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2004年02月16日
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カテゴリ: カテゴリ未分類
 京都市内の家庭教育学級で講演。先週の金曜日に講演の案内のチラシが配られたらしく参加者が少なかったとのことだが、熱心に聴いてもらえた。心理学の話なので難しいと思っていたがそんなことはなかったという感想をいただいたが、講演の案内の中の講師プロフィールにアドラー心理学研究者とあったのがいけなかったのだろう。間違いではないけれど、今日は思春期の子どもを持つ親として話をしたいと最初に断らなければならなかった。

 講演の題は僕の本を読まれたPTAの会長さんが僕の本から見つけた「優しくきっぱりと」というものだ。特急に無賃乗車した客に車掌が毅然とした態度で注意したという話(毅然とした態度と威圧的な態度は違うという話の連関で出したエピソード)を受けて、制服を着ていかない子どもにも毅然といわないといけないかという質問があって、少し答えに窮してしまった。学校の先生も聞いてられるからなのだが、無賃乗車と制服の着用は同じ次元では論じられないと答えた。これについては今日触れられなかった領域に踏み込んで話をしないといけない。

 講演後、校長室に招かれたが、部屋に入るまで僕の前を無言で歩かれる校長先生の後ろ姿を見て不安になった。部屋に入ってしばらく先生と話した。心配は無用だった。先生方には耳の痛い話が多くてどうかと思ったが、よく理解してもらって安堵した。

 帰宅後、息子と講演の話を長くした。めずらしく聞いてくれて、的確なコメントをしてくれた。教師はわかる授業をしないといけないというと、生徒は他の何よりも教師の授業を見るものだ、と。生活指導以前の問題がある。

 岡村美穂子はいう。「先生は、あたかも本来いなかった人のように、どこにも跡を残すことなく、消え去られました」(『鈴木大拙とは誰か』p.33)。服にも愛用の文具にも、写真、本にも。しかし外に出た時わかった。「ふと、そばにある松の枝が風に吹かれるのを見た瞬間、「ははあ、これだ。先生は」と本物に再会できた気持ちになれたのです。それ以来、心静かにしていると、あそこにもここにも、道ばたに転がる丸太にさえも先生の姿を見つけられるようになったのです」(pp.33-4)。

 帰り聞いていた曲の中のaikoの「今度までには」の歌詞。「凍える夜は震えてないかって心配だけど眠れないけどそんなことはあなたは知らなくってあたしの思いもあたしの涙も幻なのか」。何も求めない。これでいい。





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最終更新日  2004年02月17日 00時04分55秒
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