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神話とは太古の人間に共通する 世界の認識と表現だったのです。 理解を超える物事を 無限の存在である「神」で表現したのです。 物事が神々の働きによってもたらされる という考え方が人々を支配していました。 目に見えない偉大な力”が 自然現象やさまざまな出来事や人間の生活に 大きな影響を与えているんだという考えです。 真実を知りたいという精神的欲求、 それに最初に答えようとしたのがこの神話だったのです。 ギリシア神話は物事を, ゼウスを最高神とするオリュンポスの神々や その他の神々の働きとむすびつけて説明しています。 しかし、 なぜそうなるのかというのは科学的には立証できません。 科学的な根拠を伴わない世界観です。
2021年05月31日
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農耕民族は、 一つの土地に根付いて、 大人数で集団生活を送る ライフスタイルを手に入れた人々です。 その集団はやがて国家となり、 法律が生まれて 組織の秩序が重んじられるようになりました。 こうした民族は 河川の流域に都市と文明を作り上げてきました。 農耕という生産手段を手に入れた人類は、 安定した生活を手に入れ、 その安定した生活を維持してさらに安定させるために、 天文学や農耕機具の研究にいそしみ、 集団の力を強めていきました。 アジアの国々やエジプト、メソポタミア、 そしてスペインなどの ヨーロッパの一部の国がこれに該当します。 関連付けられる性格は、 計画性と慎重さです。 集団の中でルールを守って、 画一的に暮らすことが得意であると考えられています。 貯蓄をすることも得意で、 長期的なスパンで物事を考えることができます。 ただし、 大胆なイノベーションを起こすことに対しては 多くの人が後ろ向きで、 農耕民族における革命は 少数の天才のみに委ねられる傾向があります。
2021年05月28日
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ゲルナーは人間社会の歴史を 「前農耕社会」「農耕社会」「産業社会」 と3段階に分け、 各々の時代の特徴、 それが どうナショナリズムの発生の一部分として変化して 関わりあってきたのかを論じており、 全体を通して、 ナショナリズムは決して 「人間の本能」「自然発生的」といったものではなく、 近代がもたらした「コミュニケーションの発達」 「平等化」「合理化」「読み書き能力の発達」といった、 様々な要素が偶発的に絡み合った 近代の産物であると盛んに強調しています。 「前農耕社会」「農耕社会」を分ける 民族の分類の一つとして、 生業様式である農耕民族型人間と狩猟採取民族型人間の 違いについて考えてみたいと思います。 農耕民族とは穀物を育てる農業を中心として 食料調達をする民族のことで、 狩猟民族とは、魚肉の狩猟および木の実などの採取によって 食料を確保する民族のことです。 これらの食料調達の方法によって、 人の性格に違いが出ます。 農耕民族は慎重で計画的ですが、保守的です。 一方、狩猟採取民族は行動的で革新的ですが、 長期的計画性に欠けるきらいがあります。
2021年05月27日
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ゲルナーは人間社会の歴史を「前農耕社会」 「農耕社会」「産業社会」と3段階に分け、 各々の時代の特徴、 それがどうナショナリズムの発生の一部分として変化して 関わりあってきたのかを論じており、 全体を通して、 ナショナリズムは決して 「人間の本能」「自然発生的」といったものではなく、 近代がもたらした「コミュニケーションの発達」 「平等化」「合理化」「読み書き能力の発達」といった、 様々な要素が偶発的に絡み合った近代の産物である と盛んに強調しています。 「前農耕社会」「農耕社会」を分ける民族の分類の一つとして、 生業様式である 農耕民族型人間と狩猟採取民族型人間の違い について考えてみたいと思います。 農耕民族とは穀物を育てる 農業を中心として食料調達をする民族のことで、 狩猟民族とは、 魚肉の狩猟および木の実などの採取によって 食料を確保する民族のことです。 これらの食料調達の方法によって、 人の性格に違いが出ます。 農耕民族は慎重で計画的ですが、保守的です。 一方、狩猟採取民族は行動的で革新的ですが、 長期的計画性に欠けるきらいがあります。
2021年05月26日
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生業様式である 農耕民族と狩猟民族の区分によって 人の性格に違いが出る という考え方を最初に持ち出したのは、 日本の哲学者である和辻哲郎氏です。 和辻はハイデッガーの『有と時間』 および外国滞在の経験から 『風土』(1931年)を著わし、 人の性格を時間ではなく 空間によって分類することを考え、 『風土』という著書の中で モンスーン気候の中にある この風土の重要性(影響の大きさ)を説いて 比較文化論として 農耕民族と狩猟民族の違いを論じました。 祖父江孝男も『文化人類学入門』(1979年)の中で、 民族性を形作る要因として重要なものは 「風土」と「歴史」である、と考察しています。 和辻が生み出した段階では、 日本が農耕民族で アメリカが狩猟民族であるとされていました。 しかし、実際には日本は 漁業が盛んな狩猟民族としての側面がありますし、 アメリカ人は 放牧と大規模農業によって食料を調達しています。 農耕民族と狩猟民族を、 地域によってのみ分類することは 合理的なこととはいえない側面があるといえましょう。 客観的基準を設けても 概念内容と一致しない場合が多いのです。
2021年05月25日
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仏教は皇紀197年(孝昭12年:仏暦元年) インドに誕生したブッダ (悟りを開いた人:シッダルタ)が創始した教えで、 主に東アジアに広がっています。 仏教の根本主張は“諸行無常”という概念です。 世の中の一切のものは常に変化し生滅して、 永久不変なものはないということです。 生滅するから苦なのではないのです。 生滅する存在であるにもかかわらず、 それを常住なものであると観るから苦が生じるのです。 したがって現世の迷いを去り、 悟りを開いて 仏陀(ブッダ)(=宗教的自覚者)になることが目的です。 仏教は釈迦仏、 その教えである法(ダルマ)、 その実践者である僧からなる 三宝を中心に組織されています。 実践における戒定慧の三学は、 戒律、心を集中する禅定、 ものごとの縁起を観察する智慧であり、 後ろ二つは併せて止観とも呼ばれる仏教の瞑想法です。 実践するときに重要となる能力は 六波羅蜜や八正道のように、 いくつかの方法でまとめられていまする。 その教義は、 苦(ドゥッカ)の輪廻から解脱することを目指しており、 原因と結果に基づいて、 諸々の現象が縁起するとされます。
2021年05月24日
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ウパニシャッドの場合の知は 「分析的、合理的な知」とは異なります。 ここで追究される知は、 概念を論理的に構成して得られる知ではありません。 ことばを離れ、体験によって知られる直観的な知です。 「知ること」とは「なること」であるとみなされます。 瞑想や苦行を通じて、 宇宙を支配する神秘力に直接触れ、体験することです。 そのため自己を絶対的な存在と合一させる 神秘体験を重視します。 これを深化させ 宇宙原理ブラフマン(神聖な知識:梵天)と 個体原理アートマン(自己自身:我)との 合一説(梵我一如)を唱え、 業・輪廻の思想も確立しました。 さらには ヴェーダそのものからも自由になろうとする 沙門(シュラマナ、出家した行者)と呼ばれる 自由思想家たちが登場します。 釈迦もその一人でした。 当時の沙門たちは、瞑想などの修行によって、 すべての束縛からの解脱を求めようとしました。 インドにおいては、 呪術的な思考を究極にまで押し進め、 神秘的なものの精髄を追究することから 哲学的な思索が生まれました。
2021年05月21日
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ウパニシャッドは、 祭式至上主義を脱皮して 宇宙の根源や人間の本質を 理性的に極めようとする「奥義書」です。 ウパニシャッドの思想の特徴は、 祭式に対する知の優位です。 ウパニシャッドは、 完全な祭式を実行するために必要な知識の追究から、 知ることそのものの追究へ力点が移動しました。 あるものを知り、 そのものになることによって、 そのものの力を獲得することができる。 宇宙を支配する原理を知ることによって、 その宇宙原理に自己が同化し、 自在な境地に到達できると考えるのである。 自然界の諸要素と人間の諸機能は 等質に対応するという思想で、 人間の眼は自然界の太陽であり、 口は火、鼻は風、耳は方位に対応し、 諸機能の集まりである人間は、 諸神格の構成する大宇宙に対し、 小宇宙であると考えました。 ブラーフマナが「祭式は力なり」とするのに対し、 ウパニシャッドは「知は力なり」としています。
2021年05月20日
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ウパニシャッドは、 祭式至上主義を脱却し宇宙の根源や 人間の本質を理性的に極めようとする「奥義書」で、 完全な祭式を実行するために必要な知識の追究から、 知ることそのものの追究へ力点がうつりました。 祭式に対する知の優位です。 宇宙の原理を知ることにより、 その宇宙原理に自己が同化し、 自在な境地に到達できると考えました。 それも概念を論理的に構成して得られる知ではなく、 体験によって得られる直観的な知です。 「あるもの知ること」とは「そのものになること」であり、 そのものの力を獲得できるとし、 瞑想や苦行を通じて宇宙を支配する力に 直接触れる神秘体験を重視します。 これを深化させ宇宙原理ブラフマン(神聖な知識:梵天)と 個体原理アートマン自己自身:我)との 合一説(梵我一如)を唱え、業・輪廻の思想も確立しました。 さらにはヴェーダからも自由になろうとする 沙門(シュラマナ、出家した行者)と呼ばれる 自由思想家たちが登場します。 釈迦もその一人でした。 呪術的な思考を究極にまで押し進め、 神秘的なものの精髄を追究することから 哲学的な思索が生まれました。
2021年05月19日
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カースト制度により、 ラージャンの権力が次第に強大化し、 小王国が各地に分立しました。 この頃にクシャトリヤ勢力の台頭を反映した インドの2大叙事詩 「マハーバーラタ」「ラーマーヤナ」 の原型が生まれました。 また宗教面でも、B.C.800年頃、 司祭者のもとでバラモン教が創始されましたが、 ヴェーダ信仰の徹底、宗教的儀式の複雑化が進められ、 バラモン教の形式主義化が進行しました。 しかし、このような形式主義が徹底されると 内面の強化を主張する一派があらわれるもので、 この一派が信仰したのは ヴェーダの文献の最後に付け足された奥義書であり、 ウパニシャッド哲学と呼ばれました (B.C.700~B。C。600頃)。 これは、梵我一如(ぼんがいちにょ) (宇宙の創造者であり支配者である梵(ぼん。ブラフマン)と 人間本体の我(が。アートマン)を一致させて 全ての苦しみから解脱する)という考えで、 魂は生まれ変わるという 輪廻思想を合わせ持ったものです。
2021年05月18日
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農業生産の増加は人口増加をもたらし、 王(=ラージャン)中心の 部族連合国家の形成へとつながりました。 また階級制度も一層本格化し始め、 宗教・学問を司る司祭者階級のバラモン、 政治・軍事を担う武士・貴族階級のクシャトリヤ、 農牧・商工業を担う庶民階級のヴァイシャ、 そして被征服民を主体とする隷属民階級のシュードラの 4つの階級が生まれました。 これをヴァルナ(四種姓)といいます。 ヴァルナは「色」の意味で、 征服民と被征服民の肌の色の違いで 身分を分けることを表しています。 4つのヴァルナ (バラモン・クシャトリヤ・ヴァイシャ・シュードラ)がそれです。 インドではこのヴァルナを、 生まれを同じくするものの集団という意味を持つ 「ジャーティ」という語を一般に用いました。 さらに、15世紀末の大航海時代の全盛期、 インドに来航したポルトガル人が 「血統」「家柄」を意味するカスタ(casta)と呼んだことから、 カーストという呼び方が生まれたのです。 ヴァルナから始まり、 インド社会を固定化させたカースト制度は 現代でも強く残存しています。 ちなみにゴータマ=シッダールタが開いた仏教は クシャトリヤ層から支持を得、 ヴァルダマーナが開いたジャイナ教は ヴァイシャ層から支持を得ています。
2021年05月17日
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続いてシシュナーガ(独逸語版)王によって シシュナーガ朝が建てられましたが、 この王朝も仏教系の文献などで 非常に重要視されています。 その後もマガダ国は周辺の大小の国々を 次々と征服、従属させていき 紀元前4世紀に成立したナンダ朝、 そしてその後を受けたマウリヤ朝の チャンドラグプタ(旃陀羅堀(掘)多)の孫 アショーカ王(阿育王)の時代には インド亜大陸のほぼ全域を支配するまでになりました。 その後、マウリヤ朝の将軍からシュンガ朝、 そして、シュンガ朝の臣下からカーンヴァ朝と マガダ国は続きました。 紀元前のマガダ国は、 南インドのデカン高原に拠点を持つ サータヴァーハナ朝に滅ぼされ、 西暦紀元後の320年(グプタ紀元)にこのマガダ地方から、 パータリプトラを首都とする チャンドラグプタ1世のグプタ朝が誕生します。
2021年05月14日
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前7世紀頃になると、 アーリア人の建設したガンジス流域の小王国は 16国となりました。 その中の一国が、 シャカ(ガウタマ=シッダールタ B.C.566頃~B.C.486頃)の開いた仏教、 ヴァルダマーナ(マハーヴィーラ B.C.549頃~B.C.477頃)の開いたジャイナ教 といった宗教などを誕生させ、 経済・社会ともに発展し、 古代インド史において重要な意味を持つマガタ国です。 マガダ王の中でも特に名の知られているのは 釈迦にまつわる説話でも登場する ビンビサーラ王やアジャータシャトル王で、 このときに隣国アンガ国の征服などを通じて マガダ国の勢力が大きく拡大しました。 この頃の首都が、ラージャグリハ(王舎城)だったのです。 竹林精舎はこの都にありました。 そして、近くには霊鷲山があります。 ウダーイン王は首都を ガンジス川沿いのパータリプトラ(華氏城)へ 移転させました。 後に、この街はマガダ国の首都として 全インドの中心都市として栄えることになります。 現在のビハール州の州都パトナです。
2021年05月13日
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解脱を得るための苦行・禁欲の 最大の戒が不殺生です。 そしてもう一つが 徹底した無所有(アパリグラハ)です。 そのため出家者には、 衣服を着ることも霊魂の浄化の妨げになると、 一糸纏わぬ裸形での修行が奨められます。 炎暑や蚊や蠅に裸身をさらして禅定三昧に住し、 移動も裸足でけっして車に乗ることはせず、 食は托鉢乞食にのみ頼り、 ときには幾月も水を断ったり断食したりの 苦行を修めるのです。 のちに白衣を纏う白衣派が現れますが、 本来の裸形でとおす厳格派は 無衣派(空衣派)とよばれ敬われています。 在家信者にはそこまではできませんが、 一定以上の金や家畜や飲食物を所有しないとか、 蓄えた財産をすべてジャイナ教寺院の建設に投ずるなど、 それなり無所有を心掛けているのです。
2021年05月12日
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バラモン教が形式的になり、 バラモンが 単に祭祀を司る役割だけになっていることを批判し、 内面的な思索を重視し 真理の探究をすすめる動きが出てきました。 それがウパニシャッド哲学で、 ヴェーダの本来の姿である宇宙の根元について思惟し、 普遍的な真実、不滅なものを追求しました。 ウパニシャッド哲学によると 宇宙の根源であるブラフマン(梵)と 人間の本質であるアートマン(我)の両者が 究極的に同一であることを認識すること(梵我一如)が 真理の把握であり、 その真理を知覚することによって輪廻の業(ごう)、 すなわち一切の苦悩を逃れて 解脱に達することができると考えました。 これは世界最古の深い哲学的思索として よく知られています。 後期ヴェーダ時代に現れたこの内面的思索の重視と、 業・輪廻の死生観は、 次の時代にバラモン教に対する二つの宗教 -仏教とジャイナ教-を誕生させました。
2021年05月11日
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不殺生の教えは 特にジャイナ教の始祖 ヴァルダマーナ(マハーヴィーラ)が 厳しく教えたことですが、 仏教やヒンドゥー教にも影響を与えました。 4世紀ごろから バラモン教の儀式中心の形式主義を批判して、 宗教としての体形を整えたヒンドゥー教においても、 不殺生(アヒンサー)は 重要な教えとして位置づけられ、 特に『バガヴァッド=ギーター』での不殺生の教えは、 後のガンディーのサティヤーグラハの思想に 強く影響を与えています。 後期ヴェーダ時代時代(前1000~500年)の 文献の一つである 『ウパニシャッド』 (「奥義書」と訳される)にもとづく哲学を ウパニシャッド哲学といいます。 ウパニシャッドとは「傍らに座る」という意味であり、 バラモンの師から弟子に伝承された奥義を意味し、 文献としては前500年頃までに編纂されたと言われています。
2021年05月10日
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仏教と同時代(B.C.5世紀頃)に開かれた、 インドの宗教の一つです。 徹底した苦行、禁欲、不殺生の実践を重視します。 宗教が生活の土台となっており、 食生活を含め、個人の宗教や信条を遵守し、 食事の規制事項があり、 口に入れる食材に対して非常に気を遣います。 不殺生を教義で重要視しているため、 日常生活の中で、 あらゆる生物(動物、植物)を殺したり、 誤って傷つけたりしないように、 細心の注意を払います。 ジャイナ教では精神と物質の二元論にたち、 宇宙は生命と非生命から成り、 生命は上昇性があって一切知であり幸福であるが、 非生命は下降性をもち業の力で周囲に付着して 輪廻の原因をつくると考えられています。 人間が輪廻を解脱するには、 正しい生活を送り、 苦行によって業を消し去ることが必要であると説き、 苦行を否定しないところが仏教と異なります。 また生き物を殺すことは厳しく禁止され(不殺生戒)、 信者は殺生を避けるために生産活動から離れ、 商業に従事することが多かったのです。
2021年05月07日
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ヴェーダというのは、 3500年前頃、 西北インドのパンジャーブに侵入してきた アーリア人の持っていた民族的な文献です。 ヴェーダの宗教がインドの原住民の宗教と融合して、 2500年前にウパニシャッドの哲学的な思想が成立し、 その結果として仏教という全人類的な宗教が生まれました。 ヴェーダ文献は、 世界最古のもので自然現象を擬人化した多神教の経典です。 「祭式は力なり」という考えのもとで、 完全な祭式を実行するために必要な知識を追求しました。 その祭式を取りしきるのがバラモン(司祭)なので バラモン教とも呼ばれます。 後にインド社会を婆羅門・王族・庶民・隷民にわけ カースト制度を確立したのもバラモンです。 このバラモンの力があまりに強大になったので、 祭式至上主義を批判する者たちの間から ウパニシャッド哲学が起こってきました。 この新たな運動は、 バラモンが優位に立っていた政治的制度的力を再検討し、 本来のヴェーダに回帰しようとの動きです。
2021年05月06日
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