詩誌AVENUE【アヴェニュー】~大通りを歩こう~

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2013年08月03日
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AV写真詩W845




どこかで氷が割れるような音がする、
それが爆発音だということは知って
いたけれど、とても美しくて色んな
ことをその時に忘れてしまった。

   (小説「時間の中」より)

*時間の中は3000ページに及ぶ長編小説で、
 僕が高校生の時に書き上げた小説である。

どんな優しさに向かって、
僕は暗い眼をしているんだろう。

 優しさが、忘れ物のように、
文字を鋭くする。
小さくちぢこまった言葉は、
最後の裁きににもやれない、
一本の杭にもならない

坂の上には夜景がある。
祈る言葉はすべてのものに明る 
 く見とれて、かすかな鉱石、
 ・・・あの流れ星を見た。
ひとつの楽器のように、
長い叫び、失われた夜、そして

 何かを深く諦めることがある。
人は夢に目覚めた朝から、傷口
 は赤い。まるで燃え尽きて、
 落ちてゆくようだ。
影も消え、ただおぼろげに、幾度

この世界の意志を超えた虹となる。

だがある日、涙脆くなった自分に、
君も気付いたはずだ。
かつてそれは本当に一瞬間のもの
 で、朝に胸が震えている、あの
 記憶と同じ幸せな恋だった。
しかしいまは、まるで自らに白い布
 をかけ、
ちょうど山の細い小路を抜けるよう
 に、
鈍く痛み始める胸のあたりの、
琴線が切れた。鴉の鳴き声――。
いま、僕は、
乗客もまばらな電車の中にいる。

切符を握りながら、駅の名前を、
通過してゆくのを、ぼんやりと見て
 いる。「どんな優しさに、」の後
 はもう忘れてしまった――。

流れ星はつうと地上へと落下する。
重く、そして日々の痛みのために、
 慈しまねばならない。
ただ・・手を伸ばすと声が聞こえた。
遠い過去・・記憶にない、ファインダー
 に、
無表情な夜が微笑む。





























AVE写真詩W845 


(原画像サイズはこちら )


写真素材: wa!ひろさん    写真詩:  塚元寛一さん



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最終更新日  2013年08月03日 21時41分50秒
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