アイルランド、ケリー州の遊歩道「ディングルウェイ」を歩く人々。最新の研究によれば、1日あたりの歩数が4300歩を超えれば、心血管疾患のリスクは1万歩程度までなら歩くほどに下がっていく。(PHOTOGRAPH BY SHUTTERSTOCK/NAT GEO IMAGE COLLECTION)
アイルランド、ケリー州の遊歩道「ディングルウェイ」を歩く人々。最新の研究によれば、1日あたりの歩数が4300歩を超えれば、心血管疾患のリスクは1万歩程度までなら歩くほどに下がっていく。(PHOTOGRAPH BY SHUTTERSTOCK/NAT GEO IMAGE COLLECTION)
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1日9000~1万歩歩くことにより、死亡リスクは30%以上減り、心血管疾患のリスクは少なくとも20%減少する。だが、それより少ない歩数でも効果を得られることが、英国の7万2000人以上を対象とした新たな研究により示された。研究結果は3月5日付けで学術誌「British Journal of Sports Medicine」に発表された。
しかし、歩数を2000歩から一気に1万歩に増やす必要はないと、グッドウィン氏は言う。実際、氏が行っている研究では、参加者に1日の平均歩数を1000歩増やすよう勧めている。2020年6月に学術誌「International Journal of Behavioral Nutrition and Physical Activity」に発表された、17件の研究を対象としたレビュー論文では、1日に1000歩増やすことにより、その後4~6年にわたり心血管疾患および死亡のリスクが減ることがわかっている。