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朝日の(三谷幸喜のありふれた生活)シリーズをスクラップしているのだが・・・デジタルデータとダブルで保存するところが、いかにもアナログ老人ではあるなあ。三谷さんが、脚本の「当て書き」について語っているが・・・興味深いのです。<(三谷幸喜のありふれた生活1080)僕が考える「当て書き」とは>2022.03.31より ここで何度か書いているが、僕は「当て書き」の脚本家である。演じる俳優さんに当てて、その人がどんなことをしたら面白いか、どんな台詞を言ったら恰好良いか、などを想像してホンを書く。だからキャスティングが先行していないと、何も思い浮かばない。脚本家としては失格の部類に入るのかもしれない。 この「当て書き」が、間違えて捉えられる。俳優さんの普段の性格を踏まえて、その俳優さん自身の個性を役に反映させるのが「当て書き」と思っている人が多い。そうではない。そこまで僕は俳優さんたちを知らない。 「鎌倉殿の13人」で言えば、もちろん劇団時代からの仲間も出てくれているが、例えば源義経役の菅田将暉さんとは、パーティ会場のトイレで一度挨拶しただけだし、八重役の新垣結衣さんは、クランクイン前にNHKの会議室で15分ほどお話ししたに過ぎない。この目でその人を見ておいた方がイメージは掴みやすいので、先日もドラマの後半に登場する若い女優さんと、局の控室でお話しする機会を作って貰った。 そんな程度である。だから役の個性イコール演じる俳優のキャラでは決してない。豪快な和田義盛役の横田栄司さんは、本来は真逆の物静かな紳士なのである。 登場人物を淡々と殺して回る恐怖の善児を演じる梶原善。30年近く知っているが、普段の彼に「殺し屋」の面影は一つもない。綺麗好きでお洒落で頭の回転が早い。それが本来の彼。でも「殺し屋」の印象が皆無の彼だからこそ演じて貰いたくなった。彼なら無の表情で殺戮を繰り返す善児を魅力的に演じてくれるに違いない。そしてそれに気づいたのはきっと世界で僕だけ。つまりこれが本来の「当て書き」なのである。 でもたまに、想像で書いたのにそれが演じる俳優さんの普段の姿に似てしまうケースもある。「三谷さん、よく見抜きましたね」と言われたりもするが、それは僕の洞察力が優れているわけではなく、たまたまである。 以前、「総理と呼ばないで」というドラマで、居眠りばかりしている副総理役で出て頂いた藤村俊二さんが、「あの役はまるで僕だった」とおっしゃっていた。嬉しい偶然。(三谷幸喜のありふれた生活984)答えのない問いの中で2020.03.24(三谷幸喜のありふれた生活964)先輩、仲間、「育ての親」2019.10.17久々の封切り映画:記憶にございません!2019.10.09NHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』2022.03.08
2022.03.31
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今回借りた3冊です。 だいたい支離滅裂に借りているけど、今回の傾向は、強いていえば、「ビジュアル本」でしょうか♪<市立図書館>・日本捕鯨史・にっぽんスズメしぐさ・美しすぎる地学事典<大学図書館>(ただいま市民への開放サービスを休止中)図書館で手当たり次第で本を探すのがわりと楽しいが・・・これが、図書館での正しい探し方ではないかと思ったりする(笑)***********************************************************【日本捕鯨史】中園成生著、古小鳥舎、2019年刊<「BOOK」データベース>より2019年7月、日本は商業捕鯨を再開する。「日本には歴史と伝統がある」と語られるが、その実態をどれくらいの人が理解しているだろうか。「鯨と日本人の歴史」を再考し、見つめ直す一冊。<読む前の大使寸評>中を覗くと、思いのほか画像が多くビジュアルなのが・・・ええでぇ♪rakuten日本捕鯨史【にっぽんスズメしぐさ】中野さとる著、カンゼン、2017年刊<「BOOK」データベース>より一羽で、仲間たちとースズメたちの毎日を凝縮!スズメたちの愛らしい姿がもっと楽しめる!大好評のスズメ写真集シリーズ第2弾が登場!『きょうのスー』マツダユカさん描きおろし作も収録!<読む前の大使寸評>おお スズメの写真が、可愛いいやんけ♪昨今は駅前広場のハトやスズメを親しく眺めているが・・・典型的な老人風景を呈しています。rakutenにっぽんスズメしぐさ【美しすぎる地学事典】渡邉克晃著、秀和システム、2020年刊<「BOOK」データベース>より虹色の熱水泉、六角形の石柱群。自然は驚きと感動に満ちている!カラー写真とやさしい解説で学ぶ地球の神秘。<読む前の大使寸評>地学的に見て美しい画像、風景が満載されていて・・・ええでぇ♪rakuten美しすぎる地学事典************************************************************図書館大好き539
2022.03.31
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図書館で『にっぽんスズメしぐさ』という本を、手にしたのです。ぱらぱらとめくると、スズメの写真が、可愛いいやんけ♪昨今は駅前広場のハトやスズメを親しく眺めているが・・・典型的な老人風景を呈しています。【にっぽんスズメしぐさ】中野さとる著、カンゼン、2017年刊<「BOOK」データベース>より一羽で、仲間たちとースズメたちの毎日を凝縮!スズメたちの愛らしい姿がもっと楽しめる!大好評のスズメ写真集シリーズ第2弾が登場!『きょうのスー』マツダユカさん描きおろし作も収録!<読む前の大使寸評>おお スズメの写真が、可愛いいやんけ♪昨今は駅前広場のハトやスズメを親しく眺めているが・・・典型的な老人風景を呈しています。rakutenにっぽんスズメしぐさこの本にはなんか既視感があったので、帰って調べたのだがやはり5年前に借りていたのです。・・・で、あらためて冒頭から見てみましょう。p2~3<はじめに> 身近にいるスズメたちの姿を日々撮影し、インスタグラムではっぴょうしてきた写真家・中野さとるさん。その膨大な写真ストックから「スズメの四季の暮らし」をテーマにした中野さんの初作品集『にっぽんスズメ歳時記』(弊社刊)は、おかげ様で2016年秋の刊行以来、スズメ愛好家の方たちを中心に大きな支持を集めています。 同書の読者の方たちからは「もっとスズメたちの姿が見たい」「もっとスズメたちについて知りたい」との声も多数いただき、このたびシリーズ第2弾『にっぽんスズメしぐさ』を編むこととなりました。 タイトルにもあるように、本書では前作以上に個々のスズメのしぐさをクローズアップ。一瞬の動作やそれぞれの個性が見てとれる印象的なカットをセレクトしています。また、知識編として、公益財団法人日本野鳥の会の主席研究員・安西英明さんにお聞きした「野鳥たちとのつき合い方」など、好きだからこそ知っておきたい話も収録しました。『にっぽんスズメしぐさ』
2022.03.31
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図書館で『トリノトリビア』という本を、手にしたのです。中を覗くと、4コママンガと解説の2本立てでビジュアルなのが・・・ええでぇ♪【トリノトリビア】 川上和人×マツダユカ著、西東社、2018年刊<商品説明>より鳥類学者と鳥好きマンガ家のタッグで贈る!読めば道ばたのスズメを素通りできなくなる、日本一オモシロイ野鳥の本<読む前の大使寸評>中を覗くと、4コママンガと解説の2本立てでビジュアルなのが・・・ええでぇ♪rakutenトリノトリビアアカゲラキツツキの衝撃が興味深いので、見てみましょう。p34、35<キツツキは脳に損傷を受けるほど木をつつく> 林の中で耳をすますと、タララララという木琴のような音色が聞こえてきます。これはキツツキのドラミングです。日本には、コゲラやアオゲラ、アカゲラなどがすんでいて、彼らは鳴くかわりに木を叩き、ほかの個体とコミュニケーションをはかっています。 また、キツツキは木をつつくことで穴を開け、木の中深くに隠れている昆虫を捕まえます。キツツキの舌はとても長く、口の中に収まりません。ふだんは口の中から首の横を抜けて、後頭部から頭上へ、くるりと頭蓋骨を1周しています。先端には粘着性の唾液とトゲが装備され、エイリアンの口吻のごとく伸びて虫を追い詰めるのです。 彼らは1秒間に20回の猛スピードで木をつつき、穴をうがちます。その衝撃は交通事故レベルともいわれ、キツツキが脳震盪を起こさないのはなぜか、興味をそそられます。 木とくちばしの接触時間が1000分の1秒と短くて衝撃が少ない、脳が頭蓋骨にピタリと収まって揺れにくい、頭蓋骨の一部がスポンジ状なので衝撃が分散される、顎や首のマッチョな筋肉が衝撃を受け止めて緩和する、などがその理由とされています。 しかし最近、キツツキの脳は、やはり衝撃による損傷を受けているという研究が発表されました。「タウタンパク質」という、アルツハイマー型認知症の主要原因物質ではないかといわれる物質が、ほかの鳥より多く溜まっているというのです。それでもなお、つつき続ける彼らは、ジョーカーやロッキー並みのファイターなのです。『トリノトリビア』6:カラスの嫌がらせ『トリノトリビア』5:日本のソウルバード『トリノトリビア』4:メジロの舌『トリノトリビア』3:シジュウカラの鳴き声『トリノトリビア』2:ツバメの渡り『トリノトリビア』1:コラム①
2022.03.31
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図書館で『トリノトリビア』という本を、手にしたのです。中を覗くと、4コママンガと解説の2本立てでビジュアルなのが・・・ええでぇ♪【トリノトリビア】 川上和人×マツダユカ著、西東社、2018年刊<商品説明>より鳥類学者と鳥好きマンガ家のタッグで贈る!読めば道ばたのスズメを素通りできなくなる、日本一オモシロイ野鳥の本<読む前の大使寸評>中を覗くと、4コママンガと解説の2本立てでビジュアルなのが・・・ええでぇ♪rakutenトリノトリビアカラスの嫌がらせが興味深いので、見てみましょう。p50、51<カラスは嫌がらせでタカを追いかける> オオタカやトビのような猛禽類を、カラスが集団で鳴きたてながら追い回すことがあります。カラスたちは本気でやっつけようとしているのではありません。嫌がらせして追い払おうという魂胆で、この行動は「モビング(擬攻撃)」とよばれます。 多くの動物にとって、むだな争いはできるだけ避けたいもの。カラスはからだも大きいし、大勢でかかってくるので、追われる側としては「相手にしたら疲れるし、あっちにいこう」となるのです。ときには虫のいどころが悪かったのか、オオタカが反撃に出てカラスを蹴散らすことがありますが、やはり深追いはせずに飛び去ります。 本気を出したらタカが強いに決まっていますが、峰打ちでとどめるのも、むだな争いで消耗しない知恵なのかもしれません。モビングではありませんが、カラス同士で追いかけっこすることもあります。カラスはよく遊びをする鳥なので、鬼ごっこではしゃいでいるだけかもしれませんし、狩りの練習のような意味合いがあるのかもしれません。 カラス以外の鳥もモビングをします。ワシやタカ、木の枝で寝ているフクロウに、周辺の鳥たちがいっせいにモビングを行うことがあります。シジュウカラでは、巣に近づく敵に対してモビングを行う際、前年に近くになわばりをもっていたような顔見知りの個体同士が協力し合うことが多いそうです。日ごろのご近所づきあいがいざというときに身を助けるのは、人間社会にかぎった話ではないようです。『トリノトリビア』5:日本のソウルバード『トリノトリビア』4:メジロの舌『トリノトリビア』3:シジュウカラの鳴き声『トリノトリビア』2:ツバメの渡り『トリノトリビア』1:コラム①
2022.03.28
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図書館で『トリノトリビア』という本を、手にしたのです。中を覗くと、4コママンガと解説の2本立てでビジュアルなのが・・・ええでぇ♪【トリノトリビア】 川上和人×マツダユカ著、西東社、2018年刊<商品説明>より鳥類学者と鳥好きマンガ家のタッグで贈る!読めば道ばたのスズメを素通りできなくなる、日本一オモシロイ野鳥の本<読む前の大使寸評>中を覗くと、4コママンガと解説の2本立てでビジュアルなのが・・・ええでぇ♪rakutenトリノトリビア日本のソウルバードが興味深いので、見てみましょう。p50、51<ウグイス類は声は違えど姿は同じ> ウグイスは、ホーホケキョで親しまれている日本のソウルバードです。北海道から沖縄まで広く分布していて、その鳴き声を 聞けば、誰もが春の訪れを予感します。そんな特徴的な声とは裏腹に、褐色の姿は、とくに際立ったものがありません。鳴き声からすてきにきらびやかな鳥を想像してしまうと、若干がっかりしてしまうかもしれません。 ウグイスのなかまにムシクイという鳥がいます。日本ではセンダイムシクイやメボソムシクイ、エゾムシクイといった種が見られます。みんな外見がよく似ていて、やはり特徴のない褐色の小鳥です。 しかし、互いを識別できなければ、鳥自身にとっても不利益になるはずです。このため、彼らには別種かどうかを判別するための別の特徴があります。それが鳴き声です。センダイムシクイは「チヨチヨビーィ」、エゾムシクイは「ヒーツキー、ヒーツキー」、メボソムシクイは「ジュリジュリジュリ」と鳴きます。一般的に外見に差がない鳥の場合は、鳴き声に大きな違いが出やすいのです。 じつは日本で繁殖するメボソムシクイのなかに、「ジジロジジロ」と鳴くものがいました。最近そのDNAを分析した結果、別種とわかり、今ではオオムシクイという別の和名でよばれています。姿があまりにも似ていて、同じ種だと誤解されていたのです。 ウグイスのなかま姿だけで見分けるのはなかなか骨が折れます。その麗しい声に耳を傾けることが、彼らの正しい楽しみ方なのです。『トリノトリビア』4:メジロの舌『トリノトリビア』3:シジュウカラの鳴き声『トリノトリビア』2:ツバメの渡り『トリノトリビア』1:コラム①
2022.03.28
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図書館で『トリノトリビア』という本を、手にしたのです。中を覗くと、4コママンガと解説の2本立てでビジュアルなのが・・・ええでぇ♪【トリノトリビア】 川上和人×マツダユカ著、西東社、2018年刊<商品説明>より鳥類学者と鳥好きマンガ家のタッグで贈る!読めば道ばたのスズメを素通りできなくなる、日本一オモシロイ野鳥の本<読む前の大使寸評>中を覗くと、4コママンガと解説の2本立てでビジュアルなのが・・・ええでぇ♪rakutenトリノトリビアメジロの舌が興味深いので、見てみましょう。p56、57<メジロの舌は二枚舌> 花の蜜は栄養満点です。植物は花粉を運んでもらうための報酬として花から蜜をだします。メジロやヒヨドリは蜜が大好物で、顔につく花粉をものともせずにせっせと花を訪れます。壺の蜂蜜ばかりなめている黄色いクマさんにも見習ってほしいものです。 みなさんは鳥の舌を見たことがあるでしょうか。鳥には歯がないので、舌は口の中で食べ物を扱うための唯一の道具です。鳥のくちばしの形はとても多用ですが、舌は食べ物に合わせて、それ以上に多様な形に進化しています。 メジロやヒヨドリの舌の先は、まるでブラシのようにフサフサに枝分かれしています。花蜜を効率よくなめるため、表面積を増やしているのです。同じく蜜を好むハチドリではストローのような管状になっていて、毛細管現象で吸い上げます。 ミミズを食べるトラツグミや魚を食べるサギでは、舌のつけ根の両側に矢じりのような大きな逆向きのトゲがついています。ぬるぬるする獲物を落とさずに喉の奥に送りこめるのは、このトゲのおかげです。鳥の中でも一、二を争う変わった舌をもつのは、ペンギンです。 彼らの舌はまるで地獄絵図の針の山のようにトゲだらけです。舌だけでなく口内の天井部分もトゲだらけで、食べられた魚にとって、そこはもうアイアン・メイデンです。動物園でペンギンがあくびをしていたら、ぜひご覧ください。生まれ変わっても、南極海の魚にだけはなるまいと心に誓うことでしょう。『トリノトリビア』3:シジュウカラの鳴き声『トリノトリビア』2:ツバメの渡り『トリノトリビア』1:コラム①
2022.03.27
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図書館で『トリノトリビア』という本を、手にしたのです。中を覗くと、4コママンガと解説の2本立てでビジュアルなのが・・・ええでぇ♪【トリノトリビア】 川上和人×マツダユカ著、西東社、2018年刊<商品説明>より鳥類学者と鳥好きマンガ家のタッグで贈る!読めば道ばたのスズメを素通りできなくなる、日本一オモシロイ野鳥の本<読む前の大使寸評>中を覗くと、4コママンガと解説の2本立てでビジュアルなのが・・・ええでぇ♪rakutenトリノトリビアシジュウカラシジュウカラの鳴き声が興味深いので、見てみましょう。p38、39<シジュウカラは鳴き声で会話する> シジュウカラのオスは、春になると枝先などにとまって「ツツピーツツピー」とよく響く声でさえずり、求愛したり、ほかのオスに対してなわばりを主張したりします。「ツピーツピー」「ピーツツピーツツ」などと、バリエーションが多いほどメスにモテます。 繁殖期のさえずりではない、ふだんの鳴き声を「地鳴き」といいます。シジュウカラは地鳴き種類も多く、なかま同士会話をしていることが知られています。たとえば子育て中、天敵の警戒は重要です。親鳥はハシブトガラスが近くにいると「チカチカ」という甲高い声を出し、アオダイショウがいたら「ジャージャー」と鳴きます。 ひなは「チカチカ」のときにはからだを低くしてカラスをやりすごそうとし、「ジャージャー」のときにはいっせいに巣から飛び出します。ヘビが来たら、とにもかくにも飛び出すほうが生き残れる確率は高まるのです。 繁殖期が終わると、シジュウカラは数羽から十数羽の群れで生活します。ここでも声によるコミュニケーションが盛んで、群れからはぐれたときや食べ物を見つけた時などは「ヂヂヂヂ」と鳴いて、「集まれ!」と呼びかけます。「ピーツピ」は「警戒しろ!」という意味。 さらに「ピーツピ、ヂヂヂヂ」と続けると、「気をつけて集合」となります。つまり彼らは、2つの単語を組み合わせた「二語文」をも使いこなしているのです。『トリノトリビア』2:ツバメの渡り『トリノトリビア』1:コラム①
2022.03.27
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図書館で『進化論はいかに進化したか』という本を、手にしたのです。『種の起源』もさることながら、恐竜から鳥類への進化が語られているのが、ええでぇ♪【進化論はいかに進化したか】更科功著、新潮社、2019年刊<「BOOK」データベース>より『種の起源』が出版されたのは160年前、日本では幕末のことである。ダーウィンが進化論の礎を築いたことは間違いないが、今でも通用することと、誤りとがある。それゆえ、進化論の歩みを誤解している人は意外に多い。生物進化に詳しい気鋭の古生物学者が、改めてダーウィンの説を整理し、進化論の発展を明らかにした。<読む前の大使寸評>『種の起源』もさることながら、恐竜から鳥類への進化が語られているのが、ええでぇ♪rakuten進化論はいかに進化したかオビラプトル「第16章 恐竜の絶滅について」で、恐竜から鳥類への進化(続き)を、見てみましょう。p200~202<鳥が恐竜に見えてくる>おそらく羽毛は、体温調節や求愛のディスプレイのために進化した。そして、この羽毛は、多くの恐竜が持っているものだった。そして、羽毛を持っていた恐竜の一部が鳥に進化したのである。 それでは鳥と恐竜はどこが違うのだろう。鳥の定義としてよく使われているのは、「始祖鳥とイエスズメを含む単系統群」という定義だ。なんだかわかりにくい定義なので言い換えると、「始祖鳥」と「現生の鳥」と「遺伝的に始祖鳥と現生の鳥の中間の生物」と「始祖鳥の子孫」が鳥ということになる。いや、言い換えても全然わかりやすくならないけれど、この定義からはっきりわかることが一つある。それは、始祖鳥は鳥だということだ。 始祖鳥は、現生の鳥と違って、口には歯があるし、翼には3本の指があるし、尾には長い骨がある。でも、立派な翼はもっているし、羽毛は、中心をとおる羽軸を左右で非対称になっている風切り羽で、これは飛行するのに便利な羽毛です。だから、おそらく始祖鳥は滑空するだけでなく、ちゃんと飛行できたのだろう。 飛行するには羽軸が細すぎるとか、翼を動かす筋肉をつけるための竜骨突起が発達していないとかいう意見意見もあるので、現生の鶏ほどは、うまく飛べなかったかもしれないけれど。ちなみに、「飛行」というのは、同じ高度を保って飛ぶことで、「滑空」というのは、ゆっくりと高度を下げながら飛ぶことである。 つまり始祖鳥は、恐竜と鳥の中間的な形態をしているのだ。実は、恐竜と鳥の中間的な化石は、始祖鳥の他にもたくさん見つかっている。その形態の違いは連続的で、どこからが鳥で、どこからか恐竜か、線を引くのは難しい。そこで、とりあえず始祖鳥は鳥だと決めて、始祖鳥を境目にしたのだ。 大ざっぱに言えば、始祖鳥より鳥に近ければ、鳥だと決めたことになる。逆に言えば、形態の特徴で恐竜と鳥を区別するのは難しいということだ。 白亜紀に生きていたオビラプトルという獣脚類の恐竜は、巣の中に卵を産むと、その上に座って卵を温めた。羽毛の生えたタイで卵を温める姿は、ほとんで鳥である。(中略) 見た目の印象の話だけれど、多くの恐竜は鳥のような姿をしていたのだ。『進化論はいかに進化したか』2:恐竜から鳥類への進化『進化論はいかに進化したか』1:まえがき
2022.03.26
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図書館で『進化論はいかに進化したか』という本を、手にしたのです。『種の起源』もさることながら、恐竜から鳥類への進化が語られているのが、ええでぇ♪【進化論はいかに進化したか】更科功著、新潮社、2019年刊<「BOOK」データベース>より『種の起源』が出版されたのは160年前、日本では幕末のことである。ダーウィンが進化論の礎を築いたことは間違いないが、今でも通用することと、誤りとがある。それゆえ、進化論の歩みを誤解している人は意外に多い。生物進化に詳しい気鋭の古生物学者が、改めてダーウィンの説を整理し、進化論の発展を明らかにした。<読む前の大使寸評>『種の起源』もさることながら、恐竜から鳥類への進化が語られているのが、ええでぇ♪rakuten進化論はいかに進化したか福井で見つかった始祖鳥「第16章 恐竜の絶滅について」で、恐竜から鳥類への進化を、見てみましょう。p190~<鳥は恐竜の子孫だけれど> 恐竜の化石は、約2億3000万年前から約6600万年前の地層から発見される。したがって、恐竜は約6600万年前に絶滅したと考えられていた。ところが近年では、「鳥は恐竜の生き残りであり、恐竜は絶滅していない」と考えられるようになってきた。 この、「鳥が恐竜の生き残りである」という説は、おそらく正しいだろう。正しいけれど、でもこの説は、しばしば誤解されているように思う。「ティラノザウルスみたいな大きくて恐ろしい恐竜が、かわいい鳥に進化して生き残っているなんて、不思議ですね」 とか言われると、素直に頷くことができず、ちょっと困ってしまうのだ。 ところで、「鳥が恐竜の生き残りである」というのは最近の説だと書いたが、実は鳥と恐竜が似ていることは、昔から知られていた。19世紀のマサチューセッツ州では、畑や石切り場から、足跡のついた石がしばしば発見されていた。地元では「七面鳥の足跡」と呼ばれており、アマースト大学の地質学者であったエドワード・ヒッチコックも、その足跡をコウノトリかサギのような鳥の足跡だと考えた。ただ、その足跡は非常に大きく、40センチメートルを超えるものさえあった。もちろん、これは恐竜の足跡だったのだが、ヒッチコックには鳥の足跡に見えたのだ。 1860年になるとドイツのゾルンホーフェンで、始祖鳥の羽毛の化石が発見された。ドイツの古生物学者であるクリスティアン・エーリッヒ・ホルマン・フォン・マイヤーは、この羽毛を鳥類のものだと考え、翌年にアルケオプテリクス(始祖鳥の学名)と命名した。 その年(1861年)には、羽根の痕跡が残った始祖鳥の骨格の化石も発見された。ミュンヘン大学の動物学者であるヨハン・アンドレアス・ヴァグナーはこれを爬虫類の化石だと考え、一方、イギリスのリチャード・オーエンは、「爬虫類的な特徴がみられるものの」鳥類の化石だと考えた。さらにダーウィンの番犬と言われたトマス・ヘンリー・ハクスリーも、この始祖鳥の化石を丹念に調べ、始祖鳥は爬虫類の中でも恐竜に似ていることを1868年に発表した。 このように、鳥と爬虫類の類似性には多くの人が気づいていたし、ハクスリーにいたっては、鳥を恐竜の子孫とまで考えていたのである。<恐竜には鎖骨がない?> このように、恐竜と鳥が似ていることは約150年も前から知られていたのだが、その後、恐竜と鳥が近縁であるという説は人気がなくなっていく。その理由は三つあったが、その一つ目は、叉骨であった。 私たちヒトには、首の下から肩に向けて、鎖骨という骨が左右に1本ずつある。鳥類では左右の鎖骨が融合して、1本のⅤ字型の骨になっている。こういう鎖骨を叉骨という。叉骨は、翼を動かすときにバネの役目を果たすので、鳥類が飛行するために重要な骨である。ともあれ叉骨は鎖骨のⅠ種なので、鳥類には鎖骨があると言える。 ところが、恐竜には鎖骨が見つからないことから、1926年にデンマークの元医学生であった画家、ゲルハルト・ハイルマンが、「鳥の祖先は恐竜ではない」と主張する著作を発表した。そして、恐竜の祖先と考えられる槽歯類には鎖骨があることを根拠に、槽歯類から鳥類と恐竜という二つの系統が別々に進化して、鳥類では鎖骨が融合して叉骨となり、恐竜では鎖骨が失われたと考えられるようになった。『進化論はいかに進化したか』1:まえがき
2022.03.26
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図書館で『進化論はいかに進化したか』という本を、手にしたのです。『種の起源』もさることながら、恐竜から鳥類への進化が語られているのが、ええでぇ♪【進化論はいかに進化したか】更科功著、新潮社、2019年刊<「BOOK」データベース>より『種の起源』が出版されたのは160年前、日本では幕末のことである。ダーウィンが進化論の礎を築いたことは間違いないが、今でも通用することと、誤りとがある。それゆえ、進化論の歩みを誤解している人は意外に多い。生物進化に詳しい気鋭の古生物学者が、改めてダーウィンの説を整理し、進化論の発展を明らかにした。<読む前の大使寸評>『種の起源』もさることながら、恐竜から鳥類への進化が語られているのが、ええでぇ♪rakuten進化論はいかに進化したかまず「まえがき」を、見てみましょう。p3~5<まえがき> 私はネアンデルタール人の子孫である。 私の、というか日本人のDNAのだいたい2%ぐらいは、ネアンデルタール人から受け継いだものだからだ。 2%というと大したことはなさそうだが、よく考えると、かなりの量だ。おそらく、あなたのおばあさんのおばあさんのおばあさんは、江戸時代の終りか明治の初めに生きていただろう。あなたのDNAのだいたい2%は、そのおばあさんから受け継いだものだ。 だから、あなたがそのおばあさんの子孫であるのと同じぐらい、あなたはネアンデルタール人の子孫なのだ。あなたとそのおばあさんの近縁度は、あなたとネアンデルタール人の近縁度と同じようなものなのだ。 百数十年前というわりと最近に生きていたおばあさんと、数万年前という遥かな昔に生きていたネアンデルタール人との近縁度が同じくらいだなんて変な話だけれど、「近縁度」をDNAの類似性という意味で使うなら、これは事実だ。ただ、ネアンデルタール人から受け継いだDNAは、一人のネアンデルタール人から受け継いだものではない。たくさんのネアンデルタール人から受け継いだDNAを、足し合わせたものだ。 そんな私のご先祖様であるネアンデルタール人が、不当に貶められているのを見聞きするたびに、私は心を傷めてきた。たとえば、英語で「ネアンデルタール人のような」といえば、それは「醜い」とか「野蛮な」という意味だ。女性差別や人種差別はいけないけれど、ネアンデルタール人差別は構わないのだろうか。大昔に死んでしまった人については、何を言ってもいいのだろうか。 このように進化の分野では、不当な扱いや誤解は珍しくない。史上もっとも有名な進化学者であるダーウィンも、そして現在の進化学も、たくさんの誤解を受けている。 ダーウィンが『種の起源』を出版したのは1895年だから、日本でいえば江戸時代だ。また、ネオダーウィニズムと呼ばれる節がある。ネオダーウィニズムにはいくつかの意味があるが、たいていは遺伝学とダーウィンの進化論を合わせた説を指す。このネオダーウィニズムが形を整えたのは1940年頃だから、昭和時代の初期だ。こんな昔の学説が、そのままの形で今日まで生き残っているわけがない。ところが、ダーウィンの進化論やネオダーウィニズムが、今日の進化学だという誤解は、最近出版された本などをみても、かなり広まっているようだ。(中略) 現代の進化学は、ダーウィンの進化論とは大きく異なっている。これは、進化学が大きく進歩したということでもあるが、もともとのダーウィンの進化論にもげんいんがある。ダーウィンの言ったことには、ものすごく重要なことが含まれている一方で、たくさんの間違いもある。両者を区別しないで、ダーウィンの『種の起源』を読めば、何が何だかわからなくなってしまう。そこで本書では、ダーウィンの主張の何が正しくてどこが間違いかを、整理してみた。
2022.03.26
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お天気よーし♪ ということで、近所の花見にでかけたのです。まず、ハクモクレンは・・・ほぼ満開です。地面に目をやると、オオイヌノフグリとか・・・ヒメオドリコソウ(?)とかちょっと足をのばして、総合運動公園まで菜の花を見に行ったのです。 なお、神戸市のソメイヨシノ(王子動物園の標本木による)は、今日開花宣言が出たようです。
2022.03.25
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図書館で『トリノトリビア』という本を、手にしたのです。中を覗くと、4コママンガと解説の2本立てでビジュアルなのが・・・ええでぇ♪【トリノトリビア】 川上和人×マツダユカ著、西東社、2018年刊<商品説明>より鳥類学者と鳥好きマンガ家のタッグで贈る!読めば道ばたのスズメを素通りできなくなる、日本一オモシロイ野鳥の本<読む前の大使寸評>中を覗くと、4コママンガと解説の2本立てでビジュアルなのが・・・ええでぇ♪rakutenトリノトリビアツバメ飛翔写真撮影よりツバメの習性が興味深いので、見てみましょう。p150、151<ツバメは毎年律義に帰ってくる> 毎年春に、ツバメが巣づくりにやってくるのを楽しみにしている人も多いかと思います。彼らは、日本には夏だけやってくる渡り鳥で、フィリピンやタイ、インドネシアといった東南アジアの国々から、ときには5000㎞もの旅をして渡ってきます。「私なら一生地元で暮らす」とか「夏は北海道、冬は沖縄ぐらいでいいのでは?」とか思ってしまいますが、彼らは毎年律義に往復するのです。 ツバメのような渡り鳥は数多くいます。彼らが季節ごとに移動する理由や、渡りをしない鳥との違いは完全にはわかっていませんが、昆虫などの食べ物の量が関係していると考えられています。 ツバメのからだは20g弱で、10円玉4つほどの重さです。細長い翼は長い時間飛び続けるのに向いた形で、季節風をうまくとらえて、あまり体力を使わないようにして飛び続けます。ときには船の上で休む姿も見られるようです。その身体能力もたいしたものですが、GPSもないのに巣立ったその場所に正確に帰ってくる、ルンバなみの高い帰巣能力にも驚かされます。 渡り鳥は、昼は太陽、夜は星の位置から、自分の位置を知るといわれています。最近では、渡り鳥のなかには地磁気を視覚で見ているものもいるとする論文も発表されました。彼らはヒトがもつ感覚器官では感じ取れない方法で、世界を見ているのかもしれません。そして、松村和子さんに歌われるまでもなく、必ず帰ってくるのです。『トリノトリビア』1:コラム①
2022.03.25
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図書館で『トリノトリビア』という本を、手にしたのです。中を覗くと、4コママンガと解説の2本立てでビジュアルなのが・・・ええでぇ♪【トリノトリビア】 川上和人×マツダユカ著、西東社、2018年刊<商品説明>より鳥類学者と鳥好きマンガ家のタッグで贈る!読めば道ばたのスズメを素通りできなくなる、日本一オモシロイ野鳥の本<読む前の大使寸評>中を覗くと、4コママンガと解説の2本立てでビジュアルなのが・・・ええでぇ♪rakutenトリノトリビア「トリノアレコレ」というコラムが興味深いので、見てみましょう。p52<① トリ、世界に羽ばたく> 鳥ってどんな生きものでしょう? くちばしがあり、羽毛があり、卵を生み、2本脚で歩き、祖先は恐竜・・・何より最大の特徴は、空を飛ぶことです。 鳥のからだは、飛ぶためにさまざまな進化をしてきました。まず、飛行に重要な役割をもつのが、翼に生えた風切羽という長い羽毛です。羽毛は抜けたり傷ついたりしても生え変わる、再生可能な組織。 翼は多くの羽毛からできていて、羽毛の1枚1枚の角度を変えてすき間をつくれば空気抵抗を調節でき、扇子のように閉じたり広げたりすることで面積も変えられます。そして鳥は飛ぶために、からだを徹底的に軽くしてきました。 羽毛が軽いのはもちろん、骨も軽くて、上腕骨やくちばしの骨の壁はうすくて中空です。さらに翼や後ろ足の一部は複数の骨がくっついて、骨の数が少なくなっています。 ユーティリティの高い前足が、飛ぶための翼になったかわりに、鳥はくちばしを器用に使います。虫をつまんだり、堅い種子を割ったり、肉を引き裂いたり、草を編んで巣にしたりと、なんでもこなします。こうしたさまざまな飛ぶためのからだの改革こそが鳥のアイデンティティです。 鳥は飛行能力を駆使して地球のあらゆるところに進出し、なかには時速70㎞で走るダチョウや、海中を自在に泳ぐペンギンのような、飛ばない形に進化をとげ、反映している種もいます。 町にも山にも、熱帯や寒帯にも、南極、北極、はては海の上まで、環境に合わせて姿形や行動を特殊化させたのです。
2022.03.25
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図書館で『クジラの世界(ナショナルジオグラフィック2021年5月号)』という雑誌を、手にしたのです。おお ナショナルジオグラフィックのクジラ特集ではないか、これは借りるしかないでえ♪【クジラの世界(ナショナルジオグラフィック2021年5月号)】雑誌、ナショナルジオグラフィック、2021年刊<出版社>より5月号は「海の世界」を総力特集。独自の方言や習性をもつ集団がいることが最新の研究で分かってきたクジラ。「私たちが知らないクジラの世界」で詳しくレポートします。ほか、地図やグラフィックで世界の海が一目でわかる「地球は海の惑星」、タイタニック号を見つけたロバート・バラードの半生を描く「深海の謎に挑む探求者」など、特別編集号でお届けします。<読む前の大使寸評>おお ナショナルジオグラフィックのクジラ特集ではないか、これは借りるしかないでえ♪natgeoシャチやクジラの文化が語られているので、見てみましょう。(文:クレイグ・ウェルチ)p36~38<シャチの目線で海の中を見てみたい。> シャチは分類上はマイルカ科に属する最大のイルカだ。現在66歳のフォードはシャチを研究して40年余りになる。海底に体をこすりつける行動「ビーチ・ラビング」も、あの夏以降、数え切れないほど見てきた。なぜこんな行動をするのか。確証はないのの、仲間との絆づくりのためではないかと、フォードは考えている。 それよりも大きな謎がある。この海域のシャチはビーチ・ラビングをするのに、すぐ南の海域にいるシャチはそうした行動をしない。二つのグループは見たところ、これといった違いはないのに、なぜなのか。 ビーチ・ラビングをするシャチは、夏と秋はカナダ本土とバンクーバー島の間の内海にいるため、ノーザン・レジデント(北部定住型)と呼ばれている。一方、この海域のすぐ南、米国ワシントン州との国境地帯の沖合にいるサザン・レジデント(南部定住型)と呼ばれるシャチでこの行動は一度も観察されていない。 南のシャチはそれに代わる独自の行動を見せる。きちんと列を作って向かい合い、「あいさつの儀式」をしてから、水中で体をこすり合わせ、鳴きかわすのだ。北のシャチがこうした行動をとることはほとんどない。南のシャチは死んだサーモンを頭で突きまわす姿が目撃されている。北のシャチはそういう行動はしないが、互いに頭突きをすることは時々ある。 両者は「言葉」も違う。北のシャチは長く甲高い金切り声を出すが、南のシャチはそこに、ホーホーというサルのような声とガチョウのような声が加わる。聞き慣れたフォードの耳には、音の高低や抑揚など、まるで中国語とスワヒリ語ように違って聞こえるという。 とはいえ、そうした違いを除けば、北と南のシャチはほとんど区別がつかない。1年のうち何カ月も隣り合った海域にいて、お互いの生息域は一部重なり合っている。両者は遺伝子もほぼ一致し、どちらも魚食性で、おおむねキングサーモンだけを食べる。世界には遺伝的にさまざまなタイプのシャチがいて、北太平洋から南極周辺の海域まで食性も異なり、サメ、ネズミイルカ、ペンギン、マンタを食べるシャチがいるにもかかわらずだ。 ほぼ同じ海域に生息し、遺伝的にもほとんど差異がない二つのグループが、なぜか声や行動はまったく異なる。これが何を意味するか、フォードと少数の同僚たちは何年も前から気づいていたが、公の場で語ることはなかった。複雑な社会的動物であるシャチは、本能だけに突き動かされているのではないかもしれない。シャチは環境と遺伝子だけではない、何らかの別の要因で獲得した独自の特徴を仲間同士で共有し、次世代に伝えてきたのだろうか。もっと言えば、クジラやイルカが独自の「文化」をもつなどということがありうるのか。
2022.03.24
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今回借りた3冊です。 だいたい支離滅裂に借りているけど、今回の傾向は、強いていえば、「生物」でしょうか♪<市立図書館>・トリノトリビア・進化論はいかに進化したか・クジラの世界(ナショナルジオグラフィック2021年5月号)<大学図書館>(ただいま市民への開放サービスを休止中)図書館で手当たり次第で本を探すのがわりと楽しいが・・・これが、図書館での正しい探し方ではないかと思ったりする(笑)***********************************************************【トリノトリビア】 川上和人×マツダユカ著、西東社、2018年刊<商品説明>より鳥類学者と鳥好きマンガ家のタッグで贈る!読めば道ばたのスズメを素通りできなくなる、日本一オモシロイ野鳥の本<読む前の大使寸評>中を覗くと、4コママンガと解説の2本立てでビジュアルなのが・・・ええでぇ♪rakutenトリノトリビア【進化論はいかに進化したか】更科功著、新潮社、2019年刊<「BOOK」データベース>より『種の起源』が出版されたのは160年前、日本では幕末のことである。ダーウィンが進化論の礎を築いたことは間違いないが、今でも通用することと、誤りとがある。それゆえ、進化論の歩みを誤解している人は意外に多い。生物進化に詳しい気鋭の古生物学者が、改めてダーウィンの説を整理し、進化論の発展を明らかにした。<読む前の大使寸評>『種の起源』もさることながら、恐竜から鳥類への進化が語られているのが、ええでぇ♪rakuten進化論はいかに進化したか【クジラの世界(ナショナルジオグラフィック2021年5月号)】雑誌、ナショナルジオグラフィック、2021年刊<出版社>より5月号は「海の世界」を総力特集。独自の方言や習性をもつ集団がいることが最新の研究で分かってきたクジラ。「私たちが知らないクジラの世界」で詳しくレポートします。ほか、地図やグラフィックで世界の海が一目でわかる「地球は海の惑星」、タイタニック号を見つけたロバート・バラードの半生を描く「深海の謎に挑む探求者」など、特別編集号でお届けします。<読む前の大使寸評>おお ナショナルジオグラフィックのクジラ特集ではないか、これは借りるしかないでえ♪natgeo************************************************************図書館大好き538
2022.03.24
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図書館で『鳴かずのカッコウ』という本を、手にしたのです。神戸を舞台にして国際諜報戦が繰り広げられる小説のようで・・・神戸市民としても興味深いのです。【鳴かずのカッコウ】手嶋龍一著、小学館、2021年刊<「BOOK」データベース>より最小で最弱の情報機関(ヒトなし、カネなし、武器もなし!)公安調査庁に迷いこんだマンガ大好きオタク青年、国際諜報戦争で大金星!?諜報後進国に現れた突然変異種のインテリジェンス・オフィサー。本邦初の脱力系インテリジェンス小説。<読む前の大使寸評>神戸を舞台にして国際諜報戦が繰り広げられる小説のようで・・・神戸市民としても興味深いのです。rakuten鳴かずのカッコウ「エピローグ」の一部を、見てみましょう。ロシアによるウクライナ侵略は2022年2月に始まったが、この本はその1年ほど前に発刊され、ウクライナ人の祖国愛を語っていたのでした。p295~299<エピローグ> ウクライナと日本の不思議なつながりに思いをはせながら、コヴァルチュックは三杯目のウォッカトニックを飲み干した。振り返ってみれば、つくづく数奇な旅を続けてきたものだ。30年以上も昔、黒海造船所デワリャーグの建造に関わり、中国で空母として蘇らせた。それだけでも大冒険だった。 修復を終えれば、ただちに家族のもとに飛んで帰るつもりでいた。ところが思いがけないことに、神戸への赴任をもちかけられた。これも神が定めた運命と自分に言い聞かせ、シップブローカーという新しい仕事に打ち込んでみた。そこに、突如、驚くべき指令が降りかかってきた。アメリカの諜報当局と極秘裡に接触せよ――。だが、船のエンジンの設計と修理しかやったことしかない人間に容易に勤まる仕事ではない。 北京はなぜ自分を選んだのだろう。その真意はいまだに判らない。船のエンジン屋と諜報要員。その意外ともいえる落差のゆえに敢えて選ばれたのか。それともリヴィウというウクライナ・ナショナリズムの揺籃の地にうまれたゆえなのか。ローマ・カトリックの流れを汲む宗教を心の拠り所とし、ウクライナ語と独自の民族文化を誇りとする。それこそが自分にとって自然な生き方だと信じてきた。 ロシアがクリミア半島を実効支配したことで、ロシアに対する敵愾心はいっそう募っている。敵の敵は味方――。リヴィウに生を享けた者にとって、ロシアは仇敵。そのロシアと鋭く対峙するアメリカは味方とも言える。リヴィウ生まれの男なら、ワシントンが送り込んでくる接触相手ともウマが合う、そう北京は踏んだのかもしれない。 だが実際に秘密と隣り合わせの暮らしを始めてみると、神経をすり減らす日々だった。通信が傍受されてはいないか。尾行されているのではないか。一日として心休まるときはなかった。 絵本を閉じて窓の外を見ると、それまでタブレットで一心不乱に論文を読んでいた隣のブルネットの女性が、優しく微笑んで話しかけてきた。「今読んでいらしたのは日本の童話かしら。日本語が読めるなんて羨ましい。私は学会で初めてあの国を訪れたのですが、京都の美しさにすっかり魅せられてしまって、次は仕事を離れてゆっくり過ごしてみたいわ」 桃太郎と豆太郎の話をひとしきり披露するうち、すっかり打ち解けた。「お仕事の資料とは知りながら、タブレットの画面をつい拝見してしまいました。肝臓のお医者様なのですか。じつは私の一人娘が肝臓病を患っていまして――」「ええ、私は肝臓の専門医です。京都で開かれた国際肝移植学会で研究発表を終えてロンドンに帰るところです」 コヴァルチュックはおずおずと切り出した。「あの、もし差し支えなければ、相談に乗っていただきたいのですが」「もちろん、私でよければ、それでお嬢さんのご容態は」「娘は十年ほど前、ポーランドのワルシャワで肝臓の移植手術を受け、その後も経過はよかったのですが――。それが、ことし初めから肝機能の数値が急に悪くなりまして。免疫抑制剤も前ほど効きません。これからどんな治療を受けるべきか、担当医と相談するために、日本での仕事を一時切り上げてリヴィウに帰るところです」「なるほど、ワルシャワで移植を」 女医はそう呟くと一瞬顔を曇らせた。「それはご心配ですね。こうしてお目にかかったのも何かの縁、どうぞ遠慮なくお話しください。私でできることならお力になりますから」 彼女はそう言ってカードケースから名刺を取り出した。「キングス・カレッジ・ロンドン生命科学部教授」とあった。専門は移植免疫学だという。神様が相談相手として差し向けてくださったとしか思えない。(中略) 獲物はついに投網にかかった――。ブルネットの教授は赤いフレームのリーディンググラスを左手に持ち替えて、打ち合わせ通りに、窓の近くで小さく三度振ってみせた。 消えかけている愛娘の命の炎を前に、救いの手を拒む親などいるはずがない。リヴィウの男はまもなくわが手に落ちる――。すぐ後ろの席に座るスティーブン・ブラッドレーは、心の中で快哉を叫んだ。だが、何食わぬ顔でグレアム・グリーンの名編『ヒューマン・ファクター』を読みふけっている。 ダブル・エージェントに誘う側にとって、寝返りの動機ほど重要なものはない。カネは言うに及ばず、思想・信条も、相手を繋ぎとめておく決定的な拠り所にはならない。二重スパイを取り巻く状況が変われば、あっさりと裏切られるからだ。だが、愛する妻や子供のためなら、決心は容易に揺らがない。『ヒューマン・ファクター』の主人公、モーリス・カッセルが英国秘密情報部を裏切ってソ連の二重スパイになったのも、愛する女性のためだった。彼が赴任していた南アフリカでは白人と黒人の恋愛はご法度だった。カッスルは恋人の黒人女性セイラを国外に逃がそうと試み、その手引きをしてもらう代償として、ソ連の秘密工作員になることを約束させられる。こうしてクレムリンのダブル・エージェントとなった。 コヴァルチェックを落とし、中南海から引き剝がして、二重スパイとして運用するにはどうすればいいか。様々に思いをめぐらしているうち、『ヒューマン・ファクター』から啓示を得て、このオペレーションを思いついた。作戦名はカッスルの妻の名をとって「セイラ作戦」とした。「われ奇襲に成功せり」 通路を挟んでアイル側の座席に控えている松江の古美術商に手話でサインを送った。「本作戦の完遂を祈念する」 ほっそりとした指でサインが返ってきた。『鳴かずのカッコウ』6:コヴァルチュックを追う「鍛冶屋」作戦『鳴かずのカッコウ』5:サイバー戦『鳴かずのカッコウ』4:彷徨える空母『鳴かずのカッコウ』3:身分偽装のお話し『鳴かずのカッコウ』2:第2章 蜘蛛の巣『鳴かずのカッコウ』1:ジェームス山
2022.03.23
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図書館で『理科系の読書術』という本を、手にしたのです。切り口が多彩というか読みどころが多いのが、ええでぇ♪【理科系の読書術】鎌田浩毅著、中央公論新社、2018年刊<「BOOK」データベース>より本を読むのが苦行ですーー著者の勤務する京都大学でも、難関の入試を突破したにもかかわらず、そう告白する学生が少なくない。本書は、高校までの授業になかった「本の読み方」を講義する。「最後まで読まなくていい」「難しいのは著者が悪い」「アウトプットを優先し不要な本は読まない」など、読書が苦手な人でも仕事や勉強を効率よく進めるヒントが満載。文系の人にもおすすめの、理科系の合理的な読書術を伝授する。<読む前の大使寸評>切り口が多彩というか読みどころが多いのが、ええでぇ♪rakuten理科系の読書術第6章から、新聞や雑誌の記事の整理法を、見てみましょう。p173~174<新聞・雑誌記事の整理法を> 第4章で新聞・雑誌からの情報収集法について紹介したが、ここまで述べてきたクリアフォルダーを使うシステムを前提に、整理法をまとめておこう。 私は、新聞や雑誌を読んでいて重要だと思った記事は、すぐに切り抜いておく。おもしろいと思ったところは、線を引いて、自分の感想やキーワードを描き込んで、新聞名、雑誌名とページを記入して切り抜いてしまうのだ。 電車の中などハサミのないときには、印を書き込んだページだけ破り取って持って帰る。残りは捨てて量を減らす。切り抜いた記事は1枚ずつ独立してルーズリーフに貼りつけ、メモ用紙の整理と同様に、クリアフォルダーで整理する。 また、新聞名をいちいち描き込むのは大変だから、自分でわかるように省略して書いておくとよい。 新聞は読んですぐに切り抜いてもよいが、1週間分を週末の空き時間にまとめて片づけるのも効率的である。その場合、新聞の一面の余白などに切り抜くべき記事の一覧をメモしておくと便利である。たとえば「3下」は三面の下、「2◎」は二面に二つ記事がある、という具合である。 こうしておけば、日付とMe(読売夕刊)などのチェックが入っているので、一目瞭然である。作業がぐっとスムーズになる。 また、切り抜いた記事を、その内容に関連する手持ちの本に挟み込んでおくのもよいだろう。たとえば、ファーブル『昆虫記』の書評は手持ちの『昆虫記』のなかに、また吉本隆明の論評は彼の著書に挟んでしまうのだ。 すべて自分の目に触れた情報は、必要な場合にすぐ使えるかたちで採っておく。同様に、他の書籍へのクロスレファランスが生じた場合も、切り抜いた新聞や雑誌の隅にその書籍名を書きとめておくのである。『理科系の読書術』2:書評から本に出合う『理科系の読書術』1:「音楽的な読書」と「絵画的な読書」
2022.03.23
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『朝日デジタルの書評から』フォームや『読みたい本』フォームを作っているのだが、これを市図書館の予約に利用しようと、思い立ったのです。これまでの予約内容と予約候補は以下のとおりです。<予約中>・養老先生、病院へ行く(9/30予約、副本12、予約252)現在78位・伊坂幸太郎『ペッパーズ・ゴースト』(10/30予約、副本7、予約202)現在85位・宮家邦彦『米中戦争』(11/09予約、副本1、予約14)現在2位・松村圭一郎『くらしのアナキズム』(11/27予約、副本1、予約15)現在4位・『猫が30歳まで生きる日』(12/06予約、副本2、予約24)現在12位・ 堀川恵子『暁の宇品』(12/14予約、副本6、予約61)現在30位・人新世の「資本論」(12/18予約、副本24、予約389)現在254位・グレゴリー・ケズナジャット『鴨川ランナー』(12/23予約、副本1、予約18)現在11位・今村翔吾『塞王の楯』(1/21予約、副本11、予約522)現在465位・『スマホ脳』(1/28予約、副本40、予約511)現在424位・「監視資本主義」(2/07予約、副本1、予約30)現在29位・西加奈子『夜が明ける』(2/15予約、副本16、予約531)現在496位・さばの缶づめ、宇宙へいく(3/08予約、副本5、予約11)現在9位・「わきまえない女」だった北条政子(3/20約、副本1、予約1)<カートで待機中>・N・ネフスキー著『月と不死』・8月の果て・ある日うっかりPTA(副本4、予約39)・グレタたったひとりのストライキ<予約候補>・『コロナ危機の政治』・『鎌倉殿と13人の合議制』:図書館未収蔵・村山斉『宇宙はなぜ美しいのか』:図書館未収蔵 ・ゆく川の流れは、動的平行・半藤一利『太平洋戦争への道 1931-1941』:図書館未収蔵・日本文学100年の名作(6巻):西図書館でみっけ・緒方貞子『難民に希望の光を』・『中国戦線、ある日本人兵士の日記』・山口晃『すヾしろ日記 参』:図書館未収蔵 ・『猫の文学館I』『猫の文学館Ⅱ』・藻谷浩介『進化する里山資本主義』・『カラハリ アフリカ最後の野生に暮らす』・中園成生『日本捕鯨史』:名谷図書館でみっけ・ジョージ・ミーガン『世界最長の徒歩旅行』:図書館未収蔵・ネルケ無方著『迷える者の禅修業』:図書館未収蔵<予約分受取:12/05以降> ・桐野夏生『日没』(4/24予約、12/05受取)・『生物の驚異的な形』(12/11予約、12/19受取)・みちはつづくよ…どこまでゆくの?(別冊太陽)』(1/04予約、1/10受取)・堤未果『デジタル・ファシズム』(10/04予約、1/19受取)・ブレイディみかこ『他者の靴を履く』(8/14予約、1/29受取)・本村凌二『馬の世界史』(2/03予約、2/09受取)・ドードーをめぐる堂々めぐり(1/09予約、2/16受取)・52ヘルツのクジラたち(4/15予約、2/22受取)・『ザリガニの鳴くところ』(6/04予約、3/01受取)・水村美苗『日本語で読むということ』(2/20予約、3/01受取)**********************************************************************【養老先生、病院へ行く】養老孟司著、エクスナレッジ、2021年刊<「BOOK」データベース>より自身の大病、そして愛猫「まる」の死ー。医療との関わり方、人生と死への向き合い方を、みずからもがん患者である東大病院の名医とともに語る。漫画家ヤマザキマリさんとの鼎談も収録。<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(9/30予約、副本12、予約252)>rakuten養老先生、病院へ行く【ペッパーズ・ゴースト】伊坂幸太郎著、朝日新聞出版、2021年刊<出版社>より少しだけ不思議な力を持つ、中学校の国語教師・檀(だん)と、女子生徒の書いている風変わりな小説原稿。生徒の些細な校則違反をきっかけに、檀先生は思わぬ出来事に巻き込まれていく。伊坂作品の魅力が惜しげもなくすべて詰めこまれた、作家生活20年超の集大成!<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(10/30予約、副本7、予約202)>amazonペッパーズ・ゴースト【米中戦争】宮家邦彦著、朝日新聞出版、2021年刊<「BOOK」データベース>よりこれは対岸の火事ではないー最新地政学で読み解く、米中攻防の行方。米中の武力衝突は決してフィクションではない。安全保障学の重鎮である著者が、米国と中国の最新情勢を分析した上で、平時と有事の隙間をつく“グレーゾーン事態”を含む、情報、サイバー、宇宙、電磁界など多次元に広がった「ハイブリッド戦争」の最前線に迫り、二つの大国間で起こりうる軍事対立の見取り図を描く!<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(11/09予約、副本1、予約14)>amazon米中戦争【くらしのアナキズム】松村圭一郎著、 ミシマ社、2021年刊<「BOOK」データベース>より国家は何のためにあるのか?ほんとうに必要なのか?「国家なき社会」は絶望ではない。希望と可能性を孕んでいる。よりよく生きるきっかけとなる、“問い”と“技法”を人類学の視点からさぐる。アナキズム=無政府主義という捉え方を覆す、画期的論考!<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(11/27予約、副本1、予約15)>rakutenくらしのアナキズム【猫が30歳まで生きる日】宮崎徹著、 時事通信出版局、2021年刊<「BOOK」データベース>よりAIM治療で、医療革命が起こる!猫にとって宿命的な病、腎臓病。長らく不明だったその原因がついに解明された。血液中のタンパク質「AIM(Apoptosis Inhibitor of Macrophage)」で治療が可能になるのだ。さらにAIMは、猫だけでなく人間にも効き、また腎臓病のみならず、アルツハイマー型認知症や自己免疫疾患など、これまで“治せない”と言われてきた病気への活用も期待できる。最新医療研究のリアルがここにある。<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約12/06予約、副本2、予約24)>rakuten猫が30歳まで生きる日【暁の宇品】堀川恵子著、講談社、2021年刊<「BOOK」データベース>より日清戦争、上海事変、ガダルカナル、そして8・6-。日本の「海の戦争」を支えた輸送基地=宇品港の三人の司令官と、軍都・広島が背負った「宿命」。日本軍事史上の最重要問題に光を当てる傑作。<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(12/14予約、副本6、予約61)>rakuten暁の宇品【人新世の「資本論」】 斎藤幸平著、集英社、2020年刊<「BOOK」データベース>より人類の経済活動が地球を破壊する「人新世」=環境危機の時代。気候変動を放置すれば、この社会は野蛮状態に陥るだろう。それを阻止するためには資本主義の際限なき利潤追求を止めなければならないが、資本主義を捨てた文明に繁栄などありうるのか。いや、危機の解決策はある。ヒントは、著者が発掘した晩期マルクスの思想の中に眠っていた。世界的に注目を浴びる俊英が、豊かな未来社会への道筋を具体的に描きだす。<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(12/18予約、副本24、予約389)>rakuten人新世の「資本論」【鴨川ランナー】グレゴリー・ケズナジャット著、講談社、2021年刊<「BOOK」データベース>より日本と世界の狭間で生まれた中篇二作。外国から京都に来た青年の日常や、周囲の扱い方に対する違和感、その中で生きる不安や葛藤等を、「きみ」という二人称を用いた独特の文章で内省的に描く。京都文学賞受賞作(「鴨川ランナー」)。福井の英会話教室を突如やめる羽目になった主人公は、ある日同僚の紹介で結婚式の牧師役のバイトを紹介されるが…(「異言」)。第二回京都文学賞満票で受賞。日本語を母語としない著者が紡ぐ、新しい感性による越境文学。<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(12/23予約、副本1、予約18)>rakuten鴨川ランナー【塞王の楯】今村翔吾著、集英社、2021年刊<出版社>より近江の国・大津城を舞台に、石垣職人“穴太衆”と鉄砲職人“国友衆”の宿命の対決を描く究極のエンターテインメント戦国小説。<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(1/09予約、副本4、予約6)>shueisha塞王の楯【スマホ脳】アンデシュ・ハンセン著、新潮社、2020年刊<「BOOK」データベース>より平均で一日四時間、若者の二割は七時間も使うスマホ。だがスティーブ・ジョブズを筆頭に、IT業界のトップはわが子にデジタル・デバイスを与えないという。なぜか?睡眠障害、うつ、記憶力や集中力、学力の低下、依存ー最新研究が明らかにするのはスマホの便利さに溺れているうちにあなたの脳が確実に蝕まれていく現実だ。教育大国スウェーデンを震撼させ、社会現象となった世界的ベストセラーがついに日本上陸。<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(1/28予約、副本40、予約537)>rakutenスマホ脳【監視資本主義】 ショシャナ・ズボフ著、東洋経済新報社、2021年刊<「BOOK」データベース>より世界的ベストセラー!監視資本主義という言葉を生み出したハーバード・ビジネススクール名誉教授が描く新世界。私たちを急襲する隠された力とその対抗策。オバマ元大統領が選ぶ2019年ベストブック選出!<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(2/07予約、副本1、予約30)>rakuten監視資本主義【夜が明ける】西加奈子著、新潮社、2021年刊<「BOOK」データベース>より思春期から33歳になるまでの男同士の友情と成長、そして変わりゆく日々を生きる奇跡。まだ光は見えない。それでも僕たちは、夜明けを求めて歩き出す。現代日本に確実に存在する貧困、虐待、過重労働ー。「当事者でもない自分が、書いていいのか、作品にしていいのか」という葛藤を抱えながら、社会の一員として、作家のエゴとして、全力で書き尽くした渾身の作品。<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(2/15予約、副本16、予約531)>rakuten夜が明ける【さばの缶づめ、宇宙へいく】小坂康之×林公代著、イースト・プレス、2022年刊<「BOOK」データベース>より「宇宙食、つくれるんちゃう?」はじまりは生徒の一言だった。「鯖街道を国際宇宙ステーションへ!」高校生が作った缶づめが、宇宙へ旅立った!予算の不足や開発の難航、そして学校は統廃合の危機に。300人におよぶ生徒たちがつないだ、13年間にわたる開発のバトン。そして、それを支えた教員や周囲の大人たち。葛藤の中で皆が力を合わせたとき、宇宙への扉が開いたー。大気圏突破ノンフィクション!!<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(3/08予約、副本5、予約11)>rakutenさばの缶づめ、宇宙へいく【「わきまえない女」だった北条政子】跡部蛮著、双葉社、2021年刊<「BOOK」データベース>より鎌倉時代における武家政権の政治の主役は、間違いなく北条政子であった。源頼朝や北条義時とて脇役にすぎない。北条政子という類い希なる政治家を生んだのは、鎌倉時代まで特有の「女性の地位」が関係している。父親にも、夫にも、兄弟たちにも屈せず、我が道を進んだ元祖「わきまえない女」北条政子の真実を当時の女性の地位から解き明かしていく。<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(3/20約、副本1、予約1)>rakuten「わきまえない女」だった北条政子【月と不死】N・ネフスキー著、平凡社、1971年刊<出版社>より著者は日本民俗学界の異色の存在として知られるロシア人学者で,柳田国男,折口信夫らと親交を結び,沖縄,東北などの民俗を採録した。本書は日本語で発表された論文・書簡を網羅した唯一の著作集。<読む前の大使寸評>ロシア人にして、日本民俗学界の異色の存在が気になるのです。<図書館予約:(とりあえずカートに入れておこう)>heibonsha月と不死【8月の果て】柳美里著、新潮社、2007年刊<「BOOK」データベース>より日本統治下の朝鮮・密陽に生を受け、マラソンでの五輪出場を目指した亡き祖父・李雨哲。そのうしろ姿を追い、路上を駆けることを決意した柳美里。ふたりの息づかいが時空を越えて重なる瞬間、日本と朝鮮半島のあわいに消えた無数の魂が封印を解かれ、歴史の破れ目から白い頁に甦る。偉丈夫の雨哲と美丈夫の弟・雨根。血族をめぐる、ふたつの真実の物語が、いま日本文学を未踏の高みへと押し上げる。<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(とりあえずカートに入れておこう)>rakuten8月の果て図書館予約の運用にも慣れて、速攻で入手するコツも何となくつかんだと思うのだ♪・朝日書評欄で探すとしたら、3ヶ月前掲載くらいのモノが狙い目かも。・専門的すぎるほどのモノは、予約0となっていることが多い。・受取館に収蔵しているモノは、移送する手間が省けるので早くなるだろう。・本屋の店頭に出た直後の新刊本・ウィキペディアでめぼしい著作を探す・神戸市図書館の予約順位は毎週火曜日(午前1時~3時) に更新されます。・Kindle版を購入すれば、その本の全て読めるのだが、紙の本から書き写す手間が好きなわけでおます。予約分受取目録R26好書好日トップ図書館情報ネットワーク 蔵書検索システム
2022.03.22
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図書館で『鳴かずのカッコウ』という本を、手にしたのです。神戸を舞台にして国際諜報戦が繰り広げられる小説のようで・・・神戸市民としても興味深いのです。【鳴かずのカッコウ】手嶋龍一著、小学館、2021年刊<「BOOK」データベース>より最小で最弱の情報機関(ヒトなし、カネなし、武器もなし!)公安調査庁に迷いこんだマンガ大好きオタク青年、国際諜報戦争で大金星!?諜報後進国に現れた突然変異種のインテリジェンス・オフィサー。本邦初の脱力系インテリジェンス小説。<読む前の大使寸評>神戸を舞台にして国際諜報戦が繰り広げられる小説のようで・・・神戸市民としても興味深いのです。rakuten鳴かずのカッコウ第7章でコヴァルチュックを追う「鍛冶屋」作戦を、見てみましょう。新長田駅近くの韓国焼肉店が舞台となっています。p232~235<第7章 「鍛冶屋」作戦> Missロレンスも、解撤屋の善玉説は怪しい、と首を傾げた。「バングラデシュの解撤屋というのは、人海戦術で船を解体するようなブラックの業者です。敢えて損を被ってまで廃船を引き受けるような、そんなヤワな連中とは思えません」「たしかに、あの解撤屋はしたたかな商売人や。しかも、そこらのリサイクル業者やない。電炉も転換炉も持ち、屑鉄の流通ルートも押さえとる。タヘール・エンタープライズは、言うたらバングラデシュのコングロマリットや。せこい商いには手は出さん。けどな、北京からの頼みとあらば話は別や。会社の資本はほぼ全額が北京から、それも人民解放軍から出とるんやからな。よう調べてみい」 柏倉の口吻は断定的だった。既に何か裏をとっているのだろう。 そこへ、女将がマッコリと山盛りのキムチを持ってやってきた。Missロレンスを見て、にやっと笑った。「中尾さん、近頃は女の趣味が随分とようなりはって。あのつけまつげのお姐さんとは比べもんにならんわ」 そう言うと、腫れぼったい瞼に手をやって、短いまつげをつまんでみせた。 「あのお姐さん、サムゲタンの湯気でつけまつげをスープのなかに落としてしもて。ワカメと思ってのみ込んで、えらい騒ぎやったわ」 Missロレンスが店中に響き渡るような笑い声をあげた。「面白すぎです。笑いすぎておなかの筋肉が痛い――」「おばちゃん、勘弁してや。こいつらは俺の部下や、ミナミの連中やないで」 柏倉はろくに返事もせず、おばちゃんはMissロレンスの頭から足先までじっくりと眺めまわした。ネイビーブルーのカシミアのセーターに光る真珠のネックレスに目をとめる。「8ミリ玉やろか。ええなあ、そんくらいの大きさ、品がようて。山の手のお嬢さん、またひとりでも来てや。けど、煙で燻製になるから、上等な服は着てこんといて」 おばちゃんはMissロレンスにはことのほか愛相がよかったが、隣の壮太には何の関心も示さなかった。 高橋がオイキムチを箸でつまみながら言った。「真珠のネックレスといえば、タヘール・エンタープライズの本拠地、バングラデシュのチッタゴン港は、『真珠の首飾り戦略』のどでかい一粒です。いまや海洋強国を呼号する中国の――」「そうや、一帯一路の重要な港や。インド洋で言うたら、バングラデシュのチッタゴン港、スリランカのハンバントタ港、それにパキスタンのグワダル港が代表格やな」 原油の供給源である中東に至るシーレーン。中国政府は石油の道を扼するように点在するアジアの主要な港に膨大な資金を注ぎ込み、最新の港湾設備を整えてきた。それらの拠点港を線でつないでみると、中国という巨人の首にかかる真珠の首飾りに見える。「ハンバントタなら、私、行ったことがあります」 Missロレンスが手酌でマッコリを注ぎながら言った。「十年ほど前ですが、ヨルダンに住んでいた頃、家族と夏休みでスリランカに行きました。その頃のハンバントタは鄙びた漁村でした。マレー系の住民が多くて、市場に出かけても雰囲気はどちらかと言えばイスラム風でした。野生の象やイグアナなんかもいてのどかなところだったことを憶えています」「ふーん、そうやったんや」 壮太は頷きながら、意気揚々と巨象に跨るMissロレンスを思い浮かべてみた。「それが、中国から巨額の資本が流れ込んで、いまじゃ最新の埠頭に巨大なクレーンを備える南アジア有数の港湾に変身したんですから驚きです。とはいっても、ハンバントタはもうスリランカとは言えないのかも――」「なんでなん?」「だって、借金漬けノスリランカは、ハンバントタ港を中国に向こう99年間、貸し出すことにしたんですから。事実上、中国の手に落ちたようなものものですよ」 バングラデシュのチッタゴン港にも、同じように中国の手が伸びている。タヘール・エンタープライズが北京のフロント企業だとしても何の不思議もない、とMissロレンスの見立てを補強してみせた。『鳴かずのカッコウ』5:サイバー戦『鳴かずのカッコウ』4:彷徨える空母『鳴かずのカッコウ』3:身分偽装のお話し『鳴かずのカッコウ』2:第2章 蜘蛛の巣『鳴かずのカッコウ』1:ジェームス山
2022.03.22
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図書館で『鳴かずのカッコウ』という本を、手にしたのです。神戸を舞台にして国際諜報戦が繰り広げられる小説のようで・・・神戸市民としても興味深いのです。【鳴かずのカッコウ】手嶋龍一著、小学館、2021年刊<「BOOK」データベース>より最小で最弱の情報機関(ヒトなし、カネなし、武器もなし!)公安調査庁に迷いこんだマンガ大好きオタク青年、国際諜報戦争で大金星!?諜報後進国に現れた突然変異種のインテリジェンス・オフィサー。本邦初の脱力系インテリジェンス小説。<読む前の大使寸評>神戸を舞台にして国際諜報戦が繰り広げられる小説のようで・・・神戸市民としても興味深いのです。rakuten鳴かずのカッコウ第6章の途中からサイバー戦を、見てみましょう。p197~201<第6章 守護聖人> 壮太は点出し(たてだし)の茶の後片付けも手際よく済ませ、ジェームス邸を後にした。袴姿のため、塩屋から電車に乗るのをあきらめ、タクシーを拾って月見山の自宅に帰りついた。職場で落ち合おう。Missロレンスとは、そう打ち合わせておいた。コヴァルチュック夫妻が六甲アイランドの自宅に帰り着いてPCを開く前にこちらの準備を整えておかなくては――。 壮太は午後7時前に職場に着いたが、Missロレンスは一足先に作業を始めていた。いつものように髪を下ろし、ココア色のセーターにデニムという臨戦態勢だった。同僚の調査官たちはすでにみな退庁し、サイバーセキュリティの専門家が待機している。 今回のような重要作戦は、上層部を通じて本庁の参事官室にお伺いを立て、承認を得なければならない。参事官室は、エージェントの獲得、偽装工作、さらには極秘アジトの設立などを指揮・監督する司令塔である。本来なら、首席の立場では直に参事官室と連絡をとる権限がない。だが、柏倉は上席専門職から厚い信任を受けているのだろう。電話一本で参事官室からゴーサインを取り付け、本庁のIT室からもサイバーセキュリティ要員を派遣してもらった。 公安調査官のデスクにあるPCは、組織内部のイントラネット専用で、セキュリティ保全のため外部から遮断されている。検索エンジンやブラウザ機能を使う場合は、事務所の一角に設置されたインターネット専用のPCを使う決まりになっている。神戸のオフィスに配されているのは5台。今回はそのうちの1台のOSにロシア語とウクライナ語が追加され、通信態勢はすっかり整っていた。 Missロレンスは、まずマルーシャ夫人のアドレスを打ち込んだ。 親愛なるマルーシャさん 今日はとても楽しい時間をご一緒に過ごすことができました。コヴァルチュック氏の守護聖人に見守られて、光り輝くような年になりそうな予感がします。早速ですが、ご依頼のあった京都・西陣の『坂井芳』の住所と電話番号、ウェブサイトのURLをお送りお送りします。(中略) 京都は神戸とは違い、底冷えがしますので、お出かけになるときは厚手のコートをお召しくださいね。 西野ユリ ロシア語の通信文を書き終わると、Missロレンスは私用のケータイに保存しておいた着物の写真を三枚選び出し、サイバー担当官に転送した。彼はそれらを素早く添付ファイルに仕立て、コンピュータ・ウイルスを潜り込ませた。マルーシャ夫人がファイルを開けば、彼女のパソコンに侵入できる。 コヴァルチュック夫妻を標的としたオペレーションをいまから発動したい——。壮太はそう柏倉に連絡し、採集の承認を取りつけた。これで手筈はすべて整った。ふたりは互いに目を見合わせ、Missロレンスが送信ボタンを押す。どうか守護聖人ステファノのご加護がありますように。 果たして、今夜中にマルーシャ夫人がメールを見て返事をくれるだろうか。そして何より、添付ファイルを開けるだろうか。三人は身じろぎもせず、返信を待った。「ところで、ロシア語とウクライナ語って、どれくらい近いん?」 壮太がMissロレンスに尋ねる。「そうね、キリル文字を使うのは同じ。文法も似ていて、語順もほぼ同じ。でも発音は違うし、単語もそれなりに違うようですよ。まあ、スペイン語とカタロニア語、ドイツ語とオランダ語くらいの違いでしょうか」「はぁ、そう言われても全然わからへんなぁ。ロシア語ができればウクライナ語は読めるん?」「似た単語もありますから、だいたいの意味はとれると思います。まあ、推理するセンスは要りますが。最近では翻訳ソフトもあるし、大丈夫でしょう」「ふーん、そういうもんか。よろしく頼むわ」 Missロレンスがアラビア珈琲を淹れるため席を立とうとしたそのときだった。PCに「新着メールあり」と表示が出た。「きたぞ、返信だ」 サイバー担当官はふたりを静かに制して、添付ファイルが付されていないか、まず確かめた。ついていれば、コンピュータ・ウイルスが逆に侵入してくる恐れがある。添付ファイルは付いていなかった。それでも不審な兆候がないか、念入りにチェックする。 大丈夫だ――。サイバー担当官は無言で頷いた。『鳴かずのカッコウ』4:彷徨える空母『鳴かずのカッコウ』3:身分偽装のお話し『鳴かずのカッコウ』2:第2章 蜘蛛の巣『鳴かずのカッコウ』1:ジェームス山
2022.03.21
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図書館で『理科系の読書術』という本を、手にしたのです。切り口が多彩というか読みどころが多いのが、ええでぇ♪【理科系の読書術】鎌田浩毅著、中央公論新社、2018年刊<「BOOK」データベース>より本を読むのが苦行ですーー著者の勤務する京都大学でも、難関の入試を突破したにもかかわらず、そう告白する学生が少なくない。本書は、高校までの授業になかった「本の読み方」を講義する。「最後まで読まなくていい」「難しいのは著者が悪い」「アウトプットを優先し不要な本は読まない」など、読書が苦手な人でも仕事や勉強を効率よく進めるヒントが満載。文系の人にもおすすめの、理科系の合理的な読書術を伝授する。<読む前の大使寸評>切り口が多彩というか読みどころが多いのが、ええでぇ♪rakuten理科系の読書術第4章の読みどころを、見てみましょう。p115~117<書評から本に出合う> 情報源として、新聞と並んで取り上げられる雑誌であるが、刊行点数がおびただしく、あれもこれもと追い求めていると、情報を消化しきれなくなる。そこで、総合月刊誌と自分の専門や関心事に関する雑誌だけに絞って読むことを勧めたい。月刊誌や隔週刊誌は世界情勢を知るために最適である。 大変残念なことに最近はこれらを読んでいる大学生が激減しているが、実は総合月刊誌(『中央公論』『文芸春秋』『新潮45』『世界』『正論』など)の論文には著者の労力が投入されており、必然的に質の高い情報を得ることができる。のちに単行本となってまとめられるような力作が掲載されていることもある。 ところで、たいていの雑誌には巻末近くに書評が掲載されているので、本を選ぶ際の参考になる。新聞の日曜日の朝刊にも書評コーナーがある。多くの書評は内容を的確にまとめているだけでなく、現代社会の問題点を鋭く指摘しているので、処方を読むだけでも参考になる。 特に、世のなかに良書を広めることに本気で邁進している熱意溢れた書き手がいる。また、長年地道にすぐれた書評を書き続けている書評家も少なからず存在する。この人が薦める本ならば間違いない、と信頼できる書評家に出会えればなおよいだろう。 書評のできの良し悪しの判断については、書籍とまったく同じように、読者が書評をたくさん読みこむことによって培われてくる。新聞や雑誌に書評が掲載されているのを見たら、サッと目を通すことから始めていただきたい。 ネットには、「読書メーター」や「ブクロブ」など、読書の感想を載せたウェブサイトもある。自分にとって「ヒット率の高い」書評欄や書評子が見つかるのは、とても楽しいことである。 書評の世界と本の世界は、実はリンクしている。書評のできを的確に判断できるようになれば、本の鑑識眼も上昇するのだ。本を選ぶとき指針として信頼できるものを自分で見つけることは、その後の読書力を増すためにも重要である。<最後まで読みきらない> 情報収集のときには、他の話題を読むなど横道に逸れないようにする。目的遂行に最大の注意を払うのだ。新聞・雑誌でも同様である。自分のテーマに必要な個所だけ、飛ばし読みをしながらチェックを入れていく。 今、何を収集すべきかを常に意識することは、大変重要である。というのは、著者のうまい言い回しに乗せられて他の部分に気を取られ、「頭のメモリ(容量)」を使い果たしてしまうことがよくあるからだ。ついおもしろくなって読みふけってしまうと、足りなくなるのは時間だけでない。むしろ「思考のメモリ」を食ってしまうほうが、当面の仕事には害毒となるのだ。このメモリのことを以下では「脳内メモリ」と呼ぶことにする。 たとえば、新聞なら見出しだけに目を通す。スポーツ記事や漫画を読みふけってはいけない。雑誌では目次を見て、開く個所を最初に決める。中身まで読んでいいのは、目的に合致した項目だけである。目に入ってきたその他の情報は、自動的に「別ルート」に行くように意識しておく。 比ゆ的に言えば「頭のシステム」を作っておく。時間と脳内メモリを食わずに済ませる方法を作るのが大事なのである。『理科系の読書術』1:「音楽的な読書」と「絵画的な読書」
2022.03.21
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図書館で『理科系の読書術』という本を、手にしたのです。切り口が多彩というか読みどころが多いのが、ええでぇ♪【理科系の読書術】鎌田浩毅著、中央公論新社、2018年刊<「BOOK」データベース>より本を読むのが苦行ですーー著者の勤務する京都大学でも、難関の入試を突破したにもかかわらず、そう告白する学生が少なくない。本書は、高校までの授業になかった「本の読み方」を講義する。「最後まで読まなくていい」「難しいのは著者が悪い」「アウトプットを優先し不要な本は読まない」など、読書が苦手な人でも仕事や勉強を効率よく進めるヒントが満載。文系の人にもおすすめの、理科系の合理的な読書術を伝授する。<読む前の大使寸評>切り口が多彩というか読みどころが多いのが、ええでぇ♪rakuten理科系の読書術この本の冒頭から、見てみましょう。p12~14<「音楽的な読書」と「絵画的な読書」> 実は、本には途中でやめてよい本と、やめられない本がある。そもそもこうした二種類があることから認識していただきたい。途中でやめてよい本は好きな個所から読んでも、飛ばし読みしてもよい。読む間はじっくり読むのだが、どこで中止してもかまわない本である。 これに対して、最後まで読まないと意味のない本がある。たとえば、映画は最初から最後まで見ないと理解できないもので、流れる時間をそのまま体験する。音楽も同じく連続性のある時間を要求するアイテムである。 それに対して、美術館に展示されている絵画はどれから見てもよい。自分の持ち時間に合わせて鑑賞できるし、好きな絵だけを見てもよい。すなわち、不連続の時間で情報を得られるものである。これと同じく、細切れの時間で読む本がある。たとえ細切れでも、読書が積み重なればそれなりの情報が得られる。 音楽と絵画の違いと同様に、読書にもこうした違いがあることを認識していただきたい。「音楽的な読書」と「絵画的な読書」という二つの異なる読み方である。そして、読書の敷居を低くするためには、絵画的な非連続な読書を受け入れることから始めるとよいのである。 ここで「音楽的な読書」と「絵画的な読書」について少し説明を加えておこう。「音楽的な読書」とは小説など文学作品を読む読書である。冒頭からじっくりと状況や登場人物とつきあいながら、小説の醸しだす世界にどっぷりと浸かっていく。あるいは、推理小説なら、犯人は誰かと思考をめぐらせながらぐいぐいと読み進めていく。手に汗握りながらページをめくる場合もあるだろう。 いずれも、印刷された文字を最初から順番に読み進めることを前提にして書かれており、読者もそうした読み方を行う。そして、この読み方にはあまり技術的な要素はいらない。むしろ、余計なことを考えずに、ただ楽しんで読めばよいのである。 これに対して、本書で提案する読書術は、こうした。「音楽的な読書」とは対極にある「絵画的な読書」のための技術である。換言すれば、文学作品やミステリー小説以外は、本書の読書術で呼んだ方が楽に、かつ効率よく読み進められる。一冊の本を限られた時間で、とりあえず最後まで読破するには、「絵画的な読書」が適しているのだ。
2022.03.20
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図書館で『椿山課長の七日間』という本を、手にしたのです。現世に逆送されるときに持たされるのが、ナイロン製のバックに入った「よみがえりキット」。センターと24時間いつでも繋がる携帯電話をはじめ、なんでも入っている便利なバッグとのこと・・・ドラえもんのようなお話しなのか。【椿山課長の七日間】浅田次郎著、朝日新聞出版、2005年刊<「BOOK」データベース>より働き盛りの46歳で突然死した椿山和昭は、家族に別れを告げるために、美女の肉体を借りて七日間だけ“現世”に舞い戻った!親子の絆、捧げ尽くす無償の愛、人と人との縁など、「死後の世界」を涙と笑いで描いて、朝日新聞夕刊連載中から大反響を呼んだ感動巨編、待望の文庫化。<読む前の大使寸評>現世に逆送されるときに持たされるのが、ナイロン製のバックに入った「よみがえりキット」。センターと24時間いつでも繋がる携帯電話をはじめ、なんでも入っている便利なバッグとのこと・・・ドラえもんのようなお話しなのか。rakuten椿山課長の七日間椿山の驚くべき変身を、見てみましょう。p98~101<現世到着> じっとりと汗ばんだ重い体がのしかかっている。身動きのとれぬままうなされ、椿山は少しずつ不快な眠りの底から這い上がった。 目に見えぬ何ものかに組み敷かれていると思ったのだが、そうではなかった。体が重いのだ。それが自分自身の肉体の重みであると気づくまでには、さらにしばらくの時間が必要だった。 当たり前のことだが、仰向けに寝たベッドは人形に凹んでいる。人間はその肉体の質量の分だけ万有引力に抗っている。存在そのものに苦痛を感じるほど、現世の肉体は重かった。 闇の中で手足を伸ばし、首を回す。やがて目が慣れるに従って、眠りについたときとどこも変わらぬホテルの室内が浮かび上がった。(何だ、まだなのか・・・) てっきり現世のどこかに到着したのだと思っていたが、どうやらもう一眠りしなければならないらしい。仮の肉体とやらはすでに備わっているような気がするが。 再び目をつむり、顔を両手で被って椿山は愕然とした。トレードマークの禿頭に、ざわりと豊かな髪の感触があった。思わずむしり取ろうとしたが、もちろんカツラなどではない。 ベッドから転げ落ちて、窓辺に這い寄った。すでに日はくれている。冥土にも一日というものはあるのだろうか。 いやちがう。重い体をずるずると窓枠まで引き上げ、椿山が見たものは夜空を押し上げる高層ビルの群れとあやかなネオンサインだった。 現世に戻ったのだ。「キャーッ?」 間近に女の悲鳴が聞こえて、椿山は振り返った。室内の闇に目を凝らす。 落ちつけ、落ちつけ。自分の身にいま何が起こっているかを冷静に考えろ。「誰か、いるの?」 不安げな女の声がした。自分が言おうとしたことを、闇の中の女が言った。「落ちついて。騒がないで。おねがい」 そうじゃない。これは自分の声だ。 キャー、と再び金切り声を上げ、椿山は長い髪を両手で掴みながらバスルームに駆け込んだ。灯りをつける。鏡の中に佇んでいるのは、自分とは似ても似つかぬ妙齢の美女だった。 もはや驚くでもなく怯えるでもなく、思いもよらぬ仮の肉体を前にして、椿山はただ呆れた。「よみがえりキット」の黒いカバンの中で、携帯電話が鳴っている。あろうことか着信音は「運命」。「ふざけないでよっ!」 われながらヒステリックな叫びがおぞましい。バスルームから出て「よみがえりキット」をかき回し、電話機を耳に当てた。 担当者マヤの低い声が届いた。「おめでとうございます。あなたは無事、現世に到着しました。ご気分はいかがですか」「はいはい、気分は上々よ。それにしても、よくもまあこんな格好にしてくれたわね」 自然に口から出る女言葉がいよいよおぞましい。電話の向こうで、マヤはフフッと暗い笑い方をした。「誰が決めたわけでもありませんわ。現世人格分類表に基づき、あなたを最も対照的な姿に変えただけです。もしどうしてもお気に召さないのでしたら、チェンジは三人まで可能ですが」「チェンジ?・・・いいわよ、もう。何が出てくるか考えただけでゾッとするわ」「かしこまりました。では、メモのご用意を」「メモ?」「はい。仮の肉体の諸元についてお知らせしておきます。これからはその人物になりきって下さい。まず氏名は、カズヤマ・ツバキ」「どういう字を書くの?」「あなたの俗名をひっくり返しただけです。和山椿。年齢は39歳」「あら、けっこう行ってるのね。もっと若く見えたけど」「のちほどじっくりご覧下さい。近ごろのキャリアウーマンはおしなべて年齢不詳なのです。しかしよく見れば目尻にはすでに多少のシワも出ておりますし、お肌は相当にくたびれておりますわ。さ、復唱して下さい。あなたのお名前」「・・・カズヤマ・ツバキ」「オゥ・イエー。よくできました、ツバキさん」 いいかげんな名前を口にしたとたん、ふしぎな気分になった。和山椿という女性の人格が、すんなりと胸の中に定まったのだった。「悪くないわ。続けて」 メモを取りながら、「椿」は言った。「職業はフリーのスタイリスト。あなたはご存世中、デパートのファッション部門に長くいらしたということなので、そういたしましたの。もちろん、独身。何かご不満は?」「いえ、べつに・・・」「では現世人格を確定いたします。何かお困りの折は、電話機の☆印を押してコールして下さい」 はい、と椿は素直に肯いた。『椿山課長の七日間』1:沙羅の咲く道
2022.03.20
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図書館で『楽園のしっぽ』という本を、手にしたのです。表紙に馬の写真があるように・・・中を覗くと、馬とか田舎暮らしのお話が載っていて著者のアウトドア志向が見えるわけで、ええでぇ♪【楽園のしっぽ】村山由佳著、文藝春秋、2009年刊<「BOOK」データベース>より房総の丘で動物たちに囲まれ、自給自足の生活を送ってきた著者のユーモアあふれるエッセイ集。愛馬シューティが生まれた瞬間の感動、卵から孵し大きくしたニワトリへの愛情、雨不足が田を干上がらせていく風景に“分かちがたい天と地のつながり”を見る視線ー著者の小説世界を育んできた源泉を知る一冊。新たに最終章を収録。<読む前の大使寸評>中を覗くと、馬とか田舎暮らしのお話が載っていて著者のアウトドア志向が見えるわけで、ええでぇ♪rakuten楽園のしっぽモンゴル・トレッキングにおけるヤギの扱いを、見てみましょう。p156~158<旅の終り> の続きです。ちなみに日本に戻ってから何人もこの質問をしたけど、一発で当てた人はほとんどいなかった。 で、答えはというと・・・。「生きたヤギを運んでいけばよい」 言われてみれば、あまりにも当たり前の答えではある。同じ質問をモンゴルの遊牧民にしたとして、1秒以上考えこむ人がいるとは思えない。 なのに日本人はなかなかそれを思いつかなかった、というのはつまり、私たちが日頃いかにとを別モノと思っているかの現れなのだろう。命が肉になる現場はふだん、決して私たちの目に触れないようになっているから、ついつい忘れてしまうのだ。自分の命は他の命の犠牲の上に在るという、そのことを。 そんなわけで、二日目の朝、トラック山盛りの荷物の上に、下半身を穀物袋で覆われたヤギが一頭くくりつけられるのを見た時、私は一瞬、頭が二重にぶれるくらいショックを受けたのだった。 立派な角のはえた茶色いヤギだった。たぶん、「さて」という時にたまたまそのへんにいた、間の悪い一頭だったのだろう。 その日の移動距離は15キロ。 雲一つない草原をひたすら歩いては途中でこつこつ撮影している私たちのずっと後ろを、てっぺんにヤギを積んだトラックがついてくる。スタッフの手では運びきれない撮影機材も一緒に積んであるから、先に行ってもらうわけにもいかないのだ。 おかげで、インタビューカットを撮っている真っ最中にヤギの悲鳴がベエェ~ッ!と割りこんで、「すいません、今んところもう一回」なんてこともあった。そうかと思えば、大きなハゲワシが次々にやってきて頭上をぐるぐる舞ったりもした。「怪我したヤギがいるのかと思って偵察に来てるんだ」 と、レンジャーのビルゲイさんは言った。 夕闇が迫る頃、川原にキャンプを張った。ゆったりと流れる大きな川の向こう岸には黒々とした山が連なり、焚き火の明かりにいくつものカラフルなテントが照らされていた。 日が落ちるなり気温が下がり、私たちは焚き火の火の煙を浴びながら夕飯を浴びながら夕飯を食べた。そのすぐそばで、トラックから下ろされたヤギもまたモソモソとそのへんの草を食べていた。「最後の晩餐ですね」と誰かが言い、それならもっとおいしそうな草を摘んでいってやりたいとも思ったけれど、自分が何をごまかそうとしているかに気づいて、やめた。『楽園のしっぽ』2:モンゴル・トレッキング『楽園のしっぽ』1:ツバメの子
2022.03.19
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図書館で『楽園のしっぽ』という本を、手にしたのです。表紙に馬の写真があるように・・・中を覗くと、馬とか田舎暮らしのお話が載っていて著者のアウトドア志向が見えるわけで、ええでぇ♪【楽園のしっぽ】村山由佳著、文藝春秋、2009年刊<「BOOK」データベース>より房総の丘で動物たちに囲まれ、自給自足の生活を送ってきた著者のユーモアあふれるエッセイ集。愛馬シューティが生まれた瞬間の感動、卵から孵し大きくしたニワトリへの愛情、雨不足が田を干上がらせていく風景に“分かちがたい天と地のつながり”を見る視線ー著者の小説世界を育んできた源泉を知る一冊。新たに最終章を収録。<読む前の大使寸評>中を覗くと、馬とか田舎暮らしのお話が載っていて著者のアウトドア志向が見えるわけで、ええでぇ♪rakuten楽園のしっぽ沙漠が大使のツボということで・・・モンゴル・トレッキングが出て来るあたりを見てみましょう。p128~130<十年> モンゴルへ行くことになった。『トレッキング・エッセイ紀行』という、NHK・BS2の番組のロケである(放送 2004年11月1日「まぼろしの湖を求めて」)。 行き先が行き先だけあって、4日間にわたるトレッキングのうち丸1日は朝から晩までみっちりと馬で移動するのだという。それ以外の日も、人が渡れない川などは馬の助けを借りて渡るのだという。「行きます! いえ、行かせて!」 意気込んで返事をしてから、あらためて世界地図をひろげてみると、モンゴルという国はロシアと中国の間にはさまれていて、思っていたよりずっと大きいのだった。「昼夜の気温の差が激しいんで、防寒の用意だけはしっかりお願いしますね。昼間は30度をこえる炎天下ですけど、夜は零下まで冷えこみますから。何しろ緯度で言ったら北海道と同じくらいなんですから」 最初の打ち合わせでそう脅かされはしたけれど、連続真夏日記録を更新中だった関東にいて、まじめに寒さを心配しろというほうが無理である。へへーんだ、寒いといっても夏なんだし、ひと口に北海道ったって広いじゃんね、と半ばナメモードで確認したところ・・・うそッ! 首都のウランバートルって稚内より来たやんけ。ひゅーるりー、ひゅーるりーらら。 しかも、トレッキングのコースはさらに北へ北へと向かい、大草原から湿地帯をこえて針葉樹林に入り、山を登り、最終目的地である「まぼろしの湖」に至っては遊牧民の人たちでさえ見た者は少ないというくらいの奥地にあるのだった。「お馬さんに乗っけたげるよ」 という誘惑がなかったら、さっさと断っていたと思う。 ともあれ、依頼を受けてから実際に出発するまでは2ヶ月ほどあったので、その間に私がまずしたのは体重を落とすことだった。そう、前にもお話ししたダイエットの努力は、このモンゴル行きのため(というかモンゴルの馬たちのため)でもあったのだ。何せ蒙古馬は体が小さいと聞く。その背中にあんまりなデブが乗っているのが映って、視聴者の皆さんから動物虐待だと抗議の電話が来たりしたら悲しいではないか。蒙古馬 さらに日々のワークアウトの合間には、うちのジャックに付き合ってもらって乗馬の練習もした。向こうの馬がどんな荒れ地を走っても落っこちないで済むようにと、あぶみから足を抜いて乗ってみたりもした。 そうして、どうにか体重を4キロ落とすことに成功した私は、行く先に待ちうける馬たちとの出会いに胸躍らせて、モンゴル行きの飛行機に乗りこんだのだったが――。 飛ぶこと4時間半、窓の下はるかに赤茶けたゴビ砂漠が見えはじめた頃だった。 座席の横を通り過ぎようとした女性が、ふと立ち止まり、まじまじと私の顔をのぞきこんだ。「うそ・・・ムラヤマさん?」 なんと、もう十年も前に朝のニュース番組の仕事を共にした女性だった。『楽園のしっぽ』1:ツバメの子
2022.03.19
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図書館で『楽園のしっぽ』という本を、手にしたのです。表紙に馬の写真があるように・・・中を覗くと、馬とか田舎暮らしのお話が載っていて著者のアウトドア志向が見えるわけで、ええでぇ♪【楽園のしっぽ】村山由佳著、文藝春秋、2009年刊<「BOOK」データベース>より房総の丘で動物たちに囲まれ、自給自足の生活を送ってきた著者のユーモアあふれるエッセイ集。愛馬シューティが生まれた瞬間の感動、卵から孵し大きくしたニワトリへの愛情、雨不足が田を干上がらせていく風景に“分かちがたい天と地のつながり”を見る視線ー著者の小説世界を育んできた源泉を知る一冊。新たに最終章を収録。<読む前の大使寸評>中を覗くと、馬とか田舎暮らしのお話が載っていて著者のアウトドア志向が見えるわけで、ええでぇ♪rakuten楽園のしっぽ鳥類が大使のツボということで・・・ツバメが出て来るあたりを見てみましょう。p36~40<飛べないツバメ> このところ、ひざしの強さが半端じゃない。 朝も7時をすぎともう、肌に当たるひがちりちりと痛いくらいで、だから近頃はキューリやナスに水をやるだけでも、あるいは馬やニワトリやウサギたちのために草を刈るだけでも日焼け止めをしっかり塗ってから臨んでいるのだけど――山奥の田んぼのド真ん中で一人、トロピカルなココナツの香りをただよわせているのって、かなりむなしい。誘われて寄ってくるのは犬かハエくらいだ。 それでもやっぱりシミ。ソバカスはこわいから、とくに顔まわりなどは毛穴やらシワやら(泣)に溜まらないよう丁寧に日焼け止めをのばす。若い頃はこんなもんチョチョイのチョイで済んだのになあと思いつつ。「な―んかこのごろ下地作りに時間かかるようになっちゃってさあ」 とボヤいたら、相方めが言った。「なんなら物置にパテあんぞ。コンクリのヒビわれ補修用のやつ」 ・・・コロス。 春から夏へと移り変わっていくこの季節には、ありとあらゆる生きものが子育てにいそしむ。草を刈っていたら野ネズミの巣(子ネズミ入り)が現れたり、畦道の先をタヌキが子連れで横切ったり・・・。 うちの馬小屋には今年、ツバメが巣をかけた。大きな梁の真ん中、ひとに観察はされるが邪魔はされないという絶好の位置だ。 チーチージュクジュクキュイキュイ、とさえずりながら慌しく出入りする親鳥を、馬小屋の屋根によじのぼった猫たちが日がな一日見張っている(でも届かない)。その猫たちを、犬たちが下から見あげては吠えまくる(でも届かない)。 シーッと彼らを黙らせながら一緒に見あげると、のどの赤いヒナが競って口をあけているのが見える。ポケットのような形の巣は、泥を唾液で固めて作るものらしい。昔は人間の家も地方ごとに土塀や塗り壁の色が違ったというけれど、彼らの巣はいまだにそうなんだろう。 毎年、こうしてツバメを見るたびに思い出してしまうことがある。 小学4年生のキャンプ。学年全員が、4台のバスに分乗して遠出をした帰り道のことだ。 バスを待つ駐車場まで列になって歩いて戻る途中、私は、とある家の前の溝に落ちているツバメのヒナを見つけて動けなくなってしまった。みんなが押し合いへし合いして覗きこむなか、うずくまっているヒナを両手ですくいあげる。くちばしなんか文字通り黄色くて、ちょっと押してもつぶれてしまいそうだけれど、前にスズメだって育てたことあるもの、きっと大丈夫。 と、滞る列を不審に思った先生が走り寄ってきた。「そこ、何してるの! 道草してないでまっすぐ歩きなさい!」「先生、見て、ツバメの子が・・・」 最後まで言う暇もなかった。先生は一瞬迷いこそしたものの、すぐにヒナをひったくるようにして私の帽子に入れると、列のほうへづいっと背中を押しやったのだ。 交通量の多いところだったから先生もぴりぴりしていたのだろう、と、今だからわかる。でも当時の私は、大好きな先生の険しい横顔と、押された力の思いがけない強さにスッカリすくんでしまい、バスが動きだしてからも帽子の中のヒナを眺めるふりを装ってうつむいていることしかできなかった。 けれど、バスは5分ほど走った後、するすると路肩に寄って止まった。運転席のほうから無線でほかのバスとやり取りする声が聞こえ、やがて男の先生が私の席へやって来て、ひどく優しい声で言った。「そのヒナはここに残していこう。生きた餌しか食べないから僕らはとても育てられないけど、ここならお母さんツバメが見つけて餌を運んでくれるから。ね?」 まわりじゅうの視線が注がれていた。私のせいで4台ものバスが止まっているのだ。巣からこんなに離れた今、お母さんツバメ云々という先生の言葉がその場を丸くおさめるためのウソに過ぎないことくらい子供心にもわかっていた。でも私には何も言えなかった。そんなのウソだよ、と言ってしまったが最後、ヒナを守るために先生たちと戦わなくてはならなくなる。ああ、こんなことなら拾ったりしなければよかった。せめて元の場所に帰してやれたら・・・。 結局、しばらくして、バスは再び走りだした。ピィピィと鳴くヒナを、道路脇の草むらに残して。 先生たちばかりかクラスのみんなまでがほっとしているのを肌で感じながら、私はやっぱりうつむいていた。あのヒナを守らずに自分自身を守ってしまった、そう思うといたたまれなさに顔が上げられなかった。か弱いヒナの鳴き声が耳に残って、涙がこぼれそうだった。
2022.03.18
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図書館で『椿山課長の七日間』という本を、手にしたのです。現世に逆送されるときに持たされるのが、ナイロン製のバックに入った「よみがえりキット」。センターと24時間いつでも繋がる携帯電話をはじめ、なんでも入っている便利なバッグとのこと・・・ドラえもんのようなお話しなのか。【椿山課長の七日間】浅田次郎著、朝日新聞出版、2005年刊<「BOOK」データベース>より働き盛りの46歳で突然死した椿山和昭は、家族に別れを告げるために、美女の肉体を借りて七日間だけ“現世”に舞い戻った!親子の絆、捧げ尽くす無償の愛、人と人との縁など、「死後の世界」を涙と笑いで描いて、朝日新聞夕刊連載中から大反響を呼んだ感動巨編、待望の文庫化。<読む前の大使寸評>現世に逆送されるときに持たされるのが、ナイロン製のバックに入った「よみがえりキット」。センターと24時間いつでも繋がる携帯電話をはじめ、なんでも入っている便利なバッグとのこと・・・ドラえもんのようなお話しなのか。rakuten椿山課長の七日間この本の冒頭から、見てみましょう。p9~12<沙羅の咲く道> 思い出せない。 どうしても思い出せない――。 純白の花を咲かせる沙羅の並木道wぱるきながら、椿山和昭は懸命に考えた。 ここはいったい、どこなのだ。自分はどこに向かって歩いているのだ。 片側が三車線の広い道路は地平まで続くかと思われるほどまっすぐで、時おりのんびりとした速度で車が往き過ぎる。歩道の人影は疎らである。これもまた実にのんびりと、同じ歩様を保っている。 ふと、自分までが同じ歩調になっていることに気付いて、椿山は街路樹の根方に立ち止まった。 みずみずしい若葉を見上げて、沙羅の木はこんなに大きくなるのかと思った。そういえば自宅の玄関先に植えられた沙羅も、白い花をほころばせていた。 ようやく1日の始まりを思い出した。けさの出がけに、玄関で妻とかわした会話だ。(これは椿か)(ちがうわよ。沙羅っていうの)(シャラ? へえ、聞いたことがないけど、きれいな花だな)(前に住んでいた人がね、この木は初夏になるととってもきれいな白い花が咲くから、枝は詰めないでって言ってた) 幸福な朝だった。ちょうど一回り歳下の妻は、郊外の一戸建てに引っ越してからいっそう若やいだ。転校するのがいやだと言って泣いた息子も、マンション住まいのころよりずっとのびのびしている。(中略) 坂道の途中から、椿山は何度も振り返った。(遅刻するぞ、バイバイ) けさに限って、息子はなぜ岐れ道にじっと佇んで父を見送っていたのだろう。 それから―― 椿山は満開の沙羅の花を見上げながら考えた。「初夏のグランド・バザール」初日。他の百貨店ではまず真似のできない、トップ・シーズンの大売り出しである。例年このセールには大型予算が組まれ、婦人服飾部の上半期の売上達成は、店休日なしのこの7日間にかかっていると言ってもよかった。 それにしても、全館の売上が前年を一割も下回り続けているご時世に、対前年120パーセントという予算は無謀だった。いったいどういう根拠でそんな数字が出るのかと、先週の会議の席で椿山は部長に詰め寄った。もし予算が達成できなければ、売場担当課長の椿山は第一級戦犯である。婦人服飾部の売上のおよそ四割方は、ヤング・ミセスとキャリア・ウーマンをクライアントとする婦人服第一課が背負っていた。 もちろん、定められた予算を覆すことなどできない。好景気の時代には課長職が自主的に毎週の予算を査定し、ほぼその通りの売上を達成し続けたものだが、近ごろでは椿山の与り知らぬ部長会議で予算が組まれてしまう。ということはつまり、三上部長は実に楽な仕事をして昇進したのにひきかえ、後任の椿山にとって売場担当課長の職務は、最悪のめぐりあわせだった。 無理な予算をクリアすれば勲章ものだ、と部長は笑った。だが、それはちがう。前年の売上を割りこみ続ける百貨店は敗戦の戦場で、処罰はあっても手柄はありえないのだった。現にここ数年、売場担当課長の多くは1年で首をすげかえられ、地方支店や系列会社に飛ばされている。まるで売上の低迷をリストラで埋め合わせているようなものだった。 言うだけのことは言って、三階の売場に戻るエレベーターの中で椿山は考えた。 遅まきながら46歳にして、本店の婦人服課長になった。デパートマンの花形だ。高卒の同期生がみな配送や検品や庶務に埋もれてしまった中で、椿山の「出世」は異例だった。それをしおに、中古の一戸建ても買った。将来の高望みはしないが、ここで潰されてはならない。ささやかな幸福を壊すわけにはいかない。 入社年次からすれば部長は後輩で、かつては値札の付け方から台車の操り方まで椿山が教えた。並ぶ間もなく追い抜かれたのは能力のせいではなく、彼が慶応の経済卒という、百貨店業界の幹部候補生だったからなのだ。 そうした理不尽に屈してはならない。
2022.03.18
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(昨日)お天気良ーし・・・ということで、やや出遅れたが、恒例の大阪城公園の観梅に繰り出したのです。鶴橋の焼肉も兼ねて出かけたのだが、こちらのほうが本命だったりして♪梅林の広場にてこのところ暖かい日が続いたので桜も見頃かと期待したが、やはりまだ早かったのです。・・・桜の見頃は4月初旬でんがな。2021.03.04『近場で観梅』
2022.03.17
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『朝日デジタルの書評から』フォームや『読みたい本』フォームを作っているのだが、これを市図書館の予約に利用しようと、思い立ったのです。これまでの予約内容と予約候補は以下のとおりです。<予約中>・養老先生、病院へ行く(9/30予約、副本12、予約252)現在78位・伊坂幸太郎『ペッパーズ・ゴースト』(10/30予約、副本7、予約202)現在85位・宮家邦彦『米中戦争』(11/09予約、副本1、予約14)現在2位・松村圭一郎『くらしのアナキズム』(11/27予約、副本1、予約15)現在4位・『猫が30歳まで生きる日』(12/06予約、副本2、予約24)現在12位・ 堀川恵子『暁の宇品』(12/14予約、副本6、予約61)現在30位・人新世の「資本論」(12/18予約、副本24、予約389)現在254位・グレゴリー・ケズナジャット『鴨川ランナー』(12/23予約、副本1、予約18)現在11位・今村翔吾『塞王の楯』(1/21予約、副本11、予約522)現在465位・『スマホ脳』(1/28予約、副本40、予約511)現在424位・「監視資本主義」(2/07予約、副本1、予約30)現在29位・西加奈子『夜が明ける』(2/15予約、副本16、予約531)現在496位・さばの缶づめ、宇宙へいく(3/08予約、副本5、予約11)現在9位<カートで待機中>・N・ネフスキー著『月と不死』・8月の果て・ある日うっかりPTA(副本4、予約39)・グレタたったひとりのストライキ<予約候補>・『コロナ危機の政治』・『鎌倉殿と13人の合議制』:図書館未収蔵・村山斉『宇宙はなぜ美しいのか』:図書館未収蔵 ・「諸星大二郎の世界」・半藤一利『太平洋戦争への道 1931-1941』:図書館未収蔵・日本文学100年の名作(6巻):西図書館でみっけ・緒方貞子『難民に希望の光を』・『中国戦線、ある日本人兵士の日記』・山口晃『すヾしろ日記 参』:図書館未収蔵 ・『猫の文学館I』『猫の文学館Ⅱ』・藻谷浩介『進化する里山資本主義』・『カラハリ アフリカ最後の野生に暮らす』・中園成生『日本捕鯨史』:名谷図書館でみっけ・ジョージ・ミーガン『世界最長の徒歩旅行』:図書館未収蔵・ネルケ無方著『迷える者の禅修業』:図書館未収蔵<予約分受取:12/05以降> ・桐野夏生『日没』(4/24予約、12/05受取)・『生物の驚異的な形』(12/11予約、12/19受取)・みちはつづくよ…どこまでゆくの?(別冊太陽)』(1/04予約、1/10受取)・堤未果『デジタル・ファシズム』(10/04予約、1/19受取)・ブレイディみかこ『他者の靴を履く』(8/14予約、1/29受取)・本村凌二『馬の世界史』(2/03予約、2/09受取)・ドードーをめぐる堂々めぐり(1/09予約、2/16受取)・52ヘルツのクジラたち(4/15予約、2/22受取)・『ザリガニの鳴くところ』(6/04予約、3/01受取)・水村美苗『日本語で読むということ』(2/20予約、3/01受取)**********************************************************************【養老先生、病院へ行く】養老孟司著、エクスナレッジ、2021年刊<「BOOK」データベース>より自身の大病、そして愛猫「まる」の死ー。医療との関わり方、人生と死への向き合い方を、みずからもがん患者である東大病院の名医とともに語る。漫画家ヤマザキマリさんとの鼎談も収録。<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(9/30予約、副本12、予約252)>rakuten養老先生、病院へ行く【ペッパーズ・ゴースト】伊坂幸太郎著、朝日新聞出版、2021年刊<出版社>より少しだけ不思議な力を持つ、中学校の国語教師・檀(だん)と、女子生徒の書いている風変わりな小説原稿。生徒の些細な校則違反をきっかけに、檀先生は思わぬ出来事に巻き込まれていく。伊坂作品の魅力が惜しげもなくすべて詰めこまれた、作家生活20年超の集大成!<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(10/30予約、副本7、予約202)>amazonペッパーズ・ゴースト【米中戦争】宮家邦彦著、朝日新聞出版、2021年刊<「BOOK」データベース>よりこれは対岸の火事ではないー最新地政学で読み解く、米中攻防の行方。米中の武力衝突は決してフィクションではない。安全保障学の重鎮である著者が、米国と中国の最新情勢を分析した上で、平時と有事の隙間をつく“グレーゾーン事態”を含む、情報、サイバー、宇宙、電磁界など多次元に広がった「ハイブリッド戦争」の最前線に迫り、二つの大国間で起こりうる軍事対立の見取り図を描く!<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(11/09予約、副本1、予約14)>amazon米中戦争【くらしのアナキズム】松村圭一郎著、 ミシマ社、2021年刊<「BOOK」データベース>より国家は何のためにあるのか?ほんとうに必要なのか?「国家なき社会」は絶望ではない。希望と可能性を孕んでいる。よりよく生きるきっかけとなる、“問い”と“技法”を人類学の視点からさぐる。アナキズム=無政府主義という捉え方を覆す、画期的論考!<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(11/27予約、副本1、予約15)>rakutenくらしのアナキズム【猫が30歳まで生きる日】宮崎徹著、 時事通信出版局、2021年刊<「BOOK」データベース>よりAIM治療で、医療革命が起こる!猫にとって宿命的な病、腎臓病。長らく不明だったその原因がついに解明された。血液中のタンパク質「AIM(Apoptosis Inhibitor of Macrophage)」で治療が可能になるのだ。さらにAIMは、猫だけでなく人間にも効き、また腎臓病のみならず、アルツハイマー型認知症や自己免疫疾患など、これまで“治せない”と言われてきた病気への活用も期待できる。最新医療研究のリアルがここにある。<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約12/06予約、副本2、予約24)>rakuten猫が30歳まで生きる日【暁の宇品】堀川恵子著、講談社、2021年刊<「BOOK」データベース>より日清戦争、上海事変、ガダルカナル、そして8・6-。日本の「海の戦争」を支えた輸送基地=宇品港の三人の司令官と、軍都・広島が背負った「宿命」。日本軍事史上の最重要問題に光を当てる傑作。<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(12/14予約、副本6、予約61)>rakuten暁の宇品【人新世の「資本論」】 斎藤幸平著、集英社、2020年刊<「BOOK」データベース>より人類の経済活動が地球を破壊する「人新世」=環境危機の時代。気候変動を放置すれば、この社会は野蛮状態に陥るだろう。それを阻止するためには資本主義の際限なき利潤追求を止めなければならないが、資本主義を捨てた文明に繁栄などありうるのか。いや、危機の解決策はある。ヒントは、著者が発掘した晩期マルクスの思想の中に眠っていた。世界的に注目を浴びる俊英が、豊かな未来社会への道筋を具体的に描きだす。<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(12/18予約、副本24、予約389)>rakuten人新世の「資本論」【鴨川ランナー】グレゴリー・ケズナジャット著、講談社、2021年刊<「BOOK」データベース>より日本と世界の狭間で生まれた中篇二作。外国から京都に来た青年の日常や、周囲の扱い方に対する違和感、その中で生きる不安や葛藤等を、「きみ」という二人称を用いた独特の文章で内省的に描く。京都文学賞受賞作(「鴨川ランナー」)。福井の英会話教室を突如やめる羽目になった主人公は、ある日同僚の紹介で結婚式の牧師役のバイトを紹介されるが…(「異言」)。第二回京都文学賞満票で受賞。日本語を母語としない著者が紡ぐ、新しい感性による越境文学。<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(12/23予約、副本1、予約18)>rakuten鴨川ランナー【塞王の楯】今村翔吾著、集英社、2021年刊<出版社>より近江の国・大津城を舞台に、石垣職人“穴太衆”と鉄砲職人“国友衆”の宿命の対決を描く究極のエンターテインメント戦国小説。<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(1/09予約、副本4、予約6)>shueisha塞王の楯【スマホ脳】アンデシュ・ハンセン著、新潮社、2020年刊<「BOOK」データベース>より平均で一日四時間、若者の二割は七時間も使うスマホ。だがスティーブ・ジョブズを筆頭に、IT業界のトップはわが子にデジタル・デバイスを与えないという。なぜか?睡眠障害、うつ、記憶力や集中力、学力の低下、依存ー最新研究が明らかにするのはスマホの便利さに溺れているうちにあなたの脳が確実に蝕まれていく現実だ。教育大国スウェーデンを震撼させ、社会現象となった世界的ベストセラーがついに日本上陸。<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(1/28予約、副本40、予約537)>rakutenスマホ脳【監視資本主義】 ショシャナ・ズボフ著、東洋経済新報社、2021年刊<「BOOK」データベース>より世界的ベストセラー!監視資本主義という言葉を生み出したハーバード・ビジネススクール名誉教授が描く新世界。私たちを急襲する隠された力とその対抗策。オバマ元大統領が選ぶ2019年ベストブック選出!<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(2/07予約、副本1、予約30)>rakuten監視資本主義【夜が明ける】西加奈子著、新潮社、2021年刊<「BOOK」データベース>より思春期から33歳になるまでの男同士の友情と成長、そして変わりゆく日々を生きる奇跡。まだ光は見えない。それでも僕たちは、夜明けを求めて歩き出す。現代日本に確実に存在する貧困、虐待、過重労働ー。「当事者でもない自分が、書いていいのか、作品にしていいのか」という葛藤を抱えながら、社会の一員として、作家のエゴとして、全力で書き尽くした渾身の作品。<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(2/15予約、副本16、予約531)>rakuten夜が明ける【さばの缶づめ、宇宙へいく】小坂康之×林公代著、イースト・プレス、2022年刊<「BOOK」データベース>より「宇宙食、つくれるんちゃう?」はじまりは生徒の一言だった。「鯖街道を国際宇宙ステーションへ!」高校生が作った缶づめが、宇宙へ旅立った!予算の不足や開発の難航、そして学校は統廃合の危機に。300人におよぶ生徒たちがつないだ、13年間にわたる開発のバトン。そして、それを支えた教員や周囲の大人たち。葛藤の中で皆が力を合わせたとき、宇宙への扉が開いたー。大気圏突破ノンフィクション!!<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(3/08予約、副本5、予約11)>rakutenさばの缶づめ、宇宙へいく【月と不死】N・ネフスキー著、平凡社、1971年刊<出版社>より著者は日本民俗学界の異色の存在として知られるロシア人学者で,柳田国男,折口信夫らと親交を結び,沖縄,東北などの民俗を採録した。本書は日本語で発表された論文・書簡を網羅した唯一の著作集。<読む前の大使寸評>ロシア人にして、日本民俗学界の異色の存在が気になるのです。<図書館予約:(とりあえずカートに入れておこう)>heibonsha月と不死【8月の果て】柳美里著、新潮社、2007年刊<「BOOK」データベース>より日本統治下の朝鮮・密陽に生を受け、マラソンでの五輪出場を目指した亡き祖父・李雨哲。そのうしろ姿を追い、路上を駆けることを決意した柳美里。ふたりの息づかいが時空を越えて重なる瞬間、日本と朝鮮半島のあわいに消えた無数の魂が封印を解かれ、歴史の破れ目から白い頁に甦る。偉丈夫の雨哲と美丈夫の弟・雨根。血族をめぐる、ふたつの真実の物語が、いま日本文学を未踏の高みへと押し上げる。<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(とりあえずカートに入れておこう)>rakuten8月の果て図書館予約の運用にも慣れて、速攻で入手するコツも何となくつかんだと思うのだ♪・朝日書評欄で探すとしたら、3ヶ月前掲載くらいのモノが狙い目かも。・専門的すぎるほどのモノは、予約0となっていることが多い。・受取館に収蔵しているモノは、移送する手間が省けるので早くなるだろう。・本屋の店頭に出た直後の新刊本・ウィキペディアでめぼしい著作を探す・神戸市図書館の予約順位は毎週火曜日(午前1時~3時) に更新されます。・Kindle版を購入すれば、その本の全て読めるのだが、紙の本から書き写す手間が好きなわけでおます。予約分受取目録R26好書好日トップ図書館情報ネットワーク 蔵書検索システム
2022.03.17
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例年、黄砂のピークは2月~4月のようであるが・・・この黄砂にはPM-2・5が含まれていて危険な降下物であり、中国からの贈りものは迷惑このうえないのです。今日の黄砂情報を見てみましょう。気象庁の黄砂情報黄砂に関する本や過去の日記を紹介します。【ここまでわかった「黄砂」の正体】三上正男著、五月書房、2007年刊<「BOOK」データベース>より知っているようで知らない「黄砂」の常識をくつがえす!!過酷な砂漠体験に挑む科学者たちの情熱とチームワーク。日中共同研究プロジェクト(ADEC)の日本側代表者による、最前線からの「黄砂」レポート。<読む前の大使寸評>ぱらぱらとめくってみると・・・とにかく砂漠に関する記事が充実しているわけです。ここまでわかった「黄砂」の正体『黄砂の季節にそなえて』R1『黄砂の季節にそなえて』
2022.03.16
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今回借りた3冊ですだいたい支離滅裂に借りているけど、今回の傾向は、強いていえば、「手当たり次第」でしょうか♪<市立図書館>・楽園のしっぽ・椿山課長の七日間・理科系の読書術<大学図書館>(ただいま市民への開放サービスを休止中)図書館で手当たり次第で本を探すのがわりと楽しいが・・・これが、図書館での正しい探し方ではないかと思ったりする(笑)***********************************************************【楽園のしっぽ】村山由佳著、文藝春秋、2009年刊<「BOOK」データベース>より房総の丘で動物たちに囲まれ、自給自足の生活を送ってきた著者のユーモアあふれるエッセイ集。愛馬シューティが生まれた瞬間の感動、卵から孵し大きくしたニワトリへの愛情、雨不足が田を干上がらせていく風景に“分かちがたい天と地のつながり”を見る視線ー著者の小説世界を育んできた源泉を知る一冊。新たに最終章を収録。<読む前の大使寸評>追って記入rakuten楽園のしっぽ【椿山課長の七日間】浅田次郎著、朝日新聞出版、2005年刊<「BOOK」データベース>より働き盛りの46歳で突然死した椿山和昭は、家族に別れを告げるために、美女の肉体を借りて七日間だけ“現世”に舞い戻った!親子の絆、捧げ尽くす無償の愛、人と人との縁など、「死後の世界」を涙と笑いで描いて、朝日新聞夕刊連載中から大反響を呼んだ感動巨編、待望の文庫化。<読む前の大使寸評>追って記入rakuten椿山課長の七日間【理科系の読書術】鎌田浩毅著、中央公論新社、2018年刊<「BOOK」データベース>より本を読むのが苦行ですーー著者の勤務する京都大学でも、難関の入試を突破したにもかかわらず、そう告白する学生が少なくない。本書は、高校までの授業になかった「本の読み方」を講義する。「最後まで読まなくていい」「難しいのは著者が悪い」「アウトプットを優先し不要な本は読まない」など、読書が苦手な人でも仕事や勉強を効率よく進めるヒントが満載。文系の人にもおすすめの、理科系の合理的な読書術を伝授する。<読む前の大使寸評>追って記入rakuten理科系の読書術************************************************************図書館大好き537
2022.03.16
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図書館で『鳴かずのカッコウ』という本を、手にしたのです。神戸を舞台にして国際諜報戦が繰り広げられる小説のようで・・・神戸市民としても興味深いのです。【鳴かずのカッコウ】手嶋龍一著、小学館、2021年刊<「BOOK」データベース>より最小で最弱の情報機関(ヒトなし、カネなし、武器もなし!)公安調査庁に迷いこんだマンガ大好きオタク青年、国際諜報戦争で大金星!?諜報後進国に現れた突然変異種のインテリジェンス・オフィサー。本邦初の脱力系インテリジェンス小説。<読む前の大使寸評>神戸を舞台にして国際諜報戦が繰り広げられる小説のようで・・・神戸市民としても興味深いのです。rakuten鳴かずのカッコウ第5章の途中から見てみましょう。中国がウクライナ海軍から買った空母のお話しになっているが、ウクライナ・ファクターというのは今日的でんな。p161~164<第5章 彷徨える空母> あれは壮太が公安調査官として神戸に配属されて2年余りが経った頃のことだった。いつものように調査資料を読みふけっていると、後ろから柏倉の野太い声が聞こえてきた。「おい、梶。どうせ暇やろ。人数合わせにお前、行ってこい」 海上自衛隊の元海将補が若手調査官と懇談するという。そのひとは、情報畑を一貫して歩んだインテリジェント・オフィサーだった。退役すると神戸の大手鉄鋼メーカーに顧問として迎えられた。捨扶持を与えられ、もっぱら英字新聞を読んで無聊をかこっているという。そんな提督のために、ささやかなインテリジェンス研修の集いが用意された。 末席に着いた壮太は、顔を見た瞬間から、なぜかこの人物に好感を覚えてしまった。面長で鼻筋が通り、短い口髭を生やしている。どっしりと構えているが、一重まぶたの奥に光る瞳からは温かさが伝わってくる。講話が始まってすぐに、自分の勘に狂いはなかったと確信した。 この国の海上実戦部隊は、戦後、絶えて一度も敵に砲火を放ったことがない。常の海軍士官なら内心、忸怩たる思いを抱えていることだろう。だが、眼前の提督は、不戦海軍の伝統を少しも愧じている様子がない。同時に、そのひとは現役時代の功績じみた話題も一切口にしようとしなかった。 しかしそれでは講話も盛り上がるはずがない。参加者はひたすらあくびを嚙み殺していた。退屈な会がお開きになる直前、司会役の先輩調査官が「この際、お尋ねしておきたいことは」と言い、壮太に目配せをした。この無茶振りには慌ててしまった。「防衛駐在官時代、もっとも印象に残っている出来事は何でしたか」 壮太はそんな凡庸な質問で急場を凌いだのだった。 提督は「いや、とりたてて――」と言い、しばし沈黙した。そして、静かに語りだした。「私が防衛駐在官として在勤したのはトルコの首都アンカラでした。はっきり申し上げて、わが海上自衛隊にあって、情報士官はマイノリティなのですが、そのなかでもアンカラ」は二流以下の配置ですな。海から遠く離れていますから」 だが、その物言いは、志を得なかったひとの屈折からは程遠い、爽やかなものだった。「このままじゃ潮っ気が抜けてしまうと思い、毎週のようにボスポラス海峡を望むイスタンブールに通ったものです。その頃、中国がウクライナ海軍から買った航空母艦ワリャーグの海峡通過をめぐって、ひと悶着持ち上がっていました。トルコ政府は、エンジンが作動しない巨艦の曳航は危険で認められないと難色を示していたのです。だが、中国側もあきらめない。結局、中国人観光客を年間二百万人ほどトルコに送り込むことで了解を取り付けました。かくしてワリャーグは晴れてボスポラス海峡を抜けて中国へ曳航されていきました。本省には公電を何度も打ったのですが、とくに反応はありませんでしたな」 のちに中国海軍初の空母として蘇ることになるワリャーグ。その東アジア曳航は、かつてのバルチック艦隊のニッポン来襲にも匹敵するような戦略上の意味があったのだが、と提督は無念そうだった。 このひとは和歌宛て調査官たちをまっすぐに見て、からからと笑った。そこには自嘲の色はいささかも含まれていなかった。君たちもインテリジェンス・オフィサーとして、やがて同じ体験をするはずだと教え諭しているように思われた。「われわれのインテリジェンス・リポートなど、岩波の『世界』のようなものですな。学者先生がいくら悲憤慷慨しても、現実の政策には何の影響も与えんのです」 壮太は、あの時の提督の一語一句を脳内の記憶装置から手繰り出してみた。同時に、英国の『ジェーン海軍年鑑』をひもとき、王立国際問題研究所のサイトで空母ワリャーグが辿った数奇な運命を追ってみた。 ワリャーグは、一時、スクラップとして解撤される危機に遭いながら、「生き船」としてしぶとく蘇った。そして、中国初の航空母艦「遼寧」となった。いまや、僚艦をを引き連れて、東シナ海から宮古海峡を抜けて東太平洋を遊弋し、ニッポン列島を横目で睨みながら、海洋強国、中国のプレゼンスを誇示している。『鳴かずのカッコウ』3:身分偽装のお話し『鳴かずのカッコウ』2:第2章 蜘蛛の巣『鳴かずのカッコウ』1:ジェームス山
2022.03.15
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図書館で『鳴かずのカッコウ』という本を、手にしたのです。神戸を舞台にして国際諜報戦が繰り広げられる小説のようで・・・神戸市民としても興味深いのです。【鳴かずのカッコウ】手嶋龍一著、小学館、2021年刊<「BOOK」データベース>より最小で最弱の情報機関(ヒトなし、カネなし、武器もなし!)公安調査庁に迷いこんだマンガ大好きオタク青年、国際諜報戦争で大金星!?諜報後進国に現れた突然変異種のインテリジェンス・オフィサー。本邦初の脱力系インテリジェンス小説。<読む前の大使寸評>神戸を舞台にして国際諜報戦が繰り広げられる小説のようで・・・神戸市民としても興味深いのです。rakuten鳴かずのカッコウ第4章の途中から見てみましょう。身分偽装のお話しになっているが、壮太の訓練も佳境をむかえています。p132~135<第4章 偽装開始>「永山さんご夫妻には、長いこと、ご贔屓にしていただいておりまして。私どもも、住吉のお宅に時折、ケータリングにお伺いしています」 間髪を入れず、Missロレンスが二の矢を放った。 「お仕事柄、海外からのお客様を招いたパーティをよくなさっていると聞きました」「はい、奥様のお料理の腕は、私どもも顔負けなのですが、お客様が多い時には、メインのお料理とデザートをよくご注文をいただきます」「さぞかし素敵なお住まいなんでしょうね。立派なお茶室もお持ちとか」「よくご存じで。震災の後、お屋敷を修復された折、奥様のために茶室をお造りになったそうです。住吉山手でもとりわけ風情のある界隈です。まさしく市中の閑居。奥様は子供の頃から表千家のお茶をなさっていて、いまは、お弟子さんもとっておられるそうです。私も習いたいと思っているんですが」 天分に恵まれたインテリジェンス・オフィサーはなんと見事なのだろう。知りたいと思っていた情報を瞬時に手繰り寄せてくれた。 永山夫人のお茶の弟子になれば、永山家に入り込める。神戸の知り合いに伝手がないか、松江の祖母に聞いてみよう。 *「お茶の稽古に通いたいやけど」 翌朝、おばばに電話でそう話すと、「ほんとかえね」といつになく嬉しそうだった。すぐに旧知の茶道具屋「ささ樹」の主人に渡りをつけてくれた。「ほにょって嫁が見つかぁかもしれん」 祖母は事情も知らずに喜んでいる。いつか勤めをやめて野津の姓と道具屋の仕事を継いでくれる。そんな淡い期待を抱いているのだろう。この祖母にも自分が公安調査官だとは打ち明けていない。 壮太はおばばに噛んで含めるように話した。けいこの通うときには、野津の名前にしたい――。紹介者の佐々木さんには「松江の古美術商、野津の孫から直接電話をさせる。そう伝えてほしい」と念を押した。 弟子入りにあたっての名前は「野津翔太」に決めた。祖母が「うちの壮太」と言ってしまっても、相手は「翔太」がなまって聞こえたものと思ってくれる。おばばの出雲弁も時に役立つことがある。 茶道なら松江で初歩の手ほどきを受け、茶道具にも幼いころから親しんできた。けいこを通じて女性と出会うことだってあるかもしれない。おばばの期待もまんざら的外れというわけじゃない。だが次の瞬間、「野津翔太」がどうして嫁をもらえるというのかと思い直して、暗澹たる気持ちになった。 翌日、柏倉に再び相談を持ちかけてみた。「それは悪うないアイデアやな。仕事の筋から行けば、まず警戒される。趣味の世界から入るのは、身分偽装の王道や。ただ、弟子入りのとき、自宅の住所はどうするつもりや」「松江の祖母の知り合いで、茶道具屋を営んでいるひとがいます。そこに下宿をしていることにしようと思います。」 いまは役所の寮に入っているが、寮長がどうしてもサッカーチームに入れとうるさい。その頼みを断って茶道教室に通っていると分かれば、職場の人間関係にひびが入ってしまう。お茶会の手紙やハガキが寮に来ると困る。祖母から道具屋にはそう話してもらうことにした。 それにしても、身分偽装の煩雑さはどうだろう。だんだんと気が沈んできた。いまのニッポンで身分を偽るなど小惑星探査機はやぶさでイトカワに着陸するほどに難しい。「梶、入門申し込みには電話番号が要るだろう。アシのつかない安全なケータイは俺が手配してやる。午後、ロジの担当者のところに行ってそういえばいい」 携帯電話を手に入れようとすれば、本人確認のための公的証明書が必要だ。運転免許証、健康保険証、パスポート、どれひとつ偽造はできない。料金の引き落としにしても、他人名義のクレジットカードや架空の銀行口座は使えない。「振り込め詐欺」の成否は、アシのつかない携帯電話をいかに調達するかにかかっている。公安調査庁でも調査官の身元が割れないよう安全な携帯電話を確保している。極秘捜査の後方支援にあたる担当者は、携帯電話を幾重にも洗浄して、重要なオペレーションに備える。柏倉は、そんな貴重品のひとつを壮太にあてがってくれた。この案件に寄せる期待の大きさが伝わってきた。『鳴かずのカッコウ』2:第2章 蜘蛛の巣『鳴かずのカッコウ』1:ジェームス山
2022.03.15
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<NHKの映画特集>このところ有人宇宙飛行に関する本を読んでいたのですが、NHKがタイムリーにも『ドリーム』を放映してくれたのです。そして、翌日には『チョコレートドーナツ』を。・・・NHKの映画特集だったのです。【ドリーム】セオドア・メルフィ監督、2017年、アメリカ制作、2022.3.13観賞<Movie Walkerストーリー>よりまだ人種差別が色濃く残っていた当時、NASAには黒人技術者の前例がなかった。それどころか、技術者養成プログラムは白人専用の学校でしか行われていなかった。その上、黒人に対する差別に敏感なメアリーの夫も、女性が技術者になるのは無理だと言う。しかし、メアリーは諦めなかった。訪れた裁判所で「肌の色は変えられません。だから前例になるしかないのです。判事のお力が必要です。今日処理する案件で、100年後も意義があるのは?あなたが前例になれるのは?」と、判事に既存のルールに縛られず、前例となることの意義を訴える。1961年、ソ連との熾烈な宇宙開発競争を繰り広げるNASAのラングレー研究所には、ロケット打ち上げに必要不可欠な“計算”を行うために、優秀な頭脳を持つ黒人女性のグループがあった。キャサリン、ドロシー、メアリーは、優秀であるにもかかわらず“黒人だから”“女性だから”という理不尽な差別よって、仕事上で壁に直面する。<大使寸評>有人宇宙飛行の開発競争もさることながら、当時のNASAにおける黒人差別はすさまじかった。でも、優秀な黒人女性のグループが、仕事上の壁を打破してゆく様がええでぇ♪Movie Walkerドリーム翌日に放映された『チョコレートドーナツ』を見てみましょう。【チョコレートドーナツ】トラヴィス・ファイン監督、2012年、アメリカ制作、2022.3.14観賞<Movie Walkerストーリー>より1970年代の実話を基に、育児放棄されたダウン症の少年を育てたゲイのカップルの姿を描くヒューマンドラマ。出演は、ドラマ『グッドワイフ』のアラン・カミング、「ノーカントリー」のギャレット・ディラハント。監督は、本作が日本公開初作品となるトラヴィス・ファイン。第11回トライベッカ映画祭観客賞他受賞多数。1979年、カリフォルニア。ゲイであることを隠しながら生きる弁護士のポール(ギャレット・ディラハント)と、シンガーを夢見ながらショーダンサーとして働いているルディ(アラン・カミング)が出会う。2人はすぐ惹かれ合い、恋に落ちた。ルディが暮らすアパートの隣に、ダウン症の子ども・マルコ(アイザック・レイヴァ)と薬物依存症の母親が住んでいた。ある夜、マルコの母親は大音量の音楽をかけたまま男といなくなってしまう。翌朝、ルディが騒音を注意しに隣に乗り込むと、小さくうずくまって母親の帰りを待つマルコがいた。ルディは助言を求めてポールが働く検事局に行くが、ポールは家庭局に連絡してマルコを施設に預けろと言い捨てる。失望したルディがアパートに戻ると、マルコの母親は薬物所持で逮捕され、マルコはお気に入りの人形アシュリーを抱いたまま、強制的に施設に連れて行かれる。翌日、ポールはルディに昨日の言葉を詫びる。<大使寸評>ゲイのカップルがダウン症のマルコを育てるというお話であるが・・・シンガーを夢見るルディの歌がいいし、弁護士のポールの正義感がええでぇ♪Movie Walkerチョコレートドーナツ今ではLGBTに理解のある社会になったけど、映画に描かれた1970年代当時はひどかったようですね。多様な性について考えよう!より■LGBTであることを告白することカミングアウトとは、Coming out=“coming out of the closet”のことです。社会の差別・偏見や周囲の無理解から自分のセクシュアリティを隠さざるを得ない状態を「クローゼットに押し込まれている状態」にたとえ、そこから出て、陽のあたる場所に自分を置く決意をいいます。カミングアウトは、自分のセクシュアリティを受け入れ、肯定する過程でもあり、自分らしく生きていくための手段の一つです。しかし、カミングアウトするかどうかや、いつ、誰に、どのように伝えるかは、当事者本人が決めることであり、周囲の人が、カミングアウトを強要するようなことは、決してあってはなりません。
2022.03.14
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図書館に予約していた『ザリガニの鳴くところ』という本を、待つこと9ヶ月ほどでゲットしたのです。動物学者の著者が著した初めての小説らしいのだが、サスペンスをからませたところなど、なかなかの本である。【ザリガニの鳴くところ】ディーリア・オーエンズ著、早川書房、2020年刊<商品の説明>よりノースカロライナ州の湿地で村の青年チェイスの死体が発見された。人々は真っ先に、「湿地の少女」と呼ばれているカイアを疑う。6歳のときからたったひとりで生き延びてきたカイアは、果たして犯人なのか? 不気味な殺人事件の?末と少女の成長が絡み合う長篇<読む前の大使寸評>動物学者の著者が著した初めての小説らしいのだが、サスペンスをからませたところなど、なかなかの本である。<図書館予約:(6/04予約、副本17、予約315)>rakutenザリガニの鳴くところ22歳になったカイアを、見てみましょう。p298~300<31 本 1968年> 錆ついた郵便受けは、父さんが切った木の杭に載せられて、名もない通りの突き当りにぽつんと立っていた。そこに入っている郵便物といえば、どの家にもどっさり投函されるたぐいの広告ばかりで、カイア宛てには請求書も来ないし、女友だちや年老いた叔母から楽しい手紙が届くということもなかった。そんなわけで、かつて一度だけ送られてきた母さんの手紙を除けば、カイアにとって郵便物はとくに意味のないもので、郵便受けを何週間もほったらかしにするということも決して珍しくはなかった。 しかし、チェイスとパールの婚約発表から1年以上が過ぎたころ、カイアは22年間の人生で初めて、毎日欠かさず熱い砂の小道を歩いて郵便受けを覗きにいった。そして、ある朝ついに、そこに分厚いマニラ封筒が届いているのを見つけたのだった。なかには、新刊の見本版として刷られた“キャサリン・ダニエル・クラーク著『東海岸の貝殻』”が入っていた。カイアはひとり息を呑んだ。残念ながらそれを見せる相手はいなかったが。 カイアは海岸に座り、1枚1枚、すべてのページに目を通した。最初にテイトが出版社に連絡を取り、その後さらに何枚か絵を提出したあと、出版社はカイアと手紙のやり取りを始め、契約書を送ってきたのだった。貝殻の標本については、すでに何年もかけて絵も文章も完成させていたため、担当編集者のミスタ・ロバート・フォスターは見本版に添えた手紙こう書いていた。この本は最速記録で出版されることになるだろうし、二冊目の鳥の本もすぐに出せるだろうと。彼は前金の五千ドルも同封していた。もしそこに父さんがいたら、悪い脚をもつれさせたあげくにひっくり返り、袋の酒をまき散らしていたことだろう。 そしていま、カイアの手元には校正の済んだ完成版があった――筆で描いた線も、入念に選び抜いた色も、自然に関して考察した文章も、そっくりそのまま印刷された1冊の本が。そこには、貝殻の内部に棲む生き物の絵もちゃんと載せていた――彼らが何を食べ、どう動き、どのように後尾するか。人は貝殻には興味を示しても、なかで生きている生きもののことは往々にして忘れてしまうからだ。 カイアは誌面に指を這わせ、それぞれの貝殻を発見した海岸や、季節や、朝焼けに思いを巡らせた。それは家族のアルバムのようなものだった。 それから何ヶ月のものあいだ、ノース・カロライナ州の海岸沿いはもちろん、南のサウス・カロライナ州やジョージア州、フロリダ州、それに北のニュー・イングランド地方の海岸沿いでも、カイアの本は土産物屋や書店のウィンドゥに飾られ、あるいは平台に積み上げられることになった。出版社によれば印税小切手は半年ごとに贈られてくるらしく、毎回、数千ドルにはなるだろうという話だった。『ザリガニの鳴くところ』2: ジョディ1952年『ザリガニの鳴くところ』1: 母さん1952年
2022.03.13
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図書館で『鳴かずのカッコウ』という本を、手にしたのです。神戸を舞台にして国際諜報戦が繰り広げられる小説のようで・・・神戸市民としても興味深いのです。【鳴かずのカッコウ】手嶋龍一著、小学館、2021年刊<「BOOK」データベース>より最小で最弱の情報機関(ヒトなし、カネなし、武器もなし!)公安調査庁に迷いこんだマンガ大好きオタク青年、国際諜報戦争で大金星!?諜報後進国に現れた突然変異種のインテリジェンス・オフィサー。本邦初の脱力系インテリジェンス小説。<読む前の大使寸評>神戸を舞台にして国際諜報戦が繰り広げられる小説のようで・・・神戸市民としても興味深いのです。rakuten鳴かずのカッコウ第2章の冒頭あたりを見てみましょう。p52~55<第2章 蜘蛛の巣> 遡る事6年前――。 はるか彼方に臨む六甲山系が浅黄色にかわり、港町神戸はまばゆいばかりの春の陽光に包まれていた。柏倉頼之は、公安調査庁で最も北東に位置する釧路事務所から、ここ神戸に異動になった。 粉雪舞う釧路空港を後にしたのはつい2週間前。真夏でも海霧に覆われる北の港町、釧路で4年を過ごし、海を隔ててロシアや中国の動きを探ってきた。ともに苦労した同僚たちが、肌を刺すような寒さのなか空港まで見送ってくれた。「海霧の町から帰ってきた男」は、北朝鮮情勢を追う班の首席調査官として久々に神戸に舞い戻ってきた。引越しの荷をほどいて春物を取り出す暇もなく、さあ仕事をと思っていたまさにその時、凶報が飛び込んできた。太平洋上にいた海上保安庁の巡視船から打電された緊急通報が発端だった。公安調査庁の本庁を経由し、各地の出先に送達された文書には「厳秘」と刻印されていた。 4月17日、北朝鮮船籍の貨物船『清川江号』(Chong Chon Gang)九千トンが日本海より太平洋に入ったことが確認された。本線は4月上旬、北朝鮮の興南港を出港し、清津港を経由して、ロシアのヴォストーチヌイ港に寄港した模様。現在、東に進路を取っているが目的地は不明。当船は累次にわたって禁制品の密輸等に関与した前歴があり、関係方面に於かれては厳重な監視にあたられたし。 柏倉は急いでパソコンを開き、「ロイズリスト・インテリジェンス」のウェブサイトにアクセスした。「シーサーチャー」をクリックし、船舶名の欄にChong Chon Gangと入力する。この検索サイトは海上を航行する船舶の位置を瞬時に割り出してくれる。地上の船舶自動識別装置(AIS)と情報衛星を組み合わせて船の航路をトラッキングできる優れものだ。 柏倉は「Chong Chon Gang」号の現在位置を追った。この札付きの貨物船は、釧路に在勤した「北オブザーバー」の柏倉にはお馴染みの相手だった。スリ専門のベテラン刑事と年季の入った巾着切りのような間柄なのである。ウラジオストク港から露朝国境のザルビノ港へ、さらに清津港へと多くの禁制品を運んできた密輸船だった。 神戸へ異動となって、この悪名高い運び屋とやっと手が切れたと思っていた矢先、俺を追いかけて日本海から太平洋に抜け出してくるとは。これじゃまるで幣舞橋にほど近い末広町のナイトクラブ「シェリー」のホステスと同じじゃないか。白系ロシアの血を八分の一引くという女は、一緒に内地に渡りたいとせがんだ。国後島の沖合で密猟したブツをさばく仲買人の「中尾」と名乗っていた俺を恰好の金づるとみて、離れようとしなかった。白系ロシア女との腐れ縁を思い出してため息が出た。 清川江号は、日本の巡視船に追跡されていると気づいたのだろう。まもなくAISの送信スイッチを切って姿をくらましてしまった。 柏倉は「ロイズリスト・インテリジェンス」に続いて「マリン・トラフィック」や「ヴェッセル・ファインダー」といった船舶検索のデータベースを次々にあたり、不審船の現在位置を割り出していった。 航跡から推測すると、どうやらアメリカ大陸を目指しているらしい。この日から、出勤するとまず船舶の検索サイトを開いて、彼女の居場所を確かめるのが柏倉のルーティーンとなった。 清川江号は、太平洋をひたすら東南東に航行していった。かつて択捉島の単冠湾から真珠湾を目指した南雲忠一提督率いる空母機動部隊を思わせる航路だった。 じつに1ヶ月半の時間をかけて中米のパナマに到着したことが確認されたのは6月1日のことだ。神戸は例年になく早い梅雨入りを迎えていた。トアロード沿いの菩提樹は小さな白い花を咲かせ、足元からはローズマリーのほのかな香りが漂ってくる。あの船の影さえなければ、さわやかな気分で久々の神戸を満喫できるものを――柏倉は性悪女が恨めしかった。「おい梶。きょうからお前がこの女の担当や。いいか、毎日、こいつの動静を見張るんや。日報をつくって報告してくれ」 柏倉頼之が神戸に転勤してきた1ヶ月後に、梶壮太が新人研修を終えて配属されてきた。中堅の公安調査官は緊迫する尖閣問題の応援要員に貸し出している。やむなく清川江号の追跡調査をこの新人に任せることになった。 それにしても、なんとも頼りなげなひよっこだ。アオキのスーツにポリエステルの縞のネクタイを締めて立つ姿からは、覇気のかけらも伝わってこない。「ええな、梶。自前の情報源を持たない調査官なんて、この世界に存在する価値がないと思っとけ。独自の情報源から引き出したヒューミントが入っていない報告書は、そうや、クリープを入れないコーヒーなんて――いうCMがあったやろ。あれや、ええな」「はぁ」 眼前の新人は、俺のいうことが分かっているのか、いないのか。それすら定かでない。よその惑星から来たような若者だ。こんな連中とこれからどうやってコミュニケーションをとったらいいものか。さしもの「密漁品の仲買人」も不安を覚えてしまった。『鳴かずのカッコウ』1
2022.03.13
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図書館で『宇宙探査の基本がわかる本』という本を、手にしたのです。わりと専門的な画像が多い本ではあるが・・・ハードSFのような内容がええでぇ♪【宇宙探査の基本がわかる本】ムック、エイ出版社、2020年刊<出版社>より近年、急激な速さで宇宙開発が促進しています。月や火星における無人探査も精力的に行われ、2024年に人類は、半世紀ぶりに月に降り立とうとしています。そうした状況の中、我々が宇宙に接する機会はますます増えています。この当書では、ロケットの仕組み、軌道、探査目的など、宇宙探査をより理解するための基礎知識をまとめます。<読む前の大使寸評>わりと専門的な画像が多い本ではあるが・・・ハードSFのような内容がええでぇ♪rakuten宇宙探査の基本がわかる本基本的なところですが、「ロケットの構造」を見てみましょう。p22~23<打ち上げる目的はペイロード> ロケットが宇宙に送り届けようとするモノは、重くて巨大なロケットに比して非常に小さく軽いものです。有人宇宙船や人工衛星、探査機などがロケットを打ち上げる目的ですが、そうした荷物を「ペイロード」と呼びます。探査ローバー(車輪付きの探査車)の場合、それを収納するカプセルや、カプセルを火星まで運行するクルーズ・ステージなどもペイロードに含まれます。 2020年にNASAの探査ローバー『パーセヴェランス』が火星に向けて打ち上げられましたが、このローバーの重さは約1トンでした。これに対し、打ち上げたアトラスⅤロケットは燃料を満タンにすると530トン。つまり、1トンのモノを火星に到着させるために、ロケット本体と大量の液体燃料、固体燃料ロケット・ブースター4本からなる計530トンが必要だったわけです。右図 右図は、液体燃料エンジンを搭載した2段式ロケットの模式図です。ULA社のアトラスⅤやデルタⅣ、スペースⅩ社のファルコン9、三菱重工のH—IIAなど、近年の主力ロケットの多くがこの形態です。この図では補助として固体燃料式のロケット・ブースターを2基搭載しています。 複数の段を持つこうしたロケットを「多段式ロケット」と呼びます。ペイロードが重い、または高高度の軌道に投入したい場合には段数が増え、軽量、または予定軌道が低い場合には「単段式ロケット」が使用されます。欧米では段を「ステージ」と言い、ときに第1段は「コア・ステージ」とも呼ばれます。 多段式ロケットの利点は、上昇する際に各ステージを次々と切り離していくことでロケットをどんどん軽量化できる点にあります。上昇中にロケット自体がどんどん軽くなれば、よりペイロードの初速度を速めることができ、より重いペイロードを、より高い高度に打ち上げられます。 ペイロードはロケットの最頂部に搭載されますが、それを覆うカバーが「フェアリング」であり、ペイロードの形状や寸法に合わせて複数のサイズがあります。ロケットが上昇して空気抵抗が発生しない高度に達すると、左右に分離して投棄されます。有人宇宙船の場合、このフェアリングが脱出装置を兼ねています。また宇宙船自体に脱出用エンジンが搭載されているタイプのものもあります。ネットで「核熱推進ロケットエンジン」に関する記事を見つけたので、見てみましょう。2019-08-22『NASA長官が核熱推進ロケットエンジンに言及、実用化に意欲示す』より8月21日、アメリカ合衆国政府へ宇宙政策に関する助言を行う国家宇宙評議会の会合が開催されました。会合の席上、NASAのジム・ブライデンスタイン長官は「核熱推進ロケットエンジン」の開発を成し遂げたいとの意欲を語っています。■核熱推進ロケットエンジンは効率が良い現在NASAでは、将来の宇宙探査で利用される技術に新たなアプローチから挑戦する「Game Changing Development」プログラムにおいて、2017年8月から「核熱推進(Nuclear Thermal Propulsion:NTP)」を利用したロケットエンジンを研究しています。NTPは「原子炉の熱で温められた推進剤(水素など)」を噴射するシステムです。研究の歴史は東西冷戦時代に遡り、NASAでは1961年から「NERVA(Nuclear Engine for Rocket Vehicle Application)」プログラムのもとで開発を行っていましたが、政治上の理由などから1972年に中止されています。NERVAプログラムで研究・開発された核熱推進ロケットエンジンのイラスト宇宙開発における原子力というと、火星探査車「キュリオシティ」でも採用されている発電装置「放射性同位体熱電気転換器(RTG)」が挙げられます。RTGは放射性物質が崩壊する時に発する熱から電気を得るための装置で、2026年の打ち上げを目指す土星の衛星タイタンの探査ドローン「ドラゴンフライ」への採用も決定しています。いっぽう、NTPは電力ではなく推進力を得るためのシステムです。ロケットエンジンとして使用した場合、液体水素やケロシン(灯油)を液体酸素で燃焼させたり、混ぜただけで反応する2種類の液体を使ったりする化学燃料ロケットエンジンよりも効率(比推力)が良いという特徴があります。2017年にNASAがアメリカの原子力関連企業BWXT Nuclear Energyとの協定を発表した際のリリースによると、核熱推進ロケットエンジンの効率はスペースシャトルのメインエンジン(SSME、液体水素と液体酸素を使用)の2倍に達するとされています。わかりやすく言うと、同じ目的地に行くのであれば、核熱推進ロケットエンジンのほうが2倍の物資や人員を運べることになります。■火星への旅路に使用される日が来るか?2017年のリリースにおいて、マーシャル宇宙飛行センターでNTPプロジェクトのマネージャーを勤めるSonny Mitchell氏が「火星やその先へ人類を送り込むための唯一実現可能な技術」と語っているように、NASAは核熱推進ロケットエンジンを有人の宇宙船に利用することを考えています。2024年に有人月面探査が予定されている「アルテミス」計画では、宇宙飛行士は化学燃料ロケットエンジンを積んだ「オリオン」宇宙船で月へと向かいます。そのさらに先、2030年代の実現を目指す火星の有人探査では、化学燃料ロケットエンジンや小惑星探査機「はやぶさ2」にも使われている電気推進ロケットエンジンの利用も検討されています。NASAは、核熱推進ロケットエンジンを使えば、地球と火星の間をより短い期間で飛行できるとしています。宇宙飛行士が放射線にさらされる期間がそれだけ短くなりますし、地球と火星が理想的な位置関係になくてもミッションを遂行できる柔軟性も確保できます。魅力的な性能を持つ核熱推進ロケットエンジンですが、搭載する宇宙船そのものの建造に関する技術面や予算面での課題や、原子炉を使用することに対する安全面での懸念も残ります。エンジンの実用化には、険しく数も多いハードルを乗り越えねばなりません。『宇宙探査の基本がわかる本』2:7ヶ月の航行を経て火星へ『宇宙探査の基本がわかる本』1:有人火星輸送船計画
2022.03.12
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図書館で『鳴かずのカッコウ』という本を、手にしたのです。神戸を舞台にして国際諜報戦が繰り広げられる小説のようで・・・神戸市民としても興味深いのです。【鳴かずのカッコウ】手嶋龍一著、小学館、2021年刊<「BOOK」データベース>より最小で最弱の情報機関(ヒトなし、カネなし、武器もなし!)公安調査庁に迷いこんだマンガ大好きオタク青年、国際諜報戦争で大金星!?諜報後進国に現れた突然変異種のインテリジェンス・オフィサー。本邦初の脱力系インテリジェンス小説。<読む前の大使寸評>神戸を舞台にして国際諜報戦が繰り広げられる小説のようで・・・神戸市民としても興味深いのです。rakuten鳴かずのカッコウジェームス山が出て来るあたりを見てみましょう。p21~23<第1章 ジェームス山> ピッチを一気にあげて坂道を駆けあがると、御影石のライオンがあんぐりと口をあけて梶壮太を睨みつけた。「ここから先は私有地につき、立ち入りを一切禁止します。許可なく立ち入った者は、不法侵入者とみなします。ジェームス山外国人住宅」 そう表示されているのだが、高い塀もゲートらしきものも見当たらない。かつて「偉人住宅地」と呼ばれた敷地内には、意外にも不動明王を祀る小さな祠がある。おばあさんが背中を丸めて手をあわせ、賽銭箱に小銭を投げ入れていた。ヤマモモの木立からメジロの澄んださえずりが聞こえてくる。 ジョギングをしていて迷い込んだと言えば咎められないだろう。そのまま坂を駆けていくと、突然、眺望が開けた。新鮮な空気を思いっきり肺に吸い込み、彼方の海に視線をむけた。南西の方角には明石海峡大橋が掛かり、その先には淡路の島影が春霞に揺れていた。 山陽電鉄の月見山駅から歩いて1分。低層のマンションの二階に、梶壮太が1LDKの部屋を借りて二年余りになる。大家に頼んで玄関の鍵は二重にしてもらった。ピッキングに強いアルファFBロックに加え、補助錠も取り付けた。 帰宅するとまず、侵入の形跡がないかを確かめる。扉を開けて内側からロックをかけ、上着からスマホを取り出した。短縮ダイヤルの「1」を押す。「おう、なんや」 上司のダミ声が返ってきた。「梶です。きょうは調べ物がありますので、直帰します。」「うん、わかった」 壮太の勤め先は神戸公安調査事務所。調査官となって6年になる。出先からまっすぐ自宅に帰った日は、ジョギングをすると決めている。三日前には桜の開花宣言もあり、絶好のジョギング日和だった。 すぐさま背広を脱ぎすて、Tシャツにネイビーブルーのパーカー、ジョガーパンツに着替える。相棒はミヅノ製のエアシューズ「ビルトトレーナー」。二ヵ月前の給料日に思い切って買った新鋭兵器だ。履いてみると薄くて足の甲にぴたりと吸いつき、着地のたびに心地いい反発力が伝わってくる。すこぶる調子がいい。 月見山を後にしてまっすぐ須磨海浜公園を目指した。視界いっぱいに瀬戸内の穏やかな海が広がっている。潮の香り溢れる海沿いの道を西に進路をとって4キロ。JR塩屋駅を左手に見ながら、小高い丘を快調に駆けのぼっていった。 地元の人々はこの界隈を「ジェームス山」と呼ぶが、公式の地図にその名は見当たらない。戦前、神戸でカメロン商会を営んでいた英国人アーネスト・W・ジェームスが、高台からの眺望を気に入り、ここに私邸を建てたことに由来する。ジェームスはさらに私財を投じて周辺の山林七万坪を買い取り、英国人向けに六十戸の邸を建てた。こうして異人住宅地が出現した。 GHQ(連合国軍総司令部)が日本に進駐してくると、かつての英国人住宅街は高級将校用の住宅として接収された。 GHQといえば、壮太が勤める公安調査庁とは深い縁で結ばれている。占領期日本の支配者となったマッカーサー司令部は、軍閥・財閥解体の号令をかけ、軍人、政治家、財界人、高級官僚を次々に公職から追放していった。だが、誰が戦争を主導したのかが判然としない。突如ニッポンに乗り込んできた占領軍は、精査された追放者リストを手にしてはいなかった。調査のための手足も欠いていた。彼らに代わって、地道な調査を担ったのが、公安調査庁の前身、当時の法務府特別審査局だった。
2022.03.12
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図書館に予約していた『ザリガニの鳴くところ』という本を、待つこと9ヶ月ほどでゲットしたのです。【ザリガニの鳴くところ】ディーリア・オーエンズ著、早川書房、2020年刊<商品の説明>よりノースカロライナ州の湿地で村の青年チェイスの死体が発見された。人々は真っ先に、「湿地の少女」と呼ばれているカイアを疑う。6歳のときからたったひとりで生き延びてきたカイアは、果たして犯人なのか? 不気味な殺人事件の?末と少女の成長が絡み合う長篇<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(6/04予約、副本17、予約315)>rakutenザリガニの鳴くところ「2 ジョディ1952年」の途中から見てみましょう。p25~27<2 ジョディ1952年> 父さんは第二次大戦でドイツ軍と戦い、爆弾で左の太腿をやられて一生治らない怪我を負った。そのとき、最後のプライドも粉々にされてしまった。家族の収入源は父さんに週ごとに与えられる障がい者手当だけだった。ジュディが去って1週間後、もう冷蔵庫には食べ物がなく、菜園からもカブの葉はほとんど消えていた。その月曜日の朝、カイアがキッチンに入っていくと、父さんがテーブルに転がったくしゃくしゃの1ドル札と数枚のコインを指さした。「これで1週間ぶんの食べ物を買え。タダで恵んでやるわけじゃねえぞ」父さんが言った。「どんなものもタダじゃ手に入らねえ。おまえはこのカネのお返しに家のことをしろ。ストーブの薪を集めて、洗濯物を洗うんだ」 カイアは初めてたったひとりで、バークリー・コーブの村へ買い物に出かけた――“この子ブタちゃん、市場へ出かけだ”の歌のとおりに。重い足取りで深い砂や黒い泥のなかを長いこと歩きつづけると、ようやく前方にきらきら輝く湾が現れ、岸辺に集落が見えた。 その村は湿原に囲まれており、塩っぽい靄が海からやって来る靄と混じり合い、満潮時には嵩を増した海水がメイン・ストリートのすぐそばまで流れ込んだ。村は湿地と海によって外界から隔絶されているようなもので、唯一、外との通路となっているのは、どうにか1車線ぶんだけ町なかまで敷かれた亀裂と穴だらけのコンクリート道路だった。 村には大通りが二本あった。一本は海沿いを走るメイン・ストリートで、そこに商店が建ち並んでいた。端に建つのがで、反対の端にはがあり、ちょうど中間に食堂があった。そのあいだを埋めているのは、カタログ販売だけの、、などだった。また、食料品店の隣にはがあって、そこでは直火焼きホットドックやチリビーンズ、舟形に折った紙に盛られた小エビのフライなどが売られていた。 その店には、不適切だという理由で女性や子どもは立ち入らないのが慣例だったが、壁に持ち帰り用の窓が設けられており、そこでなら通りからでもホットドックやニーハイ・コーラを注文することができた。ただし、有色人種はドアからであれ窓からであれ、店を利用することは許されなかった。 もう一本の通りは、傷んだコンクリート道路からまっすぐ海に向かって延び、最後にメイン・ストリートにぶつかるブロード・ストリートだった。つまり、村にある交差点はメイン・ストリートとブロード・ストリート、それに大西洋が交わるところのひとつだけというわけだった。村の店舗や会社は、一般的な町のように棟続きにはなっておらず、建物を隔てる小さな空き地にはワイルドオーツやパルメットヤシが、さながら一夜にして浸食してきた湿地という風情で茂みを作っていた。 もう二百年以上ものあいだ激しい潮風に吹かれてきたこの村では、スギの屋根板を載せた建物もすっかり錆色に染まり、白や青に塗られた窓枠にはペンキが剥がれてひび割れていた。概して言えば、村は激しい自然に立ち向かうことに疲れ果て、いまやがっくりうなだれているだけといった印象だった。 村にはほころびたロープと古ぼけたペリカンで飾られた埠頭があり、それが付き出している小さな湾は、波が穏やかなときにはエビ漁船の赤や黄色をその水面に映した。沿道にスギ材の小さな家が並ぶ砂利道は、林のなかを曲がりくねって進んだり潟湖の周囲を巡ったり、海沿いを走って商店の方へと延びていた。要するに、バークリー・コーヴは文字とおりの片田舎であり、入江や葦のあいだに、まるで風に飛ばされたシラサギの巣のような細々としたものが散らばっているだけの村だったのだ。『ザリガニの鳴くところ』1
2022.03.11
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図書館で『宇宙探査の基本がわかる本』という本を、手にしたのです。わりと専門的な画像が多い本ではあるが・・・ハードSFのような内容がええでぇ♪【宇宙探査の基本がわかる本】ムック、エイ出版社、2020年刊<出版社>より近年、急激な速さで宇宙開発が促進しています。月や火星における無人探査も精力的に行われ、2024年に人類は、半世紀ぶりに月に降り立とうとしています。そうした状況の中、我々が宇宙に接する機会はますます増えています。この当書では、ロケットの仕組み、軌道、探査目的など、宇宙探査をより理解するための基礎知識をまとめます。<読む前の大使寸評>わりと専門的な画像が多い本ではあるが・・・ハードSFのような内容がええでぇ♪rakuten宇宙探査の基本がわかる本ややSFがかっているが、有人火星探査計画を見てみましょう。p140~141<7ヶ月の航行を経て火星へ> NASAの長官ジム・ブライデンスタインが、2033年までに有人火星探査の実現を表明しましたが、2033年という目標以外、その詳細はまだほぼ不明です。 しかしNASAは、月へ人員物資を送るための超大型ロケット『SLS』と、クルーが長期滞在できる新型有人宇宙船『オリオン』のテスト打ち上げに、2021年に臨む予定であり、また、火星への前哨基地となる月軌道プラットフォームと呼ばれる宇宙ステーション『ゲートウェイ』を2022年から建設する予定で、それら機材によってまずは月面有人探査を目指しますが、スペックは有人の火星に対応できる内容となっています。 また米国とNASAは近年、宇宙関連開発を民間企業に託す法う清にあり、宇宙船やロケットに「コマーシャル」(商用)という言葉が多用されています。大きなプロジェクトに関してはNASAが主導し、それに関わる機材開発は民間企業にゆだねていて、実際、月着陸船においても、すでに開発製造する企業を民間から選定しています。 そうした流れのなかで、民間企業の独自コンセプトによるロケットや宇宙機が数多く開発されていて、火星探査を念頭に入れたものも多く、すでにエンジン、ロケット、有人宇宙船のテストが繰り返されています。 その筆頭ともいえるのが、イーロン・マスク氏が率いるスペースⅩ社です。すでにISSへのクルー・物資の輸送を担っていますが、それと並行して、膨大なペイロードを深宇宙へ輸送する『スターシップ』の打ち上げテストを行っています。 また、アマゾンを設立したジェフ・ベゾス氏が率いるブルー・オリジン社も、米国随一のロケット開発企業『ULA』社のサポートを受けながら、超大型ロケット『ニュー・グレン』を開発中であり、そのエンジンの実用テストが進められています。(中略) アポロ以降、世界的な経済停滞などにより、多くの宇宙プロジェクトが中止され、低予算化してきましたが、技術的に熟成しているいま、アポロに続くアルテミス計画の実現を願うばかりです。この画像は、NASAの火星探査車「(パーシビアランス」が撮影したイェゼロ・クレーター内の風景です。『宇宙探査の基本がわかる本』1
2022.03.11
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図書館で『宇宙探査の基本がわかる本』という本を、手にしたのです。わりと専門的な画像が多い本ではあるが・・・ハードSFのような内容がええでぇ♪【宇宙探査の基本がわかる本】ムック、エイ出版社、2020年刊<出版社>より近年、急激な速さで宇宙開発が促進しています。月や火星における無人探査も精力的に行われ、2024年に人類は、半世紀ぶりに月に降り立とうとしています。そうした状況の中、我々が宇宙に接する機会はますます増えています。この当書では、ロケットの仕組み、軌道、探査目的など、宇宙探査をより理解するための基礎知識をまとめます。<読む前の大使寸評>わりと専門的な画像が多い本ではあるが・・・ハードSFのような内容がええでぇ♪rakuten宇宙探査の基本がわかる本ややSFがかっているが、有人火星輸送船計画を見てみましょう。p62~63<長距離航行を実現する大型原子力宇宙船> NASAのアルテミス計画では、2033年までにヒトを火星に送り込む予定です。しかし、火星は非常に遠く、物資や人を送り込むには最低7ヶ月は掛かります。その航行を担うのが、この核熱宇宙推進ロケット『NTP』です。その開発がNASAで進められています。 核熱推進ロケットが実現すれば、地上から重い推進剤を打ち上げる必要がなくなります。それは機材の打ち上げ回数が減り、建造期間が短縮され、宇宙船の製造コストが大幅に圧縮されることを意味します。 ISSのように数回に渡ってモジュールを打ち上げて、軌道上で組み立て・建造すれば、機体を大型化することも可能です。そしてその大型船に圧倒的な水力を持つ核熱推進ロケットを搭載すれば、大型宇宙船を月周回軌道などから火星への軌道に乗せることも可能となるはずです。 豊潤なエネルギーを持つ大型宇宙船であれば、船内の居住性も高まり、シャワーさえ浴びることができるでしょう。片道7ヶ月間の有人飛行のストレスも大幅に軽減できるはずです。 また、こうした宇宙船をカーゴ仕様の無人補給線とすれば、遠い火星に大量の物資を一度に輸送でき、また、火星に長期滞在するクルーのための居住用モジュールをそのまま搭載することが可能となります。 2019年5月22日、アメリカの下院においてNTP核熱宇宙推進ロケットの開発のための12億2500万ドルという予算が通過しました。これにより、いっそうその実現に現実味が帯びています。こうした大型宇宙船のテスト飛行のプラットフォームとしても、ゲートウェイは活用される予定です。 核熱宇宙推進の構想は古くから存在し、アポロ計画より前の1960年代にはすでに、核熱エンジン『NERVA』の構想図や、それを搭載した大型宇宙船のコンセプト図が、エンジン開発を担当するNASAのコマーシャル宇宙センターによって描かれています。 また、2009年には核熱エネルギー宇宙船『MTV』がNASAによって後送されていました。当時のNASAは大型ロケット『アレス』の開発を進めていましたが(計画は中止)、SLSに匹敵するその大型ロケットによって、もっとも大型なMTVの機材は7回、小型のもので3回のうちあげですべて完了すると考えられていました。核熱エネルギー宇宙船『MTV』のコンセプト図米NASA、深宇宙探査用の核熱推進システム開発で3社を選定で核熱推進システム開発の最新状況が見られます。
2022.03.10
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図書館で『火星(ナショナルジオグラフィック2021年3月号)』という雑誌を、手にしたのです。おお ナショナルジオグラフィックの火星特集ではないか、これは借りるしかないでえ♪【火星(ナショナルジオグラフィック2021年3月号)】雑誌、日経ナショナルジオグラフィック社、2021年刊<出版社>よりNASAの新しい探査車が火星への着陸に成功しました! 中国やUAEの探査機も相次ぎ火星へ到着し、これから火星の探査が加速しそうです。3月号の特集は「魅惑の火星を探る」。<読む前の大使寸評>おお ナショナルジオグラフィックの火星特集ではないか、これは借りるしかないでえ♪natgeo『火星(ナショナルジオグラフィック2021年3月号)』1火星のイェゼロ・クレーターNASA探査車(パーシビアランス)の活動を、見てみましょう。(文:ナディア・ドレイク)p46~48<注目される巨大クレーター湖> NASAの探査車パーシビアランスが、太古に生命が存在した痕跡を探すことになっているイェゼロ・クレーターは、かつてはこのサルダ湖のようだったに違いない。「地元ではトルコのモルディブと呼ばれています」 米パデュー大学で惑星科学を専攻し、2019年にこの湖を訪れた大学院生ブラッド・ガルチンスキは「イェゼロの岸辺で日光浴をする微生物の気持ちになれますよ」と言う。 深くえぐれたその形から、イェゼロは川が水を供給した巨大なクレーター湖だったと考えられる。湿潤期に北と西から水が急速に流れ込み、縁近くの三角州に堆積物の層が形成されたようだ。クレーターを満たす水はやがてあふれ出し、裂け目を通って東に流出した。 周回軌道からの観測で、イェゼロの三角州近辺には、生成の際に水が必要な年度と炭酸塩鉱物が存在することがわかった。サルダ湖の白砂も、マイクロバイアライトと呼ばれる炭酸塩堆積物でできている。地球ではマイクロバイアライトの層状構造から、35億年前の微生物の痕跡が見つかっている。 火星のイェゼロでも同じ作用が起きていて、湖や湖岸に生息していた何かが取り込まれているかもしれない。「それこそ、イェゼロ・クレーターの探査に期待する理由の一つです」と話すのは、パデュー大学の惑星科学者ブライオニー・ホーガンだ。大学院生のガルチンスキガ、トルコのサルダ湖で調査をしているのもそのためだ。 生命の存在を示す「バイオシグネイチャー」が残っていそうな場所を見つけ、火星探査の助けになる特徴をあぶり出そうとしている。ガルチンシキが収集し、スーツケースに入れて持ち帰ったサンプルは、重さ約40キロにもなる。 パーシビアランスも、ガルチンスキのように火星の石を集めることになっているが、せいぜい450グラムが限度だろう。それでも、異なる波長を感知できるカメラを搭載したこの探査車は、イェゼロ・クレーターを移動しながら、最も可能性が高そうな石を厳選できるはずだ。 採取したサンプルはまとめて保管しておき、将来やって来る探査車が持ち帰ることになる。地球に届いた火星の石は、最新鋭の機器で分析され、太古の火星の気候を読み取り、生命の痕跡を探し出すのに活用されるだろう。 もしかするとパーシビアランスの高機能カメラが、初めて火星人の化石を撮影することになるかもしれない。パーシビアランスNASA探査車 火星でサンプル採取に成功2021.9.8
2022.03.10
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今回借りた3冊ですだいたい支離滅裂に借りているけど、今回の傾向は、強いていえば、「宇宙」でしょうか♪<市立図書館>・宇宙探査の基本がわかる本・鳴かずのカッコウ・火星(ナショナルジオグラフィック2021年3月号)<大学図書館>(ただいま市民への開放サービスを休止中)図書館で手当たり次第で本を探すのがわりと楽しいが・・・これが、図書館での正しい探し方ではないかと思ったりする(笑)***********************************************************【宇宙探査の基本がわかる本】ムック、エイ出版社、2020年刊<出版社>より近年、急激な速さで宇宙開発が促進しています。月や火星における無人探査も精力的に行われ、2024年に人類は、半世紀ぶりに月に降り立とうとしています。そうした状況の中、我々が宇宙に接する機会はますます増えています。この当書では、ロケットの仕組み、軌道、探査目的など、宇宙探査をより理解するための基礎知識をまとめます。<読む前の大使寸評>わりと専門的な画像が多い本ではあるが・・・ハードSFのような内容がええでぇ♪rakuten宇宙探査の基本がわかる本【鳴かずのカッコウ】手嶋龍一著、小学館、2021年刊<「BOOK」データベース>より最小で最弱の情報機関(ヒトなし、カネなし、武器もなし!)公安調査庁に迷いこんだマンガ大好きオタク青年、国際諜報戦争で大金星!?諜報後進国に現れた突然変異種のインテリジェンス・オフィサー。本邦初の脱力系インテリジェンス小説。<読む前の大使寸評>追って記入rakuten鳴かずのカッコウ【火星(ナショナルジオグラフィック2021年3月号)】雑誌、日経ナショナルジオグラフィック社、2021年刊<出版社>よりNASAの新しい探査車が火星への着陸に成功しました! 中国やUAEの探査機も相次ぎ火星へ到着し、これから火星の探査が加速しそうです。3月号の特集は「魅惑の火星を探る」。<読む前の大使寸評>おお ナショナルジオグラフィックの火星特集ではないか、これは借りるしかないでえ♪natgeo『火星(ナショナルジオグラフィック2021年3月号)』1************************************************************図書館大好き536
2022.03.09
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『朝日デジタルの書評から』フォームや『読みたい本』フォームを作っているのだが、これを市図書館の予約に利用しようと、思い立ったのです。これまでの予約内容と予約候補は以下のとおりです。<予約中>・養老先生、病院へ行く(9/30予約、副本12、予約252)現在85位・伊坂幸太郎『ペッパーズ・ゴースト』(10/30予約、副本7、予約202)現在93位・宮家邦彦『米中戦争』(11/09予約、副本1、予約14)現在3位・松村圭一郎『くらしのアナキズム』(11/27予約、副本1、予約15)現在6位・『猫が30歳まで生きる日』(12/06予約、副本2、予約24)現在12位・ 堀川恵子『暁の宇品』(12/14予約、副本6、予約61)現在34位・人新世の「資本論」(12/18予約、副本24、予約389)現在262位・グレゴリー・ケズナジャット『鴨川ランナー』(12/23予約、副本1、予約18)現在12位・今村翔吾『塞王の楯』(1/21予約、副本11、予約522)現在478位・『スマホ脳』(1/28予約、副本40、予約511)現在433位・「監視資本主義」(2/07予約、副本1、予約30)現在30位・西加奈子『夜が明ける』(2/15予約、副本16、予約531)現在507位・さばの缶づめ、宇宙へいく(3/08予約、副本5、予約11)<カートで待機中>・N・ネフスキー著『月と不死』・8月の果て・ある日うっかりPTA(副本4、予約39)・グレタたったひとりのストライキ<予約候補>・『コロナ危機の政治』・『鎌倉殿と13人の合議制』:図書館未収蔵・村山斉『宇宙はなぜ美しいのか』:図書館未収蔵 ・「諸星大二郎の世界」・半藤一利『太平洋戦争への道 1931-1941』:図書館未収蔵・日本文学100年の名作(6巻):西図書館でみっけ・松本大洋『東京ヒゴロ 1』:図書館未収蔵・『中国戦線、ある日本人兵士の日記』・山口晃『すヾしろ日記 参』:図書館未収蔵 ・『猫の文学館I』『猫の文学館Ⅱ』・藻谷浩介『進化する里山資本主義』・クレア・ベンサント『ネコ学入門』:図書館未収蔵・中園成生『日本捕鯨史』:名谷図書館でみっけ・ジョージ・ミーガン『世界最長の徒歩旅行』:図書館未収蔵・ネルケ無方著『迷える者の禅修業』:図書館未収蔵<予約分受取:12/05以降> ・桐野夏生『日没』(4/24予約、12/05受取)・『生物の驚異的な形』(12/11予約、12/19受取)・みちはつづくよ…どこまでゆくの?(別冊太陽)』(1/04予約、1/10受取)・堤未果『デジタル・ファシズム』(10/04予約、1/19受取)・ブレイディみかこ『他者の靴を履く』(8/14予約、1/29受取)・本村凌二『馬の世界史』(2/03予約、2/09受取)・ドードーをめぐる堂々めぐり(1/09予約、2/16受取)・52ヘルツのクジラたち(4/15予約、2/22受取)・『ザリガニの鳴くところ』(6/04予約、3/01受取)・水村美苗『日本語で読むということ』(2/20予約、3/01受取)**********************************************************************【養老先生、病院へ行く】養老孟司著、エクスナレッジ、2021年刊<「BOOK」データベース>より自身の大病、そして愛猫「まる」の死ー。医療との関わり方、人生と死への向き合い方を、みずからもがん患者である東大病院の名医とともに語る。漫画家ヤマザキマリさんとの鼎談も収録。<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(9/30予約、副本12、予約252)>rakuten養老先生、病院へ行く【ペッパーズ・ゴースト】伊坂幸太郎著、朝日新聞出版、2021年刊<出版社>より少しだけ不思議な力を持つ、中学校の国語教師・檀(だん)と、女子生徒の書いている風変わりな小説原稿。生徒の些細な校則違反をきっかけに、檀先生は思わぬ出来事に巻き込まれていく。伊坂作品の魅力が惜しげもなくすべて詰めこまれた、作家生活20年超の集大成!<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(10/30予約、副本7、予約202)>amazonペッパーズ・ゴースト【米中戦争】宮家邦彦著、朝日新聞出版、2021年刊<「BOOK」データベース>よりこれは対岸の火事ではないー最新地政学で読み解く、米中攻防の行方。米中の武力衝突は決してフィクションではない。安全保障学の重鎮である著者が、米国と中国の最新情勢を分析した上で、平時と有事の隙間をつく“グレーゾーン事態”を含む、情報、サイバー、宇宙、電磁界など多次元に広がった「ハイブリッド戦争」の最前線に迫り、二つの大国間で起こりうる軍事対立の見取り図を描く!<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(11/09予約、副本1、予約14)>amazon米中戦争【くらしのアナキズム】松村圭一郎著、 ミシマ社、2021年刊<「BOOK」データベース>より国家は何のためにあるのか?ほんとうに必要なのか?「国家なき社会」は絶望ではない。希望と可能性を孕んでいる。よりよく生きるきっかけとなる、“問い”と“技法”を人類学の視点からさぐる。アナキズム=無政府主義という捉え方を覆す、画期的論考!<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(11/27予約、副本1、予約15)>rakutenくらしのアナキズム【猫が30歳まで生きる日】宮崎徹著、 時事通信出版局、2021年刊<「BOOK」データベース>よりAIM治療で、医療革命が起こる!猫にとって宿命的な病、腎臓病。長らく不明だったその原因がついに解明された。血液中のタンパク質「AIM(Apoptosis Inhibitor of Macrophage)」で治療が可能になるのだ。さらにAIMは、猫だけでなく人間にも効き、また腎臓病のみならず、アルツハイマー型認知症や自己免疫疾患など、これまで“治せない”と言われてきた病気への活用も期待できる。最新医療研究のリアルがここにある。<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約12/06予約、副本2、予約24)>rakuten猫が30歳まで生きる日【暁の宇品】堀川恵子著、講談社、2021年刊<「BOOK」データベース>より日清戦争、上海事変、ガダルカナル、そして8・6-。日本の「海の戦争」を支えた輸送基地=宇品港の三人の司令官と、軍都・広島が背負った「宿命」。日本軍事史上の最重要問題に光を当てる傑作。<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(12/14予約、副本6、予約61)>rakuten暁の宇品【人新世の「資本論」】 斎藤幸平著、集英社、2020年刊<「BOOK」データベース>より人類の経済活動が地球を破壊する「人新世」=環境危機の時代。気候変動を放置すれば、この社会は野蛮状態に陥るだろう。それを阻止するためには資本主義の際限なき利潤追求を止めなければならないが、資本主義を捨てた文明に繁栄などありうるのか。いや、危機の解決策はある。ヒントは、著者が発掘した晩期マルクスの思想の中に眠っていた。世界的に注目を浴びる俊英が、豊かな未来社会への道筋を具体的に描きだす。<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(12/18予約、副本24、予約389)>rakuten人新世の「資本論」【鴨川ランナー】グレゴリー・ケズナジャット著、講談社、2021年刊<「BOOK」データベース>より日本と世界の狭間で生まれた中篇二作。外国から京都に来た青年の日常や、周囲の扱い方に対する違和感、その中で生きる不安や葛藤等を、「きみ」という二人称を用いた独特の文章で内省的に描く。京都文学賞受賞作(「鴨川ランナー」)。福井の英会話教室を突如やめる羽目になった主人公は、ある日同僚の紹介で結婚式の牧師役のバイトを紹介されるが…(「異言」)。第二回京都文学賞満票で受賞。日本語を母語としない著者が紡ぐ、新しい感性による越境文学。<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(12/23予約、副本1、予約18)>rakuten鴨川ランナー【塞王の楯】今村翔吾著、集英社、2021年刊<出版社>より近江の国・大津城を舞台に、石垣職人“穴太衆”と鉄砲職人“国友衆”の宿命の対決を描く究極のエンターテインメント戦国小説。<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(1/09予約、副本4、予約6)>shueisha塞王の楯【スマホ脳】アンデシュ・ハンセン著、新潮社、2020年刊<「BOOK」データベース>より平均で一日四時間、若者の二割は七時間も使うスマホ。だがスティーブ・ジョブズを筆頭に、IT業界のトップはわが子にデジタル・デバイスを与えないという。なぜか?睡眠障害、うつ、記憶力や集中力、学力の低下、依存ー最新研究が明らかにするのはスマホの便利さに溺れているうちにあなたの脳が確実に蝕まれていく現実だ。教育大国スウェーデンを震撼させ、社会現象となった世界的ベストセラーがついに日本上陸。<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(1/28予約、副本40、予約537)>rakutenスマホ脳【監視資本主義】 ショシャナ・ズボフ著、東洋経済新報社、2021年刊<「BOOK」データベース>より世界的ベストセラー!監視資本主義という言葉を生み出したハーバード・ビジネススクール名誉教授が描く新世界。私たちを急襲する隠された力とその対抗策。オバマ元大統領が選ぶ2019年ベストブック選出!<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(2/07予約、副本1、予約30)>rakuten監視資本主義【夜が明ける】西加奈子著、新潮社、2021年刊<「BOOK」データベース>より思春期から33歳になるまでの男同士の友情と成長、そして変わりゆく日々を生きる奇跡。まだ光は見えない。それでも僕たちは、夜明けを求めて歩き出す。現代日本に確実に存在する貧困、虐待、過重労働ー。「当事者でもない自分が、書いていいのか、作品にしていいのか」という葛藤を抱えながら、社会の一員として、作家のエゴとして、全力で書き尽くした渾身の作品。<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(2/15予約、副本16、予約531)>rakuten夜が明ける【さばの缶づめ、宇宙へいく】小坂康之×林公代著、イースト・プレス、2022年刊<「BOOK」データベース>より「宇宙食、つくれるんちゃう?」はじまりは生徒の一言だった。「鯖街道を国際宇宙ステーションへ!」高校生が作った缶づめが、宇宙へ旅立った!予算の不足や開発の難航、そして学校は統廃合の危機に。300人におよぶ生徒たちがつないだ、13年間にわたる開発のバトン。そして、それを支えた教員や周囲の大人たち。葛藤の中で皆が力を合わせたとき、宇宙への扉が開いたー。大気圏突破ノンフィクション!!<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(3/08予約、副本5、予約11)>rakutenさばの缶づめ、宇宙へいく【月と不死】N・ネフスキー著、平凡社、1971年刊<出版社>より著者は日本民俗学界の異色の存在として知られるロシア人学者で,柳田国男,折口信夫らと親交を結び,沖縄,東北などの民俗を採録した。本書は日本語で発表された論文・書簡を網羅した唯一の著作集。<読む前の大使寸評>ロシア人にして、日本民俗学界の異色の存在が気になるのです。<図書館予約:(とりあえずカートに入れておこう)>heibonsha月と不死【8月の果て】柳美里著、新潮社、2007年刊<「BOOK」データベース>より日本統治下の朝鮮・密陽に生を受け、マラソンでの五輪出場を目指した亡き祖父・李雨哲。そのうしろ姿を追い、路上を駆けることを決意した柳美里。ふたりの息づかいが時空を越えて重なる瞬間、日本と朝鮮半島のあわいに消えた無数の魂が封印を解かれ、歴史の破れ目から白い頁に甦る。偉丈夫の雨哲と美丈夫の弟・雨根。血族をめぐる、ふたつの真実の物語が、いま日本文学を未踏の高みへと押し上げる。<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(とりあえずカートに入れておこう)>rakuten8月の果て図書館予約の運用にも慣れて、速攻で入手するコツも何となくつかんだと思うのだ♪・朝日書評欄で探すとしたら、3ヶ月前掲載くらいのモノが狙い目かも。・専門的すぎるほどのモノは、予約0となっていることが多い。・受取館に収蔵しているモノは、移送する手間が省けるので早くなるだろう。・本屋の店頭に出た直後の新刊本・ウィキペディアでめぼしい著作を探す・神戸市図書館の予約順位は毎週火曜日(午前1時~3時) に更新されます。・Kindle版を購入すれば、その本の全て読めるのだが、紙の本から書き写す手間が好きなわけでおます。予約分受取目録R26好書好日トップ図書館情報ネットワーク 蔵書検索システム
2022.03.09
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図書館で『Spectator つげ義春』という本を、手にしたのです。ざっとめくると、漫画、年譜、インタビューなど載っていて、つげ義春に関する情報が満載で・・・ええでぇ♪【Spectator つげ義春】ムック、幻冬舎、2018年刊(商品レビュー)より判型が大きく、レイアウトもすっきりしているので、「ねじ式」のころから、つげ漫画を愛読している老人にも読みやすい。「アックス」みたいなマイナーな雑誌かと思ったら、ノースフェイスやグレゴリーの広告(しかもカラー)が載っていて意表をつかれた。内容は、それほどマニアックではなく、フツウに、よくまとまっている。「ねじ式」の元ネタの古い写真の数々は、よく発掘しましたね。<読む前の大使寸評>ざっとめくると、漫画、年譜、インタビューなど載っていて、つげ義春に関する情報が満載で・・・ええでぇ♪rakutenSpectator つげ義春さびれた温泉をめぐるなど、いきあたりばったり旅について、見てみましょう。p165~167<いきあたりばったりの旅:正津勉、つげ義春を語る> 1976年10月、『ポエム』(すばる書房)というリトルマガジンが創刊された。「新しい時代の新しい感覚」と銘打たれたこの雑誌はつげ義春を雑誌の柱に据え、創刊号に「夢日記」を掲載。 また「桃源行」(つげ義春×正津勉)と題する秘湯探訪の連載も行われ、会津、群馬、秋田、福島の、いまや「忘れられた日本」と呼ぶべき知られざる温泉地や村落をめぐり、イラストと文章を組み合わせた作品が残された。 つげ義春は当時、どのように取材旅行をしていたのだろうか。当時『ポエム』編集長で、すべての取材に同行され、現在もつげさんと親交のある詩人・正津勉氏に高田馬場ルノアールで話をうかがった。正津勉氏にとってつげさんは「旅の師」であるという。編集部:『ポエム』という雑誌の編集長を務めておられたそうですが。正津:当時、友人から小さな出版社(すばる書房、現在廃業)を紹介されるのですが、そこでこれまでなかったタイプの詩の雑誌をやってみようと『ポエム』を創刊したのです。編集部:「つげ義春特集」を組んだ経緯から聞かせていただけますか。正津:創刊号から『ガロ』の愛読者だったし、学生時代からつげさんの大ファンでした。同志社大学で鶴見俊輔さんのゼミにいたのです。鶴見さんが当時筑摩書房で「現代漫画」(全15巻)の監修を務めていて。そのとき「つげ義春を選集に入れてください」と言ったことがあるのですが、まもなくそれが実現化して嬉しかったりして。 それぐらいつげ義春の作品のファンでした。いつかつげさんと仕事をするというのが夢でしたね。編集部:当時からつげさんは寡作でしたか。正津:発表誌というと北冬書房の『夜行』くらいでしょうか。それにも年に1本くらいしか短篇を描いていなかったほどで、仕事をしてない時代でした。前年(76年)の漫画文庫ブームで旧作が次々文庫化され、懐が潤ったからでしょうか。編集部:つげさんには最初どうやってコンタクトされたのでしょうか。正津:「新しい雑誌で仕事を」という意味の葉書を書いて出して、それから電話をして会いに行ったら、どういうわけか初対面から打ち解けるものがあったんですよ。「創刊号から描きます」と言ってくれて、二号目からは一緒に各地のさびれた温泉をめぐって旅の企画をやろうという話になりました。 今でも新潮文庫(『新版 つげ義春とぼく』)に「桃源行」というタイトルで抄録されています。その後バブル景気になって日本が大変動していくのですけど、近代化に押されて消えた村落の姿など、この時つげさんが描いたような昔のおもかげを残す情景にギリギリ間に合ったんです。編集部:初めて会うつげさんは気難しい性格の方ではなかったですか?正津:全然。たぶん僕がフラフラしているタイプで田舎っぺだったから気に入ってくれたのではないかと思います。当時つげさんの周囲は、評論家や作家とかインテリの人が多く、「つげ義春と旅行する」と言うと、誰もが驚いてましたから。編集部:『ポエム』では毎回、二人で、地方の知られざる秘湯、湯治場巡りをされています。正津:全部つげさんに随行してね。湯宿温泉(1976年)編集部:目的地はどのように決めていったのでしょうか。正津:つげさんに全面的に委ねました。僕は福井の生まれで大学は京都。だから東京が訪れた土地で一番「北」なのですが、当時それ以北に出たことがなかったのです。編集部:つげさんが「桃源行」についてエッセイで書いています。「行き先が決まらないまま上野駅に来て、とにかく東北方面に行く列車に乗る」正津:実際その通りで、行き当たりばったり(笑)。編集部:「連載のテーマがまだ決まっていないので、明日の行動が定まらない」正津:列車に乗るまで目的地を知らない。列車に乗ってもまだ分からないくらい。出たとこまかせの旅でした。編集部:湯宿(群馬県)、西山「中の湯」(福島県)、黒湯(秋田県)、早戸(福島県)、福島・湯本、二峡、那須「北温泉」(栃木県)など訪れています。 正津:つげさんのひと言から目的地を決めたりしましたね。西山温泉(福島県会津若松)に行ったときのことですが、話の流れで海を見ようとなって二人で新潟に向かいました。そのときつげさんが「新潟に“毒消し売り”の村があるよ」と言うんですね。「新潟なら僕の友人でトラック持ちのやつが住んでいるから、その男に運転させて見に行きましょう」と訪ねて行ったことがあります。編集部:同じエッセイに「毒消しをたずねて行くがもう廃絶している」とありました。正津:廃村になっていました。新潟では角田浜、角海浜周辺を海を見たのですが、帰りに群馬の湯宿温泉に泊まったりと、すべて「出たとこ勝負」。そのときつげさんと旅行するのはこんなに楽しいのかと思いました。『Spectator つげ義春』2:つげ義春の「創作術」『Spectator つげ義春』1:はじめに
2022.03.08
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NHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』が面白いので毎回フォローしているのです。NHKが何度も再放送しているので見所が湧いてくるが・・・つまりは三谷幸喜さんの脚本がいいのでしょうね。ネットをめぐっていたら<『鎌倉殿の13人』は小池栄子のドラマとなる 新垣結衣はちょっとの役>という指摘があり・・・面白いのです。この記事を書いた堀井憲一郎さんは最後にこう述べています。『鎌倉殿の13人』は小栗旬のドラマであるだけではなく、小池栄子のドラマとなるはずなのだ。歴史を曲げないかぎり、そうならざるを得ない。キャスチングでええでぇと思うのは小池栄子、小泉洋、片岡愛之助、新垣結衣あたりで、主役の小栗旬の影が薄くなるわけです。・・・とくに目力がすばらしい小池栄子に注目するわけでおます。三谷幸喜さんは自分でキャストを決めて、宛て書きするそうだが・・・コミカルな頼朝役者(小泉洋)を選ぶ目は鋭いというしかないでぇ♪
2022.03.08
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図書館で『作家は時代の神経である』という本を、手にしたのです。ざっとめくると、どの記事もホットな時事であり・・・ええでぇ♪【作家は時代の神経である】高村薫著、毎日新聞出版、2021年刊(商品レビュー)よりコロナ時代に顕在化した政治的無責任、社会基盤の崩壊、人心の動揺…。「時代の神経」である作家の感応力が、深く見つめる。リアルでありながら、理想を手放さない稀有な思考。危機の時代の羅針盤。<読む前の大使寸評>ざっとめくると、どの記事もホットな時事であり・・・ええでぇ♪rakuten作家は時代の神経である日本政府の鬼門ともいうべきデジタル化を、見てみましょう。p140~143<デジタル化の資格なし まず技術と人材に投資せよ> 目にあまる国会軽視が続いた安倍政権を継承し、自らの国会出席もこれからは限定すると公言する菅義偉新首相の誕生である。 継承するのだから、あらためて国家ビジョンを語る必要はないということか、その言葉の少なさが際立つなかで、かろうじて語られた抱負がデジタル化の推進と携帯電話料金の引き下げである。しかし、今般のドコモ口座などの決済サービスの不正引き出し問題を見るに、この国の金融業界も通信大手も、現状ではデジタル化の推進どころか、そもそも電子決済サービスやネットバンキングに手を出す資格すらないと言ったほうがよいかもしれない。 今回、ドコモ口座やペイペイ、メルペイ、ラインペイなどの決済サービスを通してゆうちょ銀行など全国11行の預金が不正に引き出された手口は、過去に流出した銀行の口座番号や暗証番号を使い、本人確認が甘いドコモ口座などのアカウントを勝手に作成して、そこに引き出した預金を移すというものだった。銀行側も決済サービス事業者も、手間のかかる二段階認証などを省いていたケースが狙われたもので、なんのことはない、昨年3240万円に上る不正利用が発生したセブンペイとまったく同じである。 なぜ、こんな初歩的な不手際が繰り返されるのだろうか。銀行も決済サービス事業者も、1年前の教訓を活かすどころか、銀行口座とドコモ口座などを紐づけしたときに起きうる不正アクセスのリスクを、ほとんど理解していないとしか考えられない。 本来、金融機関は1円の過不足すら許されない厳格な管理が当たり前の世界のはずだが、ネットバンキングの導入により、それまで閉じていた銀行のシステムがインターネットとつながることになった。多くの金融機関はその劇的な変化に十分に対応できておらず、経営陣も無自覚なのだろう。また自覚があっても、地銀などは必要なコストを負担できないのかもしれないが、だからといって十分な対策を講じずにネットバンキングに手を出してよいわけがない。 一方、NTTドコモやLINEなどの通信王手も、この品質管理の恐るべきいい加減さは、技術的な問題以上に経営陣の認識不足よるところが大きいのは間違いない。これは日本のデジタル化が世界に大きく遅れている事実にも通じており、国会議員を筆頭に、旗を振っても動かない不勉強のリーダーたちに、官も民も牛耳られていることの証だろう。(中略) デジタル化やiot化とは、空前の便利さと、つねに預金や個人データが盗み取られる危険性がセットになっているのであり、そのうえで、私たちは圧倒的な便利さを選び取っているのだ。 もっともいくら便利であっても、いつ起こるか分からない通信障害やマルウェア感染、データ流出などのリスクとの共存は、間違いなく高コストでもある。実用に耐えうるシステムの構築には、この分野の技術と人材への積極的な投資が不可欠なのであり、私たちユーザーも、安全のためのコストと手間を厭うてはならないことを重々自覚しなければならない。 2020・10・11『作家は時代の神経である』2:中露の暴挙『作家は時代の神経である』1:マイナンバーへの疑念
2022.03.07
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図書館に予約していた『ザリガニの鳴くところ』という本を、待つこと9ヶ月ほどでゲットしたのです。【ザリガニの鳴くところ】ディーリア・オーエンズ著、早川書房、2020年刊<商品の説明>よりノースカロライナ州の湿地で村の青年チェイスの死体が発見された。人々は真っ先に、「湿地の少女」と呼ばれているカイアを疑う。6歳のときからたったひとりで生き延びてきたカイアは、果たして犯人なのか? 不気味な殺人事件の?末と少女の成長が絡み合う長篇<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(6/04予約、副本17、予約315)>rakutenザリガニの鳴くところ「1 母さん1952年」の途中から見てみましょう。p16~20<1 母さん1952年> 翌朝、カイアはまた会談に腰を据え、列車を待つトンネルのような黒い瞳を小道に向けた。遠くの湿地には霧が低く垂れ込め、柔らかなベールのようなその裾が泥に触れていた。 カイアは裸足のつま先をぱたぱたさせたり、草の茎でアリジゴクの巣をかきまわしたりしていたが、やはり6歳の子どもがじっとしているのは難しかった。ほどなくして、カイアは足の裏にぴたぴたと泥の吸いつく音を立てながら干潟を散歩しはじめた。澄んだ水のへりにしゃがみ込むと、すばしこい小魚たちが日なたから日陰へと泳ぎまわっていた。 ヤシの木立からジョディの呼ぶ声がした。カイアはそちらに目を凝らした。もしかしたら、知らせを届けにくるのかもしれない。しかし、尖った歯のあいだから現れたジョディがいつもと変わらぬ様子なのを目にし、カイアはすぐに悟った。母さんは家に戻っていないのだ。「探検ごっこをしないか?」ジョディが訊いた。「言ってたじゃない。おれはもうそんな遊びをする歳じゃないって」「言ってみただけさ。まだそんな歳だよ。さあ、競争だ!」 二人は干潟を突っ切り、林の先にある海岸へと向かった。カイアはジョディに追いつかれて悲鳴を上げ、笑い転げながらオークの大木まで駆けていった。大木は砂浜に巨大な枝を伸ばしていた。かつてジョディと上の兄のマーフが、その枝に何枚か板を渡して打ちつけ、見張台にもなる樹上の基地を作ったことがあった。もっとも、その基地もいまではほとんど崩れ落ち、錆びた釘からぶら下がっているだけになっていたが。 そのころカイアが探検隊に加えてもらえるとすれば、たいていは奴隷の少女役としてだった。兄さんたちに、母さんの鍋から失敬した焼きたてのビスケットを届ける役だ。 だが、今日のジョディはこう告げた。「おまえが隊長になっていいよ」 カイアは指令を出すべく右手を掲げた。「スペイン人を追い払え!」二人は折り取った小枝の剣で藪を払いのけ、雄叫びを上げて敵を突き刺した。 それから間もなくして(ごっこ遊びは始まるのも終わるのも早いのだ)カイアは苔むした丸太のところへ行って腰を下ろした。ジョディもそっと隣に座った。妹に何か母親のことを忘れられるような話をしてやりたかったが、何も浮かばなかったので、二人でアメンボが描く波紋を見つめた。 やがてカイアはポーチの階段に戻り、それから長いこと待ちつづけた。小道の先を見やっても泣きはしなかった。表情を変えず、口を一文字に結んでただ目だけを動かした。けれど、その日も母さんは帰ってこなかった。<2 ジョディ1952年> 母さんが出ていって数週間が経ったころには、いちばん上の兄と二人の姉たちも、まるで先例にならうようにいつの間にか姿を消していた。みんなしばらくは顔を真っ赤にした父さんの怒りに耐えていたのだが、はじめは怒鳴り声だけだった癇癪が、次第に拳を振るったり手の甲で殴ったりするまでになったので、ひとり、またひとりと立ち去ってしまったのだ。 と言っても、三人ともすでに大人に近い年齢だったはずだ。のちにカイアは、きょうだいの歳を忘れてしまったのと同じように、彼らの本当の名前も思い出せなくなった。覚えているのはミッシー、マーフ、マンディと呼ばれていたことだけだった。姉さんたちは、ポーチにあるカイアのマットレスにわずかばかりの靴下を置いていった。
2022.03.07
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コロナ禍もなんのその、くだんの2本立て館に繰り出したが・・・・今回の出し物は「モロッコ、彼女たちの朝」と「テーラー」であり、館主の設けたテーマは「生き方が変わる仕事に…」となっています。毎度のことながら、2作品を選ぶ館主のセンスには感心しているのですが、今回のテーマとしては多国籍制作あるいは多様性あたりがいいのでは・・・【モロッコ、彼女たちの朝】マリヤム・トゥザニ監督、2019年、モロッコ=フランス=ベルギー制作、2022.2.03観賞<Movie Walkerストーリー>よりカサブランカの路地をさまよう臨月の妊婦サミア。彼女はイスラーム社会でタブーである未婚の妊婦だった。職も住居も失い、路上で生きるサミアを家に招き入れたのは、パン屋を営むアブラだった。彼女は夫の死後、幼い娘との生活を守るために、心を閉ざして生きてきた。パン作りが上手でおしゃれなサミアとの出会いで、色づき始めた孤独な親子の生活。やがて、町がお祭りの興奮に包まれるなか、サミアの陣痛が始まる。<大使寸評>この映画は女性による女性のための作品だったように思ったのです。Movie Walkerモロッコ、彼女たちの朝この映画館では毎回、幕間にお昼の弁当を食べるのだが・・・・今回もダイエイで買った三角おにぎりでした♪【テーラー】ソニア・リザ・ケンターマン監督、2020年、ギリシャ=ドイツ=ベルギー制作、2022.2.03観賞<Movie Walkerストーリー>よりアテネで36年間、父と高級スーツの仕立て屋を経営してきた50歳のニコス。ギリシャを不況が襲うなか、店の差し押さえの通知が届き、父が倒れてしまう。なんとか店を立て直したいニコスは、廃材でミシンを乗せた屋台を作り移動式の高級スーツの仕立て屋を始める。だが、高級スーツが道端で売れるはずもなく、途方に暮れるニコスはある女性から声をかけられる。彼女の要望は、娘用のウェディングドレスを作ることだった。<大使寸評>高級スーツの仕立てでは食えないので、ウェディングドレス作りに切り替えるのが成り行きというか逞しいではないか。Movie Walkerテーラー今回の出し物は2作とも女性監督であり、制作国も多彩で異色な取り合わせであった。この2本立て館で、館主が選ぶ作品には外れがないことを経験的に知っているのです。つまり、今回のチョイスはグーでした。パルシネマ上映スケジュール
2022.03.06
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