『サラーム・パックス バグダッドからの日記』(ソニー・マガジンズ)。著者は、29歳のイラクの青年。バグダッドから戦争の前からウェブログでイラクの情勢を伝えてきている。反フセイン政権の発言が随所でなさているのは驚き。他方、アメリカへの批判も。イラク人は誰一人、戦争を望んでいない。イラクの民主化を支援するというが、なぜイラクを爆撃するということになるのか、と戦争開始直前の2003年3月16日に書いている。爆撃で僕らを地獄に落とし、それから再建するというやり方はしないでくれ、と。邦訳は6月28日で終わっているが、当然、今日もサラーム・パックスのウェーブログ、Where is Raed?は世界に向けて発信を続けている。