105mm F2.8 DG DN MACRO | Art 5
APO-LANTHAR 50mm F2 Aspheical 22
AF-S Micro-Nikkor 60mm F2.8G ED 15
Ai AF Micro-Nikkor 60mm F2.8D 8
Ai Micro-Nikkor 105mm F2.8S 23
35mm F/2.8 Di III OSD M1:2 (F053) 2
SP AF90mm F2.8 Di MACRO 1:1 12
SP AF 180mm F/3.5 Di LD [IF] MACRO 1:1 9
SP 70-300mm F/4-5.6 Di VC USD 1
Pentax M42 Super-Takumar 55mm F1.8 12
Pentax M42 Super-Takumar 35mm F3.5 4
Pentax M42 Super-Takumar 28mm F3.5 5
MINOLTA AUTO ROKKOR-PF 55mm F2 33
MINOLTA AUTO ROKKOR-PF 58mm F1.4 14
MINOLTA MC ROKKOR-PF 58mm F1.4 7
MINOLTA MC ROKKOR-PG 58mm F1.2 25
MINOLTA MC ROKKOR-PG 50mm F1.4 28
MINOLTA MC MACRO ROKKOR-QF 50mm F3.5 3
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★ α7S + Ai Nikkor 35mm F2S の巻 ★先日「Nikkor-O・C Auto 35mm F2」を「α7IV」で使ってみてとても見通しの良い快適な撮影が可能でした。そこで純正同士のNikon D700ではとても色乗りの良かった弟分の「Ai Nikkor 35mm F2S」を使ってみようということで、期待の「α7IV」で使う前にD700と同画素でオールド担当の「α7S」でまずは確認しておこうと今回はこのコンビでの散歩撮になりました。この「Ai Nikkor 35mm F2S」は絞りが<f/22>までで<f/16>までの「Nikkor-O・C Auto 35mm F2」と唯一の相違点で他はほぼ仕様は一緒のようです。初期にCoolな描写で大好きな「α7II」でも暖かめの画像が多くて驚いたものでした、手持ちのレンズでは「AF-S Micro-Nikkor 60mm F2.8G ED」と似たような(暖色系の)色の出方と言ってもよいかと思います。D700とα7Sでの撮り比べの記事はこちら「Ai Nikkor 35mm F2S」を1,200万画素機のα7SとD700で比べてみました...そんなレンズですが、「Nikkor-O・C Auto 35mm F2」が大のお気に入りのため上の記事以来α7Sでは使っていなかったんですねえ^^;)。ですので今回じっくりα7Sでの画像を確認してみたいと思います...[ショウブ]α7Sではやはり色がしっかり乗ってきますね。[サラサウツギ]逆光には弱いところがあるのでアングルには少し気を使いますが、絞りを開けた時の描写にはNikonらしい形を残すボケ方はしっかり確認できますね。[ヤマボウシ]ほぼ最短あたりで撮っているんですが、奥に向けてのボケには明らかに「Nikkor-O・C Auto 35mm F2」との差が見られます...[ミニバラ]これですね...ボケても形がわかるNikkorのボケ、やはりこのAi-Sとしての最終型に至るまでに「写り」に関してかなり手が入れられているのがわかります、レンズとしてはある意味正当進化と言える気がします。[ポピー #1][ポピー #2]同様にこうして寄ってみても「Nikkor-O・C Auto 35mm F2」のようなアウトフォーカスになった途端に消えゆるようなボケにはなりません。[コギク]なのでこうした小さな花の集まったものではこうして少し絞って花の空気感を出してみたり、開放で一輪にフォーカスしても全体のボケの醸すイメージではボケの程度の差が出るくらいな感じです。[Cobby]雨混じりのキラリ☆ふじみにてのCobbyですが、奥に向けての直線がそのボケの程度を見ることができますね...比較的素直なボケと言えそうです。[アルストロメリア]α7Sのおかげもあり色の出方はとてもストレートでそれほど極端な暖色系の出方は気になりません...抜けの良さもしっかり感じられますね。[Cobby]これを撮っているときにファインダーに劣る「α7S」だったせいか背面液晶に映し出されたCobbyの目にフォーカスするのがほぼコントラスト頼りになってつくづく「α7IV」の進化を痛感してしまいました。でもなかなか味のある一枚でとても気に入ってます^^。[ゼニアオイ]こうした何気ない一枚にD700との違いを確認できる気がします、Coolとは言いませんがやはりα7Sの落ち着いた描写を感じます。大きめな葉に見る精細な描写やゼニアオイゆえの貼り付けたような描写になりそうでならない「優しさ」がまさにα7Sの真骨頂なんでしょうね^^。さていかがでしたでしょうか...「Nikkor-O・C Auto 35mm F2」からの正統進化を確認できる「Ai Nikkor 35mm F2S」でしたが、その「Nikkor-O・C Auto 35mm F2」が気持ち良いほどのクリアな画像をクリエイトしてくれた「「α7IV」ではどうなるのかとても楽しみになってきた...そんな話題でした^^。2023年5月 江川周辺にて#α7S#Ai Nikkor 35mm F2S
2023.05.16
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★ X-T1 + Ai Nikkor 35mm F2S の巻 ★このところ<Film Simulation>がオールドレンズを楽しくしてくれてますが、以前の「X-T2」ではなぜこういう使い方(楽しみ方)が続かなかったんでしょうかね。思うにオールドレンズそれぞれの個性をまだそれほど把握できてなかったからですかねえ、頭では<Film Simulation>の概念の素晴らしさは分かっていても、現実問題ファインダーで覗いている時にAPS-Cでの視界とフルサイズのそれとのギャップでどうもいまひとつしっくりこなかったんですねえ^^;)。それが今では個々のオールドレンズの特徴をなんとか自分の言葉で伝えられるような状況になるとその個性がどう変わるのかみたいなところが僅かながらも掴めるようになって<Film Simulation>がどう味付けをしているのかが自分なりに理解できるようになってきたのが大きいのかもしれませんね。こういうのは感性でストレートに判断・行動できる女性の方が無理なく楽しめるのかな、どうも世代的に理詰めで動きたい男性としてはこういう遠回りになる結果となってしまうのかもしれません(笑)。さてそんな<Film Simulation>をなんとか楽しめるようになった今回は「Ai Nikkor 35mm F2S」の登場です。こうして見ると「Nikkor-O・C Auto 35mm F2」と兄弟レンズというのが納得ですね。ピントリングが金属のローレットからゴムに変わってはいますが昔からこの金属製フードも一緒ですから正当進化という感じ...そして写りの方も若干変わってきてますよ^^。でもファインダー覗いた時のピントの山は「Nikkor-O・C Auto 35mm F2」の方が掴みやすいのが不思議^^;)。それでは「Ai Nikkor 35mm F2S」の<Film Simulationの世界>を覗いてみましょうか...^^[菖蒲田のタンポポ:Astia/Soft]やはり思った通り「Nikkor-O・C Auto 35mm F2」に比べ色乗りが良いかな、[Astia/Soft]でもこれです...。今回基本3種の[Provia・Velvia・Astia]の比較画像を載せませんでしたが、散歩撮の画像を通して見てみると[Astia/Soft]の相性の良さが目に付き採用がとても多かったのですね...[Provia]が一枚もチョイスされてません。「Film Simulationの世界」の弁ではないですが、適度なシャドーの締り具合が絶妙でハイライトの拡散具合とでもいいましょうか「パッと見」の明るさ・柔らかさがちょうどいい具合なんですよね。[キバナコスモス:Velvia]こうした緑に映える黄色というシチュエーションではやはり「Velvia」ですね、でもその緑が「適度」なところが[Velvia]の期待色らしくて良いです...けして過度ではありません。兄貴分の「Nikkor-O・C Auto 35mm F2」の時と同じアングルにしてみましたが、ボケ具合がなだらかなところがこのレンズらしいです。[アキノエノコログサ:Astia/Soft]これも[Provia]のものよりシャドーの締りがあり、そのくせボケはじめの背景に見られるフワッとした明るさがとても気持ちよくて[Astia/Soft]の勝利、なかなかの相性です^^。[散歩者の空:Astia/Soft]空とくれば[Velvia]となりそうですがさにあらず...今回は雲が多かったので雲間に見える青空はたしかに[Velvia]の方がクリアに出るんですが、広く占める雲が重たくなってしまいいまひとつなんです。ところがこの[Astia/Soft]ではご覧のように柔らかくなりすぎることもなく『明るさ』がキープされ『重たさ』を感じさせない「その場の印象通り」の一枚になってくれるんですね...使えます(笑)。[ハナミズキの公園:Velvia]この一枚も[Velvia]らしい緑をそれほど強調してくるところがないのですが、西日に映えるハナミズキの「赤』をしっかり捉えてくれていたところが光りました。「F1.4」レンズほどの空気はないですが、背景のボケに見られる朧げな散歩者の人影や公園の様子がなんとも良い雰囲気で○です。[タカノハススキ:Velvia]この「Ai Nikkor 35mm F2S」はα7IIやD700で赤系の色乗りが良いかなと思ってましたが、X-T1で見る限り[Velvia]でもちょうど良いくらい。タカノハススキの穂も葉も色は「そこそこ」の感じで出ています..ちょっと意外です。[モンシロチョウ:Velvia]こちらの[Velvia]も[Astia/Soft]で撮ったのではと思うくらい。兄貴分の「Nikkor-O・C Auto 35mm F2」ほどボケは強くないのですが、開放で蝶の目と触覚だけを入れてみた一枚でかなり寄ってますが背景はちょうど良いくらいにボケてますのでさすがAPS-Cで被写界深度が深め、そしてボケは若干弱めですね。[Control Panel:Astia/Soft]こうした日陰の場所では奥の光が当たる緑もシミュレーションでの違いはそれほど出ません、やはり[Astia/Soft]が雰囲気をとても良くキープしてくれました。[天使の梯子:Velvia]最後はこの記事のタイトルとなった『光芒』の一枚です。久しぶりにこんな角度の「Stairway to Heven」的な光芒と出会いました...気持ち良いですよね。[Provia]でも[Astia/Soft]でもいけるんですが、さすがに前景を占める稲が[Velvia]ならばこその色で盛り上げてくれます...この一枚だけは少し光芒をはっきりさせたくてRAW的なワークフローでコントラストを下げて「明瞭度&霞の除去」を上げるというように手を加えています。こういうシーンでは編集耐性の強いRAWで撮っておくべきでしたが、意外とこのJpegでも荒れることはなかったですね^^。さていかがでしたでしょうか...またもや[Astia/Soft]が気の利いた隠し味的に働いてくれました。35mmレンズですのでAPS-Cでは標準レンズの画角で使えますので、私としては常用の候補と言っても良いかもですがやはりこの兄貴分の「Nikkor-O・C Auto 35mm F2」の方がフルサイズ同様に「空気感が好み」かなというところで一枚上手を行っている気がします...けしてこちらも悪くないですが^^。2022年10月 にて#X-T1#Ai Nikkor 35mm F2S
2022.10.24
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やっとオールドレンズ専用・母艦となる「α7S」が手に入りさっそく稼働させていますが...まあしかしこの「α7S」というカメラは α7 →α 7II → α7III → α7RII と触ってきて再びこの第1世代の操作系をいじっていると、分かってはいるのですが不便を感じる点がままありますね。なんたって2017年に初めてミラーレス「α7」を触ったときでも、ほぼかゆいところに手が届くくらいまできていた(Nikonの)レフ機と比べて「なんだこれは」というメニューの使いづらさから始まり、せっかくある便利なカスタムキーの「機能選択肢」の少なさなど数えるときりがないくらい(笑)。やはり一番大きなポイントは「5軸手ブレ補正」のないことかな、撮影自体は<SS:1/15>くらいだったらD700師匠のトレーニングでの恩恵で手ブレを防ぐことはできますが、やはり接写などでファインダーを覗いているときのファインダー像の「揺れ」はいくらこのα7Sで像がクリアに見えるとはいえ「手ブレ補正機能」のありがたさは強く感じますね...このへんは歳のせいもありですねかねえ^^;)。なので初めてのミラーレスとしてもオールドレンズの母艦としても「α7II」がやはりおすすめの1台となるんでしょうねえ...でもこの「α7S」から出てくる画はちょっと違いそうですよ(笑)。さて今回は予定通り「Ai Nikkor 35mm F2S」をα7Sに付けての散歩撮です、少し前に撮っていたんですがアップしてなかったD700での画像とどんな違いが出てくるか比べてみようと思います。ただし撮影条件がかなり違います、正直これは比較できるのか心配になってくるほど差があるので苦労しそうです(笑)。というのはご覧いただければ分かりますが、D700では雨上がりの雲の多い状況でいわば光が全体に回り込む『自然光』の下での撮影、そしてα7Sでは前日雨だったのでこれは良しと思ったらカラッと晴れてしまいほぼ『直射光』の下での撮影となったので2台の描写には随分と違いが出て当たり前のような条件になってしまいました^^;)。特にどちらかの色味に合わせるようなWBの意識的な調整はしていません、両日ともに「太陽光・晴天」で撮っています...普段のLRのワークフローにて同様に現像しています。それではさっそく見ていくことにしましょうか...[氷川神社:D700](f/4, 1/100, ISO200)[氷川神社:α7S](f/4, 1/100, ISO100)初っ端からこの違いですからねえ(笑)。D700ではこのレンズらしい(暖色系の)色味で細かい葉のニュアンスなどもしっかり描写されてスッキリとした気持ち良い一枚になってます。比べてα7Sの方ですがアングルが若干違うのは、一番手前の赤い灯籠がもう日差したっぷりで入れられず、二列目から奥にしたためです^^;)。とてもコントラストの強い状況ですが、中央の光のあたった木々の葉の様子などにも白飛びしない絶妙な粘りを感じます。[ヤブミョウガ:D700](f/2.8, 1/50, ISO400)[ヤブミョウガ:α7S](f/2.8, 1/60, ISO400)現像していてよく同じアングルで撮れたなあと我ながら感心したカットですが、この2枚には2台の1,200万画素機の違いがとても良く出てるんじゃないかと思います。暗い森の中ですがD700の方は全体に光のまわる自然光の良さが出て、被写体の描写にも素敵な立体感・臨場感が感じられます。一方のα7Sの方は木漏れ日が入ってしまったために輝度差が大きく出てしまいますので、その分影になる被写体の臨場感が若干削がれてしまった感じですね。それでもフォーカスが捉えた実の一つひとつを見ればD700に負けない艷やかな描写が目に付きます。同じレンズの同じ絞りなんだなあというボケ加減には納得ですが、「色」に目を向けると光の状態が違うとはいえ少々傾向が違うかなと感じさせてくれます。WB「太陽光・晴天」ならば青みが出てもおかしくない状況でD700はこのレンズが良く出す暖色系に振ったような色味を感じられますね...そういう意味ではα7Sの方は順当な色の出方のようで、α7~α7II系のシアン系の色味で「爽やかさ(Cool)」を感じさせるような色傾向に振っている気がしますが...いかがでしょうか。[市役所:D700](f/5.6, 1/800, ISO400)[市役所:α7S](f/5.6, 1/1000, ISO100)「自然光」とまさかの「逆光」で比較のとても難しいシーンです、スイマセン(笑)。まあそれぞれを見ていくとD700は銘玉「Ai Nikkor 28mm F2.8S」にも通ずる描写で絞ってキッチリ描いてくれる中に曇りでも温かみのある描写になってます。α7Sの方は同じキッチリの方向は同様ですが、気持ち良い青やシャドー部の粘りの中にも先程の描画エンジンの傾向がしっかり出ていてSonyらしい感触ではないでしょうか。この2台の1,200万画素機の魅力は色傾向でNikon・Sonyが描画エンジンに求める方向は違えど出てくる画像が与える「優しさ」というのが共通した魅力なんですよねえ^^。[Slide:D700](f/2, 1/5000, ISO400)[Slide:α7S](f/2, 1/5000, ISO100)[Spring Rider:D700](f/2, 1/5000, ISO400)[Spring Rider:α7S](f/2, 1/8000, ISO100)もうここまで条件が違うと別レンズで撮ってもわからないくらい(笑)。「Spring Rider」の方でも背景のすべり台のボケ方もよく見れば変わらないですが、影になり気味なものと比べるのが辛くなりますよね^^;)。このアングルで撮った「D700+AF-S Micro-Nikkor 60mm F2.8G ED」の画にも感じたことなんですが、Nikonは「赤」をけっこう強めに出してきてませんかねえ。ただこの画像たちを見て言えるのはα7SはD700に負けない色の厚みを持っていないですか、そんな実感が味わえます^^。[アメジストセージ:D700](f/2, 1/1250, ISO400)[アメジストセージ:α7S](f/2, 1/3200, ISO100)最後はいつも休憩しているコンビニ裏に咲いているアメジストセージでの比較です...これも上の4枚と一緒の条件ですね...フェンスがあってこの角度からしか撮れなかったんです^^;)。こうした花などを撮るには色のハッキリ出る自然光が有利ですからD700の花の質感までしっかり出た描写は美しいですよね。でもα7Sの逆光でもフォーカスされた蕾の柔らかな質感はしっかりと捉えてられています。以上のように見てくるとまだまだファーストインプレッションの域を出ませんが、D700(Nikon)の描画エンジンとは色傾向が違って、α7IIまでのような従来型CMOSセンサーの世代のちょっとクールな傾向が強いというのが分かってきました...嬉しい傾向です。その上に1,200万画素の「優しさ」と「色の厚み」が加わりα7Sならではの画がNikonだけでなく他のオールドレンズで楽しめるようになるわけですからなんとも楽しくなってきますよね^^。そして忘れてならない高感度にこれ以上ないくらい強いという点がプラスされますからますます被写体が増えてくれる楽しみも加わりますよね。今回はちょっとまともな比較にならなくて残念なところもありますが、α7Sの使い勝手も多少悪いながらもだんだん把握できてきましたのでこれから本格稼働となっていきますね...「ワクワク」といった話題でした...^^。2021年10月 雲居の瀧・文化の杜公園ほかにて#D700#α7S#Ai_Nikkor_35mm_F2S
2021.10.22
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オールドレンズの風通しも第6回目を迎えました、せっかくオールド専用の防湿庫を確保できたのに整備をおろそかにしては何もならないですから...そろそろすべてのオールドレンズをメンテナンス(クリーニング)しないとですね^^;)。さてそんなオールドレンズの中で今回は比較的新顔の「Ai Nikkor 35mm F2S」です。第3弾で出てきました「Nikkor-O・C Auto 35mm F2」の弟分ですが...<Ai Nikkor 35mm F2S 仕様>光学系構成 : 6群8枚焦点距離 : 35mm最短撮影距離 : 0.3m絞り羽根枚数 : 7枚F値 : f/2~f/22フィルター径 : 52mmマウント : ニコン Fマウント重量 : 280g最小絞りがf/16とf/22という違いだけで兄貴分とほぼ仕様は一緒ですが、写りの方は随分と変わってきます。そして一つ不満があり、同じ「F2」なのに兄貴分の古い「Nikkor-O・C Auto 35mm F2」の方がピントの山が掴みやすいんですよねえ...こちらは随分と後発の発売なのですが不思議です。兄貴と一緒なところは開放での周辺減光ですかね、あちらほど派手ではないですがしっかり出ますからね^^。それではそんなマニュアルフォーカス「35mm F2」の最終版のこのレンズの風通しの様子を見ていただきましょうか...[オオタカの森](f/5.6, 1/640, ISO100)まずは35mmということで遠景を1枚、毎春営巣に来る「オオタカの森」からです。色はしっかり出る方で、変な歪みもなく気持ち良い写りをしてくれます。特に今回は空の描写がとても印象的でしたね。低い雲が覆い尽くす状態をドラマチックに描いてくれました。細かいところですが、柿の木や森の木々の立体感も見逃せないポイントですね^^。[ヒルガオ](f/2, 1/640, ISO100)こちらはちょっとグルっと来ている開放でのヒルガオです。今回のような曇り空の自然光下では背景も少し平坦な描写になってしまいました。ボケの傾向としては兄貴分ほどいきなり大きなカーブでボケていくような感じではないですね。[氷川神社の空](f/5.6, 1/250, ISO100)変わってこちらは見るからに清々しい秋の空、下鶴馬氷川神社のイチョウの木も程よく色づいてきてます。このレンズ遠景では不安要因がなく安心して撮影できます。[境内の侘び](f/2, 1/640, ISO100)F2始まりということでの開放のバリエーションです。2m先ほどにピントピークを持ってきてますが、なるほどF1.4ではないボケのつながりの良さですね^^;)。背景の本堂のボケ方も非常にNikkorらしい形状の残し方だと思います...灯籠の起伏などしっかり分かりますよね。Coolな描写が得意なα7IIですが、このレンズでは少し温かみがある色の傾向で出てきます。[畑の寂び](f/2, 1/1600, ISO100)この立ち枯れたような畑の枝豆もそうですが、実際はもう少し淡い色でいかにも枯れたというものだったんですが、このレンズにかかるとさすがのα7IIもコッテリ系の味に様変わりします(笑)。[ガーベラ](f/2, 1/1250, ISO100)まだまだ元気な花を見せてくれるガーベラ、プラスチックの造花のような出で立ちが面白いですね。このレンズもその作り物のようなシベや花弁の質感をを忠実に描写してくれます。[サザンカ](f/2, 1/1000, ISO100)ここでも開放での奥に向けて徐々にボケていくさまが見られます、兄貴分は主役の花を過ぎるといきなり大きくボケていきますが、ボケによる「臨場感」という観点ではこの方が上質と言えるかもです。[タカノハススキ](f/4, 1/1000, ISO100)やはり今は空を入れるととても印象的な画が出てきます、風がまばらでススキも思ったようにきれいになびいてくれなかったのですが、秋らしい空が救いです(笑)。そして番外編ですが、「本日の1枚」が予想外で撮れましたのでアップしておきます^^...[Title:見返りし君](f/2, 1/2500, ISO100)ちょっとした土手道の下から仰ぎ気味に撮影した開放での「ムラサキカタバミ」です。もうこちらの土手にはこのムラサキカタバミくらいしか見られなくなってしまい、通る人がみなこのきれいな咲き方をしている花たちを見て通ります。そんな花を撮っていたら、たまたま同じようにこの花を見ながら通り過ぎる女性がフレーム・インしたところをいただきました^^。ベールが掛かったような全体のイメージの中でひときわ存在感をアピールしているこの4輪がとても愛くるしいくらいの美しさで描写されています。ゆるい斜面に沿って見上げるように撮ったおかげでけっこう強めに出てくれたボケはまさに兄貴譲りのボケ方と言えるものですね...そこそこ寄れる35mmならではの一枚となりました^^。今回は上のような印象的な画もゲットできてとても楽しい風通しとなりました。こういう作風はα7IIならではという感じですから、なんとも手放せないカメラとなっていくんですよねえ...α7RIIに変えちゃおうかという誘惑もかき消されます(笑)。2020年11月 江川周辺にて(α7II + Ai Nikkor 35mm F2S)
2020.11.24
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前回X-T2に付けた「Ai Nikkor 35mm F2S」がけして悪くないのですがしっくりきてない感じでなんとも消化不良の感が強く、それならばと今回はα7IIIに登場してもらいました。ご先祖様の「Nikkor-O・C Auto 35mm F2」同様にフィルター径52mmという制約の中で前玉がフレームいっぱいに詰まっており、よく見る銘板が無い代わりにレンズ名などが縁の外側に記されています...ゆえに見た目がとても凛々しいですね(笑)。さてα7IIIに付けての散歩撮、このレンズのα7IIIでの最初の印象は、とてもキリッとした描写で抜けも良くそれでいて開放の周辺減光はしっかり出るしある種ノスタルジックな印象も持ち合わせておりなんとも「Voigtlander的なNikkor」という印象だったんですよね...あくまで「α7III」でのというものですが。できるだけ同じようなカットが理想なんですが、Cobbyのコースが違うとそうはイカのなんとか...なので辛いところなんですが、とにかく見ていきましょうか...。[タマスダレ#1](f/4, 1/250, ISO100)[タマスダレ#2](f/4, 1/400, ISO100)どうでしょう...やはりヌケの良さは感じますし、画素数はほぼ一緒なのですがフルサイズの余裕を感じますよね。[お地蔵様](f/4, 1/320, ISO100)なんか覗き見みたいな構図になってますが、駐車場横で車がたくさんあったためですが、たまにはこんなアングルも面白いかなと^^;)。題材に似合うノスタルジックな感触もしっかり出てますが、やはり素直な描写ですよね。まあオールドにしては新参者なので、そこそこ現代レンズと張り合えるレンズではあるんですよね...それが面白いかどうかは別なんですが^^;)。[コスモス#1](f/2.8, 1/500, ISO100)[コスモス#2](f/2, 1/800, ISO100)いかがでしょうか...天気が天気なので少し微妙なんですが、開放の周辺減光も1段絞るとほぼ解消するんですよね。そして開放での主役のキリッとした写り、フォーカス面の臨場感たっぷりな描写はけっこう好きなんです^^。色も派手でもなく素直に出してくれますし不足なしなんです、上記のように曇天でも緑は比較的すっきり系です。このように周辺減光などフルサイズならではの特性は別としてもα7の2台よりどちらかというとD700でのこのレンズの描写の方がやはりしっくりきます...まあこれが本来のこのレンズの持ち味ですから仕方ないといえばそうなんですが...。X-T2での写りが悪いわけではないのでフィルムシミュレーションを楽しむことは十分『アリ』なので大きな問題ではないのですが...『でもねえ』、というのが感想です^^;)。こんどはRAWで撮ってみても面白いかもしれませんね(^^)v。2020年9月 江川・新河岸川周辺にて(α7III + Ai Nikkor 35mm F2S)
2020.09.24
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前回の散歩撮で家を出るのが遅くなったため暗くなってしまいまともな写真がほぼ撮れなかったので、レンズそのままにX-T2を下げての二日目になります。さてこのレンズでX-T2がどんな画を出してくれるやら...ちなみにViltroxのマウントアダプターに付いている絞り調整リングはパーマセルで最小絞りに固定してあります。まずはいつもの散歩撮でやらかしやすいミスの1枚から^^;)...[タマスダレ](f/2.8, 1/1800, ISO800:Provia)いい感じに咲き揃ってきた道端のタマスダレ、でもISO感度が昨日のまま...1発目ってこういう事よくあります(笑)。落ち着いた描写でいい感じなんですが、いまひとつピンとこない部分も...α7IIorIIIで見られる「抜けの良さ」が乏しい感じですかねえ^^;)。[ニラ](f/4, 1/1000, ISO200:Velvia)この『緑』の爽やかさはレンズの持ち味とVelviaのあわせ技がよく出た1枚ですかね、おかげで白がとても素敵に引き立ちます。[市庁舎](f/5.6, 1/1500, ISO200:Velvia)我が市のシンボルをあしらったシティホールの正面玄関ですが、先程の緑同様に空の青も気持ちよく出てます。空の青とか葉の緑とかこの35mmの(AI AF)Dシリーズまでのしつこくならないでもあっさりしすぎない適度な爽やかさが共通して感じられるところではないでしょうか。でもこの建物の描写は一見キリッとした描写なんですが、どこかノスタルジックな感が滲み出ていませんか。[サルスベリ](f/4, 1/220, ISO200:Provia)意外だったのがこうしたピンク系の花の色。純正レンズ含め破綻のない色付けと思っていたシミュレーションなんですが、特別アンダーに撮ってはいないのですが一緒に撮った芙蓉も同様にVelviaでは『くどさ』が目に付きます...このレんずそれほどコッテリ系ではないという認識なんですがねえ。[アベリア](f/2.8, 1/900, ISO200:Velvia)このレンズらしいあまり癖のないボケ方ですよねえ...フォーカス面のシャープさと合わせ素敵な浮き上がり方が楽しめます。もうアベリアの最盛期も過ぎてきたのでガクのあの深い赤味が見られなくなってしまいました...残念です。[ケイトウ](f/2.8, 1/300, ISO200:Velvia)先程のくどくなるピンク系の色とは裏腹にこうしたマゼンタ(赤)系の色はVelviaで光が増すかごとくに引き立ちます...ギリギリ飽和寸前で押し留まっている感じです。[ラベンダーセージ](f/4, 1/6400, ISO200:Provia)例のラベンダーセージのシルエットでこのレンズが逆光で時々見せる素敵な光の雫のようなゴーストを狙ったのですが、残念でした^^;)。絞ってきれいな光条は出るんですが、あのゴーストはほかの場面でも試したのですが出てきませんでした...レンズ面すべてを使っていないAPS-Cというのが関係しているんでしょうかねえ...ゴースト自体あまり見られないのですよねえ。[コーラルニンフ](f/4, 1/80, ISO200:Velvia)最後の1枚はきのう街灯の光だけで撮ったコーラルニンフです。淡いピンクだとこうして素敵に色が出てくれます。色合いは良いのですがどこかのっぺりしてしまい、願わくば直射光で撮りたかったのですがねえ^^;)。初めてのX-T2にてのこのレンズの使用ですが、こうして見てくるとなんかしっくりこないです。D700やα7IIIでの色味の素直さや「キリッとさ」は多少見られますが、ボケ・周辺減光を含めたこのレンズの良さがいまひとつ楽しめない感があるんですよねえ。これ、planar T*1.4/50 ZFを付けた時も感じたことなんです、微妙ですねえ^^;)。オールドレンズでX-T2のフィルムシミュレーションを楽しむという位置づけなので、フルサイズとの比較で不満をぶつけてもしょうがないのですが、このレンズで次にX-T2を選ぶかは...無いかな^^;)。2020年9月 文化の杜公園ほかにて(X-T2 + Ai Nikkor 35mm F2S)
2020.09.22
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さて今回は久しぶりに私のオールドNikkorの「Nikkor-O・C Auto 35mm F2」を含め長くレンズ構成を変えずに進化してきた<35mm・F2>の最終バージョン「Ai Nikkor 35mm F2S」をX-T2に付けての散歩撮です。<Ai Nikkor 35mm F2Sをぶった切るゾロ>フードを付けるとまた見た目の差が大きいのですが、私の場合50mm前後のレンズが多いためコンパクトなX-T2にオールドレンズを付けるとマウントアダプター込みでだいたい同じような大きさ・重量バランスになります...構える時に左手のレンズを支える・ヘリコイドを操作するという動作が非常にしっくりきます。なまじα7シリーズやX-T2で操作が慣れると、いざD700で使った時にマウント部の根本になる絞り輪の操作が邪魔くさく感じたりします...それくらいマウントアダプターがあるのに慣れると左手の操作性が上る感じですね(笑)。さてさて今回の散歩撮は珍しく連休が取れた初日になるのでちょっと昼寝をしすぎて出遅れてしまいました^^;)。午後5時半ころ土手を歩きだしたのでもうあっという間に暗くなり始めました...「きょうは撮影無理かな」と思ったくらいです^^;)。[ヨルガオ](f/4, 1/9, ISO400:Provia)とはいうもののまだ夕方5時台だったので見た目明るさはあるしISO400から撮り始めたのですが、α7IIではなく手ブレ補正の利かないX-T2だったのが辛かったですね。X-T2で<SS:1/9秒>ははっきり言って無謀でしょう...でもそこはD700で鍛えた「しっかりホールド&ソフトにシャッター」で乗り切ります(笑)。きょうはフィルムシミュレーションのBKTをやめて普通のシングルショットに変えているのですが、もうこうなるとProviaもASTIAもないですね^^;)。[燃える夕焼け](f5.6, 1/45, ISO400:Velvia)ただしこの日の夕焼けはとても印象的な『色』だったのでとっさにVelviaで撮りました。ちょっとばかり派手目ですが「素敵な記憶色」です。このレンズは色はコッテリというより素直にスッキリと忠実に出してくれる方ですが、レンズの違いが出にくいX-T2でもそのへんはしっかり特徴は出ているようです。もうこのへんで今日は無理と思いながら感度を「ISO800」にしている自分がいました(笑)。なにか面白いものがあっても見えない時間帯に入り、諦めてCobbyの土手散歩に集中しいつものコンビニで休憩です。そしてもう最後の1枚です(笑)...[コーラルニンフ](f/2.8, 1/2, ISO800:-3.0EV...Provia)もう撮るつもりもない中での帰路で例のコーラルニンフが目に入ってきました。見るとこの時間でも花はまだ元気に咲いているのでダメ元で1枚と思い構えましたよ(笑)。ピント合わせがとても楽なレンズなんですが、もう無理^^;)...拡大してもそれほど見やすいとは言えないX-T2のファインダー覗いてヘリコイドを操作するのですが、もう合焦というよりコントラストだよりです^^;)。ファインダーの表示を見ればSSが<2秒>と出てるし、もうやけくそで露出補正を思いっきり-3EVまで落としてやって<0.5秒>での撮影です...D700でのトレーニングはここでも役に立ちました(笑)。でも不思議なものでピントも少し外しているんですが、古い設計のレンズの恩恵でしっかり形を残してくれますから明度をそれほど上げずに「トーンカーブ」で一番低いシャドー部だけを少しだけ上げた形(水平になるくらい)で調整して、さらにプリセットから「粒状感」を足してあげると...あ~ら不思議、フィルム感の強いとても雰囲気のある画像に様変わり。きょう一番印象的というか味のある1枚に仕上がりました...これだから写真って面白いですね(笑)。というわけでX-T2でのこのレンズらしい写真は明日にお預けです...残念^^;)。2020年9月 江川周辺にて(X-T2 + Ai Nikkor 35mm F2S)
2020.09.21
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さて10日間もいただいた休暇だったが、きょうで終わるかと思うと長いような短いようなです...休みってそんなもんですよね(笑)。まあしかしこの10日間天気の良い日が少なかったですねえ^^;)。各地で大雨降ったりととても冬の天気じゃないといったところでしたよね。さて最後の休みは...というかここ休暇最終の2~3日は家でのんびり過ごしていました。午後などはCobbyと普段行かない方向へあてもなく歩いてみたり、それはそれで新鮮な時間でした。男ならではの家内外の手入れなども手伝ってみたりと妻に邪魔もの扱いされないよう少しは気も遣いましたしね...でもこういうことって大事みたいですね(笑)。そんな長期休暇最終日はα7IIを持ち替えてD700の出番です^^。レンズはF3の撮影が一旦終わったのでF3から外された「Ai Nikkor 35mm F2S」です。やはりD700は気持ち良い画を出してくれますねえ。(f/5.6, 1/800, ISO200, -0.3EV)天気も久しぶりにこの時期らしい晴天で(ちょっと強い風は玉に瑕ですが)、少し前の大雨の後の澄んだ空気まではいかないですがとても気持ちよかったですね。そんな気分をしっかり描写してくれています...D700が、(f/2, 1/5000, ISO200, -0.3EV)氷川神社のニャンコも元気でした...きょうは3匹のニャンコに会えましたねえ。(f/4, 1/500, ISO200, -0.3EV)(f/4, 1/200, ISO200, -0.3EV)35mmですからけっこう近くまで寄っているんですが、このD700のマシンガン的シャッター音を聞いても最近はにゃんこたちも動じなくなっています...2枚上の写真なんて2~3枚撮ったんですが、目線を変えませんでしたからねえ...にゃんこたちからすると「コイツ、また来たよ」くらいに思われているのかもしれません(笑)。氷川神社の樹々も葉が殆ど落ちてきたため午後でも境内はだいぶ明るいですね、ISO感度上げずに済みますから助かります^^。それにしても気持ち良い空です...(f/4, 1/2000, ISO200, -0.3EV)神社をでて裏の広場へ出ると強い風に時折煽られるくらいでした、ホント北風が強く後半の花や青々とした小さな葉が撮りにくいったらありゃしないという状況でしたね。(f/2, 1/4000, ISO200, -1.0EV)葉がなくなると素敵な枝ぶりを披露する木が出てきますね...(f/2, 1/6400, ISO200, -0.3EV)休暇最終日の天気としては最高でした、さあ明日一日行くとまた休み(日曜)ですが、仕事に体を慣らしていくには丁度良いかな(笑)。(f/11, 1/800, ISO200, -1.0EV)明日から2月ですがまたこの月の後半にも同じように10日間の休暇が待っています、今度はどこかへ撮影行に出たいですねえ。天気の良い日が多くならんことを祈ります...。2020年1月 氷川神社・文化の杜公園にて(D700 + Ai Nikkor 35mm F2S)
2020.01.31
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12月に入り寒い日が続いている。そんな日の午後の散歩も着るものがだいぶ厚くなってきました、冬本番を迎える前にこれは大丈夫かと少し心配になります^^;)。歳のせいなのかどうかなわからないが最近手先足先が冷えて困っている、布団に入ってもしばらく足が冷たくて寝付きが悪いくらいだ...血流が悪くなっている証拠だろう、対策を考えねば。だからではないが最近2度寝することが多くて・・・きょうもせっかくの休みなのでフィルムを詰めて航空公園に行くつもりだったのが、気がつけば昼近かった・・・残念。というわけで午後の散歩は定期コース、テーマを決めたわけではないが写真を現像してみればきょうはなぜか[オレンジ]DAYみたいになった。まずは公園のメタセコイアだ、きれいなオレンジ色だ...シャッターを切っているとCobbyがなぜか落ち着かない、どうしたのかと彼の見ている木の裏へ回ってみると...なんと木の上にニャンコがいるではないですか。これまたオレンジ色のメタセコイヤの葉に囲まれて薄茶のニャンコで同系色のよう...(笑)。ふと横の観察園を見るとこの時期紅葉を終えた木々が色とりどりの葉を付けて目立っている。つい先日も見たモミジ同様に葉に白いものが結構目立つ...今年は見栄えがいまひとつ悪いようだ、残念だがあまりアップでは撮りにくい。それでも傾いた太陽に照らされて仄かに輝くさまには魅了されるものがある。やはりここでもくすみかけた紅のなかでオレンジ色が終盤のモミジにまさに色を添えているかのようだ。木の種類が違えばまたそのコントラストも見事に違ってくる...葉が大きいので一枚の葉の中にに紅とオレンジが同居したものが多く、そのオレンジ色がかすかな太陽の光を素敵に透過させてまさに燃えているかのようだ。例の公園一の立ち姿を見せるイロハモミジはやはり最期の時を迎えており、紅というよりオレンジから茶色に変わりつつあった。最後に見た公園最奥の毎年Cobbyを紅に染めるモミジだけがきれいな紅を演出していました...ただし傍によると...同様に白くなった葉のために見応えは残念ながらない...もう都市部の紅葉も終わりかなと少し寂しい気持ちで散歩を続けていると...沈む太陽が空をきれいにこれまたオレンジに彩りつつあった。ふと雲が変わった形になって輝いているのが目につく...最下層の雲たちが炎のように輝きながら流れている、写真でうまく捉えることが難しかったが、まるで吐き出された炎?...これってまさか、と広い空を見回すと、ゴールドに輝く龍神様のごとく見える手前の雲とその先にもう一つの龍神雲がまるで相まみえるかのような素晴らしいパノラマが見られました^^。私としてはこの江川に出現する龍神様は鱗まで見えるくらいもっとはっきりしたものを目にしてますから「これぞ」とは言えませんが、この勢いのある2つの龍神雲は見ごたえがありました。しばしCobbyと眺めていましたが、先ほどの炎雲と同様流れが早いので...ハッキリ見える富士山のシルエットと一緒に撮影する時には既に消えかかっていました...『富士と龍神様』なんてとても縁起が良いですよねえ、ホント残念でした。2019年12月 江川流域にて(α7III + Ai Nikkor 35mm F2S)<※ ブログ追記>きょうは新参の「Ai Nikkor 35mm F2S」をα7IIIに付けて臨みましたが、不思議にD700の時ほど色味などの個性は強く感じられません、センサーの違いをハッキリ感じます...キリッとした画、そしてSonyらしい色乗りなどレンズの古さを感じさせませんね。ただやはりこのレンズはD700の方が「味」がより活きるかなと私的には感じました^^。
2019.12.06
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ようやく覚悟を決めて手に入れたレンズ「Ai Nikkor 35mm F2S」だが、ご先祖さんのNikkor-O・C Auto 35mm F2と比べても少し毛色が違った画を吐き出す事がわかってきた。<Ai Nikkor 35mm F2S>発売年月 1981年9月レンズ構成 6 群-8 枚画角 62°絞り羽根枚数 7 枚最小絞り 22最短撮影距離 0.3m最大撮影倍率 0.18倍フィルターサイズ 52mm重量 (約)280gこれより8年ほど先に出た「Nikkor-O・C Auto 35mm F2(私のはAi改)」と最小絞りがF16であるところ以外はほぼ同スペックだ。以前に書いたが開放での周辺減光は(気持ち良く)あります^^、でも1段絞ると驚くほど改善されます。そして色味が私好みで、発色の良い「AUTO ROKKOR-PF 55mm F2」と少し違うなと感じるのは緑の出方があっさりしているせいだろうか...。ボケも時々煩雑チックになるが、概ねNikonらしく何があるか分かるボケ方だ。初回で見せてくれたように開放で時としてノスタルジックな描写も見せてくれて嬉しい限りだし(笑)、今回も氷川神社のにゃんこで気持ち良い一枚を提供してくれた。(f/2, 1/2500, ISO200, -0.3EV)日陰のにゃんこだが...「おまえ、いつも近いんだよ」というような良い表情をしてくれました^^。(f/2.8, 1/2000, ISO200, -0.3EV)半逆光ですが、これだけ午後の傾いた光を受けてのf/2.8ですので自然光下での高い臨場感も期待できそうですね。D700の持ち味である豊かな階調も手伝ってけっこう陰影をきれいに描いてくれます。(f/2, 1/2500, ISO200, -0.3EV)インフォーカスのバラの中心部など花びらの重なり具合の描き方といいけっこう精細感があります。これはピンクがきれいに出るように自分の体で花に影を作って撮ったものですが、まわりの明るい部分に少しグルグル感が見られるのはご愛嬌です^^。ただし逆光にはそれほど強くはない感じですね、ゴースト・フレアは結構盛大に出ます。がしかし、使い方でいいアクセントになりそうかなと感じさせてくれたのが次の一枚です...(f/8, 1/800, ISO200, -0.3EV)光条も比較的きれいに出ているなかで太陽の入れる比率を変えていくと(下部に)小さなゴーストがまるで光のしずくのように出てくれました...なかなか雰囲気のある出方ですよね。とまあこんなところでしょうか...これからの写真に期待したくなるレンズで楽しみです。特にフィルムでは定評のあるレンズらしくて、近いうちにF3につけてプリントしてみようと思っています・・・久しぶりのフィルムカメラということでも楽しみです。2019年11月 氷川神社ほかにて(D700 + Ai Nikkor 35mm F2S)
2019.12.05
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<Ai Nikkor 35mm F2S>今回のはオールドというには少しはばかられるレンズかな。でもフィルム時代から長く使われてきたものであることは確かなようだ。1985年~2005年という販売期間で、廃番になってから14年なので中古でもまだまだ探せばきれいなものが手に入るというものですね。私が持っているNikkorのF2といえば「Nikkor-O・C Auto 35mm F2(Ai改)」だが、これが1973年生まれです。1965年に登場したNikkor-O Autoから6群8枚というレンズ構成は不変だそうだ。この最終モデル「F2S」がずっと気になっていたのですが、不変のレンズ構成ということで写り的に大きく違うのかが不明で手を出せなかったんですねえ。でもこれまでに何かと高評価の記事やコメントを見てきてついに探し始めました。2ヶ月ほどでしょうかいろいろ探してやっと良さそうなタマを見つけたのがなんと先日手に入れたPentax Super-Takmar 28mm F3.5の1週間後...この安く手に入ったSuper-Takumarの倍以上はするぞと覚悟はしていたのですが、あまりの状態の良さに自分の持っていったD700に付けてみたのが運のつき...思わず財布を出していました(笑)。これでAi-S Nikkorレンズが28mm・50mm・55mm Micro・105mm Microに続き5本目となります。現状私の場合Ai NikkorであればD700、α7IIIそしてX-T2の3台で使えますのでとても美味しいのですよねえ^^。ゲットしたその足でさっそくCobbyを連れて散歩スナップを開始しました^^。D700には9本までAiレンズが登録できるんですが既にNikkor-O・C Auto 35mm F2を使ってましたので登録の中の<35mm・F2>をチョイスすれば良いだけなんですね...これでしっかりEXIFには焦点距離と絞り値が反映されます...ほんとこれは後から確認できるので助かります。さてその写りですが、現像して初っ端の一枚からちょっとした驚きをもらいましたよ...(f/2, 1/1000, ISO200, -0.3EV)この周辺減光の自然な感じはNikkor-O・C Auto 35mm F2でも見慣れたものなんですが、色の出方がとてもムードありますね。台風で折れた柿の木の枝や落ちた枯れ葉や下草の枯れ具合となんとも説明しにくいですが、しっかり実った柿の実と周囲の荒涼とした環境のギャップを撮りたかったんですがまさにイメージぴったりです^^。小さな花もF2とはいえ意外にピントの山がつかみやすくしっかり捉えられます...(f/2, 1/250, ISO200, -0.3EV)左側は大きく空間があったのですが、奥の葉などの様子もボケが暴れることなく自然に描写され...絞り羽根7枚なんですが前後ともにボケがいい感じです。そして少し絞って平面的なんですが距離のある緑の被写体を撮ってみると...(f/4, 1/25, ISO200, -0.3EV)シュロの木の葉がとても活き活きしてますよね。意外と言ってははレンズに悪いのですが、精細感もあり葉の重なり順序がしっかり読み取れます。そしてNikonらしいボケ方の例かな...(f/2, 1/125, ISO200, +0.7EV)X-T2のXF 35mm F2R WR付けたときと随分違って花を見ると線が細いと感じさせます、そしてボケても背景がわかるNikon的な様子^^...でもやはり柔らかですよね。そして公園の樹の下でまどろんでいたにゃんこがCobbyを見て驚き慌てて木の上に登ってしまったのを収めたカットも良いですね...(f/2, 1/400, ISO400, -0.3EV)これはこれでにゃんこのリアリティもあっていい感じなんですが、少し明るめに露出補正をかけると...(f/2, 1/40, ISO400, +0.7EV)メタセコイアの葉の緑も爽やかさを増してにゃんこの可愛さがアップしますよね...ムードが随分と変わります。同じように爽やかなのが、きれいな紅葉が始まったハナミズキもとてもいい色味です...(f/2, 1/250, ISO400, -0.3EV)多少の立体感はアングルがアングルなので感じさせますが、臨場感の方は「惜しい」かなあ~でも開放なのでこれだけでは判断が微妙です^^;)。一方Cobbyの方は...(f/4, 1/160, ISO400, -0.3EV)臨場感期待のf/4です(笑)。やはり立体感はOKなんですがねえ...ちゃんと地面に下ろして撮れば良かったと反省です(笑)。次回試してみましょうね^^。(f/2, 1/125, ISO200, +0.7EV)このレンズほんとにボケが素直です、ほとんど暴れないし前述したとおりNikonらしいボケても何があるかわかるボケ方で上の写真も背景はけっこう距離があるんですがこれですものねえ...同じレンズ構成ながらF2仲間のNikkor-O・C Auto 35mm F2と随分違います、良い意味で裏切られました(笑)。しばらくはD700にて使い込んでからα7IIIそしてX-T2の写りを見てみることにしましょう。2019年11月 江川流域にて(D700 + Ai Nikkor 35mm F2S)
2019.11.05
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