New Yorks Times紙によれば、パウエル国務長官は、フセイン氏は過去に禁止された武器を持っていた、たとえ手元に実際の武器がないとしても、ひとたび国際社会が関心を失ったら復活させるであろう明らかな兆候がある、といった。「意図(intention)の点からいうと、フセイン氏は常に[大量破壊兵器を]持っていた」というのである。持とうとしたことが、持つことと同義であるといっているわけである。さらにいえば、大量破壊兵器を実際に持っていなくても、持とうとする意図があっただけで、侵略が正当化されることになってしまう。人を殺そうと思っただけで殺人罪で逮捕されるようなものである。