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当地で8月下旬に咲くこのユリは、おおむねタカサゴユリの特徴を備えている。だが少し違うところもある。花の筒部に赤い筋がなく真っ白だし、細い葉が広がらないで茎に寄り添っている。 それはそれとして、当地で野に生える唯一のユリ。日当たりのよい空き地や路肩の雑草地に、ある日突然にという感じでポツンと花を咲かせる。それまではその存在すら気づかせない。 だから、夏の終わりの楽しみなのだが、たいていはだれかに切られてしまう。たぶん花瓶に収まっているのだろうけれど、油断もスキもない。 写真のタカサゴユリももうないかもしれない。彼女が国道に背を向けているのは確かだが、正確には南に向いて咲いているのです(笑)。
2006年08月31日
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スーパーで売っている薬味のミョウガは、まいどお馴染み。今ごろ、土から顔を出す太くて短い花序そのものを食べるのだが、そこからヌッと咲く淡い黄色の花は、一日花のせいもあり、写真にするのが容易でない。 地面にへばりついての撮影は、まあまあの結果でした。
2006年08月30日
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路端に生えていたこの草は前から気になっていた。咲き出してかなりになるのに、いっこうに新鮮さが衰えない。 例によって名前探し。ハクチョウソウにたどり着いたとき、ハクチョウを白鳥と思ってしまった。しかし正しくは白蝶。白蝶といえばモンシロチョウだろうけど、最近、ひらひら舞う姿をたまにしか見ない。 ハクチョウソウは、どなたのブログを覗いてもその揺らぐ姿に惚れている。写真の花にはなぜか黒い「シミ」が2点あるが、拡大してみると、どうも日陰に休む虫らしい。
2006年08月29日
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恐竜に人気が集まっているのだろうか。科学番組やドキュメンタリー番組で、ずいぶん恐竜にお目に掛かった。しかし名前はさっぱり覚えられない。恐竜が好きな子どもたちは、すぐ覚えちゃうのかな? 来月10日まで、幕張メッセで「世界の巨大恐竜博2006」が開かれいるけれど、入場料がだいぶお高い。一般2500円、小学生1000円。専門家でないから、恐竜の「骨」を数多く見ればいいものでないし、お安いところで上野の国立科学博物館の常設展へ(一般500円、65歳以上と小学生無料)。しかし「ふしぎ大陸・南極展2006」(9月3日まで)を観ちゃったので、一般1300円、小学生600円になりました!面白いことに、「南極展」にも恐竜がいた。 小学2年生の女の子もオーロラに興味を持っていたけれど、仙人には木星と土星の極にできたオーロラがいたく気に入った。それぞれの大気成分が違うからだろう、地球とは異なった色彩に輝くリング形のオーロラが、惑星たちの王冠のようだった。
2006年08月28日
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リンゴツバキの存在をまったく知らなかった。近代では、ツバキは花を観賞する植物と思いこんでいたし、もしツバキ油を採るにしても、果実はとくに目立つ存在でないと記憶していた。 だから、きれいに剪定された小柄な木に、写真の赤い果実を発見したとき、「こんな所にリンゴがある」と思った。しかし・・これはツバキの葉ではないか! それにしてもリンゴの名がほんとうにふさわしい。次のシーズンには花の写真を撮る決心をした。
2006年08月27日
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ミズヒキと違い、キンミズヒキは日向を好む植物ではないかと思う。 1車線ほどの道路と側溝の隙間に、キンミズヒキが1本だけ生えていた。側溝の後ろは厚い林だから、ほとんど陽の当たらない場所。細い花茎をヒョロッと伸ばした姿が頼りない。しかしよく見れば、梅のように端正な花。 それにしても、どうしてこんな場所に生えたのか。種が鉤でひとにくっつく植物らしいから、運悪くこの場所で振り落とされた?
2006年08月26日
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日中の暑さは相変わらず。昔、水を我慢して登った夏山で、なぜ「熱中症」にならなかったのかと思いつつ、自転車を走らせた。そういえば、山に登る前には、サッカーで「耐暑訓練」とやらをやっていた。最近の日本人は暑さに弱くなったか? だが高い山では、お盆を過ぎたらもう秋だ。当地でも秋の花の気配を感ずる。 今日は花ではないが、エゴノキの果実をアップ。葉を落とす晩秋になれば、茶色く充実して、さく裂する。
2006年08月25日
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今日は空気がだいぶ安定したようだ。きのうまで、朝から湧いていた積乱雲の卵も少ない。 ヤブランの花が、半日陰の場所で涼しさを演出する。 ヤブランは神社とかお寺に多いのだろうか。写真は埼玉のお寺での撮影だが、斑入りとそうでない品種が並んで植えられていた。しかし緑葉の方が、一歩お先に開花。
2006年08月24日
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値段が安かったから(1株84円)、名前も知らずに、つい買ってきた。 調べてみると、なかなかの強者。繁殖力旺盛で、どんどん増えるという。大阪であった花と緑の博覧会あたりから多く売られ、熱帯産にもかかわらず、各地で帰化して問題視されている。 実はそれどころか、「特定外来生物」に指定され、栽培,販売,譲渡などは原則禁止(許可を得れば可能)だそうだ。これはまずいことになった。だから安かった?
2006年08月23日
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ミソハギは、日本人にとって信仰と関係深い花のようである。どなたかのブログで拝見して、周辺ではあまり見かけない花であることに気がついた。 ミゾハギの別名もあるとおり、湿地を好む植物。お盆を目の前にして、溜池の縁にそよぐ紫の花を偶然、発見。 水面を押し寄せる波は下界のストレスか。弓形にしなるミソハギの草姿が微妙。光の具合がひどく悪かったが、それもこの写真にふさわしいかも? しばらく夏休みをいただきます。またのお越しをお待ちしています。
2006年08月12日
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至仏山より尾瀬ヶ原真ん中あたりが中田代/18年後の1976年夏撮影 尾瀬の景観を保護したり、回復させたりする技術的手法の話をテレビで観ていて、遠い過去がフラッシュバックした。広い湿原や点在する池(池溏)、そしてそこに生える植物相に、今でも強い関心を抱いているのは、尾瀬の「印象」に負うところが多い。 戦後間もなくの1948年、尾瀬ヶ原をダム湖にする計画が持ち上がったという。それから10年後、初めて尾瀬ヶ原を訪れたのだが、そのとき頼りにした案内書にダムの位置が点線で描かれていたと記憶する。その本は所在不明で定かでないが、三条ノ滝近くではなかったか。その残像が、ずっと心の奥深く突き刺さっていた。 いろいろな資料から察するに、昭和30年代に尾瀬の人気が急速に高まった。同時に尾瀬の景観や植生の破壊が進み、現場は正視できないものになったらしい。私が訪れた1958年は、まさにその兆候が見え始めたときだった。 東京を夜行で発って、半分眠りながら三平峠から尾瀬沼に入った。当時の尾瀬沼には、なんと長蔵小屋から沼尻まで渡船があり、それを利用して楽をした。沼尻からは燧岳に登り、尾瀬ヶ原の温泉小屋に下りた。温泉は狭くて、外に登山者の声が聞こえる雰囲気だったが、早々に到着して、さっさと入り、快哉と叫んだ。 そのころ、尾瀬沼や尾瀬ヶ原にどれくらい「木道」が敷かれていたのだろうか。関心が薄かったからかもしれないが、記憶にない。おそらく、ほとんどは踏み固められた草原の小径をたどり、ぬかるみがあれば脇に避けたのではなかったか。 宿泊した温泉小屋だったか、途中の「十字路」あたりだったか、わらじを売っていた。今はなつかしい、時代劇に出てくるような純正のわら製。何に使うかというと、「キャラバンシューズ」では湿原を通過できないから、裸足になって履けということ。そこで、重い靴を背負って「中田代」とかをベチャベチャ歩いた。スピードが急にダウンして、焦ったのを覚えている。 この風景は、今風に言うと、小学生の田植えだが、なにぶん「田んぼの底」が分からない。恐る恐る一歩一歩を踏みだして進む。友人は、太ももまで落ちて大騒ぎをした。当時は笑い話のネタだったが、ルートの両側に幅広く広がった湿原の荒廃は察して余りある。しかし今、ネットにその影を探しても、どこにも見あたらない。忍耐ある修復作業のなせる技である。 三平峠と並ぶ尾瀬の入口、鳩待峠からはアヤメ平を目指した。ところが、ようようたどり着いた憧れのアヤメ平は、1958年でも一面に荒れ果て、幻滅の一言。前出のテレビでも、ネットで見つけた写真でも、当時よりよっぽど美しいアヤメ平を観て、思わず涙した。西丸震哉著、ブルーガイドブックス6「尾瀬」(1964、昭和39年発行)を開くと、アヤメ平についてこんな記述がある。 「原の最上部に大きな池があり、まわりを板の道がグルリととりかこんでいて、ある人がお猿の電車といったそうだが、けだし名言。これも泥沼になる以前なら目立たなかったろうが、草がふまれてしまった今は救いようもない。池のまわりわずかに草がふみ残されている」 池の周りに板もなかったとき、私は草を踏みつぶした犯人の一人。 今では日本百名山の1つ、花の特異な至仏山に景観修復の重点が移っているもののようである。
2006年08月11日
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この暑さで植物もぐったり。こちらの気持ちもぐったりだから、写真の対象になる花が少ない。 「柳花笠」はお祭りのシーズンに合うような名前。別名がサンジャクバーベナである。サンジャクは三尺だが、背丈がちょうどそれくらい。 植物の専門家のコメントに、写真で全体像を捉えるのが難しい植物とあったが、まさにそのとおり。ヒョロヒョロした草姿を自然体に納めるのには失敗した。再度挑戦せねば・・
2006年08月10日
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三十代の女性が、沖縄県の南大東島で「ラム酒」の製造を始めたという記事を読んで、真っ先に浮かんだ疑問は、奄美地方の「黒糖焼酎」とどこが違うの? どことは、原料や基本的な製造法のこと。 記事を要約すると、このラム酒に使う糖質原料は2つ。1つは島の製糖業から生まれる、濃縮して砂糖の結晶を取ったあとの「糖蜜」(厳密には廃糖蜜という)。まだたくさん溶けている砂糖が原料になる。もう1つは、サトウキビの搾汁そのもの。搾った汁をそのままアルコール発酵に使う点は、ワインに似ている。 このような糖質(主に砂糖)は酵母菌の好物なので、タンク内で、アルコールと二酸化炭素に変換される。発酵が終わった後、アルコールを含んだもろみは、加熱してアルコールを蒸発させ、その蒸気を冷却してアルコールを濃縮する。 いっぽう黒糖焼酎はというと、まず米と麹菌を使って「麹」を作製する。次にタンクで水、酵母菌、麹を混ぜたあと、保温しながら、麹の酵素で米のデンプンをグルコースに分解する。そしてこのグルコースで酵母菌を増殖させる。さらに水に溶かした黒糖を2回に分けて加えていく。黒糖の主成分はむろん砂糖なので、ラム酒の場合のように、アルコールへ変換される。以下は同じ。 したがって、「ラム酒」と「黒糖焼酎」の一番大きな違いは、麹の有無だろうか。香りや味の違いは自分の舌で確かめ、判断するしかない。 一般に本格焼酎の原料は米、麦、芋、そばなどのデンプンだから、主に砂糖を使う黒糖焼酎は例外的な存在。これは、奄美諸島が日本に復帰するとき、黒糖を原料とする地酒を保護するために行れた特別な措置だという。言い換えれば、奄美諸島以外では製造できないので、ユニークな存在。
2006年08月09日
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台風7号が近づいたが、こちら、北西風が吹き出したものの、暑い夏空。 写真は3日前に撮った。しかしこの深いブルーに変わりがない。 サルスベリは百日紅と書くぐらいだから、紅色が本流だろうが、白いサルスベリのフリルに吸い寄せられてしまった。漱石の「吾輩は猫である」に登場する百日紅の話は、去年のブログ(偶然にも同じ8月8日)に書いた。
2006年08月08日
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昨夜、日付が変わる直前に、「55555」のキリ番を通過した。チョット感無量。ヒットしたのは楽天広場の会員ではなかった。 正直なところ「ホソバヒャクニチソウ」を知らなかった。タネを蒔いてみて、なるほどね、分かりやすい命名です。百日草(ジニア)より細かいタネから細い葉の幼苗、なんか頼りなくて心配したけれど、ざっと3ヶ月経って花が増えてきた。 当地では去年、この花苗が展示されアッという間に売れてしまった。買いそびれた仙人は、さらばと自分でタネを購入して蒔いた。でも今年はショップで苗が余っていた。栽培農家も流行を計るのが難しいのでしょう。 ホソバヒャクニチソウは、ふつうの百日草より花が小さく、地味。花が小さい百日草には、メキシコジニアとジニア・リネアリスがあるようだが、写真は後者。
2006年08月07日
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アメリカナツツバキは、日本のナツツバキの近縁種なのだろう。だが葉っぱがかなり細長く、花糸の色は卵の黄身のように濃く、ずいぶん印象が違う。 今年は下葉が今ごろ、鮮やかな赤色になって、ちょっと気になる。雨天から一転して、暑い乾燥続きの天候になり、木の調子が狂ってしまったのだろうか。
2006年08月06日
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「果実リキュール」とは、家庭で作るウメ酒を思ってもらえばいい。だから、砂糖無添加は、氷砂糖のないウメ酒ということ。どういうことになるのか?以下は、ウメではないリキュールのお話。 前から不思議に思っているのは、ウメ酒に限らず、どうしてたくさんの砂糖を加えるのか?。たとえば、ホワイトリカー1.8リットルに対し、青梅1kgと氷砂糖200~500g。このレシピでは、砂糖を自分の好みで調節するようになっているものの、砂糖を抜くことはだれも考えない。 去年の10月下旬から11月にかけて、四季成りイチゴ、ミヤマガマズミ、オトコヨウゾメを使い、この砂糖無添加・リキュールに挑戦した。中間報告は、それぞれ1月30日、2月2日、2月4日にアップした。 イチゴはきれいな赤色が溶けだすが、すぐに退色してしまう。そして、せっかくのイチゴ香もすぐに飛散。中間報告ではペクチン(推定)による粘りがあった。しかし半年経った今、粘りは感じない。イチゴから溶けだす甘味に期待したのだが、それを感ずるにはもっともっとイチゴを加えなければいけないようだ。アルコールと思われる鋭く辛い味があり、それが難点。もう1つの難点は、ミヤマガマズミ酒にも感じた蝋のような匂い。ただこれは沖縄の泡盛に感ずる香りに似る気もする。 ミヤマガマズミのリキュールは、全体としてイチゴに類似した味。しかし溶けだした赤色が安定していて、それが長所。今、この長所が生かせないか考えている。 オトコヨウゾメは、最初から植物の同定に自信がなかった。最終的にはそれが1番の問題だった。なぜなら、気のせいかもしれないが、お腹の調子が悪くなるのである。オトコヨウゾメが悪いのか、同定を間違えているのか。天然物を口にするときの怖さ、難しさ! しかし「オトコヨウゾメ」は無糖でも、味そのものは優れていた。中間報告にも書いたとおり、ウメ酒に似た香りをもち、例の辛味が抑えられ、甘味、うまみも感じさせた。ちょっと名残惜しい。 ここまできて考えたことは、砂糖には異味、異臭を「マスクする」働きがあるかもしれないこと。砂糖の量を増やせば、なおさらである。「果実リキュール」を薬として捉えるなら、「苦い」ものには「マスク」か。
2006年08月05日
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このブログで、木苺の同定は失敗続き。 昨年の4月19日に「ニガイチゴ」の花を出したら、「ナガバモミジイチゴ」の誤り。同じく5月18日の「クサイチゴ」の花も、肝心の本人が納得いかない。果実の成熟する時期が今ごろで、おかしいのである。 本日はネタ切れなので、クサイチゴ??の果実をもう一度アップしてみた。代わって「トヨラクサイチゴ」を考えているがいかがだろう? トヨラクサイチゴは、クサイチゴとカジイチゴの一代雑種と推定されるそうで、関東地方から九州まで分布するという。
2006年08月03日
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白いセンニチコウ(千日紅)が珍しいわけではない。きのうのシラタマユリに続いての白花です。 センニチコウはglobalな(球状の)花穂。小花の集まりと思っても、なんだかよく解らない構造をしている。ものの本を参考にすると、小花は2個(枚?)の小苞に包まれていて、花の色は小苞の色だという。小花の花冠は6裂しているように見える。黄色い色は、雄しべのようだ。 白花のセンニチコウは、色粉で彩色したりするそうだが、それは見たことがないな。もちろんやったことも・・
2006年08月02日
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ユリは初夏から夏にかけて、わが家の重要な花になってきた。咲いた順序は、オトメユリ(5月下旬)、赤のスカシユリ(6月中旬)、コオニユリ(7月中旬)、カサグランデ(ピンク、7月中~下旬)、カサブランカ(7月下旬)、そしてシラタマユリ(現在)。残るはカノコユリのみ。来年は、テッポウユリの仲間を加えようと思っている。 去年調べたところでは、シラタマユリはカノコユリが白花に変異したものとか。写真をよく見たら、雌しべにはすでに花粉がいっぱいくっついていた。
2006年08月01日
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