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今日の夕方、我が後輩・三遊亭司からメールが。芸協の色物の至宝、三味線漫談の玉川スミ先生が亡くなったという内容だった。そのメールで初めて訃報を知ったので、非常に驚いてしまった。享年92。大往生には違いないが…また寄席の世界が淋しくなってしまった。残念でならない。実を言うと…私はおスミ姐さんの高座を、一度も生で観ていない。私は、寄席に関しては落語協会の芝居が大半で、芸術協会に関しては桃太郎師匠が必ず、そして鯉昇・寿輔・小柳枝・小遊三・昇太という方々が4~5人一度にでる芝居でないと行かない性質の人間だったので、観られなかったのだ。まして、おスミ姐さんは高齢で、昼席にしか出ない方で、ますます見られるチャンスはない…。今となっては、高座からイジられたかった…と思う。テレビでは、小さい頃からよく見ていた。小さな台の上に乗って、扇子を百本以上も持って鮮やかに舞う「松づくし」は、子供ごころにも物凄いインパクトのある芸だった。お馴染みの、威勢のいい啖呵を見事に切りながらの三味線漫談は、(東京出身じゃないのに)それは見事なものだったと思う。8年くらい前だったか、NHKのBSの寄席番組で「ご長寿芸人特集」みたいなのがあって、そのときのメンバーが、白山雅一・玉川スミ・五月一朗という恐ろしい顔ぶれ(笑)。浪曲の五月一朗先生は、まだご存命なようだが、あとのお二人が故人になってしまった(涙)。で、後に我が師匠である(勝手に言っていいのかな?まあ、しこたま声帯模写のレクチャーは受けたし、カバン持ちしたこともあるからいいか)白山先生に収録時のことを聞いたときのこと。「玉川スミ先生はどうでした?」みたいなことを私が聞いたら「ああ、スミね」みたいに言ってた(笑)。すげえね、白山雅一先生は4歳くらい年下だけど、何故か「スミ」呼ばわり(苦笑)。「先輩じゃないの?」みたいに聞いた記憶があるが、先生の答えを忘れてしまった…。何つってたっけ?しかし、また戦前の芸能を知る大切な生き証人を、我々は失ったことになる。こうなったら内海桂子・あした順子の両先生に、これから益々、頑張って頂かなくては!波乱万丈、という言葉だけでは言い尽くせないほど、激動の人生を送ったおスミ姐さん。安らかにお休みください。心からご冥福をお祈り申し上げます。
2012年09月25日
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9月の21日から30日まで、都内の各寄席は特別興行の目白押しである。末広亭は、平治改め十一代目桂文治の襲名披露興行。上野鈴本は、抜擢真打の古今亭菊六改め文菊、そして古今亭朝太改め古今亭志ん陽の真打披露興行。そして演芸ホール昼席は、初代林家三平三十三回忌特別興行となっている。今日、私はその中で浅草演芸ホールに行ってきた。当代三平を、今でも全く認めていない私(笑)。その私が、どういう訳で、わざわざ豪雨の中、浅草まで出かけたか(笑)。実は…これを書いていいのか、躊躇いが相当あるが一応書いておく。半年ほど前だったか、ある筋から「橘家圓蔵師匠は、もう高座に上がる事は出来ない」という話を聞いた。正直、目の前が真っ暗になる程、ショックを受けた。今年の正月、末広亭の二ノ席(夜)で観たときは、全く普通通りだったのに、何故!?と。私を落語好きにしてくれた一人が、橘家圓蔵師匠。林家三平、三遊亭圓歌、立川談志、古今亭志ん朝、先代三遊亭圓楽、先代春風亭柳朝と並び、戦後~現代の東京落語を引っ張ってくれた大功労者。私が小さい頃は、まだニッポン放送で番組をやってて、「エバラ焼肉のたれ」や「メガネクリンビュー」のCMで、テレビに出まくっていた売れっ子タレントのお一人でもあった。何というか、上記の師匠方は、「落語家」ではなく、私にとっては「ヒーロー」だった。自分の中で談志・志ん朝・圓蔵・圓楽という方々と並ぶ存在は、「ウルトラマン」とか「ドラえもん」なのである。とにかくヒーローなのだ!私にとっては!その圓蔵師匠が…。信じたくない噂だったが、理由を聞いたりしたら、どうも本当らしい、と私は感じた。家元も失った今、落語四天王の最後の砦なのに…と、辛い気持ちで一杯だった。ところが、この9月下席の浅草は、先代三平師の追善興行ゆえ、圓蔵師匠が金馬師匠と交代で出ると知ったのは、つい先日。普通に出られるんじゃん!良かった良かった!…という訳で、見に行ったのだ。圓蔵師匠の少し前に上がった、柳家さん吉師匠が、「今日は圓蔵さんが来てるんですよ、あの方はとにかく天才ですから…」みたいなことを延々と話していて、お客のテンションを上げていた。林家種平師匠が、「ぼやき酒場」で沸かせたあと、正月以来、久々に聞く「虎退治」の出囃子。「圓蔵」のメクリが返ると、場内がどよめいた。そして、袖でさん吉師匠が大拍手で送り出し、いつも通りに、圓蔵師匠が登場。場内万雷の拍手!私は、よっぽどのことがないと掛け声はかけない人間なのだが、今日だけは、前後左右の方々に申し訳ないと、心の底から思いつつ…「待ってましたっ!!!」…と、私は絶叫(苦笑)。確か、もう一人声かけてたかな?先代三平、そして談志家元の思い出話をしたあと、お客さんからお題を貰っての、謎かけ四連発!見た目も声も、至って普通の圓蔵師匠だったので、周囲のお客は大盛り上がり。が、私はそういう話を聞いてたので、涙が出るのを必死で堪えながら見ることになってしまった。戦後の物凄い時代を担った、大ベテランの師匠方、勿論、圓蔵師匠だけじゃない。圓歌師・金馬師・馬風師…芸協では米丸師と笑三師。こういった師匠方には、まだまだ頑張って頂かないと。圓蔵師匠には、調子の良い日に寄席に出て頂ければ、こんなに嬉しいことはない。あの時代の寄席の空気、黒門町の匂いを醸し出すことが出来るのは、今、圓蔵師匠しかいないのだから。
2012年09月23日
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一昨日、新宿のミュージック・テイトで開かれた「歌で綴る昭和の時代3」!ご来場いただいたお客様、本当に有難うございます。第2回に比し、若干お客様の数は減ってしまったものの、温かいお客様に支えられて、ショーとして何とか上手くいったかと思います。たけ平さん、夏丸さんのブログに詳細&私の顔も出ておりますので、そちらもぜひぜひご覧下さい。しかしまあ、今回も時間に制限があり、選曲も難しく、構成が大変だったのは荷であった(苦笑)。オープニング 「なつかしの歌声のテーマ」「東京ラプソディー」(昭11) … 全員「サーカスの唄」(昭8) … 夏丸「或る雨の午後」(昭14) … たけ平「黒田節(福岡民謡)」(昭17) … 真紅「暁に祈る」(昭15) … たけ平「ボタンとリボン」(昭25) … 夏丸「温泉芸者」(昭38) … 夏丸「銭形平次」(昭41) … 真紅「愛のさざなみ」(昭43) … たけ平「うそ」(昭49) … 夏丸フィナーレ 「東京音頭」(昭8)…昭和40年代の歌に入ると、私のカテゴリーではなくなってしまうので(戦前~昭和30年までの歌なら何でもござれ)、司会を考えるのも解説も一苦労(苦笑)!今まで私は、市馬師匠の司会を何度もやってきたが、今回が一番大変だったかもしれない、そういう意味で言えばだが。しかし、その大変さを吹っ飛ばす喜び・楽しさが、この会にはあるような気がする。次回開催は来年のお正月になります。「新春・なつかしの歌声」と題して、たけ平・夏丸・真紅のお三方が、昭和の歌をたっぷり歌う予定になっておりますので、ご期待下さい!その前の11月には、たけ平さんの昭和歌謡本の出版記念落語会も、同じミュージック・テイトで開かれる予定になっております。懐メロファンの皆さま、SP盤コレクターの方々、ぜひぜひお出でいただければと思います(笑)。
2012年09月15日
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やっと、今日の午前中にお三方の歌う曲目が決まり、台本執筆&カラオケ音源チョイスに、今現在大慌てで取り掛かっております。昭和8年から、昭和49年までという幅広い年代の昭和の流行歌が、落語と講談と一緒に聴けるなんざ、滅多にない機会ですぜ、皆さん(笑)。お客様と歌い手(!?)両方に、ご満足頂けるよう、ただいま構成を練っております。明後日の夜19時以降、お時間がおありでしたら、ぜひぜひおいでくださいませ。…次回のチラシにゃ、別枠で顔を載せてもらうか(笑)。
2012年09月11日
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昨日、らくごカフェで開かれた「ドージン落語会」は大盛況のうちに幕を閉じた。柳家一琴・瀧川鯉朝の両師匠が、お席亭の新作落語を1席づつ、古典を1席づつという会。客席は…こう書いては失礼だが「正真正銘のオタク」というオーラを身にまとっている方々の比率が多く…。いつも、あんなに行っているらくごカフェなのに、私は非常に、アウェー感でいっぱいだった(苦笑)。でも、大入り満員で大成功!終演後の、お席亭の安堵した表情が印象的だった。さて、ここから本題。昨日の「笑点」の演芸コーナーで、20数年ぶりにまるむし商店のご両人を見た。私と同世代(30代前半)の関東の方だったら、おそらくご記憶にあると思うのだが、今から25年ほど前、テレビ朝日の夕方の帯番組に「パオパオチャンネル」というのがあった。子供向けの夕方のワイドショー、みたいな番組で、所ジョージ・高田純次・大竹まことなど、今から思うと結構な豪華メンバーが、日替わりで司会だった。その番組の月曜日担当が、まるむし商店の2人。2人が何をどう進行してたかは、全く記憶にないが、月曜日は確か「ドラえもん」の再放送があったので(毎日、藤子不二雄アニメが番組内に入る)、必ず月曜日は見ていた、ということだけは覚えている。まるむし商店の2人は、東京進出の切っ掛けが、おそらくこの番組だったのだろうが、東京進出が難しかったか、すぐに姿を見なくなった。それから、20数年…。昨日は思わずテレビの前で「おお!懐かしい!」と独り言を言ってしまったほどだった。それなりに年齢を重ね、大阪でどのような漫才をしているかを、東京人の私は全く知らないので、興味深く見ることにした。…面白い!とても面白い!今のお笑い好きの若い人から見れば「古臭い」と言われてしまうような漫才だったかもしれない。しかし、他人を貶めたり、バカにしたりしない、どちらかというと中田ダイマル・ラケットに近い雰囲気の、言い過ぎかもしれないが「上方漫才の真の正統派」になっていたので、心底驚いた。今現在、たぶん上方漫才の大御所と言われるのはカウス・ボタンかオール阪神・巨人なのだろう。個人的には阪神・巨人は…昔は好きだったが、年々巨人の偉そうな感じが鼻につくようになり、今では、あまり好きではない。「厳しい」という言葉の意味を履き違えてる感じも非常に嫌だし。カウス・ボタンは…どうにもこうにも私生活の方がなんとな~く嫌な感じで(苦笑)。両コンビとも漫才は凄いが、2組とも下ネタの比率が多いのも、あまり好感が持てない。その点、まるむし商店は、誰でも安心して聞ける素晴らしい漫才になっていた。会話のテンポも、早すぎず遅すぎず。ネタ自体は非常にベタなのに、会話のテンションが全く切れないところも素晴らしかった。もうちょっと、東京に来て漫才をしてもらえればお笑い好きとして、こんな有難いことはない。
2012年09月10日
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9月1日~7日まで、池袋の新文芸坐での特集が「喜劇のデパート・森繁久彌」!1日から5日まで、私は日参した。会社員だったらとてもじゃないが出来ない芸当(苦笑)!…っていうか、出来ちゃいけないんだろうけど。そして明日は、前々から主催者の方に誘われていた神保町・らくごカフェでの「ドージン落語会」に足を運ぶ予定である。柳家一琴・瀧川鯉朝の両師匠が、お席亭が書いた新作落語を披露するという、独特の落語会。あんまり、こういう落語会に行ったことがないから、結構楽しみにしている。当日券も出るようなので、明日用事のない方は、是非如何でしょう(笑)?そして、13日(木)は、私が歌謡ショーの構成を担当し、司会で出演もするという、林家たけ平・桂夏丸・神田真紅の大顔合わせの豪華イベント「歌で綴る昭和の時代」が、西新宿のCDショップ「ミュージック・テイト」で開かれる。当日券もあるようなので、お時間のある方は是非足を運んでいただければ幸いです。何卒宜しく!…それにしても、再就職はどうすればいいのやら。好きな仕事に就きたい一心で、ハローワークでいろいろ検索したり、色々な知り合いに頼んでいるのだが、いい返事が頂けず、何か現時点ではイマイチ「道が開けない」状況にいる。13年間も、普通のデスクワークをやってきて…とは言っても3交替だったり、深夜勤があったり、正月もお盆休みもないような仕事だった。「過酷でつまらない」よりは「過酷でも好きな物に携わる仕事」がいいと思っているのだが…世間じゃ「考え方が甘い」と、鼻で笑われるんだろうか…。そう考えると、桃太郎師匠の11月24日の落語&石原裕次郎歌謡ショーが中止になってしまったのが、私にとっては、ホント痛い。どこか、アルバイトでも良いので、演芸関係か歌謡曲関係のお仕事がありましたら、ご連絡を頂ければ有難いです。すぐに履歴書を持って伺いますので。こちらも何卒宜しくお願い致します!
2012年09月08日
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11月24日(土)の晩に新橋・内幸町ホールで予定しておりました、昔昔亭桃太郎師匠の落語&石原裕次郎歌謡ショーの一大イベント「桃太郎ナイトクラブ」は、都合により中止になりました。この会を楽しみにしてくださっていた皆さまには、心からお詫び申し上げます。いずれ、またこの会を催す機会があると思います。その時までお待ちくださいませ。何卒よろしくお願い申し上げます。
2012年09月02日
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