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仕事・生活に忙しい人でも時間をかけることなく、たった300歩で健康・ダイエットを実現でき、体が変わり心が変わり運までよくなるといいます。 ”人生が変わるウォーキング力”(2010年1月 青春出版社刊 デューク更家著)を読みました。 心と身体が元気に美しくなり脳力がみなぎり行動が変わるウォーキングエクササイズを、図解を交えて紹介しています。 仕事・生活に忙しい人でも時間をかけることなく、たった300歩で健康・ダイエットを実現でき、体が変わり心が変わり運までよくなるといいます。 デューク更家さんは、1954年に和歌山県新宮市で生まれ、大阪経済大学経営学部を卒業し、ファッションショーの演出・プロデュース、ウォーキング指導を手がけた後、一般人向けにウォーキングレッスンを始めたウォーキングトレーナーです。 気功や運動生理学、武道、ヨガ、バレエ、呼吸法などの要素を取り入れた、簡単でユニークな独自のウォーキング理論を提唱しています。 2006年から大阪経済大学客員教授を務め、最期まで自分の足で歩ききる人生を多くの人々に伝え、ウォーキングスタイリストやセラピストを育成しています。 更家さんは、ウォーキング以外にはジムにも通わず、マッサージにも整体にも行かず、食事制限や健康法ともいっさい無縁で、朝からシャンパンを飲み葉巻を楽しみたっぷり肉を食べているそうですが、医者から、血管年齢20歳、骨密度30代半ば、内臓年齢20代後半と言われたということです。 歩くことは人間にとってごく日常的な行動で、走ることと違ってとくに意識しなくても、毎日の生活のなかで誰もが自然に行っています。 19世紀のフランスの文豪バルザックに、”歩き方の理論”という著作があり、歩き方は身体の表情であると書かれているとのことです。 ちょっと意識して歩いてみるだけで、誰でも簡単に心身が健康に美しく楽しくなれます。 最近では、タレント、アーティスト、さらにトップアスリートたちも、正しく歩くことの大切さを認識するようになってきました。 正しい歩き方を身につけたプロフェッショナルたちは、大事なコンテストや試合でも最高のパフォーマンスで最大の結果を出しているそうです。 白隠という禅僧は、”宝処は近きにあり、さらに一歩を進めよ”と説いています。 幸せは待っていては見えない、自分から歩いていけば幸せに出会えます。 デュークスウォークの基本は正しい300歩だけで、毎日300歩をきれいに歩くことで一人ひとりが将来実現できることは無限にあります。 目標を決めたら思い迷わず自信を持って、まっすぐ明るく楽しく前へ前へ、まずは1歩、そして100歩、300歩、それが10万歩にも100万歩にもなっていきます。 人生の成功への道のりと同じです。 ウォーキングは、人生を変える大きな力を持っています。 大きな夢を叶えるために、まずはきょうの正しい300歩です。序章 歩くことで生まれ変わる1章 難しいこと抜きで、まずは300歩!2章 インナーマッスルが整うと、すべてが変わりだす3章 脳と心が元気になるスイッチ4章 呼吸と型で、動じない自分になる5章 心身のバランス力で、さらに人生ステップアップ6章 人を惹きつける”歩き方”がある7章 だから、ウォーキングで人生が変わる終章 人を幸せにするウォーキングを目指して
2012.11.27
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藤田嗣治は、当時の男性には珍しく、身のまわりのものをことごとく手づくりし暮らしを彩った、生活の芸術家でもありました。 ”藤田嗣治手しごとの家 ”(2009年11月 集英社刊 林 洋子著)を読みました。 日本人美術家として初めて国際的な美術界と市場で成功を収めた藤田嗣治の裁縫、大工仕事、ドールハウス、写真、旅先で収集したエキゾチックな品々を紹介しています。 絵画作品にも描かれたものたちに焦点を絞り、プライベートな創作世界を、初公開の藤田撮影の写真、スクラップブックなど、貴重な図版多数をカラーで掲載しています。 林 洋子さんは、1965年に京都市で生まれ、東京大学文学部を卒業し、同大学院、パリ第一大学博士課程を修了し、東京都現代美術館学芸員を経て、京都造形芸術大学准教授に就任しました。 専門は美術史、美術評論です。 藤田嗣治は、1886年に東京市牛込区新小川町の医者の家に4人兄弟の末っ子として生まれ、子供の頃から絵を描き始め、1905年に東京高等師範学校附属中学校を卒業する頃、画家としてフランスへ留学したいと希望するようになりました。 父親は陸軍軍医として台湾や朝鮮などの外地衛生行政に携り、森鴎外の後任として最高位の陸軍軍医総監にまで昇進した人物です。 森鴎外の薦めもあって東京美術学校西洋画科に入学し、1910年に卒業しました。 1912年に結婚し新宿百人町にアトリエを構えましたが、フランス行きを決意し、妻を残し単身パリへ向かいました。 生涯のほぼ半分をフランスで過ごし、晩年にはフランス国籍を取得しカトリックに改宗し、洗礼名からレオナール・フジタを名乗るようになりました。 1968年にスイス・チューリッヒの病院で82歳で亡くなりました。 エコール・ド・パリの代表的な画家で、現在でもフランスで最も有名な日本人画家であり、猫と女を得意な画題とし日本画の技法を油彩画に取り入れ、独自の乳白色の肌とよばれた裸婦像などで絶賛を浴びました。 戦前に国際的な名声と市場を得て、国境や国籍を越えて自らが生きる場所や時代に適応し、日本と日本以外の美術、文化の双方に関与しました。 名声にもかかわらず、没後長らく展覧会や出版物の数が限られたこともあって、日本では忘却化と神話化が進んでいました。 しかし、2000年前後から伝記研究や出版が活発化し、大規模な回顧展が実現し、作品の公開・展示が進みました。 ここでは、これまでほとんど知られることがなかった、画家以外の側面が紹介されています。 藤田嗣治は、絵画制作の合間を縫って身のまわり品を手づくりし、パリの蚤の市や旅先で各国の職人仕事を買い集め、自宅を自分好みに装飾しました。 著者がパリ郊外にある藤田晩年の旧宅を訪れ、そこに残る手づくりの品や遺愛の品をたどり、画家の知られざる私的領域である手しごとの家へ案内しています。第一部 住まう/第一章 住まい=アトリエ/第二章 インテリア第二部 手づくりする/第三章 裁縫/第四章 大工仕事/第五章 絵付け第三部 集める/第六章 フランスでの収集 ?? パリの蚤の市/第七章 旅の思い出 ?? 中南米と東アジア第四部 写す・写される/第八章 被写体として/第九章 アマチュア写真家として第五部 書く/第十章 日記と絵手紙
2012.11.20
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50年も先の未来の世界がどうなっているか、正確な予想は誰にも困難です。 そんな中で、11月9日に、OECDから2060年の世界経済に関する超長期予測が発表されました。 OECD=Organisation for Economic Co-operation and Developmentは、経済協力開発機構として知られ、ヨーロッパ、北米等の先進国によって設立された国際経済全般についての協議をすることを目的とした国際機関です。 本部はパリに置かれ、できる限りの経済成長、雇用の増大、生活水準の向上を図り、経済発展途上にある諸地域の経済の健全な拡大に寄与し、多目的かつ無差別な世界貿易の拡大に寄与することを目的としてい、あす。 発表によると、今後50年、躍進を遂げる新興経済が世界のGDPの大部分を占めることとなり、ます世界経済のパワーバランスは劇的に変わることが予測されるといいます。 現在トップに君臨するアメリカは、早くて2016年にも中国に追い超され、いずれインドにも追い越されるとされています。 中国とインドを合わせれば、まもなくG7全体の経済力をも追い超し、2060年にはOECD加盟国全体を追い越すことが予測できるとされています。 急速な高齢化が進むユーロ圏や日本といった現在の経済大国は、若年層が人口を占める新興経済のインドネシアやブラジルのGDPに圧倒されることになるといいます。 日本経済が世界経済に占める割合は、2011年の6.7%から2060年の3.2%に半減するとされています。 予測は、2005年の購買力平価をベースに世界の総生産に占める割合を試算し、2060年までの日本経済の平均成長率を1.3%、米国が2.1%、中国が4.0%、世界の平均成長率を2.9%と仮定して算出したそうです。 現状のまま推移すればその可能性が高いかも知れませんので、労働・生産市場の広範な改革を進める必要性を強く促していると思われます。
2012.11.13
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先進国とは、高度な工業化を達成し、技術水準と生活水準の高い、経済発展が大きく進んだ国を指しています。 明確な定義はありませんが、開発途上国、発展途上国に対して、先進国、先進工業国、富国、高所得国などとも呼ばれることがあります。 日本は先進国と言えるでしょうか。 日本人は先進国で享受すべき豊かな暮らしをしていると言えるでしょうか。 ”「日本は先進国」のウソ ”(2008年6月 平凡社刊 杉田 聡著)を読みました。 日本が先進国と言えるのかという疑問について、現状を問い直しとるべき道を示しています。 杉田聡さんは、1953年に埼玉県で生まれ、北海道大学大学院を中退し、帯広畜産大学教授を務めています。 専門はカント倫理学ですが、研究対象は、自動車論、民主主義論、セクシュアリティ論などに及んでいるそうです。 2008年に、日本で5度目のサミット=先進国首脳会議が洞爺湖畔で開かれました。 1975年にフランス大統領の呼びかけで、仏・米・英・独の他に経済大国日本が加えられました。 1976年にカナダ、1997年にロシアが別な事情から加えられました。 主要先進国として、アメリカ合衆国、カナダ、ドイツ、フランス、イギリス、イタリア、日本のG7が挙げられています。 先進国の要件とは、環境・女性・子ども・国民を第一に考え、他国を脅かさないことがあげられています。 工業化が進み、経済が発展し、国富が蓄積されただけでは先進国とは言えません。 国民の、特に弱い立場にある人の福利に益され、環境保護のために利用されてこそ先進国です。 この観点から、日本の環境、労働、福祉、教育、男女関係、政治などのさまざまな側面を論じています。 日本では、国際競争力のような名の下に、大企業の利益を最優先し、経済・労働システムを改変し、国民生活を犠牲にさらす動きが強まっているそうです。 一方、法人諸税・社会保険負担を低く抑えつつ、国民に消費税増税を強いる至っています。 女性に対する経済的・社会的・法的不平等を放置し、子どもを競争的環境に置き続け、教育を財界の求める道具とするなど弱者をふみにじり、政治・行政・司法が国民の権利・利益を侵害しまくっているそうです。 これでは、日本の現状は、とても先進国と言えないのではないでしょうか。第1章 環境後進国としての日本第2章 過酷な労働と貧しい労働の果実第3章 名ばかりの「男女平等」第4章 ゆがむ教育第5章 貧しい政治の現実第6章 先進国の条件
2012.11.06
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