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2016.03.05
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カテゴリ: 歴史
図書館で『新シルクロード#2』という本を手にしたが・・・・
シリーズ#2の題材は、「草原の道」と「タクラマカン」となっていて、大使のツボそのものである。
砂漠や草原の写真が満載で、さすがにNHKの取材プロジェクトは潤沢で、ええな~♪

ヘディンやスタインにふれているところを、見てみましょう。

<謎の王国・幻の廃墟>
「その国は豊かで人民の生業は盛んである。人々はみな仏法を奉じ、仏法を味わって喜びを楽しんでいる。僧侶はなんと数万人もおり、多くは大乗学である。(菩薩緒天)はみな、金銀や玉細工で虚空に懸かっている。(寺の)梁や柱、扉や窓は、みな金箔をはってある。別に僧房を作ってあり、これまた荘厳に美しく飾られて、とうてい言い尽くせぬほどである」(『法顕伝・宋雲行紀』東洋文庫)

 5世紀初頭にホータン王国を訪れた僧・法顕の見聞録である。法顕はインドへ経典を求める旅の途中、パミール高原を越える手前のこの土地に3ヶ月の間逗留した。彼の記述からは、仏教が人びとの日常生活に深く根をおろしていたことが裏付けられ、また、豪華絢爛な仏教美術が彩った王国繁栄のさまがうかがえる。

 また時代は下って7世紀、法顕同様にインドを目指した玄奨三蔵も、その帰途でホータンに立ち寄っている。
 (中略)

 砂漠の中の仏教王国。それがホータン王国だった。しかし、その実像について迫ろうとすると、今は手がかりがほとんど残されていない。

 イスラム教がこの地で信仰されるようになってから、法顕や玄奨が記した寺院の多くは、イスラムの聖地などに変わってしまったか、あるいは破壊されてしまっているからである。また、かつてホータン郊外のオアシスにあったと思われる寺院をはじめとする仏教遺跡は、急速な砂漠化のため、流砂に飲み込まれてしまったのだ。

 そうした中、ダンダンウィリクは王国の巡礼地だったと考えられ、この謎の王国に輪郭を与える数少ない重要な遺跡だった。

 ダンダンウィリクには、1896年、スウェーデンの地理学者スウェイン・ヘディンが到達している。ヘディンは短時間しか滞在しなかったために、この廃墟の性格や年代などについては何ら確証を得られなかったが、粘土や陶土でつくられた小型の仏陀・菩薩像のほか、いくつかの行政文書を発見した。

 この成果が後年、イギリスの考古学者オーレル・スタインを刺激する。スタインは、特にブラーフミー文字というインド系の文字でつづられたホータン独自の言語で書かれた文書を見るや、ホータンでは、インドやペルシャの文明の影響を受けながらも、独自の文化が育まれていたのではないかということを直感する。

 1900年10月、ホータンのオアシスに着いたスタインは、豊富な経験を持つ「宝捜し」屋に出会う。彼らから、ダンダンウィリクが「象牙の家」という意味の秘宝の眠る廃墟と聞き、また彼らが「象牙の家」から持ち帰ったブラーフミー文字が記されたフレスコの破片や、仏具を描いたレリーフの断片を見て、ついにダンダンウィリク行きを決意するのである。

 スタインは、およそ半月をかけてダンダンウィリクの調査を敢行する。遺跡の広さはおよそ2キロ四方。約半月の滞在ではあったが、彼はそこで14の建物を発掘した。そのうち多くの遺構が寺院だったことがわかり、彼はここがホータン王国の特別な巡礼地、聖地だったと結論づけた。

 スタインが持ち帰った唐の時代の文書や奉納板絵などは、それまで謎とされていた王国の歴史に光をあてた。奉納板絵は、信者が寺院にお参りにきた際に寄進する、いわば信仰の証ともいえるものだ。この板に描かれた図柄は、7世紀に玄奨が『大唐西域記』に記した王国の伝説に合致するものだった。

 その最たるものが「蚕種西漸図」(大英博物館蔵)と呼ばれる板絵である。縦12センチ、横46センチの細長い板に、侍女と王姫と絹の神などが描かれ、侍女が王姫の冠を指しているという構図だ。これは、中国・漢の時代にホータンに伝わった絹の製造法の伝播を表す伝説を描いたものだという。

蚕種西漸図蚕種西漸図

 当時、絹の製法は中原の王朝にとって国外不出のものだった。自国の産業保護のためである。ホータン王は、中原から嫁いでくる姫に、蚕と桑の実をホータンにもたらしてくれるよう懇願する。その願いを聞き入れた姫によって、ホータンに絹の製法が伝わり、その後の東西交易で繁栄していく礎が築かれたというホータンの伝説である。スタインの手によって、この伝説がビジュアルに伝えられることになったわけだ。

絹の伝播にまつわる伝説・・・いかにもシルクロードそのものですね♪



シルクロード

NHK「新シルクロード」編、NHK出版、2005年刊

<「MARC」データベース>より
NHKスペシャル「新シルクロード」の第2弾。草原に暮らす遊牧民の文化に触れる。砂漠に埋もれた仏教遺跡を追う。

<読む前の大使寸評>
シリーズ#2の題材は、「草原の道」と「タクラマカン」となっていて、大使のツボそのもである。
砂漠や草原の写真が満載で、さすがにNHKの取材プロジェクトは潤沢で、ええな~♪

Amazon 新シルクロード#2





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Last updated  2016.03.05 14:13:38
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