全404件 (404件中 251-300件目)
♪ 何事も血肉とならん形象に滲みいて目には見えざるものら‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 春、新しい生活を始める人も多いと思います。視野を広くして何にでも興味を持ち、価値観などに囚われずに果敢にチャレンジしてほしいものです。身に付いたものは決して裏切りませんし、その一つ一つが財産になります。拡大します 新たな楽しみとしてブログを始める人も多いのでしょうね。私は楽天ブログを使っていますが、他と比べて高機能で画像の容量も無制限となり、とても使いやすい。特にHTML言語の使えるところがとても楽しく、時に自分のお好みの画面設定にして楽しんでいます。今時、HTML言語を手書きで使う人なんかいないと思いますが、楽天ブログはそんな人にも対応してくれているのは有難いです。 尤も、他のブログは随分前に「excite blog」を使ったことがあるくらいで、他をあまり知らないので比較はできませんが・・・。 以前、「BLOCKQUOTE」という文章をブロックする(前後に一行づつ空きを作り、左と右にスペースを取れる)タグを使っていたら、途中から左端にタテの線が表示されるようになった。 こんな風に表示される。 画面の左右一杯に表示されると見にくいので少し開けたかったのと、引用文などを書いたりするのに便利だったのですが使うのを止めました。 今は、左のラインが鬱陶しくなって、「TABLE」タグと「CELLPADDING」を使って前後左右に隙間をとるようにしています。同時に背景の色と、文字のサイズと色も設定しています。 HTML言語で何も指定しない元の画面は、こんな風に表示されます。画面の左右一杯になって窮屈な感じがするし、文字の色も薄いし小さい設定になっている。いちいち書く度に、文字のサイズと色を設定するのも面倒ですからね。 たくさんの写真と文章を入れたい時には、画面を左右に二分割することもあります。それから、写真を文頭に入れたり、画面の右端に入れたりも自由自在にできます。 手書きでホームページを制作した経験がこんな所で役になっているわけですね。PCのド素人が、50の手習いでPCを始め、その半年後の事でしたからそりゃあもうパニくって、気が狂いそうでした。PC用語辞典に載ってない初歩的な言葉が分からないのですから。買ってきたPCを立ち上げることからしてそうでしたから、推して知るべしでしょう。 一つだけ便利なタグをお教えします。 文章や写真を、「メモとして残して置きたいけど、画面には表示させない」ということのできるタグがあります。それは、これ。 感嘆符「!」と「--」を「」のカッコでくくる。 すべて「小文字」で、文章の最初と最後に書き込みます。ためしに書いた文章の一部に書き込んで、プレビューしてみてください。見事に表示されなくなります。 「使用できせん」というエラーが出るブログもあると思いますが、楽天なら使えます。 また、右クリックできない画面の「ソース表示」を見るには、「Ctrl」キーと「U」キーを同時に押すという方法があります。画面下半分にHTML言語やJava Scriptで記述されている状態が表示されます。
2018.03.11
コメント(0)
♪ ほころびの拡がりゆける闇の巣についに自裁の告発者出ぬ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 自殺したのは赤木俊夫・上席国有財産管理官。赤木氏は、払い下げの価格交渉で汚れ役を一身に背負わされていた池田靖統括官の直属の部下だった。赤木氏は昨年後半から休職中だったが、国会で大問題となったことを受け、一昨日、登庁していた。その翌日、自らの命を絶った。 「原本」と遺書見つかったらしいということで、佐川国税庁長官が急遽、辞任することにして幕引きを図った。 森友学園への国有地売却を巡る決裁文書の改ざん疑惑。書き換えた疑いのある国会議員らに提示された決裁文書には、最終責任者として当時、近畿財務局管財部長だった小堀敏久氏(57)の印が押されてある。 彼こそ今回の疑惑のカギを握る人物で昨年9月30日に財務省を離れ、翌10月1日に異例の待遇で所管外の独立行政法人に迎え入れられていたという。しかも就任以前は5年間も担当者不在で “空席” だったポストだ。 安倍劇場の今後の展開が面白くなって来た。忖度と圧力に腰が引けていたマスコミも、ここぞとばかり攻め立てることになるだろうから・・。それにしても、こんな事(モリカケ問題)で足元を掬われる人物だというのも情けない話だねぇ。 権力者の周りで仕事をする人は、自己犠牲と抑圧に耐え得る非人間にもなれる人でなければ勤まらない。私腹を肥やすためならそんなの平気だ、というのが大方の意見だろうけど・・。
2018.03.10
コメント(0)
♪ ビストロにランチしている花見月秘め事一つ洩らしてしまえり‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ ランチに行ったビストロのテーブルに、丸い小瓶に入ったものがテーブル飾りとして置いてあった。淡い緑がかった色の液体の中に小さな多肉植物とか葉脈だけにした葉っぱなどが浮遊している。店の人に聞くと、オイルが入っているとかで、専用のオイルがあるということだった。どうしたことか、料理はどれも塩味が強すぎてイマイチだった。 調べてみると「ハーバリウム」というもので、最近注目を集めているものらしい。「ハーバリウム」とは植物標本のことで、もともとは植物の品種など科学的に保存された、押し花などの技法を用いた標本もハーバリウムというらしい。 花材は、プリザーブドフラワーやドライフラワーを使うのが基本らしいが、ビストロで見たものには確かに小さな粒状の多肉植物が入っていたように思う。専用オイルはシリコン系オイルのようで無色透明なはず。色がついて見えたのは、ビンそのものの色だった様だ。 店にあったハーバリウムは、マルキ生花店製らしい。 オイルについてはずっと秘密になっていたらしいが、最近はその正体もあからさまになっている。流動パラフィン(ミネラルオイル)やシリコンオイルを使ったり、ベビーオイルを使うことも出来るらしい。ベビーオイルは植物の色素を溶かしてしまう傾向があるらしい。 美しさが保てるのは一般的に1~3年で、素材やオイルの選び方、瓶の除菌・乾燥など正しい知識を得て、自分でいろいろやって見るのもいいでしょう。♪ 春なればものがたりなど書いてみん子ねこと海と三人姉妹
2018.03.09
コメント(0)
♪ 松やにの匂いと共に入りたる店で手にせしチリ産の赤‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥♪ 猛るほどに伸びし黒松葉の散ればトイに積もと隣家言い来ぬ ♪ 放蕩の息子の如き松なれば整枝能わず持て余すなり ♪ 枝先へみなぎりる精の様を見て松とは強き木と知らされて ♪ 手抜きなど出来ぬ木と知りいたずらに庭に松など植えぬを誓う ♪ 飲みごたえありて頷きつつ翳すワインレッドよお前が好きだ ♪ フルボディのこの渋みこそ我の友空になりたるビンを振る 真夜
2018.03.08
コメント(0)
♪ きっぱりと飛行機雲の陽に冴えて何かが生れる気のする午後だ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 久し振りに朝のウォーキング。6時45分に家を出た。さすがに3月ともなれば、風が強いもののそう寒くは感じない。紅白の梅が咲くパークロードに人影は意外に少なく、挨拶を交わしたのは10人ちょっと。 そんなに早い時間でもないのにまだ冬の気分が抜けきらず、遅めの散歩を決め込んでいるのかも知れない。 階段を走って登るのを続けていて、駅の前の一段飛ばしや秋葉神社の120段も一応クリア。しかし、この神社の階段には最近、中央に手すりが付いてジグザグ登りが出来なくなった。そのせいか、最後の10段がやっとのこと。体力が劣ったせいなのか、ジグザグ登りが出来ないせいなのか判断できない。5日前の景 コースの後半過ぎたところにある中学校の裏にも30段ほどの階段があって、それも走って登った。そのくらい体調はいいので、先の階段は、やっぱりジグザグ登りが出来ないせいらしい。体は正直だ。 その中学校へ、手ぶらで登校する学生たちとすれ違った。何故だろうと思っていたら、昼のニュースで、昨日は公立中学の卒業式だったことを報じていた。泣いている子が何人か映って、”自分たちの時そんな奴いたっけ?” と訝ったりする。カミさんも同じことを言っていたので、私だけでもなさそうだ。 聞くと、保育園の卒園式でも号泣する親がいるらしく、保母さんまで(もらい泣きなのか)が泣いてしまうらしい。時代が変われば人も変わるということか。 ペットロスにしても昔はあまり考えられなかったことで、感受性が良くなったのか人間が柔くなったのか、よく分からない。戦争のない平和な時代が続き、豊かになった精神が繊細な方に振れているのかも知れない。 保育園用の袋類が出来上がった。靴入れ、登園用の袋。コップ入れ、着替え入れの袋 卒業するものもいれば新入生もいる。春は新陳代謝の季節でもある。保育園に今春から入る孫は、日に日に活発になっていき、口も裏を返すようなセリフを吐いたりする。気に入らないとふてくされることもあり、”ああ、成長してるんだなあ” と思うことしきり。 鋼板の塀の奥、新築の民家風の設えになっている。近い内にオープンするのだろう。 若い成長の反対側には、当然ながら終活を迎える人たちがいる。こんな見慣れない看板と建物が目に入った。最近できたもので、自然葬を行っている会社のものらしい。今注目の散骨を前面に出している、この地域では多分初めてのものだろう。 先日も ”義父が高山のどこかに散骨してほしいと言っていた” などとカミさんと話していたところで、興味と関心があるものには自然に目がいく。私たちも、その時はそんな風にしてほしいと思っているので、尚更ではある。 飛行機雲は長くは尾を引かず、この日の空は殊のほか湿度が低いらしかった。「爽快」という語がピッタリの弥生の空だ。
2018.03.07
コメント(0)
♪ 凛として風に吹かれる紅白の梅は朝日にただ潔し‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 商品作りをして生計を立てている人ならみんな思っているかも知れないこと。作る側の評価よりも、往々にして売る側の人間の方が立場が高い。納入金額は販売価格(上代)の6掛け、ものによっては5掛けだったりする。場合によっては納入金額の2倍から3倍で売られたりする。高価なものほどその割合は高くなる。 ここで書かれている「他人が作ったものを右から左に移してるだけの人間ほどいばっている」というのは、様々な事柄に当てはまると思います。「いばっている」を「いい思いをしている」と言い換えてもいい。「他人の褌で相撲を取る」という、安直な金儲けやフェイク・便乗商法も含まれるでしょうし、立身出世に於いてそのようなことと無縁ではない。 モノを産み創り出している人の方が、販売する人よりもどれだけか価値が高いはずだが、売る能力までは持っていないため、卑屈にならざるを得ないという現実。デパートなんか、場所を貸すから自分で客を連れて来て売れ、ノルマは〇〇だと高飛車だ。最近はどうか知らないが・・。 適正価格を設定するのもそう簡単な事ではない。獺(カワウソ) 昨年、「獺祭」のメーカー(旭酒造 山口県岩国市)が法外な値段で売らないでくださいというメーっセージを出して、話題になっていました。賛否両論で様々な意見がネット上に書き込みされてましたが、メーカー側の言い分もよく分かります。2017年12月10日付の読売新聞朝刊に掲載した意見広告(拡大) 念のためにその時の内容に触れておきます。 旭酒造の「獺祭」は、近年の日本酒ブームの火付け役になったと言われる日本酒。酒の品質を保つため、商品の取扱店を「登録制」にして絞っている点も特徴だ。その数は全国で約630店。 契約を結ぶ販売店の条件について、「高品質酒の販売価格が適正であること」「高品質酒を最も良い状態でお客様に提供できる店」などとしている。 その一方、取扱店を限定したことで、「正規の販売店ではない」業者がプレミア価格で獺祭を売り出すケースも出た。つまり、登録店から安価に獺祭を購入したうえで、価格を釣り上げて「転売」する業者が現れたのだ。 酒の流通経路 社長は「獺祭に愛情も何もなく、ただ儲けの追及のみが目的で獺祭を取り扱いたい酒屋さんに出す気はありません。(略)『お客様に良い状態の獺祭を販売できる能力を持つ酒屋さんだけに販売先を絞る』ということが出来なくなります。お客様の不利益を招くことになります」 「本当にお客様にまともな価格で獺祭を買ってもらいたい。品質の劣化した恐れのある獺祭でなく、良い品質の獺祭を飲んでもらいたい。そんな気持ちで本日の新聞広告を出しました」と、その経緯を説明している。
2018.03.06
コメント(0)
♪ 猫の仔のなき声とおく聞こえくる静かに雨の降るゆうべかな‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 最近、朝日新聞は(他紙でも同じでしょうが)デジタル版の記事が悉く有料になった。紙の方を購読しているので問題はないのですが、記事を引用したりすることが出来なくなった。 購読者が減る中でネットで無料で読めてしまえば益々購読者は減るわけで、最初からこうする予定だっただろうとは思うもののやっぱり不満が出る。新聞は紙の方が断然いいので、それを止めるつもりはない。紙面とデジタル版のセットを割安で勧められるも、そこまでの必要性もない。拡大します いよいよ芽吹きシーズン到来で、音楽家だったら「芽たちの行進曲」を作るだろうという作家の気持ちがよく分かります。 啓蟄 3/6 ~ 春分 3/21 ~ 清明 4/5 この一カ月間は、土が恋しくなり一雨ごとに暖かさが増していき、地上の生命が活性化する重要な季節。一年の礎を築く季節なのかも知れません。 「春」の字は、日(太陽)と艸(草)と屯(草の芽)の会意で、草の芽がはるの暖かい日に当たって芽を出しかけて地下にかがまっている状態を表しているのだとか。 春分は秋分とともに、太陽が真東からのぼって真西に沈み、昼と夜の時間がほぼ同じになる日です。昔、西に極楽浄土があると信じられていて、太陽が真西に沈む春分と秋分の日こそ最も極楽浄土に近づける日と考えて仏事を行うようになった。 古代中国の五行説では、春ー青(緑)、夏ー朱(赤)、土用ー黄、秋ー白、冬ー玄(黒)を当て、それぞれを「青春」、「朱夏」、「白秋」、「玄冬」という。ここから日本では特に「青春」について、人生における若く未熟ながら元気で力に溢れた時代を指すようになった。 俵万智の歌にこんなのがある。 ♪ 青春という字を書いて横線の多いことのみなぜか気になる 「猫の子」が春の季語だとは知らなかった。早春に発情する猫は、二カ月くらいで晩春にはもう子が生まれる。生まれたてのかわいい子猫を指している。そんな子猫が捨てられて鳴いていたりする。 ♪ 猫の仔の鳴く闇しかと踏み通る 中村草田男 そう言えば、ピピを拾って育て始めたのがいつ頃だったか。遠くで鳴いている声が聞こえていた。翌日になって、雨に濡れながら我が家の窓下で鳴いていたのを、次男が拾い上げて家へ入れたのだった。すでにギンちゃんを飼っていたのでちょっと躊躇していたが、あっという間のことだった。すでに目は見えるし自分で辺りを彷徨っていたので、生後二カ月ぐらいは経っていたように見えた。かなり高齢のギンちゃんに、やたら甘えていたピピ。(2011年10月1日)
2018.03.05
コメント(0)
♪ フキノトウ煦煦(くく)たる朝に芽吹く見ゆ班長会も最後となりぬ煦煦(くく)= 暖かいさま。‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 3月は、自然界も人も様々に活動を始めて活気にあふれる季節。そして、縮こまっていた人の心もうきうきと立ちあがってゆく。北半球は最も活力の充満したシーズンを迎え、目まぐるしい変化を見せるようになる。♪ 「早田ひな」桃の節句に初優勝ひなひな祭となりにけるかも 卓球のジャパントップ12大会、女子シングルス決勝では早田ひな(17=日本生命)が橋本帆乃香(19=ミキハウス)を4-0で破り、初優勝を飾った。国内トップ選手が集まった大会で4試合すべてストレート勝ち。伊藤美誠はインフルエンザで急きょ欠場し、平野美宇、石川佳純も出場していなかった。♪ 子も孫も新たな道に歩を進む吾もごそごそ方途を探る
2018.03.04
コメント(0)
♪ 才能に嫉妬するのはお門違い宙返りさえ出来ない俺だ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 町田康の2000年に芥川賞を受賞した「きれぎれ」を読む。ぶっとんだ。こんな文体でよくぞ芥川賞を受賞したものだと思う。しかし面白いのは確かで、随所に文学に対する挑戦的な表現と工夫があり、酒でも飲みながら書いたんじゃないかと思われるほどの勢いと熱がある。 毒を含んだクスリの様に習慣性を持って体内に滲み込んでゆく感じ。借りた本の栞ヒモが擦り切れてしまっている事からも、熱狂的なファンがいるだろうことを即座に納得。 読書家でない私には筒井康隆などはるかに超えた、インパクトのある本だった。 当時「文体や言葉を崩すところから出発する独自の方法が一定のレベルに達した」と、選考委員の古井由吉に評されている。 「自分勝手だったり無気力だったり、あるいはエキセントリックに暴走を繰り返したり。行き当たりばったりの人間の茶番を、河内音頭や落語、漫才といった口承芸能ばりの文体で描く。抱腹絶倒の語りは、しかし、倫理や規範のありかを強烈に照らし出す」。まさにそんな感じ。 ロック・ミュージシャンとして出発した後、1996年に小説デビューし、処女作「くっすん大黒」を発表。 ミュージシャンとして「格好が良かったから10代の頃に衝動的に始めて、パンクロックの音楽活動を本格的にしていたが、食えるほどには売れず、鬱屈。バイト先ではいつもアホ扱い。」。 20代後半にいったん挫折。80年代終わりの数年間、世はバブル景気に沸いていた時に図書館で小説を読みふけったらしい。 処女作『くっすん大黒』が発表されると、文壇はこれをどう読めばよいのか大いに戸惑ったらしい。当時の評価は「ふざけ倒している」「語り口が下品でわざとらしい」等々、かなり顰蹙を買ったらしい。まあそれも当然だろうと思う。 当人は「斬新さを出したかった。大江健三郎さんも村上春樹さんも、デビューの時から他の小説とは明らかに違う文章だ。僕は『しゃべくり』の芸能的なものを目指した。 後で気付いたが、筒井康隆さんの短編『夜を走る』の影響を強く受けている。もう一つ、上方落語の『寄合酒』をモノローグでやる感じを出したかった」と。 読者の支持を後追いする形で、町田節への文壇の認知は高まっていき、「くっすん大黒」で第7回bunkamuraドゥマゴ文学賞・第19回野間文芸新人賞、「きれぎれ」で第123回芥川賞、2001年に詩集『土間の四十八滝』で第9回萩原朔太郎賞、短編「権現の踊り子」で28回川端康成文学賞、『告白』で第41回谷崎潤一郎賞、長編『宿屋めぐり』で第61回野間文芸賞を次々と受賞。 長編『告白』(05年、谷崎潤一郎賞)は、心と言葉が一致しない極道者が破滅していく姿を描く時代小説。うなり上げるような音楽的文体で人間の底の浅さをこれでもかと語る。日常が細々と描写されるうちに「自意識の屈折」が痛々しいまでに明らかになる・・・。 「僕は闘っていない。犬と猫と昔の書物だけを友として、平和に暮らしている」と言い、「僕は正しさや正義の旗の下に整理することに興味がない。それは文学の役割ではないのでは」とも言う。 何者をも切り捨てずに、大真面目にふざけるからこそ、真の許されざる者が浮かび上がってくるのだろう。パンクロッカーの目は、今、笑っていない。「私の出発点」毎日新聞より引用 活動当初から独自の文体、語法、話法を確立しており、スラップスティックな笑いと奇怪なイメージや語彙、語りのリズムがストーリーより前面にフィーチュアされる独特の作風で知られる。Wikipediaより引用
2018.03.03
コメント(0)
♪ おんぶして家事をこなした世代にはリュックが似合いのグッズと思う‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ ウォーキングをしていて時々高齢の婦人が、両手に重そうな買い物袋を提げて歩いているのに出会う。持ちましょうかと言っても、遠慮か警戒しているかで断られることが多い。手が痛いし腰も曲がる。腰痛の原因になるばかりではなく、とても危険だ。 見るに堪えない姿で、気になってしまう。両手が塞がっていては杖を突くことも出来ない。そんな高齢者は、是非リュックサックを使うべきだと思う。 厚生労働省によれば、高齢者の転倒、転落による死亡者が増加。 実際に転倒、転落での死亡者は70代以上が全体の72.8%を占めているとか。転倒事故予防にリュックが役立つ4つの理由 ① 重心が安定する… 年とともに前傾姿勢になり前側に片寄る重心を背中側に分散させる。 ② 筋力の低下を防ぐ… アクティブに行動できるて運動不足解消につながる。 ③ バランスが安定する… 両肩で均等に荷物を背負えるので、安定したバランスで歩行できる。 ④ 怪我を防ぐ … 両手が空くので、転倒時に咄嗟にかばい手が出やすい。 正しい姿勢でリュックを背負った場合は、世代によらず腰などにかかる負荷が軽くなる事が証明されている。自然と骨盤がやや前に傾き、重心が下がり、おなか側の筋肉に力が入って体幹を安定させようとするため、「背中の筋肉がゆるみ、腰の負担を減らすことができる」という。 リュックを選ぶ時には、自分の背中の広さより大きい物は避け、用途に合わせて使い分けるのが理想だが、そうは言っても幾つも揃えるのは難しい。 背負う時は、リュックの下端が骨盤よりも下にならないように肩ひもを調節する。リュックがぶれると、体が自然と制御しようとして負荷がかかるので、できるだけ背中と密着するようにする。荷物が重すぎると前かがみになって腰に負担をかけてしまうので避ける。 カバン・メーカーの「エース」が、全国の百貨店や専門店で高齢者の転倒防止に役立つ「リュック」を新発売中。 リュック背面に貴重品収納用ポケットを付け、他人が勝手にリュックを開けることができないよう、ファスナーの引き手には簡易ロックも採用するなど工夫を凝らしている。 1万円以上するのでは年金暮らしの人には負担が大きい。 行政がPB製品でも作って、防災ラジオのように格安で配布することも考えるべきではないだろうか。
2018.03.02
コメント(0)
♪ そわそわと浮き立つ弥生 大空を乱れ飛びゆく鳥を見ている‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 夜来の大荒れの天気も朝には急速に回復。その雨上がりの空を渡り鳥だろうか、野鳥の群れが煎り豆のごとく乱れ飛びながら横切って行った。なんだかうれしそうに見える。 拡大します メジロもすでにミカンを食べに来なくなっているし、今日から弥生3月と言うこともあって、いよいよ本格的な春の到来だ。 *深いつもりでも浅いのが知恵 ── 浅いつもりでも深いのが欲 *高いつもりで低いのが教養 ─── 低いつもりで高いのが気位 私も真似て、上の様なフレーズを考えてみたが、あまり良いのが出てこない。ちょっと違うけれどもこんなのなら幾つも出来る。 *早いようで遅いのが給料日 ─── 遅いようで早いのが一カ月 *親切のようで厄介なのが詐欺師 ─ 厄介のようで親切なのがお節介 *強いようで弱いのが男 ───── 弱いようで強いのが女 *近いようで遠いのが行き ──── 遠いようで近いのが帰り *嬉しいのに泣けるのは結婚式 ── 泣けるのに嬉しいのは卒業式 *有るようで無いのが個性 ──── 無いようで有るのが癖 *見ているのに見えないのが夢 ── 見えないのに見えるのが風 *いると信じたいのが神 ───── いないと信じたいのが幽霊
2018.03.01
コメント(0)
♪ ジェンダーを地で行くような孫といて赤が好きだと胸を張る春‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 先日、何とか入る事ができた保育園の入園説明会に行った帰りに、我が家に立ち寄った孫。刺激が強かったのかかなりテンションが上がっていた。嬉しそうにさっそく運動福やらスモックを袋から出してはしゃいでいた。 園の中で着るスモックの色は自由に選べるらしく、孫が選んだ色が「ピンクとブルー」で、それを見せてもらって大笑い。以前にもこういうことがあったので大して驚かない。園内でピンクのスモックを着ている孫の姿を早く見てみたいものだ。 親が、「クリスマスプレゼントは何が嬉しい?」と聞いたときの孫の返事が、「メロちゃん」だったらしい。この時はさすがに、オイオイそれは無いぞと困惑してダメ出ししたらしい。どうも女の子が喜ぶようなものに目が行くらしい。その話を聞いてこの時も大笑いした。 メロちゃんとプリキュア 保育園に持って行く手提げ袋を作ろうと、母子と生地(キルティング)を買いに行った時、孫が選んだのが「プリキュア」の柄だったらしい。カラフルなものがカワイイと思うらしく、ピンクは特にお気に入りの色らしい。 さすがにそれを買う気にはならず、スターウォーズ柄の青い布を買ってきた。 だからと言って女の子っぽい男児というわけでもない。遊びも言動も男の子そのものだし、目覚まし時計やメトロノームの音がどうして出るのか興味があるし、仕組みが分かると「ああ、こうなってるのか」などと言ったりする。辻村ジュサブローのように、幼少のころからお人形さん遊びが好きだったという風でもない。 ユニークということで面白がっているわけで、この先どんな個性を見せてくれるのか、とても楽しみだ。 着替えを入れる袋を作るというので、ありきたりの生地で作っても面白くないので、染めは私の出番とばかりに何色か染めてやった。 何色かを接ぎ合わせで作ってもいいし、アイデアと手間を省かなければ面白いものが出来る。カミさんがやるので私は口出ししない方が良さそうだ。 名前をひらがなで大きく入れようと思ったが、あまり芸がない感じがして止め、サイドにタグをつけて、そこに名前を入れることにした。このタグがポイントになるように・・。
2018.02.28
コメント(0)
♪ フィクションとノンフィクションの楽しみが同時に消えて春の風吹く 五輪が終わった途端に、春の陽気になった。気持ち悪い程の暖かさで、ちょっと調子が狂う。どうやらインフルエンザも下火になりつつあり、今年も無事罹らずに済みそうだ。 平昌オリンピックの期間中にカズオ・イシグロの「わたしたちが孤児だったころ」を読んでいて、メダル13個(金4、銀5、銅4)という素晴らしい結果を残してオリンピックが終わったのとほぼ同時に、イシグロの本も読了してしまった。 記憶をテーマに時間軸が交錯しながら進んでいく物語と、雪と氷の上でリアルタイムに進行する脚色のないドラマ。どちらも堪能させてもらい、とても楽しい時間を過ごさせてもらった。5作目の長編小説 主人公が育ったと言う「租界」というのが最初分からなくて、調べてみて納得。外国人居留地のことで、当初、イギリスとアメリカ合衆国、フランスがそれぞれ租界を設定し、後に英米列強と日本の租界を纏めた共同租界と、フランスのフランス租界に再編された。上海租界はこれらの租界の総称。外灘 また「バンド」という名称も出てくる。外灘(バンド 英語名:The Bund)は「外国人の河岸」を意味し、中国・上海市中心部の黄浦区にある上海随一の観光エリア。黄浦江西岸を走る中山東一路沿い、全長1.1kmほどの地域を指す。 物語は、パートⅠ 1930年7月ロンドン、パートⅡ 1931年5月ロンドン、パートⅢ 1937年4月ロンドン、パートⅣ 1937年9月上海、キャセイ・ホテル、パートⅤ 1937年9月上海、キャセイ・ホテル、パートⅥ 1937年10月上海、キャセイ・ホテル、パートⅦ 1958年11月ロンドン、と展開していく。♪ 記憶といふ模糊たる杳き海原へ誘う船に身を任せゆく 両親の失踪によって10歳で孤児となっての租界の生活、中国国内の国民党と共産党の争い、アヘンにまつわる国際情勢、イギリスへ渡ってからの生活、孤児という運命を持つ女性との出会い、養女と母親との関係などなどが主人公の記憶として語られてゆく。30年前のことが3日前のことと繋がって書かれる。記憶をもとにしているところに特徴があり、そこにこそ意味があるとイシグロは考える。 記憶が思い込みによって現実とは違うという事が起こる。そこにドラマが生まれるという。写真に写っているものの中にある曖昧なものを表現するのに小説は向いているとも言い、1枚の止まった絵から物語が展開していく。絵や写真を記憶とともに重要な要素とし、その曖昧な部分をドラマにしていく。 事実の中には信頼できないものが有る。人は本心を言わず飾って話すし、自分自身にウソを吐く。それはフィクションを表現するのに近いとも言う。 現実に何が起こっているかより、登場人物が何を考えているかが重要。事実よりも何を感じたかを知りたいのが人というもの。 書き手は心情を伝えたいし心情を分かち合いたい、自分はこう感じたんだということを伝えるのが小説だと思って書いている。 信頼できない語り手。イシグロは「話し手の言うことをすべて信じないように。語られていない部分、言葉の裏にある部分を読みとってほしい」と。 探偵小説の要素を含みながら幻想と現実が交錯する不思議な内容で、もう一度ゆっくり読み直したい気分でいる。しかし、予約が控えているだろうから取りあえず図書館に返却しなければならない。もう一冊予約してあるのでそちらを読んでからにしよう。
2018.02.27
コメント(0)
♪ 初めての店で注文するパスタ ペペロンチーノを吟味して食む‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 息子(次男)が家を出ることになり、引っ越し先について行った。 会社まで2キロという通勤に便利な場所にある新築のアパート。なかなか良い作りで2階の部屋への階段は独立しているし、エアコンも完備。3階建ての2階の端にある部屋で、2DKのなかなかしっかりした作りのもの。 昼飯を食べようという事になって、パスタの食べられる店をスマホで検索しチェーン店ではない個人経営の店を探して見つけた店へ。 名前が「阿蔵」というちょっと変わった名前の、かなり外れたところにある店。大丈夫かなと思う反面、こういう店こそ当たりなんだという思いが半々。 何も情報がないだけにどんなシチュエーションのどんな店なのか、そこへ向かう間にいろいろイメージを膨らませ、「注文の多い料理店」の看板を想ったり・・。 行ってみると人家もない畑が広がる一画にある、ちょっと寂れた感じのする店だった。果たしてパスタを美味しく食べさせてくれるか、ちょっと不安になった。外観 接客にきたのが高齢の女性(お婆さん)で、メニューの詳細も把握してないし説明も曖昧な感じ。日替わりランチの内容を聞くと厨房に聞きに行く始末。色々質問するとなんかよく分からなくなってきそうなので、パスタランチと単品のスパを2種類を注文。 結構待たされたのでその間に店の中をうろついてみる。メニューにジビエを予約で食べられるとあって、何でも大会で3年連続で賞を取っているらしくそのトロフィーが飾ったあった。賞を取ったことで、お客に食べさせてと頼まれることが有って、注文で受け付けるらしい。ジビエと言っても猪の料理だけの様だ。席から入り口を望む。右にテーブルと厨房がある。 30代半ばの夫婦が2000年ごろに店をオープンしたらしく、ソースもパスタも自家製らしい。オーナーシェフと息子が厨房に入り、接客は通常は奥さんがしているのだろうが、この日はどうやらオーナーのお祖母さんが代役で出ている様だった。 出て来たパスタは、どれも美味しかった。 私はいつものように、店の腕を確認するのと、単に好きだという理由から「ナスとベーコンのペペロンチーノ」を注文。味は良かったが唐辛子が余り利かせてなく辛みが足りないのと、麺が少し硬かったのがマイナス要素だったが、まあ美味しいものだった。 待っている間に、スッと出てくるチェーン店のものとは違って、丁寧に時間を掛けている様子を見て、「期待できるかも」と話していたので、案の定「当たり」だった。 ランチのコーヒーを持って来た時に、「美味しかった。オーナーに伝えて下さいね」と。 不味かった時は何も言わないが、美味しかった時は必ずその旨を伝えるようにしている。作る側はそれがどれほど嬉しいものか励みにもなる事を、もの創りをしてきた私にはよく分かる。♪ 差し渡す「美味かった」のオマージュは共有したとふ伝言である 手が回らないのかその気がないのか、店の手入れが余りされておらず、勿体ない感じ。築100年の古い蔵を改造したものらしいが、もう少し小ぎれいにしておかないと・・。 息子が一人前になった暁には、店を建て替えるつもりなのかも知れない。 口コミで広がっていく時代なので、田舎道の目立たないところにあるのは良いにしても、客が来てくれなければ話にならない。 6席テーブルが3つの小ぢんまりした店に、オーナーのお祖父さんが車椅子で一つのテーブルに付きっ切りだったのが、少し印象を悪くしていた。
2018.02.26
コメント(0)
♪ 今ふたたび思い起こせば腑に落ちる川合健二の言葉を繰りて‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 川合健二の言葉 「自分の頭で考えよう。自分の足で歩こう。自分で自分を育ててゆこう。それこそが、人生の喜びであり、究極の目標である。」 川合健二は、コルゲートパイプという土木用資材を使った革新的な家を建て、それらは「ドラム缶」「鉄の家」と呼ばれ、多くの建築関係者に影響を与えた人。建築家ではなくエンジニア、冷凍技術で名を成した科学者であり設備設計家、そしてプラントエンジニア。 以前(2013年10月25日)にこのブログにも川合健二のことを書いていて、改めて彼の残した言葉を噛みしめている。 深沢七郎にもに共通のものを感じる。自分の想いを絶対的価値とみなして独自の道を迷うことなく歩いてゆく。世間の価値観や常識を超えたところを平然として在り続ける、その生き方に共感し憧れもする。
2018.02.25
コメント(0)
♪ 棒先に刺されしミカンに執心のヒヨドリが今ホバリングする‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ ヒヨドリに食い尽くされないように、ミカンは餌台の上には乗せず棒の先だけにして様子を見ていた。この辺りの南天の実を食べ尽くしてしまい、餌台のミカンが垂涎の輝きを放ってヒヨを誘惑している。 棒の先にあるミカンをなんとか食べたいと思う。メジロは棒につかまって下から食べたりもするが、ヒヨにはそんな事は無理だ。 大きい図体を折り曲げて・・ 取り付けたばかりの時は上に乗って食べたりもするが、メジロも食べに来るので中身が無くなって来る。そうなるとそうもいかなくなってくる。時にアタックの仕方を変え、執拗に食らいついている。下から首を伸ばして皮まで食っていたりする。 昨日、何気なく目をやると上から突っつかずに、なんと、ホバリングしていた。必死にやってもわずか1秒ほどのホバリング。ハチドリのように体が小さいわけでもないので、そりゃあ大変だ。何度も繰り返して突っついていたが、上手く食べられている様には見えなかった。その姿がいかにもいじらしく、そして可笑しい。 その瞬間の写真を狙ってみたが、撮れなかった。
2018.02.24
コメント(0)
♪ すれ違うまにまに過ぎる年月の記憶の中のそれぞれの風‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥♪ 二人して意地と頑固を糾えて譲るを知らぬ子どものごとし ♪ 一+一は三なるべしを想いし日の今杳(はるか)なり一と一に生く♪ 口喧嘩に口を利かざる数日の後に現るわが不整脈
2018.02.23
コメント(2)
♪ 春隣今日は猫の日にゃんにゃんの声におもねてにこにこと過ぐ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 今日2月22日は「猫の日」。11月22日は「いい夫婦の日」だ。 ほぼ一年中、カレンダーの日が語呂合わせで何々の日になっている。とにかく語呂合わせの好きな日本人は、何でも語呂合わせする。 何かを記憶する時に使うし、おせち料理のように縁起担ぎに利用したりする。電話番号、ナンバープレートも語呂合わせで覚えるし、矢沢永吉ファンは838 830、B'zの稲葉浩志のファンは178のナンバープレートを付けたりする。 元素記号1~20番( H He Li Be B C N O F Ne Na Mg Al Si P S Cl Ar K Ca)を「水兵 リーベ 僕 の 船 七曲 シップス クラーク か」と覚えたり。 歴史の年号を覚えるものを集めたサイトがあるし、語呂合わせジェネレーターなるものまであり、数字に合う言葉を「1桁の0から始まる数字~22桁の1から始まる数字」の語呂合わせデータが載せてある。 ♪ にゃんにゃにニコニコとする夫婦なり22日のごろごろ合わせ この日は忍者の日でもあったんですね、後から知りました。それで詠みなおしました。♪ にゃんにゃにニコニコとする夫婦ありて二十二日は忍者も現る市役所に現れた赤や青、黒、黄色のカラフルな装束の忍者たち 甲賀市は、忍者の住居として元禄時代に建てられ、どんでん返しや落とし穴などのからくりが施された忍術屋敷が、日本で唯一現存する。同じく忍者の里として有名な三重県伊賀市と同様に、「忍者の日」の2月22日を「ニンニンニン」と読み、忍者にまつわるさまざまな催しをしているんだとか。
2018.02.22
コメント(0)
♪ 孫と猫 無垢で無邪気で放埓な生きものといて無防備となり‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 家の玄関までの通路が殺風景なので、何かでちょっとイメチェンしたくなった。6本ある飾り柱に、農業用の線材を使ってラインを引くことを思い付く。ラインだけでは能がないので線材で猫のオーナメント風オブジェでも作って取り付けることに。 猫の部分は、鉄線を樹脂で平べったく被覆にしてある(硬質塩化ビニル樹脂密着被覆鉄線)で露地トンネル野菜栽培用異形鉄線(4.5×2100)なるもので、カーマで売っていたもの。 この線材、いざやってみると曲げるにはいい具合に曲がるが、細かく曲げるのがかなり大変なことを知る。8番線ほどの鉄心だろうか、かなり硬いのだ。 何か道具が必要だ。鉄筋工が鉄筋を直角に曲げる時に使うものを参考に、30cmの角材にくぎを打って対応した。 猫の図案の線に合わせて曲げるわけだがなかなか思う様にはいかない。鋭角に曲げる部分などかなり苦労した。そんなわけで少し違う表情になったのは仕方がない。 出来たものを設置場所に置いてみると、何ともボリュームがなく、うるさい背景に溶け込んでしまって存在感がない。大きさは1m、しっぽ迄でも1m15cmほど。頭の中では線をWで使ってやろうと思っていたがそれも無理。あまりいい案が浮かばず、固定用に使った細い針金(被覆線)で内側に線を入れて何とか誤魔化すことにした。 ラインとして使ったのはFRP(ガラス繊維強化プラスチック)製のトンネル支柱で、プラポール(5.5×2100)というもの。表面を特殊樹脂で被覆していて弾力があり、曲げても簡単に元へ戻り可塑性にも優れている。 通路は狭いので引きがなく斜めから見るが、良いんだか良くないんだか分からない。孫が来ていて、取り付けているのを見ている。帰る時にそこを通って「カワイイネ」と言っていた様なので、まあ良しとするか。
2018.02.21
コメント(0)
♪ アオサギのつくねんと立つ眼の先に泳ぐコガモとキンクロハジロ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 滅多に歩かないコースを歩くと案外面白いものに出会ったりする。ちょっとしたものを買いにいくのに、近道を取った。 区画整理で護岸整備された溜池がある。その池の縁の柵越しに、背筋を伸ばしてまっすぐ前を向いて、アオサギが一羽立っているのが見えた。結構近い距離だが逃げるそぶりも見せない。柵があるので安全だと分かっているようだ。そんな近くでアオサギを見る機会はないので、何だか儲けた気分。 池の面には、餌を漁っているのか泳ぎまわっているコガモと、名前の知らない黒い体に白い腹が特徴の鳥の二種類がいる。帰ってから調べてみるとどうやらキンクロハジロという鳥らしい。 そんな出会いを楽しみながら、抜け道になっているお寺の境内へ入ると、意外な人が前から歩いてくる。会うのは3年振りぐらいだろうか、画家の立松脩さんだ。80歳を越えて元気で活動されている。交換するための戸車を、ホームセンターに歩いて買いに行って来たらしい。距離的には片道1キロちょっとぐらいか、なるべく歩くようにしているとの事。私もそこへ行くつもりで歩いてきたので、偶然が重なった。 いつも歩くコースだったらこの日のこんな出会いは無かったわけで、遠回りも良いが時には近道を歩くのも良いのかも。 キンクロハジロの雌(左)と雄(右) このカモは、目が金色、頭や背、胸、尾、翼の上面が黒、翼に現れる帯が白ということで羽白ガモ、合せて「キンクロハジロ」となったらしい。 全長44cm。北海道では繁殖するものがいるが、本州より南では冬鳥としてやって来るらしい。湖沼、池、河川など淡水、汽水域に生息していて、時に海上で見ることもあるとか。飛びたつ時には水面を助走する。 カモには水面に逆立ちしてエサをとるものと、水の中にもぐってエサをとる種類があり、キンクロハジロは潜水採餌カモです。潜水してシジミなど貝類を主食にしていというが、この護岸整理したような池にシジミがいるとは思えないが・・。このアオサギ、釣り上げた魚を横取りするつもりか? こんなアオサギの姿を見ると案外警戒心の少ない鳥なのかと思うが、どうなんだろう。
2018.02.20
コメント(0)
♪ ハ十二手の9九銀にAIが疑問手と出し羽生破れたり(数字を入れた歌が詠みたくて作ってみた)‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 羽生善治竜王が打った手に観覧者が「えー!」と驚く、意外な一手だったらしい9九銀。その模様をAI将棋に打ち込みながら解説していて、その一手にAIが疑問手と出した問題の手。 その前に藤井聡太五段の打った、79手の4三歩の王手に意表を突かれた羽生が、まんまと陽動作戦に引っかかって動揺したらしい。中学生の身で老練な手を打つ、と解説者は下を巻く。朝日デジタルで棋譜が見られる79手 4三歩の王手(クリックで棋譜再生画面へ) 119手で投了、藤井(先手)の勝ち。藤井聡太の驚異的な強さと、今後ますます進化していく計り知れない力。将棋好きには堪らないだろうねぇ。 新しい将棋ファンもどんどん増えていて、将棋朝日オープンの優勝賞金の750万円に憧れる小中学生がますます熱心に将棋を指すようになるだろう。 スケートなどのスポーツと違って、家に居ながらにして楽しめるこういう競技が盛んになる事が良い事なのかそうでない事なのかは一概には決められない。知的遊びという意味では大いにやるべきだと思う人は多いでしょう。 ニコニコ顔で、さっそく将棋盤を買ってきたお父さんの顔が浮かんできそうだ。
2018.02.19
コメント(0)
♪ 白眉二本 結弦と聡太恐ろしき精神力に畏むばかり‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 大怪我から復帰して臨んだ大舞台で金を獲得した羽生結弦選手。あの羽生善治竜王を破り決勝では広瀬章人八段を破った藤井聡太五段。 羽生結弦(23)はフギュアスケート男子で66年振りとなる五輪連覇をやってのけた。そのモチベーションの高さには驚くばかり。 藤井聡太(15)はまだ弱冠の中学生とはとても思えない落ち着きぶりと図太い神経の持ち主だ。五段に昇段わずか16日後に六段となり、あっさりと最年少記録を塗り替えてしまった。フィギュアスケート男子で2連覇。セレモニーで場内の声援に応える羽生結弦朝日杯将棋オープン戦、決勝戦で広瀬章人八段と対局。時計を見る藤井聡太五段 二人共精神力の強さと集中力が群を抜いていて、持って生まれたものとはいえただただ恐れ入るばかり。
2018.02.18
コメント(0)
♪ 鬼ごっこかくれんぼなどする今日のピピは機嫌が良さそうである ツンデレの猫だけどたまには歌に登場させてやらないと。 大概は「出してー!」「入れてー!」「エサくれー!」しか言わないピピ。「さあ、本でも読むか」と座ったところへ、こういう感じで人を呼ぶ。「ん、もう!メンドクサイなぁ」と思うし、じっさい鬱陶しい。 つれない事ばかりでもいけないかなと思って、たまに構ってやる。すると、大いに喜んで追いかけっこして、トイレに隠れたり上がり框の下で身を低くして隠れたりする。傍へ行くと足にワッとばかりに飛びついてくる。 背中のお尻に近いところを、指先でぐにゅぐにゅとくすぐってやる。くすぐったいらしく「やめてー」とは言わんないが、横になって手足で盛んに対抗してくる。面白いのでその手足を逃れて、お腹の辺りをぐにゅぐにゅぐにゅとやる。 終いにはその横たわった体をグルグルと床に回転させてやる。たまにやってやるこれが、嫌なのか楽しいのかどっちともつかない。逃げて行かないところを見ると、まんざらでもないのだろう。♪ 炬燵にも入(い)るようになりしピピちゃん気づかず蹴っ飛ばされておりぬ 近ごろヒヨが集団でやって来る。隣家の庭のナンテンの実を食べにくるのだ。大方食べ尽くしてしまい、ついに我が家の餌台のミカンも狙うようになった。 それでミカンは棒につけるものだけにした。これならヒヨもなかなか手を出せない。いずれはこれも狙われるが・・。◆2006年5月8日よりスタートした「日歌」が千首を超えたのを機に、「游歌」とタイトルを変えて、2009年2月中旬より再スタートしました。◆2011年1月2日からは、楽歌「TNK31」と改題してスタートすることにしました。◆2014年10月23日から「一日一首」と改題しました。◆2016年5月8日より「気まぐれ短歌」と改題しました。★ 「ジグソーパズル」 自作短歌百選(2006年5月~2009年2月)☆短歌集「ミソヒトモジ症候群」円居短歌会第四歌集2012年12月発行●「手軽で簡単絞り染め」
2018.02.18
コメント(2)
♪ また今日も虫を一匹殺したりウィルス昨日人を斃(たお)しぬ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 人も社会も様々に影響し合っているが、むしろ見えないところでの縁(えにし)が知らず知らずにつながっている。ただそれを意識しない限り気づかない。 30年前の出会い、10年前の経験、5年前の出来事が、今の自分を形作っている。記憶の中に刻まれている諸々のものは、過去と現在が見えない粗いニューロンの様なもので繋がれているのかも知れない。そしてそれは未来へも繋がっている。拡大します 流氷が、藻類を育て動物プランクトンの餌となり、クリオネをはぐくみ、エビ、カニ、ホタテあるいはサケ、マス、ニシンを育てる生命のゆりかごとなっているんだね。 人工衛星から見た日本周辺水域の基礎生産力 植物プランクトンの葉緑素に含まれる色素であるクロロフィルの濃度を計測することができる。クロロフィル濃度は、その海域に存在する植物プランクトンの量を表すことから、その海域の基礎生産力を知ることができる。 まさに春の北海道は、プランクトンの宝庫だというのがよく分かる。 見えないところで、連鎖的につながってこの星は様々な姿で命を育んでいる。無駄なもの無意味なものは存在せず、必ず何かの役に立ちながら自然界は出来上がっている。 果たして人間は、この地球上で何の役に立っているのだろうか。
2018.02.17
コメント(0)
♪ 雪氷を滑る滑らす滑り落ちる国家なんかを背負ってはならぬ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 平昌オリンピック、日本は健闘していて今のところ銀4、銅3の合計7個のメダルを獲得。メダルの数は問題じゃないと思ってはいるが獲ればやっぱり健闘を称えたい。 入賞者も5位3、6位2、7位2、8位2人と立派なもんだ。(フィギュア・スケート団体もあるので入賞者総数はメダルを含めて23人になる) ♪ 正面のアップに耐えるカーリング面差し美(うま)し心技体かな この場合の「体」は、面差しのことを指すという皮肉。TV中継がなければ問題ないのだろが、必ず正面からアップで撮られる以上美人の方がいいに決まっている。差別だとか偏見だとかスポーツに顔は関係ないという人もいるでしょうしが、こればかりはしょうがないね。♪ メンタルとフィジカルそして物理学 戦う相手は敵だけでなく 冬のスポーツは雪と氷との闘いでもある。如何に滑りをコントロールするか。雪と氷の状態を見極め、摩擦係数との駆け引きを体力・技術をもってして行う特殊なスポーツだ。知的レベルも要求される上に寒さ対策という要素まで加わって来る。♪ 氷上に黒人選手唯一の輝きを見せ五輪を締めぬ フィギュアスケートにフランス代表で黒人と白人のペア(ヴァネッサ・ジェームス&モルガン・シプレ組)が出場。唯一の黒人出場でフランス代表とは言え黒人の参加は五輪の悲願であるはず。嘗て、フィギュアのスルヤ・ボナリーが偏見と人種差別で得点を抑えられる事への抗議のため、禁止されているバク宙をやったことを思い出したりする。 未だ水泳競技には黒人が出場してはいないが、LGBTなどの理解も進んできたこともあるので、そろそろこれらの世界でも黒人が活躍する時代が来そうな気がします。
2018.02.16
コメント(0)
♪ この土地に馴染めぬ理由(わけ)を想うとき自分に問うべきことの淋しさ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ この「折々のことば」は様々な思考や物の見方・価値観、知らない世界の情報などをいろいろ教えてくれる。朝、新聞を前にして真っ先に目を通すのはこの欄だ。「おや?」とか「へえー」とか、この短い文章の中に毎日毎日、注意を引かせてくれることに感謝する。 こんな、あらゆる宗教を越えた夢のような世界がこの日本に実在するなんて、誰だって驚きますね。 この「生き心地の良い町 この自殺率の低さには理由(わけ)がある」は、「日本の自殺希少地域における自殺予防因子の研究」で博士号を取得した岡檀(まゆみ) ─和歌山県立医科大学保健看護学部 講師、慶應義塾大学大学院健康マネジメント研究科 研究員─ が、徳島県南部の太平洋沿いにある小さな町、海部町(かいふちょう)(現海陽町)の全国でも極めて自殺率の低い「自殺“最”希少地域」であることを知り、その理由にコミュニティと住民気質に鍵があると直感。四年間にわたる現地調査とデータ解析、精神医学から「日本むかしばなし」まで多様な領域を駆使しつつ、その謎解きに果敢に取り組んだものだそうだ。 ゆるやかにつながる、「病」は市に出せ、“幸せ”でなくてもいい、損得勘定を馬鹿にしない、「野暮ラベル」の活用など、生きづらさを取り除いて共存しようとした先人たちの、時代を超えて守り伝えられてきた人生観と処世術が、次々とあぶり出されていくらしい。 私はまだ読んでいないのでコメントはできないですが、とても興味深い。 「なぜ徳島県海部町は日本一自殺率が低いのか」前編 徳島県の海部町を4年にわたって調査し、自殺率の低さの謎に迫り反響を呼んでいる『生き心地の良い町』(講談社)著者の岡檀さんと、母親のダイナマイト心中、愛人の自殺未遂、3億の借金など、衝撃の半生と自殺者への想いを丸裸で綴った『自殺』(朝日出版社)で第30回講談社エッセイ賞を受賞した末井昭さんの対談です。「なぜ徳島県海部町は日本一自殺率が低いのか」後編
2018.02.15
コメント(0)
♪ 消えたかと思えばまたも現れる綿雲ときに積乱の雲‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 記憶は捨て去ることが出来ない。捨て去ろうとすればするほど纏わりついてくる。忌まわしい記憶は捨て去るのではなく、奥の棚に小さく収めて置くしかない。時を経てひょんなことでその記憶の扉が開くことがある。それは存外、切なくも愛おしいものに変わっていたりする。 生きるという事はすべての記憶を自分のアイデンティティーとして認め、自分の血肉として引き受けるべきものなのかも知れない。 「せんだい・アート・ノード・プロジェクト」より アートノードとは? 「優れたアーティストのユニークな視点と仕事」と、地域の「人材、資源、課題」をつなぐアートプロジェクト せんだいメディアテークのコンセプトのひとつに「端末(ターミナル)ではなく節点(ノード)である」という言葉があります。そこからノードを抜き出し、再解釈した「せんだい・アート・ノード・プロジェクト(略称「アートノード」)を2016年からスタートさせました。 アートノードでは、アーティストが、仙台・東北をリサーチし、同時代性のある現代アート作品を制作、さまざまなプロジェクトを展開します。そして、調査、企画、制作、発表までの過程を人々と共有し、鑑賞にとどまらない活動への接点をつくることで、より多くの人が関わり、熱のある「アートの現場」を仙台につくりだしていきます。 また、アートを囲み、学び、視点を広げ、考えを深めるTALKやMEETINGなど多彩な機会をもうけます。「nodeの意味」 結び(目),こぶ,ふくれ/ (劇などの)筋のもつれ,紛糾/ (組織などの)中心点 【植物, 植物学】節(せつ)《茎の枝や葉の生じる所》 【医学】結節 【天文】交点 【数学】結節点《曲線の交わる点》 【物理学】波節《振動体の静止点》 【言語学】節点 【語源】ラテン語「結び目」の意 「雑がみプロジェクト」では、様々なイベントを行っていて、なかなかユニークな試みには大いに共感できる。人材と人件費をどうするかが問題になる。パッケージクラフト作家 高橋和真さんと一緒につくろう! 厚紙も雑紙なんだね これ等とて最終的にはゴミになってしまうのかも知れないが、ただ捨てられるだけの紙にもう一度命を吹き込んでやる行為には、たくさんの示唆が含まれているように思う。 市の分別ゴミの分類に「雑がみ」も入っているが、あまり認知されていない様で、あまり出されていないのが現状の様だ。
2018.02.14
コメント(0)
♪ 鬱々と空見上げいる間にも乾坤わらひて萌(きざ)すものあり‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 裏日本では再度の大雪となっているようで、誠にお気の毒なことです。平昌も大陸につながっているため日本ほどの雪は降らないが、同じように強風が吹きまくっているようです。2月13日am8:00 風・気温・気圧 この地方(知多)は天気はそこそこですが風が強い。今朝の東空には、風に流される事なく雲が居座って刻々とその姿を変えています。 こちら西の空は雲は少なく、時どき流れて来ては直ぐに去っていきます。 9時の雨量・雲量の予想 早く春が来てほしい。野菜は高いままだし灯油の消費も馬鹿にならない。 それより何より寒いのが嫌だ。まあ、そうは言ってもジッとしてるのは体にも精神衛生の上でもよくない。寒さの中に入り込んで、寒さと一体になってしまえば良いとばかりにウォーキングに出ることにした。風は強いが良い気分だミラーにチラッと写し込んで冬は野鳥観察には持って来いだ 昨年度で廃業とか言っていた写真屋さんへ様子を見に行ったら、まだやっていた。今年いっぱいはやることになった様で、状況が変わったのだろう。 もう一軒寄ろうと思ったが図書館に寄る予定だったので時間が足りず、次の機会に先送りだ。図書館で読みかけの月刊誌の続きを読み、昼ちょうどに戻ったら、間が悪い事に図書館からメールで予約本の順番が来たとのこと。 待っていたカズオ・イシグロの「わたしたちが孤児だったころ」の順番がやっと回って来たのだった。明日にでも取りに行ってこよう。「わたしを離さないで」の方は、現在24番目となっている。
2018.02.13
コメント(0)
♪ 平昌と虞美人草の縷と縺れ雪に漢籍 眼窩に紛る‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 漱石の虞美人草。1907年(明治40年)6月23日10月29日まで朝日新聞に連載されたもの。神経衰弱や胃病に苦しみながらの執筆だった。 登場人物は宗近一とその許婚のような存在の藤尾という女性。甲野欽吾という、藤尾の異母兄。 小野清三という男、その養い親である井上孤堂。この井上の世話になって小野は東京帝国大学まで進む。井上の娘である小夜子。小夜子と小野は許婚に近い関係。宗近と小野も藤尾に心を寄せている。そこに宗近の妹の糸子が甲野欽吾を密かに慕っている。♪ インテリの理論武装のごとくして労余(あま)すなき文章なりき♪ 漢籍のメタファーあまた現れて薮こぎのごと文字を踏みゆく♪ 文豪は才走りたり新聞の小説難く森に迷わす「東京勧業博覧会会場風景」(『復刻版 風俗画報』第367号 1907年6月刊/国書刊行会) 虞美人草には、1907年(明治40年)に上野で開催された東京勧業博覧会が舞台として登場する。♪ 黎明の二十世紀の文壇に文明如何と漱石の顕つ虞美人草はヒナゲシの事垣老て虞美人草のあらはなる 漱石 平昌は強風のため競技のスケジュールが大幅に狂い、ジャンプは夜遅くなって極寒での観覧に閉口して帰る人が続出。散々な中で番狂わせも多いようだ。 アスリートにとっては、リズムが狂う事が一番の敵だ。日本勢も振るわず、この分だとメダルを一つも取れないかも知れない。
2018.02.12
コメント(0)
♪ きさらぎのもの憂し空の底(そこひ)なる雪と氷とホモ・ルーデンス‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ いよいよ平昌オリンピックが始まりました。残念ながら今のところ、日本選手はことごとくメダルを逃していますが、メダルばかりを云々するのは止めて純粋に冬のスポーツを楽しみたいものです。 もちろん応援はしますし、メダルを逃すのは残念な事には違いありません。これから2週間、テレビを前に、如何に過酷な練習を積んでここまで辿り着いたかを想い、選手たちの健闘に拍手したいと思う。 それにしても「スノーボードスロープスタイル」は迫力がありますね。こので縦や横に3回4回転して急斜面に落下していく。上からじゃこのコースの凄さは分からない。斜度が半端じゃない。解説の元選手も試技で怖かったと言っていた。 ▽ルール 14年ソチ五輪から採用された種目。斜面をボードで滑りながら、前半はレール、ボックスなどの障害物で、後半はジャンプ台で技を繰り出し、それを採点された得点で競う。障害物の上を滑る技術や空中技の難度などを6人の審判員が1人100点満点で採点。最高と最低の点を除いた4人の得点の平均点が、その演技の得点となる。予選は2回、決勝は3回滑り、最も高い得点が採用される。 残念ながら日本勢は、最年少の国武大晃(16)、大久保勇利 (17)はともに決勝進出を逃した。
2018.02.11
コメント(0)
♪ 休火山と見せて噴石噴き上げる喜寿も傘寿も超えたる人等‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 先日、82歳のご婦人がスマホのゲームアプリを作ったというニュースがあった。神奈川県藤沢市の若宮正子さん(82)は80歳になってからプログラミングを習い始めたというのだから驚く。 国連で、高齢者とデジタル技術をテーマにした会議で「どうすれば高齢者が元気で大切な役割を担い続ける社会をつくれるか、国連も考えてほしい」と、英語で基調講演をしたことも報じられていた。 BazzFeedの取材で「それにね、何かにトライして失敗しても、無駄になることは絶対にないんです。だって失敗から勉強できるわけだし、経験を積めるので、今後につながっていく。失敗はすごく貴重な体験です。だから、私は、若い人はいっぱい失敗した方がいいと思います」「hinadanアプリもたくさん失敗がありましたよ。海外の方からこんなに反響があるなら別の名前にしたほうがよかったかしら?とかね(笑)。でも、チャレンジすることはすごくいいことだし、うまくいかなくても死んだり怪我したりしないから。大いに失敗を楽しんだほうがいい。いいじゃないですか、失敗したら失敗したで」と。 いやあまったく凄い人がいるものです。三浦雄一郎は90歳でエベレスト登頂を目論んで鍛錬の日々を送っている様だし、そこここに歳を忘れてアクティブな生活を楽しんでいる高齢者がいる。 昨日、ウォーキングがてらに行った喫茶ギャラリーでは72歳のイラストレーターが、旅のまんが絵日記と似顔絵の展示をしていた。大府市に住む柴崎勝世さん、号を柴楽というらしい。この方の活動もなかなかのもので、2011年にはピースボートで世界一周していたり、マチュピチュなどの海外旅行、登山が趣味で日本百名山を登ったり韓国の山を登ったりしている。 ♪ 年上の人の醸せし情熱に吾の埋火の火照り始める 50代でサラリーマンを早期退職し庭師となって以降、ずっとその仕事を続けているらしい。資金は全部自分で稼ぐのが主義で、今はシルバー人材センターに登録しておよそ90人のお得意さんを抱えて稼いでいるんだとか。時給千数百円あるので年間の収入はそこそこになる様だ。 手に職があり、それがある程度の年齢になっても出来る仕事となれば、健康と趣味と社会奉仕も兼ねられるという涎が出そうな人生だ。日本百名山 似顔絵が得意でそちらが最初だったらしい。独学で描いている内にどんどん嵌って行ったらしく、絵は視覚に訴えるので伝わりやすいので一般の受けもいいのだろう。 短歌なんかやっていても普通の人は歯牙もかけないからねえ。私も、負けていられないなあと、埋火が空気を受けて再び燃え上がる様に心の内を熱くして帰って来た。
2018.02.10
コメント(0)
♪ [利子五円]の通知銀行より来たり郵便六十二円を使い‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 夏目漱石のまだ読んでなかった虞美人草を読み始めた。久し振りに読む明治の小説の文体と、使われている言葉に戸惑い、読むリズムがなかなか掴めない。漢詩などからの引用も多く、注釈を見乍らなのでなおさらだ。 教職の傍ら、すでに「吾輩は猫である」「坊ちゃん」「草枕」「野分」などを書いて人気を得ていた。朝日新聞に入社の契約条件が破格で、月給二百円(社員は百円程度)で盆暮れの賞与を支給されるというものだった。職業作家としての初めての小説で、その上朝日新聞の連載小説ということでかなり力が入っている作品らしい。出だしから難しい言い回しが多く、スーッとは読み進められない。 このかなり高度で難解な文書を、当時の国民はすらすらと読んだのだろうか。 新聞を取っている様な家はまだ少なく、そんな家は知識レベルが高かったという事か。一般庶民が読めばかなり手こずっただろうし、今の時代ではなおさら読む人は皆無じゃなかろうか。♪ りんしょくと読むとは知らずしみったれ、ケチとルビ振る本のありたり 吝 嗇(りんしょく)」を辞書で引くと、 1.ひどく物惜しみすること。節約、倹約の内、好ましくないもの、または度が過ぎたものを指して言う言葉。 肯定的意味合いで用いられる事は少ない。主観的に用いられる用語なので、必ずしも客観的に事実を指しているとは限らない点に注意が必要。とある。 梶井基次郎は『泥濘』の中で「吝嗇( けち )」、石川啄木は「雲は天才である」の中で「吝嗇(しみったれ)」とルビを振って読ませている。芥川龍之介や夏目漱石、松本清張の小説にもルビなしでよく出てくる言葉だが、最近はあまりこの字を見かけない。高度経済成長期を経て「ケチ」の出番が減ったと言うことか。 今また生活困窮者が増えて来ている状況にあっても、価値観の多様化からかあまり「あいつはケチだ」とは言わなくなったようだ。 ケチ臭い銀行は、マイナス金利で金利が低いにもかかわらず、借り手が増えずアップアップしている。強引に貸し付けしたりする事例もあるようだ。 預金のわずかな利子のために、庶民は腹の中が煮え繰り返っているわけだが、銀行の様な金持ち優遇の会社に対して為すすべはない。5円の利子の通知に62円費やしている(団体割引があるとしても)のを「いい気味だ」と思っているのがせいぜいだ。
2018.02.09
コメント(0)
♪ 平成の時代の後の宮中に歌会始の儀の続くとや‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 今年も歌会始の歌の考察を試みたが、同じ様なシチュエーションの歌も多く、読み応えを感じる歌が少なかった。 お題は「語」。選者は、この5人。 ★篠弘(84)=日本現代詩歌文学館館長、日本文芸家協会副理事長、歌誌「まひる野」代表 ★三枝昂之(73)=山梨県立文学館館長 ★日本歌人クラブ会長▽永田和宏(70)=京大名誉教授、歌誌「塔」選者 ★今野寿美(65)=現代歌人協会会員、歌誌「りとむ」同人 ★内藤明(62)=早稲田大教授、歌誌「音」発行人 「民」の歌ゆえに技巧や理屈っぽい歌を避けているのはよく分かる。それにしても、あれやこれやと意見が割れて無難なところに収めた結果、似たような歌ばかりになってしまったような感じを受ける。 自分ながらの感想を書いてはみたものの、どうだかな~という不如意なものになってしまった。「母国語の異なる子らよ母われに時にのみ込む言葉もあるを」 移住した地で生まれた子供たちはその国の言葉しか話せない。そんな子どもが、母に通じないかも知れないと時に逡巡する姿。母と子の何気ない日常の一コマ。子の伝えきれないもどかしさを思いながら、母なる心を慈しんでいる。 グローバル社会「片言の日本語はなす娘らは坂多き町の工場を支ふ」 人手不足の町工場に国を離れて出稼ぎで働く異国の娘たち。そんな娘たちによって支えられている街と企業の姿を、下の句の「坂多き町」という言葉でその苦しい状況をきっぱりと表現している。異国の若い娘たちを見守る眼差しも感じる。 外国人労働者「広島のあの日を語る語り部はその日を知らぬ子らの瞳(め)の中」 「語る語り部」と言葉を重ねることで、原爆被害地である広島を強調することに成功している。多くを語らず、結句の「子らの瞳の中」で、その真剣な瞳にかつての状況が確かに伝わっているという実感を思い、未来へ繋がっていくだろう希望が見事に表現されている。 被爆地広島の歌「突風に語尾攫(さら)はれてそれつきりあなたは何を言ひたかつたの」 読み手を信じ、歌の情報(5W1H)を敢えて言わずにまとめている。短歌の王道を行く歌と言ってもいいか。読み手が個々にイメージを描き、自分の感性と想像力によって歌の世界に入ってゆく。 口語の歌「いつからか男は泣くなと言はれたり男よく泣く伊勢物語」 世相と時代背景、価値観や人そのものも世につれて変わってゆく。現代の男よ、伊勢物語のように「泣いてもいいんだぞ」と。軍国主義や男尊女卑、高度経済成長の企業戦士なども想起させ、逆にマイホーム主義の男にまで思いが広がってゆく。 世相と文学「耳元に一語一語を置きながら父との会話またはづみゆく」 高齢の父を慈しみながら、ようやく交わす一語一語に託す感謝の思い。上の句がとても良い。高齢化社会にあって、カタルシスも含めて介護を含めた現場の歌が今後ますます増えてゆく。それはとても良い事だと思う。 高齢社会「語らひに時々まじる雨の音ランプの宿のランプが消えて」 平凡に感じるこの歌が選ばれたのが腑に落ちなかったが、結句の「ランプの宿のランプが消えて」のリフレインによって、「語らひ」の言葉が一層引き立ってくるのを知って納得。余分なものを削り落してランプに焦点を当てたことが功を奏している。「ランプが消えて」によって、一層ランプが浮かんでくるというテクニック。こういう歌なかなか詠めそうで詠めない。 懐古的な歌「多言語の問診票を試作して聴くことの意味自らに問ふ」 様々な現場で異国後に接する機会が多くなって、医療現場でも多国語で表示する必要に迫られてる。もはや避けられないグローバル社会。日本は極力移民を避けているものの、出稼ぎなどで来日する人の数は増える一方。何を聞くべきか、聞いてはいけないこともあるか、プライバシーという概念に悩む現場の医師の真摯な姿。 医療現場と外国語「通学の越後線でも二ヶ国語車内放送流れる鉄橋」 裏日本と言われている新潟、その地方都市でさえ外国人が居住しているという現実。それを違和感かあるいはちょっとした優越感か、驚きと共に認識している学生さん。マイナス印象ではない何かを感じている。 地方と外国語「文法の尊敬丁寧謙譲語僕にはみんな同じに見える」 教室で、みんなに出された短歌の課題。「語」というテーマにわずか数分で出来た歌らしい。その時の気分が即興のリズムを持った歌になった、という典型的な例だ。技巧や理論の外で素直な心から生まれた歌は明快だ。 若者の授業風景 永田和宏は平成16年(2004年) から、三枝昂之は平成20年(2008年)から、内藤明は平成24年(2012年)から、今野寿美は平成27年(2015年)から選者。 岡井隆の代わりに今野寿美が入ったのは分かったが、篠弘がいつから加わっているのか分からなかった。 歌人の内野光子が2016年にちきゅう座というサイトで、『若くても高齢でも、「入選」の栄誉は、地方紙などでは、「郷土の誉れ」的な感覚で報道されることが多いのが現実なのだが、やがては若い応募者の学校単位の“熱血”指導者も消えてゆくのではないか。皇室制度自体への関心が薄れる中で、皇室の一儀式が、日本の伝統文化、日本人の民族的な文化になぞらえて、引き継がせようとするところに、ムリがある。』と書き、歌会始にまつわる歌人の内膜をも述べている。
2018.02.08
コメント(0)
♪ 風邪と雪 株は暴落 自衛隊のヘリまで落ちるおまけまで付き‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥♪ 安倍の顔トランプの顔を拒否したる脳が即座にチャンネルを換ふ ♪ 他人(ひと)事にすんなりと頭(ず)を下げいたり二岐(にまた)の舌の戦(そよ)げる総理 ♪ 安倍総理の朝令暮改のごとき空 落差の激しき朝夕の貌 拡大します
2018.02.07
コメント(0)
♪ 精神の無駄遣いとふ声のして吾の手に負えぬものを遠ざく‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 孫と戯れに「福笑い」のまねごとをやってみたりして遊ぶ。目隠しなどする必要もなく、ただ並べるだけでもトンデモナイものになる。まだ、顔の絵をまともに描くことは出来ないようで、天賦の才能は無さそうだ。 それでもマリオのめちゃくちゃな顔はやっぱり面白いらしく、自分でやって自分で大笑いしている。 絵がちゃんと描けるようになって、顔の目や鼻や眉毛がどうあるべきかが分かっていないと、本来の「福笑い」で楽しむことは無理そうだ。 「栴檀は双葉より芳し」で、天賦の才能がある子は小学3年ぐらいまでに頭角を現してくる。そんな才能がなまじっか有ると、逆にその才能に押しつぶされてしまうこともある。 原画としての顔はバランスも考えずに適当にパーツを描いて切り抜いたので、どうかと思ったがそこそこマリオらしくはなっている。これで「福笑い」は、やっぱり無理だな 東京藝大の平成27年の進路状況を見ると、卒業生486名のうち「進路未定・他」が225名で、半分近くの進路が不明だとか。全学科で最難関である絵画科は、80人の枠を約1500人が奪い合う、倍率18.6倍で入った結果がこうだ。 音楽学部には真っ当な空気が流れているが、美術学部はまさにカオスのような状況のなかで感化、異化していくらしい。「芸術家の卵」たちの楽園に潜入、全学科を完全踏破した前人未到の探訪記。 著者は、現役の藝大生を伴侶に持つラノベ作家。一緒に暮らしていく中での、あまりに不思議な暮らしぶりに興味を持ち、妻を案内役としてキャンパスへ足を踏み入れた。 固定概念を否定して、今までに無いものを創造するということは並大抵のことではない。自己まで否定する必要も出てくる。その結果、奇行、蛮行も出てくるし、世間一般からの軋轢も生まれる。 まともな神経ではいられなくなるし、通常社会に適応できなくなった挙句のことを考えると恐ろしくなる。この本にはそういう様々な内面を丁寧に取材してあるらしい。目次 東京藝大はこんなところ。教授や出身者の一覧も載っていて、意外な名前を見て驚いたりする。 才能が有る無しに関わらずどの道へ行くにしても苦労はするし、その種類と濃度が違うだけで大変な事には変わりない。自分がどこまで納得できるか、その為の努力がどかまで出来るかという事でしょう。進路変更も当然あり得るし、様々な経験が活きて豊かな人生を歩むことだってある。必要なのは、才能よりも努力ということは確かなようだ。 将来、どんな世界になっているかはもう誰も分からない時代になって、遠い将来のことなんかあまり考えない方がいい。 人生はポケット・ビリヤードのように、最初にガチーンと弾かれてバラバラになって広がり、そこで何が待ち構えているか。どんな名手に出会って方向を与えられるか、トンデモナイやつに翻弄されるか、誰にも分からない。
2018.02.06
コメント(0)
♪ 結局は暖かくても寒くても炬燵で本を読みつつ過ごす‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ エッセイ集を読むのが好きで、今読んでいる「ベストエッセイ2017」もなかなかいい。「へー」とか「凄いなー」とか感心したり、良く出来た話も多く「ウソー」とか「作ってない?」とか呟きながら読んでいる。 中でも次の文章がとても良かったので、短い文章ですので紹介しますね。 「S先生のクラス」「あのね、名前のない草は、ないって。雑草って言葉はないんだよ」 小学2年から3年になった最初の授業の時、息子たちのクラスは新しい先生に連れられて近くの野原に行ったそうです。「S先生はね、どんな草の名まえも、みいんな知っているんだよ。すごいなあ」 息子の心は、先生への信頼でいっぱいになっているようでした。それからは毎日のように今までと違う見方や考え方を、うれしそうに話しました。「先生がね、誕生会をするならクラス全員をよびなさいって。仲よしだけの誕生会ならするなって」「星の観察は、地面に寝てすると面白いって。地球が回っているのがよくわかるってよ。ぼく、今夜、庭に寝るね」「算数の教科書はどんどん先に進んでいいんだ。そしてわからないところは、自分で先生に訊くんだよ」「あのね、きょう、みんなでコーヒーを飲んだよ。先生が教室で沸かしてくれたんだ」 コーヒーは大人の世界の飲みものと思っていた息子は、得意満面でした。 学期最初のテストがはじまりました。「先生がね、答案用紙を返してから言ったよ。親に見せたくない者は持って来い。先生が纏めて焼いてやるぞ、ってさ」 そこで次の学級懇談会の時、あるお母さんがそのことを質問しました。するとS先生は、ちょっと笑って説明されたのです。 テストは生徒の健康状態を見るウンコです。つまりテストの結果がわるいのは、僕の授業がわるいってことです。それなのに点数がとれないのはわが子がわるいと勘違いして叱ったりする方がおられるでしょう。また、親に心配かけまいとクシャクシャにして隠したりする親孝行な子もいるでしょう。それで、ああいうふうに言いました。けれど、自分の子のウンコだから、僕と一緒に見たいのなら、そうしますから申し出てください」 教室は、しんと静まりかえりました。S先生は、みんなを見まわして言われました。「それでは、今までどおり子どもの気持ちにまかせますよ」 やがて夏休みに入る前、息子が言いました。「あのね、昆虫採集したい子は、デパートで桐の箱を買ってもらうようにってさ」 このことについては、先生のほうから説明がありました。「蝶や昆虫を、菓子箱や木の空き箱に虫ピンで止める・・それが昆虫採集と思っている子がいます。あれは結局、生きものの命を奪うものですからね。せめて高価な標本専用の桐の柩を使ってほしいのです。買えないなら、やめてください」 今までの教育とはあまり違うので、はじめはいろいろ言う方もいましたが、そのうち、何も言わなくなりました。 のびやかな明るい子どもたちの姿に、親ものびやかになり、感謝して話すようになりました。 3年4年がおわり5年になる時、クラス替えがあり、全員、S先生と別れなければなりません。 最後の懇談会の時、おわりぎわに一人のお母さんが言われた言葉が、実に印象的でした。「先生、いっそのこと、ずうっと受けもっていただいて、中学、高校、そしてS大学をつくってください」 教室中、大わらいでしたが、どのお母さんも頷いておられました。 作者は「あまんきみこ(児童文学作家)」 1931年8月13日 生まれ。2017年の10月に「京都新聞」に掲載されたもので、この時点で86歳。 ですから、50年程まえの思い出なのかも知れません。あるいは、「エッセイにも創作が入ることがある」と、エッセイで世に出た女性作家が言ってますので、創作の要素も多分にあるような気がします。 日本文藝家協会編集のものだけに、様々な作家やエッセイストの個性が短い文章によく出ている。知らない名前も多く、自分の枠の狭さを気づかされたりもする。 最近、自分もエッセイコンテストに応募したりしているので、文章の勉強という意味合いもあるにはある。しかし、それよりも雑学的な興味と、総勢75人の物書きの人となりが窺い知れるのが楽しく、その軽妙な飾り気のない筆致を楽しんでいると言った方がいいかな。
2018.02.05
コメント(2)
♪ ひな段に作者、選者の晒しもののごとくに並ぶNHKホール‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 昨日、NHKホールでNHK「全国短歌大会」の放送があったので、佳作に入った私も勉強というより野次馬根性で観ることに。 確かにNHKホールの舞台に立ち、TVカメラの被写体となり聴衆を前にして畏まるなる機会はそうざらにあるものでもない。晴れがましい情景ではある。選者17人(岡井隆は欠席)、各人が選んだ自由題と題詠の二人づつ(共選もあった)34名ほどが並ぶ。 しかし、観ていて堅苦しい映像ばかりが目について面白味がない。入選者は素人だとしても選者は世に知られた人ばかりなのにどの顔もやたら硬い。和やかな雰囲気など微塵もなく、観ているこちらも窮屈な気分になる。各選者が選んだ秀作25首、佳作55首、入選が都道府県ごとにズラーっと収録されている。 伝統的世界のものを畏まった雰囲気で伝えるのがベターだと、演出家が考えているのかもしれないが、余りにも古臭く堅苦しい。アップで映る入選者や選者の顔に、笑顔もなければ喜びの表情もない。インタビューの時の言葉を考えていて余裕がないという事も有るかもしれないが、それだって司会進行の腕の見せ所のがずだ。 何なんだこれは。ハレの舞台としての「良かった、素晴らしかった」という雰囲気が全く無いじゃないか。ふざけてはいけないと演出家やNHKサイドが思っているためか、砕けたところが全くなくてただただ台本通りに進むだけ。演出の拙さ、勘違い、あるいは時代錯誤。 最後に大賞受賞者がホールを出て、NHKの廊下で知人に祝福される場面など、台本通りのヤラセで感動的でも何でもない。クサイと言った方だ良いぐらいのもの。 この21世紀のこの時代にまだこんな古い感覚で番組作りをやっているNHKは、まるで北朝鮮のTVを見ている様だった。 事業収入は毎年過去最高を更新し、20年度の繰越金は600億円を超えているのに、受信料の値下げもしない。「一度値下げをすると値上げは難しい」と経営委員長が都合のいい事を言っている。 事実をゆがめた番組作り、材料費の流用、受信料の着服などの不祥事が相次ぐ。報道の姿勢も、政権との距離感を欠くとして公正さを疑う声は絶えない。 視聴率主義が強まっている、民放の二番煎じの演出や、番宣の多さが目に余るという声も多い。 通信講座は開講35年で延べ33万人が受講しているらしい。「自費出版個別相談会」は全国17か所で予約制で開催される。 佳作に入選したことで「自費出版個別相談会」なる案内が送られてきた。送り主は「NHK学園」で短歌の教室の案内も送られてくるし、入選した時点で通知と共に様々なグッズの宣伝パンフが送られてくる。応募総数はジュニア部門、近藤芳美賞を含めると5万首以上。そしてものすごい数の入賞・秀作・入選者を出しているのだから、いい商売になるのだろう。 商魂たくましいのはいいが、やっている事がやっぱり中国のイメージが重なってきたりする。カチカチ頭と既得権にぶら下がっている古い構造的遺物を見るような、なんともスッキリしない気分に包まれている。
2018.02.04
コメント(0)
♪ きさらぎの無風の空にむくむくと寒気孕みて立つ水蒸気‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 寒気に震える日本列島に穏やかな日が、インサートカットのように挟み込まれている昨日今日。身も心も春の訪れを思い、緊張と警戒心を解いてしまう。だって2月4日は立春なのだ。 しかし、来週の頭から再び寒波がやって来る。画家が画面に添える補色の様に、いっそう寒さが強調されるばかりだ。ゴッホ 糸杉と星の道この時期には見られない筈の、全くの無風夕暮れ時♪ 美しき月昇りきて細々と籠れるものを照らしはじめり ♪ 手短なものに凭れてやり過ごす井戸に清水の湧かぬ冬の日
2018.02.03
コメント(0)
♪ 誤作動を起こす人体AIが起こさないとは言えない怖さ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 大人が突然、食物アレルギーを発症するケースが続出。 実は最近、食べ物を「肌でさわる」ことが大きな原因の一つだということがわかってきたそうです。NHK「ガッテン」での報告です。 「大人が突然発症!食べなくても食物アレルギーになる」という驚きの事実。食物アレルギーの原因の一つとして今注目されているのが、「食べ物の “さわり過ぎ” 」だというのですから驚きです。 なかでもこれらの人は要注意だと言う。 •肌荒れ(湿疹など)がひどい状態で食べ物をさわり続ける •自己流の美容法で食べ物を肌につけ続ける 一般的に食物アレルギーは体中のリンパ節にいるT細胞と呼ばれる免疫細胞が「口から取り込んだ」食べ物を敵だと認識することがきっかけで発症すると考えられている。 消費者庁では、容器包装された加工食品に対して、全国の調査を元にアレルギー症状を引き起こすことのある特定の原材料27品目の表示を奨励もしくは義務付けています。 •表示義務(特に発症数、重篤度から考えて表示する必要性が高いもの) 卵、乳、小麦、落花生、えび、そば、かに •表示を奨励(任意表示)(症例数や重篤な症状をおこす人の数が継続して相当数みられるが、表示義務のあるものに比べると少ないもの) いくら、キウイフルーツ、くるみ、大豆、カシューナッツ、 バナナ、やまいも、もも、りんご、さば、ごま、さけ、いか、 鶏肉、ゼラチン、豚肉、オレンジ、牛肉、あわび、まつたけ※上記のものと同じ製造ラインで製造しているものについても表示が推奨されています。 しかし、最近の研究では肌荒れなど皮膚に炎症があると、表皮に存在する樹状細胞(じゅじょうさいぼう)と呼ばれる細胞が活性化し「さわっている食べ物」を捕まえてT細胞に敵だと報告することがわかってきた。 また、自分で気づいていないぐらいの肌荒れでも、長期間食べ物を肌につけ続けることは危険性があり、ふれる量が多かったり頻度が高かったりすると危険性が増すと考えられているという。番組では次の様なケースを紹介していました。 ★ひどい手荒れの状態で10年以上料理をしていたことで「にんじんアレルギー」になった主婦 ★ひどい手荒れの状態で1年以上、レストランで働いていて「魚アレルギー」になった料理人 ★美容目的でシャンプーや洗顔フォームなどに、はちみつを混ぜて3年以上使用し「はちみつアレルギー」になった女性 食物アレルギーになるものを食べていないのに発症して、長い間、その原因物質が分からないという事例が増えているらしいのです。 また、食物アレルギーになる原因物質は、全く別のものに共通して含まれていることがあるので要注意だとも。※肉、納豆アレルギーは食べてから症状がでるまで時間がかかるため気づきにくいんだとか 良く医師と相談し、「原因を突き止めるまで諦めず納得のいくまで説明を求めることが大切」と番組はまとめている。 治らないからと言って安易に医者を変わるのは良くない。 疑問があったら遠慮せずに訊く姿勢は、どんな病気でも同じです。その上で信頼できそうにないと判断したら、医者を変えることも必要になって来るでしょう。
2018.02.02
コメント(0)
♪ しんしんと冷えいる空の弱き陽はついと隠れて影さえもなし‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ メジロにやるミカンが無くなったので、ウォーキングがてらに物色してこようと家を出た。 以前あった放置みかんは、草が伸び放題でミカンの木さえ埋もれてしまっていて、ミカンも見当たらない。そんなところが数か所ある。少し遠いが、一か所心当たりがあったのでそこまで行ってみることに。 行ってみると案の定、ヒヨドリがたくさん集まって来ていて彼らもそこのミカンを当てにしているらしかった。早生のミカンと違って実が大きく皮が硬い。ヒヨドリでも簡単には破れないらしく、見て呉れは悪いが無傷のままのミカンがたくさんあった。放っておいても野鳥の餌になるだけだ、私が採っても罪にはならないだろう。メジロにやるんだし・・。 遠いのでもう来ることがないだろうと思い、ちょっと多めに採ったのは良いがけっこう重い。片道8,000歩ちょっとなので6kmぐらいだろうか、1.5kgほどのミカンをぶら下げて歩くのは疲れる。メジロのためにこんな思いをして、バッカじゃなかろか。 旬はすぎているので傷みかけている。 朝から冷たい北西の風が強く日で、午前中ずっと風が強く寒かった。往路は向かい風になる。なるべくそうならないコースを選んで帰って来た。往復で16,400歩余り。ウォーキングという目的があるから出来ることで、そうでもなけりゃこんな酔狂なことは出来ないわ。 最初に行った場所でミカンが手に入らなかったので周りを少し探索していたらら、珍しいものに出会った。どうもミツバチの飼育箱らしい。 蓋には日付やデータらしきものが書いてある。(拡大します) 蜂蜜の採集を目論んでいたが失敗してそのまま放置されたものらしい。あまり日も当たらないし、花がたくさん咲くような場所も近くになない。 何でこんな場所で養蜂を始めたのか、まったくもって理解しがたい。中を見てみたが、数匹のハチの亡骸があるだけで蜂蜜を採集したような様子は窺えなかった。 午後おそくになってメジロがやって来た。そろそろ餌も乏しくなるころなのだろう、待ち焦がれていたようだ。 一日だけミカンを欠かしたが・・。 番で仲良く並んで、喜んで食べてくれるのを見てると、苦労も報われるというもの。 ヒヨドリが何故か今年はまだミカンを食べに来ていない。盛んにナンテンの実を食べている。以前、ナンテンなんか最後の最後になってから食べていたのに、今年はちょっと違う。
2018.02.01
コメント(0)
♪ 愛おしむたった一つの衛星は歳を取らざる孫(うまご)のごとし‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 2018年1月31日、今日で1月も終わり。何だかとても長く感じた。 今夜、久し振りに皆既月食が起こる。今回はたいへん条件がよく、日本全国で始まりから終わりまでを見ることができるそうです。さほど夜遅くないので、多くの方にとって見やすい時刻。 とは言っても、食で薄暗い赤銅色になっている時間が1時間10分ちょっとあるのでけっこう長い。 肉眼で十分楽しめますが、双眼鏡、望遠鏡を使うと、地球の影が月面のクレーターや海を横切って移動していく様子や、皆既食中の月面の色や明るさの変化などをより鮮明に観察できるそうです。 皆既日食ほど話題性も見応えも少ないですが、こんなときぐらいゆっくり月を眺めて一句捻ったりするのも案外楽しんじゃないでしょうか。2018年1月31日(水曜日)の月食(日本中どこで見ても時刻は変わりません。) 部分食の始め 20時48.1分 皆既食の始め 21時51.4分 食の最大 22時29.8分 皆既食の終わり 23時08.3分 部分食の終わり 24時11.5分(2月1日 0時11.5分) この日の満月は、16時ごろに昇って来て、朝の6時過ぎに月没を迎えます。 月食の仕組みを知らない人は居ないと思いますが、国立天文台(NAOJ)のサイトに美しい画像がありましたの引用しておきます。クリックで拡大月食の起こるしくみ YouTube 「皆既月食の月が赤く見える理由」 地球のまわりの大気は太陽光が通過する際、波長の短い青い光は空気の分子によって散乱され、大気をほとんど通過することができない。一方、波長の長い赤い光は散乱されにくく、光は弱められながらも大気を通過することができる。 これは、朝日や夕日が赤く見えるのと同じ理由。また、大気がレンズのような役割を果たし、太陽光が屈折されて本影の内側に入り込む。このかすかな赤い光が皆既食中の月面を照らし、月が赤黒く見える。 また、大気中にチリが少ないと、大気を通り抜ける光の量が多くなって明るいオレンジ色になる。逆にチリが多いと、大気を通り抜ける光の量が少なくなって黒っぽく見える。クリックで拡大 果たして明日の夜の天気はどうなるでしょうか。晴れてくれるといいのですが、曇りの地域も多いようですが雲は薄いので、合間に見えるだろうとのことです。 因みに、日本では7月28日にもう一度、皆既月食を見ることが出来ます。
2018.01.31
コメント(0)
♪ 寒風に吹かれて歩く九十分風邪は巷の噂に留む‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 健康食品は「健康の保持・増進に資する食品として販売されるもの」を指し、「特定の成分が濃縮された錠剤やカプセル形態の商品」つまりサプリメントが、メーカーが科学的根拠を国に届ければ健康効果をパッケージに表示できるようになったことで、次々と新商品が登場。機能性表示食品の品目数は制度開始から3年足らずで1200を突破し、特定保健用食品(トクホ)を上回っているという。 しかし、最も多い「青汁、コラーゲン、グルコサミン」のほとんどの成分の有効性のデータが不十分となっているという。 また、関節痛などの軽減効果をうたい、根強い人気のグルコサミン。同成分には2種類あって このうち、グルコサミン塩酸塩については「データが不十分」(NMCD)。グルコサミン硫酸塩は、「重篤で慢性的な骨関節炎の痛み緩和には効果がないことが示唆されている」(健康・栄養研)という。 コラーゲンや水素水、黒酢なども、データが十分でないようだ。 実際に、健康食品の効果を明確に感じている人は利用者全体の1割程度にすぎない(インテージ調べ)。効果を感じたという人についても、「ほとんどの場合は(効くと信じて摂取することによって得られる)プラセボ効果だろう」(東京都医師会の尾﨑治夫会長)という指摘がある。 それどころか、危害情報が相次ぐ健康食品もあるというから要注意だ。 便秘やダイエットによいとされる青汁は、下痢やじんましんなどの事故情報が2015年から3年間で300件以上報告されている。 同じく多くの成分を含み、ダイエットや老化防止に効くとうたわれている酵素も、下痢などの危害情報が2015年度に190件あり、2016年度は534件に倍増した(国民生活センター調べ)。─ほんの一例─ ★通販で購入した特定保健用食品の粉末青汁を1回飲用し、薬物性肝障害の重症。34日間入院。 ★知人に勧められた3種のサプリメントの摂取を続けたところ、薬物性肝障害の重症。1カ月強の入院。 「健康食品」には、法律上の定義はありません。 一般的には、通常の食品よりも、「健康によい」「健康に効果がある」、「健康の保持増進に役立つ」などの表現で、販売されているものをいいます。 また、サプリメントは、ある成分が濃縮されて、錠剤やカプセルなど、通常の食品とは違う形をして作られた製品をいいます。ただし日本では、スナック菓子や飲料まで含むこともあります。"Supplement"は、英語で「補助」、「補充」というような意味です。 ただし、健康食品やサプリメントが、実際に、ふつうの食品よりも、「健康によい」「健康に効果がある」「健康の保持増進に役立つ」かどうか、科学的根拠があるかどうかは、必ずしも十分ではありません。 また、健康食品やサプリメントは、くすりの代わりではありません。 それから、「食品だから安心」、「天然成分だから安全」は誤解で、天然成分由来の健康食品でも、アレルギー症状や医薬品との相互作用を起こすものがあります。 特に、病人、子ども、妊産婦、高齢者、アレルギー体質のある方などは要注意です。 ─日本医師会─ ◆「健康食品」に関する情報 食品安全委員会 ◆健康食品の正しい利用法 厚生労働省医薬・生活衛生局生活衛生・食品安全部 ◆ダマされるな!飲んでも効かない「サプリ」一覧 えっ、あれも…? 「安易に健康を手に入れる事など出来ない」という事を、肝に銘じるべきではないでしょうか。
2018.01.30
コメント(0)
♪ 生きている唯一無二の吾であるただそれだけの価値持て余す‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥♪ 細胞は日々に替わりていつの日か自分は自分にあらぬ日の来ん 一説では、皮膚は28日、胃腸は40日、血液は127日、肝臓・腎臓は200日、骨は200日で入れ替わると言われ、分子生物学によると6ヶ月で完全にすべての箇所の細胞が入れ替わってしまうという。 しかし、心筋細胞は20歳を過ぎると年間1パーセントしか入れ替わらないしと言うし、細胞で組み立てられた骨格は完全に新しいもとのなるのには10年はかかるという。脳の神経細胞もほとんど変わらないという。 「6ヶ月で完全にすべての箇所の細胞が入れ替わってしまう」というのは、厳密に言うと間違っている事になる。♪ 才能の無いことの為す幸不幸 積もらぬ雪のまだ降り止まず
2018.01.29
コメント(0)
♪ 角界のドラスチックに変わりゆく歴史を今し見ているらしも‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 場所中に過去の傷害事件が明るみになるというお粗末付きの初場所。 あれだけ好調だった鶴竜(33)が「八百長じゃねえの?」と思われてもしょうがない、まったく無様な4連敗。言い訳も何も出来たもんじゃない。 先の日馬富士(34)の暴行事件以降、「今こそ、変わらなければならない」という宣託が下りて、着実にそちらに向かって動き出しているように、私には見える。改革のマグマが飛び出す機会をうかがっていて、その機がまさに今熟したというところか。 春場所 休場中の横綱・白鵬(33)、稀勢の里(32)の引退も遠くはないだろうし、今年最初の場所が平幕・栃ノ心(31)の優勝で終わるのは、来たるべき新時代を予感させる。 しかし、今の三役力士の中に「化ける」可能性のある力士は居なさそうだし、栃ノ心だけでは心もとないのも事実。 期待されて登場した逸ノ城(25)が、しばらく低迷していたがここへ来て復調して来たし、人気の遠藤(28)もいよいよと言うところまで来ている。同年の大関・高安(28)も優勝争いしてもおかしくないが、もう少しガムシャラさが欲しい。(年齢はすべて満年齢)新序出世披露朝青龍のおい、豊昇龍(18)(前列中央)。前列右端は大鵬の孫の納谷(17) 3日目からの前相撲で納谷が豊昇龍を破り、前相撲を3連勝で終えた。1人が原則3番取り、1勝すれば春場所の序の口の番付に載る。 今の状況を見ていて、これ等の若者が他のスポーツの刺激を受けて奮起・活躍すれば、大相撲も大いに活気づく。 ここで注目の豊昇龍(18)と納谷(17)などが、とんとん拍子で上がって来て、金星白星うち揃えて土俵の星となるまでの数年間、新生の大相撲を期待して待つことにしましょう。 因みにマス席の入場料は、 マス席1人1枚づつのチケット料金は10,300円。それに、システム利用料210円、店頭引き取り料金105円、特別販売利用料500円、計815円の加算で合計11,115円も掛かる。 15日あると言ってもお客は1日単位だ。大枚叩いて観に来てくれるお客に失望させちゃあいけねえ。
2018.01.28
コメント(0)
♪ 感情と感受性とがせめぎ合いみそひともじの墓標とならん‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 2016年、朝日新聞に紹介記事があって、ここでも取り上げたことが有る歌集「キリンの子」が、図書館にあったので借りて読んでみた。朝日新聞(2016年2月4日) 2012年に短歌を作りはじめる。3000以上の応募の中から全国短歌大会に入選。 2013年掌編小説で路上文学賞。 2014年中城ふみ子賞候補作。 2015年に新聞に寄稿した短歌が、インターネット上で取り上げられ多数の「いいね」やリツイートが相次ぎ話題となる。 同年、「多様な教育機会確保法案(仮)」へ意見提出。文部科学省からの通知により、何らかの事情で義務教育を受けられなかった人のための学校「夜間中学」では、幅広く様々な事情を抱えた人の入学が可能となった。 ない交ぜになっている時間軸。赤裸々にストレートに詠んだ歌はビンビンと心を打つ。これぞまさしく生きた短歌と思わせる。前半、悍ましい程の現実に居たたまれなくなってくる。かなり技巧的な部分が見えて来た後半は、歌に出会ったことで生きる力を得た者の真摯な心が反映されている。 とても読み応えがあった。海のブーツ ♪ 病室は豆腐のような静けさで割れない窓が一つだけある ♪ 助けられぼんやりと見る灯台はひとりで冬の夜に立ちおり ♪ 靴底に砂や海藻沈めたまま入水後の冬迎えたブーツ ♪ 死にきれず蛍光灯を見つめおり動けないままエタノール嗅ぐ ♪ 夜だけはみんな死んでた夜だけはひとり起きてた(夜だけが味方) ♪ 植物はみな無口なり自死できず眠ったままの専門病棟職業訓練校 ♪ 朝の道「おはよ! 元気?」と尋ねられもう嘘ついた 四月一日 ♪ 音もなく涙を流す我がいて授業は進む次は25ページ ♪ 昼ごはん食べずに群れから抜け出して孤独になれる呼吸ができる ♪ 強すぎる薬で狂う頭持ち上げて前視る授業を受ける ♪ 履歴書に濁った嘘を連ねよと進路指導の先生は言う ♪ 就職は数十年後も生きていて働きますと交わす約束 ♪ 一つずつ命宿さぬ文字たちを綴り続けて履歴書できる ♪ 白々となにもかなしくない朝に鈍い光で並ぶ包丁キリンの子 ♪ 亡き母の日記を読めば「どうしてもあの子を私の子とは思えない」 ♪ 花柄の藤籠いっぱい詰められたカラフルな薬飲みほした母 ♪ くちあけてごはんいれてものみこまず死を知らぬ子は死にゆくひとに ♪ 藍色の蚊帳のなかには夢遊病わずらいし母さまよっている ♪ 目を伏せて空へのびゆくキリンの子 月の光はかあさんのいろ ♪ 帰りたい場所を思えり居場所とはあの日の白い精神病棟 ♪ 母の死で薬を知ったしかし今生き抜くために同じ薬のむ曲がり角 ♪ 灰色の死体の母の枕にはまだ鮮やかな血の跡がある ♪ 透明なシートは母の顔蓋(おお)い涙の粒をぼとぼと弾く ♪ 「死に至るまでの経緯」を何べんも吐かされていてこころ壊れる ♪ いつまでも時間は止まる母の死は巡る私を置き去りにして ♪ 大きく手を振れば大きく振り返す母が見えなくなる曲がり角孤児院 ♪ 全裸にて踊れと囃す先輩に囲まれながら遠く窓見る ♪ 剥き出しの生肉のまま這う我を蛇のようだと笑う者おり ♪ 脳内に響くコツコツ硬い音誰かがノックしている 私を ♪ 先生に蹴り飛ばされて伏す床にトイレスリッパ散らばってゆく ♪ 爪のないゆびを庇って耐える夜 「私に眠りを、絵本の夢を」 ♪ 本読めぬ指にされても本を読む汚さぬようにページを捲る ♪ 水槽の魚のように粉雪を観ている家に帰れぬ友と ♪ 午前四時群青色の夜がきて「もうじき僕は死ぬの」と話すなんで死んだの ♪ 病室の壁の白さに冴えてゆく意識のすみに踏切の音 ♪ 本好きな少女の脚に虐待の傷が静かな刺繍のように ♪ 揃えられ主人の帰りを待っている飛び降りたこと知らぬ革靴 ♪ 刃は肉を斬るものだった肌色の脚に刺さった刺身包丁 ♪ あおぞらが、妙に、乾いて、紫陽花が,路にあざやか なんで死んだの DVシェルター ♪ ひたひたと廊下を歩く ドアがあく イスに座って 被害を話す ♪ 冗談を笑い合う人それぞれに打撲や骨折痛む体で ♪ 次々と友達狂う 給食の煮物おいしいDVシェルター ♪ 泣き叫び連れ出されてゆく入居者を「またか」と思う 慣れたふりして ♪ 誰も知らないおとぎばなしを聴いている水子地蔵が寄り集まって
2018.01.27
コメント(0)
♪ マーラーの「巨人」第五楽章を聴きつつゴヤの絵を想いおり‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ TVでN響のマーラーの交響曲1番の「巨人」を聴いていて、クラシックには詳しくないのでこの「巨人」が何を表しているのか皆目見当がつかなかった。第五楽章でちょっとそれらしい曲想になったが「巨人」を思わせるような物ではなかった。 ゴヤの絵を知っているのでどうしてもそれを連想してしまい、何でこんな表題が付いているのか納得がいかなかった。 クラシックの名曲は往々にして後年になってから、ニックネームとして付けられたものも多いので、マーラー自身が付けたものではないのだろうと思ったり・・。 マーラー 交響曲第1番ニ長調「巨人」 第1部 青春の日々から、若さ、結実、苦悩のことなど 第1楽章 春、そして終わることなく 第2楽章 花の章 第3楽章 順風に帆を上げて 第2部 人間喜劇 第4楽章 座礁、 第5楽章 地獄から天国へ Wikipediaによると、「巨人」という標題は、ジャン・パウルの長編小説からとられていのだそうだ。ジャン・パウルはドイツのロマン派の作家で、ロベルト・シューマンなどドイツ・ロマン派の作曲家にも影響を与えたという。 1800年から1803年にかけて書かれた『巨人』は、主人公アルバーノが恋愛や多くの人生経験を重ねて、成長していく過程が描かれ、そこには当時ヴァイマール宮廷で活躍したゲーテに代表される文学者や天才主義に対する批判が込められているのだとか。 マーラーは「巨人」のほか、「ジーベンケース」などジャン・パウルの他の著作も愛読していたが、マーラーがこの曲に「巨人」の標題を当初与えたのは、小説と音楽に関連があるためではないらしい。 マーラーは1896年3月20日、ベルリンでの4楽章版初(何度も改訂している)演直後の友人宛の手紙で、「巨人の標題や曲への説明は、聴衆の理解を容易にするため友人たちに勧められて後付けしたに過ぎない。今になってこれらが適切ではないことがわかり、的外れな性格付けどころか、聴衆が誤解を受けてしまっていたことを実際に体験した」ため、「巨人」の標題を破棄したと書き記しているらしい。 やはりそうだったのかと、この記述を読んで納得した。 本人が「巨人」の標題を破棄したはずなのに、一度刻印された題名はその話題性のせいもあって、PRにも使われたのだろう。そうしてそれ以降もマーラー本人が知らないまま、ずっと「巨人」の名が使われることになったのだろう。 本人が聞いたら不本意なことで、聴衆の理解を容易にするため友人たちに勧められて付けた、軽はずみな行動を悔む事だろう。「巨人」 画家のフランシスコ・デ・ゴヤによって、1808年~1812年に描かれた。ゴヤの弟子であるアセンシオ・フリアの作品であるという指摘があり、現在も議論は続いているらしい。 「巨人」は通常、ナポレオンによるフランス軍がスペインに侵攻していた時期に描かれたことから、時事的な問題を暗示していると考えられている。しかし、エッチングで描かれた巨人は、月夜で姿勢をかがめており、戦争には明らかに関係なく孤独を表現している。 そのため、両者の作者が別人であると指摘される根拠ともなっているらしい。 マーラーの「巨人」もゴヤの「巨人」も、まったくの曰く在りで、「何だかなー」の感じ。そう言えば、野球の「巨人」も江川や小林問題で、ひと悶着もふた悶着もあったなぁと・・・。
2018.01.26
コメント(0)
♪ 雪雪の話題の中のサプライズ無口な山の噴火に魂消る‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥♪ フィリピンのマヨン島でも噴火せり外憂内患抱える地球 ♪ 寒気団南下している朝なりて布団は我を放して呉れず ♪ 積もりゆく雪の庇を眺めつつ息子の帰りを待ちに待ちおり ♪ アレフには麻原彰晃生くらしも尊師と仰ぎ信者寄りくる
2018.01.25
コメント(0)
♪ 可能性に賭ける二万余松の間に臨席あたふる歌会始‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 遅まきながら、新年恒例の「歌会始の儀」を自分の記録のために記しておきます。 1月12日、皇居・宮殿「松の間」で「語」のお題で行われ、皇族の歌と共に一般応募の2万453首(海外159首、点字24首)の中から入選した10人の歌が読み上げられた。 天皇陛下と皇族、召人、選者の歌は次の通り。(仮名遣いと振り仮名は原文のまま)▽天皇陛下 語りつつあしたの苑を歩み行けば林の中にきんらんの咲く▽皇后さま 語るなく重きを負ひし君が肩に早春の日差し静かにそそぐ▽皇太子さま 復興の住宅に移りし人々の語るを聞きつつ幸を祈れり▽皇太子妃雅子さま あたらしき住まひに入りて閖上(ゆりあげ)の人ら語れる希望のうれし▽秋篠宮さま 村人が語る話の端々に生業(なりはひ)の知恵豊かなるを知る▽秋篠宮妃紀子さま 人びとの暮らしに寄りそふ保健師らの語る言葉にわれ学びけり▽秋篠宮家長女眞子さま パラグアイにて出会ひし日系のひとびとの語りし思ひ心に残る▽常陸宮妃華子さま 遠き日を語り給へる君の面(おも)いつしか和みほほゑみいます▽寛仁親王妃信子さま 我が君と夢で語りてなつかしきそのおもひでにほほぬれし我▽寛仁親王長女彬子さま 祖母宮(おほばみや)の紡がれたまふ宮中の昔語りは珠匣(しゆかふ)のごとく▽高円宮妃久子さま 学び舎に友と集ひてそれぞれに歩みし四十年語るは楽し▽高円宮家長女承子さま 友からの出張土産にひめゆりの塔の語り部をふと思ひ出づ▽高円宮家三女絢子さま 気の置けぬ竹馬の友と語り合ふ理想の未来叶ふときあれ▽召人 黒井千次さん 語るべきことの数々溢れきて生きし昭和を書き泥(なづ)みゐる▽選者 篠弘さん 街空に茜は冴ゆれ語らむと席立ちあがるわが身の揺らぐ 三枝昂之さん 語ることは繋ぎゆくこと満蒙といふ蜃気楼阿智村に聞く 永田和宏さん 飲まうかと言へばすなはち始まりて語りて笑ひてあの頃のわれら 今野寿美さん 歌びとは心の昔に触れたくてたそがれ色の古語いとほしむ 内藤明さん 語り了(を)へ過ぎにし時間かへり来ぬ春の雪降る巻末の歌 ▽入選者(右から)中島由優樹さん、浜口直樹さん、三玉一郎さん、川島由紀子さん、増田あや子さん、川田邦子さん、山本敏子さん、塩沢信子さん、鈴木敦子さん=12日午後、皇居米国カリフォルニア州 鈴木敦子さん(82) 母国語の異なる子らよ母われに時にのみ込む言葉もあるを長野県 塩沢信子さん(78) 片言の日本語はなす娘らは坂多き町の工場を支ふ広島県 山本敏子さん(73) 広島のあの日を語る語り部はその日を知らぬ子らの瞳(め)の中福井県 川田邦子さん(70) 突風に語尾攫(さら)はれてそれつきりあなたは何を言ひたかつたの長崎県 増田あや子さん(65) いつからか男は泣くなと言はれたり男よく泣く伊勢物語東京都 川島由紀子さん(57) 耳元に一語一語を置きながら父との会話またはづみゆく神奈川県 三玉一郎さん(52) 語らひに時々まじる雨の音ランプの宿のランプが消えて神奈川県 浜口直樹さん(38) 多言語の問診票を試作して聴くことの意味自らに問ふ新潟県 南雲翔さん(17) 通学の越後線でも二ヶ国語車内放送流れる鉄橋長崎県 中島由優樹さん(12) 文法の尊敬丁寧謙譲語僕にはみんな同じに見える 一般の入選歌については、自分なりに改めて考察してみたいと思っています。必ずしもいい歌ばかりが選ばれるわけでもないとは言われている。とは言え、一首一首を吟味しておくことは入選を目指す身としては必要不可欠の事だと思う。 来年の題は「光」で、昭和35年(1960年)、平成22年(2010年)についで3度目。9月30日が締め切りです。
2018.01.24
コメント(0)
♪ 団塊のジュニアの子ども緩みなし地に足つけて前を見据える‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 年末のNHK紅白歌合戦で「2億4千万の瞳 ~GO!GO!バブルリミックス~」を歌う郷ひろみの後ろで、ダンスを踊った大阪府立登美丘高等学校のダンス部。今や知らない人もないくらいの知名度。 荻野目洋子のヒット曲「ダンシング・ヒーロー」に合わせて踊る"バブリーダンス"が注目され、2017年一躍有名になった彼女ら。ヒュー・ジャックマン主演のミュージカル映画『グレイテスト・ショーマン』とコラボしたダンスがこれまた話題になっている。TVで観た人も多いことでしょう。 登美丘高校ダンス部×『グレイテスト・ショーマン』This Is Me YouTube 登美丘高校ダンス部は、設立当初は10人もいなかったダンス部で、現在では1年生から3年生まで含め90人の部員がいるそうです。TDC(登美丘高校ダンスクラブの略)として活動し、『夏の日本高校ダンス部選手権』全国大会2015年・2016年と2連覇し2017年も準優勝している、知る人ぞ知る実績のある部活ダンス部。バブリーダンス YouTube(1400万回以上も再生された) バブル時代のメイクと衣装で踊った動画がYouTubeで話題になり、様々なTV番組にも出演して、その切れ切れのダンスを披露している。 ついには、Mステにも出演し、芸能人じゃない女子高生がMステに出演するという、前例のない快挙を果たすほどに今や知らない人が居ないぐらいの存在だ。 映画『グレイテスト・ショーマン』予告D YouTube『ラ・ラ・ランド』の製作チームによるミュージカル・エンタテイメント★ 高齢化が進み100歳人口が増え続けている一方で、様々な分野で中・高校生たちの活躍が目立っようになっている。18歳になれば高校生も政治参加が出来るようにもなった。商品開発に女子高校生のアイデアが活かされたりもしている。 18歳が未成年という線引きが、もはや無理な時代になっているのかも知れない。責任能力は十分に備えているのに、犯罪を犯しても少年法で対応しなければならないのにも無理がある。 今の高校生たちは団塊ジュニアの子どもの世代に当たるり、けっこう厳しい時代に育ったために世の中をちゃんと見ている。団塊ジュニアの子ども時代に比べると余程しっかりしている気がする。ゆとり教育の後の世代でもある。
2018.01.23
コメント(0)
♪ 卓球の歴史に今し立ち合いぬ十四歳のチャンピオン生(あ)る‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 「天皇杯・皇后杯 平成29年度全日本選手権」で男女ともに歴史が塗り替えられた。そのすごい瞬間に立ち会え、すべての観戦者にとって忘れられない日となるでしょう。 シングルス優勝の張本智和は14歳の中学2年生。 対戦相手は水谷隼(29)で、17歳でチャンピオンとなりそれから12年間決勝進出し、5年連続10度目の優勝を狙う絶対的王者。弛まぬ努力によって進化し続けてここまで王者を維持して来た。100年に一人の天才と言われる それを圧巻の試合展開でものともせず4-2で破り、水谷の持つ最年少記録をあっさりと、そして大幅に更新してしまった。それにしても強かった。どんな形でも崩れず、穴が全くない完璧な技術と、強烈な球(細い体のどこにそんなパワーがあるのか)を自在に操って王者を手玉に取ってしまうという凄い試合だった。 ジュニアでも最年少優勝記録を14歳205日に更新した。これまでの記録は2004年の水谷の14歳211日だった。天才を通り越してもう怪物の域だ。しかし、努力があってのことは言うまでもない。 昨年はシングルス4回戦で敗れ、ジュニアの部では8強止まり。そこから弱点のフォアハンドとフットワークを鍛えてきた。年末に右肩を痛めたものの、「足腰は鍛えられる」と地道にフットワークを磨いた。その結果他の選手よりも早く、打球点に入れるようになったのだとか。 女子は伊藤美誠が準決勝で、これまた日本の頂点に立つ石川佳純を4-1で破り、決勝では同じ17歳の宿敵・平野美宇を破った。17歳の史上最年少でシングルス、ダブルス、混合ダブルスの3冠を達成するという快挙も。 昨年は5回戦で敗れ、世界戦で中国に勝つなどして快進撃の平野美宇とは対照的だった。ふらふらになるまで球を打って地道にフットワークを鍛え、大振りの欠点を修正し、トレードマークの「美誠パンチ」を身に着けての栄えある優勝杯を獲得した。 美宇がいて美誠があり、美誠があっての美宇でもある。良いライバル同士が切磋琢磨できるというのも幸せな事だ。 男子ダブルスは水谷(29)、大島(23)組が初制覇。 過去に別の選手と組んで6度優勝している水谷は「大島選手と組んで初めての優勝。最高の気持ち」と言い、シングルスで張本智和(14)と闘う事になりそうな状況で「状態は最高。悔いのない試合をしたい。若い選手には負けたくない」と闘志を燃やしていた。左・水谷隼 右・大島祐哉 女子のダブルス決勝は、17歳のペア同士の戦いとなった。その事自体がすごいこと。急速に若手が力をつけ層も厚くなっている証拠。早田ひな・伊藤美誠「みまひな」コンビが息の合った最高のコンビネーションで優勝。 4人の高校生同士が全日本の優勝を掛けて戦うなんて、日本卓球は進化したものだ。これも福原愛が盛り上げて引っ張って来たからこそのことで、彼女の功績は非常に大きいものがある。早田ひな・伊藤美誠ペア 土・日の二日間にわたって、いやぁ凄い試合を見せてもらった。 もうスポーツは17歳が中心となる時代に突入したか、と思わせる若手の台頭が著しい。 今までのセオリーを悉く覆すことになりそうだ。25歳なんて聞くと、もうピークが過ぎてるんじゃないかなんて思えてくる。地道にやって来たそれらの選手にとって、まったく恐ろしい時代となったものだ。
2018.01.22
コメント(0)
全404件 (404件中 251-300件目)