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この10月、当地の雨はことのほか少ない。たしか降ったのは2回だけで、そのとき全国的に見れば、海難事故や白馬岳の遭難があり、多くの人命が失われた。 その他の日と言えば、多くは晴れ。曇っても雲は高かった。そして今日も「すばらしい」快晴。お天気お姉さんは、快活に「明日もいいお天気です」とおっしゃるけれど、土がパサパサになるので何回か水を撒いた。ほとんどの植物は休眠期にはいるので、構わないとはいうものの、ビオラなんかは生育が遅くなるだろう。 好天続きのおかげか、今年はビオラの生育が速い。去年より、開花まで半月も短縮した。品種は、ソルベYTT、ビビピンクシェード、ビビクリアオレンジ。それにしても、ナメクジ?が元気で、花びらを食べて困る。ナメクジ対策の妙案は? ところでビオラの花苗は、なぜ高いのだろう?地元産?のパンジーに比べ、3倍の298円。名札が付いて品種がはっきりしているから?(まさか)苗を育てにくいから?(そんなことはないと思うけど)
2006年10月31日
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気の早いサザンカが咲き出した。これからは開花時期の違う品種が、だんだんと咲いていく。 当地では標高が200メートルちょっとあるせいか、チャの花を見かけることがない。写真は海のほうへ下りてみつけたもの。サザンカやツバキの仲間だから、すぐわかる。 咲き終わった花弁はいっぺん縮んでから、落ちるのだろうか。サザンカの「花弁がパラパラ」、ツバキの「花冠がポトン」の中間?
2006年10月30日
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今月の初めに、「恐竜時代の哺乳類と花と昆虫と」というおぼえがきを書いた。その中で哺乳類の進化と花:昆虫との関係に触れたが、この着想はNHKの「サイエンスZERO」で紹介されたものである。 被子植物(子房を持った植物)の出現は、1億2500万年前だとされる。しかし最初の被子植物は、今の人間が見て美しいものではなかったかもしれない。 ニューカレドニアの高山で発見されたアムボレラという植物が、現存する最も原始的な被子植物だという。花は径4-8mmで、花披片が萼とか花弁とかのレベルまで進化していない。そういう花被片が数枚、らせん状に配列する。 「原始的被子植物」は、双子葉植物と単子葉植物の共通の祖先だと考えられる。このグループにアムボレラを初めとして、私の知っているものでは、スイレンやモクレンの名が見える。なんか不思議な感じ・・・ただモクレン類(モクレン、コショウ、クスノキなどを含む)はアムボレラより進化していて、「原始的被子植物」のあとの「原始的単子葉植物」と同じレベルだとか。 こうした話を続けていくと、私のつたない知識では混乱が起こりそう。なにせ被子植物は、1億年以上の歴史なのだから。そこで気になるのは、花に対応する昆虫の進化。昆虫の系統分類はどうなっているの?こちらは古い出版の系統図を見つけたけれど、理解するのには頭が痛くなりそうです。 そこで今日のオチは、最近発見され、2,3日前に公表された1億年前の「ハナバチ」の化石。雄のハチは、樹脂が化石になった琥珀(こはく)に閉じこめられていた。体長は約3ミリと小柄だが、形は現代のハチにそっくり。頭や脚に細かい毛があり、「サイエンスZERO」の(あるいは私の)期待どおり、花の蜜を集め、花粉をくっつけていたと推定されている。ちなみに、「ハナバチ」はくだんの「系統図」で、現代に近い方に属しますね。 花と「ハナバチ」の写真、探しても1枚しかなかったので再掲しました。
2006年10月29日
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ノイバラを初めとして、秋に赤い実をつける低木は、ある程度分かるのだが、中高木は手に負えない。中高木で判別できるのは、このあたりの庭木によく使われるクロガネモチのみ。 赤い点々が適当に散っている写真の木は何でしょう?10メートルはある自然木。花の記憶は全くない。
2006年10月28日
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ブタナはヨーロッパ由来の移入種だそうだ。農家の方が田んぼの土手を草刈機で刈ったあと、同時に花を着けたりしてけっこう目立つ。 いっせいに開花したあとには、いっせいに綿毛(痩花)をつける。そしていつ飛び立つかな?地味な情景だけど冬の到来近し、ですね。
2006年10月27日
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タネからのアブティロン、7月17日にホオズキのような蕾をアップしただけで、肝腎の全開写真を忘れていた。そろそろ亜熱帯出の植物には、薄ら寒い季節になってしまったけれど・・・ アブチロンの品種の中でも、チロリアンランプと呼ばれる「ウキツリボク」は、萼、花冠、花柱の色がそれぞれ異なり、これが一番個性的な気もする。「ベラミックス」は淡い黄色一色で、単純である。ほかにも色や形の組み合わせが多種多様な品種があるようだが、まだお目に掛かったことがない。
2006年10月26日
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ふだんなら見過ごしただろうが、道端にまとまって咲いていたから、目に留まることになった。 指先に乗るほどの小さい花だが、ナスの花にそっくり。そこら辺を起点にした結果、その名前にたどり着いた。 イヌホオズキには、似たものが少なくとも3種あって、その区別が難しいという。ここでは丸い果実の輝きから、アメリカイヌホオズキとした。これが正しいとすれば、こんな所にも帰化植物の片割れがいた。
2006年10月25日
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ここにきて、うちのヒメツルソバが盛んに咲いている。厳冬期には枯れてしまうが、落ちた種でまた芽生える。手間がかからないから下植には便利だが、赤みを帯びた葉っぱが、庭を占拠しそうな勢い。 ミゾソバの花は金平糖に例えられることが多いようだが、仙人にはヒメツルソバのほうが、よほど金平糖に見える。同じイヌタデ属なので、姉妹で争わないようにしてもらおう。
2006年10月24日
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イタドリはどこにでもある植物。その茎をかじった思い出が、周辺の光景や仲間の顔とともに、みなの脳裏にあるにちがいない。 9月12日の「おぼえがき」では、花を踊り子(宝塚の踊り子というご意見も頂いた)に例えたのだが、その果実もシャラシャラと音楽を奏でそう。 高温続きのせいか、まだ青々としている。3枚の翼に風を受けて飛ぶように見えるが、1つ1つの面はハート形。それが木漏れ日に光っていた。
2006年10月23日
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一昨日、放置された水田に繁茂するセイタカアワダチソウのことを書いた。これは地方というか、田舎の衰退を象徴するのだろう。 だから、書きながら、写真でも表現しなければいけないと思った。しかしなかなかの難事業である。とりあえず1枚を撮ったが、これで満足したわけでない。続けてモチーフとして記憶しておきたい。 セイタカアワダチソウに占拠された水田は、しばしばまとまっている。これは1軒の農家が脱落したことを意味するのだろうか。そういえば家の前にロープを張った農家を眼にする。空き家が目立つのは、都会の古い団地にもあることのようだが・・
2006年10月22日
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「バブル」が崩壊して久しい。 バブル、あるいはそれ以前の大規模宅地開発は、山林を切り崩すのが相場であった。だから、自転車で西条盆地の隅々を走るようになってから、「団地」に行くには坂道を登らなければいけない、が鉄則になった。さらに、楽に走るには川沿いを行くのがよいことも知った。 野の花を求めて、県道から農家の軒をつなぐ、車1台の狭い道に入ってみたら、その先にかっての宅地を発見した。だが、放置して十余年が経つのだろうか、周囲の雑木林と同化していた。自転車で登れないほどの傾斜地だから、かって東に向かって眺望があったと思われるが、今は木に覆われてなにも見えない。 家は一軒もない。だから、ゴーストタウンというわけでなく、元の自然に戻ってしまっている。戦国時代の山城に石垣や土塁が残っているが、そんなイメージ。しかし、石垣の材料は石ではなく、コンクリート。コンクリートは石より老化が早いから、500年後にはどうなっているのだろう。 肝腎の花は少なかった。ただ一本、鮮やかなアキノキリンソウが日陰に揺れていた。
2006年10月21日
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ススキとセイタカアワダチソウ~日当たりのよい草地や荒れ地、そして耕作を放棄された水田を埋める雑草の代表格。今の季節、両者揃って花を咲かせる。中でも、荒れた水田の黄色いセイタカアワダチソウは、農業の衰退を思わせ、胸に突き刺さる。せめてもの抵抗か、代わって濃淡のコスモスが咲き乱れることもある。 ススキとセイタカアワダチソウはお互い混合することがない。いつも自分の領地を奪われまいとにらみ合っている。これは日本全国のどこでも同じなのだろうか。
2006年10月20日
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別に珍しい植物というわけではないが、小さいときの姿が見慣れないということで、抜かずに残してきた。ほかの植物に隠れて忘れていたが、ある日、ごく小さい花(数ミリ)を発見した。 茎が四角で、花が落ちたあとの萼がシソにそっくり。葉を切ると、独特の強い香り。連日のシソ科である。 写真では分からないが、萼に白いひげがいっぱいあるので、イヌトウバナだろう。本には「山地に生える」とあるから、裏の山からやってきたのかもしれない。
2006年10月19日
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花茎が四角で、シソに近い植物であることは間違いない。しかしそこから先が・・・? それにしてもほんとうに面白い花形!ピンと立った耳には紫の模様が点々と・・ほかの花弁は1つにまとまって顔を作る。なんと、拡大写真の下の方には1つだけ、おちょぼ口を開けた顔がある(少し見にくいが)。 花たちは1軒屋の近くの土手に連なっていた。しかし園芸植物が逃げ出したものかどうかは定かでない。
2006年10月18日
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市街地でない市内を自転車散歩していると、家屋敷の外に、なんとなく区画を設けて多彩な植物を栽培している方がいらっしゃる。われわれはしばしば、「花派」、「野菜派」のように、「見る」、「食べられる」の二者択一を言うけれど、こういった区画には、二者が混在したものがあって面白い。色気も食い気もあるのである。 仙人にとって、この場所がねらい目になってきた。写真のシュウメイギクは、縁に当たる傾斜地に、雑草に混じって植えられていた。遠くからも目立ち、いかにも自然体だった。人工と自然の中間である。 知らなかったから、シュウメイギクがアネモネ(ふつう球根で販売)と同じアネモネ(イチリンソウ)属であることに驚く。ただシュウメイギクは、学名の最後にvar. japonicaが付くので、中国由来かもしれないが、日本に縁の深い植物。そして、両者とも花が終われば、花弁(萼)と雄しべが落ちて、可愛い坊主になる。
2006年10月17日
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この花がバラ科だろうとはすぐ思った。ノイバラにとても似ている。 この季節、白い花の「狂い咲き」と言えば、サクラ・・・ウメ・・・ぐらいが相場だろうか。しかし強い日射しに輝く、厚手の葉を、サクラやウメに見間違えることはない。 艶々した黄緑色の葉ということは、新緑なの?花と新しい葉を着けた黄緑色の枝も写っている。 ご意見がある方は、コメントをお願いします。
2006年10月16日
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これを見たとき、シソ科だと思った。しかし葉をちぎって匂いを嗅いでみれば、芳香はなく、ただの草の匂い。そこから名前を探して、長い流浪の旅が始まった。 結局振り出しに戻って、シソ科のサルビア・アズレア。葉をもんで芳香からシソ科を判定する手法には、例外もあるのだろうか。
2006年10月15日
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10月9日の「おぼえがき」で、アレチヌスビトハギの果実を集め、「豆」の数によって莢を分類した(2枚目の写真参照)。 それが終わって莢をまとめたら、1個残らずくっついてしまった。まあ、それは当然だと思ったが・・・しかしその端を持っても、重みに耐えたので、そのまま無地のカーテンに接着。 けっこういけるジャン!
2006年10月14日
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今日もハーブの仲間、オレガノ・プルケルムの登場。薄桃色の苞が下を向いて、ますます花のよう。これはケント・ビューティという品種のようだ。
2006年10月13日
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ハーブの範囲は人それぞれの気もするけれど、ローズマリーは衆目の一致するところ。 ロースマリーの「体臭」はすごい。仙人の嗅覚の得意範囲なのかもしれないが、木に近づくとむせかえってしまう。この匂いをどう表現したものかと思案していたところ、和名でまんねんろうと言うことを知った。そう、蝋臭い。 いっぽう、ロースマリーが、忠実、貞操、記憶の表徴であることを知った。同じ綴りのRosemaryは女の名だが、期待するものはこちらでしょう。 ついでに、ローズマリーにはクリーピングの品種があることが知った。写真の品種はこちら。石垣に垂れている。うちのローズマリーは直立性だから、よそのローズマリーの写真を撮りながら違和感があった。
2006年10月12日
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ミゾソバは去年、名前を覚えた野草。秋も今ごろになると、市内のあちこちでまとまって咲く。写真では分かりにくいが、円錐形に尖った花の先端がピンクに染まって、愛らしい。 ミゾソバは、名前のとおり溝に多い。それも掃除の行き届かない、土が溜まった、田んぼ脇のコンクリート溝でよい。だから、人気のミズヒキに劣らない良さがあると思うけれど、自分の庭に移植するのは難しかろう。
2006年10月11日
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作品名は「朝」。それだからか、東に向かって建っている。円鍔(えんつば)勝三(1905-2003)作。 朝ならば光を正面に受けて、仙人に言わせれば「理想的な」、そしてはつらつとした若い女性二人が軽快に踊るのだろう。だが、いま、逆光を背に受け、秋空のうろこ雲にシルエットが溶け込む。 円鍔記念館は、出生地、広島県尾道市御調(みつぎ)町の山の上にある。現在、「円鍔勝三の世界」展を開催中。作品の数は68点、入館料400円。
2006年10月10日
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近所に多いこの植物は、ほとんどの点で図鑑のヌスビトハギに合致するけれど、疑問の点も少しある。(花の写真は9月23日にアップ) ここで疑問を書いていますように、正しくはヌスビトハギではなく、アレチヌスビトハギのようです。謹んでお詫び申し上げます。そのつもりでお読みください。(10月27日) そこへ新たな難題。図鑑を見ても、ブログの写真を見ても、ヌスビトハギの果実は2個1組で、間がくびれている。ところが、そろそろ果実が熟しているかなと出かけてみると、果実はまだ緑色だったが、「豆」の数が1.2.3.4.5といろいろあるではないか。これでは「盗人の足跡」という話はどうなるの? しかし、ペアの果実が多数を占めればいいじゃないのという意見もあるだろう。そこで4本ほどの花序から、50個ほどの果実を集めてみた。それが下の写真。豆が1個の果実が14、2個が12、3個が16、4個が10、5個が1で、ペアはぜんぜん多くない。奇数と偶数を比べると、奇数の方が多い。 ところで色は緑でも、莢の「鉤」は立派に育っていて、果実が手に付くは、果実同士が付くはで、写真の撮影に苦労しました。
2006年10月09日
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ちょっと強い風が吹いていたものの、今年の「酒まつり」は晴天に恵まれた。山陽線西条駅から広島大学に至る「ブールバール」と称する道路も、駅前を最後として今春完成した。 去年、紹介した全国の日本酒の銘酒を味わう「酒ひろば」や「美酒鍋」のコーナー、公開された酒蔵の賑わいは相変わらず。その中で、たぶん今年からの「国際交流ストリート」が異彩を放っていた。 広島大学などにきている留学生が、各国別にお店を出し、自慢の料理を提供していた。ユーモラスだったのは呼び込みのかけ声。標準的な日本語でない日本語に、自国語?が混じる。英語じゃなかったと思うけどな・・
2006年10月08日
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なんでこんなことをするかと言われれば、単なる好奇心。1894.6.10 民間の山陽鉄道の広島駅開業(糸崎ー広島が開通)1897.9.25 広島ー徳山が開通1906.12.1 山陽鉄道は国有化1945.8.6 原爆投下1962.5.12 三原ー広島が電化1975.3.10 岡山ー博多に新幹線が開通1987.4.1 国鉄が民営化 この間、駅舎が何度改築されたか知るよしもない。 なお、ホテルの左に少し顔を出している、JRが国に返還した空き地(広島球場3個分)をどう利用するかの協議会が、昨日開催されたそうだ。新しい広島球場の予定地(貨物ヤード跡地)は、写真の手前を右へ行く。
2006年10月07日
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ツクシハギはこの町に多い萩。モノの本では枝があまり下垂しないことになっているけれど、このツクシハギは見事に下垂していた。理由は簡単、傾斜地の上の方に生えたものの日当たりが悪く、太陽を求めて下へ、下へ。結果、見事な花模様を織っていた。 だが、秋の深まりは早い。今はもう散ってしまっているだろう。仲間のヌスビトハギも、名前の由来とされる果実を充実させつつある。
2006年10月06日
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哺乳類が地球上に登場したのが、恐竜時代であることは知っていた。だが「モノには順序」という思いこみがあったので、その登場は恐竜時代の終末だろうと思っていた。そして6000万年前、大隕石が地球に衝突すると、運よく哺乳類の天下になった・・・ しかし・・・NHKの「サイエンスZERO~恐竜時代を生き抜け・ほ乳類進化の秘密(9月16日)」を見て、その考えは完全に吹っ飛んだ。実は、恐竜と同じころ(2億2千万年前)に登場した哺乳類は、恐竜がどんどん体を大きくしてわが世を謳歌する中、1.5億年もの長い間、今のネズミほどの体長のまま、世界の片隅でひたすら耐えてきたのだった。その物語は、同じ哺乳類の人類にとって涙ぐましい。 そのころの哺乳類は虫を餌とし、そして自分は肉食の恐竜に食べられた。恐竜が消化できなかった頭の骨は、糞として排出される。それがなんと化石になって、人類に発見された。面白くも、哀しい物語。 哺乳類の特徴は、子孫の残し方にある。子宮の進化の話は少し複雑だが、1億2500万年前に裸子植物から進化した被子植物が、結果として、それを促進したという話は興味深い。地球最初の「花」には花弁がなかったものの、しだいに現在の花に近づき、それに対応して昆虫も多様化。そして昆虫を食べる哺乳類にも影響が及んだ・・・いっぽうでは、大気の酸素濃度が15%から18%に増え、現在に近づいた・・・ そんな話を聞いていると、このブログで「花」を愛で、「昆虫」に関心を払う姿勢は、遠い、遠いご先祖様の「DNA」のおかげのように想え、深呼吸するのであった。(これは冗談です)
2006年10月05日
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中世に東広島高屋町を支配していたのが平賀氏。なんでも鎌倉時代の末期に、はるか出羽国(山形県)平賀郡(平鹿郡?どっちが正しいの?)から引っ越してきたそうである。なんらかの戦乱の恩賞だったのだろうか。以来、徳川の時代になるまでこの地にいたらしい。 歴史の解説をする気はさらさらない。しかしこの墓地は掃除が行き届いている。菩提寺がすでにないものの、生け垣に囲まれた静かな空間。手前、ひときわ目立つ宝篋印塔(ほうきょういんとう)が平賀隆宗(1549没)の墓とされ、その陰に隠れているのがその妻の墓とされるとか。 すでにざっと450年の歳月が流れている。その時間の流れは、一種の風なのだろうか。
2006年10月04日
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ヒヨドリバナがこれだけまとまって咲いているのは珍しい。背後では農家のおばさんが収穫した稲の籾殻を焼いていて、こちらになびく煙を避けながらの撮影だから、「保護」されてきたのかもしれない。 スチール写真で「風」を表現するのは難しい。ビデオなら、意識しなくても、花や葉が揺れてくれる。そしてその動きから風の強さも分かってしまう。 スチール写真で風を演出できる植物はなんだろう。秋の七草ではススキかな?写真では左上隅に見えているが、まだ穂を開いていない。そしてヒヨドリバナはどうかな?
2006年10月03日
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山の陰にこの花の群落を見つけたとき、もしや野生のフジバカマかと思った。しかし、広島県では絶滅したと認定されているフジバカマが、簡単に見つかるはずもなく、その葉っぱからサワヒヨドリと結論した。 当地に多いヒヨドリバナはみな白花だけに、この淡いバイオレットは新鮮な印象を与えた。近くには疎らなソバの花も咲いていた。
2006年10月02日
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ツルボという名は妙な感じ。仙人にとっては、「るつぼ」と混同してしまう。もっともるつぼと言っても、いまは分からない学生が多かろう。ツルボの別名の「サンダイガサ(参内傘)」は平安時代の代物だが、るつぼも死語にならんとしている。 ツルボはユリなどに近く、鱗茎があるそうだが、まだ掘り出したことはない。写真は去年発見した株で3倍増という感じ。周辺にも広がっているので人目に付きやすくなって、将来が心配だ。薄い柔らかい葉っぱが太陽に透けている。6弁花の姿は去年の写真でどうぞ(出来は良くないが)。
2006年10月01日
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