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今週は全国的にも非常に寒いということで、なかなかピアノ部屋に向かえないまま時間だけが経過していく。やはり、ピアノの練習には寒さは大敵。ということで、家族のリクエストもあって初めて甘酒づくりに挑戦してみる。甘酒といえば、催し物のお供としてよくふるまわれるものは何度か飲んだ経験があるのだが、自分で作るのは生まれて初めて。■甘酒つくるだけでぽっかぽかな気分に板状の酒粕を買ってきて、それをほぐしながら鍋に入れ、水と砂糖と共にぐつぐつと火にかけてみた。実は、各分量がわからず、結局は自分の舌だけが頼りとなった訳だが、少し煮てみてはちびちびと飲み、「まだまだ甘さがたりんかなぁ」とこれを何度も繰り返していると、妙に顔がぽっかぽかになってきた。これでは、完成する前に酔っぱらってしまいそう。酒粕にはほんの少しアルコール分が含まれており、熱を長くかけることでアルコール分がとばされるのだが、私は酒の類は割と強い方と豪語しているにもかかわらず、何故か甘酒の香りには弱い。結局、最終的に塩で味を調えると、鍋から逃げるように離れる羽目になってしまった。ちなみに甘酒には、血圧を下げたり肥満防止、健忘症予防などにも効果があるのだとか。あれほど糖分があるのに、肥満防止だなんて、ちょっと不思議。それにしても、ワインをフルボトル飲みきってしまう私が、何故、甘酒で酔っぱらうのか?謎である。■運指の検討・見直しはやっぱり大切こうして、身も心もぽっかぽかになったところで、ピアノの練習へ。やはり全身が温まっていると指の動きもすこぶる良い。おそるべし甘酒パワー、というわけで練習は快調に進んでいく。しかし、だからといって苦手箇所が全てクリアするとは限らない。苦手なものはやはり苦手なままであった。(例1)シンフォニア2番の26小節左手A♭を押さえながらG-F-E♭-Dを弾く際、春秋社版は2(押さえ)-3-4-5-1と指示されているのだが、これが思いのほか難しい。一方、市田全音版は2(押さえ)-1-3-4-1、どちらも決して楽ではないのだが、それも指が慣れるまでの話。両方の運指を弾きながら早く慣れるほうで進めることにするとして、シンフォニアは音を押さえつつ別音を弾くというケースが多いので、とにかく一刻も早く慣れよう。(例2)ショパンエチュードOp.10-12の 29~31小節これについては検討ではなく、私の大ミス。第二部における左手進行の苦手意識からどうしても抜け出せず、本日まじまじと譜面を見直してみた。すると、29,30,31小節の4拍目4音、つまり最後の音をなんと2指、つまり人差し指で弾いていたではないか。実際は1指、つまり親指である。この最後の音を親指で弾くことによって、次の小節への跳躍(オクターブ以上の音へと飛ぶ)がしやすくなる、という訳だ。あぁ、どうして今までそんなことにも気づかず、無理に弾いていたのだろう。あぁ、何故か弾きづらいと感じた時点で、もっと早い時期にしっかりと譜面を見直せば、自分の運指間違いに気づいただろうに(最近、譜面を見ながら弾いて無かった、私が悪い) これでかなり弾きやすくなったことは言うまでもない。(例3)バッハ=ブゾーニ「シャコンヌ」冒頭と14,15,25~30小節1月29日の日記にも書いたのだが、この曲は冒頭を左手のみで弾くか両手で弾くかから悩んでいる。そして数日悩んだ結果、右手を借りることにした。弱々しい音で無理な和音をつかむよりは良いだろう。また、アルペジオで弾くという手段も残されているが、現時点では和音で弾くほうが(あくまでも)自分的には好みなので、とりあえず暫定的にこれでいこう。また、14,15そして25~30小節には右・左手各所にオクターブ以上、約10度音域の和音が記されている。これを無理に片手で弾くか、それともうまく両手に割りふるか悩む。しかし、そんな姑息な手段は通用しないとばかりに、両手に割りふることができない箇所に限って、non arpegg.と書かれていたり(29,30小節左手)。まぁ、こうなったらとにかく指を広げる訓練だけはするしかないか。◆ ◆ ◆ ◆ ◆というわけで、譜面と格闘しながら、時間はあっという間に過ぎていった。いろいろな曲がパッと弾けるようになったら、それはそれで嬉しいけれど、こういった譜面とじっくり向き合いながら、曲を作り上げていく時間というのも、なんとも楽しいものだ。苦労すればするほど、その曲に愛着もわいてくるってものだろう。いや、時々投げ出したくなる時もある・・・というのが本音だが。----------------------------------------------------本日のピアノ練習メモ(定例本練習)●ハノン #01-20,#39,#41#01-20,(各指の独立訓練)、まずは指慣らし。#39全長短調の4オクターブ音階を1回ずつ弾く(リピート有り)テンポ120#41全長短調アルペジオ、テンポ108●ブラームス51練習 #9ab,#07,07ab,#08ab#09ab:各指を広げる運動、2回往復#07ab:3度を4-1,5-1指で弾く運動、2回往復。07bはテンポを落として2回往復#08ab:aの運動で指を慣らし、bでアルペジオの練習。aからbへと続けて弾くこと2回。●クラーマー=ビューロー60練習 #07#07:そうそう、この調子!今日になってすんなり弾ける度が向上。このまま仕上げに向かおう。●バッハシンフォニア #01~#02#01:再現性のないミスタッチも減り、あとは曲として成り立つよう、通して練習しながら少しずつ修正していこう。#02:19,20小節の左進行、もう少し部分練習を重ねて。また、26小節においては中声部の音を押さえながらスムーズに下声を弾くことが出来ていない。運指含めて再検討を要す。●ショパン エチュード Op.10,25Op.10-01:テンポ四分音符120/125/130で通し練習。Op.10-12:29,30,31小節の左手、運指間違いに気づき修正(詳細は上記メイン日記で)。暗譜で弾くのは、運指含めて確実に弾けるようになってから。Op.25-02:どうしてもOp.10の2曲に時間とパワーを使いすぎて、Op.25-2を弾く元気が湧かないのだが、時々は弾いてあげなくては、と通して2回ほど。●ドビュッシー ベルガマスク組曲から「メヌエット」「月の光」メヌエット、そろそろ仕上げといきたいところだが、まだどこか弾き方に余裕がない。ミスタッチもやや有り。月の光、通して練習。●カスキ 「秋の朝」全体的にゆっくりテンポで弾けば、苦手箇所である29~32小節でもとまらず弾けるので、この状態で練習しながら指を慣らしていこう。●バッハ=ブゾーニ「シャコンヌ」本格練習に組み込むといっても、1日数頁ほど弾き慣らしていきながらゆっくりゆっくり進めていこうと考えている。というわけで、まずは1~40小節、つまり2ページ目の最終段手前までを集中的に練習。時々、迷い指をしてしまう癖、なんとかしなければ。冒頭の和音をどうするか、運指などの検討などを進める。----------------------------------------------------本日のおさらい(ノーミス1回コース・復習)●クラーマー=ビューロー60練習曲 #04●バッハインヴェンション #01~#15●ドビュッシー ベルガマスク組曲から「プレリュード」----------------------------------------------------本日の試し弾き(あくまで体験弾き)●なし
Jan 31, 2005
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夜、NHK教育テレビ「思い出の名演奏 ピアニスト園田高弘の芸術」なる番組があることを偶然テレビ番組表で知る。慌ててテレビをつけたものの、既に15分ほど見逃してしまった。見逃した15分の演奏を惜しいと思いつつも、そのまま画面を食い入るように見る。園田高弘氏は、2004年10月7日に亡くなられるまで、まさしくピアノ界の重鎮として活躍されていた名ピアニスト。カラヤンが初来日された際には共演、これがきっかけとなってヨーロッパを中心に世界でも広く活躍するようになった。また、ベートーヴェンの演奏を得意とし、昔、ベートーヴェンのソナタを全曲連続して演奏されたこともあるらしい。春秋社からは、園田氏が校訂したベートーヴェンやバッハの楽譜も出版されている。そんな園田氏の演奏が、今、目の前で流れている。■バッハ「半音階的幻想曲とフーガ ニ短調 BWV.903」番組を見始めてから流れた曲は、バッハ「半音階的幻想曲とフーガ ニ短調 BWV.903」、園田氏が56歳の時の演奏である。実は園田氏が弾くバッハを聴くのはこれが初めて。実に整頓された音の数々は、贅肉をそぎ落としたようなすっきりとした音であり、それはまるで模範演奏を聴いているかのようだ。ここで、ふと園田氏が弾くインヴェンションやシンフォニアってどんな演奏なのだろう、と興味が湧いてきた。個人的には、フーガの譜面を今、無性に見たい。そして・・・(あくまでも小声で)、弾きたい・・・。というわけで、いつか弾いてみたいという頭の中のリストに書き加えられたことは言うまでもない。■ショパン「幻想ポロネーズ」幻想ポロネーズといえば、以前、テレビでピレシュの演奏を聴いた記憶が頭によみがえる。しかし、今、目の前で聴いている園田氏のショパンは、全く異なった印象を受けるのだ。彼は「自分はショパン弾きではないから」と何度か口にしていたらしいが、確かに、俗にいうショパンらしい音色とは違う、それはまるでベートーヴェンを思わせるずっしりとした重みと堅さを感じさせる演奏であった。(70歳の演奏である)■ベートーヴェン「ピアノ協奏曲第5番"皇帝"から第三楽章」最後は、2004年2月に九州交響楽団と共演した「ピアノ協奏曲第5番 皇帝」から第三楽章。あぁ、確かにベートーヴェンを得意とするといった意味が非常によくわかる演奏である。それにしても75歳でもこれだけの演奏が出来るだなんて、やはり素晴らしい。年をおうごとに多少のミスタッチは増えるものの、そんなことを気にする自分のほうがよほど未熟な人間ではないだろうかと思ってしまう。番組中、作曲家の湯浅譲二氏が、生前の園田氏について語っており、そのなかで最も印象的であったのが、園田氏が湯浅氏に向けて言った言葉である。「死ぬまでに何曲くらい作曲できるかわからないのだから、可能な限りいっぱい作曲したほうがいいよ」・・・と。つまり、園田氏自身、限られた人生のなかで、弾ける限りの曲を沢山弾いておきたい、といったモットーで演奏されていたことが、この言葉からも伺える。◆ ◆ ◆ ◆ ◆クラシックの曲は星の数ほどもあり、私たちが一生のなかで出逢える曲はそのなかのほんの一握り。だからこそ、曲との出逢いをもっともっと大切にしたい。もっともっと貪欲に音楽に触れたい。そして、「今の実力では無理だから」なんて逃げ腰になりたくない。「弾いてみたい」という気持ちが大切なのだから。・・・と思ったのであった。だから、もっともっと譜面を買おう(^^;;・・・と結局ここに落ち着く私。◆ ◆ ◆ ◆ ◆ちなみに同日23時からはTV東京で「ミューズの楽譜」なる番組があり、作曲家でありピアニストである倉本裕基氏が出演されていた。番組表には「ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番を披露」なんて書いてあるものだから、期待してみたのに・・・あれでは「披露」のうちにはなってない。ほんの数小節さらっとだけ弾いただけだったのである。まぁ、ひとりオーケストラピアノにはウケたのだが。----------------------------------------------------本日のピアノ練習メモ(定例本練習)●ハノン #01-20,#39,#41#01-20,(各指の独立訓練)、まずは指慣らし。#39全長短調の4オクターブ音階を1回ずつ弾く(リピート有り)テンポ120#41全長短調アルペジオ、テンポ108●ブラームス51練習 #9ab,#07,07ab,#08ab#09ab:各指を広げる運動、2回往復#07ab:3度を4-1,5-1指で弾く運動、2回往復。07bはテンポを落として2回往復#08ab:aの運動で指を慣らし、bでアルペジオの練習。aからbへと続けて弾くこと2回。●クラーマー=ビューロー60練習 #07#07:全体的にレガートにて、一定なリズムを保って弾くこと。●バッハシンフォニア #01~#02#01:スムーズに弾けるまで通し練習を繰り返す。苦手と感じる箇所はないものの、どうしても再現性が少ないミスタッチが発生することあり。#02:本日も18~20小節左手進行は部分練習。ゆっくりテンポでさらいながら確実に弾けるまで繰り返し練習。●ショパン エチュード Op.10Op.10-01:テンポ四分音符120/125/130/135で通し練習。今日の指は何故か快適に動いてくれているらしく、テンポ130,135でもミスタッチがかなり減っている。この調子で頑張れ。(この曲は本当に良い。ただひたすら弾くことだけに没頭できるから)----------------------------------------------------本日のおさらい(ノーミス1回コース・復習)●クラーマー=ビューロー60練習曲 #04●バッハインヴェンション #01~#15----------------------------------------------------本日の試し弾き(あくまで体験弾き)●なし
Jan 30, 2005
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土曜日の朝9時過ぎ、玄関のチャイムの音で目が覚める。「誰だぁ、こんな朝早くに(ってちっとも早くはないのだが)」と、寝ぼけ顔のまま、インターフォンごしに相手の顔を覗く。それは、まぎれもなく宅配便の配達員の姿であった。そう、待ちに待った、バッハ=ブゾーニ版「シャコンヌ」の楽譜がやってきたのである。「はいはい、すぐ出ます」と喜び勇んで玄関へ。こうして、ようやく念願の楽譜を手にすることが出来た。実は、1月21日に注文してから、注文受付メールは届いたものの、その後、全く音沙汰無しのまま1週間が過ぎていた。さすがにこれはおかしい、と注文したショップに問い合わせると、なにやらショップ側のサーバートラブルで注文が滞っていたらしい。おーい、注文受付メールは確かにこちらに届いていたのに・・・と、まぁなにはともあれ、楽譜が入手出来たのだから、良しとしよう。嬉しさのあまり、玄関からそのままピアノ部屋へ直行。雨戸をゴトゴトと開けると早速ピアノの蓋を開ける。手はまだ冷たいが、心はすっかりぽかぽか。にんまりとしながら「ジャーンジャーン、ジャジャーン」と弾き始める。ちなみに以前からこの日記を読まれていた人は把握してもらえていると思うが、バッハの「シャコンヌ」といえば無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第2番 BWV.1004であることはご存じの人も多いだろう。これをピアノ用に編曲したものが、いくつか世に出ているのだが、これまで私はまるでとりつかれたかのごとく、小林秀雄氏版やブラームス版などをせっせと弾いてきた。しかし、私が初めて出逢ったピアノ版シャコンヌは、超絶技巧なピアニストであるブゾーニの編曲。とにかく華やかで派手な印象たっぷりの編曲で、実のところ賛否両論はあるようだが、こんな豪華なシャコンヌもやっぱり弾いてみたい。(だんぼママさん、楽譜の所在を教えてくださって本当にありがとうございました!)そして今、私はそのブゾーニ編曲の楽譜を見ながら弾いている。実は、弾く前にパラパラと譜面をめくってみたのだが、やはり一筋縄ではいかなそうな難しさである。しかし、楽譜を買った以上、弾かずにはいられないってものだろう。最初の数ページはノロノロ弾きながらとりあえずクリアしていく。しかし、進めば進むほど困難な道が続いているようである。なんとか最後までたどり着いた時には、一体何十分が経過していたのだろうか。だいたいこの曲、すんなり弾けたとしても15分前後かかる、超大曲であったのだ。もし、この曲を練習しはじめるとすると、通すだけでも数十分、苦手箇所を克服しながら弾いていたらとんでもない時間を要してしまうのではないか??まぁそれはさておき、初めて弾いた印象と自分なりの課題を少しあげておこう。▼冒頭から音域の広い和音に悩む譜面を見る限り、左手のみで弾け、といわれているような気もするのだが、10度の和音をガンッとつかめるほど私の手は大きくはない。しかもオクターブならばまだしも、4和音となると一層困難。これをアルペジオで弾いてしまうべきか、それとも右手を借りるべきか、大いに悩む。▼どうしても和音で弾けという指示まで譜面の各所には、non arpegg.や括弧記号で、「どうしても和音で弾いて欲しい」指示まで登場。やはり、この曲は手の小さきものにはかなり辛い曲であることが見てとれる。▼オクターブの連続にギョッ!しばらく弾き進めていくと、やがて左手オクターブの連続が8小節ほど続くのだが、粒を揃えて弾くのが実に難しい。オクターブの予備練習が必要になりそうだ。勿論、右手においてもオクターブでの進行が多数登場。▼両手スケールで鍵盤じゅうを駆け回るフォルテシモで駆け上がる両手のスケール、それはオクターブであったり6度進行であったりこれまた変則的であり、指が慣れるまではかなり難関な箇所であったりする。▼最低限の指定運指譜面には必要最低限の運指が記載されている。つまり、あとは自分で考えろ、ということなのだが、音を綺麗につなげるためには、運指もじっくり検討しなければならない。▼アクセント・テヌートを無視するべからず譜面上には強弱も多数書き込まれているが、テヌートとアクセントもかなり多め。これを無視して弾くべからず。▼ペダルの踏み位置も要検討譜面上にも最低限のペダル踏み位置が記載されているが、それ以外にも使いたい箇所は幾つかあるので、これもこれから検討だ。但し、ペダルの使いすぎには要注意。軽くささやくように弾きたいところまでペダルを踏んでごまかしていたら、折角の曲も台無し。▼やっぱり原曲も頭に入れておこうブゾーニ編曲のものも勿論しっかり聴いておきたいが、ヴァイオリン演奏、つまり原曲もやっぱり再度聴いておきたい。勿論、このブゾーニ版は原曲とはアプローチが大きく異なっているのだが、原曲がもつ重要な要素は頭に入れておいたほうが弾きやすいのではないかと個人的には思っている。さて、普段の練習にこの曲を組み込むか否かは、まだ検討中。これにかかるとなると、他の曲がおろそかになりかねないのだ。あぁ、悩ましい。でも、やはりブゾーニ編曲版は迫力・華麗・ボリュームたっぷりなシャコンヌであった。というわけで、結局この日の練習はバッハと基礎練習のみで終えてしまった。----------------------------------------------------本日のピアノ練習メモ(定例本練習)●ハノン #01-20,#39,#41#01-20,(各指の独立訓練)、まずは指慣らし。#39全長短調の4オクターブ音階を1回ずつ弾く(リピート有り)テンポ120#41全長短調アルペジオ、テンポ108●ハーモニックスケールハ長調3,6度並進行/反進行:3オクターブ。ト長調3,6度並進行/反進行:3オクターブ。ヘ長調3,6度並進行/反進行:3度については3オクターブまでOKだったが6度反進行に苦戦。●ブラームス51練習 #9ab,#07,07ab,#08ab#09ab:各指を広げる運動、2回往復#07ab:3度を4-1,5-1指で弾く運動、2回往復。07bはテンポを落として2回往復#08ab:aの運動で指を慣らし、bでアルペジオの練習。aからbへと続けて弾くこと2回。●クラーマー=ビューロー60練習 #07#07:だいぶ慣れてきた。あとはつまらぬミスタッチがなきよう、弾けるまで練習。●バッハシンフォニア #01~#02#01:だいぶ軽快に弾けるようにはなったものの、多少ミスタッチがあるので、気を抜かずに譜面をしっかり見て弾くこと。#02:18~20小節左手進行は部分練習。音を伸ばすべき箇所はのばし、切る位置は正確に切って。だらだらと伸ばしたり無意味に切っては音楽が台無し。最後のトリル弾きながらの別声弾きに関しては、やはり別指での検討開始。----------------------------------------------------本日のおさらい(ノーミス1回コース・復習)●クラーマー=ビューロー60練習曲 #04●バッハインヴェンション #01~#15----------------------------------------------------本日の試し弾き(あくまで体験弾き)●バッハ=ブゾーニ「シャコンヌ」本日の朝、ブゾーニ編曲版の「シャコンヌ」が届いたので早速練習。こんな末尾に掲載しているが、実はハノン等の指訓練の前にせっせと譜面をおいながら弾いてしまったという・・・詳しくは上記メイン日記を参照のこと。
Jan 29, 2005
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家事や事業残務の合間にピアノ練習を続ける私(決してピアノ練習の合間に家事・事業残務をこなしているのではない、と言っておこう(笑))であるが、時々ぼんやりとPCの画面を眺めながら過ごすひとときがある。それは、フレッツスクエアのクラシック番組。なんじゃそれは?と思う人もいるだろうが、フレッツスクエアといえば、NTT東・西日本のインターネット回線フレッツ(Bフレッツ/フレッツADSL/フレッツISDN)の利用者が見ることが出来る専用コンテンツ。今、テレビで放映中の「機動戦士ガンダムSEED DESTINY」や「冬のソナタ」などのアニメやドラマ、映画などを始め、音楽コンテンツ等も配信されており、フレッツ利用者ならば、これを見ないのは勿体ない。音楽コンテンツのなかにはクラシック番組も用意されており、東京フィルハーモニーの公演模様やJroomといったレーベルのアーティストによる演奏を楽しめる。最近、テレビでよく見かけるヴァイオリニストの高嶋ちさ子氏の演奏コーナーもあり、今日は「タイスの瞑想曲」(マスネ作曲)をうっとりと聴きながら、ヴァイオリンとピアノとチェロがいればこんな美しいアンサンブルが楽しめるのかと、しばし瞑想の時間を楽しむ。さて、気になるピアノコーナーは、加羽沢美濃氏。彼女は小学校時代、ヤマハのジュニアオリジナルコンサートでも作曲部門でグランプリを獲得するなど才能に恵まれ、現在活躍中のアーティスト。フレッツコーナーに公開されている曲は全て彼女のオリジナル曲である。そういえば、彼女のCDラインナップをみても、管弦楽曲のピアノ編曲はあるものの、クラシックピアノ演奏はない。実は私も昔、ジュニアオリジナルコンサートに出場しようと作曲に励んだのだが、テープ審査で思いっきり落とされた経験があったりする。あぁ、無念・・・というわけで、加羽沢美濃氏のオフィシャルサイトにもお邪魔してみると、「ピアノ・クラシック・ファンタジー」なるCDのなかに、私の大好きな「リュートのための古風な舞曲とアリア」(レスピーギ作曲)から「シチリアーノ」のピアノ編曲があるではないか。楽譜も販売されているようなので、これは弾いてみたい!!曲との出逢いって、突然やってくるものだ。っと、話を前に戻して・・・と。個人的にはフレッツスクエア内にもう少し充実したクラシック音楽コーナーを提供してくれたら言うことないのにと思ったりもするが、やはりそこまで需要はないのだろうか。ある意味、フレッツ回線にしてもらうための販促的な存在にも思えるし。他の回線事業者もそれぞれオリジナル色を出して、利用者獲得に頑張っているのだろうが、やはりYahoo!BBあたりが強そう。Yahoo!や他の回線事業者も、フレッツのようなオリジナルコンテンツを提供しているのだろうか。◆ ◆ ◆ ◆ ◆遅い夕食後(我が家の夕食はいつも23時前後なのだ)、居間でそのままコテンと眠り込んでしまった私は、今まで弾いていた曲たちが全て弾けなくなる夢をみてしまった。実家でピアノを弾こうとしても、譜面は読めるのに指が動かない。「どうして、どうして弾けないの?」と頭を叩きながら泣いていた。なんて不吉な夢なのだろう。そんな悪夢にうなされながら目を覚ましたら、もう朝だった。ホントに泣いていたらしい。なんだか憂鬱だ。----------------------------------------------------本日のピアノ練習メモ(定例本練習)●ハノン #01-20,#39,#41#01-20,(各指の独立訓練)、まずは指慣らし。#39全長短調の4オクターブ音階を1回ずつ弾く(リピート有り)テンポ120#41全長短調アルペジオ、テンポ106●ハーモニックスケールハ長調3,6度並進行/反進行:3オクターブ。ト長調3,6度並進行/反進行:3オクターブ。次からは別調に挑戦だ!●ブラームス51練習 #9ab,#07,07ab,#08ab#09ab:各指を広げる運動、2回往復#07ab:3度を4-1,5-1指で弾く運動、2回往復。07bはテンポを落として2回往復#08ab:aの運動で指を慣らし、bでアルペジオの練習。aからbへと続けて弾くこと2回。●クラーマー=ビューロー60練習 #07#07:ようやくゆっくりテンポで弾けるようにはなったものの、まだ多少指が迷うことがある。●バッハシンフォニア #01~#03#01:少し余裕をもって弾けるようになったからていい気になってはダメ。きちんと主題を聴いて聴いて。#02:いまだ18~20小節左手進行は苦手。5-3トリルを弾きながら他声を弾く、最後の5-4トリルで同様、この2箇所も苦しい。最後に登場するトリルはいっそ別指でトリルを弾こうか・・・#03:じっくり譜読み状態●ショパン エチュード Op.10Op.10-01:テンポ四分音符115/120/125/130で通し練習。120より115のほうがミスが多いってどういうこと?かなり勢いをつけて弾いてしまっているせいか、ゆっくりだと手のリズムが崩れ、逆にうまく弾けないらしい。まずい傾向だ。Op.10-12:28~32小節、65~76小節部分練習後、通して数回。●ドビュッシー ベルガマスク組曲から「メヌエット」「月の光」メヌエット、通し練習月の光、あとひといき!なのだが、43~46小節の左手進行が慣れてきたと思ったら、今度はアルペジオの出来が気になってきた。もっと、こう美しく流れるように弾けないのか。●カスキ 「秋の朝」29~32小節部分練習後、通して数回。あぁ、この29~32小節がつまずくことなく弾けるまでは仕上げ段階に入らない。----------------------------------------------------本日のおさらい(ノーミス1回コース・復習)●クラーマー=ビューロー60練習曲 #04●バッハインヴェンション #01~#15●ドビュッシー ベルガマスク組曲から「プレリュード」----------------------------------------------------本日の試し弾き(あくまで体験弾き)●バッハ=ブラームス「左手のためのシャコンヌ」つっかかりながらもとまりながらも通して2回。これを「曲」として仕上げるにはかなり長い時間を要しそう。音域の広い分散和音はかなりきつい。
Jan 28, 2005
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ここのところ「バッハ熱」再びの如く、無性にバッハが弾きたくてたまらない。その発端があの「シャコンヌ」であり、現在は「インヴェンションとシンフォニア」へと移っている。というわけで、最近の私の読み物はもっぱら市田儀一郎氏の全音楽譜(以下、市田全音版と略す)の解説だったりする。これを睡眠のお供にすることもあれば、夕食の煮込み待ち時間のお供だったりと、ピアノに向かう以外での活躍の場も多い楽譜となってしまった。私が実際にピアノに向かううえで使用する楽譜は、あくまでも春秋社版なのだが、練習するうえで運指で悩ましい箇所、解釈などについては、この市田全音版を参考にしているのは、過去の日記にも記載したとおり。なかでも、市田全音版の運指はかなりユニークな記載があるのだ。ピアノ界では既に珍しい話ではないのだろうが、私にとっては耳慣れない言葉、それが「オーバーラッピング」と「アンダーラッピング」なる運指だ。その他、運指各種についてちょっとおさらいしておこう。▼「オーバーラッピング」と「アンダーラッピング」最初、これが何のことだかさっぱりわからなった。ラップってあの包み込むラップ?なんて思いながら、いざ解説を読むとなるほど、オーバーラッピングは指が他指の上を越える方法であり、アンダーラッピングはその逆で、指が他指の下をくぐる方法ということであった。そう、これは普段、アルペジオやスケールでごく普通に使われている運指である。しかし、この運指に活躍する指はあくまで親指。ところが、市田全音版の譜面には、それ以外の指、例えば4指の上を3指が越えるといった運指もふんだんに用いられているのだ。これの多くの効果がレガートで弾くことのようであるが、いやはや、慣れるまではなかなか難しい。(事実、2番に掲載されているオーバーラッピング運指、私はほとんど実践できていない)。記号は、どことなくターン記号に似ている・・・と思うのは私だけか。▼「スライド」これは、同じ指を用いて黒鍵から白鍵へとスライドさせる運指だとか。白鍵から白鍵という場合もあるらしい。そういえば、昔はこの運指で弾いて先生に怒られた記憶がある。まぁ私が何も考えずに適当な運指をした際に用いてしまったからなのであるが(だから先生には全く非はない)。しかし、こういった運指が名称もついて実際にあるだなんて、私は知らなかった。もしかして、これって恥?なこと??▼「換え指」これは割とポピュラーに登場する運指ではないだろうか。同音を再打鍵することなく指を換えて弾くアレである。これならば楽勝!と思うなかれ、右手で上声・中声を弾く際、上声で換え指、中声担当する指でも同時に換え指なんてことが存在する場合はかなり難しい。私には、出来そうにもない。実は、ショパンを練習する際にはかなり運指にも気を遣って弾いていたのだが、バッハの場合、それほど運指にはこだわってこなかったのが私の現状である。しかし、3声になって各声の流れをうまくつなげて弾くためには、どうしても運指に気を遣ってあげなければならないだろう。春秋社版においても各所で「あれ?」といった運指が登場していたのだが、特に名称が書かれていないだけで、上記の運指があてはまっていたのかもしれない。残念ながら春秋社版には、運指に関する解説はほとんど無いのだ(もしかして現在の版にはあるのかな??)。その分、音楽的表現に関する表記は充実しているので、結局この楽譜からは離れられない私である。春秋社版と市田全音版の「いいとこどり」のような楽譜を作ろうかなと思ってしまう今日このごろである。----------------------------------------------------本日のピアノ練習メモ(定例本練習)●ハノン #01-20,#39,#41#01-10,(各指の独立訓練)、まずは指慣らし。#39全長短調の4オクターブ音階を1回ずつ弾く(リピート有り)テンポ120#41全長短調アルペジオ、テンポ104●ハーモニックスケールハ長調3,6度並進行/反進行:3オクターブ。ト長調3,6度並進行/反進行:3オクターブ。3,6度共に安定して弾けるようになった!●ブラームス51練習 #9ab,#07,07ab,#08ab#09ab:各指を広げる運動、2回往復#07ab:3度を4-1,5-1指で弾く運動、2回往復。07bはテンポを落として2回往復#08ab:aの運動で指を慣らし、bでアルペジオの練習。aからbへと続けて弾くこと2回。●クラーマー=ビューロー60練習 #07#07:まだまだゆっくり丁寧に。10~16小節の進行、まだ不慣れな様子。●バッハシンフォニア #01~#03#01:昨日気になった13小節の左進行は改善されたものの、まだまだゆっくり目のテンポで。各声の主題を意識しながら弾こう。#02:18~20小節左手進行がまだ慣れず。#03:苦手部分が発覚できないほどまだまだゆっくりテンポで。じっくり譜読み状態である。●ショパン エチュード Op.10Op.10-01:テンポ四分音符115/120/125/130で通し練習。昨日弾かなかっただけで115でもミスタッチが目立ち、意気消沈。テンポ115で2回、その後テンポを上げながら1回ずつ。Op.10-12:28~32小節、65~76小節、いずれも左手指の動きはいまだぎこちない。ひたすら部分練習を続ける。●ドビュッシー ベルガマスク組曲から「メヌエット」「月の光」メヌエット、通し練習月の光、43~46小節の左手進行はかなり慣れてきた。よし、あとひといき!●カスキ 「秋の朝」29~32小節部分練習後、通して数回。----------------------------------------------------本日のおさらい(ノーミス1回コース・復習)●クラーマー=ビューロー60練習曲 #04(こちらに移動、出来るだけ毎日弾き続けていこう)●バッハインヴェンション #01~#15●ドビュッシー ベルガマスク組曲から「プレリュード」----------------------------------------------------本日の試し弾き(あくまで体験弾き)●なし
Jan 27, 2005
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バッハインヴェンションの復習の次に待っていたのが、シンフォニアである。インヴェンションは右手で上声、左手で下声を担当するいわゆる2声だったのだが、シンフォニアは上声・中声・下声から構成された3声である。つまり、左手と右手を駆使して真ん中のパートである中声を弾かねばならなくなり、インヴェンションよりは難易度がグッとアップする。シンフォニアも確かに学生時代に弾いた記憶はあるのだが、どうしても「弾いた実感」が無い。楽譜には各声を丸印でくくったり、暗譜マークや合格丸印が付けられているというのに、シンフォニアを練習しはじめて3日目、いまだ、昔弾いた記憶はよみがえらないままである。「うぅ、おかしい。この楽譜は私以外の人は使わないしなぁ」と過去にすがっても今更仕方がない、1から新鮮な気持ちでシンフォニアに向かうことにしよう。というわけで、今日はシンフォニアまるごと試し弾き!と勝手に称し、#01から#15まで全15曲をぽつぽつと楽譜をおいながら弾いてみた。これはかなりのパワーを要し、結局その日の練習はこれがメインとなってしまったのは言うまでもないが、少しでも各曲の取り組みやすさを判断しておこうと思ったからである。そして、当然ながら初見ですんなりと弾けるはずもないので、全ての曲について指定テンポの雰囲気を全く無視した(苦笑)、ゆっくりテンポで譜面をおってしまった。というわけで、多分、実際に練習しはじめれば、今日感じた印象とはまたがらっと異なる可能性もあるだろう。簡単そうで実は難しい、難しそうで実は弾きやすい、バッハにはそんな罠がたっぷり含まれているのだ。(自分的取り組み易さ:★☆☆(苦手) ★★☆(普通) ★★★(取り組み易い))▼#01ハ長調自分的取り組み易さ:★★★ ただいま練習して既に慣れてしまったので1st印象にはならないのだが、3声の響きをたっぷり活かした明るい曲で、個人的に好き度も高い。▼#02ハ短調自分的取り組み易さ:★☆☆ 一見弾きやすいかと思いきや、いざ弾いてみると、トリルを弾きながら別の声を弾いたりと少々厄介な箇所が潜んでいる。各所で登場する16分音符のスケール的進行も慣れるまではちょっと大変。▼#03ニ長調自分的取り組み易さ:★★☆ 3声は運指が悩ましい。全音版においてはこの曲でもスライドと呼ばれる同じ指で他の鍵盤へとずらす方法が出てくるが、無意識ではこんな運指もしてしまうこともあるものの、意識してやれ、といわれるとなかなか難しい。曲自体は割と進行がわかりやすい曲ではあるのだが・・・▼#04ニ短調自分的取り組み易さ:★★☆ 中声に16分音符進行が多く、音を綺麗につなげて弾くためにある程度の練習は必要そう。しかし、他のシンフォニア曲を練習していくうちに慣れてくれるか。▼#05変ホ長調自分的取り組み易さ:★☆☆ この曲、装飾稿と自筆譜で難易度が大きく異なる。春秋社版は装飾稿しか掲載されていなかったため、当時、曲のほとんどを占める装飾音に悩まされながら弾いたであろう、楽譜にその苦労の後が残されていた。もし、装飾音をいっさい含まない版で弾いたならば非常に楽だが、この曲は装飾にこそ魅力があるように思えるので、やっぱりこちらで練習しよう。▼#06ホ長調自分的取り組み易さ:★★★ 譜面をみてもわかるが、実にとっつきやすい曲。だが、各声の音符の長さを十分に注意しながら弾かねばならないので、その点だけ気をつけたい。▼#07ホ短調自分的取り組み易さ:★☆☆ 非常に素人的な言い方だが、譜面が黒い。前ページの#06がさっぱりしていたせいか、余計に音符がやたら踊っているように思える時点で、ちょっと心配に。各所で転調はするわ、重音をいかに綺麗に弾くか等、課題が多そうな曲。▼#08ヘ長調自分的取り組み易さ:★★★ ある程度シンフォニアに慣れてきたら特に苦しむことなく弾けそうな・・・予感。譜面をおって弾く限りは、とっつきにくさも無い。▼#09ヘ短調自分的取り組み易さ:★☆☆ 私にとって全15曲のなかで最も苦手であるのが、この曲。なんだ?この不安に満ち満ちた音の進行は?と言いたくなるほど不思議な音色を奏でる曲である。臨時記号と次が予測できない進行に、譜読みの時点でギブアップ寸前だった。しかし、譜面に合格丸印がついている、ということは、昔はこんな曲もすんなり弾けていたのか、と思えば思う程、自分に腹が立つのだ。▼#10ト長調自分的取り組み易さ:★★☆ 全音の解説にも書かれていたが、#01と進行がよく似たタイプの曲。主題部が上声、中声、下声に次々と現れ、それをいかにわかりやすく明るく弾くかがポイントになりそう。▼#11ト短調自分的取り組み易さ:★★★ ただ譜面を追うという形ならば割と取り組みやすい部類の曲だが、主題部を頭に入れて練習を進めていくとなると、それなりの課題が出てきそう。それはまだ自分にもわからない。▼#12イ長調自分的取り組み易さ:★☆☆ インヴェンションの#12も快活な曲であったが、こちらも負けずと明るく軽快な展開。私的に難儀だと感じたのが、下声の16分音符の進行が、弾き方によってはただやかましい存在にならないかという点。いかに全開をカラっと弾けるか、かなり苦しみそうである。▼#13イ短調自分的取り組み易さ:★★★ ゆっくり譜面をおいながら練習すれば割と早く仕上がる類の曲。▼#14変ロ長調自分的取り組み易さ:★☆☆ どこがどう難しいと表現すること自体が難しいのだが、初めて弾く限り、非常にとっつきにくさを感じた。多分、上・中・下声が非常に絡み合っている点のような気もするのだが。▼#15変ロ短調自分的取り組み易さ:★★☆ ゆっくり弾く分には弾きやすい類の曲だと思うのだが、指定テンポを考慮すると、少々自信がない。特に両手で32分音符進行をピッタリ合わせて弾かねばならない箇所が多く、左指の独立性も求められそうなのだ。っと、ざっとこんな感じであった。弾き手によっては随分異なる印象をもたれると思うので、あまり参考にはならないかもしれないが、ざっと読み流して貰えれば幸いである。それにしても、あぁ、弾く前から苦手曲を決定してどうする!、苦手意識が生まれて一層ひきづらくなるではないか。そしてしみじみと弾きながらもうひとつ感じたことはといえば、今更だが「バッハって長調の曲も良いね」ということだ。普段、短調好きな私なので、割と短調寄りな曲を選択してしまうことが多いのだが、シンフォニアの響きには、長調がよく似合う。----------------------------------------------------本日のピアノ練習メモ(定例)●ハノン #01-20,#39#01-10,(各指の独立訓練)、まずは指慣らし。#39全長短調の4オクターブ音階を1回ずつ弾く(リピート有り)テンポ120#41全長短調アルペジオは本日おやすみ●ブラームス51練習 #9ab,#05,#07,07ab#09ab:各指を広げる運動、2回往復#07ab:3度を4-1,5-1指で弾く運動、2回往復。07bはテンポを落として2回往復#08ab:aの運動で指を慣らし、bでアルペジオの練習。aからbへと続けて弾くこと2回。●ツェルニー30番 #30#30:めでたい!本日で終了!さてこれからどうしよう。クラーマー1本に絞るか、それともツェルニー40番へと進むか。●クラーマー=ビューロー60練習 #04,#07#04:まとめ段階、あぁ、このまま本日のおさらいコーナーへと移動させるかどうか悩ましい。#07:少しずつ慣れてきたものの、10~16小節がつまずき気味。まだまだ余裕が無い状態である。●バッハシンフォニア #01~#03#01:13小節、左手の進行をミスしがち。流れはつかんだのだが、テンポはまだまだゆっくり。安定して弾けるまで指を慣らし、その後は抑揚を付けながら曲として仕上げていこう。#02:本日から練習開始。各所に現れる16分音符の流れ、特に左手から右手へのバトンタッチが自然にいくように。19,20小節目、左手進行ミスしがち。#03:本日から練習開始。#02よりは割と弾きやすいのだが、各声にて音をのばす箇所はきちんと鍵盤を押さえて。●カスキ 「秋の朝」29~32小節部分練習後、通して数回。大々的な進歩はみられない。----------------------------------------------------本日のおさらい●バッハインヴェンション #01~#15----------------------------------------------------本日の試し弾き●バッハシンフォニア #04~#15本練習の#01~03に加え、残り#04~#15の感じだけでもつかんでおこうと試し弾き。本日はほとんどこれで終わってしまった、といった方が良いかもしれない。
Jan 26, 2005
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市役所に提出する書類を作りながら、文房具を探していると、引き出しの奥からとんでもないものが出てきた。それは、小学校から高校時代に至るまでの通信簿である。あぁ、あまり見たくない・・・と言いながら、ついつい開いてしまうと、そこには私の情けない過去が詰め込まれていた。私は世間でいう「頭の良い子」ではなかった。どこからどう見ても普通、しかも運動能力は極めて低い子であった。その事実を如実に表しているのが、この通信簿。義務教育9年、高校3年、計12年、体育の成績は5段階でいうならば1、10段階の時は1~2と、とてつもなく悲惨な運動ダメ人間だったのだ。他の教科もだいたいが普通から上がったり下がったり。小学時代は算数も苦手で、昔、理系の高校の臨時教師をしていた父からよく怒鳴られたものだ。「こんな問題もできんのかー!!!」、それはもう「巨人の星」の星一徹のような形相で、何度逃げ回ったことか。そんな私も、高校に入ってから数学と物理が楽しいと思えるようになり、おまけにアマチュア無線なんぞにハマったのがきっかけで短大を理系に選んでしまう、なんとも単純きわまりない性格だった。そんな悲惨な通信簿のなかでも、唯一光り輝いていたのが「音楽」。12年間、音楽の成績「だけ」は高成績をずっと保ってきた。もはや、これは私にとって唯一のよりどころだったのかもしれない。うん、これだけは自慢できる。って、ここ界隈の皆さんも音楽の成績は同じく高成績を残してきたのであろうが。どうして音楽の成績だけは良かったのか。それは、やっぱり「音楽」が好きだから。笛だって歌だって音楽鑑賞だって作曲家のお話を聞くことだって、それはもう楽しくてしかたがなかった。1日じゅう、音楽の時間でも良かったと思うくらいに。そう、他の教科も同じように楽しいと思えれば、おのずと結果はついてきたのかもしれない。って、それは考えが甘いか。そういえば、高校の音楽の時間、ユニークなテストがあった。それは「音楽で自己表現をしてみましょう」というもの。作曲を披露しても良いし、歌ってもいい、楽器が得意ならばそれを演奏してもよい、そんなテストだ。確か2回ほどあったことを記憶しているが、1回目は、穏やかな曲を選択し、チャイコフスキーの「舟歌」とメンデルスゾーンの「ベニスのゴンドラの歌」を披露した。2回目は、確かブラームスの「2つのラプソディ(No.2)」、いずれも以前、ピアノの発表会で演奏済みな曲たちだったので、ちょっとずるい選択だったかもしれない。でも、その時に思った。ピアノを弾くということは、自分を表現できる「言葉」の代わりみたいなものなのかもしれない、と。一旦、ピアノから離れてしまったけれど、こうして戻ってこられたのは、やはり自分にとって最も自己表現しやすいのが、たまたまピアノであった、ということを思い出したから?あぁ、懐かしいなぁ・・・と、おいおい、呑気に通信簿を見ている場合ではない。さっさと書類を作って市役所に行かなければ、と慌てて通信簿を弾きだしに押し込んだのであった。皆さんにとって学校の「音楽の時間」は楽しかったのだろうか、それとも・・・?----------------------------------------------------本日のピアノ練習メモ(定例)●ハノン #01-20,#39#01-10,(各指の独立訓練)、まずは指慣らし。#39全長短調の4オクターブ音階を1回ずつ弾く(リピート有り)テンポ120#41全長短調アルペジオ、ミスしたらしつこく繰り返そう。テンポ102●ハーモニックスケールハ長調3,6度並進行/反進行:3オクターブ。ト長調3,6度並進行/反進行:3度については並,反進行共に3オクターブ。6度の反進行はあとひといき。ハ長調でつまずいた時間がここで有効に活かせているみたいだ。●ブラームス51練習 #9ab,#05,#07,07ab#09ab:各指を広げる運動、2回往復#07ab:3度を4-1,5-1指で弾く運動、2回往復。07bはテンポを落として2回往復#08ab:aの運動で指を慣らし、bでアルペジオの練習。aからbへと続けて弾くこと2回。多少ミスがあるものの、弾いて楽しいアルペジオとなってくれた。●ツェルニー30番 #30#30:指定テンポ二分音符80のところ、やはり70以上は無理。これでお茶を濁すか。昨日、もつれていた左手も今日は問題なくクリア。もう1日様子をみて終わらせるか判断しよう。●クラーマー=ビューロー60練習 #04,#07#04:まとめ段階#07:なかなか曲がつかめないまま、ただひたすらに譜面をおって弾くばかり。簡単そうに見えて簡単でないのがクラーマー。それを実感しながら今日も楽譜にかじりつく。●バッハインヴェンション #01~#15#01~#13,#15はノーミスで弾ければ1回ずつ。ミスした場合は再復習。#14:明日からみんなまとめておさらいコースへ。●バッハシンフォニア #01#01:よし、だいぶ感じがつかめてきた・・・ってこの曲だけで随分時間をとられてしまった(この曲に没頭するあまり、ドビュッシーはお休み状態へ)。各声の流れをつかみながら、その流れをとぎれさせないように丁寧に弾いていこう。●ショパン エチュード Op.10,25Op.10-01:テンポ四分音符120/125/130/135で通し練習。135はやっぱりまだキツイ。でも弾けない速度じゃない、と思うと、楽しくて楽しくて何度も練習してしまう・・・のは危険。しかし、アップテンポに慣れるとどうしても雑になるのでたまにはゆっくり弾くことも大切かも。Op.10-12:15~18小節はようやくまともに弾ける状態へ。しかし、28~32小節の左手進行はまだまだ甘い。しかも、折角暗譜出来ていたはずなのに、フッと記憶から消え去っているではないか(疲れているのか)。28~32小節左手はリズム替え等をしながら部分練習。Op.25-02:ついついペダルの誘惑に負け、今日はペダルを踏みながら練習。それにしても、ペダルの有無だけでこれだけ印象が変わってしまうとは。ペダル無しでもレガートで粒良く弾けるようになれば良いのだが・・・●カスキ 「秋の朝」曲の最高潮に達する29~32小節、ここがまだまだつまずき気味。その手前の中間部はクリアしたので、あとはその部分だけを克服すれば仕上げ段階へ。----------------------------------------------------本日のおさらいなし----------------------------------------------------本日の試し弾き●リスト「12の練習曲」から#09#09、譜面見開き2ページのみ練習。それほど難解な曲でもないはずなのだが、左手の進行をミスすることが多い。●バッハ=ブラームス「左手のためのシャコンヌ」つっかかりながらもとまりながらも通して1回・・・弾いたことにはなりそうにもないような下手状態。粒良いアルペジオと左手の柔軟性が特に求められる。
Jan 25, 2005
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ここのところ、数日に1回はバッハ=ブラームスの「左手のためのシャコンヌ」を弾いたりもしているのだが、弾く度に考えてしまうことがある。「もし、今、自分の片手が動かなくなってしまったら、自分はピアノを続けるだろうか」と。今、様々な曲を練習しているこれらの曲が全て弾けなくなってしまうかと思うと、その時の自分の心は想像も出来ない。アマチュアの末席にも及ばないピアノ弾きの私が、今弾ける曲の心配なんぞをしているのは実に恥ずかしい話であるが、昨年12月の日記でも掲載したように、ピアニストの舘野泉氏は病で右手が麻痺してしまったどん底の状態を乗り越えて、立派に「左手のピアニスト」として復帰されている。そして、更に昔の話となると、ピアニストのヴィトゲンシュタインのことを思い出す。ヴィトゲンシュタインは第一次世界大戦で右手を失い、ピアニストとしての生命を絶たれたと失意のどん底にいたであろう。そんな彼を救うがごとく、彼のピアノの先生は左手のための曲を作り、希望を与える。そうして彼は左手のピアニストとして復帰、その後も多くの作曲家から左手のための曲を提供され、活動を続けた・・・という話だ。そんななか、ヴィトゲンシュタインのために書かれた左手のための曲として有名なのが、あのモーリス・ラヴェルの「左手のためのピアノ協奏曲」ではないだろうか。今も世に残るこうした左手のための曲たちは、そんなピアニストの絶望と希望、そして作曲家の温かな思いと挑戦が重なって存在している、と思っている。他にも左手のための曲として、サン=サーンス「左手のための6つの練習曲」、スクリャービン「左手のための2つの小品」あたりが興味深い。現在活動中の舘野泉氏のために、フィンランドの作曲家であるノルドグレンが献呈したという「小泉八雲の怪談によるバラードII Op.127」、ど、どんな曲なのだろう?こうして、健常者であることが当たり前に過ごしている毎日であるが、いつ、自分の身に病魔、事故が襲いかかってくるか分からない。そんなときに、立ち直るきっかけが「ピアノ」であってくれれば・・・と思うのだが、そんな状態になってもなお、ピアノを弾きたい、果たしてそう思えるか、まだ自分でもわからない。でも、両手無ければ音楽が楽しめない、という訳では決してないと思う。視力を失っても、聴力を失っても、もし、足を失ったとしても、私は音楽に触れていたい、そう思えるよう、生きたいと思う。そういえばふと思ったのだが、左手のための曲は多いのだが、右手のみのための曲というのは・・・あるのだろうか?(すみません、ちょっと今日は重い話題でした)----------------------------------------------------本日のピアノ練習メモ(定例)●ハノン #01-20,#39#01-10,(各指の独立訓練)、まずは指慣らし。#39全長短調の4オクターブ音階を1回ずつ弾く(リピート有り)テンポ120#41全長短調アルペジオ、ミスしたらしつこく繰り返そう。テンポ100●ハーモニックスケールハ長調3,6度並進行/反進行:3オクターブ。ト長調3,6度並進行/反進行:3度については並,反進行共に3オクターブ。6度の反進行が少々つまずき気味。●ブラームス51練習 #9ab,#05,#07,07ab#09ab:各指を広げる運動、2回往復#07ab:3度を4-1,5-1指で弾く運動、2回往復。07bはテンポを落として4回往復(リズム替え含む)。#08ab:aの運動で指を慣らし、bでアルペジオの練習。aからbへと続けて弾くこと2回。ようやくすんなり弾けるようになってきた?●ツェルニー30番 #30#30:指定テンポ二分音符80のところ、70が限界か。70でも前半リピート後の後半1小節目がやや苦手で、左手がもつれ気味。その1小節をしばし部分練習。ゆっくりテンポの時は問題なかったのに、ちょっと悔しい。●クラーマー=ビューロー60練習 #04,#07#04:まとめ段階#07:32分音符4音4固まりの連続なのだが、一見、規則性があると思いきや、意表をつく進行があったりでまだまだ指が慣れてくれない。今日も譜面にかじりつきながら弾くレベル。●バッハインヴェンション #01~#15#01~#13,#15はノーミスで弾ければ1回ずつ。ミスした場合は再復習。#14:全体的に軽やかさが出てきた。この調子でがんばれ!後半多少32分音符のリズムが怪しげな箇所有りだが、落ち着いて弾けば大丈夫。●バッハシンフォニア #01#01:3声はやはり難しい。なかなか各声の流れが浮き出てくれない上に、上声の音を残しながら中声の音を奏でなければならないはずなのに、無意識にブチッと切るのはだめ。でも、3声ってまるで音の立体空間みたいで響きが心地良い。●ショパン エチュード Op.10,25Op.10-01:テンポ四分音符115/120/125/130で通し練習。テンポアップすると苦手箇所と思われる箇所の音が弱々しくなるのが辛い。まだまだ跳躍が出来ていないのか。それでも日々ほんの少しずつ進歩しているのが実感できて嬉しい。Op.10-12:10-1の進歩に対して、こちらはなかなか進歩がみられず。左手中心にテンポをおとしてじっくり弾くものの、必死さが音として伝わってきて、聴くに堪えない。15~18小節、28~32小節も部分練習。Op.25-02:右手の指練習として割り切って弾くことにしたのだが、右4指の弱さが音の粒を崩しているのがわかる。これはもう基礎練習を積んで各指の力をもっとつけるしかないだろう。●ドビュッシー ベルガマスク組曲から「メヌエット」「月の光」メヌエット、2日弾かなかったのが災いしたか、ミスタッチが増えてしまった。つまりまだ自分的に仕上がってはいないということか。月の光、43~46小節の左手進行を部分練習後、通して練習。●カスキ 「秋の朝」今日も通し練習後、中間部から32小節を部分練習。あとひといきだが、曲中の一番の盛り上がり箇所でミスをおかしがち。左手の跳躍もさることながら右手の進行も一部あやふやになっている。いまいちど、運指を自分なりに研究せねば(譜面には運指が掲載されていないため)----------------------------------------------------本日のおさらい●ドビュッシー ベルガマスク組曲から「プレリュード」----------------------------------------------------本日の試し弾き●リスト「12の練習曲」から#09,10#09、真剣に練習していないせいか、各所でミスが目立つが余裕が出たらもう少したっぷり練習してみよう。#10、試しに次曲の10番も弾いてみたが、こちらはまさしくクラーマーを思わせる練習曲。両指の軽い練習代わりには良さそう。●バッハ=ブラームス「左手のためのシャコンヌ」本日最後の練習にふさわしく、左手のためのシャコンヌで左手を思いっきり酷使する。しかし、いまだについつい右手で手伝ってあげたくなるような箇所が多く、私はなにを無理してこの曲を弾いているのだろう、と苦笑。しかし、この美しい旋律はついつい聴くだけでなく弾いてみたい衝動にかられるのだ。
Jan 24, 2005
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バッハインヴェンションを全曲復習してみて、ふと気づいたことがあった。私はバッハが好きで、インヴェンションを全曲弾いたのだろうか。それともあくまでも自分の向上のために、と思って弾いていたのだろうか、と。これから続くであろうシンフォニア、平均律もとりあえず全曲弾きたいと考えているのだが、それは昔の名残からか、先生のもとで全曲弾いていたから、当然のごとく現在も全曲弾かなければならない、と本能で思っているのだろうか、そんな自問自答を繰り返してしまった。思えば、ショパンの練習曲だって24曲すべてが好み、というわけではない。それでも何故か"いつかは"全曲弾いてみたいと思ってしまう自分がいる(技術的にどう考えても困難と思われる曲も、とりあえず譜面ぐらいはおってみたい)。それがある種の目標みたいなものだから?楽譜を1冊まるまる弾き倒すって、己のなかの征服欲からくるようなものにも思える。まぁ、折角買った楽譜だから、まったく弾かずに一生を終えるのは勿体ない、なんてせこい考えも一部にあるのだが、あまり好みでもない曲まで練習して、本当に弾きたい曲を後回しにするのも、それはそれで時間がかなり勿体ない。といっても、不思議なのは楽譜まるごと練習したいと思わせてくれるのは、だいたい「練習曲」の類のみだったり。多分、その練習曲集をまるごと弾くことで総合的に力がつくのか、と無意識に感じているから、と思いたい。反対に曲集の類になると、それこそ1冊の楽譜のなかでたった1曲しか弾かないなんてこともある。うーむ、これこそ勿体ない?きっとピアノ弾きの皆さんの本棚にも1冊のなかで弾く曲はたった1曲なんて楽譜も多数並んでいる・・・なんてことはないだろうか。えっ?ない?そんなことだったら全音ピースでも買うぞ、と言われてしまいそうな気がしてきた。というわけで、今日もピアノの練習に励むのであった・・・と言いたいのだが、身体はほとんど寒さを感じないのに、指だけが冷たい。これだから冷え性は困る、と何度も手をこすりながら練習するものの、指があまり言うことを聞いてくれないため、曲集の練習はほとんど断念。あぁ、はやく春よ、来い!----------------------------------------------------本日のピアノ練習メモ(定例)●ハノン #01-10,#39#01-10,(各指の独立訓練)、まずは指慣らし。#10の3-4鍛え曲についてはリズム変奏1-10まで#39全長短調の4オクターブ音階を1回ずつ弾く(リピート有り)#41全長短調アルペジオは本日お休み●ハーモニックスケールハ長調3,6度並進行/反進行:3オクターブ。ト長調3度並進行/反進行:本日から開始。やはり調が変わるといきんなりすんなりと弾けない自分が悲しい。●ブラームス51練習 #9ab,#05,#07,07ab#09ab:各指を広げる運動、2回往復#07ab:3度を4-1,5-1指で弾く運動、2回往復。07bはテンポを落として4回往復(リズム替え含む)。#08ab:aの運動で指を慣らし、bでアルペジオの練習。aからbへと続けて弾くこと2回。●ツェルニー30番 #30#30:両手ユニゾンをピッタリ合わせて。特に苦手箇所は無いので、指が慣れたら早速テンポアップを開始。・●クラーマー=ビューロー60練習 #04,#07#04:テンポ110が現時点での限界。私的弱点をついた曲なのでもう少し弾いていよう。#07:本日から開始。レガートの練習、とにかく最初は譜面に従って指慣らしから。●バッハインヴェンション #01~#15#01~#13,#15はノーミスで弾ければ1回ずつ。ミスした場合は再復習。#14:昨日より解釈を変更、それにより全体的に曲調が軽くなり、32分音符も弾きやすくなった。これで仕上げに。●バッハシンフォニア #01#01:インヴェンション#14が仕上げ段階に入ったため、本日からシンフォニア開始。しかし、昔確かに弾いたはずなのにほとんど記憶がなく、1からやり直し状態。最初は譜面にそって音を追う段階。●ショパン エチュード Op.10Op.10-01:テンポ四分音符115/120/125で通し練習。本日、体調が優れないのか、130での練習は断念。125でもミスタッチ率がやや高めだったため、最終的にテンポ125で数回練習しておしまい。29~36小節はやはりまだまだ苦手意識あり。音が曖昧なのが気に入らない。Op.10-12:本日もまずは通し練習の前に15~18小節、28~32小節を部分練習。その後、通して数回。毎日しつこく部分練習している割には、まだまだ改善されず、途中でつまずいてしまう左手が恨めしい。●カスキ 「秋の朝」通し練習後、中間部から32小節を部分練習。ショパンと異なって少しずつだが進歩が形になって現れてかなり嬉しい。ただ、左手の跳躍がミスタッチしがちなのでとにかく早く慣れること。----------------------------------------------------本日のおさらい●なし----------------------------------------------------本日の試し弾き●なしドビュッシー、シベリウスはおやすみ
Jan 23, 2005
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バッハインヴェンションの復習もそろそろ終局を迎えている。実は、以前インヴェンションを練習した際の記憶がかなり曖昧になっており、曲中の解釈などで一部悩ましい点があるなかで復習を続けていたため、ここらで一度大反省会をしてみることにしたのだ。というのも、#14で少々つまずいていたため、久々にインヴェンションのCDを引っ張り出して聴いてみたところ、「えっ・・・こんな解釈だっけ」と楽譜を見直す羽目になったのだ。おまけに、インターネット上で公開された試聴サイトで同#14を聴いてみても、CDとほぼ似た解釈であり、どうみても私が間違っていることに今更気がついたのである。というわけで現時点での各曲の反省をしてみよう。あくまでもメモ程度な内容、しかも極めて個人的な反省点ばかりなので、読む側にとっては退屈きわまりないかもしれない。もし、現在もしくは過去インヴェンションを弾いていて同様な箇所で悩んだ記憶があるとしたら「ほほぉ、同じようなところでつまずいているのか」と笑って読み流して貰えれば幸いである。(超長文で申し訳ない!!)▼#01ハ長調インヴェンションのなかでも容易且つ有名な曲。割とアップテンポで弾く人も多いが、私的にはミディアムテンポで慌てず落ち着いて弾こうと思っている(でも、指定はアレグロなのだが)。11~12小節の左手がたまにもつれ気味になることがあるので、ここは要注意。15~18小節の右・左の旋律追っかけは、特に左手が慌て気味にならないように。▼#02ハ短調これまでどちらかといえばしっとりした弾き方をしてきたのだが、もっと軽やかに弾いた方が良さそうだ。テンポもあまりゆったり目でなく、サラッとアップテンポで弾き直そう。といっても、あくまでもモデラートで。トリルも軽やかに。私のトリルはどうしても、モタッとしがち。▼#03ニ長調バッハの自筆譜にはほとんどスラーや強弱等の指定は無いのだが、珍しくこの曲に限っては全体にわたってスラーが書かれている。このスラーの解釈は版によって異なっており、私が所有する春秋社版は1音目を除いて小節終わりまでスラー指定がなされているのだ(全音は1小節まるまるスラー指定)。現在のところ春秋社版の解釈のまま弾いているが、うむ、しっくりいかない。また、2小節1セットで同進行部分があるが、強弱の差をつけるとメリハリがあって良さそうだ。▼#04ニ短調インヴェンションの中で最も好きな曲がコレ・・・。アップテンポで格好良く、且つ、難易度は低め。インヴェンションにおいてはノンレガートで弾くかレガートで弾くか非常に判断に悩む箇所が多いのだが、ここで登場する8分音符についてはノンレガートで弾いた方が良い(練習当初は、例えば3,4小節目の右手進行など、ついついレガートで弾いてしまっていた)。▼#05変ホ長調ここまで出てくるか、と言いたくなるほどモルデントだらけの曲。解釈によっては、主動機における2拍目にはモルデントが施されている(春秋社版や全音版には有り)のだが、これを除いて弾く人も多い。確かに右手で弾く主動機は2拍目モルデント有りだが、左手で弾く場合は2拍目にモルデントが無い。対応するべきものならば、右手のモルデントも要らないように思えるのだが、ここはモルデントの練習と割り切って、やはりモルデントだらけのまま弾いていくしかないか。▼#06ホ長調シンコペーションがポイント。正確なリズムを保たないとなんとも格好悪い展開になってしまうので要注意。この曲のみ、リピート記号があり、他の曲とは少々印象が異なるうえに、抑揚がないと全体的にダラダラした展開になってしまうので、これも注意が必要。▼#07ホ短調春秋社版はアレグロ、全音はアンダンテ、と思い切りテンポ指定の解釈が異なるこの曲、私的にはバリッとアレグロで決めたいところだが、どのように弾いている人が多いのだろうか。▼#08ヘ長調明るく軽快な曲であり、全体にわたってカノンの形式になっている。一般的に難易度は低いとされているのだが、私的にはかなり苦手なパターン。というのも、9~11小節の左手進行と同様の動きが、最後の31~33小節にも現れるのだが、こちらがどうしてももつれ気味になり、右手と綺麗に合わないのである。もつれるといえば、16小節,18小節の左進行も、もつれ率高し。この曲は、左指がきちんと独立して動いていないと弾けない曲だったりする。まだまだ精進が足りない。▼#09ヘ短調たっぷり歌いたい曲。テンポはアレグロモデラートが指定であるが、気分的にはモデラートくらいで弾きたい。割とノンレガート気味で弾く曲が多いインヴェンションの中で、この曲はレガートを頭に入れて弾いた方が良さそう。春秋社版には所々、スタカート指定があるが、歯切れ良くではなく、あくまでもノンレガートっぽい切れ方の方が合っている?15,16小節の装飾音は、原本に従ったものにするとかなりボリュームある装飾となっているが、CDや試聴サイトではさっぱりした装飾で弾かれている。▼#10ト長調この曲は全体にわたってノンレガートで弾くことが要求される。進行自体は難しくないものの、このノンレガートをいかに粒良く軽快に決めるかが、実は難しかったりする。いまだにその気持ち良いスカッとした音が奏でられずに悩んでいるのが現状だ。。▼#11ト短調こちらもレガート指定な曲であるが、もたっとした感じにはしたくない。指定テンポはモデラート、私的にはモデラートよりほんのわずかアップテンポで弾きたいところだが、全音はアンダンテ指定。この曲は、テンポだけでも随分印象が異なりそうだ。また、各所に現れる8分音符の跳躍についてはノンレガートで。拍途中で主題が現れるので、それにも十分注意して弾こう。▼#12イ長調明るく華麗、派手、といった印象が強いこの曲の困難な箇所といえば、冒頭の小節(3,4拍目)から登場する難解な複合装飾ではないだろうか。しかもテンポはかなり速めとくれば、推奨装飾として記載された3連符集合体のトリルがただのトレモロになりさがってること多々。両手共に機敏な指の動きが要求され、ムラのない切れのある音を出すのは、なかなか難しい。まだまだ練習したいところ。▼#13イ短調冒頭の主動機と対位が#01と類似しているが、こちらは和音(実際は分散和音)を意識しながら各音を粒良く弾かねばならない。拍の途中でフレーズ区切りがあるので、意識しながら、それでいながらあまりわざとらしい弾き方は避けて。11~13小節は特に細かくフレーズが区切られるが、横の流れとともに縦の位置もピッタリ合わせて弾かないとかなり汚らしい進行になってしまう。▼#14変ロ長調全体に渡って32分音符の固まりがちりばめられた正確なリズムを要求される曲。15曲のなかで私がもっとも解釈に悩んだのがこの曲であり、練習当初、思いっきりレガートで弾いてしまっていた。つまり冒頭小節主動機の1,2拍目の固まりをつないで弾いていたのである。ところが、CDや試聴サイトでいざ聴いてみたところ、32分音符の固まりの1拍目、そしてそれに続く2拍目の16分音符は独立し、しかも、2拍目の16分音符はスタカートで弾いているではないか(ノンレガートといった方が良いのか??)。左手の8分音符の跳躍もノンレガートが好ましそう(ここも何故かレガートで弾いてしまっていた)。ここを弾き変えることで、曲調はガラリと変わり、しかもかなり弾きやすくなった。こちらの解釈で練習しなおそう。▼#15変ロ短調主題が上下声交互に登場し、曲調は割とシンプル。8分音符はあくまでもノンレガートで。特に悩ましい事項(インヴェンション最終曲だからといって難曲とは限らないのだ)は無し。----------------------------------------------------本日のピアノ練習メモ(定例)●ハノン #01-20,#39,#41#01-20,(各指の独立訓練)、まずは指慣らし。#39全長短調の4オクターブ音階を1回ずつ弾く(リピート有り)#41全長短調アルペジオ、ミスしたらしつこく繰り返そう。●ハーモニックスケールハ長調3度並進行/反進行:3オクターブ。ハ長調6度並進行/反進行:3オクターブ。並進行、反進行共にOK。明日から別調にチャレンジ●ブラームス51練習 #9ab,#05,#07,07ab#09ab:各指を広げる運動、2回往復#07ab:3度を4-1,5-1指で弾く運動、2回往復。07bはテンポを落として5回往復(リズム替え含む)。#08ab:aの運動で指を慣らし、bでアルペジオの練習。aからbへと続けて弾くこと2回。●ツェルニー30番 #30#30:いよいよ最後の曲。両手ユニゾンの音階練習だが#15や#18の方が私的には苦手な部類なので、最終曲がこれでホッとしていたり。●クラーマー=ビューロー60練習 #04,#06#04:テンポ110で安定して弾けるように通し練習を繰り返す。#06:テンポ110で安定して弾けるようになり自己満足ながらOK。明日から次の曲へ。●バッハインヴェンション #01~#15#01~#13,#15はノーミスで弾ければ1回ずつ。ミスした場合は再復習。#14:主旋律の解釈が誤っていたのか、大部分変更する羽目に。しかし、解釈を改めた方が弾きやすい(詳細は上記メイン文章にて)やはり#01からずっと弾き続けていることで、疲れが出るのか集中力が欠けるのか。今日は両手32分音符がガタガタ。テンポをおとして丁寧に弾くことが大切だ。明日につなげるのだ。●ショパン エチュード Op.10Op.10-01:テンポ四分音符115/120/125/130で通し練習。130でミスタッチ率が10%以下になるまでひたすら練習だ。しかし、どうしてもレガートで弾けていないような気がする。1小節16分音符の4固まりが独立してブツブツときこえてしまいがち。Op.10-12:15~18小節、28~32小節を部分練習後、通して数回。左手は随分動くようになってきたのだが、どうしても15~18小節の苦手意識が消えない。おまけに右手に着目してみると、オクターブで弾くべき箇所を勝手な和音で弾いているではないか。勝手に編曲してはダメ。本日基礎練習プラスアルファで時間切れ。
Jan 22, 2005
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夕食後、日頃の睡眠不足からかすっかり爆睡してしまった私は、真夜中にゴソゴソと起き出して過去に録画した番組の整理をし始めた。そのなかにあったのが、フジテレビで2003年10月に放映されたドラマ「フジ子・ヘミングの軌跡」(主演:菅野美穂)である。このドラマを観た頃はまだ自分がピアノを再開するとも思っていなかったのだが、やはり「ピアノ」は気になる存在、というわけで、しっかり録画してあったのだ。勿論、既に数回ほど観ては「私もピアノ、再開しようかな」なんてぼんやりと考えていたあの頃が懐かしい。本やCD、ビデオの整理中、ついつい本を読みふけったりCDに聞き惚れたり、はたまた、録画したビデオに熱中して整理どころではなくなってしまうことってないだろうか。今、まさしくその状態である。結局、再び「フジ子・ヘミングの軌跡」を真夜中に観てしまい、時間はあっという間に過ぎていってしまった。既に観た人も多いだろうから、今更あらすじをここで書くこともないだろうが、彼女の半生は確かに波瀾万丈、才能に恵まれ将来を嘱望なれたなかでの突然の転落の人生はその後数十年にわたって彼女を苦しめることに。もともと右耳が不自由だったうえに左耳までも聴力を失った期間の生活は、想像を絶する。そんな彼女が再び脚光を浴びるようになったのは、1999年にNHKの番組で取り上げられてからではないだろうか。ドラマ内でも描かれていたが、彼女が教会で貰ったカードに書かれていた言葉は、なんとも胸をさす。「たとえ、遅くなっても待っておれ。それは必ず来る、遅れることはない。」この言葉は、旧約聖書ハバクク書2章3節の一部であるが、フジ子自身もこの言葉は昔から心の支えとしていたらしい。私には聖書の解釈はよくわからないのだが、人生頑張って生きていれば何時の日か報われる日は必ず来るかな、と思えるような言葉に感じてならない。(もしかしてどんなに遅くなっても神様は見捨てないよ、という意味?)昔から、ショパン・リストを弾くために生まれてきたピアニストと言われるだけあって、現在販売されているCDもリストとショパンが多い。しかし、彼女の演奏を聴くと、バリバリの技巧派とはかけ離れた存在かとも感じる。どちらかといえば、叙情派・・・であろうか。私も頑張っていれば、いつか自分なりに満足いく演奏が出来るようになるかな、そう思いながらDVDプレイヤーの停止ボタンを押した。げげっ、いつの間にか朝である。【ドラマ内で登場した曲たち】2時間弱のドラマのなかで盛りだくさん・ラ・カンパネラ(リスト)・トロイメライ(シューマン)・プレリュードOp.28-15 変ニ長調「雨だれ」(ショパン)・ノクターン第2番 Op.9-2 変ホ長調 (ショパン)・英雄ポロネーズ (ショパン)・平均律クラヴィーア曲集第1巻1番プレリュード (バッハ)・ソナタ「悲愴」第2楽章 (ベートーヴェン)・幻想即興曲 (ショパン)・エチュード Op.10-5「黒鍵」(ショパン)・子犬のワルツ (ショパン)・プレリュード Op.28-23 ヘ長調 (ショパン)・ピアノ五重奏曲 イ長調「鱒」(シューベルト)・ハンガリー狂詩曲第2番 嬰ハ短調 S.244-2(リスト)・ベルガマスク組曲「月の光」 (ドビュッシー)・ハンガリー舞曲第5番 嬰ヘ短調(ブラームス)・エチュード Op.10-3 ホ長調「別れの曲」(ショパン)・3つの演奏会用練習曲「ため息」S.144-3(リスト)・トルコマーチ (モーツァルト)・愛の夢 第3番 変イ長調 S.541-3(リスト)・エチュード Op.10-12 ハ短調「革命」(ショパン)・ノクターン第20番遺作 嬰ハ短調(ショパン)うーむ、やっぱりショパンとリストが多い。ドラマのなかで登場した平均律の1番が、かなり速いテンポで演奏されていたのにはビックリ。あぁ、やっぱりラ・カンパネラはいつか弾いてみたい。そういえば、音楽ドラマとして、2004年の11月に「海峡をわたるバイオリン」も放映されていたが、こちらはヴァイオリンの製作側の話であったせいか、演奏風景はあまりなく、ちょっと残念だった。てっきりエンディングに陳昌鉱氏が作ったヴァイオリンをプロの方が演奏されるのかと勝手に思いこんで楽しみにしていたのだ。そういえばこちらにも菅野美穂(陳昌鉱氏の妻役)が出演している。音楽ドラマにはかかせない存在か、カンノちゃん。----------------------------------------------------本日のピアノ練習メモ(定例)●ハノン #01-20,#39,#41#01-20,(各指の独立訓練)、まずは指慣らし。#39全長短調の4オクターブ音階を1回ずつ弾く(リピート有り)#41全長短調アルペジオ、ミスしたらしつこく繰り返そう。●ハーモニックスケールハ長調3度並進行/反進行:3オクターブ。(1オクターブで助走をつけなくとも一気に3オクターブ弾けるようになった)ハ長調6度並進行/反進行:1~3オクターブまで。並進行OK、反進行もうひといき。●ブラームス51練習 #9ab,#05,#07,07ab#09ab:各指を広げる運動、2回往復#07ab:3度を4-1,5-1指で弾く運動、2回往復。07bはテンポを落として5回往復(リズム替え含む)。#08ab:aの運動で指を慣らし、bでアルペジオの練習。aからbへと続けて弾くこと2回。●ツェルニー30番 #29#29:何故?今日になっていきなりすんなり弾けて満足の出来。●クラーマー=ビューロー60練習 #04,#06#04:まずはテンポ105で数回練習。その後110にテンポアップして続ける。よし、この調子だ。日記に愚痴を書いた次の日からどうして弾けるようになったのだろう??#06:テンポ105で復習後、110で練習。明日もこの調子で弾けていたら次に進もう。●バッハインヴェンション #01~#15#01~#13,#15はノーミスで弾ければ1回ずつ。ミスした場合は再復習。#14:やはり#01からずっと弾き続けていることで、疲れが出るのか集中力が欠けるのか。今日は両手32分音符がガタガタ。テンポをおとして丁寧に弾くことが大切だ。明日につなげるのだ。●ショパン エチュード Op.10,25Op.10-01:テンポ四分音符110/115/120/125/130で通し練習5回。110から少しずつテンポアップしていくと、手が慣れてくるのか130でも多少のミスで弾けるようになってきている。この多少のミスというのが、あいかわらずの苦手箇所(35小節を含むページ)。多少部分練習して手を休める。Op.10-12:15~18小節、28~32小節はもっともっと部分練習が必要。Op.25-02:飽きてきたと言いながらも今日もやっぱり弾いてしまう。おまけにまだミスタッチする箇所があるので仕上がりにはまだほど遠いのが現状。●ドビュッシー ベルガマスク組曲から「メヌエット」「月の光」メヌエット、通し練習2回。再現性のないミスタッチに悩まされながらも曲として仕上げる方向で。月の光、43~46小節の左手進行がいまだ苦手だが、少しずつ克服出来てきている。ここさえクリアすれば・・・●カスキ 「秋の朝」本日も、中間部から32小節あたりまでを中心に部分練習後、通し練習。中間部の左手の動きをモノにすればこの曲は仕上がりの道へと進むのだが。----------------------------------------------------本日のおさらい●ドビュッシー ベルガマスク組曲から「プレリュード」----------------------------------------------------本日の試し弾き●バッハ=ブラームス「左手のためのシャコンヌ」だんぼママさんにブゾーニ版シャコンヌの楽譜情報を教えて頂き、あまりに嬉しくて本日は久々に左手のためのシャコンヌを弾いてみる。だんぼママさん、感謝感謝!!それにしてもあいかわらず左手だけのシャコンヌは、指がつる思いで弾かねばならないのが大変。
Jan 21, 2005
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今日、いつものようにピアノの前に座るとハノンから練習開始。タタタタタッと弾いていく指も少しずつ元気さを取り戻しているような、気のせいのような、そんな毎日だ。長・短合わせて全24調のスケールを終え、次はアルペジオだ、と弾き始めてしばらく経った時、ふと我に返る。「げっ、なんて格好悪い状態で弾いているのでしょう」それは、ドーンと両足ふんばって、しかも仁王立ちのまま腰掛けたような状態で弾いているではないか。4オクターブのスケールも鍵盤の下から上までふんだんに使うものの、いわば、階段を1段1段駆け上がっていくものだが、アルペジオの場合は、まるで階段を一気に3段飛びで駆け上がって駆け下りるような状態だから、どうしても体勢を維持しなければしっかり弾けない(のは、私だけか)。というわけで、身体を少しでも安定させようと自然と足が開いてしまうのだ。多分、普通の人以上に。それにしても、まじまじとその格好をみると、やっぱり格好悪い。まぁ、ペダルを使う曲の場合、おのずと足が中央に置かれるから、問題ないのだが、ペダルを使わない曲の場合は足はかなり無防備な状態だ。気がつくととんでもないところに足が置かれている・・・なんてことは・・・多分ないだろう。あって欲しくない。しかし、手ばかりに集中する、のも考えものかもしれない。足、といえば、昔、先生の元で練習していた際、よく怒られていたことがある。それは、「つい、足でリズムをとってしまう癖」である。これは、特にバンド活動を始めてからしばらく経ってから勝手に身に付いてしまった癖らしい。さすがにこれをクラシックの曲でやったら、先生は怒って当たり前だ。あぁ、なんて礼儀知らずなピアノ弾きだったのか、私は。ちなみに、今はそんな癖は消えてしまっているので、とりあえずひと安心である。多分、当時、ショパンのマズルカやワルツをジャズ風にアレンジして弾いていたことが多かったせいか、余計に全身が妙にリズミカルになってしまっていたのかも・・・ってこれは情けない言い訳に過ぎない。たまには、自分が弾いている姿を鏡にでもうつして見るのも良いのかもしれない。----------------------------------------------------本日のピアノ練習メモ(定例)●ハノン #01-10,#39,#41#01-20,(各指の独立訓練)、まずは指慣らし。#39全長短調の4オクターブ音階を1回ずつ弾く(リピート有り)#41全長短調アルペジオ、ミスしたらしつこく繰り返そう。●ハーモニックスケールハ長調3度並進行/反進行:1~3オクターブまで。ハ長調6度並進行/反進行:1~3オクターブまで。反進行も少しずつ慣れてきた。がんばれもうひといき。●ブラームス51練習 #9ab,#05,#07,07ab#09ab:各指を広げる運動、2回往復#07ab:3度を4-1,5-1指で弾く運動、2回往復。07bはテンポを落として5回往復(リズム替え含む)。#08ab:aの運動で指を慣らし、bでアルペジオの練習。aからbへと続けて弾くこと2回。●ツェルニー30番 #29#29:左手から右手へつなぐところで音がデコボコにならないように丁寧に。また、右の4指もいまだ強化されていない現実に悩む。●クラーマー=ビューロー60練習 #04,#06#04:昨日、テンポ105で弾けていたものの、このままテンポアップするよりは105のままもう少し指を慣らすことにしよう。#06:まずはテンポ105で復習。安定して弾けているため、110までテンポアップしたのだが、後半の左手がもつれ気味なので片手練習。たった5違いでこれほど指の動きが変わってしまうのかとちょっとショック。●バッハインヴェンション #01~#15#01~#13,#15はノーミスで弾ければ1回ずつ。ミスした場合は再復習。#14:あれれ、昨日より後退している。やはり後半の左手が苦手とみた。初心にかえって丁寧に弾こう。●ショパン エチュード Op.10,25Op.10-01:まずはテンポ四分音符110/115/120/125で通し練習4回。やはり125になると多少ミス率があがるのが悔しい。魔の35小節も手の形を再検討しながら練習してみるが、どうしても人差し指が行く手を阻むがごとく、進行を邪魔している。Op.10-12:ある程度左手が動くようになったものの、やはり15~18小節で手がとまることが多い。28~32小節の左手進行も音ムラが気になる。もっと粒良く弾けるようにしなくては。Op.25-02:どうも惰性で弾いている感があるような。そろそろ飽きてきているような気がするまずい傾向だ。●ドビュッシー ベルガマスク組曲から「メヌエット」メヌエット、通し練習2回。譜面最終ページを中心に部分練習。「和音を綺麗に」・・・っていまだに大きな改善がない。●シベリウス 「ピヒラヤの花咲く時」ありゃ・・・、2日ほど弾かなかったら少々ミスタッチ度が増えてしまった。まだまだ完全に弾けてなかった証拠ということで、ゆっくり譜面を追いながら復習。中間から後半へと結ぶ32分音符の駆け上がりについては随分慣れてきたのは、しつこい部分練習のおかげか。●カスキ 「秋の朝」かなり曲らしくなってきた。中間部から32小節、特に左手オクターブからはじまるアルペジオでミスタッチしがちなので、ここを中心に部分練習、及び通し練習を繰り返す。----------------------------------------------------本日のおさらい●ドビュッシー ベルガマスク組曲から「プレリュード」----------------------------------------------------本日の試し弾き●なし
Jan 20, 2005
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新刊目当てに本屋をウロウロしていたところ、「ピアノの・・・」という文字が一瞬視界に入ってきた。なんだろう、と手にとってみる。場所は既刊コミックコーナー、今まで何度もこの棚を往復していたのに、全く気づかなかったのだが、今日に限って何故か目にとまってしまったのだ。(さて、これは吉と出るか凶と出るか)手にとった漫画は「ピアノの森」(一色まこと 著)、背表紙にアッパーズKCと書かれているが、「アッパーズってなんだ?」。それでも裏表紙に描かれたグランドピアノから、きっとこれはピアノ漫画に違いない、と惹かれるようについつい購入してしまった。あぁ、これを俗に言う衝動買いってやつだろうか。帰宅後、夕食のカレーをコトコト煮込みながら早速読んでみる。この「ピアノの森」は、講談社のヤングマガジンアッパーズに1998年より連載されていたものだが、単行本にして9巻を世に出し、その後休載してしまったらしい。おまけにこのヤングマガジンアッパーズ自体も休刊になり、話は途中で止まったままである。話は、ピアニストを目指す小学生、雨宮修平がとある小学校に転校してきたことから始まる。その街の森には捨てられたグランドピアノがあり、唯一弾けるのは一ノ瀬海(主人公)という少年のみ。ピアノな好きな二人は仲良くなり、彼らをめぐるピアノエピソードが繰り広げられる。ピアノコンクール出場、そして別れ、高校生になってから再会、と話は進んでいくわけだが、話はまだまだこれから更なる展開を・・・というところで、9巻が終わる。クラシック漫画の王道となった(と勝手に思ってる)「のだめカンタービレ」とはかなり異なった切り口と舞台で、こちらはもう少し生活臭さがまとわりつきながら青年漫画であることを認識させられるような一面を伺わせる。また、それほどピアノやクラシックの世界を知らない人が読むことも想定したのか、登場曲も有名な曲が中心。このあたりが、音楽のコアなファンたちを夢中にさせる「のだめカンタービレ」との棲み分けがなされているような気がする。作者の一色まこと、といえば深夜のアニメにもなった「花田少年史」の作者でもある。つまりキャラクターはあのとおり、良い意味で素朴で味がある印象を受けるが、ここらあたりは好き嫌いが分かれるところかもしれない。しかし、ピアノコンクールで一ノ瀬海が演奏したその表現力は、思わず心躍らせてくれたり。そして、日本におけるコンクールの現状をずっしりと感じさせてくれる場面は・・・重い。ではここで1~9巻までの登場曲を紹介しておこう。のだめと違って曲目数も少ないので一気に紹介できそうだ。一部、演奏エピソードのない、ただ文字のみの登場曲もあるので、実際に読んだ人のなかでも「こんな曲あったっけ」と思われる人もいるかもしれない。・茶色の小瓶(アメリカ民謡)・ラジオ体操ジャズアレンジ・ピアノソナタヘ長調 K.280(モーツァルト)・エリーゼのために(ベートーヴェン)・交響曲第5番「運命」(ベートーヴェン)・結婚行進曲(メンデルスゾーン)・子犬のワルツ(ショパン)・ハノン#01~04・平均律クラヴィーア曲集第1巻 #06 ニ短調 BWV.851(バッハ)・平均律クラヴィーア曲集第1巻 #13 嬰ヘ長調 BWV.858(バッハ)・15の練習曲 Op.72-5 ハ長調(モシュコフスキー)・15の練習曲 Op.72-6 ヘ長調(モシュコフスキー)・平均律クラヴィーア曲集第1巻 #17 変イ長調 BWV.862(バッハ)・平均律クラヴィーア曲集第1巻 #18 嬰ト短調 BWV.863(バッハ)・華麗なる大円舞曲(ショパン)・交響曲第9番「新世界」第4楽章/ユーロビートアレンジ(ドヴォルザーク)・サクラサクラ(日本古謡)・イギリス組曲 第2番 イ短調 BWV.807(バッハ)・イギリス組曲 第3番 ト短調 BWV.808から「メヌエット」(バッハ)・ハノン#41アルペジオ・ラ・カンパネラ(リスト)たまたま「ピアノの森」でネット検索したら、学研から同名の楽譜が出版されているではないか。しかし、漫画の「ピアノの森」とは関係はないらしい。----------------------------------------------------本日のピアノ練習メモ(定例)●ハノン #01-20,#39,#41#01-20,(各指の独立訓練)、昨日はおさぼりしてしまったので今日は一気に20番まで弾いて指慣らし。#39全長短調の4オクターブ音階を1回ずつ弾く(リピート有り)#41全長短調アルペジオ、ミスしたらしつこく繰り返そう。●ハーモニックスケールハ長調3度並進行/反進行:1~3オクターブまで。ようやく指も慣れてくれたらしい。ハ長調6度並進行/反進行:1~3オクターブまで。反進行はまだまだじっくり取り組む段階。●ブラームス51練習 #9ab,#05,#07,07ab#09ab:各指を広げる運動、2回往復#07ab:3度を4-1,5-1指で弾く運動、2回往復。07bはテンポを落として5回往復。#08ab:aの運動で指を慣らし、bでアルペジオの練習。譜面最終段の小節がどうしてもつまずきがち。ここだけ部分練習。●ツェルニー30番 28,29#28:OK#29:左手←→右手で音階をつなげる練習。両手弾きで、いかにも片手で音階を弾いているような自然なつながりが要求される。最初はゆっくり確実に。●クラーマー=ビューロー60練習 #04,#06#04:まずはテンポ95で復習。その後、100,105とテンポアップしていく。105でミスタッチがなきよう何度も繰り返す。#06:上記同様、テンポ95で復習。確実に弾けることを確認し、100,105とテンポアップ。105にて後半やや曖昧な進行になってしまったため、明日も105で練習。●バッハインヴェンション #08,#10~#15#08,#10~#13,15は再復習。#14:そろそろOKといいたいところだが、やはり左手32分音符の粒が気になる。もう少し練習しよう。●ショパン エチュード Op.10,25Op.10-01:まずはテンポ四分音符120/125で通し練習2回。125でも多少ミスタッチが発生するので、テンポ100,105,100と徐々にテンポを替えて繰り返し練習だ。それにしてもこの曲、何度も練習しているとかなり疲れるうえに、何故か目が乾燥気味になるのは何故?そんなに目を見開いて弾いているのか。Op.10-12:15~18小節を部分練習後、通しで5回ほど練習。中間部の左手もなかなか粒が揃わない。ゆっくり弾けば弾くほど粗が目立つ。Op.25-02:右手強化のためにこの曲も続けよう、というわけで通して2回。しかし、必ず曲中、再現性のないミスタッチが発生するため、まだまだ右指が回っていないのか。●カスキ 「秋の朝」中間部から最高潮の32小節まではたどたどしいが、少しずつ抑揚をつけながら、曲に色合いをもたせていく。弾きながら自分が癒される曲ってなんとも幸せだったり。----------------------------------------------------本日のおさらい●なし----------------------------------------------------本日の試し弾き●リスト 12の練習曲から#09そろそろ本練習に加えるか、そのまま譜読みして終わるか・・・右手32分音符で駆け上がる部分、もっと自然に弾きたい。もう少しマイブームにしたがって弾いてみよう。
Jan 19, 2005
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午前中、実家の母から電話があった。今週末に母が所属している合唱団も含めた地元の合唱連盟がコンサートを開催するのだ。ところが、「なんかねぇ、ホール内の席数は600席そこそこなのに、チケット1,000枚は販売しちゃったんですって。自由席だし、かなり早く来ないと立ち見になっちゃうかもよ」・・・って、おいおい・・・なにやらオーケストラとオペラ歌手を招待しての合同コンサートらしく、新聞にも広告なんぞ出してしまったから、チケットの売れ行きも予想以上に良過ぎたらしい。開催者側いわく、こういったコンサートの場合、席数より少し多めにチケットを販売するのは常識なんです、と言っていたらしいが、それにても、1,000枚って「少し多め」?私がただ単に裏事情を知らないだけだったのだろうか。当日午前中に別の用事があることも重なって、開場である午後1時よりかなり早めに駆けつけるのは無理だと、結局は観に行くのを諦める羽目になってしまったが、ちょっと残念。母には当日のビデオを後日見せて貰うことにしよう。久々の生演奏だと思ったのに・・・今日は1日多忙で練習時間が限られてしまったため、練習ハイライトのような状態になってしまった。時間が限られた場合、いつも練習している曲たちのなかからどれをピックアップしようか、と悩んでしまうことはないだろうか。昨日まで悩んでいたクラーマー=ビューローの#04も、気持ちを切り替えてゆっくりテンポから仕切り直ししたところ、今のところ順調だ。よし、この調子で頑張ろう。いつも順調ならば練習も苦労しないけれど、苦労すればするほど後の感動も一際・・・と思って。----------------------------------------------------本日のピアノ練習メモ(定例)●ハノン #39#39全長短調の4オクターブ音階を1回ずつ弾く(リピート有り)●ブラームス51練習 #9ab,#05,#07,07ab#09ab:各指を広げる運動、2回往復#07ab:3度を4-1,5-1指で弾く運動、2回往復。07bはテンポゆっくり目で確実に。#08ab:aの運動で指を慣らし、bでアルペジオの練習。a-b続けて2回往復。bは後半に従ってミスが多いのは何故?●クラーマー=ビューロー60練習 #04,#06#04:本日はテンポ95でしつこく練習。今まで苦しんでいた成果がここで出てきたかそれともたまたまか、今日は弾けてる!ってテンポがテンポだけにこれで弾けなくてどうする・・・とうかれ気分を鎮める。#06:こちらみテンポ95でミスタッチが発生しないように丁寧に練習。●バッハインヴェンション #11~#15本日は練習時間があまりとれなかったため、インヴェンション#01~10はお休み。#11,12,13は再復習。#14:まとめ段階。がんばれ左手。32分音符をもっともっと粒良く。#15:明日からノーミス1回組へ。●ドビュッシー ベルガマスク組曲から「メヌエット」メヌエット、通し練習2回。その後、今まであげてきた苦手箇所を部分的に練習。●ショパン エチュード Op.10Op.10-01:テンポ四分音符120/125で通し練習2回。譜面3ページ目(魔の35小節を含む)がやはりネックになっているが、毎日続けることで手も少しずつ広がってきている・・・と実感している。しかし、手の運びをもう少し検討する必要があるか。Op.10-12:自分にとっての苦手箇所はまだまだ15~18小節。何度も何度も部分練習を繰り返し、運指含めて手を慣らしたはずなのに、通して弾くと一瞬手が止まってしまう。テンポアップすることで、まだここの苦手意識が消えていなかったことが判明。更に部分練習を続けよう。●カスキ 「秋の朝」通し練習数回。徐々に曲として成り立つようになってきたが、中間部から最高潮の32小節あたりはまだまだ部分練習が必要。----------------------------------------------------本日のおさらい●ドビュッシー ベルガマスク組曲から「プレリュード」----------------------------------------------------本日の試し弾き●リスト 12の練習曲から#09まだまだ本練習には含められないこの曲だが、本日も楽譜をさらいながら軽く弾いてみいて本日の練習は時間切れ。
Jan 18, 2005
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つい先日、手を広げすぎた練習メニューを整理しようなんて言っておきながら、あぁ、またやってしまった。そう、つい、先日パラパラッと譜面を読んで心に沁みてしまったリストの「12の練習曲」の9番を弾きながら、ウットリしている私がそこにいるのだ。一昨日の日記にも書いたのだが、12の練習曲の9番といえば超絶技巧練習曲の9番「回想」のルーツ、いや、簡易?バージョン。あの優しい気持ちになる主旋律も十分堪能できるうえに、嬉しいのは譜面ページ数にして4ページ、非常に取りかかりやすいのである。それに対して超絶のほうは長い・長い・・・とてつもなく長い。超絶の12曲のなかでは9番が最も演奏時間が長く、10分ほどかかる大作なのだ。12の練習曲9番をいざ弾いてみれば、なんとなくではあるが、ショパンのノクターンOp.9-2あたりを思い出す。曲自体のレベルもちょうど同等程度ではないだろうか。だから、とてもゆったりした気分で弾けるのが嬉しい。リストってとにかく難しい・大きな手でないと弾きづらい、なんてイメージがあったけれども、こんなに優しい気分になれる曲があるならば、もっと弾いてみようかな、って気持ちにさせてくれる、そんなひとときを得られたのである。でも、本当は超絶9番もいつかは弾いてみたいと志「だけ」は高いのだが、なかなか実力が伴わないのがつらいところ。まぁ、まだまだ人生は数十年あるのだろうから、ゆっくり時間をかけて取り組むのも良いかも・・・ね。おっと、先日の日記に書き忘れたのだが、この全音の「12の練習曲」の校訂者は先日バッハ・シャコンヌの楽譜でお世話になったばかりの小林秀雄氏。譜面のみでなく、各曲の解説や冒頭のエチュードにまつわる話など、読み物としてもなかなか面白い(という表現はちょっと語弊があるが)。それにしても、こんなに弾き散らかして、どこをどう整理すれば良いのだろう(笑)まだまだ弾き散らかし予定な楽譜が控えているというのに。(おーい、楽譜買初めしたメトネルはどうしたのだ?と、楽譜から「これも弾いてよ弾いてよ」と訴えられているような、そんなオーラが本棚から漂っている)----------------------------------------------------本日のピアノ練習メモ(定例)●ハノン #01-10,#39,#41#01-10,(各指の独立訓練)、まずは指慣らし。#39全長短調の4オクターブ音階を1回ずつ弾く(リピート有り)#41全長短調アルペジオ、変ロ長調/短調は他調より多めに繰り返し。●ハーモニックスケールハ長調3度並進行/反進行:3オクターブまでなんとか到達。もう少し精進が必要。ハ長調6度並進行/反進行:並進行はOKだが、やはり6度も反進行は悩みの種。1オクターブで十分に慣れ、2オクターブまで。●ブラームス51練習 #9ab,#05,#07,07ab#09ab:各指を広げる運動、2回往復#07ab:3度を4-1,5-1指で弾く運動、2回往復。07bはテンポを落として1音を丁寧に弾く。#08ab:aの運動で指を慣らし、bでアルペジオの練習。ミスタッチは減ったもののまだまだテンポはゆっくり。●ツェルニー30番 28#28:テンポアップすると和音が乱暴気味になるので、ここはテンポを抑えて丁寧に弾いてまとめよう。●クラーマー=ビューロー60練習 #04,#06#04:部分練習で弾けても通しではつまずく事があるので、通してテンポ85及び90でしつこい程繰り返す。#06:本日はテンポ90にて流れに慣れる練習。抑揚をつけながら曲として仕上げる準備を。●バッハインヴェンション #01~#15#01~#13はノーミスで弾ければ1回ずつ。ミスした場合は再復習。#14:まとめ段階。左手の32分音符まだ慌て気味なところがあるので注意→まだまだあとひといき#15:まとめ段階。●ドビュッシー ベルガマスク組曲から「メヌエット」「月の光」メヌエット、通し練習2回。最終ページの盛り上がり後のピアニッシモでの和音、もっとリズミカルに弾きたい。なにやらグヂャッとした音になっているではないか。月の光、細かなミスタッチが折角のムードをぶちこわすので、丁寧に。ミスタッチがなくなった時点でまとめよう。●ショパン エチュード Op.10,25Op.10-01:テンポ四分音符120/125で通し練習2回。その後リズム替えて跳躍練習。メトロノーム無しでじっくり音を確かめながら練習。(夜、楽天広場のウロロジストさんのOp.10-1演奏を聴いて、頑張るパワーを貰った気分。明日も頑張ろう!)Op.10-12:本日も左手の進行を中心にゆっくりテンポで練習。進歩は・・・まだ訪れない。地道に頑張れ。Op.25-02:数日練習しないとどうして右手の動きが鈍るのか。特にテンポを上げると右手3-4-5の動きが特に弱い。もっと鍛えねばならないか。●シベリウス 「ピヒラヤの花咲く時」まとめ段階、通して2回。前半部は完全に余裕をもって弾けるようになったものの、中間部の32分音符はまだまだ流れるような進行とはいえず、少々たどたどしさが残っている。●カスキ 「秋の朝」通し練習数回。徐々に曲として成り立つようになってきたが、中間部から最高潮の32小節あたりはまだまだ部分練習が必要。----------------------------------------------------本日のおさらい●ドビュッシー ベルガマスク組曲から「プレリュード」●ドビュッシー 子供の領分から「グラドゥス・アド・パルナッスム博士」●シベリウス 「樅の木」----------------------------------------------------本日の試し弾き●リスト 12の練習曲から#05,#09本日の試し弾きというよりは、本日も試し弾きといった方が良さそうだが、特に#09を中心に譜面を追いかける。超絶における「回想」に値する曲なのだが、12の練習曲でも十分美しい旋律が楽しめる。
Jan 17, 2005
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土日はなかなかピアノの前に向かう時間がとれないのだが、せめて基礎練習だけでもやっておこう、と冷え切ったピアノ部屋に入る。ハノンを終える頃には指も温まり、ツェルニー、クラーマーへと進んでいくのだが、ここのところ、クラーマー=ビューロー練習曲の4番でちょっとしたスランプ状態に陥っている。試行錯誤であれこれ練習を重ねてみても、今日は弾けたのに明日弾ける保証がないという、なんとも情けない状態。弾けない箇所はほんの5小節のなかの一部だというのに、それがために前に進めない。きっと、こんな時はとりあえず保留してそのまま次曲へと進めれば良いものの、いや、実際に進めてはいるものの、どうしても弾けない箇所が心にひっかかる。私って、結構ひきずるタイプなのか。どんなに難しい曲でも少しずつ進歩を感じていく瞬間は、本当に嬉しい。ショパンだってドビュッシーだって、そうやってノロノロ速度ながら弾けている手応えを感じるから、楽しんで弾けているのだと思う。しかし、なにをどう工夫しても、あれこれ練習方法をかえてみてもうまく弾けない日が続いてしまうと、「あぁ、私はまだまだ・・・だなぁ」と認識せざるをえない。これが現実か・・・と。そんな抜け出せない罠に陥った時、皆さんはどんな形で脱出するのだろうか。それにしても、ピアノの練習にこれほど一喜一憂させられるとは、これだからピアノはやめられない。◆ ◆ ◆ピアノ話とは異なるのだが、夜、PCを操作しながらテレビを見ていると、カード犯罪についての特集が耳に入ってきた。偽造クレジットカード犯罪だけでなく最近はキャッシュカード犯罪も多発、被害に遭ってしまった人は泣き寝入りするしかないのが現状らしい。テレビで放映されていたものは、暗証番号を「盗み見」というきわめてローテク犯罪だったが、ここ数年、ATMに特殊な機械を取り付けられると、ATMでの取引内容(口座番号やら暗証番号、金額などのやりとり)が別場所でモニター出来るという犯罪も増えているとか。その情報をもとに偽造キャッシュカードが作られ、勝手に預金を操作されてしまうという、とんでもない犯罪である。年々、手口が巧妙化している犯罪に、私たちはどう対処すればいいのだろう。ATMでお金をおろすことも怖くなってきた、そんな世の中である。----------------------------------------------------本日のピアノ練習メモ(定例)●ハノン #01-10,14,#39,#41#01-10,14(各指の独立訓練)、まずは指慣らし。左手3-4指の弱さをまだ感じる。#39全長短調の4オクターブ音階を1回ずつ弾く(リピート有り)#41アルペジオ、(ハ長調,イ短調,ヘ長調,ニ短調,変ロ長調,ト短調,変ホ長調,ハ短調,変イ長調,ヘ短調,変ニ長調,変ロ短調,変ト長調,変ホ短調,ロ長調,嬰ト短調,ホ長調,嬰ハ短調,イ長調,嬰ヘ短調)、変ロ長調/短調は他調より多めに繰り返し。●ハーモニックスケールハ長調3度並進行/反進行 反進行各オクターブの区切りで若干停止しながら今日も3オクターブに慣れる練習。随分指が慣れてきた。あともうひといき。●ブラームス51練習 #9ab,#05,#07,07ab#09ab:各指を広げる運動、2回往復#07ab:3度を4-1,5-1指で弾く運動、2回往復。07b左手メインで進行する曲は若干指がもつれ気味。ゆっくりでもいいから確実に。#08ab:aの運動で指を慣らし、bでアルペジオの練習。後半、ややミスタッチ多め。しっかり楽譜をみて。●ツェルニー30番 28#28:和音の同音連打に限っては左手の方がマシなのではないか。左手を見習ってもっと手首を柔らかく。●クラーマー=ビューロー60練習 #04,#06#04:挑戦度が若干下がり気味。いくら練習してもあまり進歩が見られないのには何かもっと深い原因があるのではないかとしばし自問自答。ここは初心に戻ってテンポ80からやり直し。7~11小節の苦手意識を少しでも消していかねば。#06:本日はテンポ85にて流れに慣れる練習。ミスタッチなしだったので明日は90へ。●バッハインヴェンション #01~#15#01~#13はノーミスで弾ければ1回ずつ。ミスした場合は再復習。#14:まとめ段階。左手の32分音符まだ慌て気味なところがあるので注意→あとひといき#15:まとめ段階。こちらもあとひといき。一瞬の気のゆるみでミスしがち。本日基礎練習のみで終わってしまった
Jan 16, 2005
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リストが14歳の時に作曲した「12の練習曲」、これが20年後に「超絶技巧練習曲」となったのは割と知られた話。以前、「オーパスワンな作品たち」と題して日記をしたためた際にも、リストの「12の練習曲」をあげたが、この曲集はいわゆる作品番号1番、つまりオーパスワンである。先日、ブラームスの曲集を買いに行った時にリストの楽譜も見てみたのだが、「超絶技巧練習曲集」の譜面は、とても素人に近づけるシロモノではないと、冷たく拒絶されたような衝撃を受けた。譜面は真っ黒、豆粒だらけの音符が飛び交い、それはまるで私を嘲笑しているかのよう、春秋社のあの白い紙が妙にほっと出来るくらいなのだ。いやはや、こんな曲を練習している人たちって、やっぱりすごい・・・、私なんぞが軽々しく「超絶技巧練習曲」なんぞに手を出してはいけないと胸に深く刻みつけられたような気分であった。それでも未練がましく楽譜は買うあたりが、良くも悪くも私らしいか。おまけに横山幸雄氏演奏の超絶技巧練習曲集のCDまで買って、あぁ、どうするというのだ。しかし、このまま弾けぬ楽譜だけを買って帰るのは悔しい。ならば、「超絶技巧練習曲」のルーツでもある「12の練習曲」の楽譜でも買ってみてはどうだろう、楽器屋の楽譜コーナーでしばし自問自答を繰り返す、怪しい自分。譜面をぱらぱらっと見ても、こちらの楽譜からは拒絶反応は出てこない。「うん、弾けそう(ここでハートマークあたりを出したいくらい)」というわけで、買ってきた楽譜たちを本棚に・・・って、本棚には楽譜を置くスペースがなくなってしまった。ここのところ、楽譜の買いすぎ・・・少し控えなくては、と思いつつ、最近購入した楽譜の山の上にこれらの楽譜も加わる。今、地震が来たらまずいかもしれない。そして今日、12の練習曲から4番と5番、9番をぽつぽつと弾いてみた。超絶技巧練習曲における4番はマゼッパ、5番は鬼火、9番は回想なのだが、12の練習曲の方はやはり別モノであることを実感させられる。いや、弾いていると「あぁ、この旋律が超絶技巧練習曲のあの部分に活かされているのだな」と思わせてくれる部分はあるのだ。しかも、超絶のように超人的な進行でなく、いわゆるかなりシンプルな進行なので、よけいに旋律の流れが分かりやすい。これをリストは14歳で作ったのか、と思うとかなり感慨深いが、超絶技巧練習曲を聴き慣れた人にはかなり物足りないか。ツェルニー40番あたりを弾いている人にとっては、初見段階でそこそこ弾けるレベルの曲集なので、超絶技巧練習曲に拒否された人はこちらで準備運動・・・というのはいかが。9番(超絶では「回想」)あたりはとても美しく、また、幸せな気分になること間違いなし。----------------------------------------------------本日のピアノ練習メモ(定例)●ハノン #11-20,#39,#41#11-20(各指の独立訓練)、まずは指慣らし。#39全長短調の4オクターブ音階を1回ずつ弾く(リピート有り)#41アルペジオ、(ハ長調,イ短調,ヘ長調,ニ短調,変ロ長調,ト短調,変ホ長調,ハ短調,変イ長調,ヘ短調,変ニ長調,変ロ短調,変ト長調,変ホ短調,ロ長調,嬰ト短調,ホ長調,嬰ハ短調)、あぁ、何故か変ロ長調/短調は苦手意識が植え付けられてしまった。早々に克服せよ!●ハーモニックスケールハ長調3度並進行/反進行 なかなか進歩のない反進行に業を煮やした私は、1オクターブの反進行から2オクターブ目に移動する際に一旦停止、2オクターブから3オクターブに移動する際に再び一旦停止、これを繰り返して頭のなかで発生する運指の混乱を整理する。あぁ、邪道なやり方ではあるが、慣れるにしたがって停止時間を狭め、少しずつ3オクターブになれていくと、おっ・・・出来た!(はい、素人まるだしであるが)●ブラームス51練習 #9ab,#05,#07,07ab#09ab:各指を広げる運動、2回往復#07ab:3度を4-1,5-1指で弾く運動、2回往復。#08ab:aの運動で指を慣らし、bでアルペジオの練習。まだまだテンポはゆっくり目。●ツェルニー30番 28#28:本日も手首を楽にさせて和音を弾く練習。最初の数小節はOKなのだが、気がつくと手がこわばっているのは何故??●クラーマー=ビューロー60練習 #04,#06#04:5~11小節を繰り返し練習。だめだなぁ・・7小節にさしかかると無意識に左手がこわばっているのが分かる。苦手意識ムンムンな状態になってしまったのか。それでも7~9小節の左手に限り、各拍の1音目に軽くアクセントをつけて弾いてみると、指のもつれが改善される。これでしばらく練習してみよう。#06:まだまだテンポアップはのぞめず。ささいなミスタッチを生じるのでミスタッチが全く生じないテンポ80から流れを頭にたたきこむ練習。●バッハインヴェンション #01~#15#01~#13はノーミスで弾ければ1回ずつ。ミスした場合は再復習。#14:まとめ段階。左手の32分音符まだ慌て気味なところがあるので注意→進歩なし#15:まとめ段階。●ドビュッシー ベルガマスク組曲から「メヌエット」メヌエット、通し練習2回。及び18~21小節、最後の盛り上がり箇所を集中練習。和音が汚い。もっと丁寧に。●ショパン エチュード Op.10Op.10-01:テンポ四分音符120/125で通し練習2回。その後、メトロノームをとめ、ミスタッチが発生しない程度のテンポで1音1音を確かめつつじっくり弾く。ミスしたまま、テンポアップは危険。Op.10-12:本日もテンポにならないゆっくりテンポで左手中心に練習。左手全てにアクセントをつけたような弾き方で1音を確実に弾くことをまずは心がけて。(焦るあまり、鍵盤上で指を滑らせて弾く事が予想されるため)●ブラームス 5つの練習曲からバッハ「シャコンヌ」(左手のための)さりげなく練習に加わっているシャコンヌは、傷が絶えない右手を休ませるため、左手に頑張ってもらう練習にもってこい。しかし、あまりに広い音域についつい右手が出そうになるのは私だけ? まずはゆっくりゆっくり音を楽しもう。折角の美しいメロディなんだから。時間切れにつき、本日はシベリウス・カスキお休み----------------------------------------------------本日のおさらい●ドビュッシー ベルガマスク組曲から「プレリュード」----------------------------------------------------本日の試し弾き●リスト 12の練習曲から#04,#05,#09詳細は上記メイン文章を参照
Jan 15, 2005
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ここのところ、何をそんなにシャコンヌにこだわっているのか、と思われても仕方がないほど、日記の各所にバッハの「シャコンヌ」の話題がちりばめられている。しかも、バッハ=小林版の「シャコンヌ」だけでは飽きたらず、今度はブラームスが編曲した「バッハのシャコンヌ(左手のための)」を弾くべく、せっせと楽譜を買いに出かける羽目に。今までの日記とそのコメントを読んでいる人ならば気づいていると思うが、この左手のためのシャコンヌも、バッハの無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第2番ニ短調」BWV.1004のピアノ編曲版そのものであり、ブラームスが他の作曲家の作品を編曲した「5つの練習曲」のなかの1曲として名を連ねている。しかも、バッハ=小林版のシャコンヌ(ダイジェスト版)とは異なり、原曲をそのままピアノ版に編曲している。そして、「左手のための」の注釈があるとおり、この曲に右手は必要ない。つまり、左手だけで延々と弾くのである。早速、このシャコンヌが収録されている全音の「ブラームスピアノ曲集2」を買ってきた楽譜を改めてめくってみると、「うわっ、本当に左手だけでこれを全部弾くの?」私は、思わずそのまま譜面を閉じる。「また今度にしよう」、しかし、この曲を今弾かないでどうする?・・・と、まるで呪われたかごとく、練習中に右手の親指と小指がひび割れて血がにじみ、再びガーゼを巻く羽目に。こうなったら、もう左手だけで練習するしかない。そうして、必然的に「左手のためのシャコンヌ」の譜面を開いたのであった。ちなみにブラームスはこの左手のためのシャコンヌを、その当時、右手を痛めていたクララ・シューマンのために書いたという。右手を痛めて悲しみにくれていたクララを癒すための作品なのだろう。右手を腱鞘炎等で痛めた時など、このような左手のみの練習曲等で左手の鍛錬を積むのも良さそうだ。というわけで、早速「シャコンヌ」を弾き始める。譜読みは予想していたよりは幾分楽である。というのも、左手だけに集中すれば良いから。しかし、各所に現れる驚異的な広音域の和音に、左手が泣かされることもしばしば。これさえなければ、素直に楽しめるのだが、まぁ左手だけでそれなりの音楽を奏でるならば、多少広い音域が登場するのは仕方あるまい。決して派手さもなく、音に厚みがある訳ではないのだが、なにか、こう淡々とした流れが逆にヴァイオリン独奏に近いものを感じるのは私だけだろうか。おまけに左手の鍛錬にもなるし、もう少し練習を続けてみてもいいのではないか、と思えてきた。左手を鍛えたいシャコンヌ好きにオススメの1曲である、うむ、間違いない(!?)。また、のだめ11巻の影響で、ついついリストの楽譜も買ってしまったが、その話はまた別の機会にでも・・・----------------------------------------------------本日のピアノ練習メモ(定例)●ハノン #11-20,#39,#41#11-20(各指の独立訓練)、まずは指慣らし。#39全長短調の4オクターブ音階を1回ずつ弾く(リピート有り)#41アルペジオ、(ハ長調,イ短調,ヘ長調,ニ短調,変ロ長調,ト短調,変ホ長調,ハ短調,変イ長調,ヘ短調,変ニ長調,変ロ短調,変ト長調,変ホ短調,ロ長調,嬰ト短調,ホ長調,嬰ハ短調)●ハーモニックスケールハ長調3度並進行/反進行●ブラームス51練習 #9ab,#05,#07,07ab#09ab:各指を広げる運動、2回往復#07ab:3度を4-1,5-1指で弾く運動、2回往復。#08a:アルペジオ練習の準備、運指に気をつけて粒良く弾くこと。●ツェルニー30番 28#28:冒頭の注釈を参考にしながら、手首をリラックスさせて和音の同音連打に取り組むこと。●クラーマー=ビューロー60練習 #04,#06#04:5~11小節を繰り返し練習。及びテンポ四分音符100で通し練習。ほんの少しずつだが進歩が見られるような?#06:昨日発見した音間違いに注意しながらゆっくり練習。まだ各所でミスタッチが目立つ。●バッハインヴェンション #01~#15#01~#13はノーミスで弾ければ1回ずつ。ミスした場合は再復習。#14:まとめ段階。左手の32分音符まだ慌て気味なところがあるので注意→まだ今日も変わらず#15:まとめ段階。●ドビュッシー ベルガマスク組曲から「プレリュード」「メヌエット」「月の光」プレリュード、おさらい(通し練習1回)メヌエット、通し練習1回。18~21小節の和音が美しくない。もっと丁寧に、そしてミスタッチなきそうに。月の光、通し練習1回。43~46小節、左手がスムーズに流れないので部分練習。●シベリウス 「樅の木」「ピヒラヤの花咲く時」樅の木:おさらいで通して1回ピヒラヤの花咲く時:まとめ段階、通して2回。●カスキ 「秋の朝」通し練習数回。29~32小節のつまずき度は減ってきたが、和音を綺麗につかめないことが多々あるため、テンポをゆっくり目にして29~32小節が安心して弾ける速度で練習。●ブラームス 5つの練習曲からバッハ「シャコンヌ」(左手のための)小林編曲版に続き、左手だけで弾くシャコンヌに挑戦。詳細は上記にてどうぞ。●ブラームス 2つのラプソディOp.79-No.2昔弾いたこの曲、楽譜を買い直したので記念に弾いてみたのだが、メタメタ・・・いつか練習しなおそう。指負傷につき、本日のショパンはおやすみ。
Jan 14, 2005
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全国クラシック音楽漫画ファンが待ちに待った日、そう、1月13日は「のだめカンタービレ 11巻」の発売日。楽天日記仲間の間でも、カウントダウンまでして待っていた人も数名いたようないなかったような?そのくらい、クラシック音楽ファンを魅了した漫画である。たかが漫画なんて言うなかれ、音楽の専門用語はバシバシ登場するわ、様々な名曲が登場するわで、音楽に対する知識だって増えてくれるから、ホントに嬉しい読み物である。私ったら、朝から経理ソフトとにらめっこしながら、いつ本屋に出向くか、時間ばかり気にする始末。そうして手にした11巻は、やはり期待を裏切らない面白さであった。まだまだこれから読む人も多いと思うので、あらすじ・感想は割愛させて頂くとして、11巻で登場する曲たちを眺めながら、いつか弾きたい曲は無いかな、と物色してみる。11巻の前半は指揮者コンクールの話題なので、オーケストラや協奏曲たちばかりであるが、後半になると、ぽつぽつとピアノ曲も登場。(登場曲についてはフリーページにも掲載中)・リスト 超絶技巧練習曲 第1曲「前奏曲」/第2曲イ短調/第5曲「鬼火」/第10曲ヘ短調・スカルラッティ ソナタ ヘ長調 K.525(L.188)これが11巻の主なピアノ曲だが、なんとまぁ、リストが多いことといったら・・・「まだ手が出せないなぁ」そういえば、ちまたで「鬼火」がはやりかけているような気もするのだが、当分の間、私は「聴くだけ」に徹するしかないだろう。ピアノを再開してから、いや、学生時代もリストはほとんど手を出していなかったので、私にとってリストは遠い遠い存在なのである。(あぁ、せいぜい愛の夢を少しかじった程度か、それも愛の夢ではなく「哀の夢」と化していたのだが。)中級程度の技量で弾けるリストの曲って、何か無いだろうか。・・・ってリストの前に、まずは先日買ったメトネルの楽譜を読はねば。それにしても、こうして漫画やドラマ、映画などに影響されて「未知な曲」が「弾きたい曲」へと変化していくのはなんとも嬉しい。----------------------------------------------------本日のピアノ練習メモ(定例)●ハノン #01-10,#39,#41#01-10(各指の独立訓練)、まずは指慣らし。#39全長短調の4オクターブ音階を1回ずつ弾く(リピート有り)#41アルペジオ、(ハ長調,イ短調,ヘ長調,ニ短調,変ロ長調,ト短調,変ホ長調,ハ短調,変イ長調,ヘ短調,変ニ長調,変ロ短調,変ト長調,変ホ短調,ロ長調,嬰ト短調)●ハーモニックスケールハ長調3度並進行/反進行並進行はスムーズなのに、あぁ、どうして反進行は運指に気をとられて先に進まないのか。本日も2オクターブであたふた中。とにかくもっと頭を使うのだ。●ブラームス51練習 #9ab,#05,#07,07ab#09ab:各指を広げる運動、2回往復#05:オクターブ移動訓練、2回往復。#07:3度を4-1,5-1指で弾く運動、2回往復。#07ab:#07の応用(両手別の進行)、2回往復。●ツェルニー30番 27,28#27:OK#28:同音和音連打の練習だが、やはり腕に余計な力が入ってしまうのか、非常に弾きづらい。まずそこから改善が必要か。●クラーマー=ビューロー60練習 #04,#06#04:5~11小節を繰り返し練習。及びテンポ四分音符100で通し練習。本当に納得できる演奏が出来る日が来るのか#06:5,6小節、13,14小節の左手各拍の5指、思いっきり譜面の読み違いをしているではないか。正しい音で弾くと5指押さえたまま1オクターブ上の音を含めた16分音符を弾くと、どうしても曖昧になってしまい、辛い。●バッハインヴェンション #01~#15#01~#13はノーミスで弾ければ1回ずつ。ミスした場合は再復習。#14:まとめ段階。左手の32分音符まだ慌て気味なところがあるので注意→今日も変わらず#15:まとめ段階。●ショパン エチュード Op.10,25Op.10-01:テンポ四分音符125で通し練習3回。とにかくミスタッチがなくなるまでひたすら練習。Op.10-04:テンポ四分音符120/125で通し練習数回。やはり昨日に引き続き39~46小節は以前弾けていたことが出来ていない。練習不足だろうか。部分練習を繰り返す。Op.10-12:リズム替えと、左手全てアクセント付きで練習。Op.25-02:通し練習数回。●カスキ 「秋の朝」通し練習数回。29~32小節はどうしてもつまずくため、その都度部分練習し、再び通しで。●バッハ=小林 「シャコンヌ」後半部、アルペジオでミスタッチする箇所があるので、慎重に正確に。本日、ドビュッシーとシベリウスはおやすみ。
Jan 13, 2005
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夜、PCに向かいながらなにげなくテレビをつけていたら耳に「フーガ」の言葉が飛び込んできた。ふっと顔をあげると、それは日産自動車のテレビCMであった。そう、私が耳にした「フーガ」とは車の名称だったのだ。そういえば、車の名称には様々な由来があるが、音楽用語を車名として採用することもある。その一例が以下のとおり。【ホンダ】・アコード(和音・調和した)・コンチェルト(協奏曲)・ジャズ・ビート・プレリュード(前奏曲)・バラード(譚詩曲)【日産】・フーガ(対位法による楽曲)・マーチ(行進曲)・ラルゴ(幅広くゆるやかに)【マツダ】・エチュード(練習曲)こうしてみると、音楽用語を車名に採用しているのはホンダ車が多いが、そのホンダ車も最近では路線変更しているらしく、ちょっと残念。その昔、一番最初に私が乗った車は、音楽にちなんだ車名ではなかったのだが、ホンダのバラードスポーツの後継車種にあたるCR-X。少しは音楽の血を引き継いでいるか、なんて思って買った・・・訳ではないが。今はすっかり運転することもなくなってしまったため、車情報には疎くなってしまったが、音楽にちなんだ車名がついた車をみると、つい嬉しくなったりするのは・・・ちょっと変?いや、車名にかかわらず、音楽用語が名称となった商品などをみると、これまた嬉しくなったり、これは私だけだろうか。音楽好きな人ならば、きっと共感してくれるような、してくれないような、呆れられてしまうような、そんな話をしてしまった。っと、日産フーガのCMをみたら、無性にバッハが弾きたくなってきた。ちょっとピアノ部屋へ行ってこよう。でも弾くのはあいかわらず「シャコンヌ」だったりする。----------------------------------------------------本日のピアノ練習メモ(定例)●ハノン #01-10,#39,#41#01-10(各指の独立訓練)、まずは指慣らし。#39全長短調の4オクターブ音階を1回ずつ弾く(リピート有り)#41アルペジオ、ハ長調,イ短調,ヘ長調,ニ短調,変ロ長調,ト短調,変ホ長調,ハ短調,変イ長調,ヘ短調,変ニ長調,変ロ短調,変ト長調,変ホ短調(全て黒鍵の変ト長調と変ホ短調のアルペジオに苦しんでいたのだが、 alice liddellさんのアドヴァイスにより、指を少し伸ばし気味にして指の腹で弾いてみると、無事に弾けるようになった。alliceさん感謝です!)●ハーモニックスケールハ長調3度並進行/反進行反進行2オクターブまではなんとか弾ける率が上がってきたのだが、まだまだ怪しい。もう少し練習して確実にしよう。●ブラームス51練習 #9ab,#05,#07,07ab#09ab:各指を広げる運動、2回往復#05:オクターブ移動訓練、2回往復。#07:3度を4-1,5-1指で弾く運動、2回往復。#07ab:#07の応用(両手別の進行)、2回往復。●ツェルニー30番 27#27:交差時にミスタッチするという初歩的なものを除けば、曲として形になった。ミス無きよう集中力を保ち、メリハリをつけて。●クラーマー=ビューロー60練習 #04,#06#04:7~11小節、部分練習時は弾けるのに、通して弾くと失敗するというどつぼにハマッているため、苦手箇所手前2小節あたりから弾いて指を慣らす。テンポ四分音符100で通し練習。#06:7,8小節、15,16小節、23小節以降、特に運指に気をつけながら流れるように弾くこと。現在はまだややたどたどしい。●バッハインヴェンション #01~#15#01~#13はノーミスで弾ければ1回ずつ。ミスした場合は再復習。#14:まとめ段階。左手の32分音符まだ慌て気味なところがあるので注意。#15:まとめ段階。#14より先にノーミス1回コースへ含まれそうな予感。●ショパン エチュード Op.10,25Op.10-01:テンポ四分音符125で通し練習2回、その後、130にアップして1回。やはり130では少々苦しい。もう少し確実に各音が弾けるまではテンポアップはやめておいた方が良いか。とほほ、と嘆きながら再び125で通して練習。Op.10-04:テンポ四分音符120/125で通し練習数回。どうも最近39~46小節で指が回ってないような気がしてならない。というわけでここを集中的に練習。Op.10-12:テンポにならないゆっくりテンポで左手中心に練習。気を抜くとつい指を滑らせながら弾いている。これ、だめ。Op.25-02:通し練習数回。あいかわらず右手がワナワナしている。●ドビュッシー ベルガマスク組曲から「プレリュード」「メヌエット」「月の光」プレリュード、おさらい(通し練習1回)メヌエット、通し練習1回。月の光、通し練習1回。●シベリウス 「ピヒラヤの花咲く時」ピヒラヤの花咲く時:まとめ段階、通して1回。●カスキ 「秋の朝」本日も29~32小節を部分練習後、通し練習数回。今年の秋の朝には是非ともこの曲を弾きながら浸りたいものだ。●バッハ=小林 「シャコンヌ」後半部、特にしっかり譜面を見ながら正確に弾くこと。記憶をたどっていい加減に弾いてはだめ。
Jan 12, 2005
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さて、昨日買った全音ピアノピースNo.324バッハ=小林の「シャコンヌ」を早速弾いてみた。そういえば、遠い昔、「バッハ=小林」と表記された全音ピース一覧をみて、「バッハと小林さんがどうしてイコールで結ばれているの?、バッハの遠い親戚かなにかなの?」なんて、すっとんきょうな事を言ってしまったことを思い出し、自分自身に苦笑してしまった私であるが、バッハの曲を編曲したのが小林氏、という意味なのである。「クラーマー=ビューロー」もクラーマーの作品をビューロー氏が編曲している、ということで、「=」が付けられているようだ。(すみません、今更すぎる話題でした)昨日の日記にも少し書いたが、小林秀雄氏が編曲した「バッハ シャコンヌ BWV.1004」は、確かにツェルニー30番、もしくはバッハのインヴェンションあたりを弾かれる程度の技量で十分弾けるよう、アレンジされている。確かに、譜面を追いながら、フンフンフンフン・・・と進んでいく。しかし、以前から原曲(ヴァイオリン演奏だが)をよく聴いていたせいだろうか、「あれ、どうしてここでこのフレーズが登場するの?」と首を傾げる。それもそうだ。原曲は15分近くもある大曲なのだ。それが全音ピースのたった8ページに集約されるはずもなく、大幅にカットされているのである。「う・・・・・・・・・む」、おまけにどうしても62小節の1拍目の左手和音、この響きがどうしても納得いかない。本当にこれで良いのだろうか、と不安になる始末。(もし、バッハ=小林のシャコンヌを過去弾かれた人がいたら、「これで良いんだよ」と太鼓判を押してほしい。でないと、何時までも首を傾げたまま弾くことになりそうだ)ツェルニー30番程度で弾けるならば、と買われる皆さんへひとこと言うとするならば、楽譜をパッとみると後半は16分音符と32分音符がこれでもかーっと言うほどに並んでいるが、ゆっくり目のテンポで弾けば良いので、なんら恐れることない。ただ、既にブゾーニ編曲のピアノ版シャコンヌを聴いて、その印象のまま楽譜を買うと、あまりの違いにショックを受けるかもしれない。ブゾーニ編曲のものはあまりに華麗で派手で超絶技巧なシャコンヌだったからである。静かに、軽くシャコンヌの雰囲気を味わうには小林版シャコンヌも良いかもしれない。ちなみにバッハの曲はペダルはほとんど使わないで弾きたい、と言っている私も、このシャコンヌではペダルの力を借りてしまった。ペダル無しではあまりに寂しすぎるから。----------------------------------------------------本日のピアノ練習メモ(定例)●ハノン #11-20,#39,#41#11-20(各指の独立訓練)、まずは指慣らし。#39全長短調の4オクターブ音階を1回ずつ弾く(リピート有り)#41アルペジオ、ハ長調,イ短調,ヘ長調,ニ短調,変ロ長調,ト短調,変ホ長調,ハ短調,変イ長調,ヘ短調,変ニ長調,変ロ短調,変ト長調,変ホ短調(変ト長調と変ホ短調のアルペジオは全て黒鍵なので、いやはや、弾きづらい。本当に昔弾けていたのか、と泣きたくなった程である)●ハーモニックスケールハ長調3度並進行/反進行1オクターブで助走をつけて指が慣れたら一気に2,3オクターブと進めるのだが、反進行の右手上り(左手下り)がどうにも慣れてくれない。頭をもっと柔らかくして弾かねば・・・●ブラームス51練習 #9ab,#05,#07,07ab#09ab:各指を広げる運動、2回往復#05:オクターブ移動訓練、2回往復。#07:3度を4-1,5-1指で弾く運動、2回往復。#07ab:#07の応用(両手別の進行)、2回往復。●ツェルニー30番 27#27:両手交差する場合、半天を着た状態で弾くとどうしても袖が突っ張る(笑)ので、この曲を弾く前に薄着にならざるを得ない。この曲は冬に向いてないのか?それとも腕の動きに無駄があるのか、多分、後者であろう。●クラーマー=ビューロー60練習 #04,#06#04:7~11小節、今日も部分練習、スタカートで各指の独立を促しながら指を動かすものの、納得いくところまでなかなか届かない。まだまだ要練習か。#06:まだまだ譜面に沿って正確に弾くことが目標。●バッハインヴェンション #01~#15#01~#13はノーミスで弾ければ1回ずつ。ミスした場合は再復習。#14:そろそろ全体を曲らしく色づけをしていこう。#15:こちらも強弱含めて全体の仕上げへ。●ショパン エチュード Op.10,25Op.10-01:テンポ四分音符125で通し練習数回。及びリズムを変えて跳躍練習。ちまたで流行しているタイムアタック(?)に置いてきぼりになり、とほほ・・・Op.10-04:テンポ四分音符120/125で通し練習数回。Op.10-12:本日も15~18小節左手中心にじっくり練習後、通して数回練習。左手がワナワナしている。Op.25-02:通し練習数回。今度は右手がワナワナしている。●ドビュッシー ベルガマスク組曲から「プレリュード」「メヌエット」「月の光」プレリュード、おさらい(通し練習1回)メヌエット、通し練習2回。最後の盛り上がり、部分練習。月の光、通し練習1回。ミス部分の再発防止のために部分練習。●シベリウス 「樅の木」「ピヒラヤの花咲く時」樅の木:(復習)通し練習1回ピヒラヤの花咲く時:まとめ段階、通して1回。●カスキ 「秋の朝」29~32小節を部分練習後、通し練習数回。だいぶ余裕をもって弾けるようになってきた。めでたい。●バッハ=小林 「シャコンヌ」昨日購入した「シャコンヌ」を早速練習。詳細は上記参照
Jan 11, 2005
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夕方から行きつけの楽器店を覗き、楽譜コーナーの棚を行ったり来たり。今年初の楽譜買い初めは、ドビュッシーの前奏曲集にしようと、いざ手にとってみたのだが・・・「げげっ・・・難しそう」、あたふたと楽譜を棚に戻し、やっぱり再び手にとる。再び楽譜を開いては、「うーん、これより前にやることあるでしょうに」と、頭の中ではベルガマスク組曲のパスピエが踊っている。そうだ、パスピエがある程度仕上がってから、そのご褒美に前奏曲集を買うのも悪くない。次に全音ピース棚へ。そういえば、tyeesさんがクーラの結婚行進曲の話をしていたっけ、とNo.400台の棚からピースを引っ張り出すが、やはりNo.466は抜けていた。話によれば既に絶版ということなのだが、「あんな良い曲の楽譜を絶版にするなんて、納得いかんなぁ」と、ちょっとムッとしながら、ふと「シャコンヌはあったかな」と今度はNo.300台へ。■まずはバッハの「シャコンヌ」ピースNo.324バッハの「シャコンヌ」発見。ブゾーニではなく、小林秀雄氏編曲のものではあるが、「シャコンヌ」には違いないし、譜面を見る限り、割と楽に弾けそうだ。しかも、小林氏によれば「ツェルニー30番程度で弾ける」とのこと、ブゾーニ編曲のシャコンヌを聴いた時は「うひゃー、難しそう、でも格好良い!」と思っただけに、ブゾーニ編曲のものとはかなり違う曲として仕上がってしまうのかと思うとちょっと悩ましい。それでもやっぱり楽譜は買っておこう。■ロシアの作曲家「メトネル」って知ってる?そして、再び曲集の棚へと視線を移すと、なにやら聴き慣れない作曲家の曲集が目にとまってしまった。それが「メトネル 忘れられた調べ 第1集」である。パラパラッと譜面を眺めると、メトネルはロシアの作曲家で、ラフマニノフの友人でもあったとか。つまり、その時代の作曲家ということだ。メトネル、知らないのー?なんて言われてしまいそうだが、ロシアの作曲家といえば、それこそチャイコフスキー、ラフマニノフ、スクリャービン、プロコフィエフあたりしか記憶になかったため、「メトネル」という名前が妙に新鮮に思えてならない・・・のは私だけ?しかも、この「忘れられた調べ」というタイトルがまた心そそられてならない。私は、どうも、こういう詩的なタイトルに弱いのだ。譜面をみると、パッと見ただけでは解釈しづらい点は何カ所かあるのだが、まぁ、新年だし、それほどとっつきにくそうでもないし(いや、それは多大なる勘違いであった)、なにかピピッとくるものがあったので、とりあえず買っちゃえ、とその場の勢いで買ってしまった。あぁ、これが吉と出るか凶と出るかは、まだわからない。ついでに、メトネルのCDも買おうと今度はCDコーナーの棚を何度も往復したのだが、これまたメトネルを演奏したCDはほとんど見当たらない。楽譜を買ってから「し、しまった・・・マイナー過ぎたか・・・」と思ってももう遅い。なにしろ、メトネルの音楽に一度も触れずに楽譜を買ってしまったのだから、なんたる衝動買いか。かろうじで1枚発見、それはロシア出身のイリーナ・メジューエワという若き女流ピアニストが演奏するものであり、彼女はメトネル弾きの代表的なピアニストでもあるらしい。ちなみに今回買ったメトネルの楽譜の校訂はメトネル研究でも知られる高久暁氏、そして運指ガイドはピアニストの川上昌裕氏であり、川上氏は日本におけるメトネル演奏の代表格といって良い。しかし、今回残念ながらCDは売ってなかった。そうして、ケンタッキーフライドチキンでファミリーパックを買い込んで家に帰り、いざ買ったCDを・・・と思いきや、家族が「ハリーポッターとアズカバンの囚人、折角DVDを買ったのにまだ見てなーい、今みたーいみたーい」と、だだをこねるので、チキンを頬ばりながらしばし鑑賞。ビール飲んでチキン食べて映画みて、いやはや、だらけた休日を送ってしまったような気がしてならない。そういえば、今日はろくにピアノの練習もできずじまいだった。夜中、酔いの回った頭でメトネルのCDを聴きながら楽譜を目で追っていると、ロマン派と現代派の間をさまよっているような感覚に陥ってきた。うーむ、曲によって弾きたい・弾きたくないの差が顕著にあらわれそうだが、とりあえず、私が注目したのは、「祝祭の舞曲」Op.38-3。今回、CDには収録されていなかったソナタ「回想」Op.38-1も練習してみたい1曲だったりする。フィンランドにロシア、最近、私の音楽の世界はどんどん広がっていっているような気がする。もっともっと、「未知」な曲たちを「知」に変えていこう、貪欲に。----------------------------------------------------本日のピアノ練習メモ(定例)●ハノン #11-20,#39,#41#11-20(各指の独立訓練)、まずは指慣らし。#39全長短調の4オクターブ音階を1回ずつ弾く(リピート有り)#41アルペジオ、ハ長調,イ短調,ヘ長調,ニ短調,変ロ長調,ト短調,変ホ長調,ハ短調,変イ長調,ヘ短調,変ニ長調,変ロ短調。●ハーモニックスケール3度並進行はまだマシだが、反進行が苦手なので、ハ長調1オクターブ,2オクターブと徐々に進めていく。●ブラームス51練習 #9ab,#05,#07,07ab#09ab:各指を広げる運動、2回往復#05:オクターブ移動訓練、2回往復。#07:3度を4-1,5-1指で弾く運動、2回往復。#07ab:#07の応用(両手別の進行)、2回往復。●ツェルニー30番 27#27:両手交差の練習。頻繁に両手交差が発生する小節は、どうもリズムが崩れがち。慌てず安定したリズムで弾くこと。●クラーマー=ビューロー60練習 #04,#06#04:7~11小節、今日も部分練習は続く。各指の独立を求めてスタカートでしばし練習。#06:各拍の1音目が旋律をうたうように。まだ進行が慣れていない箇所があるので、まずはゆっくり確実に弾けるように。・・・と今日は基礎練習のみ。
Jan 10, 2005
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世間では3連休の人も多いであろう、そんな連休にふさわしく関東地方は実に良い天気だが、クリスマスから年末にかけて予算外の出費で泣かされた私は、おとなしく家にいるしかない。そんな日こそ、ちょっと新しい曲でも譜読みしてみようか、なんて気分になったりも(おーい、今弾いている曲も中途半端なのに・・・なんて突っ込みはこの際、無しにしよう)。そんな私が選んだのはラヴェルの「古風なメヌエット」。ラヴェルのこの曲は、ソナチネと並んで私のお気に入りの1曲だったりするのだ。さて、本棚の肥やしになりかけていたラヴェルの楽譜を取り出そうとすると、横からひょっこり全音のピアノピースが現れた。「ん?」となにげなくピース裏の一覧表を眺めていると、今から弾こうとしている「古風なメヌエット」もピースとして存在しているではないか。「えっ・・・と、難易度ってどのくらいなんだろう」全音ピアノピースはご存じのとおり、1曲単位で提供された楽譜。手軽にこの曲だけ弾きたい、という人にはうってつけな楽譜である。ピース裏側には現在発行されている楽譜と共に各曲の難易度が掲載されており、この難易度を目安に曲選びをする人も少なくないのではないだろうか。その難易度も昔は、A~Dの4段階(A:初級 B:中級 C:中級上 D:上級)だったのに、いつの間にか、A~Fの6段階(A:初級 B:初級上 C:中級 D:中級上 E:上級 F:上級上)に細分化されているではないか。この6段階の難易度が採用された時に、各曲の難易度が見直されたのだろうか、その昔、「古風なメヌエット」は難易度=C(中級上)であったのが、現在では難易度=E(上級)に位置づけられているのだ。もっと極端な例をあげれば、ドビュッシーの「水の反映」、昔はCだったものが、現在では上級の上であるFだったり。曲単位での難易度ってどんな形で決めているのか、興味あるところだ。また、全音ピアノピースにちなんだ話といえば、私が昔練習したラフマニノフの前奏曲Op.23-5も全音ピース(No.271)を使用していたのだが、現在発行されている一覧をみると、No.271の欄が空欄になっているではないか。しかも、その周辺No.272の前奏曲も消えてしまっているうえ、No.273に至っては別の曲が割り当てられている。あぁ、ラフマニノフの前奏曲はNo.261の前奏曲Op.3-2を除いては絶版になってしまったのか。な、何故??更に、この日記を書きながら、楽天日記仲間のみっとんさんの日記内で全音ピースの話題で盛り上がってしまった。ピースの価格が35円の時代があったとは、たった1冊の楽譜にも時の流れを感じる。そういえば、子供のころ、お小遣いを握りしめてピース(タバコではありません)を買いにいったっけ。150円あたりで買えるピースは本当に助かっていた。現在なんて、たった1曲なのに500円以上の値段が当たり前になっている。それだけ、小・中学生のお小遣いの値段も上がっているっていうこと??なんだか自分がとっても古い人間に思えてきた。そういえば、母が練習しようと思って買ったツェルニー30番の楽譜は200円、それが私に受け継がれているのも、なんとも感慨深い。残念ながら私には子供がいないので、楽譜はいつか灰になってしまうかもしれないが、子をもつ皆さんはいつの日か、子供に楽譜を託すのだろうか・・・(って子供が音楽に興味がなければただの本になってしまうか。)で、かんじんのラヴェル「古風なメヌエット」の譜読み、これは中間部にさしかかる手前で大苦戦。CDを聴きながら曲を頭にたたき込み、流れだけでも把握したうえで、明日再度挑戦しよう。----------------------------------------------------本日のピアノ練習メモ(定例)●ハノン #01-10,#39,#41#01-10(各指の独立訓練)、やっぱり最初に指慣らしはしておこう。#39全長短調の4オクターブ音階を1回ずつ弾く(リピート有り)#41アルペジオ、ハ長調,イ短調,ヘ長調,ニ短調,変ロ長調,ト短調,変ホ長調,ハ短調,変イ長調,ヘ短調,変ニ長調,変ロ短調。●ハーモニックスケール3オクターブスケール(ハ長調)●ブラームス51練習 #9ab,#05,#07,07ab#09ab:各指を広げる運動、2回往復#05:オクターブ移動訓練、2回往復。#07:3度を4-1,5-1指で弾く運動、2回往復。#07ab:#07の応用(両手別の進行)、2回往復。●ツェルニー30番 #26,27#26:OK#27:両手交差の練習。交差の際に音が乱暴にならないように気をつけて。後は特に問題となるような箇所は無し。●クラーマー=ビューロー60練習 #04~#06#04:7~11小節、両手合わせの際に曖昧な弾き方をせず、確実な音が出るべく部分練習。その後、テンポ四分音符110で通し練習。#05:>OK。予想どおり、#04より先に仕上がってしまった。#06:今まで練習したクラーマーの中でこの曲が最も好みだったりする。これは練習に熱が入りそうだが、19小節の左手5指を押さえたまま16分音符を弾く部分、もっとスムーズに弾けるように練習だ。●バッハインヴェンション #01~#15#01~#13はノーミスで弾ければ1回ずつ。ミスした場合は再復習。#14:左手32分音符の粒を揃えて、と意識しながら弾くこと、そして後半のテンポをじっくり保てと頭に浮かべながら弾くとテンポが安定し始めた。やはり頭はきちんと使って弾こう。#15:多少ミスタッチはあるものの、まとまってきたので、もう少し練習を重ねて仕上げるのだ。●ショパン エチュード Op.10,25Op.10-01:テンポ四分音符125で通し練習数回。及びリズムを変えて跳躍練習。マイペースで頑張れ自分。Op.10-12:15~18小節左手中心にじっくり練習後、通して数回練習。悪戦苦闘はしているが左手の良い練習にはなっているようだ。Op.25-02:ミスも少なく無難に弾けているがテンポはいまひとつ。おまけに表現面でもいまひとつ。まだまだ肉付けが必要である。●シベリウス 「樅の木」「ピヒラヤの花咲く時」樅の木:通して1回。ピヒラヤの花咲く時:通して1回。そろそろ気持ちよく弾けるようになってきてニンマリ。●カスキ 「秋の朝」「夜の海辺にて」「古い時計台」秋の朝:練習して数日、だいぶ自分癒しのために弾けるようになってきたが、細かな部分でまだまだ練習は必要。29~32小節の最も盛り上がる部分が、まだオタオタしているような感じなので、ここを部分的に練習。夜の海辺にて:試しに初見で。舘野氏のCDを聴いた時ほどの感動がなかった。古い時計台:こちらも初見で弾けるレベルの曲だが、この曲はなんといっても響きが良い。もう少しじっくり練習してみよう。●ラヴェル 「古風なメヌエット」とうとう譜読み開始。しかし最後まで到達できず。45小節目まで(中間部手前まで)。うぅ、両手が重なり気味な箇所が多く、譜面もパッと読みづらいので早くも苦戦している。
Jan 9, 2005
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ハードディスクレコーダーにたまった録画を整理していたら、YKK-APのテレビCMが目にとまった。以前も何度か日記でも話題にしたことがあるのだが、2004年の晩秋頃から窓のサッシなどでお馴染みのYKK-APのCMに、ドビュッシーの曲たちが採用されていたのである。しかも、当時練習していた「グラドゥス・アド・パルナッスム博士」だったりするから、CMに注目してしまうのは当然だろう。その他にも数バージョンあったらしく、なかにはどうしても曲名がわからないものがあった。ところが、ためしにYKK-APのWebサイトを見てみたところ、なんと「映像ライブラリー」なるコンテンツのなかにCMで採用された曲名がしっかりと掲載されているではないか。わーい! 多分、曲名に対する問い合わせが多かったのではないだろうか。嬉しい配慮である。ドビュッシー歴が浅い私は、これまで前奏曲集は第1巻、2巻ともに聴いたことがなく、CMで採用されていても「あっ、ドビュッシーの曲かな」程度しかわからなかったのであった。しかし、これで自分的に謎だった1曲が判明し、また頭のなかに練習したい1曲が追加されたのは言うまでもない。・・・って、前奏曲集に手が出せるのは何時の話だ?ところでCMに採用されていた前奏曲第2巻の第4曲「妖精たちは妙なる踊り手です」というタイトル。CDや楽譜を調べていたら、版によって邦題が異なっており、「仙女たちはあでやかな踊り子」となっていたり、「妖精たちはあでやかな踊り子」となっていたり?「妖精たちはあでやかな舞姫」、春秋社版はあっさりと「妖精はよい踊り子」、うーむ、邦題って曖昧だ。そういえば、以前ブルグミュラーでも出版時期によって邦題が異なっている話題を日記に掲載した記憶が・・・。映画の邦題にしてもそうだが、原題を綺麗に訳するのはつくづく難しいと思う。(先日テレビで放映された映画「戦場のピアニスト」の原題はTHE PIANIST、はて、戦場は・・・?いや、わかりやすい邦題なのではあるが)っと、最後に話を戻して、今度のYKKのCMは、果たしてどんな曲が採用されるのだろうか。ドビュッシーに続き、ラヴェルあたりをお願いしたいところだ。それとも一気にバロック時代あたりに戻ってみるとか?CMパターン1子供の領分から「グラドゥス・アド・パルナッスム博士」ドビュッシー:[ピアノ全曲集(2)] ベルガマスク組曲/子供の領分(楽譜)ドビュッシー ピアノ曲集I〔音楽の友社〕CMパターン2前奏曲集第2巻から第4曲「妖精たちは妙なる踊り手です」ドビュッシー:ピアノ曲全集(1)前奏曲集第1巻/第2巻(楽譜)ドビュッシー ピアノ曲集VI〔音楽の友社〕CMパターン3ベルガマスク組曲から「パスピエ」ドビュッシー:[ピアノ全曲集(2)] ベルガマスク組曲/子供の領分(楽譜)ドビュッシー ピアノ曲集II〔音楽の友社〕----------------------------------------------------本日のピアノ練習メモ(定例)●ハノン #39,#41#39全長短調の4オクターブ音階を1回ずつ弾く(リピート有り)#41アルペジオ、ハ長調,イ短調,ヘ長調,ニ短調,変ロ長調,ト短調,変ホ長調,ハ短調,変イ長調,ヘ短調,変ニ長調,変ロ短調。(変ロ短調はかなり苦手か、ゆっくり練習)●ブラームス51練習 #9ab,#05,#07,07ab#09ab、各指を広げる運動、2回往復#05、オクターブ移動訓練、2回往復。#07、3度を4-1,5-1指で弾く運動、2回往復。#07ab、#07の応用(両手別の進行)、2回往復。●クラーマー=ビューロー60練習 #04~#05#04、あぁ、弾けば弾くほどどつぼにハマッていく自分が分かる。これを完璧に弾くにはかなり長期戦になりそう。7小節~11小節は片手ずつ弾けば何の問題もないのに、両手合わせると指がもつれ気味。#05、まとめ段階●バッハインヴェンション #04~#15#14、左手、32分音符の運指が4-3-2-3-4の動きの時に、どうも粒・リズムが揃っていないのが気になる。#15、あれほど後半に苦戦していたのに、今日になってすんなり弾けるようになっている。この調子でまとめよう。●ショパン エチュード Op.10Op.10-01、テンポ四分音符125で通し練習数回。2日ぶりに弾いたので最初はミスしがちだったが、数回繰り返すうちに慣れてきた。それにしても、これ以上のテンポで弾ける日は来るだろうか。●シベリウス 「樅の木」「ピヒラヤの花咲く時」樅の木、通して数回。ピヒラヤの花咲く時、そろそろまとめ段階。ペダル等を含めて濁り無い音が得られるように考慮して弾こう。●カスキ 「秋の朝」まだまだ譜面にかじりついて弾くような状態だが、曲の流れはつかんだ。あとは、部分的に苦手なところを細かく練習していこう。ただ、ベートーヴェンやモーツァルト、ショパンのように先の流れが分かりやすいものは指があらかじめ準備できるのだが、フィンランド系音楽はまだ十分になれていないのか、進行に戸惑うところがあるので、早く慣れたい。
Jan 8, 2005
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冬の晴れた青空は、「青色」が澄み切って綺麗。夏のように空気が汚れてくすんでしまった青ではなく、どこまでも鮮やかなスカイブルーが広がっているから。だから、冬の青空は大好きだ。家の近くには大きな川が流れており、それに沿って桜の木々が植えられている。春になると、それは見事な桜道になるのだが、冬の間は葉もなく、いずれ蕾になるであろう膨らみだけが枝を飾る。冬になると、そんな青空の下、枝だけの桜の木々の間を歩くことが多い。まぁ、いわゆる私の散歩コースといったところか。いろんなことを考えたいときは、特に川を眺めながら桜の木の下で過ごすことが多いのだが、そんな私のお供はMP3プレーヤーに詰め込まれたピアノ曲たち。ここのところ、モチベーションが下がってしまったのか、ショパンのエチュードが弾けない日が続いているのだが、こうしてゆっくりと聴いていると再び「あぁ、弾きたいなぁ」と感じてくるから不思議だ。冬の乾燥した空気と澄み切った青空、川面に沿って飛ぶ鳥、枯れてくすんだ黄色の絨毯となった川岸の草たち、さびたベンチ、そんな風景のなかでショパンのエチュードの各曲を聴いていると、それはまるで映像散歩のようだったり。こんな情景にピッタリなエチュードといったら、Op.10-11の穏やかな流れの曲。アルペジオ三昧で、弾くのは厄介そうだが、気持ちはとても静かな気分になれるから好きだ。雲の流れを追いながらぼんやりと耳を傾ける。そして、お馴染みなOp.25-01、あぁ、練習しなくちゃなぁ・・・ Op.25-3あたりも、川面で遊ぶ鳥を追いながら聴いていると、なんだか楽しい。さすがにこんな穏やかな日には、いつも練習しているOp.10-4や12、気に入っているOp.25-12あたりは似合わない。やっぱり、いろんなシチュエーションを想定して、幅広いレパートリー確保をしていかないと、そんなことを考えてしまう私は、やっぱり「ピアノばか」か? さぁ、そろそろ家に戻ろう。----------------------------------------------------本日のピアノ練習メモ(定例)●ハノン #01-10,#39,#41#11-20(各指の独立訓練)、まずはこれで指慣らし。#39全長短調の4オクターブ音階を1回ずつ弾く(リピート有り)#41アルペジオ、ハ長調,イ短調,ヘ長調,ニ短調,変ロ長調,ト短調,変ホ長調,ハ短調。●ハーモニックスケール3オクターブスケール(ハ長調)●ブラームス51練習 #9ab,#05,#07,07ab#09ab、各指を広げる運動、2回往復#05、オクターブ移動訓練、2回往復。#07、3度を4-1,5-1指で弾く運動、2回往復。#07ab、#07の応用(両手別の進行)、2回往復。●ツェルニー30番 #26#26、指定テンポではとても弾けず、四分音符82で足踏み状態。●クラーマー=ビューロー60練習 #04~#05#04、7小節目、まだ左手の進行が怪しげだが、譜面を見ずに自分の手に集中して弾くと弾けるのは何故?まだ、気を張って弾かねばうまく弾けないのは、曲が身体に染みついてない証拠かもしれない。#05、まとめ段階 テンポアップするとややミスあり。●バッハインヴェンション #01~#15#01~#12はノーミスで弾ければ1回ずつ。ミスした場合は再復習。#13、明日からノーミス1回へ#14、14小節以降の苦手意識はやや改善されたものの、32分音符をいかに粒を揃えて弾くか。やはりまだ各指の独立が出来ていないのか、と自己嫌悪。#15、こちらも後半の進行はなかなか慣れなかったものの、ようやく先が見えてきた。あとは弾きこんでいくだけ。●ドビュッシー ベルガマスク組曲から「プレリュード」「メヌエット」「月の光」プレリュード、おさらいメヌエット、通し練習2回。ミス部分は何度か繰り返して。月の光、通し練習2回。今日もアルペジオの指運びが悪い。部分練習をもっと。●シベリウス 「樅の木」「ピヒラヤの花咲く時」樅の木、通して数回。癒し効果満点。ピヒラヤの花咲く時、前半も含めて余裕をもって弾けるようになってきた。さぁ、あとひといき。●カスキ 「秋の朝」今年の秋がやっくるまでには、目を閉じてでも弾けるようになっていたいものだ。というわけで今日は片手ずつ進行を追いながら練習。
Jan 7, 2005
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昨晩、眠い目をこすりながら作成した書類を持って税務署へ。不安だった記載事項も問題なく、無事に受理され、これで私の仕事は終了・・・ではなく、これから個人事業最後の決算書と確定申告書類を作成しなければならない。あぁ、これからしばしPCと伝票とプリンターとの格闘が始まりそうだ。それにしても今日は寒い、寒すぎる。家にいても震えているような状態、こんな日は鍵盤に触れる指も硬直している。こんな状態で無理に指を動かしても、余計な箇所に力を入れてしまい、逆に手を痛めてしまいそうなので、まずは指を湯で温める儀式をしてから、再びピアノへ。しかし、いつものように練習しよう、というパワーがあまり湧いてこない。というのも、まぁ、こういった公開日記で書くような内容ではないが、数日前の1本の電話が原因だった。いわゆる相方親族のゴタゴタ話である(内容に関しては、書くのも恥ずかしい内容なので一応割愛ということで)。思えば、昨年の年始めにももめ事が勃発し、それに巻き込まれた私は、偶然か必然か、胃炎まで発症する始末。ピアノを再開する秋までは、実は精神的にもボロボロな状態だった。まぁ、私は結局ピアノに逃げたのかもしれないが、と同時にピアノに救われたような気もしている。それはまるで、不安定だった精神状態に、まるで蜘蛛の糸のようにたれさがったピアノ線だったり。それがゆえ、まるで何かにとりつかれたように練習に励んできた私なのだが、再発しそうなもめ事を前に、私の心も再び壊れていかないか、どうやったら自分を保っていられるか、あれやこれや考えてしまった。さすがに重い気分な時に、高いモチベーションを保っていないと弾けないようなショパンは辛かろうと、ショパンの楽譜を譜面台からおろし、代わりに手にとったのが「カスキ ピアノ小品集」。実は、秋になるまでこの楽譜は封印しておこうと思っていたのだが、どうしても、今、弾きたい曲があったのだ。それが「秋の朝」(今は冬なのだが・・・)。カスキは、シベリウス同様、1885年に誕生したフィンランドの作曲家、ピアノ曲や歌曲などの作品を残している。私的な印象としては、叙情に満ちた馴染みやすい旋律でありながらどこか不思議な香りを漂わせた、といったところか。シベリウスとはまた異なった魅力があるのだが、どことなくドラマのサウンドトラックを聴いているような気分にもなったりもする。癒し効果も抜群であり、ぼんやりとその音楽に耳を傾けていると、しばしこの世の鬱陶しいことを忘れさせてくれるのが嬉しい。「夜の海辺にて」や「古い時計台」も心惹かれるが、今はやっぱり「秋の朝」な気分、というわけで、早速譜面を追いながらぽつぽつと弾きだした。しかしこの曲、初見で弾けるほど甘くはなかった(ドビュッシーの「雪が踊っている」に引き続き、最近このセリフばかりだ)。独特のフレージング、慣れぬ進行、いやはや、これでは癒されるどころか、必死で譜面と格闘する羽目になりそうだ。しかし、こうやってピアノを弾く時間、音符や表現に翻弄されるひととき、自分がピアノを好きだという気持ち、これら全てに感謝である。明日はもっと明るい日記が書けるようにしよう・・・読み返していたら、自分が暗くなってきた。読んでしまった皆さん、ごめんなさい。----------------------------------------------------本日のピアノ練習メモ(定例)●ハノン #01-10,#39,#41#01-10(各指の独立訓練)、まずはこれで指慣らし。#39全長短調の4オクターブ音階を1回ずつ弾く(リピート有り)#41アルペジオ、ハ長調,イ短調,ヘ長調,ニ短調,変ロ長調,ト短調,ホ長調,ハ短調。●ハーモニックスケール3オクターブスケールを本日から開始。まずはハ長調。む、難しい・・・早くも3度進行で挫折気味。●ブラームス51練習 #17,18ab,#9ab,#05,#07#17、2回繰り返し#18ab、16分音符4音の間に3連音符、2回繰り返し#09ab、各指を広げる運動、2回往復#05、オクターブ移動訓練、2回往復。#07、3度を4-1,5-1指で弾く運動、2回往復。●ツェルニー30番 #26#26、やはりテンポアップすると、それまで形成されつつあった曲が崩れがち。特に同音連打の質に気をつけて。●クラーマー=ビューロー60練習 #04~#05#04、テンポ四分音符110で弾けるまでとにかく練習。#05、まとめ段階、あぁ、やはり#05の方が先に終わりそうな予感。●バッハインヴェンション #01~#15#01~#12はノーミスで弾ければ1回ずつ。ミスした場合は再復習。#13、まとめ段階。ミスタッチがなくなるまではもう少ししっかり練習だ。#14、14小節以降、まだ苦手意識が改善されていないため、部分的に練習。32分音符の連続がネック。#15、ゆっくりテンポで、曲の流れをとめないように。●ドビュッシー ベルガマスク組曲から「プレリュード」「メヌエット」「月の光」プレリュード、おさらいメヌエット、通し練習2回。この曲、どうして暗譜できないのだろう。いくら弾いてもどうしても記憶されない。月の光、通し練習2回。アルペジオの指運びが悪く、流れるように弾けていないぞ。●シベリウス 「樅の木」「ピヒラヤの花咲く時」樅の木、通して数回。時々、アルペジオが汚くなるので、もっと粒を揃えて。ピヒラヤの花咲く時、ミスタッチはだいぶ減ってきたものの、まだ譜面にかじりついて弾いているような状態。もっと余裕をもって弾けるようになろう。●カスキ 「秋の朝」本日から譜読み開始。CDを聴いて曲の流れはつかんでいるはずなのに、いざ弾いてみると和音と進行にやや戸惑う。
Jan 6, 2005
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ここ2年ほど、個人事業主の専従者として経理方面を引き受けていたのだが、とうとう廃業することになった。まぁ経営不振などといった重い理由ではないのが救われるところだが、それにしても、個人事業を開業するときにもやたら書類が必要だったのが、実はやめる時にもなんだかんだと税務署へ提出する書類を作成しなければならない。そう、廃業届だけ提出すれば良い、という訳ではなかったのである。こんな時こそ、インターネットの力を借りようと、「廃業」に関する情報を検索したのだが、あらまぁ、個人にしろ会社にしろ開業に関しては多数掲載されているのに、廃業となると情報量はグッと少ない。まぁ、一度設立したらそんなに簡単には廃業はしないだろうが。しかし、SOHO等が増えたここ数年、個人事業主として仕事をしている人も多いはずである。そんな人が再就職すれば個人事業主として事業を維持する必要もないのだから、当然、廃業届も出すだろうに、はてはて、どうして話題にならないのか。いや、わざわざ話題にするほどのことでもないのかもしれない。結局、廃業にあたって必要な書類は以下なものだった。■個人事業 開廃業等届出書・・・この書類、廃業したら1ヶ月以内に管轄の税務署に提出する書類らしい。廃業の事由も書かなくてはならず、しばし文面に悩む。■所得税の青色申告の取りやめ届出書・・・これまで青色申告をしていた人はこれも必要。■給与支払い事務所等の廃止届出書・・・こちらは専従者等に給与を支払っていた場合に必要な書類。廃止後1ヶ月以内に要提出まぁ、青色申告者でなければ、廃業届だけで良かったようだが、税的に有利な分、なんだかんだと書類も増えるのは仕方がないか。ついでに、年末調整後の処理として、1月31日までに税務署に提出する、「給与所得の源泉徴収票等の法定調書合計表」も作成してしまおう。つい、数年前まではこんな書類には全く縁がなかったのだが、いろいろな分野の仕事を知ることって面白い。ちなみにこの書類、1年間の給料等支払合計と源泉徴収税額の合計を記載するものであり、年末調整処理をした(つまり、給与を支払った)個人事業主の皆さんは要提出な書類なので、どうぞ忘れないように。また、これとは別に、役場には給与支払報告書を提出しなければならなかったりと、1月はあれやこれやと雑務が多い。こうして、ようやく作り終えた書類たちだが、記載方法はこれで正しいのだろうか、等という一抹の不安がある。とにかく、これらの書類をもって、明日は税務署に行くことにしよう。明日はかなり寒い1日らしく、かなり憂鬱である。本日は、久々に音楽話以外の話題で日記を埋めてしまった。最後に恒例のピアノ練習メモをつけておこう。----------------------------------------------------本日のピアノ練習メモ(定例)●ハノン #01-10,#39,#41#01-10(各指の独立訓練)、久々にハノン前半で指慣らし。#39全長短調の4オクターブ音階を1回ずつ弾く(リピート有り)#41アルペジオ、ハ長調,イ短調,ヘ長調,ニ短調,変ロ長調,ト短調。どうも変ロ長調は苦手意識があるようだ。●ブラームス51練習 #17,18ab,#9ab,#05,#07#17、3回繰り返し#18ab、16分音符4音の間に3連音符、2回繰り返し#09ab、各指を広げる運動、2回往復#05、オクターブ移動訓練、2回往復。#07、3度を4-1,5-1指で弾く運動、2回往復。#07ab、#07の応用(両手別の進行)だが、#07aはすんなり弾けるものの、#07bは何故か一方の手の進行につられることがある。●ツェルニー30番 #26#26、いよいよテンポアップ開始。しかし、テンポをあげることで乱暴な弾き方にはならないよう、細心の注意をはらって。特に同音連打の各音が汚くなりがち。●クラーマー=ビューロー60練習 #04~#05#04、後半部、アルペジオを右手から左手へとつないで弾く部分、左手運指間違いにより音ムラが激しかった。(誤)4-5-4-1→(正)2-4-2-1。これで音ムラは解消。テンポ四分音符110でミス無き弾けるよう、練習。#05、左手、ばたつかない。そろそろ曲らしく仕上げていこう。●バッハインヴェンション #01~#15#01~#11はノーミスで弾ければ1回ずつ。ミスした場合は再復習。#12、明日からノーミス1回組へ。#13、まとめ段階。#14、どうも32分音符が続くたびにテンポが不安定になってしまうので、十分に気をつけて。#15、あいかわらず進歩なし。後半部を中心に練習。●ショパン エチュード Op.10,25Op.10-01、テンポ四分音符120で通し練習。Op.10-12、テンポ四分音符100前後で通し練習。まだ苦手箇所前後で手がとまることがあるので、とにかく流れを止めずに弾けるように練習だ。Op.25-02、テンポ二分音符86で右手の音粒を揃えて弾くこと。ミスタッチ率はかなり減ってきた。●ドビュッシー ベルガマスク組曲から「プレリュード」「メヌエット」「月の光」プレリュード、おさらい(通し練習1回)メヌエット、通し練習2回。月の光、通し練習2回。●シベリウス 「樅の木」「ピヒラヤの花咲く時」樅の木、通して数回ピヒラヤの花咲く時、32分音符上り進行部分を集中的に練習後。通して数回。
Jan 5, 2005
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実家から帰ってきて風邪がぶり返したのか、1日じゅう、だるさが抜けず、ピアノの練習にも身が入らない。クラーマー=ビューローの5番を弾きながら、だんだんと頭はもうろうとしてきた。まずい、このまま続けても、今日の練習は意味をなさないのではないかと、そこで弾くのを諦め、すごすごと居間に戻る。毛布にくるまりながら、何か風邪を治す癒しの音楽はないだろうか、とCDの棚を眺める。すると、かなり昔に買った「主よ、人の望みの喜びよ」のCDが目にとまった。正月早々、再び、間引きした音で演奏してしまったこの曲、今年こそは完全に弾くのだ、と思いながら、改めて聴いてみる。手持ちのCDのお題目は、「シャコンヌ・主よ人の望みの喜びよ」ファーガス=トンプソン(ピアノ)、ピアノ用に編曲されたバッハの各作品が収録されたCDである。というわけで、「主よ人の望みの喜びよ」を聴くつもりでセットしたCDだが、まぁ1曲目から聴くことにしようと、耳をすませると・・・■風邪もぶっ飛ぶ、バッハの「シャコンヌ」ピアノ編曲版いきなり、聴き慣れたあのフレーズが耳にとびこんできた、それが「シャコンヌ」。バッハのシャコンヌといえば、言わずと知れたあの「無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第2番ニ短調」BWV.1004である。私はこの曲がとにかく好きで、何枚も持っているのだが、そのなかには、ひっそりとピアノ編曲版も存在していたのである。しかし、あの冒頭のフレーズは、なにをどうあがいてもヴァイオリンのあの音色でしか表現できないのではないか、と思いこんでいた当時の私は、このピアノ編曲版は決して聴こうとしなかった。そう、いつもこのCDをセットしても、聴くのはせいぜい「主よ、人の望みの喜びよ」ばかりだったのである(今、考えればなんて勿体ない聴き方をしていたのだ・・・)しかし、今、ピアノ編曲の「シャコンヌ」を何気なく聴いてしまった途端、身体中を突き抜ける、この衝撃はなんだ?(ちょっとオーバーか)。確かに、ヴァイオリンの音色として記憶にインプットされた各フレーズを、ピアノで奏でられると、不思議な違和感を感じたりもするのだが、それ以上に新鮮さと共に湧いて出てきたものが、「弾きたい、弾きたい」気持ちである。あぁ、正月早々、またしても「弾いてみたい曲」が追加されようとは。■えっ?あの人も、この人も、バッハの名曲をピアノ用に?このCDにおさめられた「シャコンヌ」をピアノ用に編曲したのは、イタリア生まれのピアニスト(作曲家でもある)、ブゾーニ。他に、「目覚めよ、と呼ぶ声が聞こえ BWV.645」や「喜べ、愛する信者よ BWV.734」等、オルガン用に作られた曲たちも収録されている。また、あのリストもバッハの曲を編曲しており、それが「前奏曲とフーガ イ短調BWV.543」。こちらも元々はオルガン用に作られた曲であり、シャコンヌと比較すれば弾きやすそうな印象だが、実際はどうだろうか。リスト編曲だけに、音域の広さと手の限界を感じさせてくれるのだろうか、と勝手ながら思ってみた。・・・と、今、ちょうど「フーガ」視聴中、弾きやすいという印象は撤回しておこう。やはり、難しい、難しすぎそうである。更に、ラフマニノフがピアノ用に編曲した「無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第3番 BWV.1006三楽章」のなかのガヴォットあたりは、各所で耳にする人も多そうなので、レパートリーとして持っていると重宝しそうだ。って、これらピアノ用に編曲された各楽譜って一般に販売されているのだろうか。ここのところ、バッハ熱が再燃といったところかもしれない。気がつけば、身体のだるさも何処へいったやら。というわけで、マイラヘス編曲版の「主よ、人の望みの喜びよ」を聴きながら、本日の日記はおしまいにしよう。----------------------------------------------------本日のピアノ練習メモ(定例)●ハノン #21-22,#29-30,#39#21-22(3-4-5指の訓練)を続けて、通常1回・スタカート1回。#29-30を続けて通常1回・スタカート1回#39全長短調の4オクターブ音階を1回ずつ弾く(リピート有り)●ブラームス51練習 #17,18ab,#9ab,#05,#07#17、3回繰り返し#18ab、16分音符4音の間に3連音符、3回繰り返し#09ab、各指を広げる運動、2回往復#05、オクターブ移動訓練、2回往復。#07、3度を4-1,5-1指で弾く運動、2回往復。●ツェルニー30番 #26#26、28小節1拍1音目のスタカート、忘れているぞ。ここを切るか切らないかで、フレーズどりも変わってくるというのに、もっと譜面をしっかり読むのだ。●クラーマー=ビューロー60練習 #01~#05#01~03、おさらい#04、前半がうまく弾けたと思って、ふっと気を抜いた途端、ミスを連発。最後まで集中しなければこの曲は弾けない。#05、左手3連符が音ムラなきよう弾けるように、しっかり音を聞いて。懸念事項だった15~19小節はOK・・・と、ここで力尽きてしまった。基礎練習のみで本日は終了。
Jan 4, 2005
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実家に泊まって2日目の朝、父親のPCを借りてインターネットに接続する。我が家はとりあえず常時接続環境だが、実家はダイヤルアップしてネットに接続するため、一応、遠慮という意味もこめて、のんびりとWebサイト巡りをしている訳にもいかない。とりあえず、楽天日記にアクセスすると、やはり正月のせいか、日記を更新されている人は少ないようだ。きっと今夜あたりから皆さん怒濤の更新が始まるのだろうか、そう思いながら、慌ててコメントを書き込んでダイヤル切断。「うぅ、自分のPCを持ってくれば良かった・・・」普段、ノートPCと携帯電話で何処でもインターネットアクセスするのが私のモットーなのだが、慌てて自宅を飛び出したせいで、ノートPCもケーブル類も忘れ、結局は父親のPCを借りる羽目になってしまったのだ。さて、朝食後、何するわけでもないそんな時間こそ、ピアノを弾く時間ではないか。そんな私は辺りをキョロキョロ見回しながらピアノの蓋を開ける。あぁ、久々の生ピアノ。いつもはヘッドフォンで肩身の狭い思いをしながら練習する毎日だけに、どんなに古いピアノであっても、やっぱり生ピアノは良い。家族からは、「正月早々、そんなに練習しなくても・・・」と、冷たい視線を浴びたような気もしたのだが、コレを逃したら、また、いつ生ピアノを弾ける機会があるか。楽譜をバサバサっと鞄から取り出すと、間髪いれず、ハノン全調スケール。何かにとりつかれたように、ドビュッシーのベルガマスク組曲、シベリウスの各曲、譜面を忘れてきてしまったので記憶をたどりながらクラーマー=ビューローの1番、更にバッハインヴェンションと続く。ミスタッチやら途中でつまずいたりしたら、もう大変。いつもの練習モードに突入してしまいかねない。しかし、今日ばかりはそれも無視して、とにかく弾いて弾いて弾きまくる。そして、最後、ショパンのエチュード。Op.25-2あたりは、まぁ無難にこなしたものの、Op.10-01はやはり惨憺たるものであった。ミスタッチの連続に、まだまだ精進が足りない、もっと練習しないと、今、練習したい!!うずうずしてくる。(しかし、ここまでで既にどのくらいの時間が経過しているだろう。その間、家族の団らんタイムを思いっきり破壊している。)そして、エチュードOp.10-4を弾き出し、途中、48小節でつまずいた時であった。48小節、49小節を何度か繰り返して弾いていた時、母親は一言。「最近は現代曲も練習しているの?」えっ、現代曲・・・・って何。これ、ショパンなんですけど・・・。エチュードOp.10-4の48小節から主題部に戻るまでの数小節、左手の和音は確かに「不協」の香りプンプン、48,49小節だけ弾いていれば確かにそう思われる可能性もなきにしもあらずだが、これは私の弾き方にも問題があるのか、と奈落の底に突き落とされたような瞬間であった。割とクラシック音楽もよく聴く母親ではあるが、ショパンのエチュードあたりになるとそれほど真剣に聴いたことは無いらしい。それにしても・・・こうして私のピアノな時間は過ぎていった訳だが、これだけ長い間、生ピアノに触れたのは実に久々である。いつもは実家に戻っても泊まらずに帰るため、ほとんどピアノを弾く時間はないのだ。しかし、まだまだ弾き足りない。もっと長い間、練習していたい。しかし、これ以上、ピアノが置かれている居間を占拠するのは、しのびがたい。というわけで、すごすごとピアノの蓋を閉じるしかなかった。本日の日記のお題目に「実家じゃやっぱりピアノが弾きづらい」なんて書いたが、2時間以上弾いておいて、弾きづらいとのたまう自分の図々しさに呆れる自分であった。ただ、現在のところ、「実家のピアノを弾く」ということは、練習する、ということよりも、練習成果を披露する、に近いものがあり、いつものように数小節も何度も何度も部分練習する、という行為をしづらかったりする。なんとも複雑な思いだ。----------------------------------------------------本日のピアノ練習メモ(実家にて)●ハノン #39#39全長短調の4オクターブ音階を1回ずつ弾く(リピート有り)●ドビュッシー ベルガマスク組曲から「プレリュード」「メヌエット」「月の光」プレリュード、通し練習1回。曲の起伏の付け方は、やはり生ピアノでじっくりつめたい、と実感する。メヌエット、通し練習1回。最後の盛り上がり部分で多少ミスあり。もう少し丁寧に弾こう。月の光、通し練習1回。まだまだ練習が足りない。●シベリウス 「樅の木」「ピヒラヤの花咲く時」樅の木、通して数回ピヒラヤの花咲く時、32分音符上り進行部分を集中的に練習後。通して数回。●クラーマー=ビューロー60練習 #01のみ#01、楽譜を持参しなかったので記憶を頼りに通して1回。●バッハインヴェンション #01~#15全曲、とにかく通して1回。いや、#12,13,14は数回練習。いやはや、全曲が、#01のように余裕をもって弾ける日は何時来るのだろうか。●バッハ 「主よ人の望みの喜びよ」なるべく流れをとめずに弾こうとすると、どうしても1,2音間引きしてしまう癖が残っている。今年はこの癖を直すことを優先的に、しっかり練習だ。●ショパン エチュード Op.10,25Op.10-01、なぜか緊張のあまり?ミスタッチ続出。リズムを変えて跳躍練習。その後通して練習。Op.10-04、生ピアノの方が弾きやすいことを顕著に感じるのがこの曲。何故だろう。譜面3ページ目を中心に部分練習と、通し練習。Op.25-02、無難に弾くことは出来るが、テンポはまだまだモデラート。最終ページに抑揚をつけたいため、部分的に練習。
Jan 3, 2005
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1月2日は、年始を兼ねて午後から埼玉の実家へ帰ることとなった。実家に帰れば生ピアノが待っているというのに、家族団らんの場に割ってまでピアノを弾くのはかなり心苦しい、という愚痴話は今までの日記の各所でもちりばめてきた。というわけで、出発日の午前中に出来るだけ弾いておこうと、ハノンからツェルニー、クラーマー、そしてショパンエチュードの一部を慌てて練習する。しかし、焦った気持ちでピアノに向かったとしても、こういう練習は大概 身に付かなかったりするから、困ったものだ。実家でピアノの練習が出来ないならば、せめて今練習している曲だけでも携帯MP3プレイヤーに録音して、時間がある時にでも聴いていよう。そう思うと、すかさずショパンのエチュード(何故か全曲)、ドビュッシーの「ベルガマスク組曲」と「子供の領分」、「雨の庭」、シベリウスの「樅の木」「ピヒラヤの花咲く時」あたりの曲たちをCDからMP3ファイルに変換し、MP3プレイヤーへ移動する。音楽好きの多くが所有している携帯型の音楽プレイヤー、私も例に漏れず、その所有歴は長い。古くはSONYのウォークマンに始まり、類似品の他メーカーのカセットプレイヤー、録音機能付きのものやら再生のみのものやら、それはもう何台買っただろうか。そして時代はCD(コンパクトディスク)へ。当然のようにSONYディスクマンを購入しては、通学のお供として活躍していたが、ピアノの発表会やらバンドの練習風景を録音するためにはあいかわらずカセットプレイヤーも必要というわけで、鞄の中には機械モノがうじゃうじゃ。更に時が流れ、カセットテープからMD(ミニディスク)への移行の時期がやってきた。編集好きな私は、「クリスマスバージョン」やら「ミッドナイトドライブ」、「バラードバージョン」等、シチュエーションに合わせてあれやこれやと曲を集めてはMDに録音していたものだ。そのうち、携帯情報端末、いわゆるPDA(私はSONYのCLIEを愛用)のメモリに音楽(MP3フォーマット)ファイルを入れて聴くようになったが、いかんせん、音楽を聴いているだけで電池の消耗が激しく、かんじんのPDAの機能を使う前に電池切れになってしまうため、結局はMP3専用プレイヤー(Rio SU10Rio SU10 128MB)を使用するようになって、現在に至っている。それにしても、ちょっと大きめな口紅程度のサイズに音楽ファイルを多数詰め込めるのは本当に嬉しい。いやはや、便利な世の中になったものだ(その一方、インターネット普及で音楽ファイルを巡って各所で問題も発生しているようだが)。おっと、話が余談だらけになってしまった。そんなわけで、約3時間ほどかかって、都内から埼玉へ車で移動、実家に着いたのは、既に夕刻になろうとしていた。やはり、この日はピアノの前に立つことすら出来ず、折角鞄に詰め込んできた楽譜も役に立たずじまいである。ピアノが目の前にあるのにピアノが弾けないこの現実は、あまりに寂しい(よくよく考えれば実家に帰るたびに言っているセリフだ)。あぁ、はやく生ピアノが置ける環境が欲しいものだ。今日はMP3プレイヤーに入っている音楽たちを聴きながら、弾いた気分を味わって1日を終えることにしよう。耳で覚える練習日なんて日があっても、まぁ良いか・・・と思いながら。----------------------------------------------------本日のピアノ練習メモ●ハノン #39#39全長短調の4オクターブ音階を1回ずつ弾く(リピート有り)●ブラームス51練習 #17,18ab,#9ab,#05,#07#17、3回繰り返し#18ab、16分音符4音の間に3連音符、3回繰り返し#09ab、各指を広げる運動、2回往復#05、オクターブ移動訓練、2回往復。#07、3度を4-1,5-1指で弾く運動、2回往復。●ツェルニー30番 #26#26、同音連打からレガート部分への指移動の際に、たまに発生するミスタッチ、これに注意しつつ、安定したテンポで弾くこと。●クラーマー=ビューロー60練習 #01~#05#01~03、おさらい#04、ゆっくり目のテンポで両手をピッタリ合わせて弾くことを心がけて。#05、テンポをアップすると15~18小節でミスタッチする確率が高くなるので気をつけて。もう少し進行が指に染みついてからでも遅くはないぞ。●ショパン エチュード Op.10Op.10-01、テンポ四分音符110及び115で通し練習。ペダル有無、及びリズムを変えて跳躍練習。Op.10-04、テンポ四分音符115で通し練習。Op.10-12、テンポ四分音符100前後で通し練習。
Jan 2, 2005
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2005年、明けましておめでとうございます!昨年はお世話になりました。今年もどうぞよろしくお願い致します。2005年元旦 ふゆのほし画像は私が昨年末風邪のなか、ぼんやりとした頭で作った年賀状のデザインの一部である。皆さんへの年賀状代わりに、と思ってペタッと日記に貼っておいた。■果たして元旦からピアノの弾き初めはするだろうか明日、実家に帰るため、その準備と正月料理もとりあえず作らねば・・・(って、そういうことは大晦日にしなさい、と突っ込みがありそうだ)。とりあえず、都心の朝はよく晴れており、初詣に行かれる方も多いだろう。しかし、いかんせん混雑が大の苦手とする私には、1月1日の初詣は永遠に無理そうである。5日以降、楽譜買い初め?の際に、いつも訪れる楽器店の近くにある神社でお参りをして、初詣代わりにしよう。さて1月1日、本日、私は果たしてピアノの弾き初めをするのであろうか。その様子はまた夜にでも続きを綴ることにして、まずはご挨拶まで。皆さんの弾き初めは、一体何だろうか。って正月早々、ピアノなんぞ弾かないでしょうに、と言われてしまえばそれまでなのだが。それではまた続きは夜に・・・■(夜中更新)ピアノの弾き初めはあくまで軽く・・・というわけでここからは1月1日真夜中に追記した日記である。結局、本年度のピアノ弾き初めは、さすがにいつもの練習メニューをこなす時間はさけず、あくまでも軽く弾く程度となってしまった。だから、ハノンもツェルニーもクラーマーもお休みである。というわけで、2005年のピアノ練習弾き初め●バッハ 「主よ人の望みの喜びよ」2004年弾き納めの締めくくりだった曲を、今回2005年の弾き初めの曲として選ぶ。いや、たまたま楽譜が譜面台に置きっぱなしだったため、この曲からスタートしたのであった。ゆっくりゆっくり響きを楽しむようにして弾いていく。今年はもう少しミスタッチ無きよう、しっかり練習しよう。●シベリウス 「樅の木」「ピヒラヤの花咲く時」窓からかすかにさし込む陽の光を見ながらこの2曲を弾くと、なんとも冬の喜びを感じるのだ。もっともっと上手くなりたい。●バッハインヴェンション #01~#152005年弾き初めの1曲目に「主よ、人の望みの喜びよ」を弾いてしまったら、無性にインヴェンションが弾きたくなってしまった。というわけで、インヴェンション全曲を一気に弾いてみるが、#8は不調、#14、#15はまだまだ練習不足が目立ち、ついついそのまま練習モードに突入しそうになってしまった。今日はグッと我慢。●ドビュッシー ベルガマスク組曲から「プレリュード」「メヌエット」「月の光」余裕をもって弾ける曲といったらやはり「プレリュード」だろうか。あとの2曲はややミスタッチが気になるが、今年も頑張れ!!●ドビュッシー 子供の領分から「グラドゥスアドパルナッスム博士」あぁ、YKK-APのCMで流れるような雰囲気で弾きたいのに、どうしたのだ?運指を気にするあまり、妙にたどたどしい。●ドビュッシー 「夢」軽く譜読み程度で弾いてみたが、真剣に練習しなければ「悪夢」になってしまいそう。あぁ、今日の初夢は、悪夢になってしまうのか。こんな感じで、本日のピアノ弾き初めは終わったのであった。結局、バッハとドビュッシー、シベリウスといった、ゆったりとした気分で弾ける曲ばかりを選択してしまった。さすがにワインで酔った状態で、ショパンのエチュードは辛すぎる、というわけであえて避けたのである。明日から1泊で実家に帰るが、正月早々、ピアノは弾かせてもらえるだろうか。だいたい、居間にピアノがあるのがいけないのだ。しかもダイニングとつながっているため、テレビを観ながらくつろいでいる家族だんらんの場を邪魔する訳にもいかない。あぁ、やはり実家に帰る前に少し練習してから帰ろうかな、そんなことを考えながら1日の夜は過ぎていったのであった。
Jan 1, 2005
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