信じて、また必死に耐え続ける。我が家もそんな典型的な家庭でした。父は自営業だったせいもあり、毎日朝から晩まで働き続けていました。当時は、日曜日しか休みがなかったですが、その唯一の休みには、必ず家族を連れて外出をしてくれる。子供ながらに、この人はいつ休んでいるのだろう?ととても不思議に感じていました。そして、さらに不思議な事に、父が一生懸命働けば働くほど(家にほとんど居ないのに)、家族は温かく、笑顔も溢れるようになる。そんな家庭で育ったので、当然私も「企業戦士」を目指しました。そして実際に社会人になり、がむしゃらに働きました。二十四才で経営者になると、周囲は一回りも二回りも年上の経験豊富な経営者ばかり。その人達と対等に渡り合うために出来る事は、とにかく誰よりも数をこなす事でした。質では勝負にならないので、量で勝負する。知識も経験も無い若造には、量で勝負するしか道が無かったのです。そして十年経った今、バウムは地域に沢山の雇用を生み出し、沢山の障害者の方々の生活の場を提供する法人に至りました。しかし、私はまだまだ知識も経験も圧倒的に足りない。その中で、普通の働き方をしていては、追いつけない。だから目標にしている人が一日八時間働くなら、私は一日十六時間働く。極端な話ですが、その人の十年間を私は五年で経験出来る事になる。しかし、質で勝負できないならば、量で勝負する、という理屈はもう時代には合いません。優秀な人も、そうでない人も、一日八時間という、決められた同じ土俵で勝負しなければならない。そこでいかに結果を出すかが、これからの時代に求められている。時代は既に変わり始めています。量をこなせば誰でも認められた時代は終わり、これからは質を問われる時代です。この時代で働く『人』も、『会社』も『経営者』も変わらなければいけません。そこで、私自身も自らの仕事の多くを捨てる事を決めました。既に全従業員に宣言している通り来年度は、参加する法人内の懇親会を半分にし、週に二日は夜七時には帰宅します。そして、社員同様私も週休二日を実践します。週末にどうしても仕事が入る時には、平日に休みを取ります。今は当然のように実施している、管理職の九日間の長期有給休暇も変わらず取得します(来年度は全職員に拡大し、有給消化率七十%以上を達成します)。その為に、バックヤードをどんどんIT化し(サービスの提供はアナログで手間を惜しまず)、事務に掛ける時間を圧縮。効率の良い職場環境を作る為に千万円規模の投資を断行します。 理事長 笹谷 寛道
2017.02.15
コメント(0)