「購買力平価説(PPP: purchasing power parity)」。これは2つの国でモノの価値(物価)は一緒で、為替レートはその価値が一致するところできまるというものです。インフレ率の比較といっても構いません。
従来は、マクドナルドのビックマックの価格を比較した「ビックマック指数(Big Mac index)、最近ではスターバックカフェのトールラテ指数(Tall Latte Index)が有名です。そのころから物価による為替レートの調整に時間がかかり、調整は中長期とはいわれていました。先ほどの貿易収支のところでも書きましたが、そもそも為替レートがモノの価格を調整する力は弱いのです。