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世の中で最もリベラルなのは、日本の若い女性かもしれないなんと思ったりすることがあります。というのも韓国に対する偏見など微塵も感じさせない言動が様々な報道から見られるからです。しかしそれってちょっと考えてみると疑問も浮かび上がってきます。まず、韓国に対しての好感を隠そうともしない彼女たちが好きな韓国というのは、例えば韓国のアイドル達だったり、食文化だったりと極めて限定されたベクトルでしか韓国について認識しておらず、それ以外については、そもそも知りもしないし知りたくもないようにも思えるのです。無論、日本の若い女性の全てが韓国を好きな訳でもないだろうし、自分の好きな韓国以外を見ていないというのはそれこそ偏見であろうとは思うのです。でも日本の男性に韓国が好きと明言する人はまずほとんど存在しないんじゃないだろうか。ぼくなんかもそうした感情に近いものを抱いていることは確かでありまして、好きな韓国映画があったり、好きな韓国料理もあったりするけれど、それに起因して韓国を好きだとはとても口にする気にはなれなかったりするのです。他国に対しては、一部はっきり嫌いと言い切れる国もあるけれど、韓国に対するようなややこしい感情を持つことはないのでした。その理由は何となく分かっていて、一部のぼくの嫌いな国の国民は日本のことをハナから知らない、もしくは相手にしていなかったりするのでしょうが、韓国の人は日本のことを明らかに最も憎むべき国と思っているように感じられるのです。彼らが日本という国家を憎んでいて、日本人や日本の文化などを嫌っているわけではないというような意見を見ることもあるけれど、どうも真実に思えないのです。とつらつら書いていてどうもそうではないんじゃないかって気がしてきました。まだまだぼくには韓国に対する感情が定まってはいないようです。でも好きな料理が韓国にはあるので、そのレシピを4種。塩スンデゥブ【材料】寄せ豆腐 350g/アサリ(冷凍) 150g/干しエビ 大さじ1/水 2カップ/にんにく(薄切り) 2片/青唐辛子(斜め薄切り) 3本/鶏がらスープの素・塩・青ねぎ(小口切り)・粉唐辛子 適宜【作り方】1. 鍋にアサリ、干しエビ、水、にんにくを入れて中火で4分煮る。塩、青唐辛子、鶏がらスープの素を加える。青ねぎ、粉唐辛子を散らす。 スンドゥブはとても好きで手軽でいい料理だと思うのですが、自宅で作ってみてもどうも味が決まらないのです。以前、韓国の人がやっている居酒屋でスンドゥブを食べたことがあるのですが、いろんな具材や調味料をただただ足して煮込んでいるだけだったから簡単なはずなのに、どうも自分で色んなレシピを試してみてもピンとくるものに近付けずにいるのです。これは比較的旨いと思えたレシピです。でもちょっと物足りない。何か秘密の食材を入れてるんじゃないかと疑ってみたくなるのです。スンドゥブ(栗原心平)【材料】絹豆腐(水切り/4等分) 1丁/ニラ 2本/キムチ 100g/鶏がらスープの素 大さじ1/2/コチュジャン・酒・醤油 大さじ1/豆板醤 小さじ1/水 600ml【作り方】1. 鍋に湯を沸かして鶏がらスープの素、酒、醤油、豆板醤、コチュジャンを加える。絹豆腐、キムチを加える。ニラを加える。 突き詰めるとぼくは韓国料理で好きなもはキムチということになりそうです。ちゃんと真面目に作った美味しいキムチがあれば、それ以外は何もいらなかったりする。酒の肴にもごはんのおかずにもとても合う。非常に優れた食品だと思いますが、市販品だと当たり外れが大き過ぎるのが難点だなあ。今回使ったキムチは当たりのキムチだから美味しく出来上がりましたがダメなキムチだときっとガッカリな仕上がりになったのだろうなあ。もやしとニラのジョン【材料】もやし 1/2袋/小麦粉 大さじ2/卵 1個/ニラ 1/2束/白ごま・塩・胡椒・赤唐辛子 適宜【作り方】1. ボウルにごま油以外の全ての材料を入れて混ぜる。フライパンにごま油を熱してスプーンで少しづつ焼く。 ジョンってのも好きな料理ですが、手軽な割に店で食べると結構な値段を取られてしまうのですね。でもやってみると分かるけれど、案外面倒なんですね。作り始めるとあっという間なんですが、なかなか作る気になれないのです。きっと多くの野菜でジョンは作れそうですが、もやしのはどうやって作ってもどこかで食べた味だし、やっぱりもやしでしかないって感じでもあります。オイコッチョリ(きゅうりの浅漬けキムチ)【材料】きゅうり(4cm長/縦4等分/塩をまぶす/水洗い) 2本/塩 適宜/【タレ(混ぜる)】コチュジャン・砂糖・醤油・酢 大さじ1/にんにく 1片/ごま油 小さじ1/白ごま 適宜【作り方】1. 全ての材料を和える。 きゅうりのコチュジャン風味の浅漬け。悪くないんですが、やはりちゃんとしたオイキムチの美味しさとは全くの別物ですね。でもまあきゅうりって案外持て余してしまうことがあるからこういう手軽なレシピを知っておいて損はなさそうです。
2024/05/31
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基本的にぼくは飽きっぽいのです。特に同じ食べものが連続するとうんざりしてしまい、そのせいで数カ月や数年単位で食べられなくなるなんてことがあるのです(実のところはカレーライスとラーメンであればほとんど毎日食べたって飽きないと思うんですけど。さすがに3食すべてがカレーかラーメンっていうのはちょっと無理かもしれませんけど)。だから家で食べる食事は余程に忙しいとか疲労困憊しているとかでない限りはできれば毎回違ったレシピが必要になるのです。無論、手間の掛かる料理や食材を揃えるのが難しいものなんてのもできれば避けたい。時間と予算がある場合であれば、そうした料理を作るのはたまになら構わないのですが、できれば短時間に冷蔵庫に常備したものだけで作れるのが理想です。そしてそうした意向にそった料理を30種類位はマスターして、レシピなど参照せずとも作れるようになるなら,今後はその30種類をルーティンで作ればいいだけです。月に1度食べる程度であればそうそう飽きないでしょうし。とまあ、普段の食事はマンネリを嫌う癖に外での吞みに関しては肴にさほどの拘りはないのです(というか一人だったり立ち呑みではあまりつままない)。コレクター根性の抜け切らないぼくは、居酒屋巡りをスタートした当初こそ、ほぼ毎晩のように数軒の未訪店を訪ねることを日課としていたけれど、今ではそうした欲求も収まりつつあるのはやはり以前以上に飽きっぽいことの証左なのでしょうか。それとも同じ立ち呑みで呑み続けて平気なのは案外まだまだ飽きっぽいという次元には至っていないのだろうか。 でもしっかり呑みもするけれど、むしろ食に向けての欲望を満たすことを目的とする機会がたまにあります。すでに長々と書いたように食に対しては確実に飽きっぽくなっているのでそうしたタイプの店に繰り返し訪れることは極めて稀なのです。せいぜい数カ月に1度訪れるか訪れぬかといった程度。でも西日暮里の「蕎麦吉里 童心舎」にはこのところ月1回以上のペースで通っているのでした。それは普段の独り呑みや仲間呑みとは違ったオフィシャルとまではいえぬまでもそこそこちゃんとした呑み会の機会があったからというのが理由の一端を占めているのだけれど、店選びを任されている身としては選択肢は無数にあったはずなのだから,やはりぼくもかなり気に入っているということなのだ。なんといってもここはそばが旨い。もっと上等なそばもきっとあるんだろうけれど、値段と質のバランスが格段に優れていると思うのです。肴も余技で作っているとは思えないほどだし(欲を言えば日替わりの品が1、2品あるとなお嬉しい。)、酒も種類こそ少ないけれどお手頃で気が利いてるのだ。そして店も混みもせず空きもせず、程よくお客さんが入っていて、皆さん実に品よく過ごしておられる(実はこの後に訪れた際にとんでもなく嫌な客もいたことがあるのだけれど、奴らは恐らく一見客であります)。雰囲気はまあ普通の小奇麗なそば屋の構えでありますが、快適であることは言うまでもないのです。そして近頃こちらで重視しているのが店の方たちの人柄にあります。主人の姿はほとんど目にすることはないけれど、奥さんはテキパキして気分がいいし、息子さんはいつもニコやかで愛想も抜群にいいのです(実は、この彼と昨日、店の外の某呑み屋で遭遇したのですが、彼の多面性を目撃するに至ったのです)。これからもちょっとした集まりがあったらまた訪れたいと思える使い勝手のとてもいい大好きなお店になりつつあります。
2024/05/27
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池袋駅の南東東通りの裏手の通りにいつの間にやら一軒のもつ焼き店が開店していました。どこかで見たことのある名だからきっとチェーン店なんだろうなと思って、さほど関心も抱くことなくスルーしていました。今、調べてみたら練馬区を中心に4店舗が存在する程度のようです。だったらどうしてここまで印象に残っていたのか。恐らくは、店名がやけに印象に残っていのだろうか。これを見てまず思い浮かべたのが、ダイダラボッチのことです。でもダイダラボッチをダイダラと省略するってありなの? すぐにWikipediaで調べることにしました。結果として、様々な名称・呼称があるけれど、「ダイダラ」のみの表記は見られません。もしかすると「ダイダラボッチ」と思い込んだのが誤りではなかったかと、今度は「ダイダラ」のみをキーワードに検索すると以下のサイトにヒントがありました。紀州よいとこhttps://myamato.exblog.jp/16521489/ なるほど、「大多羅大明神」に縁がありそうです。でも「大明神」が神様に向けての尊称である以上、それを省略するのは常識的にはあり得ないように思えます。さらに調べると「大多羅」を尊称なしで表記した地名及び駅名がありました。国史跡である大多羅寄宮跡のあった岡山県岡山市東区大多羅町と最寄りの大多羅駅であります。これなら例えばこの地域出身の方が「だいだら」と店名を名付けてもおかしくはなさそうです。と言いたいところですが、この読みは「おおだら」なんですね。何のことはない、店で尋ねればいいだけのことなんでしょうね。 と今更ですが、お邪魔したのは、「やきとん だいだら 南池袋店」でした。東通りの周辺のお店って結構短命なところが多くって、東通りを制覇する勢いのイタリアンをはじめ他業種を展開するグループやうどん店2軒、中華屋さんなどは善戦しているものの夜は客の入っていない店も少なくないのです。駅からちょっと離れているというのも敬遠される理由なんでしょうか。ぼくはこの界隈まで来ると多少は喧騒から遠ざかった気がしてちょっとホッとはするのですが、いかんせん足繁く通いたいと思える酒場が少ない土地柄なのです。って混んでる店はやたらと客の入りがいいみたいで、今では多くの人々が全くもって自分の勘を頼りに酒場を選ぶなんてことは稀になっているのかもしれません。でもこの夜のぼくは、ネットの情報に頼る訳でもなくここを訪れることにしたのです。というのが、たまたま他所で呑んでいて、結構な距離を歩いたので、ちょうど駅に向かいがてらここらを歩いていたらここを思い出したまでなのです。お客さんの入りは半分ほどで開店してそう日が絶たないことを思うとちょっと寂しいかなと。今時ありがちなもつ焼き屋で、この系列にお邪魔したのははじめてですが、結論としては特筆するべき点は何もなかったのです。あっ、そういえば店の人たちが外国の出身者らしい人が多いことは珍しくもなくなりましたが、それよりも若いスタッフばかりなのです。ぼくの視線が届かぬところにベテランスタッフがいたのかもしれませんが、大部分は若い方でした。そういう意味ではこれでよく店が回っていると感心すべきかもしれません。が、この土地柄は余程気張らないと、あっという間に淘汰されることになるので、もう少し奮起してもいいんじゃないかと思った次第です。
2024/05/26
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この頃は、話の取っ掛かりとするためにお決まりのように青空文庫をチェックします。書きたいことがあっても何となく見てしまいます。ぼくは案外、思っていたよりも文学好きなのかもしれないなあ。こうしたクリッピングによる読書は、オーソドックスな読書方法(ここでは書物の冒頭から最終頁まで律儀に辿る読み方を意図しています)というのは、物語の呪縛に囚われてしまい、つい先へ先へと意識が向かいがちで、文字そのものと戯れる余裕を見失いがちです。特定の単語が含まれるセンテンスに集中すると物語を読み取ることに重点を置いた読み方では見落としてしまう何ものかが思い掛けなくも面白く思えてくることもあるのです。里村欣三『放浪の宿』 この寺院と斜かいになった十字路の角は、ロシヤ人の酒場(バア)だった。酒場と云ってもそれは、馬糞よりも下等な馭者や、もっとそれよりもひどい下層労働者達が、未製のカルバスや生胡瓜を噛って、安酒を呷ったり、牛の臓腑を煮出したスープを啜って飲み食いする劣等な飲食店であった。 里村欣三って実は全く知らない作家だったのですが、プロレタリア文学の作家だそうです。まあ、このたった2つのセンテンスを読むだけでもそれはうかがい知れます。これを読んでまず思ったのが、最下層民たちでもカルパスや胡瓜なんかで安酒を呑めるものなのだなあといった、至極素朴なものでした。でもそれだとぼくは最下層民なんだろうか。だってねえ、ぼくだって毎晩ほぼ似たような肴で安酒を呑んでるんだから。でも、ぼくは普通に稼いでいて平均的な所得は得ているはずだからもしかすると日本国民は未だにかなりの割合が最下層民ということなのかもしれません。 しかも、「そうか。そこの新聞紙をめくって見ろよ。胡瓜と黒パンがあらあな」 とか、「黒パンに、生胡瓜か。見っともない真似はよせよ! まさかにどぶ鼠じゃあんめえし……」 といった会話文を読むと黒パンと胡瓜が貧しさの象徴のように書かれているけれど、これってどっちもぼくは好物なんですよねえ。ということで今回はきゅうりレシピを4品。きゅうりとあさりのレンジ蒸し【材料】きゅうり(まだらに皮を剥く/乱切り) 1本/アサリ 200g/酒 大さじ3/顆粒だし 小さじ1/塩 適宜【作り方】1. 耐熱皿にきゅうり、アサリ、酒、顆粒だしを入れて混ぜ、電子レンジで600W7分加熱する。冷めたら塩をふる。 きゅうりに火を通すということに昔のぼくは忌避感を抱いていました。煮たり、炒めたり、色んな調理法のレシピがあって試してもみたけれど、今のところ忌避感はなくなったものの積極的にまた食べたいと感じた料理も存在しないのでした。これまたそうした料理の一品に連なることになりました。山形流冷やしタヌキそば【材料】そば(茹でる/冷水で洗う)・きゅうり(千切り)・揚げ玉・白ごま・そばつゆ 適宜【作り方】1. 皿にそばを盛って天かす、白ごま、きゅうりをのせる。そばつゆをかける。 ぼくがどうしても好きになれないマンガ家に柳沢きみおがいます。この人の絵を見ているとサブいぼが出そうになるのです。でもそれは実はこの絵に他に類例のないオリジナルな証なのかもしれません(『原宿ファッション物語』(原題『SEWING』)だけは例外的に好きでした)。その作家の手になる『大市民日記』で紹介されていたという山形風の冷やしタヌキそばでありますが、これってホントに山形の食べ方なのかね。まあ、当たり前に美味しいけどね。棒棒鶏(バンバンジー)【材料】鶏肉(胸) 1枚/生姜(叩き潰す) 1片/長ねぎ(青い部分) 1本分/紹興酒 大さじ1/きゅうり(3等分/千切り) 2本/【ごまだれ(混ぜる)】練りごま 50g/醤油・砂糖 大さじ2/酢 大さじ1/長ねぎ(みじん切り) 大さじ2/にんにく 小さじ2/生姜 小さじ2/ラー油 適宜【作り方】1. 鍋に湯、長ねぎ、生姜、紹興酒を沸かして鶏肉を入れ、火を止めて蓋をし、30分置く。鶏肉を取り出して裂く。2. 皿にきゅうりを盛って鶏肉をのせ、【ごまだれ】をかける。 棒棒鶏にはきゅうりが必須であります。たまにきゅうりなしの茹で鶏だけのものが出されたりしますが、いかにも物足りません。色んなレシピがありますが,まだまだ美味しく作れそうです。といってもそうしょっちゅうは作んないんですけど。砕黄瓜【材料】きゅうり(包丁の背で叩く) 2本/にんにく・生姜 適宜/【調味料】ごま油・醤油・塩 適宜【作り方】1. 全ての材料を和える。 台湾の調理法らしいのですが、特段代わり映えしないですね。とりあえずネットで見つけたまんま作ってみましたが、酢を加えたくなります。あとごま油をラー油に変えたくなるかな。まあ、実際のところきゅうりはこういう単純な食べ方が美味しいのかもしれません。
2024/05/25
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林芙美子という作家は、ぼくにとって映画監督、成瀬巳喜男のいくつかの忘れ得ぬ作品の原作者としての興味しか抱いていなかったのです。今だって原作を手に取ってみようとはなかなか思えないけれど、「朝御飯」というエッセイを知り、その食いしん坊ぶりを知ると多少の関心を持つようになったのです。貧しい幼少期を経て、流行作家となった後には海外を含めた旅を重ね若くして夭折したことは知識として知ってはいたけれど、今回Wikipediaで急逝した夜に取材で料亭2軒をハシゴしていたと知って驚かされました。結果としてそれが彼女にとって良かったのか悪かったのか誰にも知ることが叶わないけれど、仮に長寿を全うしたとしたら晩年にとんでもない作品をものすることができたんじゃないかなんて想像してしまうのです。老いた作家の文章というのは若かりし頃の作品と読み比べてみると、全く別の人間が執筆したんじゃないかと思わせることが少なからずあります。でも先ほどの想像をすぐに裏切る発言となりますが、この精力的な女性は年老いていたとしても変わらずエネルギッシュであり続けたのではないかと思ってしまうのです。彼女の先述したエッセイに酢漬けの胡瓜の記述があるけれど、バタ臭い朝食を食べていた彼女の事だからきっとザワークラウトなんかも気に入って口にしていたんじゃないかなあ。と本当は別の食材で書くつもりだったのだけれど、気が変わってザワークラウトのレシピとすることにします。 ビゴス【材料】牛塊肉(一口大) 250g/キャベツ(千切り)・ザワークラウト・ソーセージ(一口大) 100g/赤ワイン 90ml/にんにく 1片/玉ねぎ(薄切り) 1/2個/ポルチーニ(乾燥) 10g/トマト水煮(潰す) 1/2缶/ローリエ 1枚/オレガノ・キャラウェイシード 適宜.ジュニパーベリー 4粒/オリーブ油 適宜【作り方】1. 鍋にオリーブ油を熱してにんにく、玉ねぎを炒める。キャベツ、ザウワークラウトを加える。牛肉、ソーセージを加える。赤ワインを加える。香辛料を加えて30分煮込む。 ポーランドのレシピだそうな。これだけのためにジュニパーベリーを購入してしまったが、果たして本当に必要だったのか。ポルチーニもなんかもったいないなあ。それ以外の材料だけでもいいかも。ザワークラウトとじゃがいもの炒め【材料】じゃがいも(細切り) 2個/玉ねぎ 1/2個/ザワークラウト 100g/ハム(or ベーコン/細切り) 1枚/にんにく 1片/オリーブ油・キャラウェイシード・塩・胡椒 適宜【作り方】1. フライパンにオリーブ油を熱してにんにくを炒める。じゃがいも、玉ねぎ、ハムを加える。ザワークラウトを加える。キャラウェイシード、塩、胡椒を加える。 これは間違いないだろうと作ってみました。肉類はぼくにはない方が口に合うかも。ザワークラウトとじゃがいもの炒め【材料】じゃがいも(茹でる/皮を剥く/銀杏切り) 2個/玉ねぎ(薄切り) 1/2個/ザワークラウト 100g/生ハム(細切り) 1枚/ラディッシュ(薄切り) 3個/にんにく 1片/オリーブ油・塩・胡椒・パセリ 適宜【作り方】1. フライパンにオリーブ油を熱してにんにくを炒める。じゃがいも、玉ねぎ、ハムを加える。ザワークラウトを加える。キャラウェイシード、塩、胡椒を加える。 といいつつ今度は生ハムで作ってみました。これの方がしっくりくるかな。ザワークラウトとじゃがいもの炒めトースト【材料】食パン(トースト)・ザワークラウトとじゃがいもの炒め・マヨネーズ 適宜【作り方】1. 食パンにマヨネーズを塗ってザワークラウトとじゃがいもの炒めをのせる。 食パンにのせてみました。そのままより美味しいかも。マヨネーズのチープさが案外この料理には合っているように思えました。って基本的にレシピは2種類だけでした。今後何か作ってからにすればよかったかな。でもまあ書き終えたから良しとしよう。
2024/05/24
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ファーストドリンクが安いって売り文句につられるなんて、我が事ながらさもしいなあと思ったりもする。よくよく考えるまでもなく、1杯目がそこそこ安くても2杯で打ち止めできるようなまだしもさすがにそれじゃ済まないから、元値を確認位はしておくべきなんでしょう。一軒2杯のルールで呑み歩くなんてことができれば、そこそこ安上がりで済むだろうし、数多くの酒場をハシゴしてこういうブログなんかのネタに困ったりすることもないのでしょうが、最近は呑み出すと億劫になって動くのがかったるくなってくるんですね。寡黙なOLさんが仕事上がりに美味しい肴と酒でチビチビやるってマンガがありますが、あんなにケチ臭い呑み方されると店側も迷惑なんじゃないかなあ。でもそんなのがテレビドラマ化されたみたいだから分からないものです。とか言ってぼくも一人だと肴はほとんどいらない方で、思い出してみると昨夜もお通しちょっぴりと軽い揚げ物と乾きもの程度で6杯吞んでいるから似たようなものかもしれないけど。でもまあ酒が稼ぎどころという話も聞くから6杯吞めばまあいいところなんじゃないかと。ともあれ、ファーストドリンク無料のお店だっていくらでもあることを考えると撒き餌としては店側にとっては手軽なやり口でしょうけど、ぼくのように簡単に引っ掛かる客がいるってことは結構な効果が期待できるもののようです。「居酒屋 待家」に入りました。店名については、特に何も申し上げるまい。店の男女どちらからも笑顔はなく、いらっしゃいもなかったように記憶します。席を指してくれたから全くの無口だったということはなかったはずですが、第一印象は余り芳しいものではありませんでした。いまさっきネットで確認したら店主の満面の笑顔の写真を見掛けることができたから、この日はたまたまご機嫌が芳しくなかっただけだったのかもしれません。何か嫌なことでもあったのかねえ。こうなると実際はともかくとして何もかもが不愉快に思えてくるものです。二人が店の奥で交わしている言葉が何やら我々に対する悪口なんじゃないかと疑心暗鬼となり、こんなんだから他にお客がいないんだよなんて思ったりもするのです。今、冷静に思い出すと、不愛想な点以外は普通にちょっと使いやすいお店ではあったなあと思われるのですが、最初が悪いとそのイメージを払しょくするのは非常に困難であるようです。正直、割引のファーストドリンクを呑んだらそのまま店を後にしたい気持ちにもなったのですが、焼き魚を頼んでしまい焼き上がりに時間を要することになったからそうもいかぬのでした(カマスを頼んだら1尾ですけどって怪訝そうに言われたのも、こちらが非常識な注文をしたみたいで身が縮むような気持になるのでした)。色々悪く書いてしまいましたが、店の人だって気持ちが落ち込んだり、不機嫌なこともある訳で、それを隠し切れない日もあったりするのかもしれません。そういう意味では客商売ってのはなかなか大変であるなあとは思っていますのであしからず。
2024/05/20
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亀有には「江戸っ子」をはじめとする都内でも指折りの名店と評される酒場もありますが、こうした有名酒場はどうしたって混み合っていて居心地という面では、余り好きになれません。仕事を終えての息抜きで酒を呑みに行って満員電車みたいな混雑した環境で過ごすのは、どうにも気乗りのしないことです。そりゃまあ、ぼくだってもともとはこうした酒場を狂ったように巡っては、それなりの満足を感じてもいた訳ですが、相応のストレスが身に掛かっていることは常に感じていたのです。思えばかつてやはり狂ったように通い詰めた映画にしたって、シネフィルたちが挙って押し寄せる上映ってのがあって、また開始時間のどのくらい前に行けば入れるのだろうか、それだけの時間を立ったまま並んで待つのは辛いだろうなあとか、そもそも入れるかどうかすら危うい場合も少なくなくて、辛うじて入れても立ち見だったりととにかく行く前も行ってからもストレスが終始付きまとっていたのでした。酒場巡りもそんなストレスを覚悟しなくてはならない場合もあって、少なくとも映画の場合は最低限、会場が閉まっているということはなく、かつては稀にプリントの状態が良くなくて上映中止もしくは上映作品そのものが別な作品に変更になったり、16ミリフィルムや酷い場合はDVD上映となったりする場合もあるけれど、酒場の場合は予告もなく平気で休んでいたりすることもあったりで、今ではそんなに遠征して呑むことも少なくなったから初めから余り強い期待感を抱かずに済ませられる程度の心の余裕を持てるようになりました。 ってな訳で、財布の問題さえ気にしなければ目当ての酒場がやっていなくたってそうそうにはへこまなくなっています。しかも目当ての酒場がやっていなかったりしてもむしろ予定外に好みに合った酒場に巡り合うこともあるのです。「小料理 梓」もそうした軽い気持ちで暖簾をくぐったのですが、店内の古びてはいるけれど、こざっぱりとしていていい雰囲気です。店の方も実に感じがいい。父娘なんでしょうか、オヤジさんは寡黙ですが注文したホタルイカが大量らしいなんて話をしているとそれに乗っかってきてくれて、でも邪魔にならない程度でスッと身を引いて仕事に戻るというできたお方なのだ。娘さん(?)もまた、明るく終始笑顔を絶やすことはなく、客たちとの会話も楽し気に交わしはするけれど、仕事の手を休めることもなく、父(?)とも良好な関係であることを匂わせる仕草や会話が微笑ましいのです。肴もシンプルな魚介中心ながらとても丁寧な仕事がされていて(と気取って書いてみる)、酒も種類は限られてはいますが、渋いところが用意されています。ぼくの財力では毎晩は無理だけど、時々通ってきたいなあと思わせてくれる良店でした。事実、その翌週にはまた訪れることになるのだから、ぼくもこういう目立たないけれど、ちゃんとしたお店がいいと思える年頃になったのかもしれないなあ。
2024/05/19
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北大路魯山人に『狂言『食道楽』』というアホらしい文章があります。大名、目、鼻、口、手、心、耳の面々が食い物について語る、ごく他愛のないものです。引用したのは、「目」の語った箇所です。料理は目で楽しむことから始まるといった程度の話であろうと想像されるかと思いますが、まさしくそのままなのであります。「かしこまってござりまする。たとえ、各地の名産が、あつまったとて、きいたとて、次に食べるのはこの目でござりまするぞ。まずは料理のいろどりでござります。まぐろのさしみにトマトの[#「トマトの」は底本では「とまとの」]輪ぎり、赤貝の酢のものにチキンライスと、こう赤いものづくめでは、共産党の店だしのようではござりませぬか。 また、そうかというて、黒だいの塩焼きに、たにしの味噌あえ、なすびの煮つけに、いかのすみ、ごはんのおこげに、黒いまめ、塩こぶ、ぼたもち、ちょうちんもちと、こう黒ずくめでは陰気でならず、箸をもったら念仏の、一つもいわねばなりませぬ。 そこで申すなら、いかのさしみによくきくわさび、おしたしものにはごまなどふって、野菜の色の失せぬよう、まず、目に物みせて楽しませ、それにて味もひきたちまする。まだまだ申せばうつわの好み。料理にとって、食器というものは、それこそ料理のきものでござりまする。 いくら美人でも、着るものの好みがわるくては美人も台なし。高価なものではござりませずとも、よくそのものに調和した、きものを着せるのは理の当然、きものと帯が不調和でも、こまったものでござります。顔はうしろで見えずとも、帯の結びようでちょいと惚れる。食器は料理のきものゆえ、うつわも大事でござりまする。 と、こう申せばお料理は、まず目で食べるという道理、なんといかがでござりまする」 つまんないですねえ。でも色彩に拘って料理するのは楽しそうです。特に本気の黒い料理はやってみたいなあ。魯山人の揚げる黒い食材は、いかのすみ、黒いまめ、塩こぶはいいとしても、黒だいの塩焼きに、たにしの味噌あえ、なすびの煮つけに、ごはんのおこげに黒を見出すのはいささかに無理があるというものです。ちょうちんもちってのはそもそもそんな食べ物があるのだろうか。のり、ヒジキなどの海藻類や黒ごまなどもあるのに魯山人の「目」には「黒」と映らないのだろうか。キャビアやトリュフ、キクラゲなんかもごはんのおこげよりは余程黒く思えるんだけどなあ(「赤」にしたって、トマトとチキンライスを並べるなんて苦し紛れもいいとこだ)。とまたもイカスミを使った料理(4種)です。イカスミはスミというだけあって、どんな料理でも加えれば黒い料理に変えちゃうのだから最強の「黒」食材といえましょう。イカスミチャンプルー【材料】イカ(細切り) 1杯/もやし 1袋/ニラ(ざく切り) 1/2束/玉ねぎ(薄切り) 1/2個/ラード 小さじ2/にんにく 1片/赤唐辛子(輪切り) 1本/イカスミペースト 4g/泡盛 大さじ3/砂糖 大さじ1/薄口醤油 大さじ2/塩 小さじ1/3/白胡椒 適宜【作り方】1. フライパンにラードを熱してにんにく、赤唐辛子を炒める。イカを加える。玉ねぎ、もやし、ニラを加える。イカスミペースト、泡盛、砂糖、薄口醤油、塩を加える。白胡椒を加える。 日本の料理でイカスミを利用するのは稀であります。でも沖縄料理ではイカスミレシピがちょくちょく登場します。いかすみ汁なんかが代表格でしょうか。イカスミって見掛けのドギツサと違って味は非常に穏やかだからもっといろいろ活用できそうです。イカスミチーズトースト【材料】食パン 1枚/バター・イカスミペースト・溶けるチーズ・胡椒 適宜【作り方】1. 食パンにバター、イカスミペーストを塗って溶けるチーズを散らし,トースターで焼く。胡椒を散らす。 ネットで見掛けたので試してみました。果たしてイカスミが見た目以外にどれほどの効果を及ぼしているのか、ちょっと疑問でした。イカスミTKG【材料】ごはん(【イカスミソース】を和える) 1膳/卵 1個/【イカスミソース(混ぜる)】オリーブ油・コラトゥーラ・イカスミペースト・にんにく・イタリアンパセリ 適宜【作り方】1. 茶碗にごはんを盛って卵をのせる。 食パンよりは、ごはんの方が味がのりやすいようです。でもコラトゥーラやイカスミペーストを加熱せずに食するのはどうも抵抗があったので、ごはんと混ぜてから軽くレンチンしました。器が汚れてしまいましたが、この方がきっと美味しく食べられるんじゃないかと思っています。イカスミフィデワ【材料】極細パスタ(3cm長) 120g/シーフードミックス 200g/アサリ 150g/玉ねぎ(みじん切り) 1/2個/パプリカ(細切り) 1個/白ワイン 大さじ2/魚介スープの素 1個/水 200ml/オリーブ油 大さじ3+1/イカスミペースト 大さじ1/にんにく 1片/パプリカパウダー・塩・胡椒 適宜/【ピカーダ】にんにく 1片/パセリ 1枝/アーモンドパウダー 大さじ1/【アリオリ風マヨネーズ】マヨネーズ 大さじ3/にんにく 小さじ1/2【作り方】1. フライパンにオリーブ油を熱してにんにく(【ピカーダ】用)、極細パスタを炒めて取り出す。にんにく、パセリ、アーモンドパウダーをすり混ぜる。2. オリーブ油を熱してにんにく、玉ねぎを炒める。シーフードミックスを加える。白ワイン、魚介スープの素、水、1.の【ピカーダ】、アサリ、イカスミペースト、トマトペースト、パプリカパウダーを加える。塩、胡椒を加えてアサリを取り出す。1.のパスタを加えてパエリア鍋に移して水分を飛ばす。アサリ、パプリカをのせてオーブンで180℃5分加熱する。【アリオリ風マヨネーズ】を添える。 以前、サフラン風味のフィデワを食べたのですが、ちょっと物足りなさを感じました。ネットで見掛けたこちらで久々にフィデワを作ったらこれがなかなかに美味しく出来上がったのでした。イカスミペーストの効果なのか、ピカーダに含まれるアーモンドパウダーが案外陰で活躍しているんじゃないかとも思ったりしました。
2024/05/18
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世の中には色んなカレーがあるけれど、ぼくを驚かせてくれるカレーは、ないんだろうか。ここで驚かせてくれると書いたのは、驚くほどに旨いカレーを意味してはいないのです。きっと驚くほどに旨いカレーはいくらだってあるはずだし、ぼくが自分で作るにしても金に糸目を付けずに素材を吟味し、徹底的に調理に時間を確保したら、今よりずっと美味しいカレーを作る自信はあるのだ。そんなのは当たり前のことなのだ。だからここで驚かせてくれるというのはあくまでも見た目に特化した話なのです。実際にとんでもなく大盛のカレーを見たらそりゃまあビックリするかもしれないし、カレーとは思えぬ色彩のルーが掛かっていたら気色悪いって感じもするだろう。前者を試そうとは思わぬけれど、後者は通常使う食材でそれが可能なら試してみてもいいけれど、大概の場合、味はカレーでしかないはずなのだ。トッピングもあれこれ試してはいるけれど、ほぼありとあらゆるものを受け止めるだけの包容力があるのがカレーだから、果物やケーキなどの甘味類もやはりヤバい感じがするけれど、煮込んだり、しっかり混ぜ混みさえすれば案外食べられるんじゃないかとも思っています。また、近頃肉じゃがだったり麻婆豆腐なんかの別種の料理とハイブリッドさせるなんてことも試していますが、これまた思いの外に違和感なく、というかむしろ美味しく食べられちゃうように思うのです。あえ挙げれば刺身カレーなんてのはある意味でインパクトありで実際提供している店もありそうですが、あまりゾッとしないといのがぼくの印象であります。とかなり無理矢理感がありますが、刺身ののっていない寿司屋のカレーの模倣を試みてみました。今回の4品は、実際に提供されているもしくはされていた各種カレーの模倣になります。ちなみに情けないことにいずれも実食経験なしなのでした。くら寿司風シャリカレー【材料】ごはん(すしのこを混ぜる)1膳分/すしのこ(タイマイ) 適宜/野菜(玉ねぎ・ピーマン(赤)・かぼちゃ・じゃがいも・白ねぎ・ズッキーニ・セロリ・ニンジン・りんご・生姜・にんにく・フライドオニオン/ミキサーにかける)・サラダ油・砂糖・小麦粉・カレー粉・チャツネ・固形ブイヨン・塩・トマトペースト・醤油適宜【作り方】1. 鍋にサラダ油を熱して小麦粉、カレー粉を炒める。残りの全ての材料を入れて煮る。2. 皿にシャリを盛って1.をかける。 シャリはすしのこでお手軽に作成。ルーは、くら寿司のHPを参考にできるだけ忠実な再現に勤めてみました。とそこそこの手間を掛けて作ったんですが、まあ普通だったかな。シャリは悪くないと思ったんですけどね。今度はシャリカレーチャーハンなんかを試してみたいかな。やたがいカレー(閉店:日吉屋)【材料】ごはん1膳分/福神漬 適宜/【黄色いカレー】豚肉・ニンジン(半月切り)・玉ねぎ(くし型切り)・ラード・カレー粉・小麦粉・水・鶏がらスープの素・塩 適宜/【黒いカレー】豚肉・長ねぎ(斜め薄切り)・油揚げ(短冊切り)・酒・みりん・醤油・顆粒だし・水・カレー粉・片栗粉 適宜【作り方】1. 鍋にラードを熱してカレー粉、小麦粉を炒めて取り出す。鍋に湯を沸かして豚肉、ニンジン、玉ねぎ、鶏がらスープの素を加えて煮る。カレールー、塩を加える。2. 鍋に湯を沸かして豚肉を茹でる。長ねぎ、油揚げ、酒、みりん、醤油、顆粒だし、カレー粉を加えて煮る。水溶き片栗粉を加える。3. 皿にごはんを盛って1.、2.を半分づつかけ、福神漬を添える。 黄色と黒の相掛けになります。このために2種類のルーを作るのはかなり面倒でありますが、一度訪れただけで閉店してしまった「日吉屋」の思い出を風化させぬよう頑張って作ってみたのです。それぞれ趣きが違って悪くないのですが、混ぜてしまうと非常に凡庸な味わいになるのが難点。でもこれは単に2種のカレーを食べたということではないのだ。一皿に2種を盛り付けるところに妙味があるのである。ダブルカレーせいろそば(やぶ茂)【材料】そば(茹でる) 1人前/【黄色いカレー】豚肉(1cm幅)・じゃがいも(皮を剥く/拍子木切り)・玉ねぎ(くし型切り)・ラード・カレー粉・小麦粉・水・鶏がらスープの素・塩適宜/【黒いカレー】豚肉(1cm幅)・長ねぎ(斜め薄切り)・酒・みりん・醤油・顆粒だし・水・カレー粉・片栗粉 適宜【作り方】1. 鍋にラードを熱してカレー粉、小麦粉を炒めて取り出す。鍋に湯を沸かして豚肉、じゃがいも、玉ねぎ、鶏がらスープの素を加えて煮る。カレールー、塩を加える。2. 鍋に湯を沸かして豚肉を茹でる。長ねぎ、酒、みりん、醤油、顆粒だし、カレー粉を加えて煮る。水溶き片栗粉を加える。3. 皿にそばを盛って1.、2.をそば猪口に入れて添える。 実体としては、やたがいカレーのごはんをそばに変えただけ。でもそばに直にかけずそば猪口(うちにはそば猪口などないので適当な器なのが決定的にダメダメ)に付けて食べるのが大事なポイントなんでしょうね。これまた極めて想像通りの味わいでありますが、やはり見た目がいかにも残念です。カレーライスそば(招福庵)【材料】そば(茹でる) 1人前/ごはん 1/2膳分/【カレー】豚肉(1cm幅)・じゃがいも(皮を剥く/一口大)・玉ねぎ(薄切り)・酒・みりん・醤油・顆粒だし・水・カレー粉・片栗粉 適宜【作り方】1. 鍋に湯を沸かして豚肉、じゃがいも、玉ねぎを茹でる。酒、みりん、醤油、顆粒だし、カレー粉を加えて煮る。水溶き片栗粉を加える。皿にそば、ごはんを盛ってかける。 これまた一皿に2種を盛り付けるところのみに妙味を見出すべきレシピであります。作るのがさほど面倒ではないのにそれなりに異色な見た目になるのでビジュアル派の人には面白いかも。中華麺や焼きそば、うどんなど応用範囲は広いと思うけれど、一度試すと新鮮味が失せる気がします。
2024/05/17
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突然に職場を去らねばならなくなった人がいたので、急遽お別れの宴会をすることになりました。開催の日取りがGWの狭間の最終日。翌日からの4連休前に駆け込み呑みする人がいそうな一方で、最大10連休を持て余して呑みに繰り出す人がいそうでもあり、いずれにせよ、店の確保には難渋しそうであります。日取りが決まったのはその前日だったから迷っている暇もないのです。加えて、困ったのが会費の事で、たまたまその会のメンバーでぼくが一番エライ人であったのです。我が社では会費は傾斜配分するのが決まりごとのようになっているので、ぼくの財布に相応の負荷が掛かってくるのでした。そこでまずは店選びの前提条件を設定することになるのでした。考えるまでもなく浮かんだ条件が安くて、チェーン店ではなく、職場からそう遠くないことでした。これがねえ、なかなかありそうでないんですね。それと面々がぼく以外にガブガブ酒を呑むのがいないといのも悩みの種でした。呑み放題を条件に加えるのが憚られてしまうのです。実はすぐに綾瀬の例の居酒屋の存在を思い付くに至ったのです。が、普段でさえ繁盛しているその居酒屋が容易に予約できるとは思えぬのです。話は違うけれど、ぼくは電話を掛けるのが苦手、というか嫌いなので電話の無駄打ちは避けたいところです。でも迷っている暇はなく、ぼくには珍しくすぐ様に電話を掛けたのでした。すると何という僥倖か、すんなりと予約が確保できたのでした。これは嬉しい誤算驚。 ということで意気揚々と訪れたのは、ご存じ「串のこたに」です。ご存じと書いたけれど、2名は以前連れてきたことがあったけれど、残りの2名はここどころか、綾瀬で下車するのも初めてとのこと。そういや金町在住の呑兵衛が先日、初めてここで呑んで驚愕したと語っていたなあ。案外、世の人は決まった駅でしか下車しないもののようです。そこには行動範囲の広い狭いは余り関係しないようで、とにかく行くべき駅、町が決まっているようなのです。さて、ここのちょっと面倒なのは2階席より上は靴を脱いで上がらねばならないところです。穴だらけの靴下の件はさっさとカミングアウトし、足の臭さは準備万端な参加者Kから消臭スプレーの提供を受けて参加者全員が無事招集されたのであります。で、まず驚いたのが、やはりかなり混み合っていたものの、案外広めの個室が用意されていたのです。ここの座敷は他の客たちの様子を眺めることができて楽しいのですが、結構窮屈なので段々着座姿勢が辛くなってくるのです。が、個室はかなりゆったりしていて足も伸ばせて非常に快適でした。席にはすでに刺し盛など4皿が用意されていました。祝日前日は席の予約をすると3,000円コース(呑み物別)を頼まないとならないのです。普段ならこれはデメリットになりますが、宴会ならこの方がありがたい。呑む物を取りまとめて内線で注文を入れようとするとなんということでしょう、瓶ビール(大瓶!)5本が予約としてサービスしてもらえるというのです。これはもう実にありがたいのです。この予期せぬサービスで気分が非常に盛り上がってしまい、写真も2枚しか残っていませんが、この後も〆のうどんやデザートも出てきたような気がします。いやはやさすがにこちらは充実しておるなア。とそのお得さに驚かされつつも、彼らは気分に任せて好きなものを呑んでいたけれど、ぼくはひとりこたにサワーを繰り返し注文していたことに気付いていたのだろうか。とにかく宴会の際、毎度という訳にはいかないまでも2回に1回はここでもいいかも。
2024/05/13
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これまでも繰り返し書いていることですが、東京ばかりではなくそこそこに大きいと言われるような町でも賑わうエリアには偏りが生じているものです。エントロピーの増大の法則がこの場合は必ずしも働いていないようです。特に集客力のある大型施設のある地域の場合はそれが顕著です。都心部の昼夜の人口推移に極端な偏差があるといった報道を目にすることがありますが、都心部のオフィス街もそうですが、それを遥かに凌駕する落差が大型施設周辺の町では認められるのです。こうした施設では施設それ自体がひとつの町として機能していると考えることもできそうです。こういうイベント施設のテナント物件で飲食するのもたまには楽しいと思えることもあるのですが、でもそれを楽しく感じるのはイベントそのものがもたらす高揚感に躍らされているだけなんじゃないだろうか。にしてもイベント後、そうした施設を訪れた多くの客たちは、高揚感を抱いたままで家路を急ぐものなのだろうか。ぼくだったらそうはいかないけどなあ。せっかく沸騰した高揚感を昇華させるためにもさらなる高揚を求めて呑みに行きたくなるのです。ひと昔の例えば公営ギャンブル場なんかの周辺には、開催に合わせて多くの酒場が店を開けたはずだけれど、近頃はそうした呑み屋も過去の遺物となりつつあるようです。こうした施設はもともと多くの敷地面積を要する以上、広い空き地に設けられるものなのでしょう。実際に施設が稼働するとここでひと儲けしてやろうという有象無象が屋台などをゲリラ的に設置したりもしたのでしょうが、やがてはかつての周辺の空き地も宅地へと侵食され、後からやって来た人たちに近所迷惑なんて言われて町を追われたんじゃないかなどと想像してしまうのです。仕方がない側面もあるけれどまったくつまんないものです。 さて、後楽園も実は施設周辺はかなり退屈な場所で、巨大ビルヂングの1階にテナントとして入っている「阿字観」なる密教用語を店名に掲げた居酒屋は、ここが例えば新橋だったりしたら確実に見逃していただろうなといった地味な風情のお店でありました。しかし、呑み屋どころか飲食店すら希少なこのエリアでは存分にその存在をアピールしているように思われたのです。好んでこの辺を訪れる機会はそうなさそうであるからには、ここをみすみす通過する訳には参らぬのでした。てなわけで早速入店するのですが、先客はなくそれなのに店内は相当な客席があるのであって、これはこれで悪くない雰囲気なのです。いやまあ、混み合う酒場を礼賛する人が多い中にあって、閑散静寂たる酒場を愛する身としてみたらむしろ大いに歓迎するべき状況なのでした。品書きを見るとこれがなかなか気の利いた肴がズラリとラインナップされているのであって、しかも値段こそ失念しましたが、頼んだホッピーのナカの量が立派でかつ格安であったのには大いに嬉しくなったのです。万が一、ぼくがこの界隈の勤め人であったなら間違いなく通っちゃいそうです。でもあまりにも静かであったためか、泥酔した訳でもないのにうっかり眠り込んでしまったのでした。この夜一緒だったS氏には申し訳ないことをしたなあ。と思いつつも、眠りに落ちたのはきっと束の間であったのでしょうが、目が覚めるとS氏と目が合ったのですが、もしかして彼はぼくが眠っている姿を見つめ続けていたなんてことはないだろうなあ。
2024/05/12
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村井政善著「蕎麦の味と食い方問題」という文章があります。これがまたいらんお世話だと言いたくなるような不愉快なことがつらつらと記されているのだ。そんなに不愉快なら読まなければ良さそうなものだけれど、不愉快な文章というのは不思議と退屈を余り感じることもなく読めてしまうもののようです。村井氏なる人物が何者か知らぬので、ちょっと調べてみたら昭和初期の料理研究家であるらしい。全くなんだって料理研究家っていう連中は鼻持ちならないのだろうとまたも思い知らされるのです。-- 近来椅子に腰をかけて蕎麦を食べている客の大半は、蕎麦を食べることを知らぬ人が多い。稀に真面目に食べている客もあるが、実際は知らぬのである。前にも述べたごとく、ざぶざぶと汁をみんな猪口に入れ、それへ葱も大根もごたごたに打ち込んで蕎麦を入れると、その猪口の中を箸でこね廻し、そのままかき込むといった風で、甚だしい客になると、ここの家は馬鹿に「ケチ」で汁が少ないなどと小言をいいながら、すまないが少し汁の代りをくれなどといっていることも見受けます。こんなことであるから旨い蕎麦も食べられぬし、また蕎麦屋泣かせにもなる。であるから、こんな客の多い家では、蕎麦も汁もまずいが盛り沢山であります。-- うるさいのだ。全くもって余計なお世話なのだ。本当に真剣に蕎麦と対峙しているというのなら、他人の振舞いなんかに視線を送ることはないはずだ。じっと職人の所作を注視するのが適切な態度というものであろう。ここに堀内中将なる人物の文章が引用されています。遺憾ながらこの堀内中将なる人物も知らぬので調べてみたが恐らくは日本スキー界の草わけ的存在とかいう堀内文治郎がその人であろうとひとまず結論付けることにしました。この人の文章は以下の如くであります。-- お国自慢、信州蕎麦。あれには昔から食い方があります。大根をおろした絞り汁に味噌で味をつけ、葱の刻みを薬味とし、それへ蕎麦をちょっぴりとつけて食うのであります。ただし蕎麦は勿論、大根、葱、それぞれに申し条があります。(中略) 大根をおろす時は「頭をぶんなぐれ」という諺がある位で、腹を立てて、うんうんいっておろす位の硬いものがいいのです。軟らかいものは甘くて蕎麦の味とぴったりとこないのです。この大根、この葱で拵えた汁の辛いというものは眼の玉がとび出るほどで、従って汁をたっぷりつけたくともつけられないのであります。 大根は皮つきのまま、必ず尻っぽの方からおろすとよいのです。これを逆に頭の方からおろすと、ぐっと辛味がなくなってしまう、不思議なことです。-- この人の文章は同じ蕎麦について語っていてもちっとも嫌味じゃないなあ。こうして読んでいると人柄って文章ににじみ出るものなんですねエ。とタラタラ書いていますが、今回はそばではなく大根のレシピなのです。ふろふき大根 2種の味噌【材料】大根(皮を剥く/4cm厚/面取り/十字に切込) 16cm/水 適宜米 大さじ1/水 2カップ/だし昆布 6cm/【練り味噌】赤味噌 65g/砂糖 20g/みりん・酒 大さじ1/【辛子肉味噌】豚ひき肉 20g/赤味噌 65g/砂糖 20g/みりん・酒・練り辛子 大さじ1【作り方】1. 鍋に大根、水、米を入れて蓋をし、弱火で30分煮る。鍋に昆布を敷いて大根、水を入れ、中火で10分煮る。2. 鍋で【練り味噌】、【辛子肉味噌】の材料を中火で練る。3. 器に1.を盛って2.をかけて【練り味噌】、【辛子肉味噌】をのせる。 定番中の定番であります。たま~に,料理屋で食べたりすると非常に美味しくて、料理する気力がない時などに自分で作ってみたりもするのだけれどどうもうまくいかぬのだ。今回はレシピを見ながらぼくにしては丁寧に作ったのだけれど、やはり余り旨くないのでした。大根がよくないのかなあ。大根のミネストローネ【材料】ふろふき大根用の大根・玉ねぎ(1cm角)・セロリ(1cm角)・ニンジン(1cm角)・じゃがいも(1cm角)・トマト水煮・オリーブ油・にんにく・水・顆粒コンソメ・ドライタイム・塩・胡椒・粉チーズ 適宜【作り方】1. 鍋にオリーブ油を熱してにんにくを炒める。玉ねぎ、セロリ、ニンジンを加える。じゃがいも、トマト水煮、水、顆粒コンソメ、ドライタイムを加えて煮る。大根を加える。塩、胡椒を加える。皿に盛って粉チーズを散らす。 ミネストローネなんてきっと冷蔵庫の残り野菜を何を入れたって構わぬだろうなどというと本家イタリアの人は黙ってはいないかもしれないけれど、きっと大根ならダメとは言わないんじゃないか。でもふろふき大根の残りをそのまま使うことには異論が噴出するかもしれません。でもぼくは日本人だから何だって試してみるのだ。想像通りでしょうがなかなかこれはこれでよかったのでありました。ふろふき大根カレー【材料】ごはん・ふろふき大根・カレールー【作り方】1. 鍋にカレールー、ふろふき大根を入れて煮る。皿にごはんを盛ってかける。 はい、すいません。何の工夫もなくふろふき大根をそのままカレーにぶっこみました。これまたこれで美味しいのです。でも大根はしっかりしているから切り方一つ、火の入れ加減一つで食感は千差万別ということになりそうです。大根のペペロンチーノ【材料】スパゲッティ(茹でる)・大根(棒状) 100g/にんにく 2片/オリーブ油 大さじ1.5/赤唐辛子(輪切り) 適宜/水 80ml/塩 小さじ1/2/酒 大さじ1【作り方】1. フライパンにオリーブ油を熱してにんにくを炒める。赤唐辛子、大根を加える。水、塩、酒を加えて蓋をし、弱火で3分蒸す。火を止めて3分蒸す。パスタを加えて加熱する。塩、オリーブ油を加える。 江部敏史のレシピによる大根入りのペペロンチーノです。正直余り期待していなかったけれど、やはりその通りの物足りなさでした。大根パスタはありだと思うけど、ぼくにはもうひと工夫欲しいところでした。
2024/05/11
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北大路魯山人に「椎茸の話」というごく短いエッセイがあります。-- しかし、そうはいっても、大分県あたりで採れる椎茸は実に見事で、日本一と叫んでもいいだろう。大分の椎茸は本当の椎の木にできた椎茸なので、かさが黒くなめらかで、香りや味がすばらしい。関東で賞味している椎茸は、実は椎の木にできたものではなく、櫟くぬぎの木にできたものだから本当にうまいとはいえない。椎茸のかさは、そのできる木の皮に似る性質があるので、櫟の木にできた椎茸のかさは櫟の皮と同じようになっており、椎の木にできた椎茸は椎の皮に似ている。-- うんうん、これは知識としては知っていました。でも現在主流である原木栽培では主にクヌギ、コナラ、ミズナラが用いられているそうです。カシや当然にシイでも栽培可能らしいのですが、魯山人が言うように椎の木で作るのが格別に美味しいというのであればどうして現在の原木の主流が椎の木ではなくなったのだろう。分かり易いのは、日本に椎の木が少なく貴重だからというものですが、Wikipediaを見るとどうも違うようです。--日本のシイ属には、以下の2種が分布している。両者は共通点が多く、また交雑により区別が困難な場合や、中間と思われるものもある。両種とも暖帯の平地における普通種で、琉球列島・九州から本州(福島・新潟県以西)にかけての照葉樹林の代表的構成種で照葉樹林で多く見られ、また都市部でも神社などによく残っている。-- ということは、椎の木よりクヌギ、コナラ、ミズナラが多くホダ木として用いられるのは、椎の木以上に植栽されているからか、椎の木の椎茸が実は余り美味しくないからなんじゃないか。山内診療所 てるてる農場 「シイタケの菌を椎の木に植え付けました。」https://clinic-yamauchi.hatenablog.com/entry/2020/02/12/173027 でも、これを見ると椎の木で育てた椎茸も美味しいみたいですね。究極の椎茸バター【材料】椎茸(一口大) 8個/バター 30g/だしパック 1個/塩 小さじ1/4/砂糖 小さじ1/2/水 400ml【作り方】1. 鍋に水を入れて沸かす。だしパックを加える。椎茸、塩、砂糖、バターを加えて弱火で煮る。 究極のじゃがバターの援用レシピです。まあ濃厚なだしとバターの組合せは大概の場合、強烈な旨味を感じるものなんでしょう。これもまた当然に旨いのです。でも旨味が強過ぎるからか椎茸でやんなくてもいいかもなあかんて思ってしまったのです。焼きしいたけスパイス塩添え【材料】椎茸 2枚/フェンネルパウダー(塩を混ぜる) 大さじ1/塩(マルドン)・オリーブ油 適宜【作り方】1. 椎茸にオリーブ油をかけてグリルで焼く。皿に盛ってスパイス塩を添える。【備考】ELLE GOURMET 人気の料理レシピ 「焼きしいたけスパイス塩添え」https://www.elle.com/jp/gourmet/gourmet-recipes/a40712632/7800/ 半信半疑で試してみたらこれが美味しいのです。フェンネルと椎茸って抜群のカップリングだったのですね。フェンネルの清涼感が思い描いたことのない味覚の世界を繰り広げてくれたのでした。 沼るしいたけ【材料】椎茸 6個/バター(にんにく、醤油を混ぜる) 20g/粉チーズ・塩・胡椒 適宜/にんにく 小さじ1/2/醤油 大さじ1/2【作り方】1. 耐熱皿に椎茸をのせてバター、粉チーズを散らし、トースターで8分焼く。塩・胡椒を散らす。 そりゃまあ美味しいよね。誰かのレシピを一応は参考にしてますが、誰にでも思い付けそう。これにマヨネーズなんて足しても良さそうですが、ちっとも面白くはないですね。椎茸の辛子肉味噌焼き【材料】椎茸 4枚/溶けるチーズ/【辛子肉味噌】豚ひき肉 20g/赤味噌 65g/砂糖 20g/みりん・酒・練り辛子 大さじ1【作り方】1. 鍋で【辛子肉味噌】の材料を中火で練る。椎茸に【辛子肉味噌】、溶けるチーズをのせて焼く。 これ食べたらしいのですが、なぜかちっとも覚えていません。材料とその量を眺めて想像するにぼくにはちょいしょっぱく感じられそうです。
2024/05/10
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ぼくは、寿司屋にはとんと縁の薄い人間です。回転寿司にすら年に1度行けばいい方で、高級寿司店は当然ですが、町場の個人店舗となるとさらに稀なことなのだ(と書いたけれど、よくよく考えると知人に誘われたり、職場の呑み会だったりで実はたまには行ってる気がしてきたなあ)。違う、違うのだ、ぼくのイメージする寿司屋ってのは銀座の店のような気取ったのではないけれど、商店街の片隅にひっそりあったりするようなカウンターだけの普通の町の寿司屋のことなのです。と書くといかにも寿司屋で呑んだって話に流れ込みそうでありますが、そんなことにはならないのでした。寿司屋に滅多に行かないって話はどうも有耶無耶になってしまいましたが、たまには持ち帰り寿司を買って帰ったりはしています。そんな際に巻き物が入っていると、先に食べてしまう(ぼくは好きなものは後までとっておくタイプです、無論、大人数向けの寿司桶なんかから食べる場合は好きなものから攻めることになります)、つまり、余り好ましいネタではなかったのです。ここで過去形を用いたのは他でもない、とあるテレビ番組で江戸っ子は干瓢巻で〆るということを聞いたからなのです。いやいや、今更江戸っ子なんて見栄を張ろうなどという下心はないのですが、握り寿司の本場の人がそうするには然るべき理由があるのだろと試みにやってみたらこれがなかなか良かったわけです。甘いというのも理由ではあるのでしょうが、同じ甘いといっても玉子じゃないんですよね。とにかく〆の干瓢巻は「あり」であるということに目覚めたのです。 ということで、先般西日暮里の「刺身屋 新太郎 本店」で呑みの〆に巻物を食べたから前段のような話をしたわけですが、今こうして書いている時点で幾種類か頼んだ巻物に干瓢巻が含まれていたかどうかはしっかり失念しているのです。だらだら書いた事が反故になってしまいますが、酒の〆には握りよりも巻物がいいと言い切ってしまいます。のりで手が汚れないし(ごはんのぺとぺとが服に着いちゃうとなかなか落ちない)、サイズもコンパクトで口元のだらしなくなった酔っ払いでも品よく食べられ、食べ過ぎにならずに済むからです。にしてもここは実に客の入りが良いですねエ。4名でお邪魔したのでぼくには珍しく予約して伺ったのですが、それでもどういう訳か入口付近で待たされてしまいました。4人卓の客が席を移動させられていたので、時間ギリギリまで空席を設けないということなのでしょう。それって結構な手間だし、オペレートも大変と思いますが、その点実によく頑張っていると思います。とある酒場で聞いた話ではこちらにはなかなかユニークな従業員の方がおられるとのことで、その方の接客が抜群との評判でした。でも2軒目だったということもあり、そんな話はすっかり失念してしまっており、確認はできなかったのです。酔っ払って余り記憶にない居酒屋のことを語ろうなんてのがまあ実に乱暴な話なのです。しかもこちらは刺身全般がお勧めのようですが、特に売りにしているのが鮪料理でありますが、なぜか誰一人として頼もうとしなかったのです。いや、もしかすると巻物に鉄火巻が入っていたかもしれないけれど、やはり確たる記憶もないのです。さらには〆にいいはずの巻物、頼んでいるのは覚えているけれど食べたって記憶は皆無なのでした。ここは魚介系の質が良くって量が多い事で知られているらしいのにほぼ覚えていないのはなんともお恥ずかしいことです。次回は1軒目に来ることにしよう。(今、写真を見たら干瓢巻はなしですが、鉄火巻は映ってますね)。
2024/05/06
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芥川龍之介に『格さんと食慾―最近の宇野浩二氏―』なるエッセイがあります。これがまた相当にけったいな内容でありまして、タイトルを読むと宇野浩二がすごい食欲旺盛であるとか宇野と食欲との関りを綴っているように思えます。ところが、述べられるのは仰天するような話だったのです。-- 次手に顔のことを少し書けば、わたしは宇野の顔を見る度に必ず多少の食慾を感じた。あの顔は頬から耳のあたりをコオルド・ビフのように料理するが好い。皿に載せた一片の肉はほんのりと赤い所どころに白い脂肪を交えている。が、ちょっと裏返して見ると、鳥膚になった頬の皮はもじゃもじゃした揉み上げを残している。――と云う空想をしたこともあった。尤も実際口へ入れて見たら、予期通り一杯やれるかどうか、その辺は頗る疑問である。多分はいくら香料をかけても、揉み上げにしみこんだ煙草の匂は羊肉の匂のようにぷんと来るであろう。-- つい先日も芥川の文章を引用したけれど、実にとんでもない人物であることを思い知らされるのです。よりにもよって、知人の顔を見て食欲を覚え、さらにはその調理法まで記すのにならず、料理の感想までさも実際に食べたかのように語っているのですからね。とりわけ最後の一文にはゾッとするとかいうより実際に想像してみちゃうのでありました。羊肉の匂いを揉み上げにしみこんだ煙草の匂いと比較するとは思ってもみませんが、何となく首肯させられもするのでした。 さて、話は日暮里の中華屋さんに移るのですが、ちょっと強引ですが、ここは羊肉を中心にした中華屋さんです。中華屋さんであるのに「食彩 清真小厨 ハラールキッチン」とはいかなることか。ハラールとはイスラム教で神がムスリムに対して許可したものを意味する言葉だったはずですが、だとするとハラール食材で作った中華料理を意味するのだろうか。いやいや、ここは入れ替わりの激しい中華屋さんで何度も店が変わっているけれど、店の方がひとつ前の店の人と同じような記憶がある。それが当たっているとすれば、彼らは単に羊肉をメインに据えた中華料理を提供しようとしたんだと思うのです。で、どこぞやで聞きかじったハラール料理店で羊肉が提供されているのを知って、羊肉の料理をハラールと勘違いしたんじゃないかと思うのだ。それともイスラム教国家の出身の中華料理人ということも考えられなくはないけれど、それにしてはいかにも顔立ちが中国の人っぽいんですけどね。にしても入店した当初はガラガラでしたが、そのうち続々とお客さんがやってくるのです。しかもそれが実に多様なお国の人たちのようにお見受けしたのでした。お隣の南アジア系と思しきお嬢さん2名は手づかみで食べるラムスペアリブ(羊のスペアリブを茹でたの)にライスという羊食いの極北のようなシンプルな構成でオーダー。余り表情の変化は認められないものの嬉々として食べているようで、ほとんど会話もなくむしゃぶりついていました。我々は干し豆腐は羊ではないけれど、ラムハチノスのネギ和えとラム肉のクミン味炒めを頂きました。なるほど、味は普通に美味しいけどボリュームがあるのが嬉しいです。羊肉って業務系のスーパーでもけして安くないんですよね。脂身もすごいし。そういう意味では手頃に羊を楽しめるいい店です。ところで、クミンと併せた羊肉は煙草の香りが染みついた揉み上げっぽいなあと思ったりもするのです。
2024/05/05
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気に食わないという割にはたびたび引用という形で厄介になっている北大路魯山人の文章に「三州仕立て小蕪汁」というのがあります。これは疑問を抱くことの多いこの人の文章では、かなり真っ当なものと思っています。尊大な語り口は相変わらずでありますが。-- 味噌汁は簡単にできるものでありながら、その実が、日常どこの家庭でも美味くつくられてはいないようなので、一言申し上げようと思う。味噌汁は、中身の如何にかかわらず、時間をかけて煮てはいけない。まずだしをとり、次に中身がよく煮えてから、最後に味噌を落とし、沸騰したら直ちに椀に盛るという加減のところがよろしい。-- ふんふん、これには全く異論がない。-- 要は、味噌を生かしているか、殺してしまっているかということなのである。殺してしまっては、意義を失うのであって、いい出来栄えは得られない。反対に、いい出来栄えのものは、味噌を生かしている場合なのである。生きているという場合は、つくる人が生きているということなのである。 生かしているか殺しているかということは、つくる人が生きがよいか悪いかということである。つくる人が生きが悪くては、生きのいい味噌汁はできない。(以下略)-- この2節は正直なところ何を言っているのかよく分からないのです。何となく言わんとするところは察せられるけれど、いかにも乱暴な理屈であります。--ふつうの朝の味噌汁だと、大根とか蕪とか、中身と味噌汁とが最もよく調和するという塩梅に計らってやるのがよい策で、料理屋というものは体裁ばかりを考え、見掛けをきれいにすることばかりに専念しているから、味の方はたちまち第二段になる。料理屋もぞんざいなのになると、汁に入れる大根を別に煮たり、あるいは中身が冷たくて汁だけが熱かったり、変なことをやるが、心ある者のすべきことではない。-- ははは、ここのところはよく分かるなあ。何か手の込んだことをやってるようだけど、食べてみるとアレレと思いつつも口では美味であるなあなんて語ったりしそうであります。-- 大根とか蕪などの野菜の場合は、持ち味を絶対に捨てぬことである。魚の場合だったら、味噌汁は味噌汁の味のままにしておいて、魚は魚で別につくって、汁を出すとき入れるようにする。青い魚、さばとか、あじとかは、ことにそうしなければ、汁の味がくどく、下品になっていけない。(以下略)-- おやおや、この人は矛盾などまったく意に介さないようです。ところで、大根や蕪ですが、ぼくにはその持ち味が実のところ掴み兼ねているのです。好んで食べるから当然美味しいと思ってはいるのですが、その美味しいが万人が感じる美味しいと一緒なのか自身が持てないのです。ことに蕪というものの持ち味が本当はどういうものなのか、未だに捉えかねているのです。もっと食べてより深く知るしかないのだろうなあ。ちなみにぼくは"カブ"という表記が好みです。カブの肉詰め【材料】カブ(上部を切り取る/中身をくり抜いてみじん切り) 3個/合びき肉 150g/塩・胡椒 適宜/醤油 小さじ1/固形コンソメ 1個/水 600ml/バター・ディジョンマスタード 適宜【作り方】1. ボウルにカブ(みじん切り)、合びき肉、塩、胡椒、醤油を入れて混ぜる。カブに詰める。鍋に水、固形コンソメ、カブを入れて蓋をし、弱火で20分煮る。バターをのせてディジョンマスタードを添える。 相場マナブで紹介されていたレシピです。和洋折衷の味付けがわるくないのですが、おでんの一品として食べるなら悪くないけれど、これだけだとパンチが弱いかも。鶏肉とカブ、ほうれん草の粒マスタード煮【材料】鶏肉(胸/8mm厚そぎ切り) 1枚/カブ(実:8等分/葉:3cm長) 2個/ほうれん草(下茹で/4cm幅) 1/2杷/にんにく 小さじ1/2/オリーブ油 大さじ1/白ワイン 大さじ2/水 大さじ3/顆粒コンソメ 小さじ1/塩 小さじ1/2/胡椒 適宜/粒マスタード 大さじ1/生クリーム 50ml【作り方】1. フライパンにオリーブ油を熱してカブを炒める。カブ(葉)を加えて取り出す。オリーブ油を熱してにんにく、鶏肉を焼く。白ワインを加える。水、顆粒コンソメを加える。カブを戻して塩、胡椒、粒マスタードを加える。生クリームを加える。 蒸したカブに続いて、今度は焼いたカブ。調理法でこれほどまでに印象の変わる食材は珍しいんじゃないかなあ。生クリームとマスタードがあればとりあえず御馳走感が出るのですよね。淡泊なカブもよく合います。カブ、トマト、生ハムのマリネ【材料】カブ(8等分/塩をまぶす) 2個/トマト(縦2等分/8等分) 1個/生ハム(一口大) 適宜/オリーブ油 大さじ3/レモン汁 大さじ2/塩・胡椒・ドライバジル 適宜【作り方】1. すべての材料を和える。 これは生のカブ料理。つるんとした舌触りと独特の食感が生のカブの魅力です。丸ごとを味噌を付けて食べるのも美味しいけれど、どうしても味が単調になるので、こうしていくつかの食材を混ぜてサラダ仕立てにする方が飽きずに食べられます。カブとトマトのガーリックチーズパン粉焼き【材料】カブ(2等分/1.5cm幅) 1/2個/トマト(薄切り) 1個/オリーブ油 大さじ1.5/【A(混ぜる)】パン粉 大さじ1.5/粉チーズ 大さじ1/にんにく 小さじ1.5/塩・胡椒 適宜【作り方】1. 耐熱皿にカブ、トマトを広げて【A】をのせ、オリーブ油をかけてトースターで焼く。 これはオーブン焼きのカブです。ぼくが子供の頃にはカブは煮るか漬物にするかっていう程度の使い方だったと思いますが、こういう美味しい食べ方は早く教えて欲しかったなあ。
2024/05/04
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前も書いたような気がするけれど、うちの両親は年がら年中3度の食事を欠かしたことがなかった。記憶にはきれいさっぱり残っていないけれど、恐らく彼らもたまには病気だってしただろうからそんな時には食事を抜いたりすることもあったのかもしれません。家族旅行中に渋滞で目的地まで辿り着けるのか気持ちが急かされていたりしてもその習慣は変わることなく、サービスエリアなどに立ち寄っては、お気に入りの店でそばなんかを食べていたことを思い出されます。ってまるで死人扱いですが、いずれも健在なのです。きっと今でも当時ほどの健啖家ではなくなっているだろうけれど、ちゃんと3食きっちり食べているんじゃないか。そんな姿を見ながらぼくは、食に縛られるなんてなんと見苦しいことだろう、こんな風にはなりたくないものだとずっと思っていたのです。ところが今のぼくはどうか。一食当たりの食事量が減ったから3度3度決まって腹が減り、だから3度の食事を取ることの意味がようやく分かったなんて人には語ってみせるけれど、これでいいとは正直思っていないのだ。ぼくの理想としては食事は夜の1回だけ。これを満足するまでじっくり時間をかけてしっかり取るというのが理想なのです。酒呑みの風上にも置けぬかもしれぬけれど、ぼくは朝とか昼に酒を呑むのが余り好きじゃないのです。眠くなって一日を棒に振ることがあるからです。この理屈でいくと隠居したら時間を気にする必要もなくなるから構わないということではないかと言われるとそうかもしれないなあなんて思ったりもするけれど、やはり酒は暗くなってから呑む物なんだと思うのです。だから今の朝食では瞬く間に嚥下することもできるそばを好んで食べているのでした。今回はあえてごくスタンダードなラインナップです。おろしそば【材料】そば(茹でる/冷水で洗う)・大根(おろす)・揚げ玉・めんつゆ・一味唐辛子 適宜【作り方】1. 器にそばを盛ってめんつゆを注ぎ、大根おろし、揚げ玉をのせて一味唐辛子を散らす。 大根おろしでそばを食べるのが大好きなはずなのに、どうしたものか自分で作るとさほど美味しいと思えないのです。不思議だなあ。なめこおろしそば【材料】そば(茹でる)・なめこ(茹でる)・油揚げ(短冊切り)・だし・味噌・大根(おろす)・揚げ玉・一味唐辛子 適宜【作り方】1. 鍋でだしを沸かしてなめこ、油揚げ、味噌を加える。2. 丼のそばを盛って1.を注ぎ、大根おろし、揚げ玉、一味唐辛子を散らす。 なめこおろしって居酒屋のお通しで出される場合があるけれど、あれって本当に美味しいのかねエ。大根おろしもなめこも好きなんですけど。ちなみにこのレシピ、ぼくが自ら味噌で味付けするとは思えないからどこかで見掛けたんですかねえ。なめこはやはり味噌汁が一番だから、これはこれでまあ美味しいのでした。とろろそば【材料】そば((茹でる) 1人前/長芋(おろす) 30g/イクラ 大さじ1/めんつゆ 120m/青ねぎ(4小口切り) 適宜【作り方】1. 丼にそばを盛ってとろろ、イクラ、青ねぎをのせ、めんつゆを注ぐ。 おろしそばと同様。家で食べるとなんか美味しくないんですよね。長芋じゃなく山芋を使うと粘りが出て多少は良くなるかもしれないけど、決定的な解決にはならない気がするんだなあ。けんちんそば【材料】そば(茹でる) 1人前/鶏肉(一口大)・ニンジン(銀杏切り)・ごぼう(ささがき)・大根(銀杏切り)・里芋(皮を剥く/茹でる/1cm幅)・油揚げ(短冊切り)・こんにゃく(短冊切り)・絹豆腐(1cm角)・長ねぎ(小口切り)・サラダ油・だし・醤油・みりん・塩・一味唐辛子 適宜【作り方】1. 鍋にサラダ油を熱して鶏肉を炒める。ニンジン、ごぼうを加える。残りの材料(そば、長ねぎ以外)を加えて煮る。丼にそばを盛って注ぎ、長ねぎ、一味唐辛子を散らす。 家で食べるなら岡山県なんかで食べられているこういうごった煮にそばを入れたもののようなものの方が美味しい気がします。限られた材料で作ったストイックなものより、カレーそばや豚汁などにそばを入れて食べる方がよほど美味しいかも。
2024/05/03
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