まいかのあーだこーだ

まいかのあーだこーだ

2022.11.25
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サッカーW杯ドイツ戦。
ABEMAでの本田圭佑の解説が話題です。

ネットの記事には、
「森保采配を予言した」とも書かれていますが、
実際は、
その問題点をかなり早い段階で見抜いたうえで、
むしろ森保采配に疑問を呈していたというべきです。



本田圭佑の解説の大きな特徴は、

そして、その反面、
個人のパフォーマンスに対する論評をほとんどしない
ということでした。

つまり、
「誰が調子がいい」とか「誰が調子が悪い」とか、
「誰が頑張っている」とか「誰の動きが悪い」とか、
「誰の功績が大きい」とか「誰のミスが響いた」とか、
そういう話をほとんどしないのです。

そこが、いつものテレビ解説者とはまったく違っていました。



要するに、


個人のパフォーマンスの良し悪しは
システムが機能しているか否かで決まる。


…ってことなんだと思う。

システムが機能していれば、
たとえ個々のコンディションにばらつきがあっても、
目的がクリアになって、連携にも迷いがなくなるから、
疲労を最小限に抑えつつ、結果を導き出すことができる。


システムがうまく機能しなければ、
個人は無駄に走らされて疲れるばかりだし、
他の選手もそれをカバーしなければならないから、
ドミノ倒し的にチーム全体の効率が悪くなり、

しかも、
どんなに頑張っても結果が出ないばかりか、
必然的にミスも多くなるし、
ファールや怪我などのリスクも高くなるのだと思う。



もちろん、
たんに陣形だけを考えるのではなく、

選手個々人の得手不得手や、
「誰がどのポジションに慣れているか」なども配慮しながら、
(さらには相手チームの弱点も探りながら)
状況と時間帯に応じて最良のシステムを考えているようでした。

一方、
トーマス・ミュラーのような優れた選手の動きが、
日本側に負担をかけることを狙ったプレーであると、
ドイツ側の視点に立って話していましたが、
そこにもシステム全体を見渡す発想があると感じました。



ちなみに…

こういうことって、
企業の組織論などにも言えることですよね。

たとえば、
愚かなパワハラ上司ほど、
全体のシステムの欠陥を見抜けず、
問題をすべて個人の努力不足のせいにしたり、
結果の出せない部下のことをひたすら叱責したりします。

優れた上司のもとで働けば、
部下は、より少ない負担で、より効率的に結果を出せるのに、
愚かな上司ほどバカな「根性論」から抜け出せないのですね。

しかし、システム全体を見渡す立場からすれば、
結果が出せない場合の戦犯は誰よりも指揮官であり、
個々人に責任を押しつけるのは筋違いだというべきです。



本田圭佑の考え方は、
きわめて合理的だったし、
同時に、日本のサッカー文化を向上させるものだと感じました。

ついでにいえば、
年下の選手を「さん」づけで呼んでいたのも印象的でした。





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最終更新日  2022.11.25 20:21:59


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