まいかのあーだこーだ

まいかのあーだこーだ

2024.01.16
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NHK「ダーウィンが来た!」を見ました。

龍のナゾを大研究!
辰年にちなんだ特集でしたね。



一般に「龍/竜」は、
獅子・麒麟・鳳凰などと同じ架空の生物と見られていて、
今回の番組も、そういう前提で作られてましたが、

わたしは、以前から、
そういう捉え方があまり妥当じゃないと感じている。



まだ地球上を遠くまで移動できなかった時代に、
ライオンやキリンやクジャクを見たことのなかった人々が、
アフリカや中東や南アジアからの伝聞に頼ったのは仕方ないし、
その伝聞の過程でさまざまな誤解が加わっても無理はない。

たしかに現代の知見に照らせば、
獅子も麒麟も鳳凰も「実在しない」との判断になるけど、
けっして荒唐無稽な空想から生まれたわけじゃなかろうし、
すくなくとも昔の人たちは、その実在性を信じてたはず。

それは龍についても同じだと思う。

古代の中国人が、十二支のなかで、
龍だけを空想上の生き物だと思ってたはずはない。



おそらく龍のイメージは、恐竜の化石にもとづいている。

実際のところ、
現代のような科学文明が発達してなくても、
恐竜の化石を見つけることは可能だったはず。
崖とかの地層を掘ればいいだけなのだから。


古代から洋の東西で発見されてたらしいし、
中国では、
あらゆる生物の化石をことごとく「竜骨」とみなして、
現在にいたるまで生薬として利用しています。



中国やインドの龍にも、
西洋のドラゴンにも四つの足がありますが、

北米や南米、アフリカやオセアニアでも、
手足があるかどうかは別として、
やはり虹蛇のような巨大生物の実在が信じられていた。

それらに共通するのは、


…ということ。

こうしたイメージには必然性があると思います。



今回の番組では、
青銅器時代の中国に生息していた体長7mのマチカネワニが、
龍の起源だった可能性に言及してましたが、

わたしに言わせれば、
頭に角が生えてたり、体毛が生えてたり、
空を飛んだりする龍のイメージは、
現生の爬虫類を見ただけではけっして生まれてこない。

中国の龍や、西洋のドラゴンのイメージは、
角や体毛や翼の生えた恐竜の化石を発見しなければ、
けっして出てこないものだと思う。

逆にいうと、
恐竜の化石から得られる断片的な情報を蓄積すれば、
角や、鱗や、体毛や、翼の生えた、
巨大な蛇のような水中生物の実在を信じたとしても、
なんら不思議なことではないし、
むしろ翼があれば空を飛ぶと思うのが自然です。

現代人が、
「巨大な蛇が空を飛ぶわけがない!」
などといって笑うのは傲慢であって、
むしろ翼をもって空を飛ぶ巨大な恐竜が、
かつての地球に実在していた事実のほうに驚くべきでしょう。



おそらく昔の人々は、
地中から発掘される恐竜の化石を、
古生生物ではなく、
現生生物の死骸だと誤解してたはずだし、

ふだんは姿を見せない巨大生物の死骸が、
なぜか地中で発見される事実から、
それらが水中や洞窟や海底に潜んでいると考えたはず。

実際、中国や日本では、
いわゆる「竜宮」が海底にあり、
鍾乳洞などを通じて沼や湖に繋がっていると信じていた。

同時に、魚類のタツノオトシゴを、
龍の子供と信じた可能性も高いだろうし、
それは「角が生えている」とか「水中生物である」という、
龍のイメージを補強するものでもあったと思う。



なお、今回の番組では、
ボルネオに生息するグールドカグラコウモリの群れが、
空を飛んだときに龍のような形になる事例を紹介してましたが、

中国や日本で「龍は洞穴に住む」と信じられたことから見ても、
鍾乳洞から出てきたコウモリの群れが龍の形になるのは興味深い。



日本のフタバスズキリュウの話も出てきましたね。

ドラえもんの「のび太の恐竜」は、
卵からかえったフタバスズキリュウを、
のび太が "ピー助" と名づけて育てる物語でしたが、

じつはフタバスズキリュウは卵生ではなく、
体内で孵化させる胎生だった可能性があるとのこと!



ちなみに、フタバスズキリュウの化石は、
1968年に福島県双葉で高校生の鈴木くんが発見したのですが、

↓音楽惑星さんは、
http://manzara77.blog.fc2.com/blog-entry-368.html#honda
円谷英二が福島県の出身だったことや、
ゴジラが放射能に汚染された恐竜だったことや、
原発事故によって化石のあった双葉が汚染されたことに、
ある種の因縁を感じてるようです。




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最終更新日  2024.01.16 16:21:43


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