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好評だったCaplio GX100の後継機種として2008年7月にデビューした本機は、リコーのカメラの中でもかなり良く売れたモデルではないだろうか。GXRが発売された後も、つい最近までリコーのHPに乗り続けていた超ロングランモデルで、実はGRD3よりも長寿だったりする。
「カメラへの愛着は、その機材で撮れた写真の満足度に比例する」というのがエンゾーの持論だが、そういった意味で、初代GX100は自分の中でとても良いポジションを占めるカメラだ。例えるなら、既に引退はしているものの、永久欠番でいつまでも存在感を示し続けている殿堂入りの野球選手のようなものだろうか。
今でも、ミラノで撮った何枚かの画像はとても印象に残っている。
そういう訳で、GX100の後継であるGX200は当時欲しいカメラの筆頭だったのだが、やがてWEB界隈で作例が出始め、ISO400ですら暗部ノイズが乗りまくりでライバル機たちに大きく見劣りすることが分かってくると、GX100から目立った進歩がなかったことを知ってがっかりし、すっかり熱が冷めてしまったのだった。
ではなぜ、 ISO100縛り&自動ノイズ補正OFFがデフォルト
の使いにくいカメラに、今になって物欲が再燃しているのか?日進月歩のデジカメの世界で、三年前のセンサーと画像処理エンジンが、いかに隔世の感があるかは分かりきった話なのに。
そもそも先日もネタにした通り、GX200のレンズはそのまんまGXRのS10ユニットに引き継がれている。さらに写りの面では、GRD3のエンジンを積んだS10の方が、GX200よりもいろいろな意味で(若干)キレイだ。
しかし。GXRは、本来APS-Cサイズの素子を積んだユニットと組み合わせてこそ本領を発揮するカメラであり、少素子のベースボディとしてはいささか大きすぎる。ボディバッグを多用するエンゾーにとって、胸元にポイと放り込めるのはGRDサイズまでであり、そういう意味で、実はお散歩カメラとして許容出来るギリギリのライン上にいたのが、GX200だったのだ。
コンパクトで写りの良いズーム機を探しているのであれば、今ならS100あたりに行くのが妥当な線だとは分かっているけれど、武骨で飾り気のないGXのフォルムが好きなんだから仕方が無い。
何しろ今なら、売出価格7万円を超えていた高級機が、27000円台で買える。
どんなに安くても、他人には絶対にオススメしないが。
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