まいかのあーだこーだ

まいかのあーだこーだ

2026.05.11
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NHKアストリッドとラファエル〜文書係の事件録。


新しい警視正が赴任したら、
OPテーマ曲もすこし変わったみたい。

白人の警視正は良い奴なのか悪い奴なのか、
まだちょっと分かりません…(^^;



今回は《悪魔に魂を売った男》の話です。
ゲーテのファウスト以来の近代的なテーマ。


堕天使ルシファー&聖ベネディクトのメダル!
このドラマのお得意の分野ですねw



大天使ルシファーは、
明けの明星に喩えられる光の使者だったのに、
地上に墜落したことで、
悪魔 サタン と同一視される存在になってしまった。
https://ja.wikipedia.org/wiki/ルシファー

聖ベネディクトは、
修道生活の厳しい戒律を作ったために、
彼の言葉を刻んだメダルは、

https://en.wikipedia.org/wiki/Saint_Benedict_Medal

…とはいえ、
「自分で自分を鞭打つ」とか「死体の目と口を縫う」とか、
そんな儀式があるかどうかは知らんけど。

そして、そこに、
化学工場の環境汚染の問題と、
巨大データセンターが隠蔽する闇情報の問題とが、
現実的に絡み合ってくる展開です。


さらに、

データセンターの会社名「アスモデウス」。
ゾロアスター教のアエーシュマに由来する悪魔です。

魔術的な智慧をもつとの理由で、
智天使ケルビムに比定されることもある。
その意味ではルシファーと同じ堕天使かもしれません。
旧約聖書の外典「トビト記」では大天使ラファエルに倒される。
ラファエルって大天使の名前なのね。旧約にも新約にも登場しないけど。


17世紀のフランスでは、
黒魔術でアスモデウスを憑依させた咎で、
司祭のユルバン・グランディエが処刑され、
修道女たちの公開悪魔祓いがおこなわれた。
悪名高きルーダン憑依事件。

これを題材にしたのが、
ケンちゃんの「肉体の悪魔」 (The Devils) ですね。
デレク・ジャーマンが美術を手掛けたカルト映画。

ケン・ラッセル「肉体の悪魔」(1971)





さて、第6話の内容ですが…

ちょっと複雑で分かりにくかった。
まずは2つのミスリードがあります。

第1のミスリードは、
殺されたマキシムが、
雇用主のシャマコを「光をもたらす者」と呼んだこと。

…しかし、これは、
シャマコを崇めたからではなく、
むしろ堕天使ルシファーとして憎んだからだった。

第2のミスリードは、
マキシムの遺体が目と口を縫い合わされてたこと。

…しかし、これは、
「見るな」「語るな」といった懲罰ではなく、
むしろ悪魔から死者を守るための儀式だった。




以下はネタバレ。
マキシムは故郷の環境汚染訴訟において原告側のリーダーだったが、化学工場の株主だったシャマコはマキシムを買収して寝返らせることに成功。シャマコの経営するデータセンターの幹部になったマキシムは、そこで大量の闇情報の隠蔽の事実を知り、自分が「悪魔に魂を売った」のだと自覚する。
父の影響で敬虔なカトリック信者だったマキシムは、自分の罪をフュザック神父に告解。データセンターに大量の脅迫文を送りつけて、その闇情報を暴くためのプログラムを仕掛ける。マキシムを危険視したシャマコは、化学工場の弁護士を装ってマキシムの妹クローディアに接触し、裏切り者の兄を殺害するようそそのかす。クローディアはコーヒーにタリウムを混入させて兄に飲ませる。
死を悟ったマキシムは、最後の告解をするためにフュザック神父を呼び寄せるものの、神父が駆けつけたときには息を引き取っていた。神父はその遺体に目と口を縫う悪魔祓いの儀式をほどこす。やがてマキシムの仕掛けたプログラムが起動すると、データセンターの大量の闇情報が暴露され、追い詰められたシャマコは自殺する。


クローディアは、
裏切り者の兄を殺害しましたが、

おそらくマキシムの裏切りは、
環境汚染によって癌を患った妹と、
母を亡くすだろう幼い姪を支援するためだったのよね。

裁判で賠償金を勝ち取るよりも、
取引で大金を得るほうが確実と判断したのでしょう。
しかし、それこそが《悪魔に魂を売る》行為だった。



なお、
化学工場の弁護士を装ったシャマコが、
原告団を裏切ったマキシムの背信行為を暴露して、
クローディアの怒りを焚きつけたのは間違いないけど、

それを「殺人教唆」とまでいえるかどうかは微妙。

いずれにせよ、
クローディアも兄と同じように、
シャマコに丸め込まれて《悪魔に魂を売った》のよね。
本当に憎むべきはシャマコだったのに、
兄を憎んだあげく殺害してしまった。




ちなみに、
タリウムには強い毒性があるものの、
発癌性があるとの情報は見当たりません。
なので、化学工場の汚染物質とは無関係なはず。

脚本的にいえば、
そこは関連する殺害方法のほうがよかったかな。

また、
マキシムとクローディアは「異母兄妹」でしたが、
父の影響を受けたカトリック信者の兄と、
そうでない妹を対比するためには、
むしろ「異父兄妹」のほうがよかった気もします。



ちなみに、
目と口を塞ぐ殺害方法は、
テレ朝「未解決の女」シーズン3にもありました。
去年のフランス版の放送を見て真似たのかしら?

もともと、
文書捜査官と熱血刑事の女性バディの設定は、
大森美香の「未解決の女」のほうが先だったから、
フランスのドラマが、
日本のドラマの影響を受けた可能性もあるんだけど、

今回は、その逆のパターンだったかもしれません。









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最終更新日  2026.05.13 12:36:50
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