2026
2025
2024
2023
2022
2021
2020
全20件 (20件中 1-20件目)
1

極上のなかの極上クライヌリーシュを頂いて若干放心状態に陥り、その次なぞないのですが、気分を入れ替えて次の一本を選ぶのならやはりハイランド・パークになるでしょうね。先のクライヌリーシュと同じ、シングル・モルツ・オヴ・スコットランドのカスク物で、1990年3月19日蒸溜、ホッグズヘッド熟成、2007年3月13日瓶詰めの16年物。アルコール度数は53.2%です。こういうボトルを試すことになると、いわゆるハイランド・パークのオフィシャルが、いかに良くできたブレンドなのかということを思い知らされます。けだし、ピート、シェリー、ヘザー、バニラ、フルーツ、などが混然一体となりつつも見事に次々に姿を現すからです。しかし、本当の本当に生一本のこのカスクでも、ピートにヘザー、バニラ、フルーツまで認識することができ、またフロアモルティングの複雑な舌触りも生きていて、ハイランド・パークここにあり、と高らかに謳わんばかりの存在感を示しています。現代のウィスキー作りは、どんどん科学的アプローチが進み、生産も機械化と合理化が進んで、どちらかといえば安定した、別の言い方をすれば画一化した味わいになってきていますが、これなどはウィスキーに画一など害でしかない、と切って捨てるかのような、孤高の生き様のようなテイストを示してくれています。先のクライヌリーシュといい、このハイランド・パークといい、ここの選択眼には頭が下がる思いです。と同時に、こういうものこそ、本当に本物の「ザ・ブランド・オヴ・ブランズ」というものでしょう。本物を愛する人だけが味わうことを許される一本だと思います。感謝!
2014年09月30日
コメント(0)

ハイランドのモルト好きにとって、クライヌリーシュは最も誇らしく最も秘密にしておきたい蒸溜所のひとつだろう。麦芽が活きており、水は清らか、樽熟成感も信頼でき、若干のオリーブオイルと塩も感じることができる。モルトウィスキー好きも好事家になってくると、経験を誇りたいのかどうか、ボトラーズのシングルカスクが美味しくて、オフィシャルのシングルモルトは・・・という御仁が多いものだが、ウィスキーはウィスキーだし、造られた蒸溜所が特定なら麦芽も水も樽も同じだ。そういう通好みの蒸溜所になってくると、反対に好事家御用達のボトラー・シングルカスクに出会うご縁の方が少なくなってくるというもので、このクライヌリーシュもそのひとつだろう。だからこそ、密かに誇っていいプライドのような蒸溜所だ。そのクライヌリーシュの35年物があるというので、もしかしたら一生に一度のご縁かと思って出掛けて行ったら、まさに後生ではもう出会えないかもしれないような極上のなかの極上で感極まってしまった一本がこれ。ズワイガニ、タラ、ホタテのような豊かな海産物の香りが漂い、花のブーケ、果実味、石焼きいもの甘さ、メロウな熟成感、干し草のサスティーンが銀幕一杯に広がる映画のようだ。ピートで殴るのではなく、シェリーで口説くのではなく、アルコールで襲うのではなく、果実で笑わせるのではなく、オイルで怒らせるのでもない。そうした「特徴」と呼ばれるものをすべて内包しつつも超越した熟成感が35年間ゆっくり時間をかけて達成したものを奥ゆかしく見せてくれる。熟成の前には、味付けやブレンドや能書きなど全てが無言にならざるを得ない神聖さがある。それこそがこのウィスキーだ。周知のとおり、クライヌリーシュはディアジオ系列の蒸溜所だから、この先このような複雑でかつ圧倒的な大仏殿か大聖堂のようなウィスキーが作られる可能性は低いだろう。20世紀に生まれた幸運を噛み締める人生の機微を感じる一杯だ。記録としてラベルの記載を転記しておきたい。「1972年12月13日蒸溜、2008年4月22日瓶詰め。ホッグズヘッド樽、樽番号12631、273本のボトリング。アルコール度53.7度」決して大げさではなく、生きていてよかったと思う。感謝!
2014年09月29日
コメント(0)

いよいよ来週月曜日から、NHKの連続テレビ小説で竹鶴政孝夫妻をモチーフにした「マッサン」の放送が始まるわけですが、その影響なのかどうなのか、今月半ばを過ぎたころからのブログのアクセスが急増しています。先日の秋分の日に書店へ入りましたら、マッサンの関連書籍が数多く発売されており、一角にコーナーができていて、放送前から盛り上がる気配がしてきています。竹鶴政孝は、ニッカの創業者ですが、寿屋(サントリー)山崎蒸溜所の初代蒸溜長も務めていますので、まさしく日本のウィスキーの父の物語が半年の間毎日放送されるわけです。ドラマはドラマとして脚本と俳優さんの演技を楽しめばいいのですが、竹鶴政孝が発したであろう台詞の奥にウィスキー作りの秘訣が隠れているのではないかと、そちらの方が気になっています(笑)。この放送を受けて、余市の北海道工場はおそらく大賑わいの盛況になると思われますが、これから寒く雪の降る季節になりますので、私は少し冷却期間を置いてから再訪したいと思っています。いずれにしても楽しみですね。感謝!
2014年09月26日
コメント(0)

長野の伊那谷にある本坊酒造・信州マルス蒸留所が3年前に再稼働した、その第一号記念ボトルです。以前に、磁器にボトリングされたここのシングルモルトを飲んだことがありますが、それは19年前に稼働していたころのもので、新たに最近稼働したものでは初めてでした。私はこの蒸溜所へいつか行ってみたいと思っているのですが、クルマでないと行かれないことに加え、地理的にも日帰りが困難なので、ちょっと気安くいけないのが辛いところです。しかしながら、意図的に里から遠い場所を選んでいるかのように、ウィスキーには雪解け水の味が確かに残り、それは例えば北海道・余市のウィスキーとは違う個性があって、今後大いに化ける可能性を秘めています。テイストや熟成感には、私ならというところもありますが、それはまた別の話ですので、ラベル裏面の説明を転記しておきましょう。「日本アルプス山系、駒ヶ岳の麓から湧き出る清らかな水、豊かな自然の息づく標高798mに、信州マルス蒸留所は静寂の中たたずんでいます。『THE REVIVAL 2011シングルモルト駒ヶ岳」は、恵まれた自然と綺麗な水、バーボンバレルで静かに熟成の時を重ねたモルト原酒から、霊峰「駒ヶ岳」の名を冠し、信州マルス蒸留所の”復活”を期して誕生しました。2011年、19年ぶりに蒸留されたモルト原酒は、三度の四季を経て、若々しい淡い琥珀色を身にまとい、モルトの香りと爽快な果実香が、わずかに漂うピート香とバランス良く調和しており、バニラのような甘く華やかな香味が口の中に広がるウィスキーです。2014年”復活”を期して、ジャパニーズウィスキー創生の一翼を担った岩井喜一郎から始まるマルスウィスキーの歴史に、造り手の技と情熱が、新たな時代を切り開きます。」感謝!
2014年09月25日
コメント(0)

アラン島唯一のウィスキー蒸溜所のシングルモルト17年物です。穏やかでメロウなテイストが特徴ですが、ややもすると没個性と映ってしまうリスクもあります。特に強烈な個性が歓迎されるシングルモルトやシングルカスクの分野では。しかしながら、穏やかでメロウということは、非常によく熟成しているということであり、尖った甘さや辛さや臭さがないからといって良くないウィスキーではありません。むしろ、ウィスキーのなかのウィスキーと言っていいほど、通好みと言っていいでしょう。作り手というのは、当然にそういったことを熟知したうえで製品をリリースしていますので、ここの蒸溜所のオフィシャルボトルは、すべてノン・チル・フィルタードです。なんと微笑ましいことではありませんか。12年でも十二分に味わい深いのですが、17年物はより一層の熟成感を豊かに感じさせ、ウィスキー愛好家が独りで静かに飲むのに最適です。涼しくなって、そろそろ季節でもありますので、常備しておいて時々飲みたい一本ですね。感謝!
2014年09月24日
コメント(0)

イタリア・ピエモンテ州にバローロという高級ワインがありますが、その空き樽で熟成させたという触れ込みのスプリングバンクに出会いました。9年熟成と少し若いのですが、2004年2月に蒸溜して最初の4年をリフィル・バーボン樽で熟成させ、後半5年をバローロの樽で熟成させ2013年10月に瓶詰めされたものです。アルコール度は54.7度で11000本ボトリングされたようですので、かなり大量に作られたものと思われます。こういう実験的な試みというのは、当たり外れの幅が大きいものの一方で新しい発明的な発見があるかもしれないという期待も大きいのですが、それでも11000本ボトリングされる規模というと、スプリングバンクのポットスチル1回の蒸溜分に相当しますので、実験というには似つかない本格的な取り組みを思わせます。肝心の味の方は、たしかにワインの風味がついており、モルトの香水と呼ばれるスプリングバンクの味わいを赤ワインの風味がコーティングしており、鼻を抜けるフラワリーではなく口の中に広がるフラワリーなテイストのウィスキーです。やはり9年熟成ですので熟成感はなく、スプリングバンクらしい穏やかさも弱く、ラベルが貼ってなければ特段に話題にはならないかもしれません。その他、蒸溜までの工程はオフィシャルボトルと同等のようで、特に変わったことはなく、純粋に熟成だけ変えたバリエーション・テストと思われます。しかしながら、このボトルはバーボン樽で4年/バローロ樽で5年ですから、このまま熟成させればバーボン樽で4年/バローロ樽6年、7年、8年となっていきますし、手間をかければバーボン樽5年/バローロ樽5年とか、バーボン樽6年/バローロ樽4年とか、いろいろテストできるともいえます。ですから、スプリングバンクという蒸溜所のウィスキーを求めるというよりも、ユニークな熟成法のウィスキーを楽しむという意味で興味深い試みです。もし私が蒸溜所のオーナーならば、生産技術が確立した段階で、クオーターカスクなどと共に、まっさきにテストしてみたい手法だと思いました。感謝!
2014年09月22日
コメント(0)

ときどき無性にハイランド・パークが飲みたくなることがあります。なんと言いますか、上手く表現する自信はありませんが、故郷へ帰りたくなるような心境に似ていると言えるかもしれません。長年のモルト好きが嵩じて、やはりシングルカスクの強力な風味と味わいが最高だなどと言うようになると、とかくどれが美味いとか、どちらの方が美味いとか、能書きを垂れるようになるわけですが、ピートだのシェリーだの言う前に、やはり酒であり人が造るものですから、丁寧な仕事を経たウィスキーこそ美味しいのだと思います。私がときどきハイランド・パークを飲みたくなるのは、けだしそういう理由だからでしょう。北の巨人と言われる所以ではないかと昔から思ってきました。ハイランド・パークがオールラウンダーと言われるのは、オークニー独特の若いピーテッド・モルトをバーボン樽とシェリー樽で熟成させ、もちろんホッグズヘッドも含み、複雑でありながらもクリアに風味が変化する、しかもフロアモルティングによる麦芽のエッジを現在に残しているからだと思いますが、しかしながら昨今のモルト・ブームによるシェリー樽枯渇の影響は免れず、豊かなシェリー樽熟成の味わいはオフィシャルの12年からは消えつつあります。そういうなかで頂くこの18年物は、昔ながらのハイランド・パークの良さを伝え「ああ、こんなだったか」と思い出さずにはいられないくらい素晴らしく、昔だろうと何だろうと好いものは好い、と断言させるだけの説得力をもっています。これから先なお一層世界がグローバル化し、世界中のあちこちでモルトウィスキーが飲まれるようになれば、当然いまの在庫では不足する事態を迎えることが予想されますが、そういうときでも北の巨人は健在だと示すような頑固なウィスキー作りを、ぜひ続けていただきたいと思います。スコットランド独立投票の日に。感謝!
2014年09月19日
コメント(0)

読み方の難しい蒸溜所(地名)のひとつだと思います。アベラワーと読みます。オフィシャルの15年物。ハイランドの干し草の香りが漂う、モルトの甘いエステリーなウィスキーをお願いしたら出てきたのがこれでした。イメージどんピシャリではありませんが、外角低めでストライクゾーンに入っています。要するに「ハイランドの干し草の香りが漂う、モルトの甘いエステリーなウィスキー」というのは、メロウなバーボン樽熟成の落ち着いたテイストという訳ですが、そういうイメージを共有できるバーテンダーは実をいうとそうそういるものではありません。モルトウィスキーが流行するようになって、シングルモルトやボトラー物を置くバーが増えたのは良いことですが、モルトを知らないオーナーが単に売上だけを見込んで置いておく店はスタッフにも付加価値がなく、こちらも注文の仕方をあれこれ変える必要があるものです。そこのところ、飲み手の意図を汲んで出してくれるバーというのは、また寄りたいなという気持ちになりますし、長く続いてもらいたいと思います。アベラワーは、その名前からも取っつき難い蒸溜所のひとつですが、そのテイストは長く続いてもらいたいと思わせる、豊かな熟成感をもった「良いウィスキー」と自信をもってお伝えできます。感謝!
2014年09月18日
コメント(0)

シングルカスクが売りのBARで、何か珍しいものをと頼んだら、ブレンド物が出てきて「そっちかよ!」と思わず突っ込んでしまった一本です。そもそもおかしいなと思ったのは、ラベルの一番下をご覧ください、バットNo.3358359と樽を特定している番号が印字されているのに気付いたことでした。ブレンデッド(=複数原酒混ぜている)にも拘らず、樽番号が固有なんて通常はあり得ません。あれ、と思ってマスターに尋ねてみたところ、じつは「おそらくはグレン・モーレンジでは?」とのことでした。「モーレンジの名前を出せないので、ごく僅かに別の酒が入っている」ということです。そのまま視点を右に移動していただくと、アルコール度が48%であることが分かりますが、これなどは明らかに加水されたことを示しており、瓶詰めされるまでに通常とは異なるプロセスを経ていることを暗示しています。しかしながら、ひと口含んだ印象は能書きとはまったく別に素晴らしいもので、恐れながらグレン・モーレンジは普段まったく飲まないモルト(要するに好みではない)のところ、非常にピュアでバレルの香りが上品についており、いわゆる上等なウィスキーとなっています。グレン・モーレンジといえば、多種多様なブレンドを夫々幅広い商品ラインナップで展開しているところですから、オフィシャルを買えばどうしたって「混ざった味」になるところを、この「ブレンデッド・モルト」は、シングルカスクのような味わいです。つたない経験を白状しますと、グレン・モーレンジのシングルカスクは飲んだことがなく、それだけ原酒は余ってはいないということだと理解していたのですが、それならこういう方法があるよ、というスコットランドの方々の知恵でしょうか。いずれにせよ、貴重な機会であったことは間違いありません。感謝!
2014年09月17日
コメント(0)

今年の夏は確かに暑かったのですが、8月に入ったら朝晩は涼しくなり、前線による長雨があったりして、ひと足早く秋に入ったような陽気です。かれこれ1月以上涼しかったりすると、酷暑を忘れてしまいますが、暑かったことも確かです。その暑い夜に出掛けた先で試してみたのが、ラフロイグのノンエイジ物でした。ラフロイグ自体あまり飲まない方ですが、ノンエイジならなおさら「ふ~ん」といって通り過ぎてしまうところ、あまりに暑くてバーボンの甘さが欲しかったのと、ハイボールとは違う「涼」を求めていたので、よい機会とばかりにクラッシュを作ってもらって、飲み楽しみました。いわゆる10年ほど前の全世界的シングルモルト・ブームあたりから、その後の日本のハイボール・ブームによって、モルト・ウィスキーが注目を集めていることは素晴らしく良いことですが、このブームの特徴として甘い原酒が求められるようになります。モルトウィスキーで甘いといえば当然シェリー樽仕込みですが、只でさえシェリー樽の価格が高騰していることに加えて、熟成に長期間の時間が必要ですから、簡単に「はい、増産します」というわけにはいかないでしょう。そういう生産側の事情があって、最若年数物の下にエントリー商品をラインナップする動きが出てきました。このセレクトカスクもその一端かと思われます。味については、どうこう触れる必要もありませんが、ラフロイグ独特のピーテド・モルトとバーボンバレルの甘さがハーモニーになっている約束は守られており、熟成年数の若さはクラッシュ・ミストの氷の食感がフォローしてくれて、求めていた「涼」を提供してくれました。感謝!
2014年09月16日
コメント(0)

20世紀を代表するデザイナーで、モードの帝王の異名をはせたイヴ・サンローランの映画が公開となりました。イヴ・サンローランの映画としては、数年前のL'amour feuがありますが、デザイナーとしてのイヴに限って言えば、今回の作品が初であり、デザイナーデビューからモードの頂点を極めるまでを描いているという意味で、モード関係者必見の内容です。驚いたのは、主演のピエール・ニネがイヴそっくりなことで、ポスターを見たときに「よく似ているな」と感じていたものの、実際にスクリーンで動く主役はイヴが生まれ変わったのではないかと錯覚するくらいの瓜二つぶりです。その姿をみてピエール・ベルジェ氏本人が「イヴかと思った」というのだから、間違いないでしょう。作品は、ディオールのメゾンに入るところからですが、これまで文献で読んで知っていたこと、映像を見ていたことの裏側が描かれており、ライヴ感まであることは深い感動と同時に没後10年になろうとする現在でも深い喪失感を覚えて身がもがれるような苦しみも感じます。興行作品としてみると、本国フランスでは初登場第一位を記録したそうで、今なおYSLの存在が偉大であることと、グローバル市場がブランドで認知されているのと対照的にその生み出される作品で人々に認知されていることが伝わってきます。しかしながら、日本という極東の島国においては、どうしてもマイナーな作品として配給が限られること。これは同時に大きなスクリーンでもう少し大音量で観ることが相応しいのですが、それが叶わないことと同様に、日本語字幕では作品の持つ奥深さが伝わらず、印象的なシーンのメッセージ性が薄れてしまう点があることを意識して観なくてはなりません。その点では、イヴ・サン=ローランというデザイナーと仕事をよく理解したいと考えたときに、本作とL'amour feuの両方を観ることが大切かと感じました。最後に、本作はあくまで映画作品でありフィクションとして制作されているとのことですが、今は買収されてウェスティンとなっているインターコンチネンタルホテル・パリでのショウが観られること。当時のため息の出るような素晴らしい夢のようなひと時が流れることは、この時代を共有できた喜びです。大内順子氏の解説が同じ内容であったことに深い共感を覚えました。感謝!
2014年09月12日
コメント(0)

フェラーリS.p.Aの会長ルーカ・コルデロ・ディ・モンテツェーモロ氏の退任が発表されました。非常に残念です。ご本人のステートメントを引用します。“Ferrari will have an important role to play within the FCA Group in the upcoming flotation on Wall Street. This will open up a new and different phase which I feel should be spearheaded by the CEO of the Group.This is the end of an era and so I have decided to leave my position as Chairman after almost 23 marvellous and unforgettable years in addition to those spent at Enzo Ferrari’s side in the 1970s.My thanks, first and foremost, to the exceptional Ferrari women and men from the factory, the offices, the race tracks and the markets across the world. They were the real architects of the company’s spectacular growth, its many unforgettable victories and its transformation into one of the world’s strongest brands.A warm farewell and my thanks also to all of our technical and commercial partners, our dealers across the globe and, most particularly, the clients and collectors whose passion I so wholeheartedly share.But my thoughts go also to our fans who have always supported us with great enthusiasm especially through the Scuderia’s most difficult moments.Ferrari is the most wonderful company in the world. It has been a great privilege and honour to have been its leader. I devoted all of my enthusiasm and commitment to it over the years. Together with my family, it was, and continues to be, the most important thing in my life.I wish the shareholders, particularly Piero Ferrari who has always been by my side, and everyone in the Company the many more years of success that Ferrari deserves.”モンテツェーモロ氏の退任は10月13日と発表されていますが、これはフィアット=クライスラー・オートモビルがNYSEに株式上場をする日であり、フィアットの子会社であるフェラーリは当然に親会社の経営方針に多大な影響を受けることから、親会社が子会社へのコントロールを強めるというのが正しい見方でしょう。本人は先週末のイタリア・グランプリで「3年の契約下にあり、今後も会長職を続投する」と表明したものの、その後わずか数日で「F1部門の不振の責任をとって」退任の発表となりました。しかしながら、今回の辞任劇にはいささか不可解な点があり、それは確かにF1部門の不振は続いており、今シーズンの優勝はあり得ない状況となっていますが、市販車部門は好調を続け過去最高益の決算をしているはずです。株価の評価や影響については業績によって計られるものですから、業績に直接反映しないF1部門を理由に会長職を解かれるのは、筋の通った説明になりません。ということは、発表されている理由以外での退任となったということになります。フィアットはフェラーリの90%の株式を保有する筆頭株主ですから、フィアット経営陣の意向でフェラーリの経営はどうとでもなります。その親会社が上場して市場からの圧力を受けるようになるならば、フェラーリにもそのプレッシャーがかかることは容易に想像できるでしょう。すなわち拡販と増益が求められるということです。従来フェラーリの市販車部門は、絶妙な需給調整によってそのステータス性を維持し、最高級ブランド戦略によって市場ポジションを確立してきましたが、それが拡販戦略によって希釈化するとすれば、それは単なるバッチ・エンジニアリング車となりかねないリスクを孕んでいます。モンテツェモーロ氏は、このあたりの事情を(経験からも)熟知しており、その特別のなかの特別性が創業者死後の成功を導き出していたのですが、それが今回で終わることとなりました。氏のステートメントには、そのフェラーリたるものへの強い意思がはっきりと浮かび上がっており、これを失ったフェラーリが今後どのようになるのかが注目されるでしょう。残念至極です。
2014年09月11日
コメント(0)

かれこれ1年近くまえから書こうと思っていながらも、なんとなく書き方に困ったというか、切り口がつかめないというかで、浮かんでは消えを繰り返していたネタです。特段に何かが進歩したわけではないのですが、ようやく登場(笑)。日産自動車が開発製造して、神奈川県や日立製作所などが協力している電気自動車のカーシェアリング「チョイモビ」です。ディメンションは、2340mm×1230mm×1450mmの総重量500kg、いわゆる宅配ピッツァ用のスクータを2回りほど大きくして4つ輪にした乗り物をイメージすればいいでしょう。2人乗りですが前後に2人乗ります。最高時速は80km/h。会員制であることはカーシェアリングと同じですが、スマホを使ってログインするところが新しく、つまりは鍵が要りません。この点は自動車史上画期的なのではないでしょうか。都市生活者とくに東京近郊在住者にとって、クルマの駐車場は頭の痛い問題になっており、コインパーキングも銀座あたりでは1時間停めて数千円という、ちょっと常軌を逸した状況になってきていますから、給与所得者が自家用車を保有することの負担感は大きく、こういうソリューションもカーシェアと同様に有り得るのだろうと思います。現在は、まだ開始後あまり経っていませんので今後の展開は読めないところですが、会員は1万人を突破したそうですから、潜在需要の掘り起こしには成功しつつあるようです。今のところ、横浜の官公庁街周辺にありますが、カーシェアのようにあちこちで利用できるようになると、クルマだけでなく、モビリティの姿かたちに変化が起こるでしょう。家庭用普通自動車のニーズというのは、アイドルに充電ソングを歌わせるところにあるのではなく、生活者の生活シーンにあるのだということを示しています。感謝!
2014年09月10日
コメント(0)
早いもので、今年のF1サーカスもイタリア・モンツァでヨーロッパラウンドが終了しました。今年は車両のレギュレーションに大きな変更があり、とりわけエンジンが自然吸気からダウンサイジングと共にターボ・チャージドとなったため、F1観戦のスペクタクルのひとつである排気音が失われ(厳密にいうとエネルギーとしては回収され)、いわゆるトップフォーミュラとしての迫力がなくなってしまったのがTV中継を通じても分かりましたので、興味関心が薄れておりました。さらに興味関心を失う理由としては、やはり排気量減少によるスピードの低下も否めないでしょう。ここ10年くらいで増加した近代的なサーキットを走るマシンをみていると、明らかに"身のこなし"が鈍くなっており、わざとゆっくり走っているのではいか?と思うくらいです。そのため、今シーズンのほとんどのグランプリで、録画したものを倍速で眺めて約40分程度で終了、という按配でした。しかし、前回のベルギー・スパと今回はロング・ストレートがある伝統的なクラシックコースでしたので、音については仕方がないとしても、スピードに関しては十二分にその水準に達していて、これぞF1という走りをみせてくれました。チャンピオンシップに関しては、当初独走していたメルセデス・チームが同士討ちやらポイントを二分するやらで、独走態勢を築くには至らず、トップチーム・ルーキーであるリカルド選手がディフェンディング・チャンピオンを抑えて3番手に浮上し虎視眈々と漁夫の利を狙っています。コンストラクターズ選手権についても、メルセデスエンジン系のチームが独占するかと思いきや、先述のレッドブルが上がってきて、アロンソが孤軍奮闘するスクデリーアも3番手にしがみ付いていますので、やはりトップチームの開発戦闘力というのは見るべきものがあると思いました。それからもうひとつ。画面を通してもやはりモンツァの独特の雰囲気というのがよくわかります。たとえスクデリーアが低調であっても、毎年忠誠を誓うティフォージが集まる絵には感動します。なぜそこにいないのか?これから、アジアとアメリカ大陸等を経て終盤戦に入りますけれども、サーカス全体としても私個人の興味としても、もう来年に向けてどうか、というところですね。シリーシーズンの備忘録として記録します。感謝!
2014年09月09日
コメント(0)

日本が誇る自動車雑誌の最高峰CarGraphic誌のオフ会イベントが開かれまして、あいにく前日夜から荒天でしたが、当日朝の予報では回復傾向とのことでしたので、少し出発を遅らせて出掛けてきました。驚いたのは、だいたいこういうクルマ系イベントは、朝も夕方もゆるゆるバラバラということが多いのですが、朝早くのオープン時間から大勢の方が遠方よりはるばるご参加されていることで、参加者用駐車場として確保されたプレミアムアウトレット場外駐車場から行き来する人の列が絶えなかったことでした。雨上がりを狙って時間を読んでいったにも関わらず、雨足は強くなったり弱くなったりで、雨宿りに駆け込んだ建物ではCG-TVの30周年記念ビデオが流されており、F40のテスト映像などは20年以上経ついまでもなお魂を揺さぶるものがあります。そういう過程を経てスーパーブランドに成長したイタリア片田舎のF1チームが販売するスーパーカーが今回のハイライトですが、隣に英国ベテランF1チームが販売する下剋上スーパーカーとバイエルンのエンジン屋が売り出すモーターカーが並ぶあたり、現代自動車産業の時代的象徴を表しているような雰囲気を感じましたが、みなさまはいかがでしょうか。その他、かつてのフェラーリ美術館のガーデンには国産/輸入車分け隔てなく広報車両が並べられ、雨足が弱まると大勢の人が訪れて写真撮影大会となっていました。多くの車両に数千万円のプライスタグが掲げられていたのは、ここだけ幻のバブルを追っているのかと錯覚します。そういえば、先の車両のプライスタグは、なぜか1台だけユーロ建て表記で「ねえ、このクルマいくらなの?」「えーっと、大体1億円くらいか」「へぇ~」という会話が延々と続いていたのが面白かったです。正解は約1億5千万円ですから、1億円なら出血大バーゲンでしょう(笑)感謝!
2014年09月08日
コメント(0)

初代のユーノス・ブランド(NA型)から数えて4代目になる新型のロードスターが発表されました。発表会の当日、リアルタイムでSNSなどに情報がアップされ、「カッコいい」と話題をさらった、久しぶりの新車発表によるセンセーションです。私などは今年のカー・オブ・ザ・イヤーはもう決まったと思いました。そのアップされた写真を一瞥して感じたのは、とてもピニンファリーナっぽいボディの面のテイストを感じたことです。というのも、この新型ロードスターはフィアット向けにOEM供給されることが開発時点で発表されており、これまでの通例で考えれば、当然アルファ・スパイダーの次期モデルへの採用が推測されていたからで、次期アルファ・スパイダーといえば、2010年のジュネーブ・ショーでピニンファリーナがドゥエット・タンタを発表して、こちらもセンセーションをさらっていたことが当然脳裏をよぎります。ロードスターの発表から一晩あけて、あちこちで流された写真を見てみると、最初の印象よりも幾分後退して、いかにも最近のマツダ車のエクステリア・デザイン・テイストだと思いましたが、もう一方で別のことにも気づきました。それは、車両のパッケージングがフェラーリ・カリフォルニアと良く似ているということです。カリフォルニアは4リッターV8ですから、2回りも大きいことは言わずもがなですが、フロントミッドシップであることと、前後オーバーハングを切り詰めたスタイリング・パッケージはよく似ていますし、リアフェンダーから後ろのマス・ボリュームも似ていると思いませんか?カリフォルニアのパッケージにドゥエットタンタのスタイリング・テーマを着せ、パーツのデザインをアテンザにすれば、新型ロードスターのエクステリアは出来上がるというわけです。OEM供給が決まっているアルファロメオ(最近ではフィアットという噂もあるらしい)については、フロント/リアともにライト・ユニットおよびバンパーの形状を変更すれば「違う顔つき」を作ることは簡単でしょう。また、それが容易なようにパーテーションラインが設計されているようにも見えます。現代の自動車製造の標準以上にです。現時点では推測にしかすぎませんが、今後カー・スタイリング誌などでデザインの解説がなされ、フィアット系OEM車が発表される頃には真相が判明するでしょう。そういった世の噂以上に素晴らしいのは、今回のNDはディメンションが歴代ロードスター最小クラスの3915mm×1730mm×1235mm、ホイルベース2315mm、100kgのダイエットがなされたとのこと。もし、あと20cm短ければランチア・ストラトスとほぼ同じです。現代の衝突安全基準等をクリアしながら、このスペックを達成したことこそ誇るべきアピールであり、このスペックをもってすれば、初代ミアータが生み出した亜流スポーティー・カーのすべてを制圧できるだけの実力であることは容易に分かります。つまり、これこそが本家の回答ということでしょう。新型ロードスターの誕生を心から祝福いたします。感謝!
2014年09月05日
コメント(0)

私が普段端末として使っているPCのThinkCenterが不調で、原因を調査するとどうやらマザーボードのようです。そこで、夏休みのうち2日を掛けてPCのメンテナンスを行うことにしました。当初は、マザーボードのみを交換する予定でPCをバラしていったのですが、見える部品をすべて外して判明したことは、LenovoのマイクロATXは専用設計のパーツで、CPUがオフセットして搭載されていることでした。こういうときのフットワークがいいのが、都会にいていいことの一つですが、近所のパーツ屋さんに持ち込んであれこれ相談したところ、「やってやれないことはないが、対策パーツの購入点数がかさむことと、ケースに入りきれない物理的制約の障害やリスクなどを考えると、別のPCを購入した方が早くて安上がりではないか」という結論に至りました。なるほどそうだよね、と思いながら店内を見渡していると、ちょうどたまたまラッキーにも、オフィスのリースアップ品と思われるHDDなしの中古デスクトップが格安で放出されており、渡りに船とばかりの状態です。喜んでもらって帰ってきたのは言うまでもありません。そうして、さっそく中を開けてみるとご覧のとおり。HDDが載る場所だけポッカリ空いており、そこに搭載するのは一目で分かるのですが、それにしてもこの狭いスペースで、しかも軟らかい黒のプラパーツとクーリングファンで温度管理できるのか?と、少し心配になります。一応、空気の流れを追っていくと、フロントベイからフレッシュエアを吸ってHDDを冷やした後、CPUのクーリングファンで奪った熱と共にリアのアウトレットから放出する空力設計となっていて、空気の流路は確保されています。まあ、基本的には事務作業で使うもので、特別な熱対策も必要なさそうですので、しばらくそのまま使ってみることにしました。お陰さまで、今のところ順調です。感謝!
2014年09月04日
コメント(0)

もうかれこれ数週間前ですが、ある日のこと事務所に来てサーバの電源ボタンを押したら、ブラックスクリーンのまま起動しません。あれ、と思って再起動したのですが、最初のバイオスメーカの表示のあと進行しないのです。これで明らかに不調であることが判明。再度再起動をするとピー・ピ・ピっと鳴っていることから、エラーの内容がビデオボードであることに当たりをつけ、念のため再々起動すると、確かにビデオボードのクーリングファンが不動になっていて壊れていることが分かりました。そこで、いい機会と思いまして、サーバのオーバーホールを行うことにして、マザーボード毎交換です。マザーボードは以前に一度交換しており、もう一度元のボードに戻す作業となりますので、OSなどの再インストールは行いません。今回は、単純に清掃とビデオボードの交換を行いました。CPUのクロックが上限になり、グラフィックやHDD等の負荷が大きくなってからというもの、ケース内のクーリングの重要性が高まって今やあちこちファンだらけです。電源を入れている間はずっと通電して静電気がありますので、どうしても埃を呼んでしまって、掃除の際は大変なことになります。本来ならば、こういうトラブルになる前に事前の予防療法が大切なのだろうと思いますが、ついつい毎日の作業に追われて後手に回ってしまいがちになることを反省しつつ、定期的なメンテナンスを確保していこうと思いました。感謝!
2014年09月03日
コメント(0)

孤高の(と言ってもいいだろう。少なくとも企画した主催者がいう"カリスマ"とは比較にならないほどマシだと思う)自動車評論家福野礼一郎氏のトークショーに出掛けました。といいながら、約1か月ほど前のことです。氏が出版等を記念してこのようなイベントを開くのは何度目かのようで、周囲は「いつものオフ会」の雰囲気が色濃く漂う、参加者50人中49人が野郎という男子会でしたので、初参加の私は驚いてしまいました。当初、私はこのイベントにさほどの興味はなく、クルマ好きの友人を誘ったら「ぜひ」とのことで申し込みをしたのですが、その友人は当日になって突然の残業が入りイベントには間に合わず、私だけお話を伺うというアウェイな感じであり、また早夕飯で食べた家系ラーメンに当たったらしく腹痛を抱えながら白い顔をしての参加でした。さらに驚いたのは、会場に入って「今日はトークショーではなくQ&A形式のフリートークです」とアナウンスされたことで、出版の告知どころか書籍のタイトルにすら一言も触れられない、非常に稀なイベントだったことです。しかしながら、会場に集まっている熱心な信者とも呼べるファンの方々からは、非常に幅広く深みもある質問が次々に投げかけられ、それに対してフランクに正直なお答えを返される氏とのキャッチボールは、出版物では味わえない、あるいはここでしか得られないライヴ感のあるもので、それは氏のもつ引き出しの豊富さに共感する場の雰囲気が作り出していたものでしょう。トークショーが終わり、サイン会の順番(私は友人と予定を調整して申し込んだため、定員まであと2名というところでした)を待っていたら、残業を終えた友人が合流し、待っている間に他の参加者の方と少しお話をさせていただきましたが、はたしてまた驚いたのは、W124のオーナーが非常に多かったことでした。私も乗っていたことがあり、自分でかなり直しましたので、機械のメンテのノウハウ話になると止まらなくなり、順番待ちよりも機械いじりの話で時間が過ぎていきました。そういう具合で、外部から見ればオタクの集まりのようなイベントだったのでしょうが、これはこれで役割を果たす機能があったのだろうと思います。おそらくは、出版業界の現状をみるにつけ、今後も著者によるリアルなイベントというのは拡大するでしょうし、氏の機会も引き続きあるのだろうと思いますが、内野と外野のボーダーラインのようなポジションにいる私にとっては、出版社の努力にもう二段も三段も汗をかく努力を期待したいと思います。いくら営業とはいえ、安易にカリスマなどと名付けては、早晩市場から飽きられてしまうだろうからです。当日氏がお持ちになったお土産の誠実さに等しい企画をお願いしたいですね。感謝!
2014年09月02日
コメント(0)
東日本大震災が起こってからというもの、地震による災害や防災の基準が大きく変わりましたが、近代の日本で地震に対する教育や影響の基準であるのが、大正12年の関東大震災です。日本では9月1日を防災の日と定め、全国各地で避難訓練や交通網の規制など「震災を忘れない、思い出す日」として確立してきました。もちろん、今年もこれまでと同様に各地で訓練が行われました。しかしながら、上述した通り3年前から「地震と言えば東日本大震災」となってしまったため、どうも地震に対する意識が社会全体で集中せず、SNSなどでも防災の日と書き込む人が少なかった、あるいは少なくなった、という印象を持ちました。関東、とくに旧相模国と旧武蔵国では大勢の犠牲者が出て、私たちの祖父母が亡くなっているという人も多いでしょう。もう一度、しっかりと思い出して思いを新たにしたいところです。感謝!
2014年09月01日
コメント(0)
全20件 (20件中 1-20件目)
1

