まいかのあーだこーだ

まいかのあーだこーだ

2022.04.07
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ウィリアム・ローレンス。
ってことは、やっぱりビリーなのね!



かつて、安子は、
「Merry Christmas, Mr. Rosewood」 と言ったのだけど、
ひなたには、あくまでも、
「Merry Christmas, Mr. Lawrence」 と言わせたいわけね(笑)。

…って、なんのこだわり?

そして、
月曜日にジョーが書いてた譜面は、

ひなたの英語講座のテーマ曲になったらしい。



さて、2003年。
神社からの帰りです。

さすがに帰りはタクシーでしょ!

…と思ったけど、
帰りは安子を負ぶって疾走w

ここまでくると、もう誰もツッコみませんけど。



いやあ、
それにしても、
不思議なことに、

森山良子が萌音に見えてくるんですよねえ…。



アニーのなかに安子の記憶があるんだな、と思えました。



定一が「Sunny Side」を歌った、
昭和23年のクリスマスの夜のことも、
安子とジョーのあいだでしっかり繋がりました。

もしも、

二人の記憶はなかなか繋がらなかったかもしれない。

きっとジョーには、何かの予感があったのね。


ただ…


桃太郎がしれっと、
「勇おじさん、先帰らはった」
と言ったときは、


おまえら、
つもる話がいろいろあんだろ!


と、さすがにツッコんだけどw



安子と勇が、
ようやくつもる話をしたのは、
もういちど安子が帰国したときでした。

彼らが訪れたのは、あの神社です。

あの神社が叶えてくれたのは、
安子や勇の願いではなく、
世界が平和に繋がるという「稔の夢」だったんですね。

でも、

…雉真昇はまだ登場しません!





さて、
ここで、あらためて考えます!

≪わたしたちは安子の人生を許せるか≫

について…。



安子は逃げ続けました。

今にして思えば、
そこにこそ安子の本当の姿があったと思う。
それを描くための「長距離疾走」だったのですよね。



火曜日の放送で、
アニーが安子だと分かったとき、
視聴者からは否定的な反応が湧き上がりました。

正直、わたし自身も腑に落ちなかった。

なぜなら、
たんに安子の生き方が腑に落ちないだけでなく、
バタ臭く変貌してしまった安子の姿も、
それを森山良子が演じることも腑に落ちなかったから。

じつは、
アニーがラジオで告白を始めたとき、
カメラは、
森山良子の表情をまったく映しませんでした。

そのシーンは、
背中からアニーをとらえた映像と、
るいの表情だけで構成されていました。



だから、視聴者は、
アニーの切実な悔恨を、
表情から感じ取ることができなかった。

わたしは、この演出を見て、
きっと森山良子の演技力では、
十分な悔恨を表現できないのだな、と思ったし、
そもそも、あの長台詞を、
森山良子が覚えられなかったのだ、とも思いました。

その後、
ようやく空港のエスカレーターを昇るアニーの顔が映ったけど、
そこからも、
一世一代の告白をした後の壮絶な表情は見てとれなかった。





しかし、

今にして思えば、
脚本家が描こうとしていたのは、
アニーの「悔恨の表情」ではなかったのですよね。

藤本有紀が描こうとしたのは、
ひたすらに「逃げる姿」だったのだな、と思う。
それを描くための、奇天烈なまでの長距離疾走だった。



安子が逃げ続けたのは、
自分の人生が恥ずかしかったから。

自分の名前を偽って、
日本に生まれたことも偽って、
日本語が話せることも隠して、

孫に追いかけられても、
なりふりかまわず走って逃げるほど、
彼女は、自分の人生を恥じていた。



本当は娘に会いたかったでしょう。

だから、
空港からひとり引き返して、
意味もなく岡山の偕行社の前に佇んでいた。

しかし、それでも、
娘に合わせる顔はなかったのでしょう。

きっと、それは、
算太も同じだったのだろうな、と思う。
彼もまた、逃げ続けるだけの人生でしたから。



いったい安子は何をそんなに恥じていたのか?

明示的には、
「娘の額に傷を負わせたこと」だとされているけど、
より本質的には、
「娘の心に傷を負わせたこと」なのだろうと思う。

朝ドラ的には、
あくまでも暗示的にしか描かれていないけど、
それはもしかしたら、
「米兵との情事の現場を娘に見られたこと」であり、
それによって娘の心に負わせた傷を、
安子は生涯にわたって恥じ続けたのかもしれない。

実際、
そういう歴史は、すくなからずあったでしょう。

ただ、今日の放送では、
母娘のあいだの「誤解もわだかまりも解けた」とのことなので、
そういう問題もふくめて、
ドラマ的にはすべて解決したのだといえます。

正直、わたしは、
現在の姓が「ヒラカワ」であることから察して、
安子はロバートと添い遂げることができず、
捨てられていたのかも…とさえ思いましたが、

そうではなかったようです。

ロバートは、まだ生きてるんでしょうか?



逃げ続けた兄と妹は、
クリスマスに家族のもとへ帰ることができた。
彼らの人生の「罪」は、
唯一、クリスマスにのみ許されたのだといえる。

はたして視聴者が、
安子の罪を許せるのか。
算太の罪を許せるのか。

これは一種の踏み絵です。

この物語は、
けっして清く正しく品行方正なヒロインの話ではありません。
むしろ、意図せずして汚れてしまった人間の話。

「純情きらり」にせよ、
「純と愛」にせよ「半分、青い」にせよ、
「スカーレット」にせよ、
これって近年の朝ドラに共通の傾向ですが、

今回の「カムカムエヴリバディ」もまた、
ある意味では、とても "醜いヒロイン" の物語なのだといえる。

上白石萌音が演じた安子は、
朝ドラ史上、もっとも "醜いヒロイン" だったかもしれません。

しかし、そこにこそ女性の人生の現実がある。
それを肯定するのは難しいけれど、否定するのもまた難しい。





それまでの人生があり、その人なりの考えがある。
一方的に悪いといわれている側にも、
何か事情があるのかなって思いを巡らしている。





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最終更新日  2022.07.27 08:34:06


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