詩誌AVENUE【アヴェニュー】~大通りを歩こう~

詩誌AVENUE【アヴェニュー】~大通りを歩こう~

2012年03月12日
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邪悪な熱が 僕の神経をおか シ く シ た


      (  僕は痒い、皮膚がよじれそうなくらい痒い・・・ウンコの臭いがする、

        クサイ、――いや痒い。苦い、ゆられる。粘着く。蛾や蚊みたいだ。

        まるで醜いヴェルレーヌみたいだ。笑いだしたくなる。――濁流
 )


は続ける[僕は異空間へと切り裂きジャック・・・!]


    ――僕らは「不可能」に匹敵する愛を忘れたんだ

空高く 風が戯れている・・花が揺れている 影

   そのかなしさが、いまも、僕を眠れなくさせる。

歩くんだ 間違いだらけの世界・・いびつな常識に満ちた 言葉を

   傷つけ合うことに溺れ、夢中で街角へ飛び出した、

風に吹かれてた さ 冷たい 雨に 濡れてた さ

   あの不正義は顔のない誠意、憤怒、―石ころと砂と

    に まみれ 傷付き 傷つき果てた僕等よ 


血まみれ の 柘榴 を――


      (  僕に待ち受けているのは、狂気。熱帯の陰鬱な花。食虫花。

        闇。――渇いた僕はそれゆえ獣のような息遣いをし、爪を立て、

        牙を研がなくてはいけない。・・・お前を襲う首筋を切り裂かれた鋭い痛み

        その凄味! 僕は恐ろしく美しい獣だ、赤い粟の花を咲かせる・・
 )


   10分下さい――いつのまにか、僕は言ってる

  くすぶっている何かが、目の中に焼きつけられてる

  でも片頭痛がするんだ、頭蓋骨が軋んでるような、

  顔がどろりと崩れ出すような恐怖で胸が痛いんだ!


生命よ、おまえは何故根を張り巡らそうとするのか・・




    でも、みんな棍棒を握って誰かを殺したいと願っているじゃないか・・

 のびのびと生きられない、奪い合いじゃないか、堕落者を笑うじゃないか

 血だらけのメスやガーゼがあるじゃないか、黒から緑へ、氷から波打ち際へ

 「裂け目」「ひび割れ」という暗室からのぼってくる火の色

   ( 自動販売機のように、「死」というボタンを押す

 それは悲哀のエゴ、感受性の暗い森、絶壁でエスカルゴ

  それが悪なのだと指摘できるのは たぶん 子供だけ・・。


生命よ、おまえは何故根を張り巡らそうとするのか・・


     ──雪が降っている。と首を振って 窓を開ければ

     そう、雪が降っている。・・・雪が降ってる。

     ねえ雪が降っているね。そうだね、雪が降っているね

     いつのまにか、ずっと、雪が降ってるね、と失語症みたいに・・


    (  眼に沁み入ってくる何千何百という白い波がしら

      歌を歌う。心をつなげる。素足が濡れる。魚になる。

      秘密の場所がある。うぶ毛の生えている 心の一番柔らかい場所
 )


 未熟な魂よ、自由と平和に、おお!・・やわらかな死の入口に、

 「何を怯えて、いるの―――」

 ( フリーハンド・トビウオ・ノ・ジャンプ



ナミ なみ

   消えた微光に、かたくとざされた灰褐色の空に、「涙!」

   この世界が、――外部世界を拒否し始め、接点の輪郭をぼかし、

  鮮やかなイメージであることを罪とする。大噴水さ! 水盤みたいさ

  それをクッキリと浮かび上がらせる灯台! それに貫かれそうな僕は空虚

  傘がいるね、傘が――でもそれは手にない、僕だけみんなのような傘がない

  「才能?」ちがう・・・これが夕陽だ、これが腐った水だ、これが孤独と絶望だ

  ふるえている僕は 光や空気にも似て!

    ( フリーハンド・トビウオ・ノ・ジャンプ


君を抱き締めることのできない 愛の私が 減ってゆく AOZORA・・


     ー滅びゆく時代、追われる者・・追う者の時代。敵対するミサイルとバイブル

     ピストル自殺。ガス自殺――詩人たちは、コンドームと新聞と中国人

  「雲は雨じゃなくて、雪を降らせるってことなんだね・・」

  みんな黙った、心に触れる嫌な場面に、容赦なく擦り込む 塩――

    いま、声を持たなくてはいけない・・。でもドーナツはあっても拡声器はない

  「立ちあがらなきゃいけない時代なんだ、もう俯いちゃいけないんだ!」

  でも誰も来ない、・・ああ 僕はどれくらい一人で前を走り続ければいいんだろう・・

  でも臆病風に吹かれてたら、本音なんか 言えな い さ・・・ Baby
、、、、、、
    僕は闘いたい。――やわらかな音楽性をそなえ[でもドロップがない、

    チョコレートがない。・・・きっと凍死する。凍死する!]

      瓦礫の山から立ち上がる者に、富を・・。波間に浮き沈む、新しい犠牲者

  ――おお! わが誇り! わが分身よ!と・・。影の国はコカインの多量服用・・。

性と暴力、――僕等は前向きに捉えなくてはいけない[でも、未来がない、あの、・・・

誇り高い大行進、あかるいマーチがきこえない]でもまだ諦めきれない、

あたらしい時代の閂に向かって、ひろがる夜明けのすみれのにおい

(それが背後の輪唱を誘う。お互いに追いかける合唱曲・・

君のパートじゃなくても、口パクしてやれ・・だって、だって!)

・・・敲けば拓かれる 再生の希い・・。でもまるで鳥のない鳥籠、蜂のいない蜂の巣

それに沈黙する、ためらいを覚える! それに削ぎ落とされた肉の痛みが哲学する

  この国の者よ! またこの国以外の者よ・・・オーシャン・ブルーを見よう

  大河となれ・・、不幸にみまわれた者たちに常にジャッジ! 僕は見定める

  真実へと目を向けさせる器よ「お前の荒廃・・灰にまみれても、杉林、松林、

  ――なお消えぬ・・燠を―――魂のかがやきを・・」







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最終更新日  2015年08月04日 12時50分20秒
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