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<漢字文化圏あれこれR10>本屋に出向くと、右翼雑誌、文芸春秋、週刊誌の特集のタイトルは、もはや開戦前夜であり・・・メディアの警鐘だとしても、売り上げUPに協力する我が身をちょっと反省しないでもない昨今ですね。領土に目を向けると、日中韓による共同体など永遠に実現できないとするのが、先人の教えであるが・・・・日中韓それ自体が既に漢字文化圏であることは、歴史的事実であるわけです。で、蔵書録などから以下に「漢字文化圏」に関する本を集めてみました。(ネット情報を含む)・チャイニーズ・タイプライター(2021年)・文字渦(2018年)・だめだし日本語論(2017年)・ぐるぐる博物館(2017年)・竜宮城と七夕さま(2017年)・漢文の有用性(2017年)・台湾生まれ 日本語育ち(2016年)・古典を読んでみましょう(2014年)・韓国が漢字を復活できない理由(2012年)・漢字で覚える韓国語(2006年)・中国人のものさし日本人のものさし(1995年)・ハングルへの旅(1989年)・閉された言語・日本語の世界(1975年)R10:『台湾生まれ 日本語育ち』を追加【チャイニーズ・タイプライター】トーマス・S・マラニー著、中央公論新社、2021年刊<「BOOK」データベース>より中国語タイプライターの“不可能性”から繙かれる圧巻の言語技術文化史。漢字についての発想の転換や戦時中の日中関係、入力や予測変換といった現在につながる技術の起源まで、波瀾と苦渋に満ちた展開を鮮やかに辿る。<読む前の大使寸評>圧巻の言語技術文化史ってか・・・これは読むしかないでぇ♪<図書館予約:(7/17予約、副本1、予約3)>rakutenチャイニーズ・タイプライターウン 中国語タイプライターの進化を見たいではないか。この本を図書館から借出したので、『チャイニーズ・タイプライター』1で、レポートします。。<『文字渦』1>図書館に予約していた『文字渦』という本を、待つこと1ヵ月ほどでゲットしたのです。「紙の動物園」のような言語学的SFが大使のツボであるが、この本はそれよりもさらに学術的であり・・・果して読破できるか?と、思ったりする。【文字渦】円城塔著、新潮社、2018年刊<出版社>より昔、文字は本当に生きていたのだと思わないかい? 秦の始皇帝の陵墓から発掘された三万の漢字。希少言語学者が遭遇した未知なる言語遊戯「闘字」。膨大なプログラミング言語の海に光る文字列の島。フレキシブル・ディスプレイの絵巻に人工知能が源氏物語を自動筆記し続け、統合漢字の分離独立運動の果て、ルビが自由に語りだす。文字の起源から未来までを幻視する全12篇。<読む前の大使寸評>「紙の動物園」のような言語学的SFが大使のツボであるが、この本はそれよりもさらに学術的であり・・・果して読破できるか?と、思ったりする。<図書館予約:(9/05予約、10/16受取)>rakuten文字渦『文字渦』3:「新字」の謎『文字渦』2:「第5回遣唐使」『文字渦』1:CJK統合漢字【台湾生まれ 日本語育ち】温又柔著、白水社、2016年刊<「BOOK」データベース>より3歳から東京に住む台湾人作家が、台湾語・中国語・日本語、三つの母語の狭間で揺れ、惑いながら、自身のルーツを探った4年の歩み。<読む前の大使寸評>著者の母語体験や台湾語と中国語の違いが語られているそうで・・・興味深いのです。<図書館予約:(9/22予約、10/19受取)>rakuten台湾生まれ 日本語育ち『台湾生まれ 日本語育ち』3:ピンインと呼ばれる発音記号『台湾生まれ 日本語育ち』2:台湾語や中国語の思い出『台湾生まれ 日本語育ち』1:わたしのニホン語事始め(長くなるので後略、全文はここ)
2022.10.31
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今回借りた5冊です。 だいたい支離滅裂に借りているけど、今回の傾向は、強いていえば、「手当たり次第」でしょうか♪<市立図書館>・スマホ脳・地図でスッと頭に入る幕末・維新・そばですよ・パスタぎらい・サイエンス・ブック・トラベル<大学図書館>(ただいま市民への開放サービスを休止中)図書館で手当たり次第で本を探すのがわりと楽しいが・・・これが、図書館での正しい探し方ではないかと思ったりする(笑)***********************************************************【スマホ脳】アンデシュ・ハンセン著、新潮社、2020年刊<「BOOK」データベース>より平均で一日四時間、若者の二割は七時間も使うスマホ。だがスティーブ・ジョブズを筆頭に、IT業界のトップはわが子にデジタル・デバイスを与えないという。なぜか?睡眠障害、うつ、記憶力や集中力、学力の低下、依存ー最新研究が明らかにするのはスマホの便利さに溺れているうちにあなたの脳が確実に蝕まれていく現実だ。教育大国スウェーデンを震撼させ、社会現象となった世界的ベストセラーがついに日本上陸。<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(1/28予約、副本40、予約537)>rakutenスマホ脳【地図でスッと頭に入る幕末・維新】木村幸比古監修、昭文社、2020年刊<「BOOK」データベース>より幕藩体制から近代国家へ舵を切った明治維新。現代につながる様々な問題の根幹となったこの時代の流れを知るために最適な一冊。<読む前の大使寸評>追って記入rakuten
2022.10.31
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図書館に予約していた『台湾生まれ 日本語育ち』という本を、待つこと1ヶ月ほどでゲットしたのです。著者の母語体験や台湾語と中国語の違いが語られているそうで・・・興味深いのです。【台湾生まれ 日本語育ち】温又柔著、白水社、2016年刊<「BOOK」データベース>より3歳から東京に住む台湾人作家が、台湾語・中国語・日本語、三つの母語の狭間で揺れ、惑いながら、自身のルーツを探った4年の歩み。<読む前の大使寸評>著者の母語体験や台湾語と中国語の違いが語られているそうで・・・興味深いのです。<図書館予約:(9/22予約、10/19受取)>rakuten台湾生まれ 日本語育ち台湾の小説家・呂赫若(ろかくじゃく)が語られているあたりを、見てみましょう。p193~195<usinawareta>母国語を求めて 「玉蘭花」の著者は、植民地・台湾に滞在した「日本人」の姿を、日本語はおろか〇南語すらまだおぼつかない、夢と現実の境目も曖昧な幼い子どもの目をとおして描く。それも、その子どもが大人になって、日本語を、ということは善兵衛のコトバを習得したのちに回想している、という設定で。 内地からの特別な「客人」として憧れの眼差しを注がれながら、「柘榴(グアバ)、〇枝(ライチ)、仏桑花(ハイビスカス)」そして「玉蘭花(ユウランファ)」が繁茂する南国情緒溢れる風景にとっぷりと浸る善兵衛。彼にとって、虎坊たちの暮らす村は、一種の「桃源郷」だったといえる。あるいは、内地でのしがらみから逃れられる「逃避先」か。 読者としてはそんなふうにも想像したくなる。けれども、小説の構成上、鈴木善兵衛自身がそのことをどのように捉えていたのかは、謎のままだ。善兵衛の内面は小説の語り手の与り知らぬ領域にある。ちょうど、色褪せた写真の撮影者として確固たる存在感を放ちつつも、その姿はどの写真の中にも存在しないように。 ・・・宗主国の言語を用いて日本統治下の母国を舞台に、祖母や母たちの〇南語に半ば包み込まれていた幼年時代に経験した日本人青年・善兵衛との交流の記録を語る。このような設定を構想した作家・呂赫若の「手腕」に、わたしはほとんど戦慄をおぼえていた。想像力を刺激された。 ―鈴木さん、帰ってきなさい。「招魂」と呼ばれるこの「儀式」(紀元前三世紀まで遡る中国南方の歌謡集『楚辞』にも記録されているものだ)を行う際中、善兵衛の魂にむかって「〇」虎坊の母の声は、日本語ではなかった可能性が高い。祖母だけではない。虎坊がもっと小さいとき、いい子にしていないと「ほら、日本人が来るよ」、と彼を脅かした声もたぶん、日本語ではなかったはずだ。―マイカウ、リップンラン、ベライ・ヲ! わたしは記憶をたどり、自分が知る限りの台湾語を繋ぎあわせてみる。日清戦争以前、台湾が日本に領有されるより前に生まれているはずの虎坊の祖母が、幼い孫にむかって投げかけたコトバが、どんな響きのものであったのか想像せずにいられない。 日本統治下の台湾を生きる作家として、「国語」による執筆を覚悟した瞬間、生まれたときからの「母語」で関知していたこと(日本語で経験しなかったこと)を、日本語によって構成する必要に呂赫若は迫られた。「母語」であればものの一秒で的確に言い表せる感覚を表現したくても、日本語に相応する語彙がないせいで、各手がとまる。考えあぐねる。 台湾人として生まれ、〇南語で感性を育んだ呂にとって、みずからの経験をあますことなく表現するには、日本語はどうしても不完全な言語だった。このもどかしさにつき纏われながら、植民地下の台湾を生きる人々の日常を書くのは、並大抵のことではない。しかし、執筆言語である「母語」と、生来の感覚を決定づける「母語」との間に否応なく生じる亀裂があったからこそ、「玉蘭花」の作者は、書き言葉としての日本語の不自由さをはじめから明確に意識することができた。 そして、その上で自分が生きた台湾の現実を、日本語によって効果的かつ文学的に表現する方法を模索し、この小説を構想した?・・・クリーマン氏の本には、呂の若かりし日の写真も添えられていた。「甘いマスク」という表現が似つかわしい端正な顔は、別の書物でも見かけたことがある。台湾ではとても有名な一枚なのだろう。作家は「虎坊」の立場と近しいはずなのに、わたしはつい「鈴木善兵衛」の風貌をその肖像に重ね合わせている。Wikipediaで呂赫若を見てみましょう。呂赫若(ろかくじゃく)は台湾の小説家、台湾共産党活動家。本名は呂石堆(ろ せきたい)。当時朝鮮を代表した作家張赫宙に傾倒し呂赫若のペンネームで執筆活動を行なっていた。呂赫若は地主の家庭に生まれ、西洋近代教育を受けその思想の影響を受けた。1931年に台中師範学院を卒業後新竹県の峨嵋公学校の教師となり、教壇に立つ傍ら文筆活動を行い1935年に日本語小説である『牛車』を発表し文壇の耳目を集めた。『台湾生まれ 日本語育ち』3:ピンインと呼ばれる発音記号『台湾生まれ 日本語育ち』2:台湾語や中国語の思い出『台湾生まれ 日本語育ち』1:わたしのニホン語事始め
2022.10.31
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図書館に予約していた『台湾生まれ 日本語育ち』という本を、待つこと1ヶ月ほどでゲットしたのです。著者の母語体験や台湾語と中国語の違いが語られているそうで・・・興味深いのです。【台湾生まれ 日本語育ち】温又柔著、白水社、2016年刊<「BOOK」データベース>より3歳から東京に住む台湾人作家が、台湾語・中国語・日本語、三つの母語の狭間で揺れ、惑いながら、自身のルーツを探った4年の歩み。<読む前の大使寸評>著者の母語体験や台湾語と中国語の違いが語られているそうで・・・興味深いのです。<図書館予約:(9/22予約、10/19受取)>rakuten台湾生まれ 日本語育ちピンインと呼ばれる中国語の発音記号について、見てみましょう。p19~23<ピンイン様の逆襲> 月がまるく満ちる秋、中華圏の人びとは月餅と呼ばれるまんまるい焼き菓子を食べる。 今年も父が月餅を手土産に出張から帰ってくる。わたしが高校生の頃から、父の海外出張が増えた。「海外」といっても行先は中国語圏ばかり。台北だったり上海だったり。今回は北京から帰ってきた。 両親との会話で幾度となく出てくる「北京」という街の名は、ペキン、と呼ばれるときもあれば、Bei jingと中国語で響くこともある。ページン、などという、日本語とも中国語ともつかない響きがまぎれこんだりもする。わたしは二人にたずねた。「北京は、台湾語では何と言うの?」「パッキャア」。 初めて知った。わたしにとって台湾語は、なじみ深いはずが、時折こんなふうに、とても新鮮だ。 考えてみればわたしは、音でしか台湾語を知らない。 いや、実はわたしに限った話ではないらしい。 台湾語には文字がない。 厳密に言えば、台湾語には規範として公的に認められている文字と発音記号が長いこと存在しなかった。 なので(大きな声では言えないけれど)台湾語を書くときのわたしはうんと気が楽だ。なぜなら、これでなくちゃ・・・という「」がないんだから堂々とカタカナで綴ってしまえる。例えばこんな感じ・・・「パパ、リ・コベ・リン緑茶ボ?」「好、コー・ゲー・ワ・チ・ベエ」 早々と月餅を食べ終えた父に母が訊く。お茶をもう一杯いかが?父は空っぽになった湯呑を差し出す。うん、もう一杯もらおうかな。 中国語と台湾語が混在する両親の会話を日本語で描写しようとすると、基本的には、繁体字の中にカタカナを織り込むことになる。だから台湾語の多い会話のときは、カタカナだらけになる。 ―シャー・シアミィ・ロン・グアー・ボー! (何を書いているんだか、さっぱりわからない!) ところで、カタカナはまごうかたなき日本語。 当たり前のことだけど、日本語ではないコトバの響きを描写するのに決して万能ではない。だからわたしが台湾語を聞こえたとおりに綴っていると言っても、実際は、その音に最も近しい音をカタカナの中から捜しだして、あてはめているだけなのだ。もちろん自己流なので、日本語が読めて台湾語がわかるひとなら、えっ、北京はペイキャアよりもベイギャアのほうが近いんじゃないの、と思うこともあるだろう。それで譲り合ってベイキャアにしようかなどとなったりする。 つまり、台湾語とカタカナの関係は大らかなもので、これが正しい答えというのがあるわけではないので、半ば遊ぶように、綴る楽しみに浸ることができる。 これが中国語だと、そうはいかない。 台湾語とちがって、中国語には文字がある。 簡体字と呼ばれる漢字はもちろん、ピンインと呼ばれるローマ字から成る「正式の」発音記号もある。 北京、と母あるいは父が中国語で言ったとき、わたしの耳に聞こえたそれを、たとえばペイジンと書く。ベイジンと書く。ペエジンと書く。 ペイジン、ベイジン、ペエジン。 台湾語なら、どれでもまあそう聞こえたのならそうだよね、と気楽に笑ってもらえるところが、中国語だと、そんなザル勘定(?)は許してくれそうにない(ような気がする)。 北京は、Beijing。 発音記号として正々堂々と君臨するピンイン様がそう主張する限り、こちらは平身低頭、従わなければならない(ような気がする)。 白状すると、わたしはピンイン様が大の苦手である。(中略) まったく情けない話なのだけど、いまだにピンインを思うまま操れないのは、高校生の頃のわたし、つまり中国語を外国語として習い始めた頃のわたしが、発音の練習に対してフマジメだったせいなのだ。日本語と比べればヘタッピではあるけれど、中国語はわたしにとって、聞けば何となく意味がわかる。よそうもできる。要するに中途半端な外国語だった。 わたし以外のだれもが初めて中国語を学ぶ教室では、先生は教科書に出てくるフレーズのみ話す。よく通る声で話す。明瞭に話す。 ―你好!你是学生〇? (こんにちは! あなたは学生ですか?) ―対、我是留学生。 (はい。わたしは留学生です) いちいち教科書を見なくても、これぐらいなら聞けばわかる。それで、同級生たちが「信(xin)」と「姓(xing)」や、「子(zi)」と「紙(zing)」の違いをマジメにコツコツ学んでいる間、わたしはウサギとカメのウサギのごとく、怠けていた。 (だってピンインなんかに頼らなくったって聞き取れるもん) (中略) とまあ、そんな調子でピンインを軽んじたしっぺ返しはすぐに来た。 どの外国語でも同じように、ハーイ、コンニチハ、ゴキゲンイカガの段階は、ほんのひととき。名詞に限って言えばたとえばリンゴやツクエやコップやミルク程度の中国語しか知らないわたしが、未知の単語と出くわす頻度はいやがおうにも多くなる。 ―フォピイ?何それ。 それで辞書を引こうとすると、あれっ、ピンインが分からない。中国語の辞書はピンインで引くので、いきなり途方に暮れる。なんてことだろう。仕方がないので、フォピイと聞こえる謎の単語をピンインで片っ端から綴る。fobi fopi huopi huobi・・・四度目の正直でようやく謎の単語は「货〇」すなわち「外貨」のことだとわかる。なんというまわり道。以上の文章において、〇〇とした箇所は中国語の簡体字なんですが、ネットで「ウィクショナリー日本語版」を検索しても見つからない。・・・なんというか、簡体字の功罪を見る思いがするのです。『台湾生まれ 日本語育ち』2:台湾語や中国語の思い出『台湾生まれ 日本語育ち』1:わたしのニホン語事始め
2022.10.30
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『朝日デジタルの書評から』フォームや『読みたい本』フォームを作っているのだが、これを市図書館の予約に利用しようと、思い立ったのです。これまでの予約内容と予約候補は以下のとおりです。<予約中>・今村翔吾『塞王の楯』(1/21予約、副本11、予約522)現在107位・「監視資本主義」(2/07予約、副本1、予約30)現在5位・西加奈子『夜が明ける』(2/15予約、副本16、予約531)現在200位・女のいない男たち(3/31予約、副本8、予約207)現在56位・酒井隆史『ブルシット・ジョブの謎』(5/02予約、副本3、予約49)現在16位・砂川文次『小隊』(5/11予約、副本3、予約43)現在22位・村山斉『宇宙はなぜ美しいのか』(7/14予約、副本2、予約19)現在10位・『帝国日本のプロパガンダ』(7/30予約、副本1、予約5)現在2位・松本修『言葉の周圏分布考』(8/15予約、副本1、予約16)現在13位・小田嶋隆『東京四次元紀行』(8/29予約、副本2、予約20)現在14位・野口悠紀雄『円安が日本を滅ぼす』(9/07予約、副本1、予約3)現在2位・和田秀樹『70歳の正解』(9/14予約、副本2、予約99)現在90位・デイブ・グールソン『サイレントアース』(10/01予約、副本2、予約13)現在12位・『ウクライナ戦記 不肖・宮嶋 最後の戦場』(10/09予約、副本1、予約12)現在10位・『潜入ルポ アマゾン帝国の闇』(10/14予約、副本2、予約10)現在10位・『語学の天才まで1億光年』(10/18予約、副本2、予約65)現在64位・鈴木エイト『自民党の統一教会汚染』(10/27予約、副本2、予約56)<カートで待機中>・N・ネフスキー著『月と不死』・8月の果て・ある日うっかりPTA(副本4、予約39)・グレタたったひとりのストライキ<予約候補>・村田紗耶香『信仰』:図書館未収蔵 ・嶋田博子『職業としての官僚』・温又柔『李良枝セレクション』・真山仁『“正しい”を疑え!』・コロナ後の世界・半藤一利『太平洋戦争への道 1931-1941』:図書館未収蔵・『中国戦線、ある日本人兵士の日記』・山口晃『すヾしろ日記 参』:図書館未収蔵 ・『猫の文学館I』『猫の文学館Ⅱ』・藻谷浩介『進化する里山資本主義』・『カラハリ アフリカ最後の野生に暮らす』・ジョージ・ミーガン『世界最長の徒歩旅行』:図書館未収蔵・ネルケ無方著『迷える者の禅修業』:図書館未収蔵<予約分受取:7/14以降> ・『猫が30歳まで生きる日』(12/06予約、7/14受取)・横田増生『潜入ルポamazon帝国』(7/08予約、7/14受取)・山下裕二『商業美術家の逆襲』(7/17予約、7/22受取)・鎌倉殿と13人の合議制(5/18予約、7/28受取)・テッド・チャン『あなたの人生の物語』(8/23予約、8/30受取)・ブレイディみかこ『両手にトカレフ』(7/01予約、10/14受取)・人新世の「資本論」(12/18予約、10/19受取)・絲山秋子『まっとうな人生』(6/21予約、10/19受取)・温又柔『台湾生まれ 日本語育ち』(9/22予約、10/19受取)・『スマホ脳』(1/28予約、10/27受取)**********************************************************************【塞王の楯】今村翔吾著、集英社、2021年刊<出版社>より近江の国・大津城を舞台に、石垣職人“穴太衆”と鉄砲職人“国友衆”の宿命の対決を描く究極のエンターテインメント戦国小説。<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(1/09予約、副本4、予約6)>shueisha塞王の楯【監視資本主義】 ショシャナ・ズボフ著、東洋経済新報社、2021年刊<「BOOK」データベース>より世界的ベストセラー!監視資本主義という言葉を生み出したハーバード・ビジネススクール名誉教授が描く新世界。私たちを急襲する隠された力とその対抗策。オバマ元大統領が選ぶ2019年ベストブック選出!<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(2/07予約、副本1、予約30)>rakuten監視資本主義【夜が明ける】西加奈子著、新潮社、2021年刊<「BOOK」データベース>より思春期から33歳になるまでの男同士の友情と成長、そして変わりゆく日々を生きる奇跡。まだ光は見えない。それでも僕たちは、夜明けを求めて歩き出す。現代日本に確実に存在する貧困、虐待、過重労働ー。「当事者でもない自分が、書いていいのか、作品にしていいのか」という葛藤を抱えながら、社会の一員として、作家のエゴとして、全力で書き尽くした渾身の作品。<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(2/15予約、副本16、予約531)>rakuten夜が明ける【女のいない男たち】村上春樹著、文藝春秋、2014年刊<「BOOK」データベース>より絡み合い、響き合う6編の物語。村上春樹、9年ぶりの短編小説世界。【目次】ドライブ・マイ・カー/イエスタデイ/独立器官/シェエラザード/木野/女のいない男たち<読む前の大使寸評>村上春樹の短編小説集ってか・・・『1Q84』ブームの後に、こんな本が出ていたとは、春樹ファンを自認している大使としては不覚であった。rakuten女のいない男たち【ブルシット・ジョブの謎】酒井隆史著、講談社、2021年刊<「BOOK」データベース>より仕事とは何か?悩み苦しむすべての人へ。誰も見ない書類を作成する事務、上司の虚栄心を満たすだけの部下…資本主義や効率化が進めば進むほど無意味な仕事が生まれる「不思議」。『ブルシット・ジョブ』翻訳者が贈る特別講義!世界的現象の「謎」を解き明かすー<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(5/02予約、副本3、予約49)>rakutenブルシット・ジョブの謎【小隊】砂川文次著、文藝春秋、2021年刊<出版社>より元自衛官の新鋭作家が、日本人のいまだ知らない「戦場」のリアルを描き切った衝撃作。北海道にロシア軍が上陸、日本は第二次大戦後初の「地上戦」を経験することになった。自衛隊の3尉・安達は、自らの小隊を率い、静かに忍び寄ってくるロシア軍と対峙する。そして、ついに戦端が開かれたーー。<読む前の大使寸評>元自衛官の作家といえば、浅田次郎さんが、まず思い当たるが・・・砂川文次さんは次につぐ作家ではなかろうか。ロシアのウクライナ侵略に揺れる昨今、興味深い作品である。<図書館予約:(5/11予約、副本3、予約43)>heibonsha小隊【宇宙はなぜ美しいのか】村山斉著、幻冬舎、2021年刊<「BOOK」データベース>より夜空を彩る満天の星や、皆既日食・彗星などの天体ショー。古来、人類は宇宙の美しさに魅せられてきた。しかし宇宙の美しさは、目に見えるところだけにあるのではない。これまで宇宙にまつわる現象は、物理学者が「美しい」と感じる理論によって解明されてきた。その美しさの秘密は「高い対称性」「簡潔さ」「自然な安定感」の3つ。はたして人類永遠の謎である宇宙の成り立ちを説明する「究極の法則」も、美しい理論から導くことができるのか?宇宙はどこまで美しいのか?最新の研究成果をやさしく解説する知的冒険の書。<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(7/14予約、副本2、予約19)>rakuten宇宙はなぜ美しいのか【帝国日本のプロパガンダ】 貴志俊彦著、中央公論新社、2022年刊<「BOOK」データベース>より日清戦争に始まり、アジア太平洋戦争の敗北で終わった帝国日本。日中開戦以降、戦いは泥沼化し、国力を総動員するため、政府・軍部・報道界は帝国の全面勝利をうたい、プロパガンダ(政治宣伝)を繰り広げた。宣伝戦はどのように先鋭化したか。なぜ国民は報道に熱狂し、戦争を支持し続けたのか。錦絵、風刺画、絵葉書、戦況写真、軍事映画など、戦争熱を喚起したビジュアル・メディアから、帝国日本のプロパガンダ史を描きだす。<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(7/30予約、副本1、予約5)>rakuten帝国日本のプロパガンダ【東京四次元紀行】小田嶋隆著、イースト・プレス、2022年刊<出版社>よりなんだ、小説じゃないか? そう、これはコラムではない。稀代のコラムニストが、初めての小説を通して描く東京の街と人々<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(8/29予約、副本2、予約21)>rakuten東京四次元紀行【70歳の正解】和田秀樹著、幻冬舎、2022年刊<商品説明>より60代では約「40人に一人」だが、80代では約「3人に一人」ーー認知症の有病率、即ちボケる人の割合だ。脳だけでなく健康も見た目も、分岐点は70歳。いつまでも若々しい人でいるか、一気に老け込むかは、60代から70代にかけての生き方で決まる。「老後にコレステロールは必須」「運動は〈走る〉より〈歩く〉」「仕事と勉強は死ぬまで」等々、老年医学の第一人者が「老いを遅らせる正解」を大公開した『老後は要領』を大幅改訂。健康で、人間関係にもお金にも追い詰められない「最高の老後30年」を送るための決定版。<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(9/14予約、副本2、予約99)>rakuten70歳の正解【サイレントアース】デイヴ・グールソン著、NHK出版、2022年刊<「BOOK」データベース>よりレイチェル・カーソンが『沈黙の春』でDDTの危険性を訴えたことにより、その使用が禁止されて半世紀。その間、私たち人間は、より毒性の強い農薬を使用することでさらに地球環境を悪化させてきた。土壌は劣化し、河川は化学物質に汚染されている。その最初の犠牲となるのは小さな無脊椎動物ー昆虫だ。集約農業や森林伐採による生息域の減少や急激な気候変動も加わり、昆虫の存在は危機に瀕している。他の生物の栄養源、作物の受粉、枯葉や死骸・糞の分解、土壌の維持…。あらゆる生命を支えている昆虫がいま、「あなたの助けを必要としている」。昆虫をこよなく愛する著者が、地球の未来を守る具体的な行動指針を示す渾身の一冊!<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(10/01予約、副本2、予約13)>rakutenサイレントアース【ウクライナ戦記 不肖・宮嶋 最後の戦場】宮嶋茂樹著、文藝春秋、2022年刊<「BOOK」データベース>より二〇二二年二月二十四日、ロシアによるウクライナ侵攻。不肖・宮嶋は還暦過ぎの老体にムチ打って「ワシが行かんと誰が行く?」と最後の戦場を目指す。三月十二日にキーウ入りして以来、四月十七日に出国するまで各地で取材。そして五月、ふたたびウクライナへ。戦火の下、不肖・宮嶋が見た「戦場の真実」とは?<読む前の大使寸評>追って記入。<図書館予約:(10/09予約、副本1、予約12)>rakutenウクライナ戦記 不肖・宮嶋 最後の戦場【潜入ルポ アマゾン帝国の闇】横田増生著、小学館、2022年刊<「BOOK」データベース>より潜入ジャーナリストが巨大倉庫で見た“便利の裏側”とは?第19回新潮ドキュメント賞受賞作。【目次第1章 15年ぶり2度目の巨大倉庫潜入/第2章 アマゾンではたらく社員の告発/第3章 宅配ドライバーは二度ベルを鳴らす/第4章 ヨーロッパを徘徊するアマゾンという妖怪/第5章 ジェフ・ベゾス あまりにも果てなき野望/第6章 わが憎しみのマーケットプレイス/第7章 フェイクレビューは止まらない/第8章 AWSはAIアナウンサーの夢を見るか/第9章 ベゾスの完全租税回避マニュアル/第10章 “デス・バイ・アマゾン”の第一犠牲者<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約(10/14予約、副本2、予約10)>rakuten潜入ルポ アマゾン帝国の闇【語学の天才まで1億光年】高野秀行著、集英社インターナショナル、2022年刊<出版社>より語学は魔法の剣!学んだ言語は25以上!の辺境ノンフィクション作家による、超ド級・語学青春記。自身の「言語体験」に基づき、「言語」を深く楽しく考察。自動翻訳時代の語学の意味を問う。さらにネイティヴに習う、テキストを自作するなどユニークな学習法も披露。語学上達のためのヒントが満載。そしてコンゴの怪獣やアマゾンの幻覚剤探し、アヘン栽培体験などの仰天エピソードにおける語学についても語られる。『幻獣ムベンベを追え』から『アヘン王国潜入記』まで、高野作品の舞台裏も次々と登場。<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(10/18予約、副本2、予約65)>rakuten語学の天才まで1億光年【自民党の統一教会汚染】鈴木エイト著、小学館、2022年刊<出版社>より安倍元首相と教団、本当の関係。メディアが統一教会と政治家の関係をタブーとするなか、教団と政治家の圧力に屈せずただひとり、問題を追及しつづけてきたジャーナリストがすべてを記録した衝撃レポート、緊急刊行!<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(10/27予約、副本2、予約56)>rakuten自民党の統一教会汚染【月と不死】N・ネフスキー著、平凡社、1971年刊<出版社>より著者は日本民俗学界の異色の存在として知られるロシア人学者で,柳田国男,折口信夫らと親交を結び,沖縄,東北などの民俗を採録した。本書は日本語で発表された論文・書簡を網羅した唯一の著作集。<読む前の大使寸評>ロシア人にして、日本民俗学界の異色の存在が気になるのです。<図書館予約:(とりあえずカートに入れておこう)>heibonsha月と不死【8月の果て】柳美里著、新潮社、2007年刊<「BOOK」データベース>より日本統治下の朝鮮・密陽に生を受け、マラソンでの五輪出場を目指した亡き祖父・李雨哲。そのうしろ姿を追い、路上を駆けることを決意した柳美里。ふたりの息づかいが時空を越えて重なる瞬間、日本と朝鮮半島のあわいに消えた無数の魂が封印を解かれ、歴史の破れ目から白い頁に甦る。偉丈夫の雨哲と美丈夫の弟・雨根。血族をめぐる、ふたつの真実の物語が、いま日本文学を未踏の高みへと押し上げる。<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(とりあえずカートに入れておこう)>rakuten8月の果て図書館予約の運用にも慣れて、速攻で入手するコツも何となくつかんだと思うのだ♪・朝日書評欄で探すとしたら、3ヶ月前掲載くらいのモノが狙い目かも。・専門的すぎるほどのモノは、予約0となっていることが多い。・受取館に収蔵しているモノは、移送する手間が省けるので早くなるだろう。・本屋の店頭に出た直後の新刊本・ウィキペディアでめぼしい著作を探す・神戸市図書館の予約順位は毎週火曜日(午前1時~3時) に更新されます。・Kindle版を購入すれば、その本の全て読めるのだが、紙の本から書き写す手間が好きなわけでおます。予約分受取目録R26好書好日トップ図書館情報ネットワーク 蔵書検索システム
2022.10.30
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図書館に予約していた『人新世の「資本論」』という本を、待つこと10ヶ月ほどでほどでゲットしたのです。【人新世の「資本論」】 斎藤幸平著、集英社、2020年刊<「BOOK」データベース>より人類の経済活動が地球を破壊する「人新世」=環境危機の時代。気候変動を放置すれば、この社会は野蛮状態に陥るだろう。それを阻止するためには資本主義の際限なき利潤追求を止めなければならないが、資本主義を捨てた文明に繁栄などありうるのか。いや、危機の解決策はある。ヒントは、著者が発掘した晩期マルクスの思想の中に眠っていた。世界的に注目を浴びる俊英が、豊かな未来社会への道筋を具体的に描きだす。<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(12/18予約、10/19受取)>rakuten人新世の「資本論」第一章で気候危機アラームを、見てみましょう。p19~20<第一章 紀行変動と帝国的生活様式>■ポイント・オブ・ノーリターン ここで、ひとつはっきりさせておかなければならない。気候危機は、2050年からおもむろに始まるものではない。危機はすでに始まっているのである。 事実、かつてならば「100年に一度」と呼ばれていた類いの異常気象が毎年、世界各地で起きるようになっている。急激で不可逆な変化が起きて、以前の状態に戻れなくなる地点(ポイント・オブ・ノーリターン)は、もうすぐそこに迫っている。 例えば、2020年6月にシベリアで気温が38℃に達した。これは北極圏で史上最高気温であった可能性がある。永久凍土が融解すれば、大量のメタンガスが放出され、気候変動はさらに進行する。そのうえ水銀が流出したり、炭疽菌がのような細菌やウイルスが解き放たれたりするリスクもある。そして、ホッキョクグマは行き場を失う。 危機は複合的に深まっていくのだ。そして「時限爆弾」に点火してしまえば、ドミノ倒しのように、危機は連鎖反応を引き起こす。それはもはや人間の手には負えないものだ。 だから、この破局を避けるために、2100年までの平均気温の上昇を産業革命前の気温と比較して1.5℃未満に抑え込むことを科学者たちは求めている。 すでに1℃の上昇が生じているなかで、1.5℃未満に抑え込むためには、今すぐ行動しなくてはならない。具体的には、2030年までに二酸化炭素排出量をほぼ半減させ、2050年までに純排出量をゼロにしなくてはならないのである。 その一方で、もし現在の排出ペースを続けるなら、2030年には気温上昇1.5℃のラインを超えてしまい、2100年には4℃以上の気温上昇が起こることが危惧されている。■日本の被害予測 このような急激な気温上昇が続けば、日本も無償でいられるはずがない。2℃の上昇であっても、サンゴは死滅し、漁業にも大きな被害が出る。夏の熱波で、農作物の収穫にも大きな影響が出るだろう。さらに毎夏、各地に傷痕を残す台風の巨大化は一層進む。 豪雨の被害も大きくなるだろう。2018年の西日本豪雨による被害総額は1兆2000億円にものぼるが、この規模の豪雨はすでに毎年起きるようになっており、その確率はさらに高まっていく。この本も絲山秋子ミニブームR9に収めておきます。
2022.10.29
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図書館で『たちの幕末維新』という本を、手にしたのです。【たちの幕末維新】木村直樹著、吉川弘文館、2012年刊<「BOOK」データベース>よりもはやオランダ語だけでは通用しない。幕末のオランダ通詞たちは苦悩しながら日本中へ散って行った。欧米諸国との外交交渉、英語など新しい言語への対応や維新後のありよう、激動の時代を語学力で生き抜いた姿を追う。<読む前の大使寸評>追って記入rakutenたちの幕末維新プロローグのあたりを、見てみましょう。p1~4<激動の時代を語学力で生き抜く> 現代の私たちが、外国へ出かける、あるいは外国の人や文物と出会う時、まず問題になるのは何であろうか? それは語学である。これは洋の東西を問わず、また時代にかかわらず、常に発生する問題である。今日であれば、各国語の辞書・文法書・会話帳、学校やカルチャースクールなど多くの助けとなる手段がある。その外国語を母語としているネイティブスピーカーに習うことだって、そんなに難しいことではない。時間や金銭に余裕があれば、プロの通訳や翻訳を頼むこともできる。 だが、江戸時代はどうであったのか。■江戸時代に通訳はいなかった? 江戸時代、一般的に日本と海外との関係は限定的であった。欧米諸国との関係でいえば、寛永16年(1639)にポルトガル船が日本から追放されて以来、幕末にいたるまで、外国人の往来は幕府によって厳しく管理されていた。それでもオランダ東インド会社の社員として、オランダ人を中心に、数多くの外国人が日本を訪れていたことも事実である。 たとえば出島にやってきた有名な医師であり学者であるケンペルや、シーボルトはドイツ人、トゥーンベリはスウェーデン人であった。また、オランダから日本への貿易船の派遣が困難になった19世紀初頭には、チャーター船としてアメリカ船やデンマーク船が来航しており、実はかなりさまざまな国の人たちが来日していた。 来日する船乗りも含む西洋人の多くは、日本語を話すことができなかった。出島に長年勤務する商館員には、実質的に日本人の現地妻子を持つ人びともいたので、日常会話には困らない人たちもいたようだが、貿易業務などで流暢に日本語を操る外国人はあまりいなかった。 そこで、必要とされたのは「通詞」という集団である。通詞とは、文字通り「詞を通じる」ために必要な人びとである。だが、彼らは決して「通訳」ではなかった。確かに、通訳という仕事もしたが、彼らはある時は翻訳者であり、ある時は商人であり、ある時は学者でもあるという多彩な側面を有していた。今日のプロの通訳と比べると、扱う範囲が大きかったと言える。 本書で、もっぱら話の対象とするのは、江戸時代の長崎で活躍していた「オランダ通詞」という集団である。オランダ通詞は、和蘭通詞・阿蘭陀通詞などとも当時は表記しているが、本書では基本的に、史料の原文以外はオランダ通詞に統一した。 このほか異文化とのコミュニケーションという点では、長崎にはオランダ通詞以外にも、唐通詞という中国語や東南アジアの言語を専門とした集団も存在していた。 また、日本と海外との関わる場所は四つの土地で管理されていたから、江戸時代の日本と異国や異域との関りを、「四つの口」と整理することがある。長崎ではオランダと中国、対馬では朝鮮、薩摩では琉球、松前と蝦夷地、これら四つの場所で、異なる文化を持った人々同士が、多彩な関係を結んでいた。相当数の漂流民を日本列島の沿岸で保護する関係上、あるいは、恐らく密貿易を行うためもあり、江戸時代の藩によっては、異なる言語を話す人々に対処するための言語の専門家を配する藩もあった。 当然、それらの場所では、言葉を仲介するための手段が必要である。朝鮮との関りでは、対馬には朝鮮語を話す通詞たちがいた。また、薩摩と琉球、蝦夷地でのアイヌ人と和人との間でも、言語処理は必要であり、時には通訳により、時には文章で、あるいは一方的に自分たちの要求を伝える形で、コミュニケーションが成り立っていた。 このように、江戸時代における異文化とのコミュニケーションには多様なあり方があり、長崎のオランダ通詞はその一形態と言える。そして、オランダ通詞たちのあり方は、彼ら特有の国家や社会との関り方と、また、日本列島の各地に存在した異文化コミュニケーションのあり方に相通じる存在の仕方、二つの局面を有していた。 そこで、本書では、幕末のオランダ通詞たちの姿を描くことによって、江戸時代が終焉を迎えようとした時、各地での異文化接触のあり方が、どのように変化するのかを、考えていきたいという願いから、あえて、「オランダ通詞たちの幕末維新」ではなく「通訳たちの幕末維新」とした。少々青臭いタイトルとなってしまったが、どうかご理解いただきたい。
2022.10.29
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<「3つの奇跡」を起こした男>先日(10/25)のNHK兵庫版トピックで、淡路島出身の旧陸軍中将の顕彰イベントについて放映していたが・・・陸軍にこんな人がいたのかと、驚いたのです。で、ネットを巡ってみたら以下ヒットしたのです。*********************************************************樋口季一郎~ユダヤ人救出、キスカ撤退、占守の戦い…「3つの奇跡」を起こした男よりその生涯において、3度もの「奇跡」を起こした樋口季一郎。彼はどんな状況においても、「日本人として大切にすべき人道」と「合理的な思考に立脚した正しい決断力」を失うことはなかった。樋口を通して見えてくる、当時の日本の「真実」とは何であったのか。※本稿は『歴史街道』2012年4月号より一部抜粋・編集したものです。<樋口季一郎は、なぜ「3つの奇跡」を成し遂げられたのか>日本はなぜ「あの悲惨な戦争」に突入したのか――それについて戦後の日本人の多くが暗黙の前提にしていたのが、「陸軍悪玉論」でした。日本陸軍こそが暴走と謀略を繰り返して、日本を「泥沼の戦争」へと導いたという見方です。しかし、歴史をそんな単細胞的な「悪玉論だけ」で語ること自体が、そもそも間違いです。ようやく多くの日本人がそのことに気づいてきたようで、歴史の真実を見直そうとする動きが、今あちこちで現れています。当時の日本陸軍、あるいは当時の日本の「真実」とは何だったのか。それに迫ろうとするときに、非常に価値ある大切な「歴史の素材」となるべき人物がいます。終戦時に第五方面軍司令官を務めていた、樋口季一郎中将です。樋口季一郎の名は、あまり知られていないかもしれません。しかし彼は、まさに「奇跡」ともいうべき3つの事例に関与しています。1つ目は、昭和13年(1938)、満洲のハルビン特務機関長在任中に、シベリア鉄道経由で欧州から逃れてきたユダヤ人難民を、満洲国に働きかけて救出したこと。2つ目は、昭和18年(1943)、北方軍(後の第五方面軍)司令官在任中に、圧倒的なアメリカ軍の包囲下、玉砕を目前にしていたキスカ島の日本軍守備隊6千名弱の将兵を隠密裏に撤退させるという「奇跡の作戦」を成功させたこと。3つ目は、昭和20年(1945)、日ソ中立条約を一方的に破棄して参戦し、終戦後にも侵攻を続けたソ連軍に対して「断乎反撃」を命じ、その野望を砕いたことです(北千島の最北端の島・占守島での勝利、そして樺太での奮闘によって、北海道は辛くも護られたのです)。いずれも、容易に成し遂げられることではありません。なぜ、樋口にはそれが可能だったのでしょうか。樋口は明治21年(1888)、淡路島に生まれます。家業の廻船問屋が零落したこともあって学費の安い陸軍幼年学校を経て、明治42年(1909)に陸軍士官学校(21期)を卒業し、陸軍将校としての道を歩み始めます。その後、歩兵第一連隊での勤務を経て、第一次世界大戦中に陸軍大学校に入学しています。樋口はドイツ語など多くの言語に通じ、終生語学を得意としましたが、陸軍大学校ではロシア語を割り振られます。これは樋口の生涯にとって、きわめて重要な意味を持ちます。なぜなら当時、陸軍の主敵はロシア(ソ連)であり、しかも陸大在学中(1915年~1918年)にロシア革命が起きているからです。さらに、彼が陸大を卒業した月(1918年11月)に、第一次世界大戦の休戦協定が結ばれます。つまり、その後の日本の歩みに重くのしかかってくる「世界革命と総力戦」の時代に、樋口はその圧力を最も鋭く受け止めざるをえなかった陸軍のロシア畑を歩むことになったのです。陸大卒業後、樋口は情報将校としてインテリジェンスに携わり、大正14年(1925)から3年間、ポーランド公使館付武官を務めます。その時、ダンスを学んで名手となり、社交界で人気者となったことで、大いに人脈を広げました。西洋人との社交界での付き合いを苦手とする日本人も多いなか、樋口一流の柔軟さが見て取れる逸話です。当時、ソ連とドイツに挟まれたポーランドは、インテリジェンス活動に大変な力を入れており、ポーランド陸軍はソ連・ドイツ両国の暗号解読に大きな成果を挙げていました。実は樋口のポーランド在任と時を同じくして、樋口と陸軍士官学校の同期である百武(ひゃくたけ)晴吉がポーランドで暗号研究に取り組んでいます。これにより日本陸軍の暗号技術はきわめて高度なものとなりました。大東亜戦争中、ミッドウェー海戦の大敗でも明らかなように、日本海軍の暗号は連合軍にほぼ完全に解読されており、海軍の作戦計画はすべてアメリカ側に筒抜けでした。これこそ日本の敗戦の最大要因といってよいでしょう。一方、日本陸軍の暗号は最後まで解読されず、逆に陸軍はソ連の軍事暗号をかなりの程度解読できていたのです。樋口が広げたポーランドでの人脈が、このような優秀な陸軍の暗号システムを築くことになる百武の活動を支え、また日本とポーランドが暗号解読を含む機密情報をやりとりできる関係――国家間で最も探い信頼関係――を結ぶ大切な素地となったのでした。樋口の柔軟さは、淡路島に生まれ育ったことと無縁ではないのかもしれません。関西出身の私は、淡路島の出身者と聞くと、社交的でまろやかで、常識に長けていて明るい人物をイメージします。零落した商家の一人息子という点も重要です。樋口の慎重さや理性的な側面、また組織の壁にも挫(くじ)けない独立心と自我の強さは、この境遇に由来するところも多いはずです。そんな樋口が、高い知性と合理的な思考を求められるインテリジェンスという仕事に就き、多くの人的交流の機会に恵まれ、豊富な海外経験を積んだことは、きわめて重要なことだと思われます。あの時代のワルシャワや、樋口がよく訪れたウィーンなどの中欧(中部ヨーロッパ)には、近代西洋文明の最後の輝きがありました。日本人としてこのような「場」に触れた感受性の高いエリートは、翻って「日本はどうか」「日本の大切なものとは何か」を考えるようになります。強固な愛国心と共に、必ずや、日本人が失ってはならない普遍的な「人間性」や「人としての心」に目を向けることになるのです。このような経験のなかで自らを磨いていくことで、樋口は「広い視野」と「日本人として大切にすべき人道」、そして「合理的な思考に立脚した正しい決断力」を身につけていったのでした。
2022.10.28
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図書館に予約していた『まっとうな人生』という本を、待つこと4ヵ月ほどでゲットしたのです。著者の作品では、とにかく車の運転や転勤や方言のお話が多いのだが・・・この本はどんなかな【まっとうな人生】絲山秋子著、河出書房新社、2022年刊<「BOOK」データベース>より名古屋出身の「なごやん」と繰り広げた九州縦断の脱走劇から十数年後ー。富山県のひょんな場所でなごやんと再会した「花ちゃん」。夫のアキオちゃんと娘・佳音の成長を愛おしむ日々に、なごやん一家と遊ぶ楽しみが加わった。しかし、新型コロナウイルスの感染拡大でその生活が一変!!続々とやってくる不安の波に押しつぶされそうになりながら、花ちゃんが出会ったもうひとりの自分とは?富山県を舞台に『逃亡くそたわけ』の続編が幕を開ける!<読む前の大使寸評>著者の作品では、とにかく車の運転や転勤や方言のお話が多いのだが・・・この本はどんなかな<図書館予約:(6/21予約、10/19受取)>rakutenまっとうな人生富山の案内みたいな辺りを、見てみましょう。p51~55<2019年4月~7月②> あたしが富山に来たのは12年前。 あの頃の「はくたか」は新幹線ではなく越後湯沢からのローカル特急やった。形態の電波が入らない地域が長かったり、強風で止まってしまったりするほくほく線だった。 富山駅には自動改札すらなかったと思う。交通系ICカードも使えなかった。北陸新幹線が来る前の富山は、今より一つ前の時代やと思う。そもそもあの頃は南北が分断されていて、駅の北側というのは、岩瀬の町以外行くこともなく、何があるかなんて考えたこともなかった。そんな空白地帯だったところに、今は環水公園という新名所ができた。美しいスタバもできて、美術館もそっちへ越していった。 もとの大和の場所が新しい図書館とガラス美術館になり、街中の新名所になった。 あたしはかろうじて「前の時代」を知っていて、富山生まれの佳音の記憶にないものを今の景色に重ねて見ている。とても不思議な気分になる。 頭の中の富山市の地図がまだ白地図みたいに漠然としていたとき、あたしはどんなふうに街を見ていたのかと思う。確実に今と違う気がするのだけれど、思い出そうとするとイメージが逃げてしまう。(中略) アキオちゃんをはじめとする富山の人は口癖のように「富山は安全」「立山が災害から守ってくれる」と言う。とぼけてるのか、と思う。でもそれを口にしたらアキオちゃんと険悪になってしまうのでぐっと抑える。 立山だって火山だ。何かあれば災害そのものになるのだ。地震も少ないなんて言うけれど、これからもそうとは限らない。九州の人だって昔は「関東や東北と違ってこっちは地震のなかけん」と、言っていた。佐賀や鹿児島では洪水もあったし、台風は毎年のように来ていた。阿蘇や桜島といった火山もあるし雲仙普賢岳の恐ろしさも聞いたことがある。自然は怖いと思っていたが、それでも地震はないと思い込んでいた。震度二や三でわあわあ言っていた子供の頃が懐かしい。 あたしが小学生のとき、福岡では「平成の大渇水」があった。昭和の時代にも大渇水があったそうだ。それで、水は大事だということをたたき込まれた。 アキオちゃんは、いや、義実家の人は「渇水」って言葉すら知らないんじゃないかと思う。水をじゃあじゃあ出しっ放しにするのであたしはいつも怒っている。 アキオちゃんの実家は黒部市の生地という町にある。最初は耳から入ってくる「いくじ」の漢字が全然わからず、アキオちゃんの車で走っているときの青看板に示される生地は「きじ」と読むのかと思っていた。黒部市というのは割と新しくて、生地町と桜井町が合併して、さらにあとから温泉で有名な宇奈月町が加わったのだと言う。 黒部市は魚津市や入善町、朝日町などとともに新川地区を構成している。「だから富山市とはちょっと違う」とアキオちゃんは言う。そこまではわかるが、ここも加賀藩だったと言われるとちょっと難しくなる。富山藩を挟んで西も東も加賀藩だったのだ。そもそも富山県自体ややこしいのだ。天気予報は東日本だけど、中部地方や西日本に含まれることも多い。ちょっとあたしの手には負えない。(中略) あとは、生地中橋という、船が通るときに旋回する橋がある。「道がとれた」と言って佳音は喜ぶが、大人のあたしもちょっと得をした気分になれる。お土産にちょうどいい高級な干物屋さんと昆布屋さんがある。 富山の人の昆布好きについては、これはもう信仰に近いものだと思っている。そういう宗教の家に嫁に行ったのだと思うしかない。鍋やおでんの出汁ならわかる。でも、お茶請けでも移動中でもちょっと口寂しいときには必ずといっていいほどおつまみ昆布や昆布飴が出てくる。スーパーではお菓子売場とおつまみ売場と乾物売場に昆布製品が並んでいる。「体にもいいし、よろこんぶなんて言って縁起もいいしね」姑よ、その言葉は聞き飽きました! いくら体にいいったって、ものには限度ってものがありませんか。たまにならいい。でも、のべつ食べているのだ。牛が草を食むように、昆布を。『まっとうな人生』2:なごやんとの絡み『まっとうな人生』1:冒頭の章この本も絲山秋子ミニブームR9に収めておきます。
2022.10.28
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図書館で『鳥類学者 無謀にも恐竜を語る』という本を、手にしたのです。200年ほどの間もめている恐竜起源説について鳥類学者が解説しているようだが、いかなる結論になるか・・・興味深いでぇ♪【鳥類学者 無謀にも恐竜を語る】川上和人著、技術評論社、2013年刊<「BOOK」データベース>より本書の主題は、鳥類と恐竜の緊密な類縁関係を拠り所とし、鳥類の進化を再解釈することと、恐竜の生態を復元することである。この本は恐竜学に対する挑戦状ではない。身の程知らずのラブレターである。<読む前の大使寸評>200年ほどの間もめている恐竜起源説について鳥類学者が解説しているようだが、いかなる結論になるか・・・興味深いでぇ♪rakuten鳥類学者 無謀にも恐竜を語る「Section 4」で羽毛恐竜について、見てみましょう。p58~64<Section 4 羽毛恐竜の主張>■想定内と想定外 羽毛恐竜が恐竜学に与えた衝撃は、大きかった。同時に、鳥類学に与える衝撃も大きい。なにしろ、恐竜と鳥の間の境界線を曖昧にしてしまったのだ。目の前に、鳥類直前の恐竜と、恐竜直後の鳥類がいたときに、どちらが鳥なのかを判定することはできないだろう。 しかし、その発見は想定内のことともいえる。羽毛恐竜の発見以前から、鳥類と恐竜の類縁関係は指摘されていた。鳥類が恐竜から進化したと考える以上、羽毛恐竜は遅かれ早かれ見つかっておかしくなかった。もちろん、その発見にともなう血のにじむ努力は、想像を絶する。諦めずに発見に至ったことに敬意を表しつつも、これは予測を現実に証明した事例といえるだろう。 そんな羽毛恐竜が明らかにした期待以上の成果が二つある。それは、羽毛の位置と羽色の特定である。 現代の鳥には、前肢に飛行用の羽毛である風切羽がついている。その常識を覆したのが、ミクロラプトル・グイだ。中国の白亜紀前期の地層から発見されたドロマエオサウルス類の小型恐竜だ、2003年に新種記載された。この恐竜では、前肢だけでなく、後肢にも風切羽がつき、合計4枚の欲をもっていた。鳥の前肢は飛ぶためのもので、後肢は歩いて歩くためのものというのは、小二男児でも知っている。まちがえて脚に翼を描いた子がいたら、「最近の子供は外で遊ばないからこうなるのだ」と知った風に社会問題に格上げしながら、迷わず優しくたしなめるはずだ。 4枚翼は、進化史に残る大いなる実験生物だったのかもしれない。長い歴史の歴史のなかではさまざまな構造をもつものが生まれ、それぞれの時代の環境に適応的でないものは進化史から消え去る。その数ある試作品の一つだろう。誰もがそう思った。しかし、四枚翼の系譜はミクロラプトルだけに収まらなかった。 2005年には、ペドペンナが記載された。こちらはジュラ紀後期のもので、シソチョウの祖先に近い。この化石は、脚しか見つかっていないが、そこには5センチ以上ある羽毛があった。2009年には、やはりジュラ紀後期の地層からアンキオルニス・ハックスレイが発見された。こちらも後肢から風切羽が見つかっている。ほかにも、シノルニトサウルスとミクロラプトル・ザオイアヌス、シソチョウ、エナンティオルニス類でも、後肢に長い羽毛があることが指摘されている。 複数の羽毛恐竜と原始鳥類から四枚翼が確認されてきた。このことは、現在の二枚翼が進化する前には四枚翼の時代があった可能性がを示唆している。アンキオルニス 羽毛恐竜の研究は、まだはじまったばかりである。得られている成果は、断片的だが、潜在的な可能性は目の前に洋々と広がっている。ここ十年の羽毛恐竜の発見は期待以上のもので、今後の成果への期待に胸が膨らむ。このあと四枚翼に関しては、著者は扇風機やガメラやアダムスキー型UFOを引用してとうとうと語っているが・・・論旨から外れてしまうので割愛します。『鳥類学者 無謀にも恐竜を語る』1:恐竜が鳥になった日
2022.10.27
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図書館で『鳥類学者 無謀にも恐竜を語る』という本を、手にしたのです。200年ほどの間もめている恐竜起源説について鳥類学者が解説しているようだが、いかなる結論になるか・・・興味深いでぇ♪【鳥類学者 無謀にも恐竜を語る】川上和人著、技術評論社、2013年刊<「BOOK」データベース>より本書の主題は、鳥類と恐竜の緊密な類縁関係を拠り所とし、鳥類の進化を再解釈することと、恐竜の生態を復元することである。この本は恐竜学に対する挑戦状ではない。身の程知らずのラブレターである。<読む前の大使寸評>200年ほどの間もめている恐竜起源説について鳥類学者が解説しているようだが、いかなる結論になるか・・・興味深いでぇ♪rakuten鳥類学者 無謀にも恐竜を語る「Section 3」で恐竜と鳥の関係を、見てみましょう。p50~52<Section 3 恐竜が鳥になった日>■まずは爬虫類からはじめよう 今でこそ、鳥が恐竜から進化してきたことは、多くの研究者の共通認識となっている。しかし、ここに至る道は平坦ではなかった。鳥類が恐竜起源だということは、鳥類は恐竜の一系統であり、恐竜は絶滅していないことになる。 恐竜が生き残っていたとなると、それは非常にセンセーショナルなことだ。なにしろ、あの有名なフライド・チキンもフライド・ダイナソーになってしまう。KFDだ。『風姿花伝』に、花は散るからこそ美しいと書いたのは、能楽者の世阿弥だ。発見当初から、絶滅、絶滅といわれ続けて神秘性を誇った恐竜である。今更、じつは絶滅していませんでした、とはいいだしにくい。恐竜起源説が受け入れられるまで、多くの保守的な反論にさらされたのも無理のないことだ。恐竜のDNAの抽出は成功しておらず、決定的な証拠を得ることは難しく、熱い議論が交わされてきた。 恐竜と鳥との関係を語るとき、やはり一番に想起するのはシソチョウだろう。シソチョウの化石は、1861年にドイツの片田舎で見つかったことは前述の通りである。シソチョウは、鳥と同様に羽毛をもつ一方で、爬虫類と同じく骨のある尾と歯のある口をもつ。 これが恐竜起源説の発端となる。恐竜と鳥の類縁関係を最初に指摘したのは、トーマス・ハクスリーである。 彼は1868年に書いた論文で、シソチョウと小型獣却類コンプソグナトゥスの骨格が非常によく似ていることを指摘し、鳥と爬虫類が近縁であることを示唆した。ハクスリーは「ダーウィンのブルドッグ」と呼ばれており、進化論というこの時代の最新概念の信奉者だった。 直前の1859年に、チャールズ・ダーウィンは進化論についての議論を示した『種の起源』を発行している。この本では、系統的に近縁なグループの間には、中間の特徴をもった種がいるはずだと主張されている。鳥と爬虫類が近縁と考えられていたが、中間型の種が見つかっていななかったので、ハクスリーの発見は、実に都合の良い事例だった。1870年には、ハクスリーは別の論文で、シソチョウと鳥脚類のヒプシロフォドンなどの骨との比較を行っている。ここでは、特に後肢の形態から、恐竜が鳥の祖先だろうと主張している。 しかし、鳥と恐竜の関係については、その後100年ほど議論が停滞する。それは、急流からは叉骨が見つかっていなかったからである。叉骨とは、人間にもある左右二本の鎖骨が癒合してできたⅤ字型の骨である。(中略) 一方、原始的な爬虫類では、鎖骨を持つものが見つかっていた。このことから、鳥類は恐竜が分岐する以前の、原始的な爬虫類から進化してきたものと考えられるようになった。叉骨と鎖骨は同じ部位であり、読み方も同じなので混乱しやすくて迷惑である。■恐竜起源説、再興 1969年、ジョン・オストロムが獣却類のディノニクスを発表し、恐竜ルネッサンスがはじまった。そして彼は鳥と獣却類では、手首の形態に共通する特徴があることを示し、獣却類の恐竜が鳥の祖先だろうという主張を開始した。鳥は手首を横方向に動かすことができる。ほとんどの恐竜は、構造上この動きをすることができないが、ディノニクスなどの獣却類では、同じ動きができることを突き止めたのだ。 そして、恐竜起源説とアンチ恐竜起源説の間での熱い議論の火蓋が切られた。『38億年 生物進化の旅』2にディノニクスやミクロラプトルが出てきます。デイノニクス
2022.10.27
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「内田樹の研究室」の内田先生が日々つづる言葉のなかで、自分にヒットするお言葉をホームページに残しておきます。最近は池田香代子さんや、関さんや、雨宮さんなどの言葉も取り入れています。(池田香代子さんは☆で、関さんは△で、雨宮さんは○で、池田信夫さんは▲、高野さんは■で、金子先生は★、田原さんは#、湯浅さんは〇、印鑰さんは@、櫻井さんは*、西加奈子さんは♪で区別します)・村上文学の意義について・統一教会、安倍国葬について他・安倍政治を総括する・選挙と公約・無作法と批評性・徒然草 訳者あとがき・勇気について・病と癒しの物語『鬼滅の刃』の構造分析・「アウトサイダー」についての個人的な思い出とささやかな感想・コロナ後の世界 ・格差について・『コロナ後の世界』まえがき・紀伊田辺聖地巡礼の旅・成長と統治コスト・『日本習合論』中国語版序文・日本のイデオクラシー・後手に回る政治・倉吉の汽水空港でこんな話をした。(目次全文はここ)(その48):『村上文学の意義について』を追記********************************************************************2022-10-19村上文学の意義についてより 文壇にはじめて登場したころ、村上作品は70~80年代のポップで軽快な都市生活者のための文学だと言われた。その評語は今となってはまったくお門違いであることがわかる。現に、村上春樹は世界中の「ポップでも軽快でも都市的でもない人たち」のうちにも多数の読者を獲得したからである。現代日本作家で、これだけ多くの外国語に訳され、人種も宗教も階層も異にする読者たちの支持を得ている人は例外的である。なぜ、村上文学はこれほどの普遍性を持ち得たのか。 私の仮説は、それは彼が「存在しないもの」との交渉を書き続けたからだというものである。「現に目の前にリアルに存在するもの」について書かれた作品の場合には、一読して「この作品は自分を読者に想定していない」と確信できることがある。そこで行き交うジャルゴンも意味ありげなしぐさもまったく理解できない作品の場合、私たちはすぐに本を閉じてしまう。けれども、仮に遠い国の、遠い時代のものであっても、登場人物たちが「あり得ない場所」で、「存在しないもの」に出会って、傷ついたり、癒されたり、別人に変貌したりするという物語はある種の普遍性を持ち得る。なぜなら、「存在しないもの」に対しては、どの時代の、どこの国の人も(無縁である度合いにおいて)等距離にあるからである。逆説的だが「存在しないもの」のリアリティーは歴史的・地理的な限定を超えるのである。 村上文学では「この世ならざるもの」、人知を以ては計りがたいものが私たちの世界に繰り返し侵入してくる。そして、愛する人を拉致し去り、人を取返しのつかない仕方で傷をつける。でも、これは有史以来世界中の人びとが経験してきたことの実感なのだと思う。「存在しないもの」は「存在するとは別の仕方で」私たちにフィジカルに切迫してくる。「存在しないはずのもの」が現にリアルに、タンジブルにそこにある時に、それとどう向き合うのか、どうやってそれと折り合いをつけることができるのか。そのような問いについていくつか有用な経験知を人類は伝えてきた。ルーティンを守ること、礼儀正しいこと、「ありもの」で急場の用を便じること、抑制的であること、世の大事の多くは「原理の問題」であるよりも「程度の問題」であると知ることなどなど。私たちが「成熟」の指標としていることの多くがここには含まれる。そのような実践知の意味が身に沁みる人たちは世界に散らばっている。彼らが村上文学の読者を形成しているのだと私は思う。(週刊金曜日10月13日号)2022-09-12統一教会、安倍国葬について他より―安倍さんを「嫌韓」と思っていた勢力は、実は安倍さんが反日的な韓国の団体と親しかったと判明し、「親韓」にすら見えかねない。内田 安倍元首相の韓国に対するスタンスは、ネトウヨの感情的な「嫌韓」とはかなり異質なものだったと思います。彼の場合は感情的な「嫌韓」でも「親韓」でもない、もっと複雑なものです。とりあえず彼にとって優先するのは、国と国との関係じゃなくて、誰が自分の味方で、誰が敵かということです。自分に反対する人間は自国民であっても敵だし、自分を支援する人間は隣国の人間でも味方である。そういう人のことを「ナショナリスト」とは言いません。―岸首相のころから韓国とは反共で提携してきたわけですが。内田 僕の遠い親戚に平野力三という人がいました。戦前は農村組合の活動家で、戦後は社会党の片山哲内閣の農相を務めた政治家でしたが、彼のオフィスに朴正煕大統領からの贈り物の金と翡翠の置物が飾ってありました。どうして社会主義者のはずの人が朴大統領と繋がりがあるのか訊いたら「君らには分からないことがいろいろあるんだ」と笑っていました。反共主義の日韓ネットワークはかなり幅広く、奥の深いものであることだけは分かりました。 朴正煕は日本の陸軍士官学校の出身で、関東軍に配備された後に満洲国軍中尉で終戦を迎えています。大日本帝国の軍人的エートスがかなり深く浸み込んでいる。ですから、大日本帝国への回帰を夢見る日本の右翼と体質的に親和性があっても不思議はありません。ただ、韓国民に根強い反日感情を配慮して、親日的と解されかねない言動についてはきびしく自制していたのだと思います。1965年の日韓基本条約については韓国内ではこれを「売国的」な条約だとして、激しい反対運動があったわけですけれど、朴大統領は強行採決した。おそらく、条約が締結された場合に見返りとして巨額の政治資金の提供を日本側が大統領に約束したからでしょう。 でも、こういう日韓の権力者間のアンダーグラウンドのつながりについては、当時の日本人たちはほとんど知らなかった。もちろん野党やメディアの調査力が弱かったということもありますけれど、おおかたの日本人は日本と韓国が複雑なパワーゲームをしているという事実そのものに興味がなかったか、興味がないふりをしていた。 韓国の最初の大統領李承晩は日韓併合時代はアメリカにいて、現実の日本人との交渉経験のなかった人物です。ですから、李承晩の対日政策は非常に敵対的、硬直的なものでした。それに比べると、朴正煕の対日政策はもっとリアルで複雑なものだったと思います。でも、李承晩から朴正煕へのシフトによって日韓関係がその後どういうふうにねじれてゆくのかを理解していた人は、両国のインターフェイスにいた一握りの「フィクサー」たちを除くと、日本の一般国民の中にはほとんどいなかったと思います。事情は韓国でも同じでしょう。日韓の両国民ともが日韓の権力者の間には入り組んだ利害関係があるというような話は知らなかったし、知りたくもなかったんだと思います。以降の全文は内田先生かく語りき38による。
2022.10.26
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図書館に予約していた『台湾生まれ 日本語育ち』という本を、待つこと1ヶ月ほどでゲットしたのです。著者の母語体験や台湾語と中国語の違いが語られているそうで・・・興味深いのです。【台湾生まれ 日本語育ち】温又柔著、白水社、2016年刊<「BOOK」データベース>より3歳から東京に住む台湾人作家が、台湾語・中国語・日本語、三つの母語の狭間で揺れ、惑いながら、自身のルーツを探った4年の歩み。<読む前の大使寸評>著者の母語体験や台湾語と中国語の違いが語られているそうで・・・興味深いのです。<図書館予約:(9/22予約、10/19受取)>rakuten台湾生まれ 日本語育ち台湾語や中国語の思い出を、見てみましょう。p14~16<なつかしさよ、こんにちは> 街角で中国語が聞こえてくるとつい耳を傾けたくなる。雑踏で耳にする中国語は、何だかナツカシイ。台湾語混じりの中国語だと、なおさらだ。考えてみれば、わたしが中国語(+台湾語)の音の中にど~っぷりと身を浸していたのはまさに乳幼児の時期。だからわたしにとってのその響きは、昔々、歌ってもらった子守歌ととてもよく似ている。ふだんはすっかり忘れているので、偶然耳にしたときには、ナツカシイ。 目の前にある世界の何もかもが真新しくて興味深かった頃の、たぶbb、コトバを覚える以前の感覚がふわっとよみがえってくる。啄木の短歌「ふるさとの訛なつかし停車場の人ごみの中にそを聴きにゆく」を教わったときに確信した。わたしにとっての「そ」は、絶対に「中国語(+台湾語)」のこと。 その日もナツカシイ「訛」に心惹かれ、わざと歩みを緩めた。わたしのそばを、東京観光真っ最中の台湾人団体客がわいわいがやがや通り過ぎてゆく。買い物袋を両手いっぱいに掲げたサングラスの女性は旅好きの叔母に似ている。翡翠の腕飾りのご婦人は今より少し若い頃の祖母のようだ。カメラ片手にきょろきょろする大柄の男性は伯父と似ているかな・・・あれこれ空想しながらひそかに楽しんでいると、むこうから歩いてくる女の子と目が合った。 すれ違う瞬間、どちらからともなくわたしたちは笑い合う。彼女のほうがちょっと年下だろうか。台湾人は若く見えるひとが多いので、案外わたしと同い年なのかも。もしもわたしが台湾で育っていればクラスメートだったかも。そして彼女とこんなお喋りをしていたかもしれない。―ね、今年暑暇我門能不能一起到東京去旅行?(ね、今度の夏休み、一緒に東京行こうよ) きっと彼女のほうでは、旅先の日本ですれ違ったわたしが、日本人ではない、とはきっと想像もつかないのだろう。ましてや、実は台湾人だなんて思いもよらないはずだ。たぶん、どこからどう見ても、わたしは日本人にしか見えない。 考えてみれば、小学生になる頃には家の中でも日本語ばかりつかってイタ。―好了、キン・キ・セエ・チュウ。快要吃飯!(ホラ、早く手を洗っておいで。ごはんにするから) 母にそう言われたら、―うん、わかってるよ、待っててよ。 と応じる。(中略) 中国語を忘れたのではない。台湾語もきちんと覚えている。中国語や台湾語でわたしに話しかける母や父の言う内容はちゃんと理解できる。なのに、言われたことが「わかっているとき」ときには、「我知道」や「ワッザイラ」ではなく「ワカッテル」と言う。「待っていてほしい」ときには、「等一下」や「ショータンチレ」ではなく「マッテテ」と言う。両親は、日本語しか話さなくなったわたしを咎めることはなかった。わたしが日本語とひきかえに中国語を忘れてしまっても、まあしょうがないね、と大らかだった。―ここは日本なのだから、まずは日本語だ。 日本語ができるようになるにつれ、わたしの話し方、身振り、しぐさ・・・ますます、わたしは「日本人」みたいになっていった。わたしの日本語は、それほどまでに「日本人らしかった」のである。 その代わりに中国語のほうは、まるで台湾人らしくなっていった。この本も漢字文化圏あれこれR10に収めておきます。『台湾生まれ 日本語育ち』1:わたしのニホン語事始め
2022.10.26
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図書館に予約していた『台湾生まれ 日本語育ち』という本を、待つこと1ヶ月ほどでゲットしたのです。著者の母語体験や台湾語と中国語の違いが語られているそうで・・・興味深いのです。【台湾生まれ 日本語育ち】温又柔著、白水社、2016年刊<「BOOK」データベース>より3歳から東京に住む台湾人作家が、台湾語・中国語・日本語、三つの母語の狭間で揺れ、惑いながら、自身のルーツを探った4年の歩み。<読む前の大使寸評>著者の母語体験や台湾語と中国語の違いが語られているそうで・・・興味深いのです。<図書館予約:(9/22予約、10/19受取)>rakuten台湾生まれ 日本語育ち冒頭の章を、見てみましょう。p8~12<わたしのニホン語事始め> わたしは、1980年に台北で生まれました。生まれた台湾には、ほんの3年足らずしか住んだことがありません。 わたしの父は、仕事の関係上、台湾と日本(台北と東京)の間をひんぱんに行き来していました。日本での仕事が忙しくなってくると台北よりも東京にいることのほうが多くなりました。そんな父のもとへ、母は幼いわたしをつれてたびたび東京をおとずれるようになります。赤ん坊の頃の記憶はさすがにないのですが、よちよち歩いていた頃のことなら、けっこう覚えています。 タコの形をした大きな滑り台の傍らでキャッキャとはしゃぎながら掴んだ砂の感触とか、空を突き刺す赤いタワーのふもとにあった中華料理屋さんでわいわいがやがやと談笑する大人たちとともに啜った卵入りコーンスープの味とか。べたっと一色に塗られていた緑色の電車が轟音をたててホームに入ってくるとき、前髪がふわっと風にあおられて跳ね上がったこと。 また、ごま油やニンニクの香ばしい香りの中を父におんぶされながら目にした夜市の雰囲気、徴兵から戻ったばかりの叔父の腕に抱かれて歩いた川の畔のどぶの臭いや、だれかの運転するスクーターに乗せてもらったときの風を切る感じ、祖母が毎日通っていた廟にたちこめた線香の香り・・・いろいろなことを憶えています。 物心がつくかつかぬわたしにとって、出会う風景やもたらされる感触は、どれもみな、ことごとくが、新しかったのでしょう。だから、それが台湾で出会った風景なのか、日本で得た感触なのかは、まったく区別していませんでした。ひとつながりの経験でした。これは日本の、あれは台湾の、とわかるようになってきて、もう幼稚園に通っていた頃の記憶があります。(中略) わたしにとって幼稚園は、はじめの頃、それほど居心地のよい場所ではありませんでした。先生の話すコトバがち~っともわからず、宙の方ばかり見つめていたときのことを、今でもはっきりと覚えています。 ―うみさちひことやまさちひこはふたりでちからをあわせて・・・ たぶん、昔話か何かを読み聞かせてくれていたのかもしれません。他の子たちは、先生のほうに顔をむけてじっと聞き入っています。ところが、わたしはさっぱりわからない。チンプンカンプンなのです。 5歳のわ、おうちの外(=幼稚園)で鳴り響いているコトバは、それまでずっと馴染みのあったコトバとは全然異なる響きを持つものなのでした。 実はわたし、コトバを喋り出すのがとても早かった。そのことを両親は今でも当の本人であるわたしに語って聞かせることがあるほどです。わたしは歩くよりも早く口を動かしていた。生意気にも一つ年上の従兄を言い負かすほどだった。 ―〇為〇〇・ヴァイカワセン! (どうしてあたしと遊ばないの!) 口達者でうるさいわたしから、従兄はいつも逃げまわっていました。 幼児は、周囲のおとなたちの会話に耳をすませ、次から次へと真似ることで、コトバをモノにしてゆきます。わたしは、そのことがとても得意だったのでしょう。3歳になるまで、台北に住んでいたので、わたしが人生で初めてモノにしたコトバは、日本語ではありません。中国語なのです。もっと言えば、台湾語混じりの中国語でした。 わたしの両親は台湾人です。 ふたりとも、1950年代の台湾に生まれ、20代の終り頃までずっと、台湾にいました。父も母も、その世代の台湾人の多くが一般的にそうであるように、中国語と台湾語とを、適当に、鷹揚に、繋ぎあわせて話します。あたかもそれが、ひとつの自然のコトバのごとく。 ―リシアンナ・不〇我玩! (なんであたしと遊ばないのよ!) たとえば、この文章の漢字の部分は中国語、カタカナの箇所は台湾語をあらわしています。 幼いわたしがモノにしつつあったコトバは、こんな台湾人独特のものでした。 ところが東京の幼稚園では、わたしのコトバは全く通用しませんでした。みんな、わたしの知らないコトバで話しています。 ・・・先生がしまうまの絵を見せます。わたしが頭のなかで、あっ、パンマーだ、と思っていると、シマウマ、シマウマ、と他の子たちが一斉にわたしの知らないコトバを発する・・・こんなふうにわたしは5歳の年の春、自分の中で定着しつつあった中国語(+台湾語)とはまったく異なる、日本語という新しいコトバの中に投げ込まれたのです。お喋りだったわたしは、すっかり無口になりました。 幼稚園の先生や友だちに話しかけられても、いつもすぐには反応できません。毎度のように反応が鈍いので、「ゆうじゅうちゃんは変な子」とでも思うのか、あまり話しかけられなくなります。また、わたしを指さしながらわたしには聞き取れないコトバで何か言っている子を、先生が怖い顔で叱っていたことがあったのも何となく覚えています。この本も漢字文化圏あれこれR9に収めておきます。
2022.10.25
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図書館に予約していた『両手にトカレフ』という本を、待つこと3ヶ月ほどでゲットしたのです。ドキュメンタリー作品で知られる著者であるが、初めて小説を出したとのことで興味深いのです。【両手にトカレフ】ブレイディみかこ著、ポプラ社、2022年刊<出版社>よりブレイディみかこ氏からのメッセージ『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』には出てこないティーンたちがいました。ノンフィクションの形では書けなかったからです。あの子たちを見えない存在にしていいのかというしこりがいつまでも心に残りました。こうしてある少女の物語が生まれたのです。<読む前の大使寸評>ドキュメンタリー作品で知られる著者であるが、初めて小説を出したとのことで興味深いのです。<図書館予約:(7/01予約、10/14受取)>rakuten両手にトカレフミアのリリックを、見てみましょう。p140~142<7 リリックの伝染> 翌日、最後の授業を終えていつものようにロッカーから荷物を出し、くるっとウィルが後ろを振り返ると、いきなり目の前にミアが立っていた。「うわっ、ミア。ワッツアップ?」 ミアは破ったレポート用紙の束をウィルに差し出し、ちょっと怖いぐらいの鋭い目をして言った。「読んでくれる?私のリリック」「え?」「テンペストのラップの動画を見たら書きたくなって、一気に書いた」 ただならんう真剣さに気圧されてウィルは髪の束を受け取った。それは、先日、ミアに渡したテンペストのリリックに負けないぐらい、分厚かった。「これ、全部、書いたの?」「前に書きかけたやつもいくつかあって、おぼえていたものもあるから、ついでに入れといた」「・・・すごい、こんなにリリックがあるなんて」 ウィルは瞳を輝かせてぱらぱら紙をめくっている。「ここで読むのはやめてくれる?」 強い口調でミアが言ったので、ウィルが顔を上げた。「いや・・・なんか恥ずかしいから、いま読むのはやめて」 ミアの顔からさっきまでの怖さがなくなり、心なしかうっすら頬が赤くなっている。それを見るとウィルのほうまでなぜかどぎまぎして、思わずリリックの束を落としそうになった。(中略) いま起きたことがちょっと信じられなかった。ミアのほうからリリックを持って来るなんて。それもこんなにたくさん・・・。 ふと、音楽部の部室にこれを持って行って読むと、誰かに見られそうだなと思った。それは非常にもったいない気がした。何がもったいないのかよくわからなかったが、これはどうしても一人で読みたい。 ウィルはきょろきょろあたりを見回し、先生があたりにいないのを確かめてから、リュックの陰に隠すようにしてスマホを取り出し、キムにメッセージを送った。「急用ができたので帰る。新しい曲のトラック、明日聴かせるから」 そしてウィルはミアに託された言葉の束をたいせつにリュックの中にしまい、いそいそと家に帰った。本作品に託した著者の「思い」を見てみましょう。ブレイディみかこ 初小説に託した思い「他者への想像力を育てるには文化の果たす役割が大きい」より――ミアというキャラクターには、ブレイディさんご自身の体験も含まれているんでしょうか?ブレイディ:かなり入っています。中高生時代の私を知っている友達には、「半分自伝だよね」と言われたくらい(笑)。学生時代、友達と学食へ行っても、私はパン一つしか食べられなかったことがありました。周りは裕福な家庭のエリートと呼ばれる子たちが多かったので、そういうときは「今ダイエットしてるの」って嘘をついていたんです。裕福な人たちって本当に貧しい人が傍にいてその状況を目の当たりにすると傷つくというか、ちょっとした罪悪感を覚えると思うんです。「実は今借金取りから家に電話がバンバンかかってきててさ」なんて言ったら、その場の雰囲気も暗くなりますしね。だから、ミアが友人たちに自分の状況を打ち明けられないという心情はそのまま私です。そういう環境の子どもが感じていることは、何十年経っても変わっていないと思います。ただ、重ねているのはあくまでも内面的な部分で、体験についてはもちろん私のティーン時代をそのまま持ってきたわけではないです。――ブレイディさんはロックに憧れて1996年に日本からイギリスへ移住されていますよね。この点も、ラップや本と出会って自分の世界を変えようとするミアと重なるなと感じました。当時のブレイディさんの行動力の源はなんだったのでしょうか?ブレイディ:やっぱり本と音楽にもらいました。本は、中学生くらいの時に読んだ瀬戸内寂聴さん(当時は瀬戸内晴美)の大正時代の女性の伝記小説シリーズですね。これは伊藤野枝、金子文子、岡本かの子、田村俊子と、ちょっと破天荒な生き方をした女性たちの評伝で、たとえば岡本かの子は夫と愛人と3人で住んでいたり、伊藤野枝も女性の解放を後押ししながらも恋多き女で奔放だったり、今では考えられないようなもの凄い生き方をした人たちのことが書かれています。そういうシリーズの本が当時はベストセラーになっていて、普通の主婦や学生が国家に抵抗したアナキストの女性について読んだりしていた。もちろん寂聴さんの筆力で面白く書かれていたこともあると思うんですが、すごい時代ですよね(笑)。だから私の家にも祖母の家にもシリーズの本があって全部読んだんですが、大正時代の女たちってすごいんです。肝の座り方が違う。世間一般の女性に与えられた役割や習俗を、本気で打ち壊そうとしていたんだなっていうのがわかって、すごく力をもらいました。(中略)ミアのラップは、作中にも出てくるケイ・テンペストというノンバイナリーの詩人を意識しています。ケイ・テンペストはラッパーというより詩人で、スポークン・ワードアーティストというジャンルに入ります。小説や戯曲も書いていて、詩人としてはテッド・ヒューズ賞を受賞し、音楽の方ではマーキュリー賞にノミネートされたこともあります。息子は授業でケイ・テンペストの書いた戯曲を読んでいましたし、あるカレッジの英文学の教室には、20世紀の欄にヴァージニア・ウルフ、21世紀にケイ・テンペストの写真がディスプレイされているのも見ました。イギリスではそれほど有名な存在なのに、日本ではあまり知られていないんですよね。(中略)先ほど私は10代のときに本と音楽に救われたと言いましたが、それ以外にも、たとえば学校の先生が私の書いた言葉を読んでくれたことに救われたときもありました。そういう人がいれば、両手に本物のトカレフを握らなくてもいい。怒りを言葉に変えられるんだと思います。Oggi.jpから「リリック」の意味を見てみましょう。現代使われている「リリック」は、抒情詩という意味ではなく、「歌詞」という意味です。語源は英語の「lyric」であり、そのカタカナ語として生まれました。元々「リリック」はラップの歌詞について使うことが多かったですが、最近ではラップ以外のジャンルの歌詞のことも「リリック」と表現することが多くなっています。『両手にトカレフ』から見えた世界:高橋源一郎の飛ぶ教室より『両手にトカレフ』3:フミコのその後、ミアのその後『両手にトカレフ』2:悲惨なミアとチャーリーのその後『両手にトカレフ』1:この小説の冒頭
2022.10.25
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図書館に予約していた『両手にトカレフ』という本を、待つこと3ヶ月ほどでゲットしたのです。ドキュメンタリー作品で知られる著者であるが、初めて小説を出したとのことで興味深いのです。【両手にトカレフ】ブレイディみかこ著、ポプラ社、2022年刊<出版社>よりブレイディみかこ氏からのメッセージ『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』には出てこないティーンたちがいました。ノンフィクションの形では書けなかったからです。あの子たちを見えない存在にしていいのかというしこりがいつまでも心に残りました。こうしてある少女の物語が生まれたのです。<読む前の大使寸評>ドキュメンタリー作品で知られる著者であるが、初めて小説を出したとのことで興味深いのです。<図書館予約:(7/01予約、10/14受取)>rakuten両手にトカレフフミコのその後、ミアのその後を、見てみましょう。p114~119<6 本当のことは誰にも言えない> 女子大学・・・、私の心は躍った。 女学校のみならず、その上の学校にも行かせるというのだ。 夢のようだった。ああ、私は勉強をしよう。玩具なんていらない。たくさん本を読んで、女子大学まで行かせてくれる祖母や、私を養女に迎えてくれる叔母夫婦のために、勉強しよう。それがこの幸福への恩返しだ。私は心からそう思った。そう考えると、身がぴりりと引き締まるようだった。 祖母に連れられて朝鮮に発つ日。それは抜けるような青空が広がる晴天の日だった。何日もしとしと降り続いた雨が急にからっと上がり、天気さえ私の旅立ちを祝福しているようだった。 少し肌寒い朝だったが、誰もが幸せな少女の門出を祝っていた。素朴で優しかった叔父や、何かと世話を焼いてくれた叔母や祖父母、一緒に遊んだ近所の子どもたち。彼らと会えなくなるのは寂しかったが、それよりも遥かに大きな希望で、私の胸は高鳴っていた。朝鮮。行ったことのない土地で、新しい生活が私を待っている。こことは違う世界に、本当に私は足を踏み出すのだ。 * ミアはバタンと本を閉じた。フミコが唐突に幸福になったことに拍子抜けしたからだ。 遠い時代の遠い国に生きていた少女が、ひどい虐待や差別や、貧困から抜け出せるといいと願っていた。だが、まさかこんな一発逆転のおとぎ話になるとは想像していなかった。 これじゃつまらないと思った。そもそも、朝鮮に住んでいる祖母のような人がいたなんて、最初からフミコはミアのような子どもとは違っていたのだ。 ミアは母方の祖母しか知らないが、十代で子どもを産んで、その頃からアルコール依存症で、ミアの母親と同じようにこの団地でシングルマザーとして暮らし、肝臓の病気になって三十代で死んだと聞いている。ミアは赤ん坊のときに抱かれたりしたことがあるらしいが、そんなことは覚えていない。 父親には会ったこともないし、どこにいるか、生きているのかしんでいるのかさえわからない。だから、もちろん父方の祖父母なんて誰だか知らない。もしかしたら、血が繋がっている人たちと一緒のバスに乗っていたり、スーパーのレジの列で前後に並んでいたりするかもしれないと思うときがある。でもミアは彼らのことを知らないし、向こうもミアのことを知らない。ということは、単なる他人と同じことだ。 どんなに苦しい体験をしても、家族や親戚がたくさんいるだけ、まだフミコのほうが幸福なのだ。預けられるとしても家族のところだから、どこに行っても連絡を取り合えるし、互いにどうしているか情報も入る。 逆にいまの時代のほうが、誰が親戚かなんてわからない。それに、もし親が子どもを福祉に取られて里親に預けられたり、養子縁組されたりしたら、もうそれっきりになる。なんとかっていう法的な決まりがあって、もとの家族は勝手に連絡を取ったりできなくなると近所の人たちが話していた。 翌日、ミアは学校でフミコの本を読まなかった。おとぎ話の続きを読む気になれなかったからだ。(中略) 何年か前に、小学校の保護者会が地域のチャリティーと協力して、家にパソコンがない子どもたちに無料でタブレットを貸与してくれたことがあった。でも、母親がビールをこぼしてしまって動かなくなり、修理してもらったり、新しいものと取り換えてもらったりするには保護者会から書類を貰って手続きする必要があると言われて母親が面倒くさがり、そのままになっていた。「私にメールとか送ってもらっても、意味ないと思う」 現実問題としてメールを見る手段がないからミアはそう言った。 でも、事情を知らない人が聞いたらひどく失礼な拒絶の言葉に聞こえるだろうなとも思った。だから、とりあえず、ウィルが差し出した紙の束だけは受け取ることにした。「これは貰っとく。ありがとう」 ミアはウィルから貰った髪の束を握りしめ、レイラと並んで教室を出た。レイラが不思議そうにミアに聞いた。「なんでスマホ使わないの?」「なんか、面倒そうだなって。連絡がついちゃうと、いろんなところにいろんな人が追いかけてくるみたいで、気が落ち着かない気がして」「だけど、そんなことしていると、情報がわからないじゃん」「情報とかって、そんなにいろいろ知ってないといけないのかな」 ミアがぼそりと呟いた。「うちは貧乏だからスマホもパソコンも情報も買えないんだよ」と正直に言ったら、レイラやウィルヤラグノールやキムはどんな顔をするだろう。少なくとも、もうにやにやはしていられないだろうし、気まずくなって会話はそこで止まってしまうだろう。 雰囲気は重苦しくなり、みんながミアに気を遣い始める。本当のことを言ったら、もう彼らの一人として喋れなくなるのだ。ミアはきゅっと口をつぐんだ。『両手にトカレフ』2:悲惨なミアとチャーリーのその後『両手にトカレフ』1:この小説の冒頭
2022.10.24
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岸田総理が「民法の不法行為」の解釈を一夜にして変えたが、政権党のこの朝令暮改には驚くのです。旧統一教会問題は、それだけ自民党の成立基盤の機微に触れているようです。旧統一教会問題でメディアが揺れているが、ネットを巡ってみると以下ヒットしました。2022.08.21「自民党が旧統一教会を絶対に解散させられない理由…数多の宗教団体が「票田」より「旧統一教会」を日本から追放しようというムーブメントが盛り上がっている。統一教会(世界平和統一家庭連合)の本部(「Wikipedia」より) 今や子どものみならず大人にとっても憧れの存在である、論破王・ひろゆき氏が、旧統一教会(現・世界平和統一家庭連合)への批判ツイートを連発、さらにカルト宗教規制法案を唱えたことで、ネット上では「政治家になってほしい」「マスコミよりも頼りになる」などとヒーロー扱いされているのだ。(中略) このような著名人やメディアの動きを受けて、政治も「旧統一教会追放」の姿勢を見せ始めた。内閣改造で旧統一教会との関係が指摘された人物を排除したのだ。ただ、新閣僚のなかに旧統一教会系団体のイベントに参加したり旧統一教会系メディアの取材を受けていた者がいることが判明、萩生田光一党政調会長も関連団体との関係を認めたことで、ネット上では「闇が深すぎる」「両者のズブズブの関係は底無し」など驚かれている。 このように世間の声が盛り上がるにつれて、「旧統一教会の違法性について徹底的に追及すべし」「捜査機関を介入させるべきだ」などの意見も増えてきている。このままいけば旧統一教会は国から解散命令を受けて、日本から追放されそうな勢いである■ローカル宗教団体とも親密な関係 しかし、ある自民党国会議員は「その可能性は低い」と断言をする。この議員は、自分自身は旧統一教会との接点はまったくないとして、このように説明をする。「宗教法人法で団体を解散させるには、組織ぐるみの不正を立証しなくてはいけないが、今回報道されている旧統一教会がらみの被害にはそこまでの物証はない。にもかかわらず、世論が盛り上がっているからという理由で、これを強引にやってしまうと、組織ぐるみの不正の証拠がなくとも宗教団体を潰せるという前例ができてしまう。これは政府与党としては絶対に避けなくてはいけない。なぜかというと、自民党は数多の宗教団体に支えられている政党だからだ」 自民党は公明党と連立政権を組んでいることで、支持母体である創価学会信者たちの「集票力」も自分たちの権力維持に取り込んでいる。また、自民党の有力支援団体のひとつである「日本会議」には、新生佛教教団、解脱会、念法眞教、佛所護念会、崇教真光、大和教団などが名を連ねているほか、霊友会、立正佼成会、さらには「怒涛の英語力 みすず学園」で知られる深見東州氏が率いるワールドメイトなども過去、安倍元首相との親密な関係が報道されている。(中略) つまり、世論の盛り上がりを受けて政治の力で旧統一教会を解散してしまうと、「他の宗教ともズブズブだぞ」という指摘が相次いで、自民党として収拾がつかなくなってしまう恐れがあるのだ。 「こういう社会のムードなので誰も言いませんが、宗教にのめり込んで一家が崩壊するとか、神様やバチをちらつかせて商売をするなんて問題は、旧統一教会に限っただけの話ではありません。どこの宗教団体とまでは言えませんが、信者に対して仏罰が下ると脅して、献金・集金活動に従事させているようなところもある。一方で自民党としては、選挙になると、そういう熱心な信者がいる宗教団体を“票田”としているので、この問題をあまり深く掘り下げたくない」(前出・自民党国会議員)
2022.10.24
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図書館に予約していた『まっとうな人生』という本を、待つこと4ヵ月ほどでゲットしたのです。著者の作品では、とにかく車の運転や転勤や方言のお話が多いのだが・・・この本はどんなかな【まっとうな人生】絲山秋子著、河出書房新社、2022年刊<「BOOK」データベース>より名古屋出身の「なごやん」と繰り広げた九州縦断の脱走劇から十数年後ー。富山県のひょんな場所でなごやんと再会した「花ちゃん」。夫のアキオちゃんと娘・佳音の成長を愛おしむ日々に、なごやん一家と遊ぶ楽しみが加わった。しかし、新型コロナウイルスの感染拡大でその生活が一変!!続々とやってくる不安の波に押しつぶされそうになりながら、花ちゃんが出会ったもうひとりの自分とは?富山県を舞台に『逃亡くそたわけ』の続編が幕を開ける!<読む前の大使寸評>著者の作品では、とにかく車の運転や転勤や方言のお話が多いのだが・・・この本はどんなかな<図書館予約:(6/21予約、10/19受取)>rakutenまっとうな人生なごやんとの絡みを、見てみましょう。p15~19<2019年4月~7月①> 挨拶 だけで別れたと思ったらフードコートでまた会った。「花ちゃんて、下の名前、なに?」「しずか」「えっ」 意外でしょう?あんまりイメージと違うけん誰も名前で呼んでくれんとよ。 人の名前を笑うのは、失礼なことだ。だが、笑われる。あたしは黙っていても賑やかだから。 知り合いにはいないけれど、頭の禿げた人で「光」とか「輝彦」とかそういう人の苦労がよくわかる。「ドラえもんのしずかちゃんと同じ」 佳音が言った。 氷見牛のコロッケやメンチカツバーガーを食べ終えると、佳音と拓海くんが「足湯に行きたい」と言い出した。足湯は駐車場の方にあった。アキちゃんと亜里沙さんもついて行き、あたしとなごやんはぶらぶらしながら少し喋った。「花ちゃん、あのことは絶対に言うなよ」 なごやんは少し厳しい顔をして言った。「あのことって」と聞くと、「だからその、鹿児島まで行ったその」 と言う。「ああ、病院から逃げたこと?なして?」「どんなに何もなかったとしても、聞いて嬉しいはずないだろ、自分の奥さんがほかの男と旅行したなんて」 何もないとか、旅行とか、全然ちがう。 だってあれは、逃亡だったのだ。「でも、亜里沙さんにしてみたら、何もないのに隠している方がむかつくんやない?」「じゃあさ、逆だったらどうだよ?旦那さんがうちの奥さんと一緒に1週間も車で旅行してたらさ」「アキオちゃん気を遣って倒れそうやけど」 旅行なんかじゃない。あれはまったく、でたらめでめちゃくちゃだった。動物みたいやった。やぶれかぶれで愚かやった。衝動に突き動かされて、いてもたってもいられなかったのだ、少なくともあたしは。『まっとうな人生』1この本も絲山秋子ミニブームR9に収めておきます。
2022.10.23
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図書館に予約していた『まっとうな人生』という本を、待つこと4ヵ月ほどでゲットしたのです。著者の作品では、とにかく車の運転や転勤や方言のお話が多いのだが・・・この本はどんなかな【まっとうな人生】絲山秋子著、河出書房新社、2022年刊<「BOOK」データベース>より名古屋出身の「なごやん」と繰り広げた九州縦断の脱走劇から十数年後ー。富山県のひょんな場所でなごやんと再会した「花ちゃん」。夫のアキオちゃんと娘・佳音の成長を愛おしむ日々に、なごやん一家と遊ぶ楽しみが加わった。しかし、新型コロナウイルスの感染拡大でその生活が一変!!続々とやってくる不安の波に押しつぶされそうになりながら、花ちゃんが出会ったもうひとりの自分とは?富山県を舞台に『逃亡くそたわけ』の続編が幕を開ける!<読む前の大使寸評>著者の作品では、とにかく車の運転や転勤や方言のお話が多いのだが・・・この本はどんなかな<図書館予約:(6/21予約、10/19受取)>rakutenまっとうな人生冒頭の章を、見てみましょう。p3~7<2019年4月~7月①> 子供の1日は長い。あたしの1日は短い。 朝から晩まで一緒にいても、感じている時間の長さが違う。毎日そういうことが起きている。子供はいろんなことを忘れる。あたしは忘れることを恐れる。恥じたり罰したり回り道して待ち伏せしたり、余計なことをしてますます忙しくなる。その結果面倒くさくなり、どんどん雑になり、つまりは短絡的になる。 あたしたち親は躾とか教育とかいう曖昧な旗の下で、子供にブレーキのかけ方ばっかり教えている。「よかれと思って」に「よかれ」なんてないのに、毎日「よかれ」を祈っている。子供を危険な目に遭わせたくはない。だからブレーキばっかりでアクセルの踏み方は教えない。それでいて今の子は覇気がないなどと言う。あたしたちも言われた。きっとずっと昔から言われ続けていることだ。ジャワ原人もネアンデルタール人も同じことを言っていたはずだ。 娘の佳音(かのん)は10歳になった。親が言うのもなんだけれど、思慮深くてやさしい子だ。あたしに似ているのは骨格とか耳のかたちくらいで、内面の方は夫のいいところだけが似た。あたしよりずっと、物事に対して慎重で、納得するまでよく考える。少しかたくなでもある。子供の頑固さと大人の頑固さはどこがちがうのだろう。子供は羨ましいほど悠長だ。大人は子供よりずっと不器用だ。変化についていけないし何が流行っているのかがわからない。いいなと思ってもすぐに乗れない。直感がはたらかない。 算数の宿題を見ていたりすると思うんだけど、問題というのは迷いはじめた途端に難しくなる。正解は少しずつ積み重ねていかなければ手に入らないのに、迷いは一瞬で大きく膨らむ。直感がおかしくなる。偏見を信じるみたいに、自分に騙される。 子供は大人よりずっと、「あ、そっか」 と明るくやり直すことが上手だ。 大人は認めたがらないのだ。ものごとを難しくしているのは自分自身だということを。 あたしたちが知らない街で道に迷うのだってまったく同じこと。ちょっと前まで引き返せばいいのに、何かが邪魔をして後戻りができなくなる。やり直しが面倒くさいから、恰好がつかないから、やり直さなくて済む方法に手間をかける。「だから言わんこっちゃない」「ああしておけばよかった」「あいつが悪い」といった、なんの役にも立たない反省会やお裁きごっこに夢中になっているうちに、あっという間に日が暮れてしまう。明るくやり直すことがどんどん難しくなる。 若い頃の自分が見とったら「ばかげな」って言うやろな。 あたしは、結婚して富山に住んでいる。 現実の、日常の、今ここにある自分はほんとうに自分なのか。そう思うと自分のなかに少し残っていた古い自分にが久しぶりに目を開けて、びっくりする。 あたしは、まあまあ元気に生きている。 いろいろあるけれど、まあまあ幸せに生きている。 驚くべきことだ。 夢や占いの力を借りたとしても、過去の私には想像できない状況だ。 ほんとに、あたしはあたしなのかな、と思うことがある。 そう言うと夫のアキオちゃんは人間の細胞は、どんどん生まれ変わるから二年くらいで完全に別人になるんだし、心理的に言っても君と出会う前の俺なんてもう存在しない、などと気持ちの悪いことを言った。「それ、肌とか髪の毛とかやろ。脳細胞は死んで減るだけよ。置き換わらんとよ」 体力がみなぎっていたころのあなた、お腹がでていなかったころのあなたが今のあなたとは別人だったら、それはそれで落ち込むのではないだろうか。 このひと、こういうところが弱いのだ。 善良なのはいいけれど心配になる。ところで22日には、NHK富山から「生さだ」の放映があり、富山弁の数々が紹介されたけど・・・なんか緩やかというか、カン違いされそうな方言でおました。この本も絲山秋子ミニブームR9に収めておきます。
2022.10.23
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早朝に散歩する太子であるが、南東の空に月と金星が見えるのです。ちょうど三日月の内側に金星が位置しているが、これって中東諸国が好むマークではないか。また、このマークは春分と関係があるのではないか?残暑厳しき折りなんて言っていたが・・・このところ秋を通り越して初冬の気配さえ感じる太子でおます。『日本のならわしとしきたり』という蔵書に二十四節季の記事があることを思い出したのです。【日本のならわしとしきたり】ムック、 徳間書店、2012年刊<内容紹介>ありふれたムック本ということなのか、ネットにはデータがありません。<大使寸評>とにかく「今日は二十四節季でいえば、何になるか♪」を知りたいロボジーにとって、座右の書となるでしょう♪Amazon日本のならわしとしきたりこの本で、霜降(そうこう)のあたりを見てみましょう。和暦p26<霜降>冬隣りの節気。木枯らし一番も吹き始める 「霜降」は、現行の暦では10月23日ころ第1日目を迎え、「立冬(11月6日ころ)」に入る前日までの期間を言う。 「霜降」に入るころは、朝晩の冷え込みが厳しくなり、暮れる時間が早まってくる。さらに早朝の散歩を楽しませてくれた露は、寒気により霜となって降り始める。この情景を『暦便覧』では、「露が陰気に結ばれて霜となりて降るゆえ也」と説明している。 「霜降」から立冬過ぎまでは、恒例の年中行事が目白押しだ。「酉の市」、「七五三」、「十三夜」、「紅葉狩り」など。 これに加えて、節気末から立冬にかけては、冬の到来を告げる「木枯らし一番」が吹き始める。 一方、陰暦10月の異称のひとつに「小春」というのがある。冬の季語にもなっている言葉だ。これは、冷気が一段と強まり、「冬隣り」の感じの気候が続くなか、晴れた日に春のように暖かい日になることがあり、ここから、「小さな春」の意味を持たせ付けられた名である。「小春日和」ともいう。同じ意味合いで「小六月」も陰暦10月の異称だ。 「霜降」の期間の七十二候には、・「霜始降(しもはじめてふる)」霜が降り始める、・「霎時施(こさめときどきふる)」小雨がしとしと降る、・「楓蔦黄(もみじつたきばむ)」もみじや蔦が黄葉する、がある。 また西洋占星術では、「霜降」の第1日目が天蠍宮(さそり座)の始まりとなっている。ウーム 「小春日和」というのは、10月よりは、2月、3月の方がよりぴったりするんやけどなあ。二十四節季の寒露に注目(復刻)
2022.10.22
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図書館で『水素社会入門』という本を、手にしたのです。「水素社会」がもたらす革命的な可能性とは?・・・興味深いのです。【水素社会入門】西宮伸幸著、河出書房新社、2021年刊<「BOOK」データベース>より脱炭素にむけて世界が目標を掲げ日本も水素の活用に取り組み始めた。水素からエネルギーを生み出す方法とは?製造、貯蔵、輸送はどうするのか?水素だけが秘める、革命的な可能性とは?きたる「水素社会」の全貌を、一から解説!<読む前の大使寸評>「水素社会」がもたらす革命的な可能性とは?・・・興味深いのです。rakuten水素社会入門「5章 社会や暮らしはどう変わるのか」あたりを、見てみましょう。p95~102<燃料電池車(FCV)の実力とは>■電気自動車と比較すると・・・ 現在、燃料電池の実用化といえば、燃料電池車がもっともよく知られた使用例でしょう。 自動車といえば、1970年代には排気ガスが大気汚染の原因のひとつとされ、また、1989年にはボルボ社が「私たちの製品は、公害と、騒音と、廃棄物を生み出しています」という新聞広告で自社の環境対策を訴えるなど、環境に負荷を与えるものと当然のように思われてきましたが、燃料電池の登場で、そのイメージも大きく変わるかもしれません。(中略) 自動車の燃料に水素を利用することのメリットはいくつかあります。 まず、CO2を排出しないということ。燃料電池から吐き出されるのは水だけで、走行中に社外にされますが、環境に無害です。また、一酸化炭素や窒素化合物などの有害物質も排出しません。 また、他の動力に比べてエネルギー効率がよいということも燃料電池車のメリットといえるでしょう。 エネルギー源を揃えた比較では、燃料電池車の総合的なエネルギー効率は40%。これは、ガソリン車19%の約2倍であり、電気自動車33%、ハイブリット車34%よりも優れた数字となっています。なお、これらの数字は、少し古い2013年の新聞報道に基づくものです。(中略)■水素ステーションの体制はどうなっているか 水素燃料電池車に水素を供給する水素ステーションは、現在(2021年8月)全国に166ヶ所あります。全国に3万ヶ所あるガソリンスタンドと比較すると、安心できる数字とは言い難いでしょう。今後、水素燃料電池車を普及させていくためには、水素ステーションの増設が必要条件となるはずです。水素基本戦略では、2030年には900ヶ所にまで増やすことを目標にしています。 水素ステーションの形態は、大きく分けて3つあります。 オンサイト型と呼ばれるタイプは、ステーション内で天然ガス、LPガス、メタノールなどを改質して水素を製造します。水素の供給には、製造装置の他、圧縮機、蓄圧器、冷凍機などの設備が必要となるため、広い敷地面積が必要です。 オフサイト型は、外部で製造した水素をトレーラーやローリーで運んで貯蔵しておき、燃料電池車に充填します。敷地面積が限られた場所でも開設が可能です。 また、大型トレーラーの荷台に水素供給のための設備一式を搭載した移動型ステーションもあります。週1~2回と限定されるものの、複数の場所で水素供給が可能になります。岩谷産業の水素ディスペンサー 水素の充填は、ガソリンと同じように、車体横の水素注入口に水素ディスペンサーのホースのノズルを接続しておこないます。注入するのは圧縮水素ですが、タンク内に注入して膨張させると温度が上昇するので、あらかじめマイナス40℃にプレクールしてから充填します。 主な事業者は、ガソリンスタンドでおなじみのENEOS(エネオス)とカセットコンロで有名な岩谷産業で、それぞれ50近い水素ステーションを運営しています。(中略) 現状では、水電解による製造原価が高いため、商用の水素は、ほとんどが化石燃料由来ということになります。ただし、東京五輪開催期間中に限って、関係車両が充填する都内の7つのステーションに、山形県の「P2Gシステム」で、太陽光によって製造したグリーン水素を供給しました。 また、2021年8月にリニューアルオープンした、ENEOSの横浜旭水素ステーションでは、太陽光による電力と同社グループから調達する再エネ電力を使用して水電解で製造するグリーン水素を、オンサイトで提供しています。 水素ステーションでの水素の販売価格は、一部を除き1100円/㎏です。これは前述したとおりガソリン車の燃料価格と“ほぼ同等”ですが、普及を目的にあえて設定した価格で、とても採算がとれる価格ではないと思います。 今後、燃料電池車がさらに普及し、日常的に充填する車が増えない限り、水素ステーションの運営は、開設のための初期投資も含めて、政府の補助金なしでは成り立たない厳しい状況だといえるでしょう。 ウーン、燃料電池車の性能はいいのだが・・・トータルでは電気自動車に敵わないようですね。技術におぼれる日本のガラパゴス化とでも言うんですか?この本も水素社会に向けて加速3に収めておきます。『水素社会入門』4:水素の輸送『水素社会入門』3:水素吸蔵合金とは『水素社会入門』2:燃料電池車「MIRAI」『水素社会入門』1:まえがき
2022.10.22
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図書館で『水素社会入門』という本を、手にしたのです。「水素社会」がもたらす革命的な可能性とは?・・・興味深いのです。【水素社会入門】西宮伸幸著、河出書房新社、2021年刊<「BOOK」データベース>より脱炭素にむけて世界が目標を掲げ日本も水素の活用に取り組み始めた。水素からエネルギーを生み出す方法とは?製造、貯蔵、輸送はどうするのか?水素だけが秘める、革命的な可能性とは?きたる「水素社会」の全貌を、一から解説!<読む前の大使寸評>「水素社会」がもたらす革命的な可能性とは?・・・興味深いのです。rakuten水素社会入門「4章 水素を“貯める・運ぶ”ための最新技術」あたりを、見てみましょう。p87~89<水素を輸送するには、どんな手段があるのか?>■貯蔵した水素を運ぶ方法 現在実用化されている貯蔵方法は、圧縮と液化です。 圧縮の場合は、通常の高圧ガスと同じように、約7Nm3のガスを収容できる容量のシリンダに入れて運びます。水素ステーションで燃料電池車に充填するときには70MPaの超高圧にしますが、運搬中のシリンダの気圧は14.7MPaと、それほど高くありません。 これをトラックに載せて運ぶか、大量に運ぶときにはトレーラーで輸送します。トレーラーの場合は、最大で31007Nm3の水素を一度に運ぶことができます。 液化水素の場合は、可搬式超低温容器や小型コンテナに充填して運搬します。大量に輸送する場合は、タンクローリーを使います。タンクローリーの場合、最大約2万Nm3もの水素を一度に運ぶことができるので、1台で高圧ガストレーラー数台分の水素を運ぶことができる計算になります。 現在、海外で水素を製造して日本に海上輸送する実証実験がおこなわれていますが、このための水素運搬船がすでに完成しています。2030~40年には、液化水素16万キロリットルを輸送することができる、水素専用タンカーが就航する予定です。 また、LOHC(Liquid Organic Hydrogen Carrier)が実用化されれば、常温・常圧で輸送が可能ですから、圧縮したり超低温をいじしたりする必要はありません。海路でも、通常のタンクに入れてコンテナ船で運べますし、陸路なら、ふつうのローリーで運搬が可能です。 さらに、水素吸蔵合金の場合は、直径数十マイクロメートルの金属の粒子をキャニシターというペットボトルくらいの大きさの容器に入れて運びます。缶コーヒーサイズの150ミリリットルボトル1本で約40リットルの水素を入れることができます。■パイプラインで運ぶ方法 水素を気体のままの状態で、パイプラインで輸送することもできます。製油所などで自社消費用に製造している水素は、工場内のパイプラインを通って、別の設備棟へ送られています。日本では、水素専用の長距離パイプラインはまだありません。そもそも石油パイプラインも欧米に比べるとあまり発達していません。 ヨーロッパでは、古くから国境を越えて石油や天然ガスを運ぶためのパイプライン網が発達してきたこともあり、水素専用のパイプラインもすでに活用されています。アメリカでも、テキサスを中心に水素専用パイプラインが敷設されています。この本も水素社会に向けて加速3に収めておきます。『水素社会入門』3:水素吸蔵合金とは『水素社会入門』2:燃料電池車「MIRAI」『水素社会入門』1:まえがき
2022.10.21
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図書館で『古生物たちのふしぎな世界』という新書を、手にしたのです。ぱらぱらとめくると、とにかく、想像力を加味したカラー画像がええでぇ♪・・・といいうことで、ネット情報や書籍から古代生物を集めてみます。・(科学)魚類の化石に「指」の骨、前肢へ進化途中?(2020年)・古代生物のオオスナモグリか(2019年)・大人のための恐竜教室(2018年刊)・古生物たちのふしぎな世界(2018年刊)・鳥類学者 無謀にも恐竜を語る(2013年刊)R2:『鳥類学者 無謀にも恐竜を語る』を追記***********************************************************************(科学)魚類の化石に「指」の骨、前肢へ進化途中?より魚類の化石に「指」の骨、前肢へ進化途中? カナダ・ケベック州で10年前に発見された約3億8千万年前の魚類の化石の胸びれに、「指」にあたる骨が隠れているのが見つかった。魚類から陸で暮らす四肢動物への進化段階とされる化石はいくつか知られるが、前肢(手)の指に関わる骨がはっきり確認できたのは初めて。 化石は、四肢動物に近いとされるエルピストステゲ・ワトソニのもの。長さ1・57メートルのほぼ全身の化石から、カナダと豪州の研究チームが胸びれ部分をCT検査したところ、指にあたる2本の骨と、指の可能性がある3本が見つかった。 両生類や爬虫類につながる四肢動物が現れたのはデボン紀(約4億1900万~3億5900万年前)の後期。エルピストステゲはこれまで、最初期の四肢動物に最も近い魚類の一種と考えられてきたが、研究チームは指の発見により、エルピストステゲがこれらの魚類のなかでも最も四肢動物に近かったと位置付け、「魚類と四肢動物の境界をひくことさえ難しくなってきた」としている。 魚類化石に詳しい城西大大石化石ギャラリーの宮田真也学芸員は「外見上は胸びれだが、前肢へ変わる過程で指がつくられていたことがはっきりした。ただ、エルピストステゲそのものが四肢動物の祖先になったのかは、まだ分からない」と話した。(米山正寛)四肢動物に最も近い魚類ってか、なんかやや薄気味悪い生物である。***********************************************************************<古代生物のオオスナモグリか>『古生物たちのふしぎな世界』という本を読んで以来、古代生物が気になる大使であるが・・・絶滅の甲殻類 オオスナモグリが発見されたという、このたびの衝撃的なニュースには驚いたのです。2019/06/05“絶滅”の甲殻類 オオスナモグリか 干潟で発見より■スナモグリ 日本の海辺では主に3種類日本の海辺に生息するスナモグリの仲間は「二ホンスナモグリ」など主に3種類が知られています。いずれも干潟などに穴を掘ってその中に潜り込んで生活し、ハサミの部分は固いものの、ほかの部分は白っぽく柔らかい体をしています。一方「オオスナモグリ」は、50万年から8万年前の地層から化石として出土していて、現在生息しているスナモグリよりもハサミが大きいことなどからこの名前がつけられました。すでに絶滅したと考えられていましたが、おととしの1月、熊本県天草市の海底の堆積物から「500年から400年ほど前のハサミの殻が見つかった」と日本古生物学会で報告され、現代でも生きている可能性があると考える研究者もいました。今回「オオスナモグリ」の可能性が高いとみられている個体は、一般的な「二ホンスナモグリ」と比べるとひとまわり大きく、今後、生息域や生態の研究を進めていきたいとしています。千葉県立中央博物館の駒井智幸主任上席研究員は「スナモグリの仲間は深い巣穴を掘るため、特殊な機材を使い、潮がひいて海底が現れるような場所で捕獲することがある。オオスナモグリの場合はさらに深く、発見しづらい環境で暮らしていた可能性があるのではないか」と話しています。***********************************************************************図書館で『大人のための恐竜教室』という本を、手にしたのです。鳥類と恐竜の関係といえば、大使のツボでもあるわけで・・・チョイスしたわけです。【大人のための恐竜教室】真鍋真×山田五郎著、ウェッジ、2018年刊<出版社>より 恐竜学者・真鍋 真先生とうんちくターミネーター・山田五郎さんが語り尽くした大人のための恐竜入門 恐竜といえば、子どもの専売特許と思われがちです。そもそも子ども向けの恐竜本や図鑑は多数出版されていますが、大人向けの、しかも初心者向けの本は、ほとんど見あたりません。「子どもと一緒に楽しみたいのに……」と悩む親御さんも多いのではないでしょうか?<読む前の大使寸評>鳥類と恐竜の関係といえば、大使のツボでもあるわけで・・・チョイスしたわけです。rakuten大人のための恐竜教室ミクロラプトル『大人のための恐竜教室』2:2種類の恐竜『大人のための恐竜教室』1:鳥は本当に恐竜なのか***********************************************************************【古生物たちのふしぎな世界】土屋健, 田中 源吾著、早川書房、2018年刊<「BOOK」データベース>より恐竜だけが古生物じゃない!前恐竜時代にもさまざまな古生物が生きていた。三葉虫が繁栄し、アノマロカリスがカンブリア紀の覇者となる。デボン紀にはアンモナイトの仲間がまっすぐのびた円錐形からしだいに丸くなり、ティクターリクが“腕立て伏せ”をはじめる。古生代最後のペルム紀には、イノストランケヴィアをはじめとする単弓類が覇権をにぎる!ダイナミックかつドラマチックな古生代の物語。100点に及ぶ精緻なカラーイラスト&化石写真で解説!<読む前の大使寸評>とにかく、想像力を加味したカラー画像がええでぇ♪rakuten古生物たちのふしぎな世界ティクターリク『古生物たちのふしぎな世界』3:脊椎動物の上陸作戦『古生物たちのふしぎな世界』2:脊椎動物の祖先『古生物たちのふしぎな世界』1:アロマリカリス***********************************************************************【鳥類学者 無謀にも恐竜を語る】川上和人著、技術評論社、2013年刊<「BOOK」データベース>より本書の主題は、鳥類と恐竜の緊密な類縁関係を拠り所とし、鳥類の進化を再解釈することと、恐竜の生態を復元することである。この本は恐竜学に対する挑戦状ではない。身の程知らずのラブレターである。<読む前の大使寸評>追って記入rakuten鳥類学者 無謀にも恐竜を語る
2022.10.21
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図書館に予約していた『両手にトカレフ』という本を、待つこと3ヶ月ほどでゲットしたのです。ドキュメンタリー作品で知られる著者であるが、初めて小説を出したとのことで興味深いのです。【両手にトカレフ】ブレイディみかこ著、ポプラ社、2022年刊<出版社>よりブレイディみかこ氏からのメッセージ『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』には出てこないティーンたちがいました。ノンフィクションの形では書けなかったからです。あの子たちを見えない存在にしていいのかというしこりがいつまでも心に残りました。こうしてある少女の物語が生まれたのです。<読む前の大使寸評>ドキュメンタリー作品で知られる著者であるが、初めて小説を出したとのことで興味深いのです。<図書館予約:(7/01予約、10/14受取)>rakuten両手にトカレフ悲惨なミアとチャーリーのその後を、見てみましょう。p37~39<2 別の世界の入口> 食事をしている2人の子どもたちに、幾人かの人々が話しかけていた。そのたびにミアがこちらを指さし、大人たちがゾーイのほうを見る。こんな暗い夜の時間帯に、子どもだけで食事に来ることじたい、育児放棄案件と見なされてもしかたないが、ミアたちの母親はそれどころではない。 それでもミアが小学生の頃には、彼女の母親も一時的に回復し、このカフェでゾーイと一緒にボランティアをしていたことさえあったのだ。それなのに、あの病気はちょっとしたことでまた戻ってきて、人間を蝕み、心の体もボロボロにして、人ではないものに変えてしまう。 そんな人間の抜け殻をゾーイは何人も見てきた。 そんな大人たちに振り回されるのはいつも子どもたちだ。どんなに時代が流れても、世代が変わっても、この病気だけはなくならない。 ゾーイは深いため息をつき、気を取り直したようにカウンターの下の戸棚から大きなタッパーウェアを二つ出して、パスタやリゾットを手際よく詰めていった。 デザートのティラミスを食べ終えたミアは、頭の上にある棚を見上げていた。テーブルの脇の壁一面の上部に長い棚が取り付けられ、ぎっしりと本が並んでいた。右側にあるカウンターとは反対の壁にも背の高い大きな本棚が三つ並んでいて、本がぎっしり詰まっている。 頭上の棚にはジョージ・オーウェルの『動物農場』もあった。ちょうどいま、学校の授業で習っている本だ。ミアは、数学や科学は苦手だったが、国語は好きだった。小学校に入った頃、イーヴィと一緒にゾーイから熱心に読み書きを教えられたせいで、他の子どもたちより早くアルファベットが書けるようになり、スタート地点がよかったせいかずっと国語だけは成績も悪くない。 そういう点では、ミアは、自分はラッキーだったんだと思う。公営団地には、中学生になってまともに字が読めない子たちもいる。そういう子たてゃだいたい授業中に騒いだり、暴れたりして先生に睨まれ、自習室や反省室送りにされたりしているが、ミアはいつも教室の一番後ろに座って、机の下で本を広げて読んでいた。お金のある家の子で不良っぽい生徒たちは、机の下にスマホを置いてインスタグラムをやったり、動画を見たりする。 ミアにはそれはできないが、学校の図書室には無料で読める本がたくさんあった。通信料なんて払う必要がない。 ふと、棚に並んでいる本と本の間に、小さな金色の額が飾られているのに気づいた。その中にはアイボリー色のカードが入っていて、筆記体のレタリングでこう印字されていた。「知識に値札をつけることはできない」 いいこと言う、と思いながら視線を逸らすと、玄関ドアの脇に赤いポスターが貼られているのに気づいた。 え、とミアは思わず立ち上がった。図書館で会った髭ぼうぼうのホームレスっぽいおじさんの顔がポスターの中にあったからだ。でも、近づいてよく見ると、ずいぶん色褪せた肖像写真で、「カール・マルクスと緊縮の時代」と書かれていた。そういうタイトルの講演会のポスターのようだった。 もしかして、私にフミコの本を譲ってくれたおじさんも、別の時代からやってきた人だったりして。不思議な気分になりながら、ミアはテーブルに戻った。そして紙皿からあふれんばかりのティラミスをがっついているチャーリーを見て笑い、リュックからフミコの本を出して続きを読み始めた。別の世界(ひと昔前の日本)の入口が見えてきたが・・・このあとこの小説ではイギリスと日本のシーンが入れ代わりながら進行するのです。『両手にトカレフ』1:この小説の冒頭
2022.10.20
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今回借りた5冊です。 だいたい支離滅裂に借りているけど、今回の傾向は、強いていえば、「予約本」でしょうか♪<市立図書館>・鳥類学者 無謀にも恐竜を語る・たちの幕末維新・人新世の「資本論」・まっとうな人生・台湾生まれ日本語育ち<大学図書館>(ただいま市民への開放サービスを休止中)図書館で手当たり次第で本を探すのがわりと楽しいが・・・これが、図書館での正しい探し方ではないかと思ったりする(笑)***********************************************************【鳥類学者 無謀にも恐竜を語る】川上和人著、技術評論社、2013年刊<「BOOK」データベース>より本書の主題は、鳥類と恐竜の緊密な類縁関係を拠り所とし、鳥類の進化を再解釈することと、恐竜の生態を復元することである。この本は恐竜学に対する挑戦状ではない。身の程知らずのラブレターである。<読む前の大使寸評>200年ほどの間もめている恐竜起源説について鳥類学者が解説しているようだが、いかなる結論になるか・・・興味深いでぇ♪rakuten鳥類学者 無謀にも恐竜を語る【たちの幕末維新】木村直樹著、吉川弘文館、2012年刊<「BOOK」データベース>よりもはやオランダ語だけでは通用しない。幕末のオランダ通詞たちは苦悩しながら日本中へ散って行った。欧米諸国との外交交渉、英語など新しい言語への対応や維新後のありよう、激動の時代を語学力で生き抜いた姿を追う。<読む前の大使寸評>追って記入rakutenたちの幕末維新【人新世の「資本論」】 斎藤幸平著、集英社、2020年刊<「BOOK」データベース>より人類の経済活動が地球を破壊する「人新世」=環境危機の時代。気候変動を放置すれば、この社会は野蛮状態に陥るだろう。それを阻止するためには資本主義の際限なき利潤追求を止めなければならないが、資本主義を捨てた文明に繁栄などありうるのか。いや、危機の解決策はある。ヒントは、著者が発掘した晩期マルクスの思想の中に眠っていた。世界的に注目を浴びる俊英が、豊かな未来社会への道筋を具体的に描きだす。<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(12/18予約、10/19受取)>rakuten人新世の「資本論」【まっとうな人生】絲山秋子著、河出書房新社、2022年刊<「BOOK」データベース>より名古屋出身の「なごやん」と繰り広げた九州縦断の脱走劇から十数年後ー。富山県のひょんな場所でなごやんと再会した「花ちゃん」。夫のアキオちゃんと娘・佳音の成長を愛おしむ日々に、なごやん一家と遊ぶ楽しみが加わった。しかし、新型コロナウイルスの感染拡大でその生活が一変!!続々とやってくる不安の波に押しつぶされそうになりながら、花ちゃんが出会ったもうひとりの自分とは?富山県を舞台に『逃亡くそたわけ』の続編が幕を開ける!<読む前の大使寸評>著者の作品では、とにかく車の運転や転勤や方言のお話が多いのだが・・・この本はどんなかな<図書館予約:(6/21予約、10/19受取)>rakutenまっとうな人生【台湾生まれ 日本語育ち】温又柔著、白水社、2016年刊<「BOOK」データベース>より3歳から東京に住む台湾人作家が、台湾語・中国語・日本語、三つの母語の狭間で揺れ、惑いながら、自身のルーツを探った4年の歩み。<読む前の大使寸評>著者の母語体験や台湾語と中国語の違いが語られているそうで・・・興味深いのです。<図書館予約:(9/22予約、10/19受取)>rakuten台湾生まれ 日本語育ち図書館大好き567
2022.10.20
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『朝日デジタルの書評から』フォームや『読みたい本』フォームを作っているのだが、これを市図書館の予約に利用しようと、思い立ったのです。これまでの予約内容と予約候補は以下のとおりです。<予約中>・今村翔吾『塞王の楯』(1/21予約、副本11、予約522)現在116位・「監視資本主義」(2/07予約、副本1、予約30)現在7位・西加奈子『夜が明ける』(2/15予約、副本16、予約531)現在209位・女のいない男たち(3/31予約、副本8、予約207)現在61位・酒井隆史『ブルシット・ジョブの謎』(5/02予約、副本3、予約49)現在16位・砂川文次『小隊』(5/11予約、副本3、予約43)現在23位・村山斉『宇宙はなぜ美しいのか』(7/14予約、副本2、予約19)現在10位・『帝国日本のプロパガンダ』(7/30予約、副本1、予約5)現在2位・松本修『言葉の周圏分布考』(8/15予約、副本1、予約16)現在13位・小田嶋隆『東京四次元紀行』(8/29予約、副本2、予約20)現在15位・野口悠紀雄『円安が日本を滅ぼす』(9/07予約、副本1、予約3)現在2位・和田秀樹『70歳の正解』(9/14予約、副本2、予約99)現在93位・デイブ・グールソン『サイレントアース』(10/01予約、副本2、予約13)現在12位・『ウクライナ戦記 不肖・宮嶋 最後の戦場』(10/09予約、副本1、予約12)現在12位・『潜入ルポ アマゾン帝国の闇』(10/14予約、副本2、予約10)現在10位・『語学の天才まで1億光年』(10/18予約、副本2、予約65)<カートで待機中>・N・ネフスキー著『月と不死』・8月の果て・ある日うっかりPTA(副本4、予約39)・グレタたったひとりのストライキ<予約候補>・村田紗耶香『信仰』:図書館未収蔵 ・鈴木エイト『自民党の統一教会汚染』:図書館未収蔵・嶋田博子『職業としての官僚』・温又柔『李良枝セレクション』・コロナ後の世界・半藤一利『太平洋戦争への道 1931-1941』:図書館未収蔵・『中国戦線、ある日本人兵士の日記』・山口晃『すヾしろ日記 参』:図書館未収蔵 ・『猫の文学館I』『猫の文学館Ⅱ』・藻谷浩介『進化する里山資本主義』・『カラハリ アフリカ最後の野生に暮らす』・ジョージ・ミーガン『世界最長の徒歩旅行』:図書館未収蔵・ネルケ無方著『迷える者の禅修業』:図書館未収蔵<予約分受取:7/14以降> ・『猫が30歳まで生きる日』(12/06予約、7/14受取)・横田増生『潜入ルポamazon帝国』(7/08予約、7/14受取)・山下裕二『商業美術家の逆襲』(7/17予約、7/22受取)・鎌倉殿と13人の合議制(5/18予約、7/28受取)・テッド・チャン『あなたの人生の物語』(8/23予約、8/30受取)・ブレイディみかこ『両手にトカレフ』(7/01予約、10/14受取)・人新世の「資本論」(12/18予約、10/19受取)・絲山秋子『まっとうな人生』(6/21予約、10/19受取)・温又柔『台湾生まれ 日本語育ち』(9/22予約、10/19受取)・『スマホ脳』(1/28予約、10/25受取予定)**********************************************************************【塞王の楯】今村翔吾著、集英社、2021年刊<出版社>より近江の国・大津城を舞台に、石垣職人“穴太衆”と鉄砲職人“国友衆”の宿命の対決を描く究極のエンターテインメント戦国小説。<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(1/09予約、副本4、予約6)>shueisha塞王の楯【監視資本主義】 ショシャナ・ズボフ著、東洋経済新報社、2021年刊<「BOOK」データベース>より世界的ベストセラー!監視資本主義という言葉を生み出したハーバード・ビジネススクール名誉教授が描く新世界。私たちを急襲する隠された力とその対抗策。オバマ元大統領が選ぶ2019年ベストブック選出!<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(2/07予約、副本1、予約30)>rakuten監視資本主義【夜が明ける】西加奈子著、新潮社、2021年刊<「BOOK」データベース>より思春期から33歳になるまでの男同士の友情と成長、そして変わりゆく日々を生きる奇跡。まだ光は見えない。それでも僕たちは、夜明けを求めて歩き出す。現代日本に確実に存在する貧困、虐待、過重労働ー。「当事者でもない自分が、書いていいのか、作品にしていいのか」という葛藤を抱えながら、社会の一員として、作家のエゴとして、全力で書き尽くした渾身の作品。<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(2/15予約、副本16、予約531)>rakuten夜が明ける【女のいない男たち】村上春樹著、文藝春秋、2014年刊<「BOOK」データベース>より絡み合い、響き合う6編の物語。村上春樹、9年ぶりの短編小説世界。【目次】ドライブ・マイ・カー/イエスタデイ/独立器官/シェエラザード/木野/女のいない男たち<読む前の大使寸評>村上春樹の短編小説集ってか・・・『1Q84』ブームの後に、こんな本が出ていたとは、春樹ファンを自認している大使としては不覚であった。rakuten女のいない男たち【ブルシット・ジョブの謎】酒井隆史著、講談社、2021年刊<「BOOK」データベース>より仕事とは何か?悩み苦しむすべての人へ。誰も見ない書類を作成する事務、上司の虚栄心を満たすだけの部下…資本主義や効率化が進めば進むほど無意味な仕事が生まれる「不思議」。『ブルシット・ジョブ』翻訳者が贈る特別講義!世界的現象の「謎」を解き明かすー<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(5/02予約、副本3、予約49)>rakutenブルシット・ジョブの謎【小隊】砂川文次著、文藝春秋、2021年刊<出版社>より元自衛官の新鋭作家が、日本人のいまだ知らない「戦場」のリアルを描き切った衝撃作。北海道にロシア軍が上陸、日本は第二次大戦後初の「地上戦」を経験することになった。自衛隊の3尉・安達は、自らの小隊を率い、静かに忍び寄ってくるロシア軍と対峙する。そして、ついに戦端が開かれたーー。<読む前の大使寸評>元自衛官の作家といえば、浅田次郎さんが、まず思い当たるが・・・砂川文次さんは次につぐ作家ではなかろうか。ロシアのウクライナ侵略に揺れる昨今、興味深い作品である。<図書館予約:(5/11予約、副本3、予約43)>heibonsha小隊【宇宙はなぜ美しいのか】村山斉著、幻冬舎、2021年刊<「BOOK」データベース>より夜空を彩る満天の星や、皆既日食・彗星などの天体ショー。古来、人類は宇宙の美しさに魅せられてきた。しかし宇宙の美しさは、目に見えるところだけにあるのではない。これまで宇宙にまつわる現象は、物理学者が「美しい」と感じる理論によって解明されてきた。その美しさの秘密は「高い対称性」「簡潔さ」「自然な安定感」の3つ。はたして人類永遠の謎である宇宙の成り立ちを説明する「究極の法則」も、美しい理論から導くことができるのか?宇宙はどこまで美しいのか?最新の研究成果をやさしく解説する知的冒険の書。<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(7/14予約、副本2、予約19)>rakuten宇宙はなぜ美しいのか【帝国日本のプロパガンダ】 貴志俊彦著、中央公論新社、2022年刊<「BOOK」データベース>より日清戦争に始まり、アジア太平洋戦争の敗北で終わった帝国日本。日中開戦以降、戦いは泥沼化し、国力を総動員するため、政府・軍部・報道界は帝国の全面勝利をうたい、プロパガンダ(政治宣伝)を繰り広げた。宣伝戦はどのように先鋭化したか。なぜ国民は報道に熱狂し、戦争を支持し続けたのか。錦絵、風刺画、絵葉書、戦況写真、軍事映画など、戦争熱を喚起したビジュアル・メディアから、帝国日本のプロパガンダ史を描きだす。<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(7/30予約、副本1、予約5)>rakuten帝国日本のプロパガンダ【東京四次元紀行】小田嶋隆著、イースト・プレス、2022年刊<出版社>よりなんだ、小説じゃないか? そう、これはコラムではない。稀代のコラムニストが、初めての小説を通して描く東京の街と人々<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(8/29予約、副本2、予約21)>rakuten東京四次元紀行【70歳の正解】和田秀樹著、幻冬舎、2022年刊<商品説明>より60代では約「40人に一人」だが、80代では約「3人に一人」ーー認知症の有病率、即ちボケる人の割合だ。脳だけでなく健康も見た目も、分岐点は70歳。いつまでも若々しい人でいるか、一気に老け込むかは、60代から70代にかけての生き方で決まる。「老後にコレステロールは必須」「運動は〈走る〉より〈歩く〉」「仕事と勉強は死ぬまで」等々、老年医学の第一人者が「老いを遅らせる正解」を大公開した『老後は要領』を大幅改訂。健康で、人間関係にもお金にも追い詰められない「最高の老後30年」を送るための決定版。<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(9/14予約、副本2、予約99)>rakuten70歳の正解【サイレントアース】デイヴ・グールソン著、NHK出版、2022年刊<「BOOK」データベース>よりレイチェル・カーソンが『沈黙の春』でDDTの危険性を訴えたことにより、その使用が禁止されて半世紀。その間、私たち人間は、より毒性の強い農薬を使用することでさらに地球環境を悪化させてきた。土壌は劣化し、河川は化学物質に汚染されている。その最初の犠牲となるのは小さな無脊椎動物ー昆虫だ。集約農業や森林伐採による生息域の減少や急激な気候変動も加わり、昆虫の存在は危機に瀕している。他の生物の栄養源、作物の受粉、枯葉や死骸・糞の分解、土壌の維持…。あらゆる生命を支えている昆虫がいま、「あなたの助けを必要としている」。昆虫をこよなく愛する著者が、地球の未来を守る具体的な行動指針を示す渾身の一冊!<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(10/01予約、副本2、予約13)>rakutenサイレントアース【ウクライナ戦記 不肖・宮嶋 最後の戦場】宮嶋茂樹著、文藝春秋、2022年刊<「BOOK」データベース>より二〇二二年二月二十四日、ロシアによるウクライナ侵攻。不肖・宮嶋は還暦過ぎの老体にムチ打って「ワシが行かんと誰が行く?」と最後の戦場を目指す。三月十二日にキーウ入りして以来、四月十七日に出国するまで各地で取材。そして五月、ふたたびウクライナへ。戦火の下、不肖・宮嶋が見た「戦場の真実」とは?<読む前の大使寸評>追って記入。<図書館予約:(10/09予約、副本1、予約12)>rakutenウクライナ戦記 不肖・宮嶋 最後の戦場【潜入ルポ アマゾン帝国の闇】横田増生著、小学館、2022年刊<「BOOK」データベース>より潜入ジャーナリストが巨大倉庫で見た“便利の裏側”とは?第19回新潮ドキュメント賞受賞作。【目次第1章 15年ぶり2度目の巨大倉庫潜入/第2章 アマゾンではたらく社員の告発/第3章 宅配ドライバーは二度ベルを鳴らす/第4章 ヨーロッパを徘徊するアマゾンという妖怪/第5章 ジェフ・ベゾス あまりにも果てなき野望/第6章 わが憎しみのマーケットプレイス/第7章 フェイクレビューは止まらない/第8章 AWSはAIアナウンサーの夢を見るか/第9章 ベゾスの完全租税回避マニュアル/第10章 “デス・バイ・アマゾン”の第一犠牲者<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約(10/14予約、副本2、予約10)>rakuten潜入ルポ アマゾン帝国の闇【語学の天才まで1億光年】高野秀行著、集英社インターナショナル、2022年刊<出版社>より語学は魔法の剣!学んだ言語は25以上!の辺境ノンフィクション作家による、超ド級・語学青春記。自身の「言語体験」に基づき、「言語」を深く楽しく考察。自動翻訳時代の語学の意味を問う。さらにネイティヴに習う、テキストを自作するなどユニークな学習法も披露。語学上達のためのヒントが満載。そしてコンゴの怪獣やアマゾンの幻覚剤探し、アヘン栽培体験などの仰天エピソードにおける語学についても語られる。『幻獣ムベンベを追え』から『アヘン王国潜入記』まで、高野作品の舞台裏も次々と登場。<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(10/18予約、副本2、予約65)>rakuten語学の天才まで1億光年【月と不死】N・ネフスキー著、平凡社、1971年刊<出版社>より著者は日本民俗学界の異色の存在として知られるロシア人学者で,柳田国男,折口信夫らと親交を結び,沖縄,東北などの民俗を採録した。本書は日本語で発表された論文・書簡を網羅した唯一の著作集。<読む前の大使寸評>ロシア人にして、日本民俗学界の異色の存在が気になるのです。<図書館予約:(とりあえずカートに入れておこう)>heibonsha月と不死【8月の果て】柳美里著、新潮社、2007年刊<「BOOK」データベース>より日本統治下の朝鮮・密陽に生を受け、マラソンでの五輪出場を目指した亡き祖父・李雨哲。そのうしろ姿を追い、路上を駆けることを決意した柳美里。ふたりの息づかいが時空を越えて重なる瞬間、日本と朝鮮半島のあわいに消えた無数の魂が封印を解かれ、歴史の破れ目から白い頁に甦る。偉丈夫の雨哲と美丈夫の弟・雨根。血族をめぐる、ふたつの真実の物語が、いま日本文学を未踏の高みへと押し上げる。<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(とりあえずカートに入れておこう)>rakuten8月の果て図書館予約の運用にも慣れて、速攻で入手するコツも何となくつかんだと思うのだ♪・朝日書評欄で探すとしたら、3ヶ月前掲載くらいのモノが狙い目かも。・専門的すぎるほどのモノは、予約0となっていることが多い。・受取館に収蔵しているモノは、移送する手間が省けるので早くなるだろう。・本屋の店頭に出た直後の新刊本・ウィキペディアでめぼしい著作を探す・神戸市図書館の予約順位は毎週火曜日(午前1時~3時) に更新されます。・Kindle版を購入すれば、その本の全て読めるのだが、紙の本から書き写す手間が好きなわけでおます。予約分受取目録R26好書好日トップ図書館情報ネットワーク 蔵書検索システム
2022.10.19
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図書館で『水素社会入門』という本を、手にしたのです。「水素社会」がもたらす革命的な可能性とは?・・・興味深いのです。【水素社会入門】西宮伸幸著、河出書房新社、2021年刊<「BOOK」データベース>より脱炭素にむけて世界が目標を掲げ日本も水素の活用に取り組み始めた。水素からエネルギーを生み出す方法とは?製造、貯蔵、輸送はどうするのか?水素だけが秘める、革命的な可能性とは?きたる「水素社会」の全貌を、一から解説!<読む前の大使寸評>「水素社会」がもたらす革命的な可能性とは?・・・興味深いのです。rakuten水素社会入門「4章 水素を“貯める・運ぶ”ための最新技術」あたりを、見てみましょう。p78~80<金属の原子に水素原子を入り込ませる「水素吸蔵合金」とは> 水素吸蔵合金とは、金属に水素を“吸わせて”貯蔵する方法です。この方法では、水素の体積を約1000分の1にして貯蔵することができます。 金属に水素を吸わせる=金属の中に水素が入っている、という状態はなかなかイメージしにくいかもしれませんが、簡単にいえば、金属の原子が格子状に組まれていて、隙間に原子が入り込んでいる、という状態だと考えてください。 炭素や窒素でも、このような吸蔵は可能ですが、原子が大きいため水素のようにはうまくいきません。原子が小さい水素だからこそ、すんなりと入り込むことができるのです。 水素吸蔵合金のメリットは、圧縮水素や液化水素に比べて取り扱いが容易で、比較的簡易な容器に収納できるということです。1MPa(約10気圧)程度の圧力で収納できます。日本では10気圧を超えると高圧ガス保安法の対象になりますから、それ以下の圧力で扱えることは、大きなメリットになります。 とはいっても、不用意に空気に触れると危険です。爆発したり炎が出たりすることはありませんが、空気と反応して炭火のように熱くなります。そのため最近では、表面コーティングの技術が発達して、空気に触れただけでは反応しないようにする技術が開発されています。 ところで、金属のなかに水素を入れる、という発想は、研究者のわたしでもそうとうユニークだと思います。いったい誰が思いついたのか。この分野の第一人者であるアメリカ人のライリーさんにお会いしたときに、聞いてみたことがあります。「この方法はあなたが考えたのですか?」という問いに対する答えは、「考えたのは自分ではなく、ドイツ・ミュンスター大学のヴィッケ博士です」とのことでした。 ヴィッケ博士は、自分の実験室で使う水素の純度を高めるた目に、金属に一度“吸わせる”という方法を編み出したのだそうです。 水素を金属に吸わせてから、周囲を真空にします。すると、水素以外の気体を取り除くことができます。その後、この金属を温めて、水素を発声させれば、高純度な水素を得ることができます。 この手法は、水素の純度を高めるだけでなく、もっとさまざまな応用ができるはずだと、さらに発展させていったということです。 ヴィッケ博士が、“金属に水素を吸蔵できる”ことをどこでしったのかはわかりませんが、吸蔵によって高純度にする、というアイデアは彼のものでしょう。発想が見事だと思います。『水素社会入門』2:燃料電池車「MIRAI」『水素社会入門』1:まえがき
2022.10.19
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図書館で『水素社会入門』という本を、手にしたのです。「水素社会」がもたらす革命的な可能性とは?・・・興味深いのです。【水素社会入門】西宮伸幸著、河出書房新社、2021年刊<「BOOK」データベース>より脱炭素にむけて世界が目標を掲げ日本も水素の活用に取り組み始めた。水素からエネルギーを生み出す方法とは?製造、貯蔵、輸送はどうするのか?水素だけが秘める、革命的な可能性とは?きたる「水素社会」の全貌を、一から解説!<読む前の大使寸評>「水素社会」がもたらす革命的な可能性とは?・・・興味深いのです。rakuten水素社会入門燃料電池車「MIRAI」あたりを、見てみましょう。p54~57<燃料電池車「MIRAI」が衝撃的だった理由> 潮目が変わったのは、1995年、IPCC(国連気候変動に関する政府間パネル)の第二次報告書が出された頃でしょう。この頃、ブラジルのリオデジャネイロで「地球サミット」(1992年)が開催されるなど、気候変動、地球温暖化が世界の関心事になりつつありました。 IPCCの報告書は、地球温暖化の原因は、人類の化石燃料消費によるCO2濃度の上昇だと、名指しで結論づけたのです。これ以降「CO2削減」が、国境を越えた人類共通のテーマとなり、化石燃料依存からの脱却、CO2排出ゼロにむけたロードマップの作成が急務となりました。CO2を排出しない水素エネルギーは、ふたたび重要な選択肢として注目されるようになったのです。 もう一度、わたし自身の話をすると、会社での仕事をやり終えたのち、1996年に豊橋技術科大学に移って水素の研究を進めます。水素吸蔵合金やカプセル化など、水素の貯蔵に関する研究をしていましたが、この時代、水素エネルギーへの関心が徐々に高まってきた実感があります。 そんな流れのなかで、前述したとおり、2014年の暮れにトヨタからMIRAIが発売されます。その頃、わたしはすでに日本大学に籍を移していましたが、長年水素エネルギーを研究して来た者としてとても驚きました。これはちょっと驚異的だな、と思ったものです。 もちろん、世界初の燃料電池車(FCV)が出た、ということで、世間でも大きな話題になりました。わたしたち研究者は発売の1ヶ月ほど前に情報を得ていましたが、まさかこんなものができるとは思ってもいなかったのです。 燃料電池車自体は、すでに90年代後半から試作車がありました。しかしそれはあくまで試作車で、価格にするなら1台数億円にもなり、いくら性能が良いとしても実用化とは程遠いものでした。 MIRAIは、燃料として圧縮水素を使用します。70MPa(約700気圧)という高圧に圧縮して、5キログラムの水素を充填することが可能です。 発売当初、車載タンクふたつの容積は122.4リットルですから、密度は41kg/m3ほどになります。圧縮水素方式だと30kg/m3がやっとと思われていた時代ですから、これは画期的なことでした。 ところで、水素5キログラムとはずいぶん少ない、と思うかもしれませんが、水素は軽い気体です。これで航続距離は約650キロメートル。東京から大阪まで東名高速道路で移動すると約500キロメートルですから、この間、燃料補給なしで走りきれることになります。つまり、ガソリン車に負けないどころか、それ以上の性能でさっそうと登場したわけです。(中略) このMIRAIの発売を機に、2015年を水素元年として、水素エネルギーが再び注目されだしたことは、すでにご存じのとおりです。 これが、水素エネルギー研究の大きな流れです。知っていただきたいのは、水素エネルギーは近年の“カーボンニュートラルブーム”のなかで突然浮上しきてきたわけではないということ。半世紀も前からつねに、化石燃料の枯渇、環境汚染、地球温暖化など、さまざまな社会課題とむき合いながら、さまざまな視点で研究が続けられてきた、ということです。『水素社会入門』1:まえがき
2022.10.18
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図書館で『赤猫異聞』という本を、手にしたのです。赤猫とは何だろう? 大火事の際の牢人解き放ちなんだそうです。いずれにしても浅田次郎の説くストーリーは面白そうである。【赤猫異聞】浅田次郎著、新潮社、2012年刊<「BOOK」データベース>より火勢が迫る伝馬町牢屋敷から解き放ちとなった曰くつきの重罪人ー繁松・お仙・七之丞。鎮火までいっときの自由を得て、命がけの意趣返しに向かう三人。信じられない怪事が待ち受けているとは、知る由もなく。-幕末から明治へ。激変の時をいかに生きるかを問う、最新長編時代小説。<読む前の大使寸評>赤猫とは何だろう? 大火事の際の牢人解き放ちなんだそうです。いずれにしても浅田次郎の説くストーリーは面白そうである。rakuten赤猫異聞陸軍士官学校教官にまで変身した岩瀬七之丞の証言を、見てみましょう。p166~168<四 陸軍士官学校教官岩瀬忠勇の証言> では、神妙に申し述べます。 本官は陸軍工兵少佐、岩瀬忠勇。現職は陸軍士官学校の教官であります。思うところあって妻子は持ちませぬ。よって学校内の将校宿舎に起居いたしております。 市ヶ谷監獄とは地続きの隣でありますから、ようご存じでしょうが、士官学校は昨明治七年暮に一部が完成いたしましたので、かつての兵学寮をこれに移し、新条例による第一期士官生徒を入学せしめて開校いたしました。 当時、本官はフランスに留学中にありましたが、開校に先立ちこの壮挙に参画せよとの命令を受け、野戦築城学の習得もなかばながら急遽帰国したのであります。 さよう、パリ郊外のサンシールにある、フランス陸軍士官学校であります。お疑いならばいかようにもお調べ下さい。 ははあ、貴官らがご存じの岩瀬某と、ここにこうしておる岩瀬少佐が繋がらぬと。 無理もない話ですな。前生と今生を結ぶ世界と申せば、冥土しかないわけですから。 しかるに人違いではありません。本官はかつて、岩瀬七之丞と称しました。いかにも大時代なな通称ゆえ、御一新ののちは忠勇と申す実名を名乗っております。忠勇無双の忠勇でありますから、いかにも帝国軍人にふさわしき名であると、今は得心しております。そう名付けた父は、不詳の倅のかくなる未来を正しく予見していたのでありましょうか。 前生と今生を繋げるためには、まずその父親について少々触れぬわけには参りますまい。 父は岩瀬肥後守忠震と称し、幕府の外国奉行として数々の外交交渉に当たった旗本でありました。貴兄らもその名前ぐらいはご存じでありましょう。 もっとも、父が携わった条約は少なからず後世に禍根を残す内容でありましたし、中には勅許を得ず調印して、桜田御門外の大騒動の種となったものもありますから、軽々に是非を論ずるわけには参りませぬ。 しかるに、身びいきなしに思うことは、父があの鎖国攘夷の嵐の中にあって、そうした勢いに惑わず、日本を開国へと導く強い意志を持っていたという事実であります。 つまり、たとい不平等であろうとも条約を結ぶが先決であり、万やむをえざる場合は幕府独断の調印も止むなし、と父は考えたのでありました。 外国奉行は二千石の役高、城中においては芙蓉之間詰という席次でありましたから、その権勢たるやたいそうなものでした。 まあ、父親の自慢などどうでもよい。その父の手に余るほどのきかん坊が、本官であったというわけです。 役宅の奥居に呼ばれ、膝前に据えられてよく説教をされたものであります。「これ、七之丞。名は体を表すと申すが、おまえの忠勇は表すどころか名前負けぞ」 そう言うて父は、きっと論語のひとくさりを口にし、倅にも唱えさせるのです。「子、のたまわく。勇にして礼なくば即ち乱る」 いかに勇ましくとも節度がなければただの乱暴者だ、というわけであります。 開国論者であった父は、昌平黌出身の儒者でもありました。御一新を待たずに四十四で身罷りましたが、もし健在であれば新政府にも召し出されて、みずからが調印した条約の改正に務めたのではありますまいか。 父の話ではなかった。つまり本官が言わんとするところは、その父親の七光が死後にも輝いて、不詳の倅を今日まで導いて下さったということであります。『赤猫異聞』1:お仙姉御の証言
2022.10.18
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このところ隆盛しているウーバーイートや宅配用軽貨物車であるが、求人の多いハードワークであり、行政、警察の取り締まりが追っつかない・・・ブラック業界なんでしょうね。朝日新聞の記事『増える宅配、事故が怖い』をスクラップしたが、ネットにもこの記事がでていたので紹介します。*********************************************************** 増える宅配、事故が怖いより 事業用の軽貨物車「黒ナンバー車」の事故が増えている。主に使っているのは、個人事業主として宅配の配送を担う運転手たちだ。ネット通販(EC)市場の拡大で荷物が増え、現場の負担が増していることが背景にあるようだ。(片田貴也) 大手運送会社の配送を担っていた30代の男性ドライバーは2020年夏ごろ、カーブミラーに衝突する事故を起こした。配達先から細い生活道路をバックで戻ろうとした時だった。頭がボーとしていて、詳細は覚えていない。 ほかにも、不注意で配達先のアパートのフェンスを壊すなど、働いていた約半年の間に、4件の物損事故を起こした。運転には自信があり、配送を始める前は無事故だった。「物損事故だけだったのが幸い。もし人が近くにいたらと思うと冷や汗が出る」と漏らす。 思い当たるのは、過重労働だ。男性は、東京都内の自宅から1時間をかけて朝8時に配送拠点に出勤。夜10時ごろまで週6日働き、睡眠時間も削られた。 男性は個人事業主で、大手運送会社の委託会社と業務委託を結んでいた。社員ドライバーや配送拠点の担当者からは、荷物を配る進捗が遅いと電話が入り、契約解除をほのめかされることも。仕事量を減らしたいと相談しても、何の対応もなかったという。過労のため、半年で仕事をやめた。(中略)<事業用「黒ナンバー」緩い規制> 国交省によると、軽貨物の運送業者は15年度末の約15万4千から、20年度末には約17万7千まで増えた。同省担当者は「事業者数の大半が個人事業主とみられている」と話す。 運送会社と業務委託を結ぶ配達員は、雇用されていないため労働基準法が適用されないことが多く、労働時間の規制がない。建交労軽貨物ユニオン(横浜)が昨年実施した調査では、配達員83人のうち、4分の1が12時間以上働き、約半数の稼働日数が週6日以上と答えた。(後略)ネット通販の雄といえばアマゾンであるが、その実態を知りたいということで・・・『潜入ルポ アマゾン帝国の闇』という本を図書館に借り出し予約を入れたところです。【潜入ルポ アマゾン帝国の闇】横田増生著、小学館、2022年刊<「BOOK」データベース>より潜入ジャーナリストが巨大倉庫で見た“便利の裏側”とは?第19回新潮ドキュメント賞受賞作。【目次第1章 15年ぶり2度目の巨大倉庫潜入/第2章 アマゾンではたらく社員の告発/第3章 宅配ドライバーは二度ベルを鳴らす/第4章 ヨーロッパを徘徊するアマゾンという妖怪/第5章 ジェフ・ベゾス あまりにも果てなき野望/第6章 わが憎しみのマーケットプレイス/第7章 フェイクレビューは止まらない/第8章 AWSはAIアナウンサーの夢を見るか/第9章 ベゾスの完全租税回避マニュアル/第10章 “デス・バイ・アマゾン”の第一犠牲者<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約(10/14予約、副本2、予約10)>rakuten潜入ルポ アマゾン帝国の闇
2022.10.17
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図書館で『水素社会入門』という本を、手にしたのです。「水素社会」がもたらす革命的な可能性とは?・・・興味深いのです。【水素社会入門】西宮伸幸著、河出書房新社、2021年刊<「BOOK」データベース>より脱炭素にむけて世界が目標を掲げ日本も水素の活用に取り組み始めた。水素からエネルギーを生み出す方法とは?製造、貯蔵、輸送はどうするのか?水素だけが秘める、革命的な可能性とは?きたる「水素社会」の全貌を、一から解説!<読む前の大使寸評>「水素社会」がもたらす革命的な可能性とは?・・・興味深いのです。rakuten水素社会入門「まえがき」のようなあたりを、見てみましょう。p2~4<水素が持つ革命的ポテンシャルとは> いま世界では、各国が脱炭素にむけて数値目標を掲げています。日本でも、東京五輪開幕目前の7月21日、経済産業省の「エネルギー基本計画」の素案として、2030年の電源構成が発表されました。ニュース番組でも報道されたので、ご覧になった方もいるでしょう。「エネルギー基本計画」は、わが国のエネルギー政策の中長期方針を示すもので、2003年に初めて策定されて以来、おおむね3年に一度のペースで改定されています。今回は、2020年秋に菅総理(当時)が「2050年までに温室効果ガスの排出をゼロにする」と宣言して以来、初めての改定ということになります。 それによれば、2019年度実績で76%を占める火力発電(石油、石炭、天然ガス)を41%に削減。一方、同じく実績値6%の原子力は20~22%に、18%の再生可能エネルギーは36~38%に引き上げ。つまり、脱炭素=カーボンニュートラルを大きく推進していくという政府の方針を示した数字になっています。 実はそのなかで、もうひとつ、注目すべき数字がありました。今回の改定で初めて「水素・アンモニア1%」が計上されたということです。 計上されたとといってもわずか1%、それで「水素社会」を語るのは早計ではないか、と思う方もいるでしょう。 たしかにいまの世の中、政策レベルでも市民レベルでも脱炭素の意識が高まってはいるものの、化石燃料の代わりとして期待されるのは太陽光や風力などの再生可能エネルギー、ガソリン車を買い替えるなら電気自動車(EV)、ただし当面はハイブリッド、というのが一般的な認識。水素は「CO2を排出しないクリーンなエネルギー」ではあるけれど、これからは「水素社会」だ、といえるほどの“逸材”といえるのかどうか。そう思っている方もいるのではないでしょうか。 実は、水素こそ、これからの脱炭素=カーボンニュートラルを実現していくうえで、重要なプレーヤーであることは間違いありません。 わずか1%、ですがほんとうは、1%ではない。CO2を排出しないエネルギーですがそれだけではない。水素にはまだまだ社会を変える可能性があるのです。 本書では、太陽光や風力、水素発電の他、さまざまな形で生産されたエネルギーを、水素に変換して流通させることのメリットをわかりやすく説明しました。従来、電力は送電線で送るのが常識ですが、水素に変換して送ることが大きな意義があるのです。さまざまな価値が「貨幣」に形を変えて交換・流通するのに似て、エネルギーにおいては、「水素」があたかも貨幣のような役割を担えると考えます。 現在、水素エネルギーに関する実証実験が国内各地で行われています。EUを中心に、世界でもさまざまな取り組みが進行しています。「水素社会」にむけて、世界はゆっくりと動きだしている、といっていいでしょう。少なくともその技術的基盤は整っています。ですから、私は2030年には「水素社会」を実現できる、と信じています。 とはいえ、水素をどうやって自動車をはじめとする船舶や飛行機の動力源に利用するか? 水素を使ってどのように発電するのか? 水素をいかにして製造し、貯蔵、運搬するのか?「水素社会」とはどんな仕組みの社会なのか?・・・など、あまり深く知られていないのが現状です。本書では、そうした疑問に答えながら、水素が持つ革命的なポテンシャルをわかりやすく解説していきます。水素社会については、エバーグリーン・リテイリングの水素社会とは?水素エネルギーのメリットから課題まで解説というサイトがうまく説明しています。
2022.10.17
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図書館に予約していた『両手にトカレフ』という本を、待つこと3ヶ月ほどでゲットしたのです。ドキュメンタリー作品で知られる著者であるが、初めて小説を出したとのことで興味深いのです。【両手にトカレフ】ブレイディみかこ著、ポプラ社、2022年刊<出版社>よりブレイディみかこ氏からのメッセージ『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』には出てこないティーンたちがいました。ノンフィクションの形では書けなかったからです。あの子たちを見えない存在にしていいのかというしこりがいつまでも心に残りました。こうしてある少女の物語が生まれたのです。<読む前の大使寸評>ドキュメンタリー作品で知られる著者であるが、初めて小説を出したとのことで興味深いのです。<図書館予約:(7/01予約、10/14受取)>rakuten両手にトカレフこの小説の冒頭を、見てみましょう。p5~7<1 ガール・ミーツ・ガール> ミアはお腹が空いていた。 巨大なガラス箱のようなジュビリー図書館の脇を通ったら、一階にある窓際のカフェで女の人が美味しそうなケーキを食べていた。 ああ食べたい。 食べたい。私もあれが食べたい、と思っていると、図書館に入ってしまっていた。夕べからまともに食べてないせいかもしれない。眠りながら歩く人のようにふらふらカフェのほうに歩いていくと、窓際の女の人は茶色いスポンジ・ケーキを食べていた。 キャロットケーキかな。それともジンジャー・ケーキ。 離れた場所から眺めていてもスポンジの柔らかな湿り具合が想像できて、口の中が唾でいっぱいになった。ケーキを食べていた女の人が、「何なのこの汚らしい子供」みたいな目つきでミアを見た。そしてすぐに反対側に目を逸らし、わざとらしくケーキを手で掴んでむしゃむしゃ食べ始める。 なんで手づかみなんだろう。飢えた子どもの前で、ふくよかな中年女性がケーキを貪っている。 彼女は明らかに3メートルほど離れたカウンターの脇に立っているミアの視線を意識していた。つんつるてんに短くなった中学の制服のタータンチェックのスカートを穿いたミアが自分のほうを見ているのを知っている。 どうしてミアがそんなに短くなった制服を着ているのかといえば、ミアの母親には、どんどん成長して大きくなる娘の制服を買い替えるお金がないからだ。 寒い冬の朝にお尻が見えるほど短いスカートを穿いたミアの前で、マリメッコの青い花柄のスカートを穿いた中年の女性は、手づかみでケーキを食べながら本を読んでいた。『PRIDE & PREJUDICE』と表紙に書かれている。 プライドと偏見。プライドもへったくれもなく、ミアのお腹がぐうと鳴った。 ミアの母親はこんなに分厚い本は読まない。「OK!」とか「HELLO!」とかいう、写真だらけの雑誌なら家に転がっていた。いったあいどうしてゴシップ誌の名前にはいつも「!」がつくんだろう。小学校に入学して初めてアルファベットを習ったとき、ミアはいつ「!」の読み方を教わるんだろうと思っていた。AよりもBよりも、ミアには「!」のほうが身近だった。 その「!」のついた雑誌はたいていキッチンのテーブルの上に開いたまま置かれていた。そのうち雑誌の上には白い粉が載るようになっていた。ドラッグをやったらお腹が空かないのよ、と言ってミアに吸わせようとしたことすらある。たぶんミアが7歳か8歳ぐらいのときだ。 そもそも母親が生活保護をあの粉に使ってしまわなかったら、ポテトは安い。パンだって安い。チップスだってソーセージだってずっと安い。 なのに母親はそれらの、命に必要なものを買わない。自分や子どもたちを生かすためのものをちっとも買わない。 ミアは踵をかえして窓際のカフェに背を向け、書棚が並んでいる館内の中央部に向かって歩き始めた。フィクションの棚が並んでいる吹き抜けの広い中央部を通り抜けると、カフェと反対側の窓際のスペースには子どもやティーン向けの本のコーナーがある。以前に読んだ『ワイルドサイドをほっつき歩け』がお薦めです。『ワイルドサイドをほっつき歩け』2:中国人レイシズム『ワイルドサイドをほっつき歩け』1:おっさんだって生きている
2022.10.16
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『朝日デジタルの書評から』フォームや『読みたい本』フォームを作っているのだが、これを市図書館の予約に利用しようと、思い立ったのです。これまでの予約内容と予約候補は以下のとおりです。<予約中>・人新世の「資本論」(12/18予約、副本24、予約389)現在1位・今村翔吾『塞王の楯』(1/21予約、副本11、予約522)現在125位・『スマホ脳』(1/28予約、副本40、予約511)現在7位・「監視資本主義」(2/07予約、副本1、予約30)現在7位・西加奈子『夜が明ける』(2/15予約、副本16、予約531)現在217位・女のいない男たち(3/31予約、副本8、予約207)現在65位・酒井隆史『ブルシット・ジョブの謎』(5/02予約、副本3、予約49)現在18位・砂川文次『小隊』(5/11予約、副本3、予約43)現在24位・絲山秋子『まっとうな人生』(6/21予約、副本6、予約40)現在1位・村山斉『宇宙はなぜ美しいのか』(7/14予約、副本2、予約19)現在10位・『帝国日本のプロパガンダ』(7/30予約、副本1、予約5)現在2位・松本修『言葉の周圏分布考』(8/15予約、副本1、予約16)現在14位・小田嶋隆『東京四次元紀行』(8/29予約、副本2、予約20)現在15位・野口悠紀雄『円安が日本を滅ぼす』(9/07予約、副本1、予約3)現在3位・和田秀樹『70歳の正解』(9/14予約、副本2、予約99)現在94位・温又柔『台湾生まれ 日本語育ち』(9/22予約、副本6、予約0)現在1位・デイブ・グールソン『サイレントアース』(10/01予約、副本2、予約13)現在12位・『ウクライナ戦記 不肖・宮嶋 最後の戦場』(10/09予約、副本1、予約12)現在12位・『潜入ルポ アマゾン帝国の闇』(10/14予約、副本2、予約10)<カートで待機中>・N・ネフスキー著『月と不死』・8月の果て・ある日うっかりPTA(副本4、予約39)・グレタたったひとりのストライキ<予約候補>・村田紗耶香『信仰』:図書館未収蔵 ・語学の天才まで1億光年・鈴木エイト『自民党の統一教会汚染』:図書館未収蔵・嶋田博子『職業としての官僚』・温又柔『李良枝セレクション』・コロナ後の世界・半藤一利『太平洋戦争への道 1931-1941』:図書館未収蔵・『中国戦線、ある日本人兵士の日記』・山口晃『すヾしろ日記 参』:図書館未収蔵 ・『猫の文学館I』『猫の文学館Ⅱ』・藻谷浩介『進化する里山資本主義』・『カラハリ アフリカ最後の野生に暮らす』・ジョージ・ミーガン『世界最長の徒歩旅行』:図書館未収蔵・ネルケ無方著『迷える者の禅修業』:図書館未収蔵<予約分受取:7/01以降> ・戦争は女の顔をしていない(4/07予約、7/01受取)・るるぶ宇宙(4/12予約、7/01受取)・パンデミック監視社会(4/24予約、7/08受取)・『猫が30歳まで生きる日』(12/06予約、7/14受取)・横田増生『潜入ルポamazon帝国』(7/08予約、7/14受取)・山下裕二『商業美術家の逆襲』(7/17予約、7/22受取)・鎌倉殿と13人の合議制(5/18予約、7/28受取)・テッド・チャン『あなたの人生の物語』(8/23予約、8/30受取)・ブレイディみかこ『両手にトカレフ』(7/01予約、10/14受取)**********************************************************************【人新世の「資本論」】 斎藤幸平著、集英社、2020年刊<「BOOK」データベース>より人類の経済活動が地球を破壊する「人新世」=環境危機の時代。気候変動を放置すれば、この社会は野蛮状態に陥るだろう。それを阻止するためには資本主義の際限なき利潤追求を止めなければならないが、資本主義を捨てた文明に繁栄などありうるのか。いや、危機の解決策はある。ヒントは、著者が発掘した晩期マルクスの思想の中に眠っていた。世界的に注目を浴びる俊英が、豊かな未来社会への道筋を具体的に描きだす。<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(12/18予約、副本24、予約389)>rakuten人新世の「資本論」【塞王の楯】今村翔吾著、集英社、2021年刊<出版社>より近江の国・大津城を舞台に、石垣職人“穴太衆”と鉄砲職人“国友衆”の宿命の対決を描く究極のエンターテインメント戦国小説。<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(1/09予約、副本4、予約6)>shueisha塞王の楯【スマホ脳】アンデシュ・ハンセン著、新潮社、2020年刊<「BOOK」データベース>より平均で一日四時間、若者の二割は七時間も使うスマホ。だがスティーブ・ジョブズを筆頭に、IT業界のトップはわが子にデジタル・デバイスを与えないという。なぜか?睡眠障害、うつ、記憶力や集中力、学力の低下、依存ー最新研究が明らかにするのはスマホの便利さに溺れているうちにあなたの脳が確実に蝕まれていく現実だ。教育大国スウェーデンを震撼させ、社会現象となった世界的ベストセラーがついに日本上陸。<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(1/28予約、副本40、予約537)>rakutenスマホ脳【監視資本主義】 ショシャナ・ズボフ著、東洋経済新報社、2021年刊<「BOOK」データベース>より世界的ベストセラー!監視資本主義という言葉を生み出したハーバード・ビジネススクール名誉教授が描く新世界。私たちを急襲する隠された力とその対抗策。オバマ元大統領が選ぶ2019年ベストブック選出!<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(2/07予約、副本1、予約30)>rakuten監視資本主義【夜が明ける】西加奈子著、新潮社、2021年刊<「BOOK」データベース>より思春期から33歳になるまでの男同士の友情と成長、そして変わりゆく日々を生きる奇跡。まだ光は見えない。それでも僕たちは、夜明けを求めて歩き出す。現代日本に確実に存在する貧困、虐待、過重労働ー。「当事者でもない自分が、書いていいのか、作品にしていいのか」という葛藤を抱えながら、社会の一員として、作家のエゴとして、全力で書き尽くした渾身の作品。<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(2/15予約、副本16、予約531)>rakuten夜が明ける【女のいない男たち】村上春樹著、文藝春秋、2014年刊<「BOOK」データベース>より絡み合い、響き合う6編の物語。村上春樹、9年ぶりの短編小説世界。【目次】ドライブ・マイ・カー/イエスタデイ/独立器官/シェエラザード/木野/女のいない男たち<読む前の大使寸評>村上春樹の短編小説集ってか・・・『1Q84』ブームの後に、こんな本が出ていたとは、春樹ファンを自認している大使としては不覚であった。rakuten女のいない男たち【ブルシット・ジョブの謎】酒井隆史著、講談社、2021年刊<「BOOK」データベース>より仕事とは何か?悩み苦しむすべての人へ。誰も見ない書類を作成する事務、上司の虚栄心を満たすだけの部下…資本主義や効率化が進めば進むほど無意味な仕事が生まれる「不思議」。『ブルシット・ジョブ』翻訳者が贈る特別講義!世界的現象の「謎」を解き明かすー<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(5/02予約、副本3、予約49)>rakutenブルシット・ジョブの謎【小隊】砂川文次著、文藝春秋、2021年刊<出版社>より元自衛官の新鋭作家が、日本人のいまだ知らない「戦場」のリアルを描き切った衝撃作。北海道にロシア軍が上陸、日本は第二次大戦後初の「地上戦」を経験することになった。自衛隊の3尉・安達は、自らの小隊を率い、静かに忍び寄ってくるロシア軍と対峙する。そして、ついに戦端が開かれたーー。<読む前の大使寸評>元自衛官の作家といえば、浅田次郎さんが、まず思い当たるが・・・砂川文次さんは次につぐ作家ではなかろうか。ロシアのウクライナ侵略に揺れる昨今、興味深い作品である。<図書館予約:(5/11予約、副本3、予約43)>heibonsha小隊【まっとうな人生】絲山秋子著、河出書房新社、2022年刊<「BOOK」データベース>より名古屋出身の「なごやん」と繰り広げた九州縦断の脱走劇から十数年後ー。富山県のひょんな場所でなごやんと再会した「花ちゃん」。夫のアキオちゃんと娘・佳音の成長を愛おしむ日々に、なごやん一家と遊ぶ楽しみが加わった。しかし、新型コロナウイルスの感染拡大でその生活が一変!!続々とやってくる不安の波に押しつぶされそうになりながら、花ちゃんが出会ったもうひとりの自分とは?富山県を舞台に『逃亡くそたわけ』の続編が幕を開ける!<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(6/21予約、副本6、予約41)>rakutenまっとうな人生【宇宙はなぜ美しいのか】村山斉著、幻冬舎、2021年刊<「BOOK」データベース>より夜空を彩る満天の星や、皆既日食・彗星などの天体ショー。古来、人類は宇宙の美しさに魅せられてきた。しかし宇宙の美しさは、目に見えるところだけにあるのではない。これまで宇宙にまつわる現象は、物理学者が「美しい」と感じる理論によって解明されてきた。その美しさの秘密は「高い対称性」「簡潔さ」「自然な安定感」の3つ。はたして人類永遠の謎である宇宙の成り立ちを説明する「究極の法則」も、美しい理論から導くことができるのか?宇宙はどこまで美しいのか?最新の研究成果をやさしく解説する知的冒険の書。<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(7/14予約、副本2、予約19)>rakuten宇宙はなぜ美しいのか【帝国日本のプロパガンダ】 貴志俊彦著、中央公論新社、2022年刊<「BOOK」データベース>より日清戦争に始まり、アジア太平洋戦争の敗北で終わった帝国日本。日中開戦以降、戦いは泥沼化し、国力を総動員するため、政府・軍部・報道界は帝国の全面勝利をうたい、プロパガンダ(政治宣伝)を繰り広げた。宣伝戦はどのように先鋭化したか。なぜ国民は報道に熱狂し、戦争を支持し続けたのか。錦絵、風刺画、絵葉書、戦況写真、軍事映画など、戦争熱を喚起したビジュアル・メディアから、帝国日本のプロパガンダ史を描きだす。<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(7/30予約、副本1、予約5)>rakuten帝国日本のプロパガンダ【東京四次元紀行】小田嶋隆著、イースト・プレス、2022年刊<出版社>よりなんだ、小説じゃないか? そう、これはコラムではない。稀代のコラムニストが、初めての小説を通して描く東京の街と人々<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(8/29予約、副本2、予約21)>rakuten東京四次元紀行【70歳の正解】和田秀樹著、幻冬舎、2022年刊<商品説明>より60代では約「40人に一人」だが、80代では約「3人に一人」ーー認知症の有病率、即ちボケる人の割合だ。脳だけでなく健康も見た目も、分岐点は70歳。いつまでも若々しい人でいるか、一気に老け込むかは、60代から70代にかけての生き方で決まる。「老後にコレステロールは必須」「運動は〈走る〉より〈歩く〉」「仕事と勉強は死ぬまで」等々、老年医学の第一人者が「老いを遅らせる正解」を大公開した『老後は要領』を大幅改訂。健康で、人間関係にもお金にも追い詰められない「最高の老後30年」を送るための決定版。<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(9/14予約、副本2、予約99)>rakuten70歳の正解【台湾生まれ 日本語育ち】温又柔著、白水社、2016年刊<「BOOK」データベース>より3歳から東京に住む台湾人作家が、台湾語・中国語・日本語、三つの母語の狭間で揺れ、惑いながら、自身のルーツを探った4年の歩み。<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(9/22予約、副本6、予約0)>rakuten台湾生まれ 日本語育ちデイブ・グールソン『サイレントアース』(10/01予約、副本2、予約13)【サイレントアース】デイヴ・グールソン著、NHK出版、2022年刊<「BOOK」データベース>よりレイチェル・カーソンが『沈黙の春』でDDTの危険性を訴えたことにより、その使用が禁止されて半世紀。その間、私たち人間は、より毒性の強い農薬を使用することでさらに地球環境を悪化させてきた。土壌は劣化し、河川は化学物質に汚染されている。その最初の犠牲となるのは小さな無脊椎動物ー昆虫だ。集約農業や森林伐採による生息域の減少や急激な気候変動も加わり、昆虫の存在は危機に瀕している。他の生物の栄養源、作物の受粉、枯葉や死骸・糞の分解、土壌の維持…。あらゆる生命を支えている昆虫がいま、「あなたの助けを必要としている」。昆虫をこよなく愛する著者が、地球の未来を守る具体的な行動指針を示す渾身の一冊!<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(10/01予約、副本2、予約13)>rakutenサイレントアース【ウクライナ戦記 不肖・宮嶋 最後の戦場】宮嶋茂樹著、文藝春秋、2022年刊<「BOOK」データベース>より二〇二二年二月二十四日、ロシアによるウクライナ侵攻。不肖・宮嶋は還暦過ぎの老体にムチ打って「ワシが行かんと誰が行く?」と最後の戦場を目指す。三月十二日にキーウ入りして以来、四月十七日に出国するまで各地で取材。そして五月、ふたたびウクライナへ。戦火の下、不肖・宮嶋が見た「戦場の真実」とは?<読む前の大使寸評>追って記入。<図書館予約:(10/09予約、副本1、予約12)>rakutenウクライナ戦記 不肖・宮嶋 最後の戦場【潜入ルポ アマゾン帝国の闇】横田増生著、小学館、2022年刊<「BOOK」データベース>より潜入ジャーナリストが巨大倉庫で見た“便利の裏側”とは?第19回新潮ドキュメント賞受賞作。【目次第1章 15年ぶり2度目の巨大倉庫潜入/第2章 アマゾンではたらく社員の告発/第3章 宅配ドライバーは二度ベルを鳴らす/第4章 ヨーロッパを徘徊するアマゾンという妖怪/第5章 ジェフ・ベゾス あまりにも果てなき野望/第6章 わが憎しみのマーケットプレイス/第7章 フェイクレビューは止まらない/第8章 AWSはAIアナウンサーの夢を見るか/第9章 ベゾスの完全租税回避マニュアル/第10章 “デス・バイ・アマゾン”の第一犠牲者<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約(10/14予約、副本2、予約10)>rakuten潜入ルポ アマゾン帝国の闇【月と不死】N・ネフスキー著、平凡社、1971年刊<出版社>より著者は日本民俗学界の異色の存在として知られるロシア人学者で,柳田国男,折口信夫らと親交を結び,沖縄,東北などの民俗を採録した。本書は日本語で発表された論文・書簡を網羅した唯一の著作集。<読む前の大使寸評>ロシア人にして、日本民俗学界の異色の存在が気になるのです。<図書館予約:(とりあえずカートに入れておこう)>heibonsha月と不死【8月の果て】柳美里著、新潮社、2007年刊<「BOOK」データベース>より日本統治下の朝鮮・密陽に生を受け、マラソンでの五輪出場を目指した亡き祖父・李雨哲。そのうしろ姿を追い、路上を駆けることを決意した柳美里。ふたりの息づかいが時空を越えて重なる瞬間、日本と朝鮮半島のあわいに消えた無数の魂が封印を解かれ、歴史の破れ目から白い頁に甦る。偉丈夫の雨哲と美丈夫の弟・雨根。血族をめぐる、ふたつの真実の物語が、いま日本文学を未踏の高みへと押し上げる。<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(とりあえずカートに入れておこう)>rakuten8月の果て図書館予約の運用にも慣れて、速攻で入手するコツも何となくつかんだと思うのだ♪・朝日書評欄で探すとしたら、3ヶ月前掲載くらいのモノが狙い目かも。・専門的すぎるほどのモノは、予約0となっていることが多い。・受取館に収蔵しているモノは、移送する手間が省けるので早くなるだろう。・本屋の店頭に出た直後の新刊本・ウィキペディアでめぼしい著作を探す・神戸市図書館の予約順位は毎週火曜日(午前1時~3時) に更新されます。・Kindle版を購入すれば、その本の全て読めるのだが、紙の本から書き写す手間が好きなわけでおます。予約分受取目録R26好書好日トップ図書館情報ネットワーク 蔵書検索システム
2022.10.16
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図書館で『赤猫異聞』という本を、手にしたのです。赤猫とは何だろう? 大火事の際の牢人解き放ちなんだそうです。いずれにしても浅田次郎の説くストーリーは面白そうである。【赤猫異聞】浅田次郎著、新潮社、2012年刊<「BOOK」データベース>より火勢が迫る伝馬町牢屋敷から解き放ちとなった曰くつきの重罪人ー繁松・お仙・七之丞。鎮火までいっときの自由を得て、命がけの意趣返しに向かう三人。信じられない怪事が待ち受けているとは、知る由もなく。-幕末から明治へ。激変の時をいかに生きるかを問う、最新長編時代小説。<読む前の大使寸評>赤猫とは何だろう? 大火事の際の牢人解き放ちなんだそうです。いずれにしても浅田次郎の説くストーリーは面白そうである。rakuten赤猫異聞工部省御雇技官夫人にまで変身したお仙姉御の証言を、見てみましょう。p86~88<ニ 工部省御雇技官夫人の証言> わたくし、御一新のあの年には三十の峠を越えておりましたでしょう。世の中も先行きが見えませんし、個々は何としてでも百人からの子分たちを、食い凌がせてゆかんくてはならない正念場だと思ったのです。 猪谷は酒を酌みながらこんなことを申しました。「与力どもとどのような誼(よしみ)を通じておるのかは知らぬが、わしが内与力に立ったからには、おまえを引っ捕まえて、夜鷹どもも一網打尽とするは簡単な話じゃ。しかるに、このご時世ではそれも切なかろう。どうじゃ、わしひとりの女にならぬか。さすれば与力同心にいちいち気を遣わずとも、のびのびと商売の立ち行くよう案配してやる。世の中がどう転んでも、わしは安泰じゃ。(中略) なに、夜鷹の百人やそこいら、食わすのは難しい話ではない。のう、お仙。胸算用を立つるまでもあるまい」 もちろん、私娼は御法度でございますよ。でも世の中には、必要悪というものがございましてね。一分二分の揚代を払って女郎を買うという贅沢はそうそうできるものでもなし、また一方の女にしてみれば、親に売り飛ばされて苦界に身を沈めるというのも、割に合わぬ話でございましょう。たがいの損得を考えてみれば、チョイの間の夜鷹買いというのが理屈に合うのでございますよ。 しかし、そうした必要悪であればこそ、勝手気儘はいけません。夜鷹どもを束ねる頭目がいなければなりませんし、町方は御法度といえども見て見ぬふりをして、何か悶着の起こったときには始末をつけなければいけません。 わたくしは、二十七のときに先代のお菊という頭目から、白魚河岸の縄張りを譲られましてね。 つろうございましてよ。百人からの夜鷹をまとめ上げるというのは。殿方とちがいまして、女の気性は人それぞれに難しゅうございますからね。刃傷沙汰こそ起こさぬものの、何かといえば泣いたりわめいたり、果ては身投げの首吊りの相対死にの、そりゃあ殿方のごたごたのほうが、ずっと始末におえるというものでございますよ。 いえ、やくざ者とのかかわりはございません。渡世人と申しますのはあんがい律義でございましてね、稼業とみれば見ればけっして相手にはしないし、他人の米櫃に手をつっこむような真似もいたしません。 そりゃあ、地場のお貸元に盆暮の付け届けぐらいはいたしましたが、無理を言われたためしもなし、こちらから何かをお頼みしたこともございませんの。だから、あの深川の繁松という中盆も、名前ぐらいは耳にしておりましたが、渡世ちがいですので厚誼はありません。 何か悶着が起きたときは、地の親分ではなくて奉行所の同心に相談します。頭目のわたくしが物を言うのは与力ですね。同心では貫禄が足らないので、よほど古株でもない限りわたくしと対等(ごすん)の口は利きません。
2022.10.15
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在職中に、よく韓国へ出張したが、キムチチゲの饗応がありうんざりしたのです。でも、今頃になってそれが食べたくなるわけです。・・・ということで、『辛くてオイシイ韓国』を復刻してみます。2015.05.11『辛くてオイシイ韓国』より***********************************************************図書館で『辛くてオイシイ韓国』という本を手にしたが・・・つい韓国で食べた辛い料理を思いだすわけです。中華料理屋で食べた赤いチャンポンには、その辛さに閉口したけど・・・その他の赤い料理は、見た目ほど辛くなくて、これはクセになりそう、いやクセになったのです。【辛くてオイシイ韓国】日本放送出版協会著、日本放送出版協会、2001年刊<「BOOK」データベース>より利川で幻のケゴリキムチに会い、木浦で名物生タコのおどり食いと格闘し、水原の骨付きカルビに涙する…全身で味わいつくす韓国“食”紀行。<大使寸評>日本人チームが書いた韓国料理レポートであるが・・・・伝統の味、多彩なキムチなど、味についてなかなかディープであり、ええでぇ♪rakuten辛くてオイシイ韓国大使が韓国に出張中の定番メニューといえば・・・・朝はソルロンタンで、昼は韓国メーカの社食、夜はキムチチゲだったのです。朝は自前で食べたが、夜は韓国メーカの前の食堂で接待で食べたわけです。接待といっても、残業前の夜食として食べるわけで、だんだんと、安いメニューに落ち着くわけで・・・キムチチゲは嫌というほど、食べたのです(笑)。でもね、会社をリタイアした後に韓国旅行に行った際、食べたくなったのが・・・・もっとも安い鍋物・キムチチゲだったのです。東横イン釜山駅にいちばん近い食堂で食べたキムチチゲです。味は、ま~普通でしたが、弁当缶に入れた赤色ご飯(玉子焼きのトッピング)が付いているのが、この店のこだわりのようです。キムチチゲ・・・ということで、この本でキムチチゲのあたりを見てみましょう。p42~43<古漬けキムチも、ちゃんと食べ尽くす> 韓国で「どんなキムチがおいしいの?」というのは、愚問だ。 日本では各家庭ごとに味噌汁の味があるように、韓国も家庭によってキムチの味は異なる。味だけでなく漬け具合も、浅漬けが好きな人もいれば、白菜が透明になるほど発酵したものを好む人もいる。 キムチは一般的に、漬け始めてから2週間くらい経つと、味がなじんでおいしくなるといわれる。そのくらいの浅漬けでも、あるいはさらに発酵させて酸味が出たものでもそれぞれ独特の風味を持っている。キムチはさまざまな発酵段階の味を楽しむことができるのだ。 白菜キムチが好んで食べられる時期は漬けてから1ヵ月くらいが多いようだ。この時期のキムチは、味がしっかりしみ込み、やや白菜の歯ごたえがある状態。だが、まったく違う味を好む人もいる。 キムチ好きの中には、相当発酵が進んだものを好む「通」がいるが、それでも少数派のようだ。 漬けてから半年も経って、発酵しきったキムチはどうするか。味が極端に酸っぱくなってしまった白菜キムチは、そのまま食べるより調理したほうがおいしいからだ。 代表的なのは、近頃日本でもすっかりおなじみのキムチと豚肉を煮込んで作るキムチチゲ。これは、発酵が進んだキムチでなければいい味が出せないし、白菜の柔らかい食感がまるで違う。古漬けキムチの面目躍如の一品だ。 また、キムチの炊き込みご飯もいい。米を研いで、通常のご飯を炊くのと同じ分量で水を入れ、そこに古漬けの白菜キムチを細かく刻んで加える。炊き上がるときれいな色に染まり、味もしっかりしみ込んだ炊き込みご飯になる。この記事も韓国料理あれこれに収めておきます。
2022.10.15
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図書館で『戦争と文学スペシャル』というムック本を、手にしたのです。火野葦平の「従軍手帳」や、浅田次郎氏の短篇「遠別離」が興味深いのです。【戦争と文学スペシャル】ムック、集英社、2015年刊<「BOOK」データベース>より集英社創業85周年記念企画『コレクション 戦争と文学』全20巻から厳選11本を掲載。火野葦平の残した「従軍手帳」の一冊「広東作戦」の主要部を完全翻刻し掲載。『日本国最後の帰還兵』著者を取材。<読む前の大使寸評>火野葦平の「従軍手帳」や、浅田次郎氏の短篇「遠別離」が興味深いのです。rakuten戦争と文学スペシャル村上春樹の短篇「動物園襲撃」の冒頭を、見てみましょう。p109~111<動物園襲撃> 1945年8月のあるひどく暑い午後に、一群の兵士たちによって射殺されることになった虎たちについて、は語った。記録フィルムをまっ白なスクリーンに映写しているみたいに、順序正しく、ありありと彼女はその出来事を物語った。 そこにはひとかけらの曖昧さもなかった。しかしそれは彼女が実際には見なかった情景だった。ナツメグはそのとき佐世保に向かう輸送船の甲板に立っていたし、そこで実際に目にしていたのはアメリカ海軍の潜水艦だった。 彼女が蒸し風呂のような船倉を逃れて甲板に立ち、ほかの多くの人々と一緒に手すりにもたれて、微かな風を受けながら波ひとつない穏やかな海面を眺めているときに、その潜水艦は何の前触れもなく予兆もなく、まるで夢の一部のように出し抜けに会場に浮かびあがってきた。 まずアンテナとレーダーと潜望鏡が海面に姿を見せ、次に司令塔が波を立てて水を分かち、やがて濡れた鉄の塊が夏の光の下にすらりとした裸身を曝した。潜水艦という限定された体裁をとっていたものの、それはむしろ何かの象徴的なしるしのように見えた。あるいは意味のわからないたとえのように。 潜水艦は獲物の様子をうかがうように、しばらく輸送船と並行して進んだ。やがて甲板のハッチが開き、乗組員たちが一人また一人と、どちらかといえば緩慢な動作で甲板に姿を現した。誰もあわててはいない。士官たちは司令塔のデッキから、大きな双眼鏡で輸送船の様子を観察していた。時折そのレンズがきらりと太陽に光った。 輸送船は本土に向かう民間人を満載していた。その大半は女性と子供たち、目前に迫った敗戦の混乱を避けるために故国に引き揚げようとする満州国日系官吏や満鉄の高級職員の家族だ。洋上でアメリカの攻撃されるかもしれないリスクも、中国大陸にとどまる悲惨さに比べればまだ承服できるものだった・・・少なくとも実際にそれが眼前に姿を現しまでは。 潜水艦の司令官は輸送船が武装しておらず、近くに護衛艦もいないことを確認していた。彼らには恐れる者はもうなかった。制空権を握っているものも今では彼らの方だった。沖縄は既に陥ち、日本本土には飛ばすべき戦闘機もろくに残っていない。あわてることはない。時間は彼らの手の中にある。 兵士たちはぐるぐるとハンドルを回して、甲板法を輸送船に向けた。担当下士官が的確に手短な命令を下し、三人の兵がその砲の操作にあたっていた。別の二人の兵が後方のデッキにあるハッチを開けて、そこから重い砲弾を運んできた。何人かは司令塔近くの一段高くなった甲板に設置された機関砲に慣れた手付きで弾薬箱をセットしていた。 砲撃にあたっている兵士たちは全員戦闘用のヘルメットを着用していたが、中には上半身裸のものもいた。半数近くは半ズボンをはいていた。じっと目を凝らすと彼らの腕に彫られた鮮やかな入れ墨を見ることもできた。目を凝らすと、彼女にはいろんなものが見えた。 甲板砲と機関砲が一門ずつ、それが潜水艦が装備している火力のすべてだったが、老朽貨物船を改造した呪い輸送船を沈めるには十分すぎるくらいだった。潜水艦が積んで航行する魚雷の数は限られており、それらは武装船団にそうぐうしたときのために(まだそんなものが日本に残っていればの話だが)取っておかなくてはならない。それが鉄則だった。 ナツメグはデッキの手すりにしがみついて、黒ぐろとした砲身が回転してこちらにむけられるのを眺めていた。夏の太陽が、さっきまで濡れていた砲身をあっというまに乾かしてしまった。そんなに大きな大砲を見るのは初めてだった。新京の街で何度か日本軍の連隊砲を目にしたことがあったが、潜水艦の甲板砲はそれとは比べ物にならないくらい大きかった。潜水艦は輸送船に向かって灯火信号で、即座に停船せよ、これから砲撃によって船を撃沈するから、その前に速やかに船客を救命用ボートで退避させるようにという信号を送った。 しかし戦争の混乱の最中に旧型の貨物船に間に合わせに改造した輸送船には、十分な数の救命用ボートの用意がなかった。乗客船員あわせて五百人以上のところに、小さなボートが二隻積んであるだけだ。救命胴衣や救命用の浮きすらほとんどない。(中略) 彼女はその潜水艦と大きな大砲を前にしても、恐怖というものを感じなかった。母親が彼女に向かって何かを叫んだが、その言葉は耳に届かなかった。自分の手首がぐいとつかまれ、引っ張られるのを感じた。でも彼女は手すりをはなさなかった。まわりの怒号やざわめきが、ラジオのヴォリュームのつまみをしぼるように次第に遠ざかっていった。づしてこんなに眠いのだろう、と彼女は不思議に思った。目を閉じると意識はそのまま急激に薄れ、甲板を離れていった。 彼女はそのとき、日本の兵隊たちが広い動物園の中をまわりながら、人間を襲う可能性のある動物たちを次々に射殺していく光景を見ていた。将校が命令を下すと、三八式歩兵銃の弾丸が虎の滑らかな肌を突き破り、内臓を切り裂いた。夏の空は青く、あたりの木立からは激しい蝉の声が夕立のように降り注いでいた。 兵士たちは終始無言だった。日焼けした顔から血の気が失われており、そのせいで彼らは古代の土器に描かれた絵の一部のように見えた。数日後には、遅くとも1週間後には、ソヴィエト極東軍の主力部隊が新京に到着するはずだった。その前身を食い止める手立てはまったくなかった。 開戦以来、南方に広がった戦線を維持するために、かつては豊富であった関東軍の精鋭部隊の大半は運び去られてしまっていたし、その大半は既に深い海の底に沈み、ジャングルの奥に朽ち果てていた。対戦車砲も戦車もほとんど残っていない。兵員輸送のためのトラックも実際に動くものはわずかだったし、修理しようにも部品がなかった。 総動員をかけて兵隊の数だけは集めたものの、旧式の小銃でさえ全員の手には行き渡らない。銃弾だってろくに残っていないのだ。揺るぎなき北の護りを豪語した関東軍も、今では張り子の虎も同然だった。ドイツ軍を撃破したソヴィエトの強力な機動部隊は鉄道を使って極東戦線への移動を完了していた。彼らの装備は潤沢であり、士気は高かった。満州国の崩壊は目前に迫っていた。『戦争と文学スペシャル』2:浅田次郎氏の短篇「遠別離」『戦争と文学スペシャル』1:火野葦平の「従軍手帖」
2022.10.14
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(三谷幸喜のありふれた生活)あれこれ R1 朝日の(三谷幸喜のありふれた生活)シリーズのなかで「鎌倉殿の13人」がらみの記事やweb情報フォローしているのだが・・・追加分を紹介します。【R1】:「善児役・梶原善さんインタビュー」を追加***********************************************************善児役・梶原善さんインタビュー『鎌倉殿の13人』は以前は頼朝と政子が演じるコメディーの感があったが、昨今では善児が殺されたりで・・・ダークサイドが怖いでぇ。三谷さんの当て書きキャスティングの凄さとでも、言いましょうか。善児役・梶原善さんインタビューよりQ:「鎌倉殿の13人」における善児はどのような人物だと思いましたか。A:顔色ひとつ変えず、言われるがまま実直に仕事をこなす。それに尽きるのではないかと思います。三谷さんからは「一見、人を殺すように見えない、殺気立っていないタイプがいい」とアドバイスをいただいたので、それを大前提に役柄をつくっていきました。やる気があるようなないような雰囲気で、殺陣たても時代劇っぽいきれいさがないように意識していました。放送回を重ねるごとに、「オープニングで善児の名前があると怖がられている」という報告もいただくようになり、三谷さんの構成によって絶妙な存在感のある人物になれたのではないかと思います。視聴者の方々をドキドキさせるということには僕のほうも毎回ドキドキしていました。『鎌倉殿の13人』は以下取り上げてきたように、NHK大河ドラマでは格別に入れ込んでおります♪・『(三谷幸喜のありふれた生活1095)ようやく「13人」が勢揃い』2022.08.01・(三谷幸喜のありふれた生活1083)広常と泰時、不思議な偶然2022.05.05・(三谷幸喜のありふれた生活984)答えのない問いの中で2022.03.31・(三谷幸喜のありふれた生活1080)僕が考える「当て書き」とは2022.03.31・NHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』2022.03.08***********************************************************2022.05.30 (三谷幸喜のありふれた生活)あれこれ より<(三谷幸喜のありふれた生活)あれこれ>朝日の(三谷幸喜のありふれた生活)シリーズをスクラップしているのだが・・・このところ「鎌倉殿の13人」がらみの記事が増えているので、以下のとおり紹介します。・(三谷幸喜のありふれた生活1080)僕が考える「当て書き」とは・(三谷幸喜のありふれた生活1083)広常と泰時、不思議な偶然・「鎌倉殿の13人」笑いと残酷描写***********************************************************・(三谷幸喜のありふれた生活1086)ネットの中の見知らぬ自分より 少し前の話になるが、ネットの芸能ニュースで僕のことが取り上げられていた。 記事によれば、「鎌倉殿の13人」に出演している新垣結衣さんに、僕が毎回現場に顔を出して約作りのアドバイスをしているというもの。クランクアップ時には彼女にねぎらいの声をかけ、新垣さんはいたく感動したらしい。 実際に僕が新垣さんとお会いしたのは、クランクイン前の一回だけ。彼女が演技をしている現場には一度も足を運んでいない。経歴も長いプロの記者さんなので、いい加減に描いたとも思えない。もう一人の僕が存在しているのだろうか。 オンライン取材会における新垣さんの発言を元にしているので、ひょっとしたら全て彼女の白日夢という可能性もあるが、他の媒体に載った取材会の、僕が現場に通ったとは書いてなかった。(中略) この記事の影響かどうかは分からないが、僕が新垣さんに入れ込んでいるという話は「既成事実」化しているようで、彼女にぞっこんなあまり、僕が勝手に出番を増やし続けているという記事も読んだ。そりゃあ少しでも多く彼女のシーンを観たいけど、そんな理由でドラマの内容を改変するような、低レベルの創作活動をしているつもりはないのだけど。(中略) こんな風に書かれて、僕が気を悪くしているかというと、実はそうでもない。歳を重ねてベテラン脚本家として、周囲から腫れ物扱いされるよりは、いつまでも軽佻浮薄なイメージでいる方が気は楽。話題になることは番組にとっても悪いことではないし、ありがたいです。限度はあるけれど。このところ鎌倉殿に関する本を集中的に借りて読んでいるので、それらを以下のとおりリストアップします。(借り出し予約分を含む)・鎌倉殿と13人の合議制・図説・源平合戦人物伝・わきまえない女」だった北条政子***********************************************************【鎌倉殿と13人の合議制】 本郷和人著、河出書房新社、2022年刊<「BOOK」データベース>より源頼朝が急死した後、武家の棟梁の座を継いだ頼家。その代に導入された「13人の合議制」とはいったい何だったのか。関東の秩序と地理、文官の役割、頼朝をめぐる女性たち、朝廷との距離感、北条氏の思惑…頼朝以前にさかのぼって鎌倉幕府の本質を明らかにしながら、武士政権というそれまでにない権力体、新しい世の始まりをリアルに描き出す。<読む前の大使寸評>追って記入rakuten鎌倉殿と13人の合議制***********************************************************【図説・源平合戦人物伝】ムック、学研プラス、2011年刊<「BOOK」データベース>より総勢186名!平清盛と同時代に生きた平氏・源氏・公家などを徹底網羅。【目次】第1章 武士台頭/第2章 平氏絶頂/第3章 反平氏の萌芽/第4章 源氏蜂起/第5章 義仲入京/第6章 英雄義経/第7章 平家滅亡/第8章 争乱終焉<読む前の大使寸評>NHKの『鎌倉殿の13人』を観るうえで役立つ本じゃないか♪・・・ということで借りたのです。rakuten図説・源平合戦人物伝『図説・源平合戦人物伝』4:思慮周密に万事準備した頼朝『図説・源平合戦人物伝』3:上総広常『図説・源平合戦人物伝』2:源義経『図説・源平合戦人物伝』1:北条政子***********************************************************【「わきまえない女」だった北条政子】跡部蛮著、双葉社、2021年刊<「BOOK」データベース>より鎌倉時代における武家政権の政治の主役は、間違いなく北条政子であった。源頼朝や北条義時とて脇役にすぎない。北条政子という類い希なる政治家を生んだのは、鎌倉時代まで特有の「女性の地位」が関係している。父親にも、夫にも、兄弟たちにも屈せず、我が道を進んだ元祖「わきまえない女」北条政子の真実を当時の女性の地位から解き明かしていく。<読む前の大使寸評>NHKで「鎌倉殿の13人」が放映中でもあり・・・北条政子について集中的にこだわっております。<図書館予約:(3/20約、副本1、予約1)>rakuten「わきまえない女」だった北条政子『「わきまえない女」だった北条政子』1 :当時の婚姻形態『「わきまえない女」だった北条政子』2 :政子の縁者***********************************************************
2022.10.14
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播磨のとなりの摂津に住みついて半世紀となるが・・・播磨人の播磨気質が語られているあたりを復刻してみます。 2014.06.19播磨気質より ***********************************************************「なんどい ダボ!」神戸や摂津の住人にとって播州弁ですごまれたら・・・怖いでぇ。でも播州弁や河内弁は、けんかの時は断然優位に立つわけで・・・その口調を覚えておくべきかと思ったりする(笑)冗談はさておいて・・・最近、我が娘が播州人に嫁いだことや、このところの「軍師官兵衛」の放映に触発されて、播州が気になるのです。図書館で「播磨気質」という本を借りたのだが、播州が面白くレポートされています。【播磨気質】神戸新聞社編、神戸新聞社、1989年刊<内容紹介>よりデータなし<大使寸評>「なんどい ダボ!」神戸や摂津の住人にとって播州弁ですごまれたら・・・怖いでぇ。rakuten播磨気質播州弁の迫力を、見てみましょう。<ダボ、ワレ・・・>p13より レシーバーの奥から、どすのきいた声が響く。ぶっきらぼうに「〇〇は何番どい?」。問い返す間もなく「ワレ、はよ調べんかい」の追い打ちだ。答えにまごつけば「オンドラ、ドアホ」ととどめの一撃をくらう。 聞きしにまさる播州弁の迫力だ。姫路電電局の番号案内「104」と「105」にかかる問い合わせ電話は1日2万本余り。そのうちの何本かは「理由もなくののしられる」という恐怖感を交換嬢に与えて切れる。「一生懸命調べているのに、親にも言われたことのないような言葉で口汚くののしられて・・・。よほど逃げて帰ろかと考えた」とは、但馬の浜坂から出てきて勤続27年というベテラン職員が語る初出勤の思い出だ。播州の中心地といえば姫路であり、姫路のシンボルと言えば姫路城となるのだが・・・・播州人はこの姫路城を誇りに思っているかといえば、この本の刊行時1989年は、そうでもなかったようです。<あてがいぶち>p29~31より 「せめて年1回でいい。気分を新たに登閣してもらえたら・・・」 姫路城管理事務所で、香山宏所長が嘆く。姫路市のシンボルであり、市民の心のふるさとであるはずの姫路城。その天守に市民がさっぱり登ってくれないというのだ。姫路青年会議所が58年(1983年)8月に行った調査では全登閣者のうち市民はわずか5.1%、年間登閣者約85万人からはじくと4万人余りに過ぎない。さんざんの数字だ。 登閣者だけではない。裏側の姫路公園は碁、将棋をする老人や散歩の親子連れがちらほら見られるだけ。同じ播州ながら、明石城の早朝体操、散策、スポーツなど市民あげてのフル活用ぶりとは対照的だ。 世界に誇る名城がたったの23円50銭―。明治新政府が出した廃城令に伴い姫路城が売りに出された時の落札値(明治十年)だ。米価に換算すると今の約20万円ぽっち。市民の反対運動も起こらなかった。後でことの重大さに気づいた陸軍省幹部が動き、すんでの所で命運を今日につないでいる。 対する明石城は市民運動に救われた。小学校建設用材に転用が決まったが“落城”寸前に地元藩士らが総決起し、現存する東西二櫓(やぐら)を守り抜いた。保存運動、現在の利用状況ともまさに市民の城である。 二つの城の間になぜこれほどの差が生じるのか―。播磨の民衆史などに健筆を振るう作家の寺林峻さんは「姫路城があてがいぶちの城だったからではないか」とみる。 確かに、池田一族が百万石の財力と威信をかけて築城した堅固な連立式天守閣は徳川政権の押し付け。豊臣方の本拠、大坂をにらみ、西国の外様諸侯を封じ込めるのが狙いだった。輝政の死後、池田家は転封され、代わって本多、松平、榊原、酒井など譜代大名が入国したが禄高は15万石程度。城は国力に不似合いの飾り物となり、藩主のめまぐるしい交代は領民から活力を奪っていった。 「播州は古くから権力にあらがった政治犯などが流されてきた地。長いものに巻かれることを潔しとしない気骨があった。が、“第二江戸城”に匹敵する巨大な城郭の出現で気力がなえ“寄らば大樹のかげ”というべき播磨気質ができてしまった」と寺林さん。 お上の意向に唯々諾々と従い、あてがいぶちで満足する気質を播州人に植えつけたとすれば、お城の罪は大きい。どんな時代であれ、権力や権威に抵抗し、反発する精神が独自の文化と創造性を生む源泉であったはずだからだ。 精神風土の甘さゆえの“あてがいぶち”はまだ続く。姫路を軍都に変えた第十師団も国からの授かりもの。鉄道誘致の夢破れた丹波・篠山町が起死回生策として町をあげて運動、歩兵70連隊誘致に成功したのとはまったく事情が異なっている。<前進基地>p55~56より 西日本一の豊かさを誇る播磨国は事が起きるたびに、外部の勢力から狙い撃ちされる。古代には朝鮮半島から渡来人が大量に入り、鎌倉政権誕生後には、いわゆる地頭として関東御家人が次々と入国。さらに南北朝の動乱期には、山陰、北陸諸国から悪党の群れがなだれ込み、そのまま居座った。その他、海を渡って上陸した四国人、明治維新後、職を求めて移住して来た西日本、九州人。播磨人は東西の血が色濃く混じり合い、類がないほどの混血民族と評判されるゆえんだ。 あとがきに、神戸新聞の播磨版に掲載されたこのシリーズの裏話が載っているけど、ええでぇ♪<あとがき>より 「播磨国の風俗は、知恵があって、しかも義理は知らない。親は子をだまし、子は親を欺く・・・」 「姫路人は利害関係に敏感で、自分本位の行動に走る。あるいは打算的な行動をとるため、諸集団の連帯性とか、統一性が持続しない」 いずれも、本書の中で幾度か引用した文章である。ご記憶の読者も多いだろう。というより、これだけ手ひどくやられては播州人の一員として記憶に残らざるを得ない。なぜ、我々はこれほどまでに悪しざまにののしられなければならないのか? 前者は江戸中期の「人国記」の記述。後者は昭和の時代に信金総合研究所がまとめた地域特性の研究報告書の一節だ。二つの文章の間には、ざっと250年の歳月がある。時代の流れを超えてなお、二つの播州人論は、なぜ、これほど似てしまうのだろう? 播州人を語るのに、悪口の例は事欠かない。既に本書で紹介したように、利己的、打算的、排他的・・・。あるいは、言葉が汚い、柄が悪い、気が荒い・・・。が、これらの言葉は、本当に播州人像を言い当てているのだろうか?よしんば思い当たるふしがあったとしても、それは播州人の本来の気質にゆえんするものなのか?企画「播磨気質」は、まさしくこうした疑問符の積み重ねから生まれたといえる。(中略) 全体を通じて、もっとも力を入れたのは「播州人よ、もっと自信を持とう!」「大国播磨の末裔として、胸を張って播州人と名乗ろうではないか!」という呼びかけである。その意味では、シリーズそのものが一種のキャンペーンであったと言えるが、実は第一部の掲載当初はビクビクものであった。「みな盗賊」「ダボ、ワレ」「あてがいぶち」「殿様商法」「腰くだけ」など刺激的な言葉の連続に「読者から反発の電話が殺到すのではないか」と本気で心配したものである。が、結果は予想に反して「なかなかおもしろい」「よう書けとる」との声をいただいた。連載途中には、播磨という地域の奥の深さ、とらえどころのない多様性に直面し、つい“腰くだけ”になりそうな時期もあったが、そんな時には「次のシリーズはまだか」「早く始めろ」と励ましの言葉まで数多く頂戴した。播磨の人々のおおらかさ、度量の広さのおかげで、完結できたようなものである。
2022.10.13
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図書館で『戦争と文学スペシャル』というムック本を、手にしたのです。火野葦平の「従軍手帳」や、浅田次郎氏の短篇「遠別離」が興味深いのです。【戦争と文学スペシャル】ムック、集英社、2015年刊<「BOOK」データベース>より集英社創業85周年記念企画『コレクション 戦争と文学』全20巻から厳選11本を掲載。火野葦平の残した「従軍手帳」の一冊「広東作戦」の主要部を完全翻刻し掲載。『日本国最後の帰還兵』著者を取材。<読む前の大使寸評>火野葦平の「従軍手帳」や、浅田次郎氏の短篇「遠別離」が興味深いのです。rakuten戦争と文学スペシャル浅田次郎氏の短篇「遠別離」の冒頭を、見てみましょう。p134~135<遠別離> どうにもこの風邪っぴきがいけない。 衛兵所には素焼きの七輪がいくつもあって、どれにも山盛りの炭があかあかと熾きているのだが、かじかんだ掌を干物のように焙るばかりだ。「こう上番も下番もねえんじゃ、戦地のほうがよっぽどましだぜ」 やはり風邪っぴきなのだろう、憔悴しきった青黒い顔の上等兵が、たくましい体を瘧(おこり)のように震わせながらぼやいた。 「そんなこと言うもんじゃあありませんよ。比島で苦戦している部隊のことを考えたら、衛兵勤務なんてのはあなた・・・」 丁寧な口調で戒めたのは年かさの補充兵だろうか。階級は同じ上等兵なのだが、たがいはよく知らぬと見えて、そのさきは言葉がつながらなかった。兵隊の上下は星の数より飯この数で、つまりどのくらい軍隊の物相飯(もっそうめし)食ったかによって決まる。ぼやいた上等兵は年のころからすると、現役の二年兵か三年兵なのだろうが、一方の戒めた兵は何度も召集を受けているだろうから、どちらが上かはわからなかった。 上下がわからぬときは黙るのが軍隊の不文律である。老頭児(ロートル)の補充兵をなめてかかると、あとから同年兵の下士官が肩を聳やかせてやってきて、俺の戦友をかわいがってくれたそうだな、などと凄まれることもある。だからたがいに知らぬ顔ばかりの留守部隊では、物相飯の数がわかるまではめったな口をきけなかった。「自分は、どうも悪い風邪をひいちまったみたいで、寒気がしてかないません」 矢野は二人の上等兵の気まずい沈黙に割って入った。こういうとき、この下はない二等兵は気が楽だ。「ああ、それは俺も同じだ。どうもただの風邪じゃあないね。あなたは」 と、年かさの上等兵はうまい話題にありついたとばかりに、掌を七輪にかざしたまま現役兵を見上げた。あなた、という娑婆っ気のある呼びかけは、むしろ彼の長い軍歴をおのずと語っているようにも思えた。「言われてみれば俺も同じだな。何だかこう、体の芯が冷え切っちまっていて、仮眠をとる気にもなれん」 狭い衛兵所の中で、ずっとごつごつしているこの二人の上等兵の序列を決めるのは今しかないと、矢野二等兵は思った。それで、まず自分の身上をさりげなく語った。「自分は、家がすぐそこでして、歩って入営しました。役立たずの丙種合格であります」 ほう、と若い現役兵が矢野の肩を掴んだ。「とうてい丙種とは見えんぞ。いい体をしている」「眼が弱いもんで」 と言いかけて、矢野は眼鏡をかけていない自分に気付いた。今さら気付いたというのも妙である。軍服のあちこちを探り、先ほどまで横たわっていた仮眠所の寝台も手探りしたが、どこにも見当たらなかった。 外は漆黒の闇を冬の濃霧が上塗っている。兵営所の灯もほの暗かった。つまり眼鏡をかけていようがいまいがさほど変わらぬので、どこかにはずして置いたまま忘れていたらしい。「眼鏡をなくしちまったか。そいつは大ごとだ」 と、二人の上等兵も捜索に手を貸してくれた。「間抜けなやつだなあ。もっとも、俺だって新兵のころは、殴られて割ったらたまらないからずっとはずしていたもんだがね」 老頭児の補充兵はさほど度の強くない眼鏡をかけている。話の端緒がうまく見つかって、矢野は訊ねた。「上等兵殿はいつのご入営でありますか」「ああ、十三年の現役で、すぐ北支に出征した。渋谷の道玄坂で親の代から乾物屋をやっているんだがね、ここ八年のうち足かけ六年は軍隊だから、どっちが本職かわからん」 矢野の思惑通りに、これで衛兵所の序列は明らかになった。現役の上等兵は物探しの手を止めると、気を付けをして素直に詫びた。「ご無礼をいたしました。悪くありました。三中隊の坂垣上等兵であります」 この八年のうち六年が軍隊でも、やはり補充兵は娑婆の風に吹かれている。物言いも物腰もどこかのどかだった。うん 旧陸軍の世過ぎがリアルに描かれているが・・・戦中派でもない浅田さんに、戦後の陸上自衛隊体験があったからなんでしょうね。『戦争と文学スペシャル』1:火野葦平の「従軍手帖」
2022.10.13
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図書館で『戦争と文学スペシャル』というムック本を、手にしたのです。火野葦平の「従軍手帳」や、浅田次郎氏の短篇「遠別離」が興味深いのです。【戦争と文学スペシャル】ムック、集英社、2015年刊<「BOOK」データベース>より集英社創業85周年記念企画『コレクション 戦争と文学』全20巻から厳選11本を掲載。火野葦平の残した「従軍手帳」の一冊「広東作戦」の主要部を完全翻刻し掲載。『日本国最後の帰還兵』著者を取材。<読む前の大使寸評>火野葦平の「従軍手帳」や、浅田次郎氏の短篇「遠別離」が興味深いのです。rakuten戦争と文学スペシャル浅田次郎氏が火野葦平の「従軍手帖」について語っているので、見てみましょう。p214~215<時代の贄(にえ)> 過日、火野葦平の従軍手帖をめぐるテレビ番組に出演した。 スタジオの闇に据えられた机に手帖を並べ、私がそれらを読みながら感想を述べるのだが、豆粒のような文字は判読が難しく、なおかつその内容の迫真性に圧倒されて、言葉はなかなか出なかった。ために収録は数時間もかかった。 私がこの役目を依頼された理由は、自衛隊に勤務した経験があったからであろう。旧陸軍と陸上自衛隊は、法制上はまったく別物だが、戦後25年ばかりしか経っていなかった当時は、まだ多くの慣習を共有していた。旧陸軍から居流れた上官も多くあった。 口頭命令は必ずメモを取った。ボールペンは破損したりインクが切れたりするので、鉛筆を使っていた。今はどうか知らぬが、当時はそうした慣習があり、やかましい「しつけ事項」でもあった。 小説家を志していた私には、読み書きについての飢餓感があったので、口頭命令を書きとる手帖や電信文を筆写する通信帖に、よしなしごとをあれこれと書いた。除隊に際しては、それら一切を返納せよと命じられ、あわてて小説の構想やら下書きやらを破り捨てた記憶がある。 そのような経験を持つ私が、火野葦平の従軍手帖を読むにふさわしかったか、不適当であったかはわからない。だが、収録にあれほど長い時間を要したのは、私の経験のせいであったのはたしかだった。 火野は人間を書こうとする。記録ではなく、小説家の目である。しかし表現は適切に制御されている。検閲に際して、あわてて破り捨てるような愚は犯さなかったであろう。 おそらく彼ひとりにかかわらず、当時の文筆家はみな、「制限下での表現」という高等技術を持っていたと思われる。むろん表現の制約などは原則的にあってはならないのだが、私が火野葦平の従軍手帖の記述において最も感心し、感動したのは、その技術のたしかさであった。 平和な時代は表現の自由を保障する。しかし平和な時代ゆえの、倫理的な制約は強く課される。火野や同時代の作家の文章から学ぶべきところは今日でも多いのである。 従軍手帖を詠めば誰でもわかる通り、火野葦平は実直な人であった。いくらかでも不実な気性の人であるならいざ知らず、彼が大陸の陣中で芥川賞を受賞したのは悲劇である。 その実直さゆえに、火野葦平は時代の贄となってしまった。「NHKスペシャル 従軍作家たちの戦争」でも火野葦平の従軍手帳が出てきます。NHKスペシャル 従軍作家たちの戦争より「麦と兵隊」で知られる作家・火野葦平の従軍手帳が解読され、日中戦争から太平洋戦争にかけての陸軍のメディア戦略が明らかになった。中国のプロパガンダに対抗し、火野を報道班に引き抜いた陸軍は、さらにペン部隊を組織。南方にも徴用作家を送り、占領地の宣撫(せんぶ)工作にあたらせた。火野はフィリピンで捕虜の再教育に尽力するが、インパール作戦で軍の方針に疑問を抱く。火野の従軍手帳を軸に、作家の戦争協力を描く。
2022.10.12
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砂漠はツボでもあるので、ときどき覗いてみたくなるのです。・・・ということで以前読んだ『リビア砂漠探検記』を復刻してみます。2019.07.03『リビア砂漠探検記』4 より***********************************************************図書館で『リビア砂漠探検記』という文庫本を、手にしたのです。かなり古い本であるが・・・冒頭に梅棹忠夫さんの寄稿文が載っているわけで、わりと格調が高いのである♪【リビア砂漠探検記】石毛直道著、講談社、1979年刊<「BOOK」データベース>より古書につき、データなし<読む前の大使寸評>かなり古い本であるが・・・冒頭に梅棹忠夫さんの寄稿文が載っているわけで、わりと格調が高いのである♪amazonリビア砂漠探検記砂漠縦断のトラック・キャラバンをつかまえるあたりを、見てみましょう。p220~224<キャラバンをさがす>■少年時代からの夢を果したい なぜ、わたしはリビア砂漠を縦断するのか? フェザンと南方の交易関係を調査するとかいったもっともらしい名目をたてることはできる。だが、正直なところ調査のために砂漠を縦断しようと思っていたわけではない。予期される成果よりも、行為そのものの過程におもみをおくものである。調査はできればやるにこしたことはないが、それよりも砂漠を越えるということそれ自体が目的であった。ひとは、海辺に立ったら、そのかなたへ行ってみたくなる。それと同じく、フェザンの砂の海の一角にとりついた以上、そのはてまで見きわめたいと思ったのである。 大砂漠を越える旅行をすることは、わたしの少年時代の夢であった。 シュエルフへ行くことが「学問的なおもろさ」にもとづいたプランであるとすれば、砂漠縦断の旅は「個人的、冒険的なおもろさ」をもつものといえよう。そして、わたしは学問よりも、冒険をしたかったのである。二つのプランをたてたのは、砂漠旅行が不可能な場合を考えてのことであった。 わたしは、トリポリで残務整理にしたがいながら、砂漠縦断のトラック・キャラバンについての情報をあつめようと努力した。トラック・キャラバンの出発点はいずれもトリポリである。会う人ごとに、わたしはキャラバンについてなにか知らないかたずねた。だが、そんなキャラバンがあることさえ、知らない人がほとんどであった。知りあいのリビア人の新聞編集者に情報をあつめてもらった。新聞社の情報網でも、はっきりしたことはわからなかった。 2ヶ月に一度くらい不定期にトラック便がトリポリを出発して、セブハ経由のうえ、チャドあるいはニジェールに行くことがあること。このトラック・キャラバン以外に陸路チャド、ニジェールへ行く便はないこと。これらのトラック・キャラバンは海岸をもたぬアフリカ内陸のこれらの国へ、地中海からの商品やディーゼル油を売りつけて一もうけをしようとする冒険商人たちによって仕立てられること。商人たちは、その都度トラックをチャーターするので、いつ、どこのトラックがキャラバンに出かけるかは、わからない。以上が、新聞社から知ることができた情報のすべてである。どうしたら、キャラバンに便乗することができるかについては、まったく手がかりがつかめなかった。 いっぽう、シュエルフ行きの情報は簡単に得られた。シュエルフへ行く定期便はない。しかし、警察のパトロール車がシュエルフへ行くことが多いし、国立病院が医師、看護婦の交代、薬品の輸送のためにしばしば車をだすので、それに便乗したらば1日行程でシュエルフまで行くことができることがわかった。わたしは、砂漠縦断はあきらめて、シュエルフで調査しようと決心しかけていた。 またもや、幸運はカフェ・ボンボネーラで待ちかまえていた。残務整理を終えて、2、3日したらシュエルフへ行こうかと考えていた4月10日の朝、わたしは辻馬車の雑踏する広場を横切って、カフェ・ボンボネーラのそばを歩いていた。呼びかける声にふりむくと、歩道のそばのテラスにナハデリ氏が50代の恰幅のよい紳士といっしょに腰かけていた。ナハデリ氏、わたしをその紳士に紹介してくれた。紳士の名は、ハジ・ハムーダといった。■実業家ハムーダ氏の大きな力で わたしは、ハジ・ハムーダの経歴とその会社を知っていた。タウナスが故障していたとき、デブデブからセブハへ出て、セブハでの用事をおえたのち帰路の便をセブハじゅうを駆け巡ってさがしたときのことである。あるいは、ハジ・ハムーダの会社へ行ったらデブデブ方面へ行く自動車があるかもしれない、ということを聞いて、ハムーダ氏の事務所へ出かけたことがある。その機会にハムーダ氏のことを知ったのである。 かれは、セブハの出身者である。若いころ、雑貨商や運転手をしたこともあるらしい。金をためて、トリポリとセブハのあいだに旅客をはこぶ定期便をひらいた。その後、事業は順調にのび、ついにはチェニスとトリポリをつなぐ定期バスの会社を設立した。このバス会社は、現在トリポリ、セブハ間に週二回の大型バスの定期便をも運行し、乗客一人につき約二千五百円の運賃をとっている。(中略) ハムーダ氏は、おうようにうなずいて、ナハデリ氏の通訳を介して。「二時間ほどしたら、わたしの事務所に来なさい。あなたが南方へ行けるよう手はずをととのえてあげよう」 といった。 ハムーダ氏の事務所で、片言のフランス語を知る氏とわたしのあいだで、アラビヤ語、フランス語をちゃんぽんにした奇妙な会話のやりとりがあったあと、ハムーダ氏は秘書をよびよせて、一通の手紙を口述して、サインをした。 その手紙は、「この書状持参のイシゲ氏が至急陸路スーダン地方に行けるよう、すべての便宜をととのえるべし」といった意味の文面のようであった。手紙のあて先は、セブハのハジ・ハムーダ事務所の支配人になっていた。 書面に書かれているスーダン地方ということばは、スーダン共和国をさすものではない。チャド、ニジェールなどフェザンの南方、砂漠のかなたの地はすべてスーダンとよばれる。『リビア砂漠探検記』3:フェザンのオアシスの生活『リビア砂漠探検記』2:京大のアフリカ学術調査の歴史『リビア砂漠探検記』1:梅棹忠夫さんの寄稿文
2022.10.12
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今回借りた4冊です。 だいたい支離滅裂に借りているけど、今回の傾向は、強いていえば、「小説」でしょうか♪<市立図書館>・赤猫異聞・キップをなくして・サウダージ・戦争と文学スペシャル<大学図書館>(ただいま市民への開放サービスを休止中)図書館で手当たり次第で本を探すのがわりと楽しいが・・・これが、図書館での正しい探し方ではないかと思ったりする(笑)***********************************************************【赤猫異聞】浅田次郎著、新潮社、2012年刊<「BOOK」データベース>より火勢が迫る伝馬町牢屋敷から解き放ちとなった曰くつきの重罪人ー繁松・お仙・七之丞。鎮火までいっときの自由を得て、命がけの意趣返しに向かう三人。信じられない怪事が待ち受けているとは、知る由もなく。-幕末から明治へ。激変の時をいかに生きるかを問う、最新長編時代小説。<読む前の大使寸評>追って記入rakuten赤猫異聞【キップをなくして】池澤夏樹著、KADOKAWA、2005年刊<「BOOK」データベース>より「キップをなくしたら、駅から出られない。キミはこれからわたしたちと一緒に駅で暮らすのよ、ずっと」「ずっと?」キミは今日から、駅の子になる。学校も家もないけれど、仲間がいるから大丈夫。電車は乗りたい放題、時間だって止められるんだ!子供たちの冒険、心躍る鉄道ファンタジー。<読む前の大使寸評>追って記入rakutenキップをなくして【サウダージ】垣根涼介著、文藝春秋、2004年刊<「BOOK」データベース>より故郷を忘れ、過去を消した。誰にも打ち明けなかった。かつての仕事仲間からも追放された。一人になった。そんなときに出会った。コロンビアから来た金髪の出稼ぎ売春婦、DD。わがままで、金に汚い。道ばたに十円でも落ちているとすぐに拾おうとする。気分屋で、アタマも悪い。どうしようもない。そんな女に、何故かおれは惹かれてゆく。引き摺られてゆく。大薮春彦賞、吉川英治文学新人賞、日本推理作家協会賞の三冠に輝く気鋭が放つクライム・ノヴェルの金字塔。<読む前の大使寸評>サウダージとはポルトガル語で郷愁、切なさの意であるが・・・本の内容はスピード、セックス、サスペス有りの男性向きのようです。rakutenサウダージ【戦争と文学スペシャル】ムック、集英社、2015年刊<「BOOK」データベース>より集英社創業85周年記念企画『コレクション 戦争と文学』全20巻から厳選11本を掲載。火野葦平の残した「従軍手帳」の一冊「広東作戦」の主要部を完全翻刻し掲載。『日本国最後の帰還兵』著者を取材。<読む前の大使寸評>火野葦平の「従軍手帳」や、浅田次郎氏の短篇「遠別離」が興味深いのです。rakuten戦争と文学スペシャル************************************************************図書館大好き566
2022.10.11
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図書館で『人類の未来年表』という本を、手にしたのです。画像の多いビジュアル本であるが・・・人口、資源など未来の問題をテーマにした考えさせられる内容になっています。【人類の未来年表】ムック、ニュートンプレス、2020年刊<出版社>よりデータ無し<読む前の大使寸評>画像の多いビジュアル本であるが・・・人口、資源など未来の問題をテーマにした考えさせられる内容になっています。rakuten人類の未来年表日本の少子化が載っているので、見てみましょう。p14~17 <日本の少子化は、いつからはじまったのか> 人口転換を経験した社会では、人口全体に占める高齢者の割合が多くなる現象、すなわち人口高齢化が進行する。日本ではそれだけでなく、人口転換が終わったあと、出生率が長期にわたって「人口置換水準」いかにていめいすることによって、人口が減少する「少子化」が生じた。 「人口置換水準」とは、長期的に人口の規模を維持することができる出生率の水準だ。つまり、一つの世代が、自分たちと同じ規模の次世代を生み出すことをつづければ、人口は同じ規模を維持しつづける。この出生率の水準が人口置換水準である。 したがって、出生率が人口置換水準を下まわり、その状態が長くつづくと人口減少がおこる。日本の少子化は、1970年代半ばから現代まで継続している。 日本では、1947年~1949年の第1次ベビーブームのあと、1971年~1974年にふたたび第2次ベビーブームがおきている。このように、ひとたびベビーブームがおこると、親になる人口がふえるため、次世代の出生増が期待される。この現象は、「エコー効果」とよばれる。しかしながら、次にエコー効果がおきるはずの2000年代はじめには、第3次ベビーブームはやってこなかった。この時期には、晩婚化や非婚化が進み、子供が生まれなかったり、数を減らしたりする人がふえたためである。(中略) <少子化が続けば、人口減少はとめられない> 少子化は、出生率が人口置換水準以下になった状態がつづくことを意味し、日本が直面している人口減少の主な原因である。では、出生率を回復させれば、少子化は解消し、人口減少を食い止めることができるのだろうか。 実は、話はそう簡単ではない。国立社会保障・人口問題研究所が行ったシミュレーションによると、仮に、出生率がただちに人口置換水準まで回復したとしても、人口減少はすぐには止まらず、総人口は2080年ごろまで減少がつづくと推計されている。 いったいどうしてだろうか? 人口の変化には、「行動要員」と「構造要因」という二つの要因が関係している。行動要員とは、出生にかかわる行動、死亡や寿命の変化につながるような健康習慣、移住など、人々の行動次第ですぐにでもかえることができる要因のことである。 それに対して構造要因は、人口ピラミッドであらわされる人口の年齢構成のように、過去の長い年月をかけて形成され、政策など通常の方法ではすぐに形状をかえることのできない要因のことである。総人口の変化に対する構造要因は、「人口モメンタム(人口慣性)」ともよばれ、人々が行動をかえてもすぐにはかわらない人口の特性を指している。 たとえば、現時点で親になれる年齢層の人口が減っていれば、彼ら一人一人がもつ子どもの数を多少ふやしても総出生数は急にはふえないし、死亡率の高い年齢層がふえていれば、一人一人の寿命がいくらかのびたとしても総死亡数は必然的にふえていく。 政策などの行動変化で人口をコントロールしようとしても、すぐさま思った通りにかえられる部分は少なく、長い時間がかかる。こうした特性のために、人口問題は気がついたときにはすでに手遅れという状況におちいりやすい。日本が各地で直面している人口減少は、まさにこの状況である。人口慣性については人口慣性:人口減少と高齢化は、この先50年くらいは止められないがお薦めです。『人類の未来年表』1:水素エネルギー
2022.10.11
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■9日の6時半、曇天、空を飛ぶツバメは見えず・・・もう旅立ったのか、さびしくなったぜ。■8日の6時半、曇天、数は減っているが群れて飛ぶツバメを目撃。本隊は旅立ったのだろうか?■7日の14時、小雨の空を舞うツバメの群れを目撃。まだ残っていたのか♪■6日の6時半、15時ともツバメは見えず・・・もう旅立ってしまったか?■5日の6時、曇り空を舞うツバメの群れを目撃。13時には空を舞う1羽のツバメを目撃。■10月3日~4日は群れを見かけなかったのです・・・オーイ もう帰っちゃたのかい?■10月2日10時、快晴の空を舞う群れを目撃♪・・・頑張れ耐力強化。■10月1日16時に、晴れた空を舞う群れと電線に停まる群れを見たのだが・・・今まで見た最大の数ではなかろうか。■10月4日頃まで、最高気温が30℃との予報が出ているが・・・旅立ちはこれ以降かと。■30日13時半、16時に、晴れた空をややばらけたツバメの群れを目撃。■29日8時、16時に、曇り空を舞うツバメの群れを目撃。■28日11時半、16時に、晴れた空を舞うツバメの群れを目撃。***********************************************************■27日14時半から約2時間、雨の中、電線に停まる群れを見たのです。雨、風など自然状況をものともしない力強さが、ええでぇ♪例年10月10日ころまでには旅立つようだから、もうすこしフォローしてみます。■26日14時頃に群れて高く飛ぶシーンが見られた♪まだ旅立ってはいなかったのです。(あるいは、渡り中の群れだったのかも)■25日夕には1羽ずつのツバメは見えたが、群れは見えなかったので今度こそ旅立ったのだろうか。■24日の早朝に群れて高く飛ぶシーンが見られたが、夕方にもそれが見えたのです。 おお まだ旅立ってはいなかったようです。■9月21~23日には我が町に群れたツバメは見えなかった。 台風14号が過ぎ去った後、急に寒くなったので我が町のツバメたちは旅立ったのだろうか。***********************************************************■台風14号が吹き荒れる空に数羽のツバメが飛んでいたが・・・給餌というより、体力強化なんだろうね。■玄鳥去の白露(9月7日)も過ぎたし、秋分(9月23日)が近づくと我が町のツバメの動向が気になるのだが、このところ群れて高く飛ぶシーンが見られるのです。 これは渡り前の体力強化訓練なんだろうか。・・・ということで我が町のツバメはいずこ(復刻3)を復刻します。***********************************************************<我が町のツバメはいずこ(復刻3)>■今朝(10/10-6時半)はお天気良~し♪、おや、我が町の上空を数羽のツバメたちが飛んでいるぞ・・これは渡りの途中なのか?■今朝(10/07)はお天気良~し♪、おや、我が町の上空をツバメたちが舞っているぞ・・・これは行き遅れた群れなのか、はたまた、北から移動中の群れなのか?この行動は寒くなるまでは続くかもしれないので、ウォッチングせなあかんなあ。(8時には見えていたこの群れは、9時頃には見えなくなりました)ということで、以前の日記から復刻します。***********************************************************************日に日に、群れで飛ぶツバメが少なくなっているような、このごろですね。七十二候に「玄鳥去」というのがあるけど・・・どうも我が町生れのツバメたちは、もう飛び去っていて南の地域を移動中ということのようです。ネットでこんなサイトがありました。七十二候「玄鳥去(つばめさる)」。巣立ったヒナは、どんな旅に出るのでしょうかより■もう帰る巣のない幼鳥たち。「渡り」を前に、集団で暮らします 食糧や繁殖のため定期的に長距離を移動する『渡り鳥』。日本でもいろいろ見られます。ツバメなどの「夏鳥」は、春に来て子育てし、秋になると南の国に去っていきます。オオハクチョウなどの「冬鳥」は、越冬するために北の国から日本にやってきます。チドリなどの「旅鳥」は、北国で繁殖し南国で越冬するため、中継地点として日本を通りかかります。 人間の世界では、転々とする苦労人を「渡り鳥」と表現したりしますが、『渡り』の旅はまさに苦労の連続。嵐や天敵など危険もいっぱいです。ツバメたちも、毎回命がけで種の楽園をめざします。 5月下旬。生まれてからおよそ20日で巣立った一番子のヒナたち。ツバメは2回子育てをする親が多く、生まれた巣は、これから育つ弟妹(二番子)たちのもの。巣立った子の居場所はありません。 そこで、幼鳥たちは集まって、出発の日まで水辺のアシ原や大きな樹木などで集団生活をします。早く一人前にならないと、南の国に渡っていけません。渡り鳥としての自覚を高める寮生活といったところでしょうか。幼鳥は、尾が短いので遠くからでもよくわかります。 夏になると、2回目の子育てが終わった親鳥たちも集団に加わります。夕方、空にたくさんのツバメたちが集結して、日が沈むと一斉にねぐらに入っていきます。「集団ねぐら」は毎日少しずつ移動するうえ、夜明けにはツバメたちはもう飛び立っているので、なかなか見つけにくいようです。集団はだんだん大きくなり、秋には数千~数万羽もの大群になるといいます。■歩かないツバメ。渡り鳥を見送れる場所をご存じですか? ある日の明け方前に小グループで出発。親鳥から先に南へと旅立ち、幼鳥は渡る体力がつくのを待ちます。連れて行ってはもらえません。7月後半になると、ねぐらは親の割合が少なくなってきます。それでも10月頃までには、皆出発するようです。 渡りにはいくつかのコースがあるようです。まだ一度も通ったことのない何千キロもの空の道を、親もいないのに、幼鳥はどうやって迷わずに行けるのでしょう? ツバメには、目印のない海の上でも目的地に向かって飛び続けられるよう、太陽や地磁気によって方角を知る能力があるといいます。さらには、目的地に近づくと地形や目立つ建造物をたよりに正しい場所を見つけるのだそうです。生まれながらに「渡る力」が備えられていたのですね。(中略) 飛行速度は時速45km、最高時速は200kmともいわれます。また、長い尾や翼のひと振りで、急旋回・急降下・停止飛行も思いのまま! 多くの渡り鳥が、気流が安定していて天敵に襲われにくい夜間に渡るなか、飛翔力に優れたツバメは、昼間に堂々と渡っていくのです。体力のついたツバメたちは南の地域を移動中のようだが・・・来年の春にまた帰っておいで。***********************************************************以下のYOU TUBEがかわいい♪のです。 ・巣立ち直前のツバメ雛、トンボを丸飲み ・ 玄関のツバメの巣2020/06/03末っ子ヒナ
2022.10.10
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『朝日デジタルの書評から』フォームや『読みたい本』フォームを作っているのだが、これを市図書館の予約に利用しようと、思い立ったのです。これまでの予約内容と予約候補は以下のとおりです。<予約中>・人新世の「資本論」(12/18予約、副本24、予約389)現在5位・今村翔吾『塞王の楯』(1/21予約、副本11、予約522)現在136位・『スマホ脳』(1/28予約、副本40、予約511)現在15位・「監視資本主義」(2/07予約、副本1、予約30)現在7位・西加奈子『夜が明ける』(2/15予約、副本16、予約531)現在221位・女のいない男たち(3/31予約、副本8、予約207)現在70位・酒井隆史『ブルシット・ジョブの謎』(5/02予約、副本3、予約49)現在21位・砂川文次『小隊』(5/11予約、副本3、予約43)現在26位・絲山秋子『まっとうな人生』(6/21予約、副本6、予約40)現在2位・ブレイディみかこ『両手にトカレフ』(7/01予約、副本2、予約37)現在1位・村山斉『宇宙はなぜ美しいのか』(7/14予約、副本2、予約19)現在12位・『帝国日本のプロパガンダ』(7/30予約、副本1、予約5)現在3位・松本修『言葉の周圏分布考』(8/15予約、副本1、予約16)現在14位・小田嶋隆『東京四次元紀行』(8/29予約、副本2、予約20)現在16位・野口悠紀雄『円安が日本を滅ぼす』(9/07予約、副本1、予約3)現在3位・和田秀樹『70歳の正解』(9/14予約、副本2、予約99)現在96位・温又柔『台湾生まれ 日本語育ち』(9/22予約、副本6、予約0)現在1位・デイブ・グールソン『サイレントアース』(10/01予約、副本2、予約13)現在14位・『ウクライナ戦記 不肖・宮嶋 最後の戦場』(10/09予約、副本1、予約12)<カートで待機中>・N・ネフスキー著『月と不死』・8月の果て・ある日うっかりPTA(副本4、予約39)・グレタたったひとりのストライキ<予約候補>・村田紗耶香『信仰』:図書館未収蔵 ・鈴木エイト『自民党の統一教会汚染』:図書館未収蔵・嶋田博子『職業としての官僚』・温又柔『李良枝セレクション』・『アマゾン帝国の闇』:図書館未収蔵 ・コロナ後の世界・半藤一利『太平洋戦争への道 1931-1941』:図書館未収蔵・『中国戦線、ある日本人兵士の日記』・山口晃『すヾしろ日記 参』:図書館未収蔵 ・『猫の文学館I』『猫の文学館Ⅱ』・藻谷浩介『進化する里山資本主義』・『カラハリ アフリカ最後の野生に暮らす』・ジョージ・ミーガン『世界最長の徒歩旅行』:図書館未収蔵・ネルケ無方著『迷える者の禅修業』:図書館未収蔵<予約分受取:7/01以降> ・戦争は女の顔をしていない(4/07予約、7/01受取)・るるぶ宇宙(4/12予約、7/01受取)・パンデミック監視社会(4/24予約、7/08受取)・『猫が30歳まで生きる日』(12/06予約、7/14受取)・横田増生『潜入ルポamazon帝国』(7/08予約、7/14受取)・山下裕二『商業美術家の逆襲』(7/17予約、7/22受取)・鎌倉殿と13人の合議制(5/18予約、7/28受取)・テッド・チャン『あなたの人生の物語』(8/23予約、8/30受取)・ブレイディみかこ『両手にトカレフ』(7/01予約、10/01受取予定)**********************************************************************【人新世の「資本論」】 斎藤幸平著、集英社、2020年刊<「BOOK」データベース>より人類の経済活動が地球を破壊する「人新世」=環境危機の時代。気候変動を放置すれば、この社会は野蛮状態に陥るだろう。それを阻止するためには資本主義の際限なき利潤追求を止めなければならないが、資本主義を捨てた文明に繁栄などありうるのか。いや、危機の解決策はある。ヒントは、著者が発掘した晩期マルクスの思想の中に眠っていた。世界的に注目を浴びる俊英が、豊かな未来社会への道筋を具体的に描きだす。<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(12/18予約、副本24、予約389)>rakuten人新世の「資本論」【塞王の楯】今村翔吾著、集英社、2021年刊<出版社>より近江の国・大津城を舞台に、石垣職人“穴太衆”と鉄砲職人“国友衆”の宿命の対決を描く究極のエンターテインメント戦国小説。<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(1/09予約、副本4、予約6)>shueisha塞王の楯【スマホ脳】アンデシュ・ハンセン著、新潮社、2020年刊<「BOOK」データベース>より平均で一日四時間、若者の二割は七時間も使うスマホ。だがスティーブ・ジョブズを筆頭に、IT業界のトップはわが子にデジタル・デバイスを与えないという。なぜか?睡眠障害、うつ、記憶力や集中力、学力の低下、依存ー最新研究が明らかにするのはスマホの便利さに溺れているうちにあなたの脳が確実に蝕まれていく現実だ。教育大国スウェーデンを震撼させ、社会現象となった世界的ベストセラーがついに日本上陸。<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(1/28予約、副本40、予約537)>rakutenスマホ脳【監視資本主義】 ショシャナ・ズボフ著、東洋経済新報社、2021年刊<「BOOK」データベース>より世界的ベストセラー!監視資本主義という言葉を生み出したハーバード・ビジネススクール名誉教授が描く新世界。私たちを急襲する隠された力とその対抗策。オバマ元大統領が選ぶ2019年ベストブック選出!<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(2/07予約、副本1、予約30)>rakuten監視資本主義【夜が明ける】西加奈子著、新潮社、2021年刊<「BOOK」データベース>より思春期から33歳になるまでの男同士の友情と成長、そして変わりゆく日々を生きる奇跡。まだ光は見えない。それでも僕たちは、夜明けを求めて歩き出す。現代日本に確実に存在する貧困、虐待、過重労働ー。「当事者でもない自分が、書いていいのか、作品にしていいのか」という葛藤を抱えながら、社会の一員として、作家のエゴとして、全力で書き尽くした渾身の作品。<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(2/15予約、副本16、予約531)>rakuten夜が明ける【女のいない男たち】村上春樹著、文藝春秋、2014年刊<「BOOK」データベース>より絡み合い、響き合う6編の物語。村上春樹、9年ぶりの短編小説世界。【目次】ドライブ・マイ・カー/イエスタデイ/独立器官/シェエラザード/木野/女のいない男たち<読む前の大使寸評>村上春樹の短編小説集ってか・・・『1Q84』ブームの後に、こんな本が出ていたとは、春樹ファンを自認している大使としては不覚であった。rakuten女のいない男たち【ブルシット・ジョブの謎】酒井隆史著、講談社、2021年刊<「BOOK」データベース>より仕事とは何か?悩み苦しむすべての人へ。誰も見ない書類を作成する事務、上司の虚栄心を満たすだけの部下…資本主義や効率化が進めば進むほど無意味な仕事が生まれる「不思議」。『ブルシット・ジョブ』翻訳者が贈る特別講義!世界的現象の「謎」を解き明かすー<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(5/02予約、副本3、予約49)>rakutenブルシット・ジョブの謎【小隊】砂川文次著、文藝春秋、2021年刊<出版社>より元自衛官の新鋭作家が、日本人のいまだ知らない「戦場」のリアルを描き切った衝撃作。北海道にロシア軍が上陸、日本は第二次大戦後初の「地上戦」を経験することになった。自衛隊の3尉・安達は、自らの小隊を率い、静かに忍び寄ってくるロシア軍と対峙する。そして、ついに戦端が開かれたーー。<読む前の大使寸評>元自衛官の作家といえば、浅田次郎さんが、まず思い当たるが・・・砂川文次さんは次につぐ作家ではなかろうか。ロシアのウクライナ侵略に揺れる昨今、興味深い作品である。<図書館予約:(5/11予約、副本3、予約43)>heibonsha小隊【まっとうな人生】絲山秋子著、河出書房新社、2022年刊<「BOOK」データベース>より名古屋出身の「なごやん」と繰り広げた九州縦断の脱走劇から十数年後ー。富山県のひょんな場所でなごやんと再会した「花ちゃん」。夫のアキオちゃんと娘・佳音の成長を愛おしむ日々に、なごやん一家と遊ぶ楽しみが加わった。しかし、新型コロナウイルスの感染拡大でその生活が一変!!続々とやってくる不安の波に押しつぶされそうになりながら、花ちゃんが出会ったもうひとりの自分とは?富山県を舞台に『逃亡くそたわけ』の続編が幕を開ける!<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(6/21予約、副本6、予約41)>rakutenまっとうな人生【両手にトカレフ】ブレイディみかこ著、ポプラ社、2022年刊<出版社>よりブレイディみかこ氏からのメッセージ『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』には出てこないティーンたちがいました。ノンフィクションの形では書けなかったからです。あの子たちを見えない存在にしていいのかというしこりがいつまでも心に残りました。こうしてある少女の物語が生まれたのです。<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(7/01予約、10/01受取予定)>rakuten両手にトカレフ【宇宙はなぜ美しいのか】村山斉著、幻冬舎、2021年刊<「BOOK」データベース>より夜空を彩る満天の星や、皆既日食・彗星などの天体ショー。古来、人類は宇宙の美しさに魅せられてきた。しかし宇宙の美しさは、目に見えるところだけにあるのではない。これまで宇宙にまつわる現象は、物理学者が「美しい」と感じる理論によって解明されてきた。その美しさの秘密は「高い対称性」「簡潔さ」「自然な安定感」の3つ。はたして人類永遠の謎である宇宙の成り立ちを説明する「究極の法則」も、美しい理論から導くことができるのか?宇宙はどこまで美しいのか?最新の研究成果をやさしく解説する知的冒険の書。<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(7/14予約、副本2、予約19)>rakuten宇宙はなぜ美しいのか【帝国日本のプロパガンダ】 貴志俊彦著、中央公論新社、2022年刊<「BOOK」データベース>より日清戦争に始まり、アジア太平洋戦争の敗北で終わった帝国日本。日中開戦以降、戦いは泥沼化し、国力を総動員するため、政府・軍部・報道界は帝国の全面勝利をうたい、プロパガンダ(政治宣伝)を繰り広げた。宣伝戦はどのように先鋭化したか。なぜ国民は報道に熱狂し、戦争を支持し続けたのか。錦絵、風刺画、絵葉書、戦況写真、軍事映画など、戦争熱を喚起したビジュアル・メディアから、帝国日本のプロパガンダ史を描きだす。<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(7/30予約、副本1、予約5)>rakuten帝国日本のプロパガンダ【東京四次元紀行】小田嶋隆著、イースト・プレス、2022年刊<出版社>よりなんだ、小説じゃないか? そう、これはコラムではない。稀代のコラムニストが、初めての小説を通して描く東京の街と人々<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(8/29予約、副本2、予約21)>rakuten東京四次元紀行【70歳の正解】和田秀樹著、幻冬舎、2022年刊<商品説明>より60代では約「40人に一人」だが、80代では約「3人に一人」ーー認知症の有病率、即ちボケる人の割合だ。脳だけでなく健康も見た目も、分岐点は70歳。いつまでも若々しい人でいるか、一気に老け込むかは、60代から70代にかけての生き方で決まる。「老後にコレステロールは必須」「運動は〈走る〉より〈歩く〉」「仕事と勉強は死ぬまで」等々、老年医学の第一人者が「老いを遅らせる正解」を大公開した『老後は要領』を大幅改訂。健康で、人間関係にもお金にも追い詰められない「最高の老後30年」を送るための決定版。<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(9/14予約、副本2、予約99)>rakuten70歳の正解【台湾生まれ 日本語育ち】温又柔著、白水社、2016年刊<「BOOK」データベース>より3歳から東京に住む台湾人作家が、台湾語・中国語・日本語、三つの母語の狭間で揺れ、惑いながら、自身のルーツを探った4年の歩み。<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(9/22予約、副本6、予約0)>rakuten台湾生まれ 日本語育ち【サイレントアース】デイヴ・グールソン著、NHK出版、2022年刊<「BOOK」データベース>よりレイチェル・カーソンが『沈黙の春』でDDTの危険性を訴えたことにより、その使用が禁止されて半世紀。その間、私たち人間は、より毒性の強い農薬を使用することでさらに地球環境を悪化させてきた。土壌は劣化し、河川は化学物質に汚染されている。その最初の犠牲となるのは小さな無脊椎動物ー昆虫だ。集約農業や森林伐採による生息域の減少や急激な気候変動も加わり、昆虫の存在は危機に瀕している。他の生物の栄養源、作物の受粉、枯葉や死骸・糞の分解、土壌の維持…。あらゆる生命を支えている昆虫がいま、「あなたの助けを必要としている」。昆虫をこよなく愛する著者が、地球の未来を守る具体的な行動指針を示す渾身の一冊!<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(10/01予約、副本2、予約13)>rakutenサイレントアース【ウクライナ戦記 不肖・宮嶋 最後の戦場】宮嶋茂樹著、文藝春秋、2022年刊<「BOOK」データベース>より二〇二二年二月二十四日、ロシアによるウクライナ侵攻。不肖・宮嶋は還暦過ぎの老体にムチ打って「ワシが行かんと誰が行く?」と最後の戦場を目指す。三月十二日にキーウ入りして以来、四月十七日に出国するまで各地で取材。そして五月、ふたたびウクライナへ。戦火の下、不肖・宮嶋が見た「戦場の真実」とは?<読む前の大使寸評>追って記入。<図書館予約:(10/09予約、副本1、予約12)>rakutenウクライナ戦記 不肖・宮嶋 最後の戦場【月と不死】N・ネフスキー著、平凡社、1971年刊<出版社>より著者は日本民俗学界の異色の存在として知られるロシア人学者で,柳田国男,折口信夫らと親交を結び,沖縄,東北などの民俗を採録した。本書は日本語で発表された論文・書簡を網羅した唯一の著作集。<読む前の大使寸評>ロシア人にして、日本民俗学界の異色の存在が気になるのです。<図書館予約:(とりあえずカートに入れておこう)>heibonsha月と不死【8月の果て】柳美里著、新潮社、2007年刊<「BOOK」データベース>より日本統治下の朝鮮・密陽に生を受け、マラソンでの五輪出場を目指した亡き祖父・李雨哲。そのうしろ姿を追い、路上を駆けることを決意した柳美里。ふたりの息づかいが時空を越えて重なる瞬間、日本と朝鮮半島のあわいに消えた無数の魂が封印を解かれ、歴史の破れ目から白い頁に甦る。偉丈夫の雨哲と美丈夫の弟・雨根。血族をめぐる、ふたつの真実の物語が、いま日本文学を未踏の高みへと押し上げる。<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(とりあえずカートに入れておこう)>rakuten8月の果て図書館予約の運用にも慣れて、速攻で入手するコツも何となくつかんだと思うのだ♪・朝日書評欄で探すとしたら、3ヶ月前掲載くらいのモノが狙い目かも。・専門的すぎるほどのモノは、予約0となっていることが多い。・受取館に収蔵しているモノは、移送する手間が省けるので早くなるだろう。・本屋の店頭に出た直後の新刊本・ウィキペディアでめぼしい著作を探す・神戸市図書館の予約順位は毎週火曜日(午前1時~3時) に更新されます。・Kindle版を購入すれば、その本の全て読めるのだが、紙の本から書き写す手間が好きなわけでおます。予約分受取目録R26好書好日トップ図書館情報ネットワーク 蔵書検索システム
2022.10.10
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図書館で『動物が見ている世界と進化』という本を、手にしたのです。ぱらぱらとめくってみると、インパクトのある写真と科学的な説明が載っていて・・・興味深いのです。【動物が見ている世界と進化】スティーブ・パーカー著、エクスナレッジ、2018年刊<「BOOK」データベース>より色が生まれる仕組みや、色をもつことによる進化的利点、それが地球の生命の爆発的進化に与えた影響…。大英自然史博物館が誇る珠玉の標本写真とともに、色と視覚が密接にかかわりあい進化してきた壮大な歴史を解き明かす。<読む前の大使寸評>ぱらぱらとめくってみると、インパクトのある写真と科学的な説明が載っていて・・・興味深いのです。amazon動物が見ている世界と進化「第2章 動物の目」の紫外線視覚、赤外線視覚が興味深いので、見てみましょう。p49~51 <見えない光> ここまでの解説では主に、学術用語でいう「可視光」を扱ってきた。これは、ヒトの眼が反応する範囲の光のスペクトル(波長の帯域)のことだが、それがスペクトルのすべてではない。実際には、光は電磁スペクトルという、はるかに広い帯域の一部だ。これらすべての波は電気エネルギーと磁気エネルギー、すなわち力で構成されていて、それぞれ波長と帯びるエネルギーが異なる。 もっとも波長が長いのは電波で、一つの波に長さは数メートル、数十メートル、時には数百キロメートルに及ぶ。マイクル波はそれよりも短く、約1メートルから数ミリメートルの範囲だ。その下の赤外線の波長は1ミリメートルから0.0007ミリメートルだ。その次がようやく可視光スペクトルで、波長700ナノメートルの赤い光から、400ナノメートルの青や紫までの範囲を閉める。これより波長が短くなると紫外線となり、400ナノメートルから10ナノメートルの範囲がこう呼ばれる。さらに電磁スペクトルの端に向かうと、波長1ナノメートル未満のⅩ線、そのさらに1000分の1の波長のガンマ線という、もっとも短い波に至る。 これらの電磁波はわたしたちの周りに常に存在する。ラジオやテレビは電波を受信し、医療用Ⅹ線装置はⅩ線の波を照射する。わたしたちの眼は可視光の大部分に相当する390~700ナノメートルの波長を感知する。ヒトの青錐体は420~440ナノメートルの波長に、緑錐体は520~540ナノメートルに、赤錐体は550~580ナノメートルに反応する。だが、この帯域の長波長側は赤外線と、短波長側は紫外線と連続しているので、動物のなかにはこれらを知覚できるものもいる。ハナバチやカニ、深海魚などだ。 <紫外線視覚> ハナバチや蝶など一部の昆虫や、一部の鳥類と爬虫類の眼は、紫外線を検知することができる。紫外線写真で見ると、ある種の花や果実には可視光の波長では見えない線や斑点の模様があることがわかる。花によっては、このような模様がみつをつくる中心部を指し示している。 昆虫は、「蜜標」と呼ばれるこうしたサインを見つけだし、食料にありつく。ある種の超では、紫外線下で現れる模様が求愛の際の視覚的ディスプレーで重要な意味をもつ。 <熱を「見る」> 赤外線のエネルギーを、わたしたちは熱として感じる。一部の動物は、それをもっと詳細に感じ取ることができる。マムシ亜科のヘビはピットバイパーとも呼ばれ、顔の両側面の眼と鼻孔の間にある、ピット器官と呼ばれるくぼみが名前の由来になっている。ガラガラヘビ、ヌママムシ、ヤジリハブ、ブッシュマスターなどを含む分類群だ。 ピット器官のしくみはカップ型の眼に似ているが、異なる波長にチューニングされている。赤外線、すなわち熱だ。その波長は約5000~3万ナノメートルの範囲で、可視光の12~40倍にあたる。マムシ亜科のヘビはピット器官を使い、入射する熱(赤外線)を知覚し、強さと方向を測り、熱を発する物体のおおまかな大きさと形を把握する。 相手はネズミや鳥といった獲物となる恒温動物かもしれないし、回避すべきヘビの捕食者かもしれない。このシステムにより、赤外線を利用した暗視カメラなどの電子機器を通して見るのと似た結果が得られる。 赤外線(熱感受性)知覚は視覚と同じ原理ではたらくが、完全な暗闇でも機能する。ピットバイパー以外にも、ニシキヘビやボア、チスイコウモリ、一部の甲虫や蝶もこのような感覚器をもつ。 『動物が見ている世界と進化』1
2022.10.09
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図書館で『人類の未来年表』という本を、手にしたのです。画像の多いビジュアル本であるが・・・人口、資源など未来の問題をテーマにした考えさせられる内容になっています。【人類の未来年表】ムック、ニュートンプレス、2020年刊<出版社>よりデータ無し<読む前の大使寸評>画像の多いビジュアル本であるが・・・人口、資源など未来の問題をテーマにした考えさせられる内容になっています。rakuten人類の未来年表水素エネルギーが載っているので、見てみましょう。p92~93 <電力とはちがうかたちの2次エネルギーが埋めるエネルギー需給のギャップ> 電力は使い勝手のよいエネルギーであるため、さまざまなエネルギー源をいったん電力に変換して(2次エネルギー)、利用されることが多い。ただ、電力はは効率よく長期保存するのがむずかしい。障害時のバックアップといった短時間の貯蔵なら蓄電池が使えるが、大容量・長時間の貯蔵には向かない。 電化により、電力として消費されるエネルギーの比率が高まり、またエネルギーの貯蔵に適した化石燃料を減らしていけば、このことが大きな問題になってくる。 もし電力を効率よく備蓄する方法がみつかれば、好きなときに好きなだけ発電発電できない再生可能エネルギーが、もっと使いやすくなる。そこで期待されているのが、電力を化学物質に変換して貯蔵・利用する技術だ。■エネルギー変換で電力と水素を使い分ける 水素は、水を電気分解すれば簡単につくることができる。そのために必要な電力を化石燃料ではなく、再生可能エネルギーから得れば、二酸化炭素も発生しない。太陽光発電所がふえたことで、地域や時間帯によっては使い切れない電力が出てきている。その余った電力で水素をつくれば、エネルギー量は電気にかわる二次エネルギーとして貯蔵できる。 水を電力で水素と酸素に分解するしくみ(電気分解)と、水素と酸素から電流を発生させるしくみ(燃料電池)は、電流の流れる方向が逆なだけで原理は同じだ。このため、もちろん自動車の燃料のように、水素のままエネルギー源として利用してもよい。電力が足りないときにはエネルギー量はさらに減るが、水素から電力をつくり、電力網にもどすこともできる。 ただし水素は気体なので、液体燃料にくらべると貯蔵や輸送にずっと大きなタンクが必要になる。そこで、都市ガスなどで利用されているメタンを水素と二酸化炭素から合成する技術や、水素の低温液化技術が研究されている。 しかし、常温で気体である限り貯蔵や輸送の効率化には限界がある。水素と二酸化炭素や窒素と反応させてメタノールやアンモニアにすれば液体燃料化できるし、地球温暖化対策にもなる。 ただし、電気にかわる二次エネルギー普及のためには、生産技術や利用技術の革新だけではなく、エネルギーシステム全体でエネルギー損失や二酸化炭素発生量を最小にする技術や、それを利用できる新しい社会のしくみも必要になる。 電力の貯蔵は、震災などの非常時の対策としても重要視されるようになってきた。発電技術ばかりが注目されがちだが、リチウムイオン電池の実用化が社会や産業にあたえた影響をみてもわかるように、用途に応じた蓄エネルギー技術の重要性は非常に大きい。ついでに、水素スマートシティ神戸構想を見てみましょう。水素スマートシティ神戸構想より神戸市では、他都市に先駆けて、地球温暖化の切り札として期待されている水素に注目し、「水素スマートシティ神戸構想」を掲げ、民間企業が進める技術開発への支援や市民の皆さんの身近な分野での利活用拡大に向け、産学官の連携のもと、様々な取組みを推進しています。<世界初の実証事業に挑戦しています>神戸市では、水素を多くの人々に利用してもらうために、水素を「つくる」「運ぶ」「貯める」「使う」までのサプライチェーンの構築に向けた、次の2つの世界初の実証事業が行われ、世界中から注目されています。①海外から液体にした水素を船で運ぶ実証水素が身近なエネルギーとして利用されるためには、安価で安定した水素の流通が必要となります。水素サプライチェーン構築実証事業は、オーストラリアで水素を製造し、神戸港まで海上輸送した後、水素を荷揚げ、貯蔵までに挑戦する世界初のプロジェクトです。●水素をつくる未利用エネルギーである褐炭(かったん=水分を多く含んだ石炭)から水素を製造します。褐炭は輸送時に乾燥して自然発火するなど取り扱いが困難なことから、オーストラリアでも限定的に利用されている資源です。この資源を活用し水素を製造することで、安価で安定した水素の供給が期待されています。さらに、オーストラリア連邦政府とビクトリア州政府は、水素の製造時に排出される二酸化炭素を回収し、貯蔵する取り組み「Carbon Net Project(カーボン ネット プロジェクト)」を推進しています。将来は、褐炭から水素を製造するプロジェクトとの連携を見据えていて、二酸化炭素を排出しない水素(CO2フリー水素)の供給への期待が高まっています。
2022.10.09
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『めくるめく現代アート』という本では、赤瀬川原平、村上隆、バンクシーなどのアーティストが語られていて・・・ツボがうずくわけでおます♪ということで、以下のとおり復刻してみます。・2019.10.08『めくるめく現代アート』3より***********************************************************図書館で『めくるめく現代アート』という本を、手にしたのです。ぱらぱらとめくってみると、全ページにカラー画像満載のビジュアル版となっています。大使の好きなビジュアル本でんがな♪【めくるめく現代アート】筧菜奈子著、フィルムアート社、2016年刊<「BOOK」データベース>よりいざ、きらめく現代アートの宇宙へ。むずかしい現代アートをやわらかく。押さえておきたい基礎知識から最新の動向まで、これ一冊でよくわかる!イラストだから、理解できる。誰もが夢中になれる現代アートガイド。<読む前の大使寸評>ぱらぱらとめくってみると、全ページにカラー画像満載のビジュアル版となっています。大使の好きなビジュアル本でんがな♪rakutenめくるめく現代アート《大日本零円札》おお、赤瀬川原平も現代アートなのか♪・・・ということで見てみましょう。p52~53<ARTIST21 赤瀬川原平> 画家、パフォーマー、イラストレーター、漫画家、小説家、カメラ研究家、日本美術応援団団員・・・赤瀬川原平はその時々で様々な顔を見せる作家です。こうした多岐にわたる活動に共通するのは、日常の物ごとを徹底して観察し、そこに潜む矛盾やおかしみをあらわにしょうとする姿勢でしょう。 例えば≪宇宙の缶詰≫では、カニ缶のラベルを内部に貼りかえて蓋を閉じることで、缶の外側がカニ缶の中身となり、同時に外部の宇宙が缶の内部に梱包されるという思考の転換のおかしみを表現しています。 こうした奇抜な発想は作品制作のみならず、美学校での教育活動や日本美術応援団での美術作品の独自の解釈など、様々な活動に活かされています。■ハイレッド・センター 赤瀬川は63年に高松次郎、中西夏之とともに芸術集団を結成し、様々なパフォーマンスや奇抜な展覧会を開催しました。最も有名な「首都圏清掃整理促進運動」では、東京オリンピックを目前に街を綺麗にしようとする世間の風潮を逆手にとり、白衣を着た集団が道路や敷石を丹念に清掃する異様な光景をつくりだしました。 芸術の枠組みを問い直す「反芸術」の精神による数々の活動は60年代の日本美術を代表するものです。■千円札裁判 赤瀬川は63年に個展案内状に千円札を印刷して現金書留で送付したり、読売アンデパンダン展に千円札の拡大模写作品を出品したりしていました。 こうした作品によって赤瀬川は通貨模造で起訴されることとなり、64~70年に裁判が行なわれました。証人としてハイレッド・センターのメンバーらが出廷し、作品やパフォーマンスを証拠品として提出しました。 また瀧口修造や針生一郎など数々の美術評論家が特別弁護人を務めるなど、国家と芸術表現の相対は大きな関心を呼びました。■超芸術トマソン/尾辻克彦 四谷を歩いている時に発見した、あがって降りるだけの「純粋階段」。赤瀬川は街中に潜むこのような無用の長物を「超芸術トマソン」と称して、数多く発見していきました。 日常の物事をよく観察して衝撃を与えるものを発見するという赤瀬川の姿勢は文筆活動にもあらわれており、81年には尾辻克彦名義で書いた小説『父が消えた』で芥川賞を受賞します。 また97年には「老人力」という言葉を考案し、一般に否定的に考えられがちな物忘れなどの老化現象を肯定的に捉え直すことで、流行語大賞の候補になるなど人気を博しました。赤瀬川さんについてはもう赤瀬川原平さんはいないのかというアンソロジーをつくってみました。『めくるめく現代アート』2:村上隆『めくるめく現代アート』1:バンクシー
2022.10.08
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朝日の『「オレンジの悪魔」京都橘高校』という記事が興味深いのでスクラップしたのです。そしてYOU TUBEで関連サイトを観てみると・・・・元気いっぱいの、楽しいシーンが溢れていました。また、ネットを巡ってみると以下ヒットしました。「オレンジの悪魔」京都橘高校より 鮮やかなオレンジの衣装と華麗なパフォーマンスから「オレンジの悪魔」の異名で知られる京都橘高校(京都市)のマーチングバンドが、日本の建国記念の日に相当する台湾の「双十節」(10月10日)に総統府で開かれる祝賀式典に招待された。台湾側によると、海外の楽団が双十節の式典で演奏するのは初めて。 9月28日、台湾の駐大阪経済文化弁事処の向明徳処長(総領事)が同校の教室を訪れると、衣装を着た吹奏楽部員が定番のジャズナンバー「シング・シング・シング」を演奏して出迎えた。一糸乱れぬ演技と高い技術の演奏は、11月に大阪市で開かれる全日本マーチングコンテストに関西支部代表として選ばれた、全国屈指の実力だ。 「オレンジの悪魔」のパフォーマンスはユーチューブやSNSを通じて台湾でも知られており、熱心なファンもいる。「コロナや戦争など困難な時代に、活力と躍動感のあるパフォーマンスを見せてもらいたい」と白羽の矢が立ったという。 5月、台湾から招待の一報を聞いた部員たちはびっくり。副部長の重国有希さんは「最初はピンとこなかったが、家で調べたり映像を見たりして、あまりの規模の大きさに驚いた」。10日には台湾総督府前の広場で、蔡英文総統らが見守る中、12分間のパフォーマンスをするという。 約90人の部員は5日に関西空港を出発。6日には、儀仗隊で知られる台北市の第一女子高校の生徒とも交流する予定だ。国家音楽ホールで開かれる祝賀演奏会にも招かれており、台湾の作曲家、温隆信氏が京都橘高のために作曲したファンファーレのほか、日本のアニメソングや民謡「ソーラン節」を盛り込んだ曲などを披露する。YOU TUBEの以下のシーンがお薦めです。 2018 Tournament of Roses Parade 驚愕!!日本の高校生マーチングバンドが米ディズニーの観客を魅了!!
2022.10.08
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図書館で『人口減少社会の未来学』という本を、手にしたのです。内田樹先生が取り上げたジャーナリストたちは、藻谷浩介、ブレイディみかこ、隈研吾、平田オリザなどそうそうたるメンバーです。【人口減少社会の未来学】内田樹編、文藝春秋、2018年刊<出版社>より21世紀末、日本の人口は約半数にーー。人口減少社会の「不都合な真実」をえぐり出し、文明史的スケールの問題に挑む“生き残るため”の論考集。各ジャンルを代表する第一級の知性が贈る、新しい処方箋がここに。【目次】・序論 文明史的スケールの問題を前にした未来予測 内田樹・ホモ・サピエンス史から考える人口動態と種の生存戦略 池田清彦・頭脳資本主義の到来--AI時代における少子化よりも深刻な問題 井上智洋・日本の“人口減少”の実相と、その先の希望ーーシンプルな統計数字により、「空気」の支配を脱する 藻谷浩介<読む前の大使寸評>内田樹先生が取り上げたジャーナリストたちは、藻谷浩介、ブレイディみかこ、隈研吾、平田オリザなどそうそうたるメンバーです。rakuten人口減少社会の未来学姜尚中さんが説く「結び」を、見てみましょう。p282~284 <「斜陽の日本」の賢い安全保障のビジョン>■結びにかえて 斜陽の時代の日本の安全保障を考える時、いつも念頭にあったのはドイツのことである。東西で同じような軌跡を描きながら、「熱い近代」をくぐり抜け、大戦で傷ついた二つの国は、今、対照的な位置にいるように思えてならない。 確かにヨーロッパ連合(EU)は、財政危機や英国の離脱表明、難民問題などで揺れ動いている。その統合のカナメであるドイツも、国内的には決して安定しているとは言いがたい。 しかし、同じように少子高齢化の波に洗われ、確実にひと頃のピークを過ぎて斜陽へと向かいつつあるとはいえ、ドイツでは、保守派も含めて、少なくともメインストリームの中に「熱い近代」よ、もう一度、という声は大きくなっているわけではない。しかも、ドイツを取り巻く近隣諸国との間に、日韓、日中の間のような緊張が走っているわけでもない。 さらにドイツはアメリカの出先機関的な役割を演じているわけではなく、むしろトランプ大統領のアメリカには是々非々の立場を堅持しているほどだ。イランの核開発放棄の交渉では国連安保理常任理事国と一緒に重要なパートナーの役割を果たし、またウクライナ危機ではプーチンのロシアとも米ロ関係を取り持つブローカーの役割を果たしているのである。 また軌道修正したとはいえ、難民問題では人間の安全保障の点から、最大限の配慮を惜しまなかったのも、メルケル首相率いる保守連合のドイツである。 もちろん、ドイツを取り巻く国際関係とその歴史とは、日本とは違うという、月並みな言い訳が返ってくるに違いない。 しかし、それにもかかわらず、ドイツが比較的、「熱い近代」からなだらかな斜陽へと舵をきることができたのは、対外的に見れば、その構想力に裏付けられた外交力の賜物である。それは、明らかに一国の国民の「士気」に根ざす「頭脳」の賜物でもある。 それを実感したのは、個人的に言えば、戦後50年を記念する日独フォーラムに出席し、旧西ドイツで「東方政策」を外務大臣として担い、ミハイル・ゴルバチョフとともに「東欧革命」の先鞭をつけたハンス・ディートリッヒ・ゲンシャー氏の言動にふれ、深い感銘を覚えたからである。 彼の言動には、保守政治の最良のものが満ち溢れ、同時に、歴史によって培われた、「あらゆる力は相対的なものである」という信念が息づいていたからである。そこに私は、構想力のある外交力の片鱗を見る思いだった。 ないものねだりではなく、日本にはしゃようにふさわしい賢明な「外交大国」の余地があるはずだ。理想とビジョンを忘れた「現状維持」の外交は、国民の「士気」を低下させ、「頭脳」としての外交の質の劣化をもたらすだけである。 この論稿の執筆中、世界を驚かす劇的な南北首脳会談と米北首脳会談の開催が発表され、北朝鮮の核危機打開への期待が膨らみつつある。 もちろん、これも、制裁によって窮地に追い込まれた北朝鮮のマヌーバー(策略)であり、その巧みな平和攻勢に騙されてはならないという警戒論も根強い。特に、日本の場合、圧力一辺倒の、力による解決に傾斜していただけに、北朝鮮の最高実力者との首脳会談に応じるとしたトランプ米政権の対応には、当惑とともに、最大の後ろ盾からハシゴを外されるのではないかという疑念が強まっているに違いない。 頭をよぎるのは、日本の頭越しに電撃的に挙行された米中接近の苦い経験である。冷戦たけなわでありながらも、ベトナム戦争が泥沼化し、超大国・アメリカの力に陰りが見え、国内にはカウンターカルチャーのうねりが大きくなろうとしていた頃、日本は60年代の「熱い近代」の余韻の中にあった。 当時は、日本的経営や「メイド・イン・ジャパン」が世界の脚光を浴び、日本の人口は1億人を超える勢いを見せていた。それは、軍事的にはいわば「準禁治産者」に甘んじつつ、国内の資源を経済成長に注ぎ、アメリカの圧倒的な軍事的安全保障の傘の下に「パックス・ジャポニカ」を謳歌できた時代である。『人口減少社会の未来学』2:内田樹さんが説く序論『人口減少社会の未来学』1:縮小社会は楽しくなんかない
2022.10.07
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