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仕事の繁忙期が山場を越えた6日(金)、チョウ・ユンファを「チョウ様」と言ってハバカラナイ友人のあさこ山さんと、『バレット・モンク』を観に行きました。あるチベットの寺院に隠されていた、世界を変えてしまう力を持つ内容の記された巻物を、世界征服を目論むナチスが強奪しにやってくる。その巻物を守ってきた先代から、今度はその守り手に指名された主人公のチベット僧が、辛くもナチスからその巻物を守り抜くが、当然、ナチスはその巻物を諦めてはいなかった…そんな物語。…え~、何と言いいますか、チョウ様のアクションは相変わらずカッコ良く、内容的にはインディ・ジョーンズシリーズの冒険を彷彿とさせる懐かしさがありました。あ、ラストでのチャイナ服のような作りのチョウ様のお召し物は、なかなかステキでしたなぁ♪………そんな感じ?(爆)いかにもハリウッド的なウサン臭い世界観の中、チョウ様だけが清々しく輝いていらっしゃいました。次回作は、その魅力にも負けず劣らず輝いて見えるような作品へのご出演を、大いに期待しております、チョウ様…。7日(土)に観た『ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還』(字幕版)先行ロードショーの鑑賞記は、既に2月8日(日)の日記にアップしたのでここでは省略。代わりに「Nazgul’s room」のコンテンツ内に、「ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還 そこが気になる20項目」なる自分的所感をアップ。しかし、8日(日)の真面目な感想に比べると、ちょっと、イヤ、かなりおバカっぽい内容だなぁ…(汗)。13日(金)には、『カメレオンズ・リップ』を観に行きました。作・演出:ケラリーノ・サンドロヴィッチ出演:堤真一、深津絵里、生瀬勝久、犬山イヌコ、山崎一、余美貴子、木村悟、村田麻里出演者全てがウソつきで、そのウソは人それぞれに、種類が違う。ケラさんらしい不条理もので、役者陣は前評判に違わず魅力的、舞台設定は古き良きヨーロッパ風で、内容の雰囲気そのものはハリウッドのオールド・ムービーのようでした。総じて決して面白くない舞台ではなかったんですが、とにかく上演時間が長かったです。あの、小ネタの応酬のような意味のない会話も、判然としない世界観を打ち出す為の、まさにケラさんの意図したところではあったのかとは思いますが、それにしても、観ようによってはただのダラダラとした会話になりかねないと言うか、でも、上手いことに役者陣の絶妙な演技(間)のおかげで何とかそうなることを踏み止まっていたと言うか、やっぱりよく出来た面白い舞台ではあったのかなぁ…なんて、今になって思ってみたり。確かに、全ての言葉に意味のあるシェークスピア的物語(<パンフレット掲載のケラさんの言うところの理数系舞台)と言うのは、それはそれであるイミ不自然ではあるのかもしれません。でも、出来れば観終わった後の第一声が、「…長かったな~」と言わずにいられるぐらいのテンポ(ストーリー展開)の方が、個人的には好み…かも。今回でケラさんの作・演出の舞台を観るのは4回目になりますが、青山円形劇場で初めて観た『湿温』が、自分には1番面白く感じられました。徐々にナゾが明らかになっていく過程が面白かったし、何より狭い空間の中に凝縮された空気感がむちゃくちゃ良かったなと。あ、でも、不条理なもの、判然としないもの、意味を持たないものを、破綻させずにひとつの物語としてまとめ上げると言うのは、あるイミ超理数系と言うか、かなり高度な演出力が必要とされるのかも。特に今回は、役者のチョイスが大変素晴らしかったと思いますし。…や~、深っちゃんはやっぱりむちゃくちゃ可愛かった…♪♪♪
2004/02/22
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まずは、15日(木)に観た無名塾公演のミュージカル『森は生きている』。原作:サムイル・マルシャーク/翻訳:湯浅芳子/演出:仲代達矢/音楽:池辺晋一郎/美術:妹尾河童出演:仲代達矢、仲代奈緒、青木堅治、真矢武、林勇輔、小松美穂、米川一弘、菅原あき、松崎謙二、赤羽秀之、山本雅子、佐山陽規、山本圭、他新年のパーティーを翌日に控えた大晦日、春にしか咲くことのないマツユキ草を探し出して来た者には、カゴいっぱいの金貨を与えよう…と、若くして国を治めるワガママな女王が、無理難題なおふれを出す。その金貨に目が眩んだ継母とその娘に、マツユキ草を採ってくるまでは家の中に入れることは出来ないと、真冬の森へ追い出されてしまったまま娘が、森の中で出会った12月(つき)の精たちに力を貸してもらうファンタジー物語…。12月(つき)の精たちが焚き火の前で勢揃いする集会の場面が、闇の森のエルフたちの宴会に見えた私はホントにダメな指輪ファンです(爆)。それはともかく(…)、まま娘役の仲代奈緒の澄んだ歌声が美しく、まま娘とロシア兵士の心温まる交流や、まま娘と4月の精との可愛らしい淡いロマンスなど、自分が小さい頃に読んだヨーロッパの童話世界そのもののような雰囲気のミュージカルでした。そしてカーテンコールでは、初共演した娘の仲代奈緒を労わるように抱きしめる仲代達矢。その親子ふたりの様子が、むちゃくちゃ優しげで微笑ましかったです♪仲代達矢氏の演技は1度ナマで観てみたいと思っていたんですが、機会があったらまた観に行きたいです…!16日(金)には、翻訳劇『ベント~BENT~』を鑑賞。作:マーティン・シャーマン/翻訳:青井陽治/演出:鈴木勝秀出演:椎名桔平(マックス)、遠藤憲一(ホルスト)、高岡蒼祐(ルディ)、佐藤誓(フレディ)、長島克(ウルフ)、篠井英介(グレタ)、他享楽的で刹那的な毎日を送る同性愛者のマックス。偶然、友人グレタのゲイ・クラブで知り合ったナチス突撃隊幹部の愛人ウルフと関わったことをきっかけに、ヒトラーの同性愛者弾圧の政策に従うナチス親衛隊から追われる身となる。そこで同じく同性愛者の叔父フレディの協力を得るも逃避行は失敗、恋人のルディを犠牲にすることによってマックスは辛くも生き残り、オーストリアのダッハウ強制収容所に送られる。その収容所では同性愛者がユダヤ人よりも悲惨な扱いを受けていることを知り、ナチスと取引をしてユダヤ人の印を手に入れ、マックスはゲイであることを隠して入所するが、そこには収容所へ送られる列車の中で知り合った、服の胸元にゲイの印を付けたホルストがいた…。この舞台を観に行こうと思ったきっかけは、指輪役者のサー・イアン・マッケランとヴィゴ・モーテンセン氏のふたりが、以前、この舞台で演じたことによって高い評価を受けたと言う記事を読んだ為。しかし内容的に、果たして自分はこの舞台をずっと正視して観ていられるのかしら…?と不安でしたが、意外とそうでもなかったです。何故なら、椎名桔平のマックスの演技に、個人的にはあまり心を動かされなかったから。やはり内容そのものはかなりキツイものでしたが、高慢でいながらも人を惹きつける魅力(色気?)を持った人物像にはなかなか見えずらかったと言うか、彼の演技に切実なリアリティをあまり感じられませんでした。多くの現代日本人にとって、ナチスによる同性愛者の迫害と言う、当時の社会情勢をリアルに感じることは、なかなか難しいことだと思います。それでも、悲惨な情景や人間の尊厳をかけた心理描写には少なからず心動かされるものだと思うし、それはゲイであろうがなかろうが同じことなのではないのかと。だからこそやりがいがあり、かつ、かなり難しい舞台だと思うんですが、やはり色々と難しい舞台だったなぁ…と思いました。唯一、自分が心動かされたのは、クライマックスでホルストがマックスに向かって、泣き笑いのような表情で「愛してる」とジャスチャーをしてみせたところ。あの遠藤憲一の演技にはちょっとやられた…。今思い出しても、かなり切ないシーンです。それにしても、ダッハウの強制収容所と言う所は、本当にヒドイ所だったんですね…。去年観た舞台の『詩人の恋』にも出てきましたが、ナチスの強制収容所と言えばアウシュビッツしか知らなかったので、自分の無知さ加減を改めて思い知らされました。メインキャスト以外の演技では、佐藤さんと篠井さんが個人的に好みでした。佐藤さん演じるフレディの、ちょっと小心者的な様子でマックスの行動を諌めつつも、周りにいる人間の中から、目ざとく自分と同じ嗜好の人間を見つけるちゃっかりさ加減が面白かった(笑)。篠井さんは、何と言ってもゲイ・クラブでの編みタイツ姿の熱唱シーンがスゴくてキョーレツでした…!その彼の姿に開いた口が塞がらなかった自分ですが、同行の友人の不破さんから、花組芝居時代ではあーゆーの、よくやってたよ~と聞いて更に驚愕。………そうか、そうなのか…。あんなん、よくやってたのか、篠井さん…(<似合い過ぎててコワイです…!!)。18日(日)には、『タイタス・アンドロニカス』を鑑賞。作:ウィリアム・シェイクスピア/翻訳:松岡和子/演出:蜷川幸雄出演:吉田鋼太郎(タイタス・アンドロニカス)、麻実れい(タモーラ)、萩原流行(マーカス・アンドロニカス)、鶴見辰吾(サターナイナス)、真中瞳(ラヴィニア)、岡本健一(エアロン)、横田栄司(バシエイナス)、高橋洋(カイロン)、谷田歩(ディミートリアス)、大友龍三郎(アラーバス)、廣田高志(ルーシアス)、二反田雅純(クインタス)、保村大和(マーシアス)、新川將人(ミューシアス)、秋山拓也(少年ルーシアス)、他今回、初めて彩の国さいたま芸術劇場へ足を運びましたが、とても観やすく、ダークな色調でまとめられたクラシックな雰囲気の客席が予想以上にいい感じで、かなり気に入ってしまいました。自宅からは結構、遠いので、興味のある演目が上演されていても何となく避けていたんですが、また行ってみたい劇場だなぁと感じました。で、舞台の内容はと言うと、シェイクスピア劇の中ではもっとも残虐的な内容だと言われている舞台だけあって、まさに血で血を洗う復讐劇でした。以前、アンソニー・ホプキンス主演の映画版を観たので、話の内容そのものは知っていたんですが、誰が悪で誰が正義なのかわからないような民族と民族、権力と権力、自尊心と自尊心の堂々巡りのような駆け引きと復讐の嵐に、改めて現代に通じるものを垣間見させられました。蜷川さんの演出らしく、衣装や舞台美術は相変わらず凝っていて見応えがあったんですが、しかし、どーにも残念だったのは、舞台そのものの段取りの悪さ。役者陣はセリフをつっかえるは、やる前から色々な仕掛けが見えてしまうはで、今回ほど役者の演技を集中して観られなかった舞台も珍しい…って言うか、それってちょっとどーなの???そんな危なっかしい舞台(…)の中で、役柄的にも演技的にもかなり光って見えたなぁ…と感じたのは、岡本健一演じるエアロン。最初から最後まで自分なりの信念を貫くヒールで、そんなヒールが、自分の血を受け継ぐ息子を何を引き換えにしても守ろうとする、彼の中に初めて芽生えたであろう、真実の情の演技が良かったなと。そして麻実れいさんは、どーしてあんなに生まれながらのお貴族様、生まれながらの女王様なんでしょうか。麻実さん演じる庶民役って、ちょっと想像出来ないなぁ…(苦笑)。1月25日(日)には、念願のSEE版TTTの劇場鑑賞!モルドールへの暗い道行きでも、チキン料理の為のシーズニング(シャイア産)を大事に持っているサムと、そんな彼を笑うフロドの束の間のほのぼのとしたシーンや、ギムリも逃げ出すエオウィンの作ったシチューを、頑張って食べるアラゴルンのシーンが観られたのも嬉しかったんですが、何よりも大画面で、執政家族が勢揃いしたシーンが観られてむちゃくちゃ嬉しかったです♪オスギリアスを取り戻したボロミアが、勝利宣言をしていたシーンで掲げていた白の木を配した旗を、ロンドンで開催されていたLotRエキシビジョンにおいてナマで見ていたので、その感動もひとしお!よく、画面に向かって、一緒に「フォー・ゴンドール!」って叫ばなかったよな自分…なんて言ったら、周りの友人たちから引かれてしまうので自重自重(汗)。…って言うか、よくこんな重要なシーンをカットしちゃったよな、PJ監督…。恐らくRotKのSEEでは、療病院のシーンがこれに匹敵するぐらいの重要シーンになるんじゃないだろうかと思うけれども、これも吟味に吟味を重ねた末に監督が選択した結果なんだから、やっぱり仕方がなかったんだろうなぁ…。1月28日(水)には、友人の不破さんがずっと観たがっていた『タイムライン』を鑑賞。考古学者の主人公たちが遭遇する、13世紀フランスでの城の攻防戦が、TTTのヘルム峡谷の縮小版にしか見えなかった自分はホントにダメな指輪ファンです(…)。でも、SF的にも、残念ながらあまり目新しさを感じない内容でしたが、時空を越えるシステムに、劣化コピーと言う現象を取り入れたアイデアは面白かったです。あと、個人的には、武術に通じ、馬を乗りこなすインテリ肌の髭面スコットランド役者(ジェラルド・バトラー)がいたのは楽しかったな♪(<シュミ丸出し/爆)恐らく、原作は映画よりももっと面白いんだろうなと思いつつも、読む気力と時間がないのが残念です…。…え~、とりあえず半分以上の鑑賞記が消化出来たので、残りの2月前半の鑑賞記はまた明日以降…。
2004/02/15
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あまり期待せずに観た(爆)、本日の『世界・ふしぎ発見!ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還 消えた謎の古代王国を探せ!』。せっかく、RotKにネタを探しておきながら、案の定、色々とツッコミの足りない内容に苦笑しつつも、ドイツで見られる蜃気楼の不思議な映像にちょっと感動してしまいました。以前、画集で、海の上に三角屋根の家が1軒だけ建っているヨーロッパ絵画を見たことがありますが、今思うとあれって、もしや蜃気楼の不思議な光景をモデルに描かれたもの…だったのかしら…?それにしても、昔は蜃気楼で見える世界は天上の世界だと信じられていた、とか、これは海底へ沈んだ古代王国イスから逃げてきた王様の絵…とか解説するなら、LotRではエルフ族がミドルアースから不死の国へ旅立つシーンが見られる、とか、冥王サウロンの指からひとつの指輪を切り取ったイシルドゥアは、海底へ沈んだヌメノール王国からミドルアースへ逃れてきた王族のひとりで、RotKで活躍するアラゴルンはその末裔…とか、LotRにネタを引っ掛けて映画の紹介をしても良かったんでワ?なまじイロイロと彷彿させるネタを扱っていただけに、いつもの映画ネタ特集以上に残念な内容だったなぁと思いました。ところで、溜めに溜めた1月後半と2月前半の鑑賞記録をとりあえずアップ。1月15日(木)『森は生きている』 ル・テアトル銀座 16日(金)『ベント~BENT~』 渋谷・PARCO劇場 18日(日)『タイタス・アンドロニカス』 彩の国さいたま芸術劇場(大ホール) 25日(日)『ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔』 スペシャル・エクステンデッド・エディション 銀座・東劇 28日(水)『タイムライン』2月6日(金)『バレット・モンク』 7日(土)『ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還』(字幕版)先行ロードショー 13日(金)『カメレオンズ・リップ』 渋谷・シアターコクーンせめてこの中の半分ぐらいは、明日までに鑑賞記をアップしたい…かも(汗)。
2004/02/14
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山場を越えて、昨日は心置きなくRotKの先行上映へ!!(嬉)その間に、ナニゲに他の芝居や映画もしっかりと観に行っているアタリ、あんたホントに忙しかったの!?と言ったテイタラクですが(…)、それでも繁忙期間中の約2週間、残業続きの休みナシで働いたのは、精神的にちょっとキツかった…!しかもその期間中に、RotKのジャパンプレミアがあったり、その為に監督&役者陣が来日したりと、去年に引き続いて、どーしてよりにもよって自分が忙しい時期にこんな目玉イベントが~(号泣)なんて嘆きつつも、日本のテレビでインタビュー映像等が観られただけでもむちゃくちゃ嬉しかったんですが!3部作最後のプレミアイベントが日本だったのも嬉しかったし、LotRのプロモーションで関係者陣が来日するのはきっとこれが最後だと思うので、感慨深いような、寂しいような、何だか不思議な感覚に。ファンとしては、来日した関係者陣にも、日本に行って良かったな~と思ってもらえたら嬉しいんだけど…。で、RotK(字幕版)。今回は、前回までの2作以上に、指輪を捨てる道行きのフロドとサムとゴラムのドラマを描いた物語でした。彼らに焦点を絞った物語として観るなら、RotKは3部作最後の作品として、ほぼ満足のいく内容だったんじゃないかと思います。その分、他の登場人物達のドラマが弱く感じたのは否めなかったと言うか、各キャラクターごとにちゃんと見せ場が用意されてはいるものの、あの人はそれまでどうしてたの?この人はどうしてこうなったの?等々、それぞれの人間ドラマの描き方にかなり物足りなさを感じました。でも、LotRはあくまでもひとつの指輪を棄却する為の物語。その重荷を背負ったフロドと、彼を支える親友のサム、そして彼らの関係に影響を与えるゴラムのドラマに何よりも筋が通っていることが重要だと思うし、映像や音楽、役者の演技そのもについては、自分的には申し分がなかったです。そしてそれぞれのキャラクターの描き方に物足りなさを感じつつも、その人物関係のドラマを、様々な形で対比させて見せるその巧妙さは、むちゃくちゃ見事だったなぁと改めて思いました。ただ、どうしても残念だったのは、アラゴルンがいよいよゴンドールの王になる、その見せ方(説得力)がイマイチだったこと。少なくともこの指輪世界においては、王の血筋であると言うことは指導者として優れた資質を持っている人間であるべきだからこそ、民衆に認められてなんぼ、臣下に認められてなんぼなのではないのかと。永らく国を離れていた王の帰還ならばなおのこと、その王として彼らに認められるべき根拠を、きちんと万人(=ゴンドールの民、もしくは映画を観ている側の鑑賞者)にもわかるように見せていなかった(<原作では証明されていたそれらのドラマをほとんどカットしてしまった)のは、特に初見での鑑賞時にはかなりツラく感じられました。せめて、長年、逼迫した状況の王国を支えてきた人間達の代表たるファラミアから、アラゴルンの王としての帰還を認められる過程のシーンだけでも入れて欲しかった。そうでなければ、黒門前で兵士達を鼓舞するアラゴルンの演説には感情移入し切れない部分が残ると思うし、永らく王が不在だった国を支えてきた執政家一族の苦労、ひいてはFotRでの、ボロミアの国や民を守りたいと願っていた切なる想いもあまり生きてこないと思うし、何より、アラゴルンがずっと王になる資格を放棄し、市井を彷徨うことによってゴンドールやミドルアースを守ってきたその苦労や葛藤も生きてこないのではないのかと。もし、自分が原作未読で劇場版RotKを鑑賞していたとしたら、結局、魔法使いやエルフ族にさえ認められていればそれで王になれるのかしら?…と、王位の継承は内輪の問題でしかないような印象さえ抱きかねなかった…かも。ゴンドールやミドルアースの本当の救い主(King)はフロドだけれども、彼が命懸けで守ってくれたその地を、今後、長きに渡って守っていかなくてはならない、これから生きていく人間達にとっての救い主はアラゴルンであり、その彼の救い主たる王としての身の証が自国の民に具体的に示されるシーンが劇場版から全てカットされてしまっていたのは、恐らくそれらを垣間見られるシーンが撮影されていただろうだけに本当に悔やまれます。………まぁ、何だかんだ言っても所詮はゼイタクな(?)悩み、この映画版LotRに感じる自分の愛情は全く変わらないし、そしてまたしても懲りずに、何回も劇場に通うことになるんでしょうけど(苦笑)。近いうちに吹替版も観に行きたいし、約50分もの映像が追加されるらしい!?と噂のSEE版RotKが、いずれ劇場で公開される日も待ち遠しいです…!(<………またこんなシメか!/呆)
2004/02/08
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