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2022.03.26
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カテゴリ: 気になる本
図書館で『進化論はいかに進化したか』という本を、手にしたのです。
『種の起源』もさることながら、恐竜から鳥類への進化が語られているのが、ええでぇ♪



更科功著、新潮社、2019年刊

<「BOOK」データベース>より
『種の起源』が出版されたのは160年前、日本では幕末のことである。ダーウィンが進化論の礎を築いたことは間違いないが、今でも通用することと、誤りとがある。それゆえ、進化論の歩みを誤解している人は意外に多い。生物進化に詳しい気鋭の古生物学者が、改めてダーウィンの説を整理し、進化論の発展を明らかにした。

<読む前の大使寸評>
『種の起源』もさることながら、恐竜から鳥類への進化が語られているのが、ええでぇ♪

rakuten 進化論はいかに進化したか

福井で見つかった始祖鳥

「第16章 恐竜の絶滅について」で、恐竜から鳥類への進化を、見てみましょう。
p190~
<鳥は恐竜の子孫だけれど>
 恐竜の化石は、約2億3000万年前から約6600万年前の地層から発見される。したがって、恐竜は約6600万年前に絶滅したと考えられていた。ところが近年では、「鳥は恐竜の生き残りであり、恐竜は絶滅していない」と考えられるようになってきた。
 この、「鳥が恐竜の生き残りである」という説は、おそらく正しいだろう。正しいけれど、でもこの説は、しばしば誤解されているように思う。

「ティラノザウルスみたいな大きくて恐ろしい恐竜が、かわいい鳥に進化して生き残っているなんて、不思議ですね」
 とか言われると、素直に頷くことができず、ちょっと困ってしまうのだ。

 ところで、「鳥が恐竜の生き残りである」というのは最近の説だと書いたが、実は鳥と恐竜が似ていることは、昔から知られていた。19世紀のマサチューセッツ州では、畑や石切り場から、足跡のついた石がしばしば発見されていた。地元では「七面鳥の足跡」と呼ばれており、アマースト大学の地質学者であったエドワード・ヒッチコックも、その足跡をコウノトリかサギのような鳥の足跡だと考えた。ただ、その足跡は非常に大きく、40センチメートルを超えるものさえあった。もちろん、これは恐竜の足跡だったのだが、ヒッチコックには鳥の足跡に見えたのだ。

 1860年になるとドイツのゾルンホーフェンで、始祖鳥の羽毛の化石が発見された。ドイツの古生物学者であるクリスティアン・エーリッヒ・ホルマン・フォン・マイヤーは、この羽毛を鳥類のものだと考え、翌年にアルケオプテリクス(始祖鳥の学名)と命名した。

 その年(1861年)には、羽根の痕跡が残った始祖鳥の骨格の化石も発見された。ミュンヘン大学の動物学者であるヨハン・アンドレアス・ヴァグナーはこれを爬虫類の化石だと考え、一方、イギリスのリチャード・オーエンは、「爬虫類的な特徴がみられるものの」鳥類の化石だと考えた。さらにダーウィンの番犬と言われたトマス・ヘンリー・ハクスリーも、この始祖鳥の化石を丹念に調べ、始祖鳥は爬虫類の中でも恐竜に似ていることを1868年に発表した。

 このように、鳥と爬虫類の類似性には多くの人が気づいていたし、ハクスリーにいたっては、鳥を恐竜の子孫とまで考えていたのである。

<恐竜には鎖骨がない?>
 このように、恐竜と鳥が似ていることは約150年も前から知られていたのだが、その後、恐竜と鳥が近縁であるという説は人気がなくなっていく。その理由は三つあったが、その一つ目は、叉骨であった。

 私たちヒトには、首の下から肩に向けて、鎖骨という骨が左右に1本ずつある。鳥類では左右の鎖骨が融合して、1本のⅤ字型の骨になっている。こういう鎖骨を叉骨という。叉骨は、翼を動かすときにバネの役目を果たすので、鳥類が飛行するために重要な骨である。ともあれ叉骨は鎖骨のⅠ種なので、鳥類には鎖骨があると言える。

 ところが、恐竜には鎖骨が見つからないことから、1926年にデンマークの元医学生であった画家、ゲルハルト・ハイルマンが、「鳥の祖先は恐竜ではない」と主張する著作を発表した。そして、恐竜の祖先と考えられる槽歯類には鎖骨があることを根拠に、槽歯類から鳥類と恐竜という二つの系統が別々に進化して、鳥類では鎖骨が融合して叉骨となり、恐竜では鎖骨が失われたと考えられるようになった。


『進化論はいかに進化したか』1 :まえがき





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Last updated  2022.03.26 20:56:14
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