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年つまる大器晩成くすぶれり 斉川 妙 ---------------------------------- もう12月になりますね。 ちょっと早いけれど「師走」の句です。 「師走」とか「年の暮」「年末」「年つまる」などは12月を表す冬の季語です。 1年は早いですね。あっという間に「年つまる」頃になりました。自分のことを 「大器晩成」と思いながら、上の句のような思いで年の瀬を迎える人はたくさんおら れるでしょうね。 私も15才のときに「画家か、作家になる」と決めたのですが、もう初老の年齢に なってしまいました。大器晩成、といきたいものですが…。 ---------------------------------- 現在「1週間待ち」ぐらいです。予約は電話でお願いします。
2012年11月30日
旅人と我名(わがな)呼ばれん 初しぐれ 松尾芭蕉(笈の小文) ------------------------------------------ 「しぐれ」とは初冬に降るにわか雨のこと。芭蕉の句には何度も出てきます。「初し ぐれ 猿も小蓑(こみの)をほしげ也」など。「しぐれ」を心の奥深いところと共鳴 するもの、何か神聖なものとつながっているようなものと考えていたようです。 この句は、「笈の小文(おいのこぶみ)」の旅立ちの「喜び」をうたったものだとの ことです。「笈の小文」で、伊勢、吉野、須磨、明石などを芭蕉は旅します。 ------------------------------------------ 現在は「10日待ち」ぐらいになっています。予約は電話でお願いします。 それから、キャンセルされる場合はなるべく早くお知らせお願いします。「キャンセ ル待ち」の方もたくさん居られますので。 たかたクリニック 高田広之進
2012年11月20日
空也忌の十三夜月端山(はやま)より 飯田熊太 --------------------------------------------- 陰暦11月13日は「空也忌」です。 空也(こうや、または、くうや)は平安中期の僧(903-972)。浄土教の先駆者。諸 国を歩いて社会事業を行い、民衆に念仏を唱えることを勧め、極楽往生を説きまし た。 これは後世の親鸞(1173-1262)などに受け継がれることとなります。 ---------------------------------------------- 当院、現在「一週間待ち」ぐらいになっています。 予約は電話でお願いします。 ----------------------------------------------- 「親だけで行ってもいいのですか?」と時々質問されます。親だけで来られてもかま いません。親が子どもとの接し方を工夫するだけで子どもが元気になることもよくあ ります。 たかたクリニック 高田広之進
2012年11月12日
手枕(たまくら)の野辺の草葉の霜がれに 身は習わしの風の寒けさ 吉田兼好 ------------------------------------------ 「徒然草」でおなじみの吉田兼好(1283~1352)は元々は歌人だそうです。 上の作品は「新続古今集」の中にあります。 手枕で見る野原の草原は、今、冬を迎えて霜がれてしまった。私の身は習慣で、その 上にいるが風はとても寒い、というような意味です。 11月7日は「立冬」。早くも冬ですね。今日は風も強いようです。 私は基本的には夏が好きですが、寒い冬も好きです。私の育った鳥取市では、11月末 くらいになるとみぞれが降ります。寒いと心もシャッキリする気がします。 ------------------------------------------- 当院、現在「10日待ち」ぐらいになっています。 ------------------------------------------- 予約をキャンセルされる場合はなるべく早くお電話下さい。「キャンセル待ち」の方 がたくさん居られますので。 よろしくお願いします。 たかたクリニック 高田広之進
2012年11月06日
金色(こんじき)のちひさき鳥のかたちして 銀杏(いちょう)ちるなり夕日の岡(をか)に 与謝野晶子(明治38年) ------------------------------------------------------ この歌のことを書くのはもう3回目ぐらいでしょうか。 この季節になると与謝野晶子のこの傑作を思い出します。 この作品は発表後「夕日の岡に」を「岡の夕日に」と改作されたそうです。「4・ 3」調を「3・4」にしたわけです。 しかしながら、後世には「夕日の岡に」という初作のままで残りました。作品を残 すのは作者だけではなくて鑑賞者の力も大きいという好例です。 何度みても素晴らしい作品です。秋の夕陽に、あでやかに、かなしく、いちょうの 葉が舞います。私が思いだすのは、岡山大学の学生だった頃の、津島キャンパス図書 館に続くいちょうの道です。 ------------------------------------------------------ 10月から私は岡山県立大学の福祉学科の非常勤講師として、週に1回県立大学に行 かせてもらっています。「精神医学」の講義ですが、学生さんたち、とても熱心です ね。いつもなかなか鋭い質問が出ます。 ------------------------------------------------------ 当院、現在「1週間待ち」ぐらいになっています。すぐに面接できなくてすみませ ん。
2012年11月02日
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