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ヤマト運輸は28日、日本郵政公社が納税義務免除など不当な利益を活用して、ローソンと郵便小包・ゆうパックの取り扱い契約を結んだなどとして、ローソンとの契約撤回を求める訴訟を東京地裁に起こした。(ヤフーニュース)ヤマト運輸の主張はこうである。「郵政公社は国有財産である郵便局の土地の一部を2003年からローソンに市場価格の30~45%の値段で賃貸し、こうしたサービス提供によりヤマトからローソンとの契約を奪ったという。」確かに一部の郵便局内にローソンを誘致したり、コンビニで初めて切手販売や郵便ポストを設置したのはローソンが始めてである。また、「郵政公社は固定資産税免除などの優遇措置を受けており、不当な利益により割安なサービスを提供している。これは郵政公社が独禁法で禁じている不公正な取引方法に該当する。」確かに郵便小包の『ゆうパック』は料金体系を従来の従量制から、ヤマトや民間業者では浸透しているサイズ制に全面見直しをすると発表した。ヤマトと料金比較してみると全ての距離で『ゆうパック』が少し安くなっている。ローソンの主張はこうである。「弊社(ローソン)の理念は、お客様のニーズに合う商品を品揃えすることにあり、全ての取引先様との契約において、弊社が品揃えの選択を出来る内容を準備することが必要です。」確かにコンビニにとっては、複数の会社が凌ぎを削る場である。よそが価格競争を挑むなら、こちらは味で勝負、デザインで勝負と、切った張ったの大乱戦が常に繰り広げられている。何故ヤマトはローソンとの契約を途中解約したのだろうか。もちろん郵政公社の行なおうとしているサービスは、既存の民間業者が行なってきたものを真似たものであり、公的な資金で築き上げたインフラや優遇処置による価格面でも、『民業圧迫』と言われてもしょうがない。素人目にもせこい闘いをしている郵政公社は許しがたいが、ヤマトがローソン取り扱いを撤退する理由が分からない。ヤマトは郵政公社ではなく、民間の佐川急便だったら徹底的に価格の見直しやサービス面で抗戦をしたのだろうか。ローソン側からすれば、サービスが同類で価格的にも安ければ、消費者のニーズとして『ゆうパック』の取り扱いを受け入れるのは当然である。ヤマトが撤退した事でローソン側にはなんら損害もなければ影響もない。消費者としては、『ゆうパック』と『宅急便』の戦いにおいて宅配便のサービスが、今以上向上してくれるのを期待するだけであるが、ローソンからヤマト運輸が撤退した今、あるのは販売網を郵政公社から奪われたヤマト運輸の損害だけである。消費者は『ヤマト』じゃなきゃと思っていない。『郵政公社』じゃなきゃとも思っていない。消費者の最終的な決定事項は価格を含めたサービスである。-関連記事-・ヤマト運輸株式会社に新たな「取扱店業務委託契約」を申し入れ(ローソン・ニュースリリース)・ヤマト運輸ホームページ
2004年09月30日
「こんにちは。何にしようかしら。ホルモンで柔らかいのをちょうだい。」と店頭でお客様がよくする言葉である。私はこの言葉の度に答えに窮する。牛の腸でも豚の腸でも柔らかさはさほど変わらない。ミノ等は少し歯応えがあるが、決して硬いわけではない。私がいつものように、「ホルモンの硬さはどれも柔らかいと思いますが・・・」と言うと不満そうな顔になる。すると「いっつも私が買いようのはどれね?」(いつも買っているのはどのホルモンですか?)と聞くが、いくら町の小さなホルモン屋でも対応している人がいつも違うため、いちいち覚えていない。そんな時に勧めるのが、当店の『特上ホルモン』である。第一にネーミングがいい。『特上』である。このホルモンはいわゆるミックスホルモンのようなもので、三種類のホルモンが入っている。もともと『ミックスホルモン』という商品があるため、分類する意味でのネーミングであろう。『特上ホルモン』には牛の小腸(コプチャン)と赤センマイ等が含まれる。お客さまのいう「柔らかいホルモン」を聞かれると、大抵、「このホルモン(特上ホルモン)が柔らかいし、人気がありますね。」と勧めると9割がたのお客様が購入する。私にとっては大体ホルモンとは一概に硬いとか柔らかいとは言い難い。新鮮なホルモンは程よい弾力性があるのだが、決して硬いという表現はし難い。本当に『柔らかい』ホルモンと『硬い』ホルモンとは存在するのであろうか。数年前、まだ輸入牛肉がたくさん入っていた時代、友達と二人である焼肉屋を訪れた事がある。何か久しぶりに会ったと言うことでその友達が焼肉をご馳走してくれるとの事であった。あるビルの最上階にある大きな焼肉屋さんに入るといかにも輸入牛を使っていますと言わんばかりの真っ赤な肉からゴムのように硬いホルモンを食べた記憶がある。お客様が店頭で『硬い』の『柔い』のと主張するのは、どこかで新鮮で美味しいホルモンと、スーパーなどで売っていた輸入物の硬いホルモンの味を憶えているからだろうか。いまだに判断がつき難い。『ミートミーツ』のホルモンは新鮮なホルモンだけを使っているので弾力性には自信がある。『硬い』か『柔い』かは説明できないが、美味しいか不味いかと聞かれると間違いなく前者である。是非一度ご堪能あれ。
2004年09月27日
楽天市場にインターネットショップをオープンさせてはや9ヶ月。毎日いろんな人からの、いろんなメールが送られてくる。お客様からの「おいしい!!」という声に励まされ、時には「あまり口に合いませんでした。」という声に落ち込み、はたまた迷惑メールの対策に奔放しながらの毎日である。その中で特に気を使うのが、同業者や業務用取引といったメールである。山田ホルモンセンター及びミートミーツでは一部のお客様を除き業務用の取引は行っていない。一部のお客様とは、まだホルモンが余るほど入ってきた時代からの古株のお客様である。現在はホルモン自体を入手するのが困難になり、業務用といって安売りできないのだ。それでも月に2,3件は業務用取引としてのメールや電話が後を絶たない。その中でもミートミーツをオープンした後1件だけ、こちらの在庫状況次第で業務用として取引している方がいる。自店舗の在庫状況が厳しい中、何故この方との取引を続けているのかと言うと、『顔』が見えるからである。ここでいう『顔』とは実際の顔ではなく、取引している相手の素性というか、人間性が見えたからである。まずこの方はどういった経緯で当店を知ることになり、自分はこういった者(飲食業)であると仰った。メールをやり取りする過程で、当日記も欠かさず読んでいる事も分かり、取引する商材をどのように調理するのかも書いてくださった。その商材を使った料理を、お客様がどのように食べてくださったのか等細かく書いて下さるおかげで、私はこの方と直接お会いした事もなければ顔も知らないが、想像上では『顔』が出来上がっているのだ。しかし先日、業務用取引をしたいとのメールを受け取ったが会社の名前が書いているだけで担当者の名前すら書いてなかった。取引をしたいとは書いているのだが、何の商材を取引したいのか書いていない。お返事下さいと書いていたが、どこで当店を知ったのか、あなたは誰なのか、何を取引したいのかが分からない。返事の書きようがない。まさに正体不明の『顔』が見えないメールである。とりあえず、取引が可能かどうかだけを聞き出そうとしただけであろうが、あまりにも失礼である。込み入った話をするのを初めから避けたつもりかも知れないが、必要最低限の要点だけでも書いて欲しかった。内容によっては可能な限り努力は惜しまないつもりなのだから…私が楽天市場の『ミートミーツ』や楽天広場の『山田ホルモンの若旦那』でも、顔写真を公開しているのは、私という人間を文字だけじゃなく、もっと具体的に想像してもらいたいからである。「この人が店長なんだ。」とか、「こんな人がこの日記を書いているんだ。」とお客様や読者さんが思うならば、顔では無く、まさに『顔』が見えているのである。
2004年09月24日
今野球がおもしろいね。イチロ-の2試合9安打もすごいけど、『ライブドア』と『楽天』の仙台争いもすごい。もともと野球の試合よりもスポーツニュースでイチローやW松井の記録だけを楽しみにしている私だが、IT企業の両雄が新規球団申請をした事に関して興味がないわけがない。楽天の三木谷社長は野球にはあまり興味がなかったというではないか。ライブドアが近鉄買収に乗り出した当初は「プロ野球に関心はありません。サッカーを選んで良かった。」と話しておられた。ほんの2ヶ月前までは、まだ一般大衆はライブドアの名前すら知らなかった。評論家は口を揃えて「ライブドアは無理だ!」、「小さな会社の売名行為だろう。」とまくし立てた。しかし近鉄とオリックスの合併に伴い、新球団構想が浮かび上がる頃には、一般大衆の中に『ライブドア』という名前が浸透しきっていた。『ライブドアベースボール』と立ち上げて仙台に新球団の申請をする頃には、仙台知事をはじめ、東北の市民の大歓迎を受け、新球団設立の真実味を帯びてきたのである。ライブドアの球団構想は、古株のオーナーには考えつかない事が多い。読売巨人軍が巨人であった証は、いちにTV放映権があったからである。ライブドアではプロ野球の試合をストリーミング配信(ネット中継)し、広告収入の80%を球団に支払う。2年目以降は他球団の放映権も獲得し広告収入の80%を各球団で均等配分するというのだ。また選手に年棒を支給する一手段としてストックオプション(自社株購入権)を導入することによって、選手の士気向上とコスト削減を図るという。ベガルタ仙台との連携を強めて、仙台市における総合的なスポーツ人気の向上を図るという。今の古株のオーナーにネット中継の構想や自社株を選手に持たせる案、サッカー(Jリーグ)との連携など出来るわけがない。そんな発想すら生まれないであろう。ライブドアは具体的に、現実味のある提案をしているのである。楽天はというと、地元の神戸が第一候補といいながら、大阪に変え、長野にも話が行き、最終的には仙台に落ち着いた。すでにライブドアが申請しているのに、東北での新球団設立を目指すのにどれだけの意味があるのだろうと考えてしまう。「勝算がなければ、やりませんよ。」と三木谷社長は強気だが、新球団枠が一つしかない為、ライブドアとの完全な一騎打ちを謀る魂胆か!私にはいまいち楽天の戦略が見えない。世界有数の金融会社であるJPモルガン証券は、現在70万円台の楽天の株価を目標株価99万円に格付けしたとしているが、今日は鳴かず飛ばずの29,000円安。ガクッと落ち込んだ。スポーツ振興と謳ってもあくまでもビジネスである。後から参入したと楽天を叩いてもしょうがない。プロ野球ファンにとっては、どちらかが確実に勝ってくれればいいのである。
2004年09月23日
小泉首相とブッシュ大統領は日米首脳会談で、BSE感染で停止している日本の米産牛肉輸入について、早期の輸入再開が重要との認識で一致したという。(時事通信)というだけで、なんら進展は無い。継続的に事務レベルで協議をしていく事を確認しただけである。それよりも日本の首相は国内の世論を真摯に受け止め、BSE感染に対する技術的な論議を最優先するべきである。確実に言える事は、生産者と消費者は全頭検査に対する恩恵を受けているとともに、安全に対する科学的な根拠を求めている。反して販売を請け負う中間業者は、とにかく商品である牛肉を右から左に流すことで利益を受けるため、科学的な根拠がなくても、とりあえず早期の輸入禁止措置解除を求めている。20ヶ月以下の牛肉に対して検査を必要としない食品安全委員会の報告書に対して、政府に従うとした自治体は青森、奈良等7府県である。独自に全頭検査を継続する方針を固めたのは、岐阜県(飛騨牛)、山形県(米沢牛)、三重県(松坂牛)、滋賀県(近江牛)等があがっている。そのほかは検討中とのこと。一概には言えないが、生産者側は国内の牛肉の流通を確保するとともに、消費者に対する安心と安全を第1に優先している。もちろん輸入禁止になったからと言って国産牛の生産者が儲かっているわけではない。日本における牛肉の消費量はアメリカの輸入牛に頼ったため、国内の牛だけではまかなえないのだ。一方外食産業や大手の牛肉卸売業者は、牛肉を回さないと儲からない。儲かるためには科学的根拠が何であろうと輸入を解禁し、牛肉を売りさばく事が利益拡大のための方法である。「買うか買わないかは消費者が決めればいい。」というのがスタンスである。この問題は日本の生産者や消費者側からすれば、BSEに対する科学的な感染経緯や牛肉に対する安全性が焦点であり、飲食産業や卸業者からすれば、輸入再開だけが焦点である。月齢何歳以下と言った話は輸入再開だけのためのまやかしに過ぎない。日本の世論さえも一本化出来ない政府に、現段階でのアメリカとの交渉を望むのは限界である。アメリカ大統領選挙もあることだし、早急な展開は期待できない。米産牛肉の輸入はまだまだ先のことである。
2004年09月22日
仕入れに向かう道は山田ホルモンの社長が運転をするため、私はほとんど暇である。寝るのも悪いしボーっと外を見ているのだが、やはり田舎だけあって季節の移り変わりを目にすることができる。この時期、ほんの2週間位の短い期間に目にすることができる花が彼岸花である。まだ刈り入れが終わってない田んぼの稲がちょうど黄金色に染まり、畦道が青々としている中にアクセントとして赤い花がたくさん混じっている。緑と金と赤のコントラストはあまりいい配色とは言いがたいが、自然に織り成すこの景色はなかなか壮観である。田んぼの畦道に多くみかけるのは、野ネズミが畦道や土手に穴を開けるのを防いだからという説がある。そう、彼岸花には根のところにリコリンという毒が含まれているのだ。また彼岸花には葉が無い。厳密に言うと花が咲く秋頃に葉はまったく消えてしまうのだ。花と葉を同時に見ることが出来ないことから、韓国では『相思華』(花は葉を思い、葉は花を思う)と呼ばれている。もともと彼岸とは、既に彼岸の世界に行った人たちを供養するとともに、まだ辿り着けずにいる人たちに早く向こうへ辿り着けるように祈るというのが仏事の趣旨である。そう考えるとこの世の人はあの世の人を想い、あの世の人はこの世の人を想う、ロマンチックな花のようだ。私も間近で見たことがあるが、花と葉はワンセットとした固定観念がある私にとっては少し異様な花に思えたが、咲く期間や名前の由来を知ると可愛いというよりも、美しいものに思われた。23日が秋分(お彼岸)なので後1週間は仕入れ道は暇をせずにすむだろう。
2004年09月18日
最近の外食といえば、もっぱら韓国料理か焼肉にこだわっている。コンビニでマチの情報誌を見ながら新しい焼肉屋や韓国料理の店を探すと、博多に住む友人と食べ歩きをするのが最近の定番である。今日も山田から車で小1時間の九州最大の都市、博多にいく用があったので帰りに友人を誘って食事でもという雰囲気になった。当初は行きつけの韓国料理屋さん『漢陽』にいく事にした。少し前にテレビに出ていたので、無性にここの『スンドゥブ』(豆腐が入った辛い汁)を食べたくなったのだ。訪ねたところ、「予約をしていますか?」ってあんた!! ちょっと前まで週末のこの時間に、店長はじめ従業員の韓国人総出で韓国ドラマを見ていた位の穴場だったではないか!!やはりテレビの効果なのか小さな店には人がいっぱいであった。仕方なくそこから数分の、辛さが自慢の『玄風館』に行くことにした。好き嫌いもあるが博多では知る人ぞ知る名店である。福岡に数店舗を経営しているというが、私はこの千代の『玄風館』が一番好きである。オンボロのトタンでできた木造家屋が時代の古さを物語っている。もちろんいくら美味しいからと言ってデートコースには不向きであるが、熟年のカップルらしき人は結構いるのである。 それと会話の中に時折混じる韓国語。まさにコリアタウンの焼肉屋さんである。ここでの注文も慣れたもので、「赤3と、白3ね!!」(カルビ3人前にホルモン3年前の意味)で通じてしまうのだ。注文すると、いかにも辛そうな黒いドロドロしたタレの中に埋もれたカルビとホルモンが出てくる。いつからつけていたのか、カルビが黒ずむほど味はしっかりと染み込んでいる。山田ホルモンにも辛い味付けの『唐甘焼』があるのだが、どちらかというと『唐甘焼』の方が上品な味わいである。一方『玄風館』の焼肉はちょっと暴力的過ぎるくらい辛いのである。網の上にホルモンをのせると香ばしい匂いが充満する。もちろん換気扇なんてあって無いような物なので、煙がちょっと目に痛い。汗をかきながら無我夢中で食べつくすのがココのスタイルだ。(勝手に言っているが根拠はない。)私は仕事柄、お肉やホルモンの値段、客単価等を細かくチェックするタイプである。肉やホルモンの仕入れねも大体知っているので、これは高いとか安いとかを勝手に判断している。しかし、この店の特徴はまずメニュー表がないこと。そしてホルモンもカルビも一律1人前800円である。肉の質からするとカルビよりもホルモンの方が仕入れ値は高いであろう。会計をすましてみると、私の中での計算よりも1,500円位から2,000円位高い。もちろんボッタクられたとは思っていない。でも何処にお金がかかったのかを考え直すと、景気よく頼まなくてもはじめに出されるサンチュやキムチも、しっかりとサービス料に入っているのである。恐るべし『玄風館』!!でもこの店はこれでいいのだ。ノスタルジックな気分にさせる、コリアタウンの焼肉屋さんは煙もサービス料に入っているのであろう。
2004年09月17日
楽天株式会社の三木谷浩史社長が16日、プロ野球参入を正式に表明した。今年1月にもヴィッセル神戸を購入し、スポーツ事業を盛り上げているため、球界からの期待の声も高い。今夏に私も一度講演会でお会いしたが、ヴィッセル神戸についても熱っぽく語られていたので、印象的には金持ちの道楽ではなく、本気でスポーツ事業として経営していると受け止めることが出来た。ヤクルトの古田選手も楽天の球界参戦の一報を聞いて、「面白いね。」と好感触である。一方ライブドアの堀江貴文社長は14日に『ライブドアベースボール』を大阪で設立し、本拠地を今月末にも仙台に移す意向を伝えた。本拠地を仙台に置くことを決めたのは、複数の候補地の知事と接触したが、氏曰く「第一の理由は決断が速かったこと。」と伝えた。いかにもIT事業で大きくなった社長らしい言葉であるが、彼も本気らしい。私は堀江社長の近鉄買収問題についても、初めは小さな会社の売名行為としか受け止めることが出来なかった。しかし氏が書いた三冊の本を立ち読みで全て読破したのだが、中々のリアリストである。「決断が速かった。」との氏の言葉には、今の球界再編のこの時期に遅々たる決断では生き残る事は出来ないとの、決断にも似た印象を得ることが出来る。『地域密着型』を唱える氏にとっては知事もまたビジネスパートナーである。最良の決断を最短で出来る知事(パートナー)と地域を選んだのであろう。ここにきて球界は2つの決断に迫られることになる。新しい風を吹かせるか。それとも衰退していくか。今が生きるか死ぬかの瀬戸際である。
2004年09月16日
国内で12頭目となるBSE感染牛が九州では初めて、熊本で確認された。5歳2ヶ月なので生後62ヵ月、今議論になっている20ヶ月には程遠い年齢だが、九州で見つかったと言う事は私にとってはショックである。もちろん九州で食肉業や飲食業を営んでいる者にとっては、2001年のBSEショックの再来とまではいかなくても、ある程度影響があるかと思われたが、その心配はほとんどなかった。この3年間、全頭検査をはじめ『トレーサビリティー』の導入、消費者の食肉に対する知識等が増え、風評などによる一部の食品に対する購買力が落ちることはほとんどなかった。山田ホルモンやミートミーツでもお客様からの質問は一切なかったし、熊本県が急遽設けた総合相談窓口にも14日の午後3時までの問い合わせが18件という。もちろん全然影響がないとは言い切れない。感染牛を出した生産者農家は、「台風で牛舎の屋根が飛ばされ、今度はBSE。気が重い。」と嘆いている。しかし2001年のBSEショックをピークに、マスコミもこの問題についてはトーンダウンしたようだ。何度も繰り返し映し出された、イギリスのBSE感染牛が与太足で立ちきれない映像は今でも目に焼きついている。『狂牛病』のネーミングが悪いとして、牛海綿状脳症の英語表記の略であるBSEとした事や、食肉や食品全般に対する意識を盛り上げたのはいいが、ここにきてBSEに対する問題をおざなりにするのはどうかと思う。日本におけるBSE問題は、米産牛肉の輸出入に特化した問題ではなく、消費者における食品の安全性に対する問題が第1である。12頭目のBSE感染牛についてマスコミも消費者も冷静な反応を示しているが、今だからこそ声高に叫んで欲しい。『日本には全頭検査が必要です。』
2004年09月14日
内閣府の食品安全委員会が生後20ヶ月以下の若い牛を検査対象から除外するとした事に対し、アメリカ側は反対の意向を非公式に伝えた事がわかった。アメリカ側は生後24ヶ月以下にするよう強く求めているという。一方農水省は20ヶ月は絶対譲れない条件としているほか、早急な交渉再開に慎重論も多く、輸入再開の早期決着は難しいとの識者の目もある。アメリカ側は当初30ヶ月以下としていたのを24ヶ月以下と譲歩した為、日本が主張する20ヶ月以下のハードルは高いという。また20ヶ月の線引きは科学的根拠がないと主張するが、国内で21ヶ月目のBSE感染牛が出た日本では、20ヶ月以下がギリギリの線であろう。この線を譲歩すれば、世論からの厳しい追及があるだろうし、実際農水省と厚労省も「20ヶ月が国内世論の納得を得られるギリギリのライン」としている。しかし、いつ国民が『20ヶ月のライン』を引いたであろうか?食品安全委員会が、20ヶ月以下のBSE感染牛を見つけ出すのは現在の科学知識では無理なため、検査対象を20ヶ月以下としてもリスクは変わらないとした、非科学的な論理を勝手に展開しただけである。その中で消費者を交えた会議を何度か行ったが、消費者の声はほとんど反映されていない。いわば『20ヶ月のライン』は消費者不在、政府主導のラインなのだ。日本は『20ヶ月のライン』は割らないであろう。アメリカは日本のような小国に翻弄されて、と24ヶ月のラインを主調するであろう。しかし消費者はBSE検査を受けた牛肉を買いたいであろう。そうなるとアメリカ産牛肉の輸入再開はまだ遠いであろう。
2004年09月11日
一青幼の『ハナミズキ』は私のお気に入りの曲である。もちろんメールの受信音に設定している。今日は何故だかよく鳴るのだが、友人との食事が盛り上がっているため目を通すことができない。久しぶりに会う友人と『陽の山グリル』というコリアン・ダイニングで食事をしていたのである。店の雰囲気はコリアンの匂いはあまりなく、ダイニングバーのような新しい雰囲気である。友人がどうしてもここで食事がしたいというので、この店に入った。入って間もなく一つ目のメールの着信音。ちょうど私が話している最中だったので、話を切るのが勿体無く話しに集中した。二度目に電話がなったので出てみるとあわてた声で、「山田がテレビに出てるよ!」と遠い友達の声だった。山田なんて見たこともない大学時代の友達であるが、私があまりにも山田の自慢をするので、私を思い出した懐かしさで電話を掛けたのであろう。でも山田が何故テレビに出ていたのであろうか。友達の話では、タレントの鶴瓶とYOUが山田に来て何やらやっていたらしい。「何をしに来たの?」と聞くと、「全国の600位の市のランキング調査の結果、全国で一番不幸せな市が山田市だったという。」なっなっなんたる結果であろうか?山田をこよなく愛する山田ホルモンの若旦那にとっては、耳の痛い知らせであった。もちろん山田は大きな産業がないマチである。昔は炭鉱で栄えていたのだが、炭鉱が閉鎖された後は過疎化し、マチ全体に活気がない。交通も不便である。山に囲まれているため、大きなマチ、例えば福岡や北九州に出るには約1時間を要する。狭い道路にトラクターが走れば追い越すのに一苦労だが、自然がたくさん残った緑の多いマチである。そもそも、不幸せなマチナンバーワンなんて誰が決めたのであろうか?おそらくマチの人に集計を取ったのであろう。ということは日本一ネガティブなマチなのであろうか!!そりゃあ、川には大きな錦鯉や自生したガチョウが泳いでるさ!そりゃあ、全国の地価調査ではワーストワンの安ささ!そりゃあ、マチには1件しかコンビニがないさ!そりゃあ、市のくせに電車の駅もないさ!そりゃあ、夜はまっくらで静かさ!それの何が悪くて山田市民は自信をもてないんだ。都会の人は何が偉くて山田を馬鹿にするんだ。都会は全て揃っているようで何もないマチである。田舎は何もなさそうで全てが揃っているマチである。日本のようにどんな田舎でも水と電気と道路と情報のインフラがフラットな国は珍しい。山田も然り。1時間で九州の大都市である福岡市と北九州市にアクセスできるなら、なんら不便はないのである。その日、3人目の都会からの『冷やかしメール』を受信し店を後にした。
2004年09月10日
米国内でBSEが発生し、日本が米国産牛肉の輸入を停止している問題について、今月21日に米ニューヨークで行われる予定の日米首脳会談で、小泉首相とブッシュ米大統領が年内にも輸入を再開することで合意する可能性が出てきた。政府筋が7日、明らかにした。(ヤフーニュース)小泉首相は何処を向いて政治を行っているんだろう。自らの安全策を壊してまで、他国から牛肉を輸入する必要があるのであろうか?もちろん国内の国産牛だけじゃ、今の日本の牛肉消費量には追いつかない。しかし国内の世論を無視して、内閣府で食品安全委員会を発足しても、政府に有利な報告書を出すに決まっている。食品安全委員会プリオン専門調査会の報告書では、生後20ヶ月以下の若齢牛をBSEの検査対象から外すことを認めるというものだ。アメリカ側が非公式的に打診してきた生後24ヶ月以下の枠を少し厳しくしたことで、政府の面子を保ったつもりかもしれないが、消費者からすればどちらでも大して意味の無い事である。農水省内部からは「外交圧力で輸入再開が進んだと消費者に受け止められる。」と早期決着に慎重だが、じっくり時間をかけたとしても結論が同じなら意味が無いのである。非科学的な論議で輸入を再開しても、外交圧力に屈したと思われてもしょうが無い。ましてや、大統領選挙前の再開となると、小泉首相がブッシュン大統領にお土産を持っていくようなものである。年内にも国内に検査済みの牛肉と、検査無しの牛肉が流通するであろう。消費者の牛肉を選ぶ目はこの期間鍛えられたのか?試される時が来るであろう。
2004年09月08日
「台風18号は朝から長崎の100キロ先の海上にあり…」とニュースキャスターが朝のニュースで言っていた。これは今日の仕入れは無理やな、と思いゆっくり寝ていると山田ホルモンの社長から起こされた。「おい、仕入れ行くぞ!」「まじっすか!」と心の中で思いながら、しぶしぶと準備に取り掛かった。外はさほど風も強くなかったが嵐の前の静けさとはこれかと思いながら車に乗り込んだ。今日はちょうど火曜日で山田ホルモンはお休みなので、仕入れだけいけば仕事は済む。風はどんどん強くなり仕入れから帰る頃には時折突風が吹いていた。間一髪で自宅に着いたようなものである。それから雨と風は強くなる一方で、店の前に設置してある看板が竹のようにしなっている。家の裏にある大木はもぎ取れて枝が宙を舞っている。ほんの5メートル先すら見えないほどの暴風が吹き荒れる。「これは、まどが割れるかもしれんね。」恐ろしい程の風の強さで窓が割れるのでなかろうかと心配して、急いで窓にガムテープを張り出した。向かいの縄田さんもちょうど窓にガムテープを張っている最中である。程なくしてやっぱり天井から水が漏れ出した。立て続けに台風が来たので、前回の16号の時に漏れ出した天井を修理する間もなかったからである。最高風速40mを観測したとテレビで報道していたが、沖縄や鹿児島では台風の度にこんな突風が吹いているのであろう。九州を通過して山口に上陸した頃には、雨も上がったが台風の巻き返しで風だけは強く吹いている。今日は大人しく寝ておこう。夕方6時くらいに目が覚めると、山田ホルモンの社長が、「お前の車、おおごとぞ!」(大変なことになってるよ。)何処からともなく突風で飛ばされた瓦が、またもや私の車に直撃したのだ。前回の16号ではブリキが空から降ってきて愛車に直撃したが、今度も私の車に直撃したのである。まっ、前の分と一緒に保険で直してもらえるからいっか!!
2004年09月07日
食品安全委員会は、生後20ヶ月以下はBSE感染牛の有無は検出困難との見解を盛り込んだ修正報告案をまとめた。私が思うのはこの報告案が消費者の為の報告になってない事である。もちろん私を含めた焼肉業界のみなさんは早く輸入が再開して欲しいと願っている。特に大手の焼肉チェーン店は輸入牛肉でもっているようなもので、輸入禁止がこれ以上長引けば死活問題となるであろう。日本で初めてBSE感染牛が見つかった時、国産牛は危ないという意識が強まり、国産牛や和牛をうりにしていた小さな焼肉店は閉店に追いやられた。もちろん国産牛は安全でアメリカ産牛肉が危ないという今回の事態でも小規模店の打撃は大きい。しかし私が思うのは、一時的な困難を輸入再開という簡単な方法で乗り切るのではなく、日本全体の畜産業を再考する上で絶好な機会ではなかろうか。安全性に何ら進歩もないまま輸入再開をしては今までの苦労はなんだったのか?今回の修正報告書案もアメリカ産牛肉輸入再開が目的だけの報告案であり、日本における消費者の安全性を盛り込んだようには見えない。日本では20ヶ月以下の食肉に関してはBSE検査をしない。よって生後20ヶ月以下のアメリカン産牛肉を輸入してもよい。チャンチャン!!である。私もアメリカ産牛肉が早く輸入再開して欲しいと願っている。しかし安全性を伴った科学的根拠に準ずる輸入再開である。いまのままでは『全ての牛肉をBSE検査する科学的根拠がない』という科学的根拠のない論理で日本の牛肉の安全性が失われようとしている。早ければ今年中に輸入が再開されるであろう。私も売り手の一人として、また消費者の一人としてより安全で安心できる牛肉を多くのお客様にお届けしたい次第である。
2004年09月04日
最近山田ホルモンに卸しの注文が殺到している。肉ではなく、ホルモンである。基本的に山田ホルモンは直接、最終消費者様にお売りするのをモットーとしているので、卸価格など存在しない。たくさん注文する方でも店頭価格で買って頂いている。『値引きはしません!』などとカッコいいことを言っているが、実は値引きなどをしている余裕がないのである。実は今まで食べていたホルモンの約半数が輸入ものだったのを知っているだろうか?大体スーパーなどで売られているホルモンや大手のチェーン店のホルモンは輸入もので賄われていたのである。アメリカのBSE発生で輸入がストップしたのは牛肉だけではない。ホルモンである腸もストップしたのだ。しかも輸入ホルモンの9割がアメリカ産だから現在もホルモンの価格は急上昇を続けている。国産だけでは間に合わないので豪州産やブラジル、コスタリカからも輸入している。昔は『放るもん』と言われていた逸話があるくらい、大衆的な食べ物であったが、今では焼肉業者が必死になってホルモンが探しているのである。卸価格にして3倍から4倍値上がりしたというともう大衆料理とは言い難い。その時の相場である『時価』で販売しないと利益が取れないのだ。というわけで山田ホルモンにも業者からの卸しの依頼が最近よく入ってくるのだ。「それじゃあ国産牛一本の山田ホルモンはホクホクでしょう?」とよく言われるが、実はそうでもない。注文があっても在庫が足りないのである。国産牛の生産量は去年とさほど変わりはない。それなのに在庫の確保が難しくなった原因の一つは、大手の企業などがアメリカ産牛肉の代用品として国産牛肉に手を伸ばし始めたのだ。二つ目は畜産農家が少しでも高く売れる市場を探し始めたということである。福岡県に『筑穂牛』というブランド牛がある。しかしそのほとんどがトラックで大阪に持っていくと言われる。ほんの数キロ先にと畜場があるのにもかかわるず、遠く何百キロ離れた大阪に牛を持っていくのには理由がある。簡単に言えばトラックで大阪に牛を運ぶコストを考えても、福岡よりも大阪の方がより高値で取引が出来るのである。山田ホルモンはホルモンがうりなので、ホルモンが底をつくことは許されない。しかし追い討ちをかけるように国際獣疫事務局が腸全体を特定危険部位にし、輸出入の対象からはずしたのだ。輸出入の国家間合意への強制力はないが、世界貿易の基準となっている。実質的にはホルモンは国産だけで賄わなければならないのだ。今後ホルモンはますます高級食材に様変わりするであろう。山田ホルモン及びミートミーツでは出来るだけ大衆料理のイメージでお買い求め易い値段で提供するつもりである。しかしいつまで出来るかはわからない…
2004年09月03日
スクリーンの中ではブッシュ大統領が慌しくメークをし直している。いまから始まるハリウッド映画の名俳優である。スクリーンは何も写さない。真っ暗闇のなかで飛行機の爆音が響き渡る。映画館に居る全ての人は9月11日に起きたあのおぞましい事件を自分なりのイマジネーションでいやでも思い描く。暗闇の中、まるで目をつぶっているかのような錯覚の中、ツインタワーに2機目の飛行機が突っ込む。徐々に視界が広がってゆく。スクリーンにはハリウッド映画の名場面のような衝撃的なシーンが映し出された。そう911はハリウッド映画なのだ。とマイケル・ムーアが言っているようだった。映画の内容を話すつもりはない。個人を批判しようとは思わない。マイケル・ムーアが全て正しいとも言わない。しかし映像は真実であり、今のアメリカを強く物語っていた。アメリカとは良くも悪くもハリウッド映画なのだろうか。ブッシュ大統領はあくまでも主演俳優であり、監督や演出家の手となり足となり動いているのだろうか。アメリカとは大きな舞台装置であり、全ては企画されたものであり、アメリカンドリームは嘘八百なのか。この映画を見入ってる最中、私はどうしてもブッシュ大統領を批判する気になれない自分に問いかけた。『どうした!ブッシュは何の罪も無いアフガニスタンやイラクの民を無残にも殺戮してるんだぞ!ブッシュを叩け!ブッシュを批判しろ!』映画を見ながらもう一人の自分が呟いた。『これって映画でしょ。』そう私に映るアメリカはハリウッド映画なのだ。全ては善と悪とで分かりやすく判別がつく世界であり、監督の要らない映像は思い通りにカットができ、ワイヤーがあるのでちょっとした無理なアクションも思い通りなのである。映画館を出た後、腹が減ったのでラーメンを食べた。やっぱりね。あの映画はハリウッド映画だったのだ。ブッシュ大統領は主演男優賞をとるかもね。ビン・ラディンは助演男優賞?それじゃあアフガニスタンの子供たちは?イラクの怒りの眼差しや悲しみに暮れる老婆たちは…あの映像だけが私には真実なのだ。巻き戻すことのない現実なのだ。
2004年09月01日
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