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2015.07.27
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カテゴリ: 気になる本
図書館に借出し予約していた『沢田マンションの冒険』という本を予約4日後にゲットしたのです。
沢田マンションの魅力とは?・・・・大使思うに、アナーキーな、執着と奔放さではないだろうか♪


【沢田マンションの冒険】
沢田

加賀谷哲朗著、筑摩書房、2015年刊

<「BOOK」データベース>より
他に類を見ない巨大セルフビルド建築、沢田マンション。日本版サグラダファミリアとも称されるこの建物がどのように継ぎ足しながら作られ、いかに住民に使いこなされてきたのか。4階に釣堀、5階に水田が広がり、屋上の自家製クレーン、謎の地下室、お座敷バスまである建築物の魅力に迫る。住民主催の沢マン祭りなどコミュニティとしての魅力も!

<読む前の大使寸評>
巨大セルフビルド建築ということでは、ガウディ並みに気宇壮大である♪
沢田マンションの魅力とは?・・・・大使思うに、アナーキーな、執着と奔放さではないだろうか♪

<図書館予約:(7/18予約、7/22受取)>

rakuten 沢田マンションの冒険

大使が四国に帰省する際に、高知近辺を通っているのだが、まだ沢田マンションを見ていないのです。
で、とにかく「日本の九龍城」とも呼ばれる沢田マンションを、訪ねてみたいわけです。
まず、予備知識としてネット情報を見てみましょう。

沢田香港の旅行雑誌に沢田マンションが掲載されたとのこと。

wikipediaの沢田マンションを見てみると・・・ま~、すごいわ♪

wikipedia 沢田マンション より
 沢田マンションは、高知県高知市薊野(あぞうの)北町に建設された、集合住宅である。鉄筋コンクリート建築を専門職として手掛けたことのない者が、夫婦二人で造りあげた。通称「沢マン」(さわマン)、「軍艦島マンション」とも。現況は、鉄骨鉄筋コンクリート構造、敷地550坪、地下1階地上5階建て、入居戸数約70世帯、約100人居住。

 自身の製材業経験やマンション建設過程での発電・給湯などに由来する、沢田嘉農の発動機コレクションが展示してある。
 増築に増築を重ねた外観から、軍艦島とともに並んで「日本の九龍城」とも呼ばれ、建築物探訪の名所のひとつとして知られる。

 小学生の娘まで動員し「届かない足でレッカー車を運転して」生コンクリートを運び、セメントの練り込みをしたという。「設計図はわしの頭の中にある」として、きちんとした図面もなく独自に工事をしていった。屋上には夫妻自作のクレーンや製材所が設けられた。

 手作りの沢田マンションの歴史はまた、度重なる行政指導や工事中止命令などの軋轢の歴史でもあった。現在では、住民で自主防災組織を結成し、年に1度の避難訓練を行なうなどして、行政との関係も概ね良好である。


この本で、沢田嘉農さんの「100世帯アパート経営」に賭けた人生を見てみましょう。

<はじめてのアパート建設>p58~63
 ときは太平洋戦争の末期。17歳になり軍隊に徴集されてノコギリやヤスリの手入れを任されるものの、翌年夏に日本は敗戦し、嘉農青年の短い軍隊生活は終わります。その後も自分で製材業を続けますが、数年後に最愛の母・寅絵さんを亡くし、ほどなくして父が後妻を連れて来たころ、27歳になった嘉農青年は家を出る決意をしました。

 なんら蓄えがなかった嘉農さんは橋の下で寝泊りしながらよその製材所で働きはじめます。その後アパート住まいを経て、いよいよ「100世帯アパート経営」の準備にかかりました。四万十川の河口近く、中村のお金持ちから2ヶ月の期限つきで土地を8万円で借り、河原から石を運びこんで整地、知人から譲り受けた巨木を材に挽き、ひと月半ではじめてのアパートを完成させました。えっ、乾燥してない生木でつくったの?という指摘もあるでしょうが、そこは「嘉農ワールド」ですから目をつむりましょう。

 そのアパートは18万で販売することができました。材料はタダ、人件費もゼロですから、不動産屋の販売手数料5%の9000円と借地代8万円を引いても9万1000円の利益でした。これを元手に建てた2件目のアパートで、嘉農さんにとってはじめての賃貸アパート経営が実現します。その賃貸アパートに入居したうちの1世帯が、のちの奥さんとなる裕江さんの家族でした。
(中略)

 詐欺にあったとはいえ、中村で準備してきた建材は残っていました。嘉農さんは新たに高知市中万々の造成地を見つけて家を建てはじめます。ひとしきり建ち上がったころ、巨大な台風がやってきました。とても強い風で、周囲に建ちはじめていた家がほとんど壊れてしまったそうです。そのなかで沢田夫妻が建てた家だけが、なぜかほとんど無傷で残っていました。周辺の家よりも太い材木を使っていたことが幸いしたようですが、そういった理由以上の強運もあったのでしょう。地元の生きる伝説となった二人の建てる家は、値段が安いこともあって後から後から注文が舞いこみました。
(中略)

 仕事の増えた沢田夫妻は自分たちの建てた建売住宅に住み、その住宅が売れるとまた新しく建てた建売住宅へ転々と移り住みました。このことは家賃を節約できるだけでなく、自分たちのつくった家の済み心地を、そこに住まう人の立場で体感することのできる貴重な機会でした。そして1965年、貯まったお金で薊野に土地を買い、作業所を併設したアパートをつくって大家業を再会します。その後も、家賃収入を生み出すアパートを10棟以上つくり、アパート経営を拡大していきました。


沢田マンションの運営方針がいい加減で大らかなのが…ええでぇ♪

<引越しと改装のハーモニー>p260~263
 マンション内引越しが頻発する理由を沢田マンションの運営方針から探ると、大家がよい意味でいい加減なので契約は簡単、礼金・更新料などが不要というのが大きな要因です。また家賃がずいぶんと感覚的に設定されているので、うまく掘り出し部屋を見つければ割安感を味わえます。ふつうの賃貸住まいで「試しに住んでみる」なんて不可能ですが、沢田マンションでは、まるで洋服を試着するような気軽さで部屋を選べるのですから、試しに引越ししてみたくもなるというものです。

 ちなみに同じ住戸に住み続ける限りは家賃がずっと一定で値上げがないというのも特徴で、古くから住んでいる人のなかには相場よりかなり低い家賃で住んでいる方もいます。
<出て行かないのと、出て行けないのと>
 入居者側の要因もあります。
 沢田マンションの中で、いまの自分によりフィットした住戸があればそっちに住みたいというのがマンション内引越しの基本原動力です。「フィット」の中身は広さ、家賃、日当り、階数、設備や内装の新しさなどなど、人それぞれの趣味や事情によります。

 それでも引越しの選択肢を沢田マンションだけに限定しているのは、左記のような理由があります。
 沢田マンションの建物や人間関係が好きだからというポジティブな理由の人、通勤・通学や買い物などに便利な立地や手ごろな家賃がよいからという人のような「出て行きたくない」ケースと同時に、個々の事情から半ば「出て行けない」ケースもあります。

 沢田マンションの入居審査は人物本位ですが、一般の賃貸住まいでは本人に非がなくとも入居審査で保証人不在などの理由をつけて入居を断ることがよくあります。そのような世帯がマンション内の引越しで生活の変化に対応できているのだから、わざわざ大変な努力をしてまでよその建物に移り住む必然性がないのです。

 けれど、みんなが少しずつよい住戸へのステップアップを求めてマンション内を玉突きのように移り住んでいき、同時に外から入居してくる人もいるのですから、いよいよ「よい住戸」が足りなくなってきます。

 この問題をブレークスルーするための荒業として住戸の合体による拡張、「2コ1化」があります。「2コ1化」は、入居者が減少した時期に考えた「マンション経営改善」でした。従来のコンパクトな間取りが時代にそぐわなくなってきたことを敏感に察知して、部屋を広くすることで需要を喚起しようとしたのです。結果的に新規の入居者が再び増えはじめるとともにマンション内引越しのモチベーションも引き上げられました。「より広い部屋に住みたい!」というわけです。

<引越しと改装のいい関係>
 マンション内引越しは入居者をキープしながら、住戸が空いた機会に順次改装していくことでマンション全体がリフレッシュしていくチャンスも生み出します。
 入居者と大家の個性が響き合うことで、循環と新陳代謝を続ける空間が存在しているのです。




sawaman gallary room38
沢田マンションはマンションです。見学する際にはマナーを守って下さい。
特に以下の点はご注意下さい。
・許可のない撮影行為
・喫煙・ポイ捨て
・住居スペースへの進入
・その他住人のプライバシーを損なう行為はご遠慮下さい。

住人がボランティアで沢マンツアーも行ってます。仕事等でツアーが出来ない場合もあります。


大使の故郷は四国西南部の中村であるが・・・・
若き日の沢田さんは、中村で建売アパートを建てて賃貸アパート経営をスタートしたそうです。
もしかして大使とニアミスしていた可能性もあったわけで、無縁ではないのです♪








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Last updated  2015.07.29 07:12:41
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Re:沢田マンションの冒険(07/27)  
chappi-chappi  さん
素敵なマンションですわね。
4階が池だったかしら。
私も茶比古民家の冒険なんて、書いてみようかしらん。
(2015.07.29 14:05:34)

Re[1]:沢田マンションの冒険(07/27)  
Mドングリ  さん
chappi-chappiさん
>素敵なマンションですわね。
>4階が池だったかしら。

<池もあるし、屋上には田んぼも畑もありまんねん♪

>私も茶比古民家の冒険なんて、書いてみようかしらん。

<広い古民家なら、一部を喫茶店とかシェアルームにしては、どないや(笑) (2015.07.29 16:25:35)

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