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尼寺や彼岸桜は散りやすき 夏目漱石 ------------------------------------ 先日、東京で息子の個展を見て、ついでに東京国立近代美術館で「ジャクソン・ポ ロック展」を見ました。 こんなにまとまった作品群を見るのは初めてで、なるほど、とポロック氏の偉大さ を納得できた気がしました。絶頂期(1951年頃)の作品は抽象作品でありながら深い空 間と展開を感じさせる素晴らしいものです。その後これらの作品を越えようと新趣向 のものを制作しようとしたがうまくいかず、44才で交通事故死したとのことです。あ そこまで素晴らしい作品を作れた人が、なぜそれらに満足できずにさらに向こうに進 もうとしたのか、生きておられたら聞いてみたいものですね。 ------------------------------------ 当院内の「アトリエHIRO」で「人物画の勉強会」を始めています。基本的には毎月 第4日曜の夜6時から8時までですが、第2日曜にすることもあります。参加資格は美術 をもっと勉強したいと考えている人、現代美術に興味のある人です。 美術大学の卒業生を中心に数名が参加しておられます。私が世話人ですので、参加 希望者はxxx-xxx-xxxxxまでお電話下さい。
2012年03月27日
春の鳥 な鳴きそ鳴きそ あかあかと 外(と)の面(も)の草に 日の入る夕(ゆうべ) 北原白秋 ----------------------------- 春の鳥よ、鳴くなよ。 赤々と窓の外の草原に日が沈んでいくこの夕べに。 私の心を乱さないでおくれ。 北原白秋は1885年生まれ。1942年57歳で死去。 詩に青春のにおいがあふれます。 ------------------------------ 現代アート作家高田冬彦(私の息子です)の個展が東京吉祥寺の「アートセンター・ オンゴーイング」で3月21日より4月1日まで(3/26、27は休み)開かれます。 ついでのある人はのぞいてやって下さい。
2012年03月22日
いびつなる 自画像残し 卒業す 河合澄子 卒業式のシーズンです。 先日もこの近くを「はかま」姿の若い女性がたくさん、談笑しながら歩いておられま した。 私は高校の入学式も卒業式も「総代」だったのですが、重症の吃音(どもり)のため 辞退した苦い記憶があります。 大学の医学部も留年(落第)してヨレヨレでなんとか卒業、その後入学し直した大学 の美術学科も中退と、ろくな思い出がありません。 順調に入学・卒業を笑顔でされる人を少し羨ましく思います。 ---------------------------- とは言え、私がこのように不適応人間だから、たくさんの若い人が当院に話に来てく ださるのだろうと思います。 ---------------------------- この句の作者は美術大学を卒業されたのでしょうか? どのような自画像を描かれたのでしょう? 興味深いですね。 ----------------------------- 当院、現在「三週間待ち」となっています。 すぐ面接できなくてすみません。「キャンセル待ち」もやっていますのでご利用くだ さい。
2012年03月12日
暗闇に猫の登りし梅匂ふ 横山房子 ----------------------- 梅の花が咲き始めましたね。 私は、古い小説ですが庄司薫(しょうじかおる)さんの「白鳥の歌なんか聞こえな い」というのが好きで、この季節になるとその作品を思い出します。 卒業の季節ですね。また、入学の季節も来ます。 当院に来院されている人で高校や大学や専門学校の入学が決まった方も多数おられま す。おめでとうございます。 楽しい、充実した日々が送れるといいですね。 ------------------------ 以前、人の幸せとは「自分の才能を発揮できること」と書いたことがありますが、近 頃は別の感想を持つことが多くなりました。 「自分を理解してくれる人に囲まれて生活すること」かな、と思います。 当院に来られている人で、まわりに「自分を十分に理解してくれる人」ができた人 は、落ちついていかれます。 ある意味では私たちの仕事は「その人の理解者をその人の周りに増やすこと」なのだ ろうと思います。 お役にたてれば、と思います。
2012年03月06日
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