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最近、マックス・ローチにはまっている。特にブッカー・リトルの参加した頃のセッションが好きだ。ローチのクソ真面目さというか頭でっかちさを楽しむには、クリフォード・ブラウンのような素直な人では面白くない。リトルのような負のエネルギーを溜め込んだような人や、レイ・ドレイパーのチューバのように地の底でドロドロと蠢くような人と一緒の方が断然面白い。ローチの目指す音楽は「前衛」であって、スイング感や歌ごころなどという狭い了見で判断すべきものではないのだ。そんな音楽を聴いて何が楽しいのか・・・と言われると困ってしまうが、楽しくなければ音楽ではない、なんてことはない。実験的な音楽とスマートさの融合がローチの音楽の真骨頂を楽しむのも、ジャズの神様の思し召しなのだ。この作品、ピアノレスでチューバ入りというゲテモノ編成にもかかわらず、聴いてそれ程違和感を感じないのは、tp-tb-tsの3管アレンジが上手く書かれているためだろう。また、ローチのドラムが鞭のようにビシバシとソロ奏者を叩き上げることにより、全体に引き締まった演奏になっていることから気持ちよく聴くことが出来る。ブラウン=ローチ時代よりもバンドのサウンドとしては完成度が高い。スタンダードあり、タイトル曲の"Deeds, Not Word"やレイ・ドレイパーの"Filide"のように泣かせるオリジナル曲ありで、密かに愛聴したい作品なのである。ただし、延々とローチのドラムソロが続く"Conversation"というのはちょっと聴いていて辛いなぁ。猫麻呂ポイント:★★★★(4.0)Max Roach/ Deeds, Not Words (Riverside)
2007年02月25日
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最近はジャズCDが1000円で買えてしまう。その昔2300円で買っていた全く同じCDが、帯だけ新しくなって1000円になってしまうのだから、昔からCDを買っていた人にとっては複雑な心境だろう。更に、昔買ったCDを中古屋に売る場合には買い取り価格下落という問題も出てくる。CDが安くなるのは嬉しくもあり、切なくもあり、複雑な問題なのである。それでも、前から欲しかったこのCDが1000円でゲットできて嬉しい。サム・ジョーンズのリーダー作ということで、あの地味なサム・ジョーンズがチェロまで弾いて自己主張をしている、というだけでも嬉しくなる作品。ベーシストのリーダー作といえばロン・カーターのような自己満足作品のイメージが強いが、サム・ジョーンズはそんな下品なことはしない。サムの適度な自己主張とサイドのホーン奏者の爽やかさにより、ハードバップ期の小粋な作品に仕上がっている。ジャズ喫茶でさりげなくリクエストしたらカッコイイかな・・・(特にA面)。このCDの最大の聴きどころは3曲目の"The Old Country"だろう。ナット・アダレイが作ったとは思えない切ないメロが堪らない。しかも、このCDでメロを吹くのが、あのブルー・ミッチェルである。切ない音色で切なく吹くもんだから、ジャズ喫茶ではオジさん達は目頭が熱くなってしまうのだ。その他、ジミー・ヒース作の"All Members"(2曲目)やヒースがアレンジした"Just Friends"(4曲目)がとても清々しい。だからジャズ喫茶でのリクエストはA面が良いのだ。ちなみにB面はキャノンボール・アダレイ色が強く出ており、A面とは印象が異なる。これも面白いが、キャノンボールが登場しないのが物足りなく感じられるかもしれない。この1000円CDの難点は、デジタル・マスタリングが良くないことだ。ハッキリ言ってリバーサイドの録音の良さが全く活きていない「デッド」な音質。昔のCDはこんなにトホホな音だったんですね。K2に慣れた耳にはやや辛い音だった。良い音で聴きたいのなら、ちょっと高いがOJC盤の方が良いかもしれない。猫麻呂ポイント:★★★★☆(4.5)Sam Jones / The Soul Society (Riverside)
2007年02月18日
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「昭和ジャズ復刻シリーズ」の超目玉作品を買ってみた。オリジナルは100枚しかプレスされなかったという「幻の名盤」なのだそうだ。ジャズオタは「幻の名盤」という言葉に弱い。今なら簡単に手に入るのに、次に見るときは中古屋で万札何枚ということになっているかもしれない。「転ばぬ先の杖」という言葉は「一期一会のディスクを今すぐ買わないと痛い目に会かもしれないので、先手を打って今のうちに入手しておこう」という解釈をするのがジャズオタなのである。さて、このCDの感想はどうかというと、やっぱり「幻の名盤」だったのである。少なくとも「名盤」ではないが、聴いていて「幻」を見るのである。なんだか意味不明だが、一度聴いたら気になって仕方がない、という感じなのだ。猫麻呂的に分析すると、最大の魅力は熱気ムンムンの雰囲気と選曲だと思う。この熱気、日本のプロ演奏家からたまに感じる「観客への媚」や「オトナの音楽」というのがこのCDからは一切感じられないことによるものだろう。ジャズの神様に近づかんと日々精進する姿が見られる。そこにはギャラがいくらだの年金が未払いだのという話の入る余地がないのだ。荒っぽい演奏とライナーには書かれているが、荒っぽいのではなくてリズムが前のめり気味なのである。バド・パウエルのウン・ポコ・ロコだって前のめりで荒っぽく聞こえるではないか。タイトル曲の"Strode Rode"も良いが、面白かったのは8ビートの"Love for Sale"。ジャズ研の部室でのセッションそのままの感じがして良いではないか。その他、"Up Jumped Spring"のキュートな演奏など、ジャズオタ好みの曲が満載なのである。あまり期待して聴くとガッカリするかもしれないが、何気なく聴くと「オオッ!」と思う作品だろう。ついでに難点をひとつ。ベースの音が大きすぎる。アンプでギンギンに増幅されたウッドベースの音は決して美しくはないので、再発する場合は是非ご検討を・・・って、再発されることはないだろうな。猫麻呂ポイント:★★★★(4.0)関根敏行トリオ/ストロード・ロード(Smile) 1. Strode Rode 2. Up Jumped Spring 3. Love for Sale 4. Will You Still Be Mine 5. Detour Ahead 6. I Could Write a Book 7. Dexterity 関根 敏行 (p), 成田 敬 (b), 黒崎 隆 (ds) 1978年3月3日録音
2007年02月11日
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トム・ハレルが加入してフィル・ウッズ・クインテットとなる直前の作品なのだが、何故か勘違いしてトム・ハレル目当てに買ってしまった。だから、このCDを聴いてもどこか空しいというか、カツ丼を注文したつもりが親子丼が出てきてしまった気分なのだ。まぁ、これもCDとの一期一会には違いない。大切に聴かせて頂きますよ・・・。しかし、この時期(80年代初期)のウッズは現在につながるバップ回帰路線ということで、どうもヌルい演奏が多い。ヨーロピアン・リズム・マシンでの鮮やかな演奏は期待できないのは分かっちゃいるが、どうもオヤジくさい演奏になってしまっている。金メダルを獲った某スケート選手が引退後も披露するイナバウワーを見てしまった気分というか、一線を離れた御隠居様プレーなんですかね。トム・ハレルが一緒ならもう少しパリっと締まった演奏になるのに、ワンホーンだとマイペースで緊張感がない。御隠居様といってもそこはテクニシャンのウッズだけあって、聴き応えはある。ビル・エヴァンスの"Very Early"なんかはウッズなりに消化しているし、バド・パウエルの"Web City"での畳み掛けるような演奏は一流バッパーだけあって凄い。でも、「この先どうなっちゃうんだろう?」というヨーロッパ・リズム・マシンでのドキドキ感とは遠い世界の演奏だ。「懐メロ」と言ってしまうと身も蓋もないか・・・。猫麻呂ポイント:★★★☆(3.5)Phil Woods / Live from New York (Quicksilver)
2007年02月03日
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