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2004年09月14日
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 教育心理学(教員養成科)は今日から学生に発表してもらうことにした。今年は例年になく学生が多くて一人30分の枠しかないのが少し残念なのだが、今日の発表は、僕が予想していたよりははるかにすぐれたもので、これからも楽しみである。テーマを各自選んでもらい20分発表、残り10分を質疑応答にあて、僕も講評するという形である。おととしの学生のレポートを一部登録してあるので(メインのHP)関心のある方に見てもらえるとうれしい。

 朝方までなかなか寝つけなかった。僕は自分が必要とされているかどうかいつも強く気にしていることに思い当たった。仕事のことについては最近、書いているとおりである。長年、勉強を続けてきたが(主治医に今も学生のよう、といわれたが、そのとおりかもしれない。大学院の頃と同じように、今も仕事をしているというより、勉強をしている)、今、貢献できているのかということが気になって仕方がない。プライベートでも同じようなことを感じている、自分が必要とされているか、力になれているかどうか…朝方、届いたメールを読んでいたら不覚にも涙が出た。

 帰宅後、宅間死刑囚の死刑執行の記事を読み、たまらない脱力感がした。池田の小学校の事件については、午後からの講義でも取り上げたのだが、その時点では知らなかった。通常、死刑執行の記事は新聞では目に触れないくらい小さくしか扱われないのだが、夕刊の一面になるのは異例であろう。僕の立場は以前から何度も書いているのだが、死刑には抑止効果はないということ、そのような効果を期待するのであれば、無期懲役の方があるだろうということである。被害者の家族が納得しないということがあるのかもしれないが、実際のところはどうなのか。朝日新聞の夕刊に載っていた家族の談話からは今回の死刑の執行を納得しているというふうには読めなかったのだが。応報刑という考えは今は支持されているのか。プラトンの最晩年の未完の対話篇には、細かに刑法が規定されているが、基本は教育刑主義の立場である。プラトンは、刑罰の目的は応報ではなく、犯罪者の教育、改善であると考えている。当然、死刑では犯罪者の更生できない。

『死刑執行人の苦悩』(大塚公子、創出版)という本のことを前に紹介したことがある。この本の中に、死刑囚の教誨師を務めていたある住職の話が紹介されている。この人は嵐の日も雪の日も死刑囚のところへと通った。
「おれのために、おれみたいなやつのために、先生、来てくれたのかよう」
 三十過ぎのこの死刑囚は泣きながら切れ切れにいった。
 住職はいった。
「おまえに会いたいから来たんや。わしはおまえのために来てやったんやない。わしがお前に会いとうて来たんや」
「おれ、こんなに親切にされたのは、生まれてはじめてだよ」





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最終更新日  2004年09月14日 23時17分35秒
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